
かけ算の文章題プリント【無料】小2|1つぶんといくつぶんを見つける5枚(答えつき)
かけ算の文章題で、どの数を先に式へ書けばよいのか迷う。そんなときに使える小2向けのプリントを、答えつきの5枚で用意しました。文と図から1つぶんといくつぶんを見つける1枚目、図だけで見つける2枚目、かけ算かたし算かを見分ける3枚目、ことばから見つける4枚目、自分で図をかいてから式を立てる5枚目の順に、やり方を少しずつ変えながら練習できます。
🖊いちごドリル編集部より(おうちの方へ)
かけ算の文章題で、式が3×5なのか5×3なのか迷う、文に出てきた数を順に式へ書いてしまう。そんなときは、計算の力より前の「一つ分の大きさ」と「幾つ分」を見分ける一手でつまずいていることがあります。学習指導要領の解説(算数編)では、乗法の意味の理解が第2学年の「A数と計算」に位置づけられ、乗法は「一つ分の大きさが決まっているときに、その幾つ分かに当たる大きさを求める場合に用いられる」と整理されています。このページには、文と図から見つける、図だけで見つける、かけ算かたし算かを見分ける、ことばから見つける、自分で図をかく、という5つのやり方の練習を、答えつきの5枚で用意しました。
つまずきのサインと、かける言葉
・文に先に出てきた数を、そのまま先に式へ書いている→「どっちが1つぶんかな?お皿1枚にいくつのっているかな?」
・図を1こずつ数えてしまい、同じ数ずつのかたまりに気づかない→「同じ数ずつ入っているのはどれかな?1つ丸でかこんでみよう」
・「ぜんぶで」と書いてあると、いつもかけ算にしている→「どのかたまりにも同じ数ずつ入っているかな?ちがう数がまじっていないか見てみよう」
おやつをお皿に分ける、買い物でふくろに入れる、キャンディを箱につめるなど、生活の中にも「1つぶんがいくつ、それがいくつぶん」の場面があります。丸つけでは、答えの数字より先に、どれを1つぶんと見たかを聞いてみてください。5枚は順番どおりでなくてもよく、つまずきに近いものを選んで使えます。
かけ算の文章題を、1つぶんといくつぶんに分けて考える小2プリント(5枚)
左が問題、右が答えのサンプル(1枚目)です。この紙でつまずきやすいのは、かけ算の文章題で、文に出てくる数のどれが1つぶんの数で、どれがいくつぶんの数かを見分けることです。①は文に先に出てきた数を1つぶんと思い込んで取りちがえ、②は図の中から同じ数のかたまりを見つけられず1こずつ数えてしまい、③は「ぜんぶで」の言葉だけでかけ算にして、3こ・3こ・2こ・3このように数がそろっていない場面までかけ算にしてしまい、④は「ずつ」の言葉がないと、「1だいに」「ひとり」「1つの」「1くみ」のあとの数が1つぶんだと見分けられず、⑤は図も□の名前もないと、場面を図にできずに文の数をそのまま式に写してしまいます。どの枚の先頭にも「れい」がのっていて、答えは赤で答え面に出ます。
かけ算の文章題はいつから?つまずきやすい3つのところと、プリントの使い方
かけ算の文章題の土台は、学習指導要領解説(算数編)では、第2学年の「A数と計算」の(3)乗法にあります。乗法が用いられる実際の場面を通して、乗法の意味を理解することが、ねらいとして示されています。
| 学年 | 学校で学ぶこと | つながる先 |
|---|---|---|
| 小1〜小2のはじめ | 加法の意味とその計算の仕方。第2学年の乗法の項のはじめに、これまでに数のまとまりに着目し、数を2ずつ、5ずつなどの同じ大きさの集まりにまとめて数えることを指導してきたと書かれている | 同じ大きさの集まりを見つける見方の入口 |
| 小2 | 乗法が用いられる場合とその意味、乗法の式、乗法九九。乗法は一つ分の大きさが決まっているときに、その幾つ分かに当たる大きさを求める場合に用いられ、(一つ分の大きさ)×(幾つ分)=(幾つ分かに当たる大きさ)と捉える | この記事の5枚。文章題の文から一つ分と幾つ分を見つけて式にする |
| 小3 | 除法。第2学年で(一つ分の大きさ)×(幾つ分)と捉えていたとき、一つ分の大きさを求める場合が等分除、幾つ分を求める場合が包含除と捉え、除法が乗法の逆算であることを捉えられるようにする | ここで見つけた一つ分と幾つ分の見方が、わり算の文章題につながる |
先に出てきた数を、1つぶんだと思ってしまう
解説(算数編)は、被乗数と乗数の順序は、「一つ分の大きさの幾つ分かに当たる大きさを求める」という日常生活などの問題の場面を式で表現する場合に大切にすべきことだとしています(紙面p.115)。また、「プリンが3個ずつ入ったパックが5パック」と「プリンが5個ずつ入ったパックが3パック」という場面との対置によって、被乗数と乗数の順序に関する約束が必要であることやそのよさを児童が理解することが重要だと述べています(紙面p.115〜116)。①は文の数と図で、④は図なしで、一つ分の数を見つける練習です。
図を見ても、同じ数のかたまりが見つからない
解説(算数編)は、乗法の式について、場面を式に表したり、式を具体的な場面に即して読み取ったり、式を読み取って図や具体物を用いて表したりすることを重視する必要があるとしています(紙面p.115)。また、読み取ったことを○などの図や具体物で表現することが、式を読み取る能力を伸ばすために大切だと述べています(紙面p.116)。②は図だけを見て一つ分のかたまりを丸でかこむ練習、⑤は文を読んで自分で図をかいてから式にする練習です。
「ぜんぶで」の言葉だけで、かけ算に決めてしまう
解説(算数編)は、乗法を、一つ分の大きさが決まっているときに、その幾つ分かに当たる大きさを求める場合に用いられると説明し、同じ数を何回も加える加法、すなわち累加の簡潔な表現とも捉えられるとしています(紙面p.114〜115)。③は、どのかたまりにも同じ数ずつ入っている場面(かけ算)と、3こ・3こ・2こ・3このように数がそろっていない場面(たし算)を図で見分ける練習です。「ぜんぶで」だけでは決まらない、という言い方は解説に載っているものではなく、声かけの参考にした編集部の整理です。
家庭でできることは、式を書く前に、場面を指でさしながら言葉にしてもらうことです。「1つぶんはどこかな?それがいくつあるかな?」と聞いて、一つ分のかたまりを指でかこんでもらいましょう。おやつやカードなど身近なものを、同じ数ずつ皿に並べて、実際に数えてから式にすると、図の見方が式とつながります。つまずきに近い1枚を選び、数日あけて、同じ型をもう一度くり返してみてください。
この記事で参考にした資料
- 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編(文部科学省・PDF)…第2学年の乗法の意味と式(紙面p.114〜117)、第3学年の除法と乗法の関係(紙面p.146)
- 小学校学習指導要領解説(文部科学省)…現行の学習指導要領と各教科解説の入口
リンク先はいずれも公的機関・学術データベースの資料です(最終確認2026年10月3日)。











