
連立方程式の文章題|解き方と応用問題プリント【無料・答えつき】中2
連立方程式の文章題は、「x、yに何をおくか」と「等しくなる関係を2つ」を決めれば解けます。この記事では、表で整理する5ステップの型を、代金・過不足・速さ・食塩水・割合・整数の6つの例題で見せます。問題文の合図から式を選ぶ表、答えが問題に合わない場合、文字のおき方と解き方の使い分けもまとめました。ページの下には、印刷して使える練習プリントもあります。
先に練習するなら、型を選んでプリントへ(全25枚・答えつき・印刷かごに入れられます)
- あまる・たりない問題(人数と全部の数を2つの文字で)
- 速さの問題(時間と道のりの2つの関係で)
- 食塩水の問題(食塩水の重さと食塩の重さで)
- 増えた・減った(割合)の問題(去年の人数と増減で)
- 整数(位の数)の問題(位の数の和と入れかえた数で)
連立方程式の文章題が苦手な人は、「求めたいものを2つとも文字にして、等しくなる関係を2つ見つける」ことだけ意識してください。式を2本たてるまでできれば、あとは、習った連立方程式の解き方で解きます。
連立方程式の利用・文章題とは?(中2)
問題文の数量の関係を、x、yの2つの文字を使った連立方程式で表して、答えを求める問題です。文章題は、計算力より、「何をxとyにして、どんな関係が2つあるか」を決める力が大切です。
文部科学省の中学校学習指導要領解説(数学編)では、連立二元一次方程式を具体的な場面で活用するときの立式について、個数の関係、代金の関係、長さの関係、時間の関係、重さの関係など、ある特定の量に着目して式をつくることや、数量を表や線分図で表すことが有効だと示されています。この記事の5ステップと、表を使う方法は、この趣旨に沿っています。
連立方程式の利用(文章題)の解き方は5ステップ
ステップ2の「等しくなる関係を2つ」が、文章題のかぎです。文字が2つあるので、式も2本必要です。「個数の関係」「代金の関係」のように、何についての関係かを言葉にしてから、式にします。
なぜ、式が2本いるの?(ノートと鉛筆でたしかめる)
例題1で、式を「x+y=11」の1本だけにすると、答えが1つに決まりません。ノートx冊、鉛筆y本として、合わせて11個になる組を、全部ならべてみます。
| ノートx冊 | 鉛筆y本 | 代金(円) | 代金が980円 |
|---|---|---|---|
| 0 | 11 | 660 | |
| 1 | 10 | 740 | |
| 2 | 9 | 820 | |
| 3 | 8 | 900 | |
| 4 | 7 | 980 | ◎ |
| 5 | 6 | 1060 | |
| 6 | 5 | 1140 | |
| 7 | 4 | 1220 | |
| 8 | 3 | 1300 | |
| 9 | 2 | 1380 | |
| 10 | 1 | 1460 | |
| 11 | 0 | 1540 |
どの組も、「合わせて11個」は成り立っています。「代金が980円」という2つ目の関係が加わって、はじめて「ノート4冊・鉛筆7本」の1組に決まります。文字が2つあるときは、式も2本必要です。(文部科学省の学習指導要領解説でも、変数の数と方程式の数が一致していることが、解が一通りに定まるために必要だと示されています。)
連立方程式の文章題・例題(6つの型)
| 1つの値段 | 個数 | 代金 | |
|---|---|---|---|
| ノート | 140円 | x冊 | 140x円 |
| 鉛筆 | 60円 | y本 | 60y円 |
| 合わせて | 11個 | 980円 |
①:x+y=11
代金の関係
②:140x+60y=980
→7x+3y=49両辺を20でわって、係数を小さくする
②:7x+3y=49
②−①:4x=16
x=4
x=4を①に代入すると、y+4=11
y=7
代金:140×4+60×7=980
ノート4冊、鉛筆7本
| 配り方 | 配った数 | みかんの個数y |
|---|---|---|
| 5個ずつ | 5x個 | 5x+8個(8個あまる) |
| 7個ずつ | 7x個 | 7x−6個(6個たりない) |
①:y=5x+8
7個ずつ配ったときのみかんの個数
②:y=7x−6
5x−7x=−6−8
−2x=−14
x=7
x=7をy=5x+8に代入すると、y=5×7+8=43
みかんの個数(7個ずつ):7×7−6=43
子ども7人、みかん43個
| 速さ(m/分) | 時間(分) | 道のり(m)=速さ×時間 | |
|---|---|---|---|
| 歩き | 60 | x | 60x |
| 走り | 200 | y | 200y |
| 合わせて | 25 | 2900 |
①:x+y=25
道のりの関係
②:60x+200y=2900
→3x+10y=145両辺を20でわって、係数を小さくする
②:3x+10y=145
②−①:7y=70
y=10
y=10を①に代入すると、x+10=25
x=15
道のり:60×15+200×10=2900
歩いた時間15分、走った時間10分
| 食塩水の重さ(g) | 濃度 | 食塩の重さ(g)=食塩水×濃度 | |
|---|---|---|---|
| 4%の食塩水 | x | 0.04 | 0.04x |
| 10%の食塩水 | y | 0.10 | 0.10y |
| できた食塩水 | 600 | 0.06 | 600×0.06=36 |
①:x+y=600
食塩の重さの関係
②:0.04x+0.10y=36
→2x+5y=1800両辺を50倍して、係数を整数にする
②:2x+5y=1800
②−①:3y=600
y=200
y=200を①に代入すると、x+200=600
x=400
食塩の重さ:0.04×400+0.10×200=36
4%の食塩水400g、10%の食塩水200g
| 去年 | 増えた・減った数 | 今年 | |
|---|---|---|---|
| 男子 | x人 | +0.1x人(10%増) | 1.1x人 |
| 女子 | y人 | −0.05y人(5%減) | 0.95y人 |
| 合わせて | 70人 | +1人(71−70) | 71人 |
①:x+y=70
増減の関係
②:0.1x−0.05y=1
→2x−y=20両辺を20倍して、係数を整数にする
②:2x−y=20
①+②:3x=90
x=30
x=30を①に代入すると、y+30=70
y=40
今年の人数:1.1×30+0.95×40=71
去年の男子30人、去年の女子40人
| 十の位 | 一の位 | 数の表し方 | |
|---|---|---|---|
| もとの数 | x | y | 10x+y |
| 入れかえた数 | y | x | 10y+x |
①:x+y=9
入れかえた数の関係
②:(10y+x)−(10x+y)=27
→−9x+9y=27かっこをはずして、xとyの項を左へ、数を右へまとめる
→−x+y=3両辺を9でわって、係数を小さくする
②:−x+y=3
①+②:2y=12
y=6
y=6を①に代入すると、x+6=9
x=3
入れかえた数−もとの数:(10×6+3)−(10×3+6)=27
もとの数は、10×3+6=36
36
連立方程式の文章題は問題文の合図から等しい2つの関係を見つける
文章題には、よく出る型があります。合図の言葉を見たら、どの量について関係が2つ立つかを思いうかべます。
| 問題文の合図 | 等しくなる2つの関係 | 式の形 |
|---|---|---|
| 合わせて○個・代金は○円 | 個数の関係・代金の関係 | x+y=11、140x+60y=980 |
| ○個ずつ配るとあまる・たりない | みかんの個数(配り方2通りで同じ) | y=5x+8、y=7x−6 |
| 歩いて・走って、全部で○分・道のりは○m | 時間の関係・道のりの関係 | x+y=25、60x+200y=2900 |
| ○%の食塩水を混ぜて○%をつくる | 食塩水の重さ・食塩の重さ | x+y=600、0.04x+0.10y=36 |
| ○%増え・○%減って、合わせて○人 | 去年の人数・増減の数 | x+y=70、0.1x−0.05y=1 |
| 2けたの整数・入れかえると○大きい | 位の数の和・入れかえた数との差 | x+y=9、(10y+x)−(10x+y)=27 |
連立方程式の文章題で答えが問題に合わないとき
連立方程式が正しく解けても、答えが問題に合わないことがあります。個数や人数は整数、時間や長さは正の数です。計算がまちがっていなくても、こうなることがあります。
②:10x+15y=96
①×10:10x+10y=70
②:10x+15y=96
②−①:5y=26
y=5.2
連立方程式の文章題は文字のおき方で式が簡単になる
x、yは、聞かれているものにおくのが基本です。でも、同じ問題を、別のものにおいても解けることがあります。例題3を、2通りで解いてくらべます。
60x+200y=2900
x=15、y=10
x/60+y/200=25
x=900、y=2000(これを速さでわって時間にもどす)
どちらでも解けますが、道のりをx、yにすると、時間の式が分数になります。聞かれているもの(時間)をx、yにすると、式が簡単です。
連立方程式の文章題は代入法と加減法を使い分ける
連立方程式の解き方は2つあります。例題2の問題を、両方で解いてくらべます。
5x+8=7x−6
−2x=−14
x=7
①−②:2x=14
x=7
どちらも、子どもは7人、みかんは43個で同じです。「y=…」の形の式があるときは代入法、2つの式の同じ文字の係数をそろえやすいときは加減法が楽です。
連立方程式の文章題でまちがえる!ミス4選
140x+60y=11
140x+60y=980
4x+6y=16
4x=16
2x−3x−4=1
2x−(3x−4)=1
「ノートと鉛筆は4個ずつ」と答える
連立方程式の文章題のコツ(覚え方)
①x、yの置き方:たずねられている2つのものを、x、yにする
②表:数量を表にならべて、「何の関係」が2つあるかを見つける
③2本の式:2つの関係を、それぞれ=でむすぶ
式が立てられないときは、表がうまっていないだけです。まず表をかいてみましょう。
連立方程式の文章題・練習問題6問(中2数学・答えは折りたたみ)
例題と同じ6つの型です。表をノートにかいてから式を2本立てて、答えを開いて確かめましょう。
答えを見る
x=3、y=6
答えを見る
x=6、y=33
答えを見る
x=12、y=8
答えを見る
x=400、y=300
答えを見る
x=350、y=250
答えを見る
x=6、y=5
連立方程式の文章題の解説プリント(先生が配る用・7面)
左が1面(5ステップ・例題1)、右が答え面(練習6問の答え)のサンプルです。PDFは2種類。「問題PDF」は1〜7面(例題6つ・答えが問題に合わないとき・文字のおき方と使い分け・合図の表・ミス4選・練習6問)、「問題+答えPDF」は1〜7面に答え面をつけた8面です。答え面は赤で、考え方つきです。
連立方程式の文章題プリント|あまる・たりない(基本から応用まで5枚・答えつき)
あまる・たりないの型を、やさしい順に5枚で練習します。1枚目は表つきで型をなぞり、2枚目は表なし、3枚目は聞かれ方がちがう問題、4枚目は答えの吟味が決め手の問題、5枚目は条件がふえた問題です。1枚3問で、答えは別の答え面にあります。
連立方程式の文章題プリント|速さ(基本から応用まで5枚・答えつき)
速さの型を、やさしい順に5枚で練習します。1枚目は表つきで型をなぞり、2枚目は表なし、3枚目は聞かれ方がちがう問題、4枚目は答えの吟味が決め手の問題、5枚目は条件がふえた問題です。1枚3問で、答えは別の答え面にあります。
連立方程式の文章題プリント|食塩水(基本から応用まで5枚・答えつき)
食塩水の型を、やさしい順に5枚で練習します。1枚目は表つきで型をなぞり、2枚目は表なし、3枚目は聞かれ方がちがう問題、4枚目は答えの吟味が決め手の問題、5枚目は条件がふえた問題です。1枚3問で、答えは別の答え面にあります。
連立方程式の文章題プリント|増えた・減った(割合)(基本から応用まで5枚・答えつき)
増えた・減った(割合)の型を、やさしい順に5枚で練習します。1枚目は表つきで型をなぞり、2枚目は表なし、3枚目は聞かれ方がちがう問題、4枚目は答えの吟味が決め手の問題、5枚目は条件がふえた問題です。1枚3問で、答えは別の答え面にあります。
連立方程式の文章題プリント|整数(位の数)(基本から応用まで5枚・答えつき)
整数(位の数)の型を、やさしい順に5枚で練習します。1枚目は表つきで型をなぞり、2枚目は表なし、3枚目は聞かれ方がちがう問題、4枚目は答えの吟味が決め手の問題、5枚目は条件がふえた問題です。1枚3問で、答えは別の答え面にあります。
連立方程式の利用・文章題のよくある質問
あわせて使いたい無料プリント
- 連立方程式のプリント
加減法・代入法の計算や、文章題のプリントで練習したいとき - 連立方程式の計算機
自分で立てた2本の式の解と途中式を確かめたいとき - 一次方程式のプリント
文章題の前に、移項・かっこ・分数の計算を練習しておきたいとき - 一次方程式の計算機
代入法のあとの一次方程式を、途中式つきで確かめたいとき





















