
分数の文章問題プリント【無料】小6|かけ算・わり算を数直線で決める(答えつき)
分数の文章問題で、かけ算かわり算かが決められない。そんなときに使える小6向けのプリントを、数直線を使う3種類・各5枚で用意しました。数直線に表して基本をつかむ5枚、1にあたる量を自分で決める発展の5枚、たろうさんの数直線と式のまちがいをなおす発展の5枚です。どれも答えつきで、無料でダウンロードできます。
🖊いちごドリル編集部より(おうちの方へ)
分数の文章問題で、かけ算かわり算かが決められないときは、計算の力より前の数量の関係を図に表す一手でつまずいていることがあります。学習指導要領の解説(算数編)では、分数の乗法及び除法の意味の理解が第6学年の「A数と計算」に位置づけられ、乗法は「基準にする大きさ」に「割合」をかけて「割合に当たる大きさ」を求める計算、除法はその逆として、割合を求める場合と基準にする大きさを求める場合の二つに整理されています。このページには、数直線に表して決める基本、1にあたる量を自分で決める発展、たろうさんの数直線と式をなおす発展の3種類の練習を、それぞれ5枚で用意しました。
つまずきのサインと、かける言葉
・文に分数が出てくると、かけるのかわるのか決められず、出てきた数を順に式へ入れている→「?は1にあたるところにあるかな?それとも1じゃない方かな?」
・同じ2つの数なのに、『AはBの何倍』と『BはAの何倍』で、式が同じになっている→「どっちの量を1にしたかな?1の場所を先に決めてみよう」
・数直線は書けているのに、式の数の順や、答えの大きさがおかしいことに気づかない→「割合は1より大きい?小さい?答えは、もとの量より大きくなるはずかな?」
買い物の代金、ペンキでぬれる広さ、車が走る道のりなど、生活の中にも「1あたりの量」や「何倍か」を考える場面があります。丸つけでは、答えの数字より先に、どちらの量を1と見たかを聞いてみてください。3種類は順番に進める必要はなく、つまずきに近いものを1つ選んで、5枚を順に使えます。
分数の文章問題を数直線に表して、かけ算かわり算かを決めるプリント(基本5枚)
左が問題、右が答えのサンプル(2枚目)です。この紙でつまずきやすいのは、分数の場面で、かけるのかわるのかを決められないこと。①は文に出てくる分数が「部分」なのか「全体」なのかを見分けられず、②は1あたりの量が与えられているのか求めるのかを見分けられずに×と÷を取りちがえ、③は「AはBの何倍」のときにどちらの量を1とするか決められず、④は1つめのこたえを2つめの数直線に使えず、⑤はれいも無く、型も1の位置も問題ごとに変わる中で数直線に表せません。①〜④の先頭には「れい」がのっていて、⑤はれいなしです。答えは赤で答え面に出ます。
数直線の1を自分で置いて、かけ算かわり算かを決めるプリント(発展①5枚)
左が問題、右が答えのサンプル(2枚目)です。この紙でつまずきやすいのは、数直線の「1」をどの量に置くかを自分で決められないこと。①は倍が1より大きく、かけ算で答えが大きくなりわり算で小さくなるので「かけると小さく、わると大きく」という思い込みと逆になり、②は1の印刷が無く、文のどの量が1にあたるかを決めて左右どちらに置くか決められず、③は同じ2つの数でも「AはBの何倍」と「BはAの何倍」で1の置き場とわり算の向きが逆になることを見落とし、④は「AのX倍」を使わない言い方でもとにする量を取りちがえ、⑤は枠が無いと0をそろえた2本の線とたて線を自分で組み立てられません。③以外の先頭には「れい」がのっていて、③はれいなしです。答えは赤で答え面に出ます。
たろうさんの数直線と式のまちがいをなおすプリント(発展②5枚)
左が問題、右が答えのサンプル(2枚目)です。この紙でつまずきやすいのは、たろうさんの数直線と式が合っているかを、図で確かめ直せないこと。①は数直線が合っているのに手がかり語で決めた×÷や数の順を確かめ直せず、②は単位のある量と単位の無い割合が上下で入れかわっているのを行の名前と文の単位から見抜けず、③は1と同じたて線に載せる量を取りちがえて上の線の2つの数が左右で入れかわっているのを文から見抜けず、④は割合が1より小さいのにこたえがもとの量より大きいことや約分していないことに気づかず、⑤はまちがいが図・式・こたえのどこにあるのかを自分で見つけられません。ただしい答案もまざります。先頭には「れい」がのっていて、答えは赤で答え面に出ます。
分数の文章問題はいつから?つまずきやすい3つのところと、プリントの使い方
分数の文章問題の土台は、学習指導要領解説(算数編)では、第6学年の「A数と計算」の(1)分数の乗法,除法にあります。乗数や除数が整数や分数である場合も含めて、分数の乗法及び除法の意味を理解することが、指導事項として示されています。
| 学年 | 学校で学ぶこと | つながる先 |
|---|---|---|
| 小4 | 割合の見方の基礎。基準量を1とみたとき、比較量が2倍・3倍・4倍などの整数で捉えられる場合を扱い、言葉・テープ図や数直線などの図・式で基準量と比較量を表す | 基準にする量を決めて、図に表す見方の入口 |
| 小5 | 小数の乗法・除法。乗法は「基準にする大きさ」の「割合」に当たる大きさを求める計算とまとめ、除法は割合を求める場合と基準にする大きさを求める場合の二つ。数直線を用いて、1より小さい数をかけると積がもとの数より小さくなることなどを説明する | ここで育つ力は、分数の乗法及び除法の演算を判断する際などに生かされると解説に書かれている |
| 小6 | 分数の乗法・除法。乗数や除数が整数や分数である場合も含めて、乗法及び除法の意味を理解する。除法は、割合を求める場合も基準にする大きさを求める場合も、乗法の逆と捉える | この記事の15枚。数量の関係を数直線に表して、×か÷かを決める |
かけるのか、わるのか、決められない
解説(算数編)は、第6学年で、乗法を「基準にする大きさ」に「割合」をかけて「割合に当たる大きさ」を求める計算、除法を割合を求める場合と基準にする大きさを求める場合の二つとし、いずれも乗法の逆と捉えるとしています(紙面p.287〜288)。この記事のプリントの紙面には、×か÷かの決め方を一文にして書いていません。そこで、数直線の読み方を編集部の整理として言葉にしておきます。?が1の位置にある(もとにする量を求める)ときは÷、?が1でない側の位置にあるときは×、何倍かを求めるときは、1にあたる側を決めて÷です。解説にこの言い方が載っているわけではなく、声かけの参考としての整理です。
1をどの量に置くか、決められない
解説(算数編)は、第5学年の小数の除法で、基準にする大きさ(1にあたる大きさ)を求める除法は、割合を求める除法に比べて捉えにくく、公式や言葉の式だけでなく、数直線や図を用いたり具体的な場面に当てはめたりして分かりやすくすることが大切、と述べています(紙面p.240)。発展①は、1の印刷をなくしたり、同じ2つの量で「AはBの何倍」と「BはAの何倍」の1の置き場を入れかえたりして、1を決める練習をします。分数の場面を数直線に表すのは、このプリントの編集部の工夫です。
数直線は書けても、式や答えがずれる
解説(算数編)は、第5学年の小数の乗法・除法で、数直線を用いると、1より小さい数をかけたときに積がもとの数より小さくなること、1より小さい数でわったときに商がわられる数より大きくなる理由を説明できる、と述べています(紙面p.239〜240)。発展②は、たろうさんの数直線・式・答えのまちがいを見つけてなおします。まちがいには、図の上下や左右の入れかわり、式の記号や数の順、約分や逆数があります。
家庭でできることは、式を書く前に、場面を数直線にかいてもらうことです。「どの量を1と見たかな?」と聞いて、1と?の場所を指でさしてもらいましょう。買い物の代金など生活の場面で、まず整数の数で声に出して確かめてから分数に置きかえると、図の見方は変わらないことに気づけます。つまずきに近い1種類を選び、5枚を順に、数日あけて同じ型をもう一度くり返してみてください。
この記事で参考にした資料
- 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編(文部科学省・PDF)…第4学年の割合の見方(紙面p.219)、第5学年の小数の乗法・除法(紙面p.239〜242)、第6学年の分数の乗法・除法(紙面p.286〜288)
- 小学校学習指導要領解説(文部科学省)…現行の学習指導要領と各教科解説の入口
リンク先はいずれも公的機関・学術データベースの資料です(最終確認2026年10月1日)。















