
【名作答え付き】水平思考クイズ難問|ウミガメのスープ他100問
名作ウミガメのスープ他100問の水平思考クイズです。答え付きですが、答えは様々ありますので、記載されている答えに拘らずに水平思考を楽しんでください。問題は名作から面白い話、怖い話、簡単なものまであります。
ウミガメのスープ他100問の水平思考クイズ(名作から怖い話まで)
名作のウミガメのスープ、エレベーター、金魚鉢などもお楽しみください。
第0問ウミガメのスープの例
ミステリーや謎解きゲームのジャンルとして非常に有名です。「シチュエーションパズル」や「ラテラル・シンキング・パズル」とも呼ばれ、その代表作が『ウミガメのスープ』というタイトルの問題です。
水平思考ゲームのルール
出題者が奇妙な物語(問題文)を語り、回答者たちが「はい」「いいえ」「関係ありません」で答えられる質問を繰り返しながら、物語の隠された真相を解き明かすゲームです。
代表的な問題の内容(あらすじ)
ある男がレストランに入り、「ウミガメのスープ」を注文した。彼はそれを一口飲むと、震え出し、店を出て崖から飛び降りて自殺してしまった。いったい、なぜか?
このパズルの答えは以下の通りです。
男はかつて海で遭難し、数人の仲間と共に無人島に漂着していた。食料が尽き、餓死寸前の極限状態の中、仲間の一人が死に(あるいは殺され)、他の仲間がその肉を料理した。
男が「これは何の肉か?」と聞くと、料理した仲間は、男に罪悪感を持たせないよう**「これはウミガメのスープだ」と嘘をついて**人肉のスープを食べさせ、男は生き延びることができた。
後年、男はレストランで「本物のウミガメのスープ」を飲み、あの時のスープと味が全く違うことに気づいてしまった。彼は、自分が無人島で食べたものが「ウミガメ」ではなく「仲間の肉」であったことを悟り、絶望のあまり自殺した。
なぜ有名なのか?
この問題は「水平思考(ラテラル・シンキング)」という、既成概念にとらわれずに多角的に物を見る思考法を鍛えるのに最適だとされています。この問題があまりに有名になったため、この形式のゲーム自体を「ウミガメのスープ」と呼ぶこともあります。
ゲームの流れ
「ウミガメのスープ」の問題を例に、どのようにゲームが進むかを見てみましょう。
【出題】
ある男がレストランで「ウミガメのスープ」を飲み、自殺した。なぜか?
【回答者たちによる質問タイム】
- 回答者A: 「スープの中に毒が入っていましたか?」
- 出題者: 「いいえ」
- 回答者B: 「男は金銭的なトラブルを抱えていましたか?」
- 出題者: 「いいえ」
- 回答者C: 「男が自殺した理由は、スープの『味』に関係ありますか?」
- 出題者: 「はい! いい質問です」
- 回答者A: 「そのスープは不味かったのですか?」
- 出題者: 「いいえ、関係ありません」
- 回答者B: 「男は、過去にウミガメのスープを飲んだことがありますか?」
- 出題者: 「はい! 非常に重要な質問です」
- 回答者C: 「男が過去に飲んだスープと、レストランのスープは同じ味がしましたか?」
- 出題者: 「いいえ!!」
- (ここで回答者たちは「過去に食べたスープ」と「今のスープ」の違いが自殺の動機だと気づき始めます)
- 回答者A: 「男が過去にスープを飲んだ時、彼は遭難していましたか?」
- 出題者: 「はい!」
このように、「はい/いいえ」を繰り返すことで、少しずつ外堀を埋めるように真相へと近づいていきます。
3. なぜ「水平思考(ラテラル・シンキング)」と呼ばれるのか?
このパズルが面白いのは、論理を一直線に積み上げる(垂直思考)だけでは解けないからです。
- 垂直思考の例: 「レストランで死んだ」→「食中毒か?」「他殺か?」と考える。
- 水平思考の例: 「なぜ飲んだだけで死ぬのか?」→「味そのものではなく、味が呼び起こした『記憶』に原因があるのではないか?」と、思考の角度を変えて発想を飛躍させる。
「ウミガメのスープ」は、この「視点を変えるひらめき」が起きた瞬間に、バラバラだった情報が一つに繋がる快感(アハ体験)があるため、傑作と言われています。
4. このゲームを楽しむコツ
もしあなたが友達と遊ぶなら、以下のポイントを意識すると盛り上がります。
- 出題者(ゲームマスター)のコツ:
単に「はい/いいえ」だけでなく、良い質問には「いい質問です!」と褒めたり、全く見当違いな質問には「関係ありません」とバッサリ切ったりして、回答者を誘導してあげると親切です。 - 回答者のコツ:
どうしても行き詰まったら、「その登場人物は人間ですか?」「現代の話ですか?」といった、前提条件を疑う質問をすると突破口が開くことがあります。
第1問:動く密室(中級)
男は車の運転席に座り、目をつぶって眠ってしまった。男が目を覚ますと、車は彼が眠っている間に数百キロも移動していた。しかし、ガソリンは一滴も減っていないし、車には彼以外誰も乗っていなかった。一体どういうことだろう?
男は車のエンジンをかけていましたか?
いいえ、エンジンはずっと切っていました。
車はレッカー移動されましたか?
いいえ、レッカー移動ではありません。
男は移動中も車の中にいましたか?
はい、その通りです。男はずっと車内にいました。
車自体が何かに乗せられていましたか?
はい、車ごと何かに乗っていました。
海の上を移動しましたか?
はい、それが正解への鍵です。
ヒント
- 車は地面を走っていません。
- 男は長距離の移動をするつもりでした。
- 車ごと乗れる大きな乗り物が関係しています。
答え
男が乗っていた車は、長距離フェリー(カーフェリー)に積載されていた。彼は船旅の間、自分の車の中で仮眠を取っていただけであり、移動したのはフェリーだったため、車のガソリンは減っていない。
第2問:恐怖の日記(上級)
一人暮らしの女が、家に帰って自分の日記を開いた。あるページを見た瞬間、彼女は顔面蒼白になり、すぐに警察に通報した。日記には彼女自身の筆跡で、何の変哲もない日常の出来事が書かれていただけなのに。なぜ彼女は恐怖を感じたのだろう?
日記の内容に「殺す」などの脅迫文はありましたか?
いいえ、文章の内容自体は平和なものでした。
筆跡は彼女のものですか?
はい、間違いなく彼女の筆跡に見えました。
そのページの日付は重要ですか?
はい、非常に重要です。
書かれていたのは「明日」の日記ですか?
はい、その通りです。「未来」の日付でした。
誰かが彼女の筆跡を真似しましたか?
はい、彼女の行動を把握している誰かが近くにいます。
ヒント
- 日記に書かれていたのは「今日の出来事」ではありません。
- 彼女はまだその行動をしていません。
- これを書いた人物は、今どこにいるでしょうか?
答え
日記に書かれていたのは、「明日の日付」の日記だった。そこには、「今日は〇〇へ行って楽しかった」という、明日彼女が予定している行動が、彼女そっくりの筆跡で書かれていた。つまり、今この瞬間、彼女の行動を把握しているストーカーがこの部屋に侵入していることに気づいたため。
第3問:感謝される投石(初級)
ある暑い夏の日、男は道端に止まっている高級車に向かって大きな石を投げつけ、窓ガラスを粉々に割った。それを見ていた車の持ち主は、激怒するどころか涙を流して男に感謝し、お礼にお金を渡そうとした。一体なぜ?
男と持ち主は知り合いですか?
いいえ、全くの赤の他人です。
男は車が憎かったのですか?
いいえ、男に悪意はありませんでした。
「暑い夏の日」というのは重要ですか?
はい、非常に重要です。
ガラスを割ることは人助けになりましたか?
はい、もし割らなければ死んでいました。
車内に赤ちゃんやペットがいましたか?
はい、その通りです。
ヒント
- 車内は非常に高温になっていました。
- 車のキーが誤作動(インロック)していました。
- 命を救うための行動でした。
答え
車のキーがインロックしてしまい、車内に赤ちゃん(またはペット)が閉じ込められていた。炎天下で車内温度が急上昇し、命の危険があったため、通りがかりの男が石で窓を割って助け出した。持ち主(親)は子供が助かったことに感謝した。
第4問:消える商売道具(上級)
ある職人が一生懸命仕事をすればするほど、彼の「商売道具」は小さくなっていき、最後には跡形もなく消えてしまった。彼は「素晴らしい仕事ができた」と満足してその場を去った。彼の職業は何だろう?
その道具は文房具ですか?
いいえ、鉛筆や消しゴムではありません。
その道具は時間が経つだけでも消えますか?
はい、放っておいても消えてしまいます。
温度は関係ありますか?
はい、温度は大いに関係あります。
彼は芸術家ですか?
はい、彼は何かを作っています。
彼は氷を使いますか?
正解です。氷を削っていました。
ヒント
- その道具は「個体」から「液体」に変化します。
- 彼はその道具を削って形を作ります。
- 結婚式やパーティ会場で見かけることがあります。
答え
彼の職業は氷の彫刻家。彼の「商売道具」とは、素材である「氷の塊」のこと。彫刻を掘り進める(削る)につれて元の塊は小さくなり、完成した作品も時間が経てば溶けて水になり、最後には消えてしまう。
第5問:沈黙のガイド(中級)
男は毎日、ある決まった道を歩いて通勤している。ある日、その道の途中で突然、近くの家のラジオから流れていた音楽がプツリと止まった。その瞬間、男はその場に崩れ落ち、怪我をしてしまった。一体、何が起きたのだろう?
大きな音で驚きましたか?
いいえ、びっくりしたわけではありません。
男の身体的な特徴は重要ですか?
はい、非常に重要です。
男は目が見えませんか?
はい、彼は目が不自由です。
音が消えたことで方向感覚を失いましたか?
その通りです。位置がわからなくなりました。
ヒント
- 男は目が見えません。
- その道には危険な場所(溝や段差)があります。
- ラジオの音は彼にとって「位置を知るガイド」でした。
答え
男は全盲だった。彼は毎日、その家のラジオから聞こえる音を「目印」にして、工事現場の穴や溝などの危険な場所を避けるタイミングを計っていた。しかし、停電などで突然音が消えてしまったため、方向感覚を失い、足を踏み外して転落してしまった。
第6問:野菜泥棒(初級)
男は他人の家の庭にあるニンジンを勝手に取って食べた。家主はその現場を見ていたが、怒るどころか、優しく見守っていた。男は子供でもないし、家主と知り合いでもない。なぜ?
「男」は人間ですか?
いいえ、人間ではありません。
季節は冬ですか?
はい、季節は重要です。
ニンジンは何かに刺さっていましたか?
はい、何かに突き刺さっていました。
ニンジンは雪だるまの一部でしたか?
その通りです。鼻の部分を食べていました。
ヒント
- 「男」の正体は人間ではありません。
- 庭には白い大きな「何か」が作られていました。
- そのニンジンは食べるために置いてあったわけではありませんが、家主は動物に優しかったのです。
答え
「男」の正体は馬(またはウサギなどの動物)。庭にあったのは雪だるまで、その鼻に使われていたニンジンを動物が食べていたため、家主は微笑ましく見ていた。
第7問:切れない電話(初級)
女は電話で友人と楽しくおしゃべりをしていた。しかし、途中で家のチャイムが鳴ったため、「ちょっと待ってて」と言って受話器を置いた。彼女が玄関で対応を済ませて戻ってくるまで1時間もかかったが、友人は電話を切らずに待っていたし、怒ってもいなかった。なぜ?
友人は人間ですか?
はい、人間です。
電話は保留になっていましたか?
いいえ、彼女が戻ったときはまだ通話中でした。
友人は意識的に待っていましたか?
いいえ、意識はありませんでした。
友人は寝てしまいましたか?
はい、その通りです。寝息が聞こえました。
ヒント
- 友人は待とうと思って待っていたわけではありません。
- 友人は受話器を持ったまま、ある生理現象を起こしました。
- 夜遅くの電話だったのかもしれません。
答え
友人は会話の途中で、受話器を持ったまま眠ってしまった(寝落ちした)。女が戻ってきたとき、電話の向こうから寝息が聞こえてきたため、友人が怒っていない(寝ているだけ)と分かった。
第8問:幸せな別れ(中級)
ある夫婦がレストランで食事をしている。夫が妻に「もう君とは一緒に暮らせない」と告げると、妻は満面の笑みを浮かべて「ありがとう!」と叫んだ。二人の仲はとても良い。一体どういうこと?
二人は離婚しますか?
いいえ、別れ話ではありません。
二人は同じ家に住んでいましたか?
はい、これまでは同じ建物にいました。
夫の職業は関係ありますか?
はい、夫の職業は重要です。
夫は医師ですか?
その通りです。夫は妻の主治医でした。
「一緒に暮らせない」とは「退院」のことですか?
はい、退院のことです。
ヒント
- 「一緒に暮らす」場所は、一般家庭ではありません。
- 夫は仕事としてその場所に住み込み(または勤務)していました。
- 妻は健康を取り戻しました。
答え
夫は医師であり、妻は入院患者だった。病院でずっと一緒に過ごしていたが、「もう一緒に暮らせない」というのは、「完治したので退院できる(家に帰れる)」という医師としての宣告だったため、妻は喜んだ。
第9問:進まない読書(中級)
男は新しい本を買って読み始めた。とても面白い本で、続きが気になって仕方がないのに、彼は1ページ読むごとに本を閉じ、長い時間休んでからでないと次のページを読まなかった。なぜそんな読み方をするのだろう?
本の内容は物語ですか?
いいえ、小説ではありません。
彼は本を「読んで」何かをしていますか?
はい、何かをしながら読んでいます。
彼は何かを作っていますか?
はい、作るものです。
その本は料理のレシピ本ですか?
その通りです。手順を確認しています。
ヒント
- ただ読書をしているわけではありません。
- 本に書かれている通りに行動する必要があります。
- 「煮込み時間」や「焼く時間」には、本を読むことはできません。
答え
その本は、「料理のレシピ本」(またはプラモデルの説明書)。1ページ(1工程)読むごとに、実際に料理を作ったり煮込んだりする作業が必要なため、次のページに進むまでに時間がかかった。
第10問:奇妙な自殺志願?(上級)
男がビルの屋上から飛び降りた。しかし、地面に激突する直前に、彼は「助かった!」と叫んだ。男は死ななかった。一体何が起きた?
彼はビルの外側に飛び降りましたか?
いいえ、外に向かってではありません。
彼は何かの中にいましたか?
はい、箱の中にいました。
彼は落下するエレベーターの中にいましたか?
その通りです。落下していました。
衝突直前にジャンプしましたか?
はい、衝撃を和らげようとしました。
ヒント
- 彼はビルの「外」に飛び降りたわけではありません。
- 彼がいた場所自体が落下していました。
- 物理的に助かるかどうかは別として、彼は「地面に着く瞬間にジャンプすれば助かる」と考えました。
答え
男は、事故で落下しているエレベーターの中にいた。彼は床が地面に激突する瞬間にジャンプすることで衝撃を和らげようとした(※科学的根拠はともかく、そうしようとした)ため、「助かった(タイミングよく飛べた)!」と叫んだ。
第11問:注文の多い客(中級)
カフェに入った男がコーヒーを注文した。一口飲んで「砂糖が入っていない」と文句を言って交換させた。新しいコーヒーが来ると、彼は一口飲んで「さっきと同じコーヒーだ!」と激怒した。なぜ見抜けたのだろう?
男は味覚が鋭いですか?
いいえ、味覚は普通です。
店員は新しいコーヒーを淹れましたか?
いいえ、同じカップを持ってきました。
男は最初のコーヒーに砂糖を入れましたか?
その通りです。だから甘かったのです。
ヒント
- 男は甘党です。
- 文句を言う前に、彼はコーヒーを自分好みにしようとしました。
- 戻ってきたコーヒーが「甘かった」ので、変えられていないと気づきました。
答え
男は最初のコーヒーにすでに砂糖を入れていた。甘くないと嘘をついて交換させた(と見せかけた)が、戻ってきたコーヒーが甘かったため、店員がカップを下げてまた同じものを持ってきただけだと見抜いた。
第12問:命がけの散髪(上級)
ある理髪店で、客の男がヒゲを剃ってもらっている最中、理容師の手が滑ってカミソリで男の喉を傷つけてしまった。血が流れたが、客の男は怒るどころか無言で店を出て行き、二度と戻らなかった。警察沙汰にもならなかった。なぜ?
客の男は生きていますか?
いいえ、彼はもう生きていません。
男は自分の足で店を出ましたか?
はい、棺桶に入って出ていきました。
理容師は死に化粧をしていましたか?
はい、その通りです。
ヒント
- 客の男は、店に来た時点ですでに死んでいました。
- そこは普通の理髪店ではありません。
- 「店を出ていく」というのは、葬儀場へ向かうということです。
答え
その理髪店(あるいは専門業者)は、遺体の死に化粧(エンバーミング)を行っていた。遺体のヒゲを剃る際のミスであり、当然「客」は怒ることもなく、処置が終われば棺桶に入って出て行き、二度と戻ることはない。
第13問:濡れない男(初級)
土砂降りの雨の中、傘も差さず、帽子も被らず、雨宿りもせずに歩いている男がいた。彼の服はびしょ濡れだったが、髪の毛は一本も濡れていなかった。なぜだろう?
彼はカツラを被っていましたか?
いいえ、カツラではありません。
特殊なバリアや雨合羽を使っていましたか?
いいえ、全身ずぶ濡れです。
髪の毛は存在しますか?
はい、そもそもありません。
ヒント
- これは一種の言葉遊びです。
- 「濡れるもの」がなければ濡れません。
答え
男はスキンヘッド(ハゲ)だったため、そもそも「髪の毛」が存在せず、濡れることもなかった。
第14問:停止する世界(中級)
男がテレビを見ていると、突然画面が消え、部屋の明かりも消え、外の街灯もすべて消えた。完全な暗闇になったが、男は慌てることなく、静かに拍手をした。なぜ?
停電が起きましたか?
いいえ、停電ではありません。
男は家にいましたか?
いいえ、自宅ではありません。
そこは映画館ですか?
その通りです。
ヒント
- 「テレビ」のように見えましたが、もっと大きなスクリーンです。
- 物語が終わった合図です。
- 素晴らしい作品でした。
答え
男は映画館にいた。映画が終わり、エンドロールも終了して館内が真っ暗になった(上映終了)ため、素晴らしい映画に対して拍手を送った。
第15問:残酷なプレゼント(上級)
少女の誕生日に、両親が二つのプレゼントを渡した。一つを開けると、少女はとても喜んだ。しかし、もう一つを開けた瞬間、少女は泣き出し、喜んでいた最初のおもちゃも捨ててしまった。二つ目の箱には何が入っていた?
二つ目の中身はオバケなど怖いものでしたか?
いいえ、怖いものではありません。
最初のおもちゃは「靴」でしたか?
はい、靴でした。
少女は足が不自由ですか?
はい、彼女は歩けません。
二つ目の箱は車椅子でしたか?
正解です。現実を突きつけられました。
ヒント
- 一つ目のプレゼントは、足に履くおしゃれなものです。
- 少女は一瞬、自分が歩けないことを忘れて喜びました。
- 二つ目のプレゼントは、彼女が移動するために絶対に必要な道具でした。
答え
一つ目のプレゼントは「可愛い靴」だった。二つ目の箱に入っていたのは「車椅子」。少女は足が不自由で歩けないことを忘れて靴を喜んだが、車椅子を見て現実を突きつけられ、靴が履けないことを思い出して悲しくなった。
第16問:片道切符(中級)
男は電車に乗って遠くへ出かけた。目的地に着くと、彼は帰りの切符を買わずに、自分の腕時計を捨ててしまった。そして彼は二度と帰ってこなかった。彼は何をしに行ったのか?
自殺をしに行きましたか?
いいえ、生きています。
仕事でその場所に行きましたか?
はい、そこで働き始めました。
そこは無人島のような場所ですか?
はい、人里離れた場所です。
彼は灯台守になりましたか?
はい、船を守る仕事です。
ヒント
- 彼は世間の時間から切り離された生活を始めます。
- そこは海辺の孤独な場所です。
- 数ヶ月、あるいは数年は戻ってこれません。
答え
男は灯台守(あるいは山奥のダム管理者など)として赴任した。そこは人里離れた場所で、交代要員が来るまで何ヶ月も戻れない。時間や世間の喧騒から切り離された生活になるため、象徴として(あるいは必要ないため)時計を捨てた。
第17問:叫ぶ男(初級)
防音室の中で、男が思い切り叫んでいる。彼は助けを求めているわけでも、歌の練習をしているわけでも、ストレス発散をしているわけでもない。彼は仕事中だ。何の仕事?
声優のアフレコですか?
いいえ、声優ではありません。
叫ぶ内容に意味はありますか?
いいえ、言葉としての意味はありません。「わー!」などです。
遊園地にいますか?
はい、テーマパークです。
お化け屋敷のお化け役ですか?
正解です。
ヒント
- 彼はお客さんを見ています。
- 暗い場所にいます。
- 夏に忙しくなる仕事かもしれません。
答え
彼はお化け屋敷のお化け役(または脅かし役)。客が通るタイミングに合わせて、隠れた場所(防音されたバックヤード側)からマイクを使って叫び声をあげ、客を驚かせていた。
第18問:裏切りのカレンダー(初級)
男はカレンダーを見て、「今日は1日だ」と確認した。しかし翌日、カレンダーを見ると、日付は「3日」になっていた。男はずっと家にいたし、意識を失っていたわけでもない。カレンダーも普通のものだ。何が起きた?
日付を書き換えましたか?
いいえ、書き換えていません。
「1日」は「ついたち」ですか?
はい、「ついたち」のことです。
カレンダーをめくりましたか?
はい、めくりました。
前日にめくるのを忘れていましたか?
その通りです。めくるのを忘れていました。
ヒント
- 男は、本当は2日なのに1日だと思っていました。
- 翌日(本当は3日)、間違いに気づきました。
- カレンダーを一度に2枚処理しました。
答え
男はカレンダーをめくるのを忘れていた。本当は今日が「2日」だったのに、カレンダーが「1日」のままだったので「今日は1日か」と勘違いした。翌日、間違いに気づいて2枚めくったので「3日」になった。
第19問:走るタクシー(中級)
男がタクシーを止めて乗り込んだ。行き先を告げたが、運転手は一言も喋らず、車も一向に発車しない。しかし男は数分後、満足そうにお金を払って降りた。なぜ?
車は故障していましたか?
いいえ、故障していません。
男はどこかへ行きたかったのですか?
いいえ、移動するつもりはありませんでした。
外の天気は関係ありますか?
はい、天候は非常に重要です。
雨宿りのために乗りましたか?
その通りです。休憩場所として使いました。
ヒント
- 外は激しい雷雨でした。
- 男は濡れたくありませんでした。
- タクシーは快適な個室です。
答え
外は激しい雷雨だった。男は移動するためではなく、雨宿り(休憩)をするためにタクシーに乗り込んだ。ワンメーター分の料金を払うことで、快適な空間で雨が止むのを待たせてもらった。
第20問:消えた弾丸(中級)
拳銃を持った男が、目の前の男に向けて発砲した。銃声が響き、確かに弾は発射されたが、撃たれた男は倒れず、血も出ず、笑顔で立っていた。防弾チョッキは着ていないし、空砲でもない。なぜ?
二人の間に何かありましたか?
はい、遮るものがありました。
それは透明なものですか?
はい、透明です。
そこは面会室ですか?
はい、刑務所や特殊な施設です。
防弾ガラスがありましたか?
その通りです。
ヒント
- 二人の距離は近いですが、触れることはできません。
- そこには頑丈な透明の壁があります。
- 撃たれた男は、相手が手を出せないことを知っていました。
答え
二人の間には強化ガラス(防弾ガラス)があった。撃たれた男は刑務所の面会人(あるいは水族館の客など)であり、ガラス越しに相手をからかっていたため、撃たれても無事だった。
第21問:双子の嘘(上級)
AとBは全く同じ顔、同じ声を持つ双子だ。ある人が「あなたはAさんですか?」と聞くと、Aは「いいえ」と答え、Bも「いいえ」と答えた。二人は嘘をついていない。どういうこと?
彼らは記憶喪失ですか?
いいえ、記憶は正常です。
二人は同時にその場にいましたか?
はい、二人はその場にいました。
質問者は「話しかけた相手」について聞きましたか?
はい、質問の対象が違います。
質問者はAに向かって「あなたはBさんですか?」と聞きましたか?
その通りです。
ヒント
- 質問者はAとBを区別できていません。
- Aに向かって「Bさんですか?」と聞き、Bに向かって「Aさんですか?」と聞いたのです。
- あるいは、鏡や写真について質問しました。
答え
質問者は二人の見分けがつかず、Aに向かって「あなたはBさんですか?」と聞き、Bに向かって「あなたはAさんですか?」と聞いた(あるいはクロスして聞いた)ため、二人とも正直に「いいえ」と答えた。
第22問:高すぎる買い物(中級)
男は店で200円の商品を手に取り、レジへ行った。店員に「10万円です」と言われたが、男は文句も言わずに10万円を支払った。ぼったくりではない。なぜ?
商品はとても高価なものですか?
いいえ、普通の200円の商品です。
男は過去にその店で何かしましたか?
はい、過去に関係があります。
10万円は罰金のようなものですか?
はい、迷惑料や示談金です。
男は以前、万引きをしましたか?
その通りです。
ヒント
- 商品自体の値段は200円です。
- 残りの9万9800円は、過去の清算です。
- 男は以前、この店で警察沙汰になるようなことをしました。
答え
男は以前、その店で万引きをして捕まった(あるいは器物を破損した)ことがあった。示談金や弁償金として10万円を支払う約束をしており、その支払いのついでに200円の商品も一緒に精算した。
第23問:壊れたラジオ(上級)
男の部屋のラジオは壊れていて、どんなに調整しても雑音(ノイズ)しか聞こえない。しかし男は毎日そのラジオをつけ、雑音を熱心に聴き続けている。なぜ?
雑音の中に暗号が含まれていますか?
いいえ、ただのノイズです。
男は一人暮らしですか?
はい、一人暮らしです。
男は寂しいと感じていますか?
はい、寂しがり屋です。
男は無音が怖いのですか?
はい、音がすること自体が重要です。
ヒント
- 男は情報を得ようとしているのではありません。
- 完全な静寂は、孤独を感じさせます。
- 誰かがいるような気配が欲しいのです。
答え
男は「音」があることで安心感を得たかった。完全な静寂が怖く、内容は聞こえなくても、人の声や音楽の痕跡であるノイズが流れているだけで「誰かと繋がっている」と感じられ、落ち着くから。
第24問:三人の生存者(上級)
無人島に飛行機が墜落した。生存者は3人いたが、救助隊が来たときには1人しかいなかった。残りの2人は死んでおらず、逃げてもいないし、隠れてもいない。島にはその1人と救助隊しかいない。どういうこと?
カニバリズム(共食い)が起きましたか?
いいえ、食べられてはいません。
「生存者」という言葉が鍵ですか?
はい、生存者の定義が重要です。
残った1人は女性ですか?
はい、その1人は女性です。
残りの2人はお腹の中にいますか?
正解です。まだ生まれていません。
ヒント
- 物理的に歩いているのは1人だけです。
- 残りの2人は、その1人の体の中にいます。
- 命の数は3つあります。
答え
生存していたのは、妊婦が1人だった。お腹の中に双子の胎児がいたため、命の数としては「3人の生存者」とカウントされたが、物理的に外にいるのは妊婦1人だけだった。
第25問:勝てないレース(中級)
ある陸上選手が、誰よりも速く走ったのに、レースで最下位になった。フライングやコースアウトなどの反則はしていない。なぜ?
走る速度は一番速かったのですか?
はい、間違いなくトップのスピードでした。
周回遅れでしたか?
いいえ、周回遅れではありません。
それは複合競技ですか?
はい、走る以外のこともします。
トライアスロンでしたか?
その通りです。泳ぎが遅すぎました。
ヒント
- そのレースは「走る」だけではありません。
- 彼は走る直前まで、別のことをしていました。
- 合計タイムで順位が決まります。
答え
彼はトライアスロンの選手だった。最初の種目(水泳や自転車)で大きく出遅れてしまい、最後のランニング種目で誰よりも速いタイムを叩き出したが、合計タイムでは最下位のままだった。
第26問:安上がりの旅行(初級)
男は世界一周旅行に出かけた。彼は飛行機にも船にも乗らず、徒歩で移動もしなかったが、数時間後には世界一周を終えて家に帰ってきた。写真もたくさん撮ったし、嘘はついていない。どうやった?
VRやゲームの世界ですか?
いいえ、VRではありません。
彼は実際に移動しましたか?
はい、実際にそこへ行きました。
そこはミニチュアのテーマパークですか?
はい、小さな世界です。
「東武ワールドスクウェア」のような場所ですか?
その通りです。
ヒント
- 男はパスポートを使っていません。
- 世界中の名所が、一箇所に集まっています。
- 建物はすべてミニチュアサイズです。
答え
彼はミニチュアパーク(東武ワールドスクウェアなど)に行った。そこには世界中の有名な建造物のミニチュアが展示されており、園内を歩いて回ることで「世界一周」を楽しんだ。
第27問:喜ぶ悲鳴(初級)
真っ暗な部屋の中で、女が悲鳴を上げた。その直後、部屋の電気がつき、大勢の人が現れたが、女は怒るどころか泣いて喜んだ。何が起きた?
お化け屋敷ですか?
いいえ、お化け屋敷ではありません。
彼女は襲われましたか?
いいえ、誰も彼女を傷つけません。
今日は彼女の誕生日ですか?
その通りです。
ヒント
- 人々は彼女を驚かせるために隠れていました。
- 悲鳴は恐怖ではなく、驚きの声でした。
- ケーキやクラッカーが用意されています。
答え
サプライズ・バースデーパーティーだった。主役の彼女を驚かせるために友人が暗闇で待ち伏せしており、悲鳴は驚きによるもの。電気がついて祝われたため、嬉し泣きをした。
第28問:動かないエレベーター(中級)
男は高層ビルの1階からエレベーターに乗った。行き先ボタンの「30階」を押したが、エレベーターは動かない。故障もしていないし、点検中でもない。男は諦めて階段を使い始めた。なぜ?
ドアは閉まりましたか?
いいえ、閉まりませんでした。
重量オーバーでしたか?
いいえ、重量オーバーではありません。
外の人がボタンを押していましたか?
正解です。ボタンを押して待っていました。
ヒント
- エレベーターのドアが閉まらない原因があります。
- 男は一人で乗っていました。
- 外で誰かが「上」ボタンを押し続けて(あるいは開延長して)待っていたため、ドアが閉まりませんでした。
答え
男が乗ったとき、外から誰かが「上」ボタンを押して待っていたため、ドアが開いたまま閉まらなかった。男は「急いでいるのに誰も乗ってこない」とイラついて、階段で行くことにした。
第29問:透明な壁(初級)
男が道を歩いていると、突然目の前に何もない空間にぶつかり、鼻血を出してしまった。SFやファンタジーではない。何にぶつかった?
透明な壁がありましたか?
はい、透明なものです。
ショーウィンドウですか?
はい、お店のものです。
ガラスが綺麗すぎましたか?
はい、綺麗すぎました。
ヒント
- そこにはガラスがありました。
- 店員がとても丁寧に掃除をしていました。
- 男はそこに入り口があると思いました。
答え
店のショーウィンドウのガラスが、あまりにもピカピカに磨かれていたため、男はガラスがないと思って店に入ろうとして激突した。
第30問:死を呼ぶ勝利(上級)
男はゲームに勝利した瞬間、死んでしまった。ゲーム機が爆発したわけでも、興奮して心臓発作を起こしたわけでもない。相手プレイヤーが殺したわけでもない。何のゲーム?
テレビゲームですか?
いいえ、テレビゲームではありません。
水中で行うゲームですか?
はい、水の中にいました。
我慢比べですか?
はい、苦しいゲームです。
潜水対決でしたか?
その通りです。息が続きませんでした。
ヒント
- 呼吸をしてはいけないゲームです。
- 長く続けた方が勝ちですが、長く続けすぎると死にます。
- 男は相手よりも長く耐えましたが、限界を超えてしまいました。
答え
潜水(息止め)対決をしていた。男は限界を超えて水中に留まり続け、相手が顔を上げた(勝利した)後に自分も上がろうとしたが、そのままブラックアウト(意識消失)して溺死してしまった。
第31問:減らないトランプ(中級)
52枚のトランプを使って遊んでいた。カードを何枚か捨てたはずなのに、そこにあるカードの枚数の合計は変わっていなかった。イカサマではない。なぜ?
カードゲームをしていましたか?
いいえ、ポーカーやババ抜きではありません。
彼らは何かを作っていましたか?
はい、組み立てていました。
トランプタワーを作っていましたか?
その通りです。バランス調整のために移動させました。
ヒント
- 彼らはトランプで「勝負」をしていません。
- 立体的なものを作っています。
- 「捨てる」というのは、不要な部分を抜いて、別の場所に差し込むことです。
答え
彼らはトランプタワーを作っていた。「捨てた(抜いた)」カードは、タワーの補強や別の段を作るために再利用されたため、使っているカードの総数は変わらなかった。
第32問:走り続ける男(中級)
男は全速力で走っている。後ろから誰も追いかけていないし、彼も誰かを追いかけているわけではない。ゴールもないし、スポーツでもない。立ち止まると彼は死んでしまうかもしれない。彼は何をしている?
ルームランナーで走っていますか?
いいえ、トレーニングではありません。
普通の地面を走っていますか?
いいえ、地面ではありません。
高い吊り橋などにいますか?
その通りです。落ちないために走っています。
ヒント
- 男がいる場所は非常に危険です。
- 後ろから床が抜け落ちてきています。
- 映画のワンシーンのようです。
答え
男は、今にも崩れ落ちそうな吊り橋(あるいは崩壊していく床)の上を走っている。立ち止まると足場が崩れて落下してしまうため、必死に前に進んでいる。
第33問:濡れた本(初級)
男が図書館で本を借りた。家に帰って本を開くと、中はびしょ濡れだった。しかし男は文句も言わず、そのまま読み始めた。なぜ?
それは紙の本ですか?
いいえ、普通の紙ではありません。
読む場所は重要ですか?
はい、お風呂場です。
お風呂用の絵本ですか?
正解です。防水の本です。
ヒント
- その本はビニールなどで作られています。
- 子供が遊ぶためによく使われます。
- 水に濡れても大丈夫なように作られています。
答え
それはお風呂で読める絵本(ビニール製などの防水本)だった。最初から濡れても大丈夫なように作られており、男(あるいはその子供)はお風呂に浸かりながら読んでいた。
第34問:二人の容疑者(中級)
殺人事件の現場に、血のついたナイフを持った男Aと、銃を持った男Bがいた。警察はBを逮捕せず、Aだけを逮捕した。Bは警察官ではないし、正当防衛でもない。なぜ?
男Aは生きていますか?
はい、生きています。
男Bは生きていますか?
いいえ、生きていません。
男Bは人形や銅像ですか?
はい、作り物です。
ヒント
- 男Bは人間ではありません。
- 男Bはピクリとも動きません。
- 男Bはインテリアの一部です。
答え
男Bは銅像(またはマネキン)だった。その銅像は銃を構えたポーズをしており、犯人Aはその陰に隠れていたか、近くに立っていただけだった。
第35問:切れないハサミ(初級)
男は新品のハサミを買った。紙を切ろうとしたが、全く切れない。不良品ではないし、男の使い方も間違っていない。なぜ切れない?
ロックがかかっていますか?
いいえ、ロックは外れています。
男の利き手は関係ありますか?
はい、男の手に秘密があります。
男は左利きですか?
正解です。
ヒント
- ハサミには「右用」と「左用」があります。
- 利き手と違うハサミを使うと、刃が噛み合いません。
答え
男は左利きだった。彼が買ったのは右利き専用のハサミであり、左手で持つと刃の噛み合わせが悪くなり、紙が逃げてしまって切れなかった。
第36問:謎の順番待ち(初級)
長い行列ができている。先頭の人が中に入ると、先頭の人が中に入ると、数分もせずにすぐに出てきた。次の人も中に入ると、すぐに出てきた。みんな入ってはすぐに出てくる。何のお店?
お店ですか?
いいえ、買い物ではありません。
中に何かを入れに行きますか?
はい、紙を入れます。
投票所ですか?
正解です。
ヒント
- 選挙の日です。
- 名前を書いて、箱に入れるだけです。
- 滞在時間はとても短いです。
答え
投票所。投票用紙に記入して箱に入れるだけなので、一人当たりの時間は短く、入ってはすぐに出てくる。
第37問:落ちないコップ(上級)
男はテーブルの端ギリギリにガラスのコップを置いた。そしてコップを指でつつき、テーブルから落とした。しかしコップは割れなかったし、床にも落ちなかった。マジックではない。なぜ?
コップは割れない素材でしたか?
いいえ、本物のガラスです。
下にクッションがありましたか?
いいえ、下には何もありません。
重力は関係ありますか?
はい、重力が関係します。
無重力空間にいますか?
正解です。宇宙です。
ヒント
- そこは地球上ではありません。
- 物は下には落ちず、漂います。
- 男は宇宙飛行士かもしれません。
答え
男は宇宙ステーション(無重力空間)にいた。コップを「テーブルから押し出した」が、空中に浮遊しただけなので、落ちて割れることはなかった。
第38問:うるさい目覚まし(上級)
男は毎朝6時に目覚まし時計をセットしている。ある朝、目覚ましが鳴り響いたが、男はそれを止めようともせず、ベッドで横になったまま動かなかった。男は死んでいないし、耳も聞こえる。まだ眠いわけでもない。なぜ?
男は起きていましたか?
はい、目は覚めています。
男は時計を止めたくなかったのですか?
いいえ、止めたくても止められませんでした。
男は全身麻痺ですか?
はい、病気や怪我が原因です。
ヒント
- 男は自分の意思で体を動かすことができません。
- 目覚まし時計は、自分が起きたことを誰かに知らせるための合図かもしれません。
- 介護の人が来るのを待っています。
答え
男は全身麻痺(あるいはギプスで固定されている状態)で動けなかった。介護人や家族が来るのを待っており、目覚ましの音はその合図代わりだった(あるいは、止めたいのに動けなくて絶望していた)。
第39問:見えないペン(上級)
男は白い紙に赤いペンで文字を書いた。しかし、書き終わった紙を見ても、何も書かれていないように見えた。インク切れではない。なぜ?
特殊なメガネをかけていますか?
いいえ、見えません。
部屋は明るいですか?
はい、部屋の環境が重要です。
部屋のライトは赤色ですか?
その通りです。同化して見えません。
ヒント
- 暗室のような部屋です。
- 赤い光の中で、赤いものを見るとどうなるでしょうか?
- 文字と紙の色が同じに見えてしまいます。
答え
部屋の照明が真っ赤(赤いライト)だった。赤い光の中で赤いインクの文字を見ると、紙の白も赤く照らされ、文字と同化して見えなくなってしまった。
第40問:片足の靴(中級)
道端に、片方だけの靴が落ちている。通りがかった男はそれを見て「よかった」と呟いた。男はその靴の持ち主ではない。なぜ?
男はその靴が欲しかったのですか?
いいえ、欲しくありません。
靴のサイズは小さいですか?
はい、子供の靴です。
男は遭難者の捜索隊ですか?
その通りです。手掛かりを見つけました。
ヒント
- 男は行方不明になった子供を探しています。
- 靴が見つかったことで、子供が近くを通ったことが分かりました。
- 「無事で見つかってよかった」ではなく、「手掛かりがあってよかった」という意味です。
答え
男は行方不明になった子供を探している捜索隊(または親)だった。手掛かりが全くない中、子供が履いていた靴の片方を発見したことで、足取り(ルート)が掴めたため、「(手掛かりが見つかって)よかった」と安堵した。
第41問:増える荷物(上級)
男がスーツケースを持って歩いている。中身を捨てれば捨てるほど、スーツケースは重くなった。そんなことがあるだろうか?
心理的に重くなったのですか?
いいえ、物理的に重くなりました。
中身は空気より軽いですか?
はい、軽いです。
中身は風船ですか?
はい、浮力がありました。
ヒント
- 中身が入っているときは、スーツケースが浮き上がるほど軽かったです。
- 中にはヘリウムガスが入ったものがありました。
- 浮力がなくなれば、本来の重さに戻ります。
答え
スーツケースの中には、大量のヘリウムガス風船が詰め込まれていた。風船(浮力があるもの)を捨てれば捨てるほど、浮力が失われていき、スーツケース本来の重さが手にのしかかるようになった。
第42問:溶けない氷(初級)
真夏の炎天下、男は氷の塊を外に放置した。数時間後、戻ってきても氷は全く溶けていなかった。保冷剤などは使っていない。なぜ?
それは水が凍ったものですか?
いいえ、本物の氷ではありません。
それは作り物ですか?
はい、プラスチックやガラスです。
食品サンプルやガラス細工ですか?
その通りです。
ヒント
- 見た目は氷そっくりです。
- レストランのディスプレイなどで見かけます。
- 常温で固体です。
答え
それはガラス細工(フェイクアイス)だった。ディスプレイ用やインテリア用の偽物の氷なので、暑くても溶けることはない。
第43問:沈黙のラジオ・パート2(中級)
ラジオから流れるニュースを聞いていた男が、突然ラジオを窓から投げ捨てた。ニュースの内容に腹を立てたわけではない。ラジオが壊れたわけでもない。なぜ?
ラジオに虫がついていましたか?
いいえ、虫はいませんでした。
ニュースの内容が原因ですか?
はい、ニュースを聞いて危険を感じました。
爆弾が仕掛けられていましたか?
その通りです。
ヒント
- ニュースで「ある特徴を持つラジオに爆弾が仕掛けられた」と報じられました。
- 男のラジオから、その特徴的な音(カチカチ音など)が聞こえました。
- すぐに捨てないと死んでしまいます。
答え
ラジオから「今、爆弾が仕掛けられたラジオが市場に出回っています。特徴はカチカチという異音がすることです」というニュースが流れ、手元のラジオからまさにその音が聞こえたため、慌てて投げ捨てた。
第44問:優しい誘拐犯(初級)
男は子供を車に押し込み、猛スピードで走り去った。目撃者はたくさんいたが、誰も警察に通報しなかった。なぜ?
男と子供は親子ですか?
はい、親子です。
これは犯罪ですか?
いいえ、誘拐ではありません。
子供は急病でしたか?
その通りです。
ヒント
- 子供はぐったりしていました。
- 男は必死の形相でした。
- 周囲の人は状況を理解し、むしろ道を開けました。
答え
子供が急病(または大怪我)になり、父親が救急病院へ連れて行くために急いで車に乗せただけだった。周囲の人も事情を察していたため、通報しなかった。
第45問:開かないパラシュート(中級)
スカイダイビング中にパラシュートが開かなかった男が、地面に激突した。しかし男は無傷で立ち上がり、家に帰った。奇跡ではない。なぜ?
本当に空を飛んでいましたか?
いいえ、実際の空ではありません。
VR(バーチャルリアリティ)ですか?
はい、ゴーグルをつけていました。
ゲームをしていましたか?
その通りです。
ヒント
- 男の体は部屋の床にありました。
- 彼が見ていたのは仮想現実です。
- ゲームオーバーになっただけです。
答え
男はVR(バーチャルリアリティ)のスカイダイビングゲームをプレイしていた。ゲーム内でパラシュートが開かずに地面に激突したが、現実の男は部屋にいただけなので無傷だった。
第46問:不思議な自殺(初級)
密室の中で、男が首を吊って死んでいた。足元には水たまりがあった。彼はどうやって首を吊った?
部屋に踏み台になる家具はありましたか?
いいえ、椅子はありません。
踏み台は消えてしまいましたか?
はい、時間が経つと消えます。
氷の塊に乗りましたか?
その通りです。
ヒント
- 男が死んだとき、足元には大きな固形物がありました。
- それは時間が経つと溶けて水になります。
- 古典的なトリックです。
答え
男は巨大な氷の塊を踏み台にして首を吊った。時間が経って氷が溶け、水たまりだけが残った。
第47問:毒入りのコーヒー(上級)
男は妻に毒入りのコーヒーを飲ませようとした。妻はそれを一口飲み、「美味しいわね」と言って全部飲み干した。妻は死ななかったし、解毒剤も飲んでいない。毒の量も致死量だった。なぜ?
毒は飲み物に入っていましたか?
はい、カップに入っていました。
男は妻を殺す気がありましたか?
はい、殺意はありません。
「Poison(プワゾン)」のような銘柄のお酒ですか?
正解です。お酒の名前です。
ヒント
- 男は妻を愛しています。
- それは危険な薬品ではありません。
- 「毒(Poison)」という名前がついたお酒や香水があります。
答え
男が入れたのは「Poison(プワゾン)」などの名前がついたお酒(ブランデーなど)だった。殺意はなく、ただの夫婦の晩酌であり、「毒入り」というのは言葉遊びだった。
第48問:叫ばないジェットコースター(中級)
絶叫マシンが大好きな男が、ジェットコースターに乗った。一番前の席で、急降下も宙返りもあったのに、男は終始無言で、顔色一つ変えなかった。つまらなかったわけではない。なぜ?
気絶していましたか?
いいえ、気絶していません。
口を開けるとマズいことが起きますか?
はい、口を開けられませんでした。
吐きそうでしたか?
その通りです。
ヒント
- 直前にご飯をたくさん食べました。
- 口を開けたら大惨事になります。
- 彼は必死に何かをこらえていました。
答え
男は直前に食事をしており、ひどい吐き気を催していた。口を開けると嘔吐してしまうため、必死に口を閉じて耐えていた。
第49問:消えた指輪(初級)
女は大切な指輪をコーヒーカップの中に落としてしまった。しかし、指輪は全く濡れなかった。カップにはコーヒーが入っていたのに。なぜ?
コーヒーは液体でしたか?
いいえ、液体ではありません。
コーヒー豆や粉でしたか?
はい、固形(粉末)です。
お湯を入れる前でしたか?
はい、まだ淹れていません。
ヒント
- 飲む直前のコーヒーではありません。
- 水分がなければ濡れません。
- 豆や粉の状態でした。
答え
コーヒーは「挽く前の豆」(または粉の状態)だった。お湯を注ぐ前だったので、指輪は濡れなかった。
第50問:白い部屋の男(上級)
真っ白な部屋に男が一人。壁も床も天井も白。家具もない。窓もない。ドアもない。男はお腹が空いたと言って、自分の腕を噛んだ。ここはどこ?
男は人間ですか?
いいえ、人間ではありません。
食べ物の中ですか?
はい、甘い匂いがします。
男は虫ですか?
その通りです。
ヒント
- 男の正体は小さな生き物です。
- 壁や床自体が食べ物でできています。
- 「腕」に見えたのは、自分の体の一部か、あるいは比喩です。
答え
男は「大福(またはケーキ)」の中にいる虫(幼虫)だった。周りの白い壁は、餅やクリームなどの餡。お腹が空いたので周りの壁(食べ物)を食べ始めた。
第51問:喜ばれる破壊(中級)
男はハンマーを振り上げ、目の前にあった「完成したばかりの家」の一部を叩き壊した。見ていた大工たちは、止めるどころか拍手をして喜んだ。なぜ?
男は怒っていますか?
いいえ、怒ってはいません。
それは儀式ですか?
はい、お祝いの儀式です。
壊したのは樽のフタですか?
その通りです。
ヒント
- 叩き壊したのは、建物の柱や壁ではありません。
- そこにはお酒が入っていました。
- 「鏡」とも呼ばれます。
答え
「鏡開き」を行っていた。上棟式(建前)の祝いの席で、日本酒の入った樽のフタを木槌で叩いて割ったため、周囲は拍手した。(※「家の一部」=祝宴会場にある備品としての樽、というミスリード)
第52問:進まないタクシー(中級)
男は急いでいたのでタクシーに乗り、「一番速く着くルートで頼む」と伝えた。しかし、タクシーは前の車を追い越すこともなく、制限速度よりもはるかに遅いスピードで走り続けた。男は文句を言わなかった。なぜ?
渋滞していましたか?
いいえ、道は空いていました。
前の車は重要ですか?
はい、非常に重要です。
行き先は火葬場ですか?
その通りです。
ヒント
- 男は喪服を着ています。
- 前の車を追い越すことはマナー違反、あるいは許されない状況です。
- 前の車には、亡くなった方が乗っています。
答え
男が乗っていたのは、霊柩車の後ろを走る親族用のハイヤー(またはタクシー)だった。葬列を組んで走っているため、霊柩車を追い越すわけにはいかず、ゆっくりと走る必要があった。
第53問:濡れた紙幣(初級)
男は財布からお札を取り出し、わざと水に浸してびしょ濡れにした。そして、その濡れたお札を店員に渡した。店員は嫌な顔ひとつせず受け取った。なぜ?
お札は偽札ですか?
いいえ、偽札ではありません。
場所は銭湯ですか?
はい、銭湯やプールです。
「お札」の素材は木ですか?
その通りです。木やプラスチックです。
ヒント
- お金(紙幣)ではありません。
- 言葉遊びです。「おさつ」と「おふだ」。
- 靴箱を開けるために使います。
答え
そこは銭湯(または温泉)で、男が渡したのは「下足札(げそくふだ:靴箱の鍵)」だった。入浴中に持っていたため濡れていたが、靴と交換するために番台に渡しただけである。
第54問:見えない勝利(中級)
二人の男が将棋を指している。片方の男が「王手」をかけたが、もう片方の男は盤面を見ようともせず、天井を見上げたまま「参りました」と投了した。彼は諦めが早いわけではない。なぜ盤面を見なかった?
目隠し将棋ですか?
はい、それに近いです。
彼らは盤面を使っていますか?
いいえ、使っていません。
彼らは口頭で会話していますか?
はい、声で手順を伝え合っています。
ヒント
- そこには将棋盤も駒もありません。
- 彼らは車の中や、真っ暗な部屋にいるかもしれません。
- 頭の中だけで対局しています。
答え
彼らは「脳内将棋(空将棋)」をしていた。盤や駒を使わず、口頭で手順を言い合って頭の中で対局していたため、盤面を見る必要がなかった(存在しなかった)。
第55問:赤い雪(上級)
雪山で遭難した男が、真っ白な雪の上に自分の血を撒き散らした。彼は怪我をしていないし、自殺しようとしたわけでもない。なぜそんなことをした?
男は一人ですか?
はい、一人です。
目的は生き残るためですか?
はい、その通りです。
誰かに見せるためですか?
はい、上空にいる誰かにです。
ヒント
- 雪の上で「白」は目立ちません。
- 男は発煙筒などを持っていませんでした。
- 自分の体液を使ってSOSを描きました。
答え
上空を飛ぶ捜索ヘリコプターに発見してもらうため。発煙筒や目立つ色の服を持っていなかったため、真っ白な雪の上で最も目立つ「赤色(自分の血)」を使って救助信号(SOSなど)を描いた。
第56問:減らない本(中級)
ある書店の主人は、万引き犯が本を盗んでいくのを黙って見ていた。しかし、その日の売上計算で、在庫の数も売上金額も合っていた。犯人は本を返したわけではない。どういうこと?
盗まれたのは「商品」ですか?
いいえ、商品ではありません。
犯人は何を持っていきましたか?
「ご自由にお持ち帰りください」と書かれたものです。
それは無料の冊子ですか?
その通りです。
ヒント
- 犯人はコソコソする必要はありませんでした。
- 店の入り口付近に置いてあるものです。
- 値段は0円です。
答え
犯人が持っていったのは、店頭に置いてある「フリーペーパー(無料の求人情報誌や宣伝冊子)」だった。店主からすれば持っていっても構わないものだし、売り物ではないので在庫や売上には影響しない。
第57問:沈黙のオーケストラ(上級)
コンサートホールで、指揮者がタクトを振っているが、オーケストラは一音も出していない。観客は満員だが、誰も文句を言わず、熱心に見入っている。「4分33秒」のような無音の曲ではない。なぜ?
楽器は持っていますか?
はい、持っています。
彼らは演奏していますか?
はい、演奏する「フリ」をしています。
観客は撮影に参加していますか?
その通りです。
ヒント
- 音は後から付け足されます。
- 観客はエキストラです。
- ミュージックビデオやドラマの撮影現場です。
答え
そこは「ミュージックビデオ(MV)の撮影現場」だった(またはドラマの撮影)。音源(CDなど)に合わせて演奏するフリ(当て振り)をしており、後で音を合成するため、現場では音を出さずに(あるいは極小の音で)演技をしていた。観客役のエキストラもそれを見ていた。
第58問:残酷な料理人(初級)
料理人が、生きたままの魚を海に放り投げた。彼は「これで美味しい料理ができる」と呟いた。魚を逃したのに?
魚は逃げましたか?
いいえ、逃げていません。
海に放り投げたのはなぜ?
別の魚を呼び寄せるためです。
魚は餌になりましたか?
その通りです。
ヒント
- 投げたのは小魚でした。
- 彼はもっと大きな魚を狙っています。
- カツオ漁などで見られる光景です。
答え
彼は「一本釣り」の餌として生きた小魚を投げた(またはカツオ漁の撒き餌)。目的の大きな魚を釣るために、生きた魚を海に投げ入れた。
第59問:遠ざかるゴール(初級)
男はゴールに向かって走っているが、走れば走るほどゴールまでの距離が遠くなっていく。彼はルームランナーに乗っているわけではないし、ゴールが動いているわけでもない。どういうこと?
男は前進していますか?
はい、前進しています。
男は道を間違えましたか?
その通りです。
ゴールは見えていますか?
いいえ、見えていません。
ヒント
- 男は「ゴールの方角」に向かって走っているつもりです。
- しかし、実際には反対方向に進んでいます。
答え
男は道を間違えて逆方向に走っていた。走れば走るほど、目的地(ゴール)から離れていってしまう。
第60問:誰もいない満席(中級)
ある映画館の座席はすべて埋まっているのに、映画を見ている人間は一人もいなかった。上映は行われているし、幽霊でもない。どういう状況?
「人間」はいませんか?
はい、人間はいません。
座席に座っているのはモノですか?
はい、モノです。
テスト中ですか?
はい、音響などのテストです。
ヒント
- お客さんが入る前の準備中です。
- 座席には土嚢(重り)などが置かれています。
- 満席時の音の響き方をチェックしています。
答え
試写会や音響チェックのために、人間の代わりに「吸音材代わりの土嚢(どのう)や人形」が座席に置かれていた。
第61問:切れない写真(初級)
男は嫌いな上司の写真をハサミで切り刻もうとしたが、どうしても切れなかった。ハサミは鋭利で、写真も普通の紙だ。男の手も震えていない。なぜ?
物理的に切れませんでしたか?
はい、切れませんでした。
写真はどこにありますか?
紙の上ではありません。
男は何を持っていますか?
スマートフォンです。
ヒント
- 男は写真を持っていません。
- 写真は画面の中にあります。
- ハサミの刃はガラスの上を滑るだけです。
答え
男はスマートフォンの画面に表示された写真を見ている。画面上の写真をハサミで切ることはできない(画面が割れるだけか、あるいは切るフリをしただけ)。
第62問:二つの名前(中級)
「私の名前は田中です」と名乗った直後に、「私の名前は佐藤です」と名乗る女。彼女は嘘をついていないし、二重人格でもない。結婚して姓が変わったわけでもない。どういうこと?
彼女の職業は重要ですか?
はい、重要です。
彼女は「自分」の名前を言っていますか?
いいえ、他人の名前です。
彼女は何かを読んでいますか?
はい、名簿などを読んでいます。
ヒント
- 彼女は「私の名前は」とは言っていません。
- ただ「田中」「佐藤」と言っているだけです。
- 彼女は学校の先生かもしれません。
答え
彼女は「学校の先生(または司会者)」で、出席確認(点呼)をしていた。「(出席番号1番の)田中です」「(はい)」「(次は)佐藤です」と、名簿の名前を読み上げていただけ。
第63問:死を呼ぶ拍手(上級)
暗闇の中で男が手を叩いた瞬間、彼は死んでしまった。誰かが襲ってきたわけではない。何が起きた?
手を叩いたのは合図ですか?
いいえ、虫を殺そうとしました。
場所は雪山ですか?
はい、雪山です。
大きな音が原因ですか?
はい、音が引き金になりました。
ヒント
- 彼は大きな音を出してしまいました。
- その場所では、大きな音は命取りです。
- 上から何かが落ちてきます。
答え
男は雪山にいて、蚊を叩こうとして(あるいは音を出そうとして)手を叩いたところ、その音が振動となり雪崩(なだれ)が発生して巻き込まれた。
第64問:謎の行列(中級)
店の前に長い行列ができている。しかし、列に並んでいる人たちは、店が開くことを望んでいない。何のお店?
彼らは買いに来ましたか?
いいえ、逆です。
店が開くと、彼らは損をしますか?
はい、お金を失う可能性があります。
銀行ですか?
正解です。
ヒント
- 彼らは自分のお金を引き出しに来ました。
- 店(銀行)が潰れるという噂があります。
- 本心では「何も起きないでほしい」と思っています。
答え
銀行(取り付け騒ぎ)。銀行が倒産するという噂を聞きつけ、預金を引き出すために人々が並んでいる。銀行が開く(業務開始)のを待ってはいるが、本心では「倒産(閉鎖)」しないでほしいと思っている。
第65問:動かない時計(中級)
男は腕時計を見つめている。秒針は動いているのに、男は「時計が止まっている」と言った。時計は壊れていない。なぜ?
男が気にしているのは「時刻」ですか?
いいえ、時刻ではありません。
「止まっている」のは時計そのものですか?
いいえ、針ではなく「カウント」です。
男は何かの競技中ですか?
はい、その通りです。
ヒント
- それは普通の腕時計ではありません。
- ボタンを押すと時間が止まったり動いたりします。
- チェスや将棋で使われます。
答え
男はチェス(または将棋)の対局中で、対局時計(チェスクロック)を見ていた。自分の手番が終わりボタンを押したため、自分の持ち時間のタイマー(時計)のカウントが「止まっている(進んでいない)」ことを確認した。
第66問:消えた犯人(中級)
警察官が犯人を追いかけて路地裏に入った。行き止まりで、犯人の姿は消えていた。隠れる場所も逃げ道もない。マンホールもない。犯人はどこへ行った?
犯人は人間ですか?
はい、人間です。
そこは「外」ですか?
いいえ、建物の中かもしれません。
警察官は何かを勘違いしていましたか?
はい、鏡を見て勘違いしました。
ヒント
- 犯人は最初からそこにはいませんでした。
- 警察官は「自分自身」を見ていました。
- 行き止まりには大きな鏡がありました。
答え
警察官は巨大な鏡に映った自分自身(または他人)を犯人だと勘違いして追いかけていた。行き止まり(鏡の前)に来て、そこには鏡しかなかったため、犯人が消えたように感じた。
第67問:増える穴(上級)
男はTシャツに穴を開ければ開けるほど、そのTシャツが高く売れるようになった。ヴィンテージ加工ではない。なぜ?
男は有名人ですか?
はい、有名人です。
穴はどうやって開けましたか?
道具を使いました。ペンではありません。
「穴」とは物理的な穴ですか?
はい、貫通しています。
ヒント
- 男は射撃の名手です。
- そのTシャツは「標的」として使われました。
- 正確に穴を開けるほど、価値が上がります。
答え
そのTシャツは「標的(ターゲット)」として使われた。男は射撃の名手であり、彼が撃ち抜いた(穴を開けた)Tシャツは、その腕前を証明する記念品として高く売れた。
第68問:落ちないリンゴ(中級)
木からリンゴが落ちたが、地面には届かなかった。誰かがキャッチしたわけでもない。なぜ?
場所は地球ですか?
はい、地球上です。
下には何がありましたか?
地面ではありません。
リンゴはどこへ行きましたか?
もっと下の方へ落ちていきました。
ヒント
- その木は平らな場所には生えていません。
- 崖のふちに生えています。
- リンゴは海や谷底へ落ちました。
答え
その木は崖の上に生えていた。リンゴは地面(崖の上)には落ちず、そのまま崖下の海(または谷底)へ落ちていったため、「木の生えている地面」には届かなかった。
第69問:幸福な入院(上級)
男は病院のベッドで目を覚まし、自分が大怪我をしていることを知った。しかし、彼はガッツポーズをして喜んだ。彼はマゾヒストではないし、保険金目当てでもない。なぜ?
彼は事故に遭いましたか?
はい、事故に遭いました。
彼は「どこ」に行く途中でしたか?
戦場へ向かっていました。
彼は何を恐れていましたか?
死ぬことを恐れていました。
ヒント
- 彼は兵士です。
- 大怪我をしたことで、ある義務がなくなりました。
- 命拾いをしたと感じています。
答え
男は徴兵された兵士だった。戦地に向かう途中で事故に遭い、大怪我を負ったことで「兵役免除(除隊)」になることが確定したため、戦死するよりはマシだと喜んだ。
第70問:燃えない手紙(中級)
女は男からの手紙を暖炉の火の中に投げ込んだ。しかし、手紙は燃えなかった。なぜ?
手紙の素材は紙ですか?
はい、紙です。
火は消えていましたか?
いいえ、燃え盛っています。
手紙はどこにありますか?
瓶の中です。
ヒント
- 手紙は容器に入っています。
- 海で見つかることがあります。
- ガラス製なので燃えません。
答え
女は「ボトルメール(瓶に入った手紙)」を投げ込んだ。ガラス瓶に入っていたため、中の紙までは火が届かなかった。
第71問:三枚の皿(初級)
レストランで男が料理を注文すると、三枚の皿が運ばれてきた。真ん中の皿だけ料理が乗っておらず、空だった。男は満足して食事を始めた。なぜ?
そういう料理ですか?
はい、そうです。
両端の皿には何が乗っていますか?
貝や甲殻類です。
真ん中の皿は何に使いますか?
捨てる場所として使います。
ヒント
- 男は貝や枝豆を食べています。
- 食べられない部分が出ます。
- 殻入れ用の皿です。
答え
男が頼んだのは大量の貝料理(牡蠣やシジミなど)や枝豆だった。真ん中の空の皿は、食べた後の殻を入れるための皿だった。
第72問:裏切りのエレベーター(中級)
エレベーターに乗った男が「閉」ボタンを押したのに、ドアが開いてしまった。故障ではない。なぜ?
男は押し間違えましたか?
いいえ、間違えていません。
外に誰かいましたか?
はい、いました。
外の人は何をしましたか?
ボタンを押しました。
ヒント
- エレベーターの外にあるボタンが関係しています。
- 男がボタンを押すのとほぼ同時でした。
- 外から呼ばれるとドアは開きます。
答え
男が「閉」ボタンを押したのと同時に、外にいた人が「上(または下)」ボタンを押したため、安全装置が働いて(あるいは優先されて)ドアが開いた。
第73問:静かなるスタジアム(中級)
サッカースタジアムでゴールが決まったのに、観客は一人も歓声を上げなかった。彼らはそのチームを応援しているし、無観客試合でもない。なぜ?
観客に特徴がありますか?
いいえ、普通の観客です。
彼らは歓声を上げられませんでしたか?
いいえ、上げても問題ありません。
彼らは何を見ていましたか?
練習を見ていました。
ヒント
- 試合中ではありません。
- 選手たちは同じ動作を繰り返しています。
- 観客はそれを見守っています。
答え
そこは「公開練習」の場だった。監督の指示で「セットプレーの確認」をしており、淡々とゴールに入れる練習を繰り返していただけなので、観客は静かに見守っていた。
第74問:黒い太陽(初級)
男が空を見上げると、太陽が黒かった。日食ではないし、サングラスもしていない。男は失明していない。なぜ?
男はどこにいますか?
地球ではないかもしれません。
男は何を見ていますか?
絵を見ています。
子供が関係していますか?
はい、子供の描いた絵です。
ヒント
- 本物の太陽ではありません。
- 描く道具の色が足りませんでした。
- 赤いクレヨンがありませんでした。
答え
男が見ていたのは、子供が描いた絵(の空)だった。子供が赤いクレヨンを使い切っていた(あるいは黒しか持っていなかった)ため、太陽を黒く塗りつぶしていた。
第75問:叫ぶ石(中級)
男が石を拾い上げると、その石は大きな悲鳴を上げた。魔法ではない。何が起きた?
石は生きていますか?
いいえ、石は生きていません。
悲鳴を上げたのは石ですか?
いいえ、石ではありません。
石の下に何かがいましたか?
はい、何かがいました。
ヒント
- 石の下に隠れていたものが現れました。
- それは虫や小動物です。
- 悲鳴を上げたのは人間です。
答え
石の下に虫(または小動物)がいて、男が石を動かしたことで露わになり、それを見た近くにいた女性(または男自身)が悲鳴を上げた。(または、石の裏に防犯ブザーが仕掛けられていた)
第76問:走らないランナー(中級)
マラソン大会で、号砲が鳴ったのに一人のランナーだけ走り出さなかった。彼は怪我もしていないし、棄権するつもりもない。なぜ?
彼は選手ですか?
いいえ、選手ではありません。
彼の役割は重要ですか?
はい、重要です。
彼は何かを持っていますか?
カメラを持っています。
ヒント
- 彼は先頭付近に立っています。
- 選手ではありません。
- 彼は選手たちが通過するのを待ってから動き出します。
答え
彼は「カメラマン(並走する撮影スタッフ)」だった。選手たちがスタートする瞬間を正面から撮影するために待機しており、選手が通り過ぎてから追いかける(あるいはバイクに乗る)予定だった。
第77問:濡れた傘(初級)
晴天の日、男はびしょ濡れの傘を持って電車に乗ってきた。彼は変な目で見られたが、事情を知ると納得された。なぜ濡れていた?
外は雨が降っていませんでしたか?
はい、晴天です。
傘は何かに使いましたか?
雨よけ以外の目的はありません。
彼は傘を洗っていましたか?
はい、洗っていました。
ヒント
- 傘が汚れていました。
- 洗車場や公園に行きました。
- 意図的に濡らしました。
答え
男は洗車機(または公園の噴水)で傘を丸洗いしていた。傘が汚れていたため洗った直後だった。
第78問:割れない風船(初級)
男は針で風船を思い切り刺したが、風船は割れなかった。風船は膨らんでいる。なぜ?
刺した場所に秘密がありますか?
はい、あります。
セロハンテープを貼りましたか?
いいえ、何も貼っていません。
刺したのは結び目ですか?
はい、結び目やヘソの部分です。
ヒント
- 風船にはゴムが厚い部分があります。
- 空気が入っている部分を避けて刺しました。
- 結び目や底の部分は割れにくいです。
答え
男はゴムが分厚くなっている「ヘソ(底の部分)」または「口の結び目」付近を刺したため、ゴムが収縮せず割れなかった。
第79問:透明な食事(中級)
男はレストランで「透明なスープ」と「透明な肉」を食べた。SFではない。彼は何を食べた?
「透明」というのは比喩ですか?
いいえ、見た目が透明です。
肉はクラゲですか?
いいえ、違います。
ところてんですか?
はい、ところてんやアロエです。
ヒント
- 透明な麺状の食べ物です。
- 「肉」と表現しましたが、植物の果肉や海産物です。
- イカの刺身も新鮮だと透明です。
答え
男が食べたのは「ところてん(透明な麺状のもの)」と「春雨スープ」、あるいは「刺身のつま(海藻ビーズ)」や「アロエの果肉」など。「透明な肉」という表現は、例えばイカの刺身(新鮮だと透明)や、アロエの刺身を指していた。
第80問:止まらないエレベーター(中級)
エレベーターが各階に止まりながら降りてくる。中には誰も乗っていない。幽霊の仕業ではない。なぜ?
誰かがボタンを押しましたか?
はい、押しました。
押した人はどこにいますか?
もう逃げてしまいました。
子供のいたずらですか?
はい、いたずらです。
ヒント
- すべての階のボタンが押されています。
- 犯人はエレベーターには乗っていません。
- ボタンを押してすぐに降りました。
答え
子供がいたずらで全階のボタンを押して逃げたため、エレベーターは無人のまま各階に止まっていた。
第81問:死者の日記(中級)
死んだはずの男の日記が、死後も毎日更新され続けている。代筆ではないし、自動投稿プログラムでもない。手書きの日記だ。なぜ?
男は本当に死んでいますか?
はい、死んでいます。
日記を書いているのは誰ですか?
男のパートナー(または友人)です。
「彼」の日記ですか?
いいえ、「二人の」日記です。
ヒント
- その日記は一人で書くものではありません。
- 残された人が書き続けています。
- 天国の彼へのメッセージです。
答え
その日記は「交換日記」だった。死んだ男のパートナー(または友人)が、彼へのメッセージとして毎日日記を書き続けていた。
第82問:重い財布(初級)
男の財布はお金でパンパンに膨らんでいるのに、彼は「お金がない」と嘆いている。なぜ?
日本円ですか?
はい、日本円です。
お札ですか?
いいえ、お札ではありません。
1円玉ですか?
はい、1円玉です。
ヒント
- 財布はずっしりと重いです。
- 枚数は多いですが、金額は安いです。
- 全て硬貨です。
答え
財布に入っているのはすべて1円玉だった。かさばるだけで合計金額は数百円にしかならず、欲しいものが買えなかった。
第83問:見知らぬ天井(初級)
男が目を覚ますと、そこは見知らぬ天井だった。彼は誘拐されたわけでも、病院に運ばれたわけでもない。彼は昨夜、自分のベッドで寝たはずだ。なぜ?
彼は移動しましたか?
いいえ、移動していません。
家が壊れましたか?
いいえ、家は無事です。
彼は体の向きを変えましたか?
はい、逆向きに寝ていました。
ヒント
- 彼は自分の部屋にいます。
- しかし、景色がいつもと違います。
- 枕の位置が関係しています。
答え
男はベッドの足元の方を頭にして(逆向きに)寝ていた。普段と上下逆の景色が見えたため、見慣れない天井の模様(または照明の位置)が目に入った。
第84問:冷たいお風呂(中級)
男は真冬に暖房のない部屋で、冷たい水のお風呂に入っている。彼は寒がっていないし、修行僧でもない。なぜ?
男は人間ですか?
はい、人間です。
彼は服を着ていますか?
はい、着ています。
彼は掃除をしていますか?
はい、掃除をしています。
ヒント
- 彼は入浴しているわけではありません。
- 足には長靴を履いています。
- ブラシと洗剤を持っています。
答え
男はお風呂掃除をしていた。長靴を履いて浴槽に入り、冷たいシャワーで洗剤を流していた。
第85問:動く島(中級)
男が海を眺めていると、目の前の島が動き出した。幻覚ではない。その島の正体は?
生き物ですか?
いいえ、生き物ではありません。
乗り物ですか?
はい、乗り物です。
潜水艦ですか?
その通りです。
ヒント
- 島のように見えるほど巨大です。
- 普段は海の中にいます。
- 金属でできています。
答え
その「島」だと思っていたものは、浮上していた潜水艦の上部だった。
第86問:消えないロウソク(初級)
誕生日のケーキにロウソクを立て、火をつけた。男が強く息を吹きかけても、火は消えなかった。いたずらグッズの「消えないロウソク」ではない。なぜ?
男は火に向かって吹きましたか?
はい、吹きました。
何か遮るものがありましたか?
はい、ありました。
今は感染症対策が厳しいですか?
はい、その通りです。
ヒント
- 男の口元には何かがついていました。
- 息の勢いが弱められてしまいました。
- マスクです。
答え
男はマスクをしたまま息を吹きかけていたため、風が弱くて火が消えなかった。(または、ケーキに透明なカバーがかかっていた)
第87問:二人きりの電車(中級)
最終電車に、男と女の二人だけが乗っている。二人は会話をしていないが、お互いに相手のことを「運命の人」だと思っている。しかし二人は結ばれなかった。なぜ?
二人は知り合いですか?
いいえ、他人です。
二人は同じ車両にいますか?
いいえ、すれ違いました。
すれ違った電車ですか?
はい、そうです。
ヒント
- 二人は別々の電車に乗っています。
- 窓越しに目が合いました。
- 電車は逆方向に進んでいきました。
答え
二人は上り電車と下り電車ですれ違った乗客だった。窓越しに一瞬目が合い「運命」を感じたが、電車は逆方向に走り去ってしまった。
第88問:開かない金庫(中級)
泥棒が金庫の暗証番号を完璧に解読し、ダイヤルを合わせた。しかし扉は開かなかった。故障ではない。なぜ?
ダイヤル以外に鍵が必要ですか?
いいえ、鍵は不要です。
泥棒は「引く」か「押す」か間違えましたか?
いいえ、そういう問題ではありません。
ハンドルを回し忘れましたか?
はい、その通りです。
ヒント
- ダイヤルを合わせただけでは開きません。
- 最後に回すべきものがありました。
- レバーやハンドルです。
答え
その金庫はハンドルを回すタイプだったが、泥棒はダイヤルを合わせただけで、ハンドルを回すのを忘れていた。(または、金庫自体が天地逆さまに置かれていたため、扉の重みで開かなかった)
第89問:白いカラス(初級)
男は「白いカラスを見た」と主張したが、嘘つき呼ばわりされた。しかし翌日、彼の主張が正しいことが証明された。彼は本物の白いカラスを見たわけではない。何を見た?
見間違いですか?
はい、見間違いです。
ペンキを塗られたカラスですか?
いいえ、違います。
言葉遊びですか?
はい、表現の問題です。
ヒント
- 男は鳥の名前を知りませんでした。
- その鳥は白かったです。
- オウムやインコが逃げ出したニュースがありました。
答え
男が見たのは「オウム(または白い鳥)」だったが、彼はその鳥の名前を知らず、とっさに「白いカラスのような鳥」と表現した。翌日、逃げ出したオウムのニュースが流れ、彼が見たのがそれだと分かった。
第90問:謎の拍手喝采(中級)
男がステージで大失敗をして転んでしまった。しかし観客はスタンディングオベーションで拍手喝采を送った。なぜ?
それはコメディショーですか?
いいえ、違います。
男はピエロですか?
はい、ピエロです。
転ぶのは演技でしたか?
いいえ、本気で転びましたが、観客は演技だと思いました。
ヒント
- 男の職業は失敗することも仕事のうちです。
- しかし今回は本当に失敗しました。
- 観客は上手な演技だと思って感動しました。
答え
男はサーカスのピエロ(道化師)だった。本気で失敗して転んだのだが、観客は「面白い演技(ギャグ)」だと思って称賛の拍手を送った。
第91問:飲めない水(初級)
砂漠で遭難した男の目の前に、コップ一杯の水が現れた。男は喉がカラカラだったが、その水を飲まなかった。毒は入っていない。なぜ?
水は本物ですか?
いいえ、偽物です。
蜃気楼ですか?
はい、幻覚や蜃気楼です。
ヒント
- 水は見えているけれど、手に取ることはできません。
- 砂漠特有の現象です。
- 男は幻を見ています。
答え
それは蜃気楼(幻覚)だったため、飲みたくても飲めなかった。
第92問:帰ってきたボール(中級)
男がボールを全力で投げた。ボールは壁にも当たっていないし、誰かが投げ返したわけでもないのに、男の手元に戻ってきた。ブーメランではない。どうやった?
投げた方向は重要ですか?
はい、非常に重要です。
重力が関係ありますか?
はい、重力で戻ってきました。
ヒント
- ボールは上に向かって投げられました。
- 重力には逆らえません。
- そのまま落ちてきてキャッチしました。
答え
男はボールを真上に投げた。重力によってそのまま落ちてきて、手元に戻った。
第93問:長い瞬き(初級)
男は瞬きをしただけなのに、目を開けると数時間が経過していた。タイムスリップではない。何が起きた?
男は眠っていましたか?
はい、眠っていました。
「瞬き」だと思っただけですか?
はい、本人はそのつもりでした。
授業中ですか?
はい、授業中や仕事中です。
ヒント
- 「一瞬目を閉じただけ」だと思いました。
- しかし実際には意識が飛んでいました。
- 居眠りです。
答え
男は授業中(または仕事中)に居眠りをしてしまった。本人は一瞬目を閉じた(瞬きした)つもりだったが、実際には爆睡していた。
第94問:黒いサンタクロース(中級)
クリスマスの夜、全身黒ずくめの男が煙突から家に入った。住人は彼を見て喜んだ。彼はサンタではない。誰?
泥棒ですか?
いいえ、泥棒ではありません。
彼は仕事中ですか?
はい、仕事中です。
煙突に関係ありますか?
はい、煙突が仕事場です。
ヒント
- 住人が呼んだ業者です。
- 服が汚れているので黒く見えます。
- 煤(すす)で真っ黒です。
答え
彼は煙突掃除人だった。煙突が詰まって困っていた住人が呼んだ業者であり、煤(すす)で真っ黒になっていたため黒ずくめに見えた。
第95問:動く壁(中級)
男が部屋の壁にもたれかかると、壁がズズズと動き出した。隠し扉ではない。ここはどこ?
家の中ですか?
いいえ、乗り物の中です。
電車ですか?
はい、電車やバスです。
連結部分ですか?
その通りです。
ヒント
- 男は車両と車両の間に立っていました。
- カーブを曲がるときに壁(蛇腹)が動きます。
- そこにもたれるのは危険です。
答え
男は連結バス(または電車の連結部)の蛇腹部分にもたれかかっていた。カーブを曲がる際に壁(蛇腹)が動いた。
第96問:双子の年齢(上級)
同じ日に生まれた双子なのに、兄は20歳、弟は5歳だという。嘘ではない。どういうこと?
「20歳」と「5歳」は地球の年齢ですか?
はい、そうです。
彼らは人間ですか?
いいえ、人間ではありません。
犬や猫ですか?
はい、そうです。
ヒント
- 一方は「人間年齢」で換算されています。
- もう一方は「実年齢」です。
- 犬や猫の1歳は、人間で言うと二十歳くらいです。
答え
彼らは犬(または猫)だった。兄は「人間年齢でいうと20歳」(実年齢1〜2歳)、弟は「実年齢が5歳」(人間年齢だと30代後半)という比較の仕方をされていた。
第97問:割れたスマホ(初級)
男のスマートフォンがバキバキに割れている。落としたわけでも、踏んだわけでも、ぶつけたわけでもない。なぜ割れた?
物理的に割れていますか?
いいえ、表面はツルツルです。
割れて見えますか?
はい、そう見えます。
アプリですか?
はい、壁紙やアプリです。
ヒント
- ガラス自体は無傷です。
- 画面に表示されている画像です。
- いたずら用アプリかもしれません。
答え
男は「画面が割れたように見える壁紙(画像)」を表示させていただけで、実際には割れていなかった。
第98問:消えた文字(初級)
男が鉛筆で紙に文字を書いたが、消しゴムを使っていないのに文字が消えてしまった。フリクション(熱で消えるペン)でもない。なぜ?
紙に秘密がありますか?
はい、特殊な紙です。
水習字ですか?
その通りです。
ヒント
- 男は鉛筆ではなく、筆を使っていました。
- インクではなく水を使いました。
- 乾くと消えます。
答え
男は「水で書けるお習字セット」を使っていた。水で書くと黒くなるが、乾くと消える特殊な紙だった。
第99問:二人の運転手(初級)
一台の車の運転席に、二人の男が座ってハンドルを握っている。ふざけているわけではないし、教習車でもない。どういう状況?
車は走っていますか?
いいえ、止まっています(動きません)。
場所はどこですか?
ゲームセンターです。
ヒント
- 本物の車ではありません。
- 二人は協力して運転(プレイ)しています。
- マリオカートのようなゲームです。
答え
彼らはゲームセンターにある2人協力プレイ可能なレースゲーム(マリオカート アーケードグランプリなど)を座席に二人で座って遊んでいた。
第100問:終わらない本(中級)
男はある小説を読み終えたが、「まだ続きがあるはずだ」と言って本を振ったり透かしたりしている。落丁ではないし、続編が出ているわけでもない。なぜ?
その本はミステリーですか?
はい、ミステリーです。
「袋とじ」がありますか?
はい、あります。
ヒント
- 男は結末を知りたがっています。
- 最後のページが閉じていて開けません。
- ハサミやペーパーナイフが必要です。
答え
その本には「袋とじ」のページがあり、そこに結末(犯人)が書かれているため、まだ中身を読み切っていない(開けないと読めない)と判断した。
枯れた水平思考(イノベーションに必要な考え方)
画期的なイノベーションを起こすために、必ずしも最先端のテクノロジーが必要なわけではありません。むしろ、足元にある見慣れた技術にこそ、大きなチャンスが眠っていることがあります。それを証明したのが、かつて任天堂の開発者であった横井軍平氏が提唱した「枯れた技術の水平思考」という哲学です。
ここで言う「枯れた技術」とは、古くて役に立たないものではなく、「すでに広く普及し、技術的に成熟しきったもの」を指します。これらは量産効果で安価になっており、動作も安定しています。一方、「水平思考」とは、技術を深掘りするのではなく、既存の用途とは全く別の方向へ活用する発想のことです。
最も有名な成功例は『ゲームボーイ』でしょう。1989年の発売当時、ライバル他社はこぞって高性能な「カラー液晶」の携帯ゲーム機を開発していました。しかし、横井氏はあえて時代遅れとも言える「モノクロ液晶」を採用しました。画質というスペック(垂直方向の進化)を捨て、その分、「圧倒的な低価格」「長時間遊べる電池持ち」「頑丈さ」という、子供たちが真に求めていた価値を提供したのです。結果、ハイテク機を相手に歴史的な勝利を収めました。
技術の高性能化だけを目指す「垂直思考」は、いずれ限界を迎え、コスト競争に陥ります。しかし、使い古された技術をアイデアという魔法で蘇らせるこの哲学は、現代のビジネスにおいても、閉塞感を打破する強力な武器になるはずです。「最新」を追うだけでなく、視点を「横」にずらす勇気が、次のヒットを生み出す鍵となるのです。
筆者が考える水平思考(元研究者として思うこと)
水平思考の考え方は新しいモノ、サービスを生み出すのに必要不可欠な考え方です。世の中で言う「新しい」とは、99%が既存の技術の組み合わせや、切り口の違いであり、本当に革新となる新しい技術は1%以下であると思います。この本当に新しいとは、例えばノーベル賞を取るような技術革新です。
つまり、新しいものを作るためには、自信の専門分野や思い込み、常識を超えて、技術の組み合わせや、切り口の違いをいかにゼロベース(水平思考)で考えられるかが重要になります。私も特許を10年間で30件ほど出願しましたが、ほとんどが既存の技術の組み合わせです。しかし、生み出したものはどれも世の中にないものでした。
ほとんどの人は、自身の専門分野や常識の範囲内で考えます。例えば料理が好きなら、「砂糖を入れたらどうか?」「調味料の量は適量だろうか?」みたいな発想が一般的な発想。それを「半導体で使われている技術を料理に応用できないか?」「古代エジプトの食生活を参考にできないか」みたいな一見突拍子もないようなことまで発想を広げ(水平思考で考え)、新しいものを生み出していけるかどうか。これがイノベーションを起こせるかどうかの大きな力になります。この考え方を鍛えるのが水平思考クイズ(ウミガメのスープ)だと考えています。私はこの水平思考の力が非常に秀でていると感じます。頭の回転は遅いですが、水平思考の力だけはなぜか高く、この力で生き抜いてきたと言っても過言ではありません。
水平思考クイズをやると「こんな答え意味不明」「納得できない」と思うかもしれません。でも、それでよいのです。大事なのはゼロベースで考える力。現実世界でも、突拍子もないところまで水平思考しても99.999%のアイディアは使えません。それを考えて考えて考えて、0.001%の突破口を見つけるイメージです。なので99%は意味不明なのです!
意味不明で無意味な答えを考えて考えて考えて、1%の価値あるものを見つける練習を水平思考クイズで養いましょう!
AI時代に求められる水平思考の考え方
「頭の回転は遅いですが、水平思考の力だけはなぜか高く」
「思考の速さ」と「思考の広さ」は別物であると最近感じます。「思考の速さ」とはいわゆる勉強ができるかどうか、答えに速くたどり着けるかどうかの力。「思考の広さ」は今回の水平思考のような力。
頭の回転が速い人は、既存の回路(常識)を使って最短距離で正解(垂直思考の解)にたどり着いてしまうため、かえって「寄り道」や「突飛な発想」ができないことがあるのではないかと考えています(頭の回転が速くないのでその気持ちはわかりませんが!)。じっくりと可能性を広げられる水平思考は、クリエイターや発明家として最強の武器なのではないかと。しかし、受験や世の中で定量化されて評価されるのは常に前者です。後者の力はあまり表にはでてきません。後者の力を意図的に伸ばしていけると最強だよなと。まだ答えはでません。
また、AI時代には「既存の回路(常識)」はAIの方がはるかに優れるので、人間の価値は水平思考の方かもしれません。アイディア出しにAIを使用するようになった昨今では、水平思考すらAIに負けるかもしれませんが。















