
お金の計算特別支援プリント【無料印刷】見てわかる硬貨の数え方・両替・あわせていくら|特別支援配慮版(小1〜小2相当・全36枚)
お金の計算に配慮が要る子どものための、硬貨の数え方の無料プリントです。1まい1しゅるいで数える→同じ硬貨のまとまりを上の硬貨にとりかえる→2しゅるいを合わせる→しゅるいがまざる、の4段階で全36枚。1まいの紙では1つの作業だけを求め、問いかけと記入欄の位置は36枚すべてでそろえています。まい数と金額は必ず別の欄に書く形にしたので、「5えんだま2まい」を「2えん」と書くつまずきがその場で分かります。小学1年生〜小学2年生相当の家庭学習や、通級・特別支援学級での利用を想定しています。
🖊いちごドリル編集部より(おうちの方へ)
お金の計算は、学習指導要領解説(算数編)に独立した単元がありません。硬貨を1枚ずつ数えて数字で表すのは第1学年「A数と計算」の数の構成と表し方、5円玉や10円玉のように同じ大きさの集まりにまとめて数えることと、10枚で上の硬貨にとりかえる見方(数を十や百を単位としてみる)は第2学年に位置づく内容です。硬貨が混ざると数え直しになってしまう子向けに、このプリントは①同じ硬貨を数える→②同じ硬貨のまとまりをとりかえる→③2種類を合わせる→④種類がまざる、の4段階に分け、1枚の紙では1つの作業だけを求める作りにしました。まい数と金額は必ず別の欄に書きます。
つまずきのサインと、かける言葉
・「5えんだま2まい」を「2えん」と書く→「1まいでなんえん?そのおかねが、なんまいある?」
・まい数は合っているのに金額が違う→「5えんが2まいだから、5、10。ここまででなんえん?」
・10円玉が10枚あっても100円と言えない→「10えんが10まいあつまると、100えんだま1まいにとりかえられるよ」
レジで小銭を選ぶ、カプセルトイに100円玉を入れる、おこづかいの残りを数える——お金は生活の中で数える機会がたくさんあります。丸つけでは、まい数と金額の2つの欄を別々に見てください。まい数だけ合っているときは、1枚で何円かのところに戻ります。
おなじおかねをかぞえる(1まい1しゅるい・特別支援配慮版・全6枚24問)
1しゅるいの硬貨だけを並べ、「〇えんだまが□まいで□えん」の2つの欄に書き分ける練習です。1えん→10えん→100えん→5えん→50えん→500えんの順で、1とび・10とび・100とびに慣れてから5とびへ進みます。れいと1もんめには硬貨の下に数え足しの数字(10、20、30…)を入れ、3もんめ以降は手がかりを外しました。
おかねのとりかえ(両替・特別支援配慮版・全9枚18問)
同じ硬貨のまとまりを、1つ上のおかねにとりかえる練習です。とりかえ1つぶんの硬貨をわくで囲んであるので、わくの数を数えればとりかえた後のまい数になります。最後に「ぜんぶで□えん」を書いて金額にもどすため、まい数だけで終わらずに十進のまとまりが金額と結びつきます。1まいの紙で1とおりのとりかえだけを扱い、9まいで1えんから1000えんさつまでつながります。
ひだりとみぎをあわせてなんえん(2しゅるいの組み合わせ全15とおり・全15枚30問)
2しゅるいの硬貨を、しゅるいごとに数えてから合計する練習です。6しゅるいから2つ選ぶ組み合わせ15とおりを、1まいに1とおりずつ入れました。「ひだりの金額」「みぎの金額」「あわせて」の3つを書く欄に分けてあるので、どちらの数え方でつまずいたのかが丸つけで分かります。金額の小さい紙から順に並べています。
しあげ(おかねのしゅるいがまざる・特別支援配慮版・全6枚12問)
ここまで1つずつ練習した作業を、1もんの中でまざった形で通します。前半3まいは3しゅるいの硬貨をしゅるいごとに数えて合計する紙、後半3まいは1もんの中で2とおりのとりかえをして最後に「ぜんぶで□えん」を書く紙です。答えの欄は縦にそろえてあり、線の上をたすと合計になる形なので、筆算の形にも自然に移れます。
プリントの使い方と印刷のコツ
かぞえる→とりかえる→あわせる→しあげの順に進めましょう
上の4つの見出しは、そのまま進める順番です。かぞえかたでつまずいている子にとりかえや合計を出すと、どこで間違えたのか本人にも分からなくなります。1まいめで手が止まるようなら同じ見出しの中の別の紙をもう1まいやってから、次の見出しへ進んでください。
まい数と金額は、必ず両方書かせましょう
「5えんだまが3まいで15えん」のように、1まいでいくらか(1つ分)と、それが何まいか(いくつ分)を分けて書く形にしています。まい数だけ書いて金額を飛ばすと、かけ算の考え方につながる部分が抜けます。まい数は合っているのに金額が違うときは、10ばい・5ばいのところでつまずいています。
1000えんをこえる紙が12まいあります
500えんだまや1000えんさつを扱う紙では、答えが1000えんをこえます(最大3000えん)。4けたの数は学習指導要領解説(算数編)では第2学年で扱う範囲なので、第1学年までの子には金額の小さい紙から渡してください。どの紙がいくらまでになるかは、上の表のプリント名にある硬貨の組み合わせで見当がつきます。
白黒印刷でも硬貨は見分けられます
硬貨は色ではなく、額面の数字・大きさ・穴のあるなしで見分けられるように描いてあります。色の付いたインクが無くても使えます。実物と同じ大きさではないため、本物の硬貨を紙の上に載せて使う想定ではありません。
100%(実際のサイズ)で印刷しましょう
印刷の設定を「用紙に合わせる」にすると紙面が縮み、記入欄が小さくなります。A4用紙に、倍率100%・通常の画質で印刷してください。答えを書く欄は幅30mm・高さ12mm以上にしてあるので、4けたの金額でも鉛筆で書けます。
お金の計算はいつ習う?硬貨が混ざると数えられなくなるつまずきと、紙での支え方
お金の計算は、学習指導要領解説に独立した単元がありません。硬貨を1枚ずつ数えて数字で表すことは第1学年「A数と計算」の「個数や順番を正しく数えたり表したりすること」「数を,十を単位としてみること」に当たり、同じ硬貨のまとまりで数えることは第2学年の「同じ大きさの集まりにまとめて数えたり,分類して数えたりすること」「数を十や百を単位としてみるなど,数の相対的な大きさについて理解すること」に当たります。つまり何年生の内容かは、題材ではなく扱う金額と計算で決まります。
| 学年 | 学校で学ぶこと | つながる先 |
|---|---|---|
| 小1 | 個数や順番を正しく数えたり表したりすること。2位数の表し方を理解すること。簡単な場合について3位数の表し方を知ること。数を,十を単位としてみること | ①の1円玉・10円玉・100円玉/③の10円と1円のように金額が小さい紙 |
| 小2 | 同じ大きさの集まりにまとめて数えたり,分類して数えたりすること。4位数までについて,十進位取り記数法による数の表し方及び数の大小や順序を理解すること。数を十や百を単位としてみるなど,数の相対的な大きさを理解すること。一つの数をほかの数の積としてみること | ①の5円玉・50円玉/②のとりかえ全部/③④の1000円をこえる紙(4位数は第2学年の範囲) |
| 小2(かけ算) | 乗法は,一つ分の大きさが決まっているときに,その幾つ分かに当たる大きさを求める場合に用いられる | 「1まいで〇えん」が一つ分、「□まい」が幾つ分。まい数と金額を分けて書く欄がここにつながる |
①まい数と金額が混ざる
「5円玉が2枚」を「2円」と書いてしまう誤りです。1枚でいくらか(一つ分の大きさ)と、それが何枚か(幾つ分)が分かれていない状態で、第2学年の乗法の見方がまだ働いていません。このプリントは全36枚で「〇えんだまが□まいで□えん」と欄を2つに分け、両方を必ず書かせます。
②とりかえ(両替)が数の置き換えだと分からない
10円玉が10枚で100円、という十進のまとまりが弱い状態です。解説では第2学年で「数を十や百を単位としてみる」ことが示されていて、両替はこの見方をそのまま使う場面になります。②の紙は、とりかえ1つぶんの硬貨をわくで囲み、わくの数を数えれば替えた後の枚数になる形にしました。最後に「ぜんぶで何円」を書いて金額に戻します。
③0のある数を書き落とす
500円と8円で「58」と書いてしまう誤りです。位が飛んでいる数を書くには、十進位取り記数法で空いた位に0を置く見方が必要になります。③には500円と1円のように位がとびとびになる組もあるので、百・十・一と位ごとに読み上げてから書かせてください。
家庭でできることは、実際に払わせてみることです。レジで小銭を選ぶ、ぴったりの金額を作る、10円玉が増えてきたら100円玉に替える。とりかえは実物の硬貨を並べて替えてみると体で分かります。1000円をこえる紙は4位数になるので、1年生のうちは金額の小さい紙から渡してください。
この記事で参考にした資料
- 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編(文部科学省・PDF)…第1学年A(1)の数の構成と表し方、第2学年A(1)の4位数までと数の相対的な大きさ、第2学年A(3)の乗法の意味の内容
- 小学校学習指導要領解説(文部科学省)…現行の学習指導要領と各教科解説の入口
- 「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 小学校 算数(国立教育政策研究所・令和2年3月・PDF)…数と計算領域の評価規準と、数を日常生活に生かす評価の観点
リンク先はいずれも公的機関・学術データベースの資料です(最終確認2026年8月23日)。

















