
【自動採点一問一答】中学1年理科問題まとめ|無料プリントテストあり
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ランダム20問出題!何点とれるかな?
出題範囲:中学1年生の理科学習範囲
中学1年生の理科は、身の回りの自然現象や生物、物質、大地について、観察や実験を通して基本的な知識や科学的な見方・考え方の基礎を学ぶことを目的としています。
1. 物理分野(身の回りの現象)
私たちの身の回りで起こる物理現象の基本的な性質を探求します。
- 光の性質とレンズ
- 光の進み方: 光がまっすぐ進むこと(直進)、光源について学びます。
- 光の反射: 鏡などに当たった光がはね返る現象(反射)とその規則性(反射の法則)を学びます。
- 光の屈折: 光が空気中から水中へなど、異なる物質に入るときに進む向きが変わる現象(屈折)とその規則性(屈折の法則)を学びます。全反射についても触れる場合があります。
- 凸レンズの働き: 凸レンズを通る光の進み方、焦点、実像(スクリーンに映る像)と虚像(レンズを通して見える像)のでき方や特徴を実験を通して学びます。
- 光の分散: プリズムなどで光が色々な色に分かれる現象を見ることもあります。
- 音の性質
- 音の発生: 物体が振動することで音が発生することを学びます(音源)。
- 音の伝わり方: 音が空気や水、固体などの媒質(物質)を通して伝わること、真空中では伝わらないことを学びます。
- 音の速さ: 空気中を伝わる音の速さについて学びます。
- 音の大小・高低: 音の大きさは振幅、音の高さは振動数(ヘルツ: Hz)に関係することを実験などで確かめます。
- 力の働き
- 様々な力: 物体に働く重力、ばねなどが元に戻ろうとする弾性力、物体の運動を妨げる摩擦力、磁力、電気の力など、身の回りの様々な力について学びます。
- 力の表し方: 力の大きさ、向き、作用点を矢印で表す方法を学びます。
- 力のつり合い: 物体が静止しているときなどに働く力がつり合っている状態(特に2力のつり合い)について学びます。
- 力の合成と分解: 簡単な場合に、複数の力を1つの力にまとめたり(合成)、1つの力を複数の力に分けたり(分解)する方法を学びます。(本格的な作図は中3の場合が多い)
- フックの法則: ばねののびが、加える力の大きさに比例するという関係(フックの法則)を実験で確かめます。
- 圧力: 力が働く面積あたりの力の大きさ(圧力 パスカル: Pa)の概念、計算方法を学びます。また、水圧(水深による変化)や大気圧(空気の重さによる圧力)についても学びます。
2. 化学分野(身の回りの物質)
身の回りにある様々な物質の性質や変化について、基本的なことを学びます。
- 物質の性質
- 有機物と無機物: 加熱(燃焼)実験などを通して、燃えて二酸化炭素を出す有機物と、そうでない無機物に分類します。
- 金属と非金属: 電気を通すか、磁石につくか、叩くと広がるか(展性・延性)などの性質から、金属と非金属を区別します。
- 密度: 物質の種類によって決まっている、体積あたりの質量(密度 g/cm³)の概念と計算方法を学びます。
- 物質の状態変化
- 三態: 物質には固体・液体・気体の3つの状態があることを学びます。
- 状態変化: 温度変化によって物質の状態が変わること(融解、凝固、蒸発、凝縮、昇華)と、その際の体積や質量の変化について学びます。
- 融点と沸点: 物質が固体から液体に変わる温度(融点)や、液体から気体に変わる温度(沸点)が、物質の種類によって決まっていることを学びます。
- 水溶液の性質
- 溶解: 物質が水などの液体に溶けて均一な液体になる現象(溶解)について、溶けている物質(溶質)、溶かしている液体(溶媒)、できた液体(溶液)という用語を学びます。
- 溶解度: 一定量の水に溶ける物質の限界量(溶解度)が、物質の種類や水の温度によって決まっていることを学びます(溶解度曲線)。飽和水溶液の概念も学びます。
- 質量パーセント濃度: 水溶液の濃さを表す方法の一つとして、質量パーセント濃度の計算方法を学びます。
- 再結晶: 水溶液から溶質を結晶として取り出す方法(再結晶)を学びます。
- 気体の性質
- 気体の発生: 実験室で酸素、二酸化炭素、水素、アンモニアなどの気体を発生させる方法(実験装置含む)を学びます。
- 気体の性質: それぞれの気体の色、におい、水への溶けやすさ、空気に対する重さ(密度)、燃え方や物を燃やす性質などを調べます。
- 気体の集め方: 気体の性質に合わせて、上方置換法、下方置換法、水上置換法を使い分けることを学びます。
3. 生物分野(植物の生活と種類、身の回りの生物)
主に植物を中心に、生物の体のつくりや働き、分類について学びます。
- 植物の体のつくりと働き
- 花のつくり: 植物が子孫を残すための花のつくり(おしべ、めしべ、花弁、がく)と働き(受粉、受精)を学びます。
- 根・茎・葉のつくりと働き: 水や養分を吸収する根、体を支え水や養分を運ぶ茎(道管・師管)、光合成や蒸散を行う葉(葉脈・気孔)のつくりと働きを関連付けて学びます。
- 光合成: 植物が光エネルギーを使って、水と二酸化炭素から養分(デンプンなど)と酸素を作り出す働き(光合成)について、必要な条件や行われる場所を学びます。
- 呼吸: 植物も動物と同じように、酸素を使って養分を分解し、生きるためのエネルギーを取り出す呼吸を常に行っていることを学びます。
- 蒸散: 植物が体内の水分を水蒸気として葉の気孔から放出する蒸散の働きを学びます。
- 植物の分類
- 種子植物: 種子をつくって増える植物を種子植物とし、被子植物(胚珠が子房に包まれている)と裸子植物(胚珠がむき出し)に分けます。さらに被子植物を単子葉類と双子葉類に分け、それぞれの特徴(根、茎、葉、花)を比較します。
- 種子をつくらない植物: シダ植物やコケ植物について、体のつくりや増え方(胞子)の特徴を学びます。
- 身の回りの生物
- 生物の観察: ルーペや顕微鏡の使い方を学び、身近な小さな生物(ミジンコ、アメーバ、ゾウリムシ、ミカヅキモなどのプランクトン)を観察します。
- 生物の共通点と多様性: 生物には共通する特徴(細胞からできている、呼吸するなど)がある一方、様々な種類がいること(多様性)を学びます。
- 生物の分類: 生物を特徴に基づいて仲間分けする(分類)基本的な考え方を学びます。
4. 地学分野(大地の変化)
私たちの足元にある大地がどのようにでき、変化していくのかを学びます。
- 火山と地震
- 火山: 火山の形の種類(楯状火山、成層火山など)や噴火の様子、噴出物(溶岩、火山弾、火山灰、火山ガスなど)について学びます。
- 火成岩: マグマが冷え固まってできた火成岩について、冷え固まる場所や速さによる違い(火山岩と深成岩)と、その代表的な種類(流紋岩、安山岩、玄武岩、花こう岩、せん緑岩、はんれい岩など)や組織(斑状組織、等粒状組織)を学びます。
- 地震: 地震が起こる仕組み、揺れが発生する場所(震源)とその真上の地表の点(震央)を学びます。
- 地震の揺れの伝わり方: 最初に伝わる小さな揺れ(P波による初期微動)と、後から伝わる大きな揺れ(S波による主要動)について学びます。初期微動継続時間と震源からの距離の関係も学びます。
- 震度とマグニチュード: ある地点での揺れの大きさを示す震度と、地震そのものの規模を示すマグニチュードの違いを学びます。
- 地層
- 地層のでき方: 流れる水などの働き(浸食、運搬、堆積)によって土砂が海底などに積み重なり、地層ができる過程を学びます。粒の大きさによって、れき岩、砂岩、泥岩ができることを学びます。生物の死がいなどが堆積してできる石灰岩やチャートについても学びます。これらをまとめて堆積岩といいます。
- 化石: 地層の中に残された昔の生物の跡(化石)について、でき方や種類を学びます。地層ができた当時の環境を知る手がかりとなる示相化石と、地層ができた時代を知る手がかりとなる示準化石について学びます。代表的な示準化石と地質年代(古生代、中生代、新生代)を結びつけて覚えます。
- 大地の変化: 地層の重なり方(整合、不整合)や、地層が大きな力を受けて曲がったり(しゅう曲)、ずれたり(断層)すること、土地の隆起や沈降など、大地が常に変化していることを学びます。
これらの内容は、多くの観察や実験を通して体験的に学ぶことが重視されています。ここで学ぶ基本的な知識や考え方が、中学2年生、3年生でのより発展的な学習の土台となります。
中学生の一問一答(社会・理科)
一問一答|中学1年生の理科の問題
植物が、光エネルギーを利用して水と二酸化炭素からデンプンなどの養分を作り出す働きを何といいますか?
①呼吸
②蒸散
③光合成
正解は『光合成』
光合成は、植物などが光のエネルギーを使って、二酸化炭素と水から有機物(デンプンなど)と酸素を作り出す重要な働きです。主に葉の葉緑体で行われます。
植物の葉の裏側などに多く見られる、水蒸気の出口や気体の出入り口となっている小さな穴を何といいますか?
①葉脈
②気孔
③道管
正解は『気孔』
気孔は、主に葉の表皮にある小さな穴で、孔辺細胞に囲まれています。蒸散や、光合成・呼吸に必要な気体の出入り口として機能します。
根から吸収した水や養分を、葉まで運ぶ管が集まった部分を何といいますか?
①師管
②道管
③維管束
正解は『道管』
道管は、根で吸収された水や水に溶けた無機養分を、茎を通って葉まで運ぶ通路です。維管束の一部を構成しています。
葉で作られた養分を、植物の体の各部分に運ぶ管が集まった部分を何といいますか?
①師管
②道管
③形成層
正解は『師管』
師管は、葉の光合成で作られた養分(主に糖)を、植物の体の必要な部分(根、茎、果実など)へ運ぶ通路です。維管束の一部を構成しています。
アブラナやエンドウのように、種子のもとになる胚珠が子房に包まれている植物のなかまを何といいますか?
①裸子植物
②被子植物
③シダ植物
正解は『被子植物』
被子植物は、胚珠が子房の中にあり、受精後に子房が果実になる植物のグループです。現在、地球上で最も繁栄している植物群です。
マツやスギのように、胚珠がむき出しになっている植物のなかまを何といいますか?
①裸子植物
②被子植物
③コケ植物
正解は『裸子植物』
裸子植物は、胚珠が子房に包まれず、むき出しになっている植物のグループです。マツやスギ、イチョウなどが代表例です。
被子植物のうち、子葉が2枚あり、葉脈が網目状になっていることが多い植物のなかまを何といいますか?
①単子葉類
②双子葉類
③裸子植物
正解は『双子葉類』
双子葉類は、被子植物の中で、最初にでる子葉が2枚あるグループです。主根と側根、網状脈、維管束が輪状に並ぶ、花弁が4, 5枚またはその倍数などの特徴があります。例:アサガオ、サクラ。
被子植物のうち、子葉が1枚で、葉脈が平行になっていることが多い植物のなかまを何といいますか?
①単子葉類
②双子葉類
③シダ植物
正解は『単子葉類』
単子葉類は、被子植物の中で、最初にでる子葉が1枚のグループです。ひげ根、平行脈、維管束が散らばる、花弁が3枚またはその倍数などの特徴があります。例:イネ、トウモロコシ、ユリ。
種子をつくらず、胞子でなかまをふやす植物のうち、根・茎・葉の区別があるのはどれですか?
①コケ植物
②シダ植物
③藻類
正解は『シダ植物』
シダ植物(イヌワラビ、ゼンマイなど)は、種子をつくらず胞子で増えますが、根・茎・葉の区別がはっきりしており、維管束も持っています。コケ植物には明確な根・茎・葉の区別はありません。
ゼニゴケやスギゴケのように、日かげの湿った場所などに生え、胞子でなかまをふやす植物を何といいますか?
①シダ植物
②種子植物
③コケ植物
正解は『コケ植物』
コケ植物は、主に湿った環境に生育し、種子を作らず胞子で増える植物です。体のつくりは単純で、根・茎・葉の区別が不明瞭であり、維管束もありません。
花のつくりのうち、花粉がつくられる部分はどこですか?
①めしべ
②おしべ
③がく
正解は『おしべ』
おしべは、花粉をつくる「やく」と、それを支える「花糸(かし)」からなります。花粉の中には精細胞があります。
花のつくりのうち、受粉後に果実になる部分はどこですか?
①柱頭
②子房
③やく
正解は『子房』
めしべの根元にある膨らんだ部分を子房といい、中に胚珠があります。受粉・受精後、子房は果実に、胚珠は種子になります。
植物が、体内の水分を水蒸気として主に葉の気孔から放出する現象を何といいますか?
①光合成
②呼吸
③蒸散
正解は『蒸散』
蒸散は、植物が根から吸収した水を、主に葉の気孔から水蒸気として体外へ放出する現象です。植物体内の水分量を調節したり、根からの水の吸い上げを助けたりする働きがあります。
生物が酸素を使って養分を分解し、生きていくためのエネルギーを取り出す活動を何といいますか?
①光合成
②呼吸
③蒸散
正解は『呼吸』
呼吸は、ほとんどの生物が行う、生命活動に必要なエネルギーを取り出すための化学反応です。植物も光合成とは別に、昼も夜も呼吸を行っています。
微小な生物や物体の細部を拡大して観察するための光学機器は何ですか?
①望遠鏡
②双眼鏡
③顕微鏡
正解は『顕微鏡』
顕微鏡は、肉眼では見ることのできない小さな対象物を拡大して観察するための装置です。理科の実験でプランクトンや細胞の観察に用います。
顕微鏡で観察するとき、最初にピントを合わせるために操作するねじは何ですか?
①微動ねじ
②粗動ねじ
③しぼり
正解は『粗動ねじ』
粗動ねじは、鏡筒(レンズがついた筒)を大きく上下させて、おおよそのピントを合わせるためのねじです。最初に低倍率で、横から見ながら対物レンズをプレパラートに近づけ、次に接眼レンズをのぞきながら粗動ねじで遠ざけながらピントを探します。
顕微鏡でピントを合わせた後、より詳しくピントを調整するためのねじは何ですか?
①微動ねじ
②粗動ねじ
③レボルバー
正解は『微動ねじ』
微動ねじは、鏡筒を少しずつ上下させて、より正確にピントを合わせるためのねじです。粗動ねじでおおよそのピントを合わせた後に使います。
顕微鏡の対物レンズを交換するために回転させる部分を何といいますか?
①ステージ
②レボルバー
③鏡筒
正解は『レボルバー』
レボルバーは、複数の対物レンズが取り付けられており、回転させることで倍率を切り替えることができる部分です。
顕微鏡で観察する視野の明るさを調節するために使う、光の量を調整する板状の部分は何ですか?
①反射鏡
②しぼり
③接眼レンズ
正解は『しぼり』
しぼりは、ステージの下にあり、穴の大きさを変えることで顕微鏡の視野に入る光の量を調節し、見やすい明るさにするための部品です。
ミジンコやアメーバのように、水中で生活する微小な生物をまとめて何といいますか?
①プランクトン
②昆虫
③両生類
正解は『プランクトン』
プランクトンは、水中に漂って生活する生物の総称です。自分で泳ぐ力がまったくないか、あっても非常に弱いものを指します。植物プランクトンと動物プランクトンがいます。
生物を、共通の特徴に基づいて仲間分けすることを何といいますか?
①進化
②分類
③観察
正解は『分類』
分類は、生物を様々な共通点や相違点に基づいて整理し、グループ分けすることです。生物の多様性を理解する上で重要です。
植物の細胞にあって、動物の細胞にはない、細胞の一番外側にある丈夫な壁を何といいますか?
①細胞膜
②細胞壁
③核
正解は『細胞壁』
細胞壁は、植物細胞の細胞膜の外側にある、主にセルロースでできた丈夫な構造です。細胞の形を保ち、保護する役割があります。動物細胞にはありません。
植物の細胞に含まれ、光合成が行われる緑色の粒を何といいますか?
①液胞
②核
③葉緑体
正解は『葉緑体』
葉緑体は、植物細胞や藻類に含まれる細胞小器官で、クロロフィルという緑色の色素を含んでいます。光合成の場となります。
生物のからだをつくる基本的な単位は何ですか?
①組織
②器官
③細胞
正解は『細胞』
細胞は、すべての生物のからだを構成する基本的な構造単位であり、生命活動の最小単位です。生物は単細胞生物と多細胞生物に分けられます。
アサガオの花を観察し、おしべ、めしべ、花びら、がくの数を数え、スケッチしました。これは生物学のどのような活動にあたりますか?
①実験
②観察
③分類
正解は『観察』
観察は、対象物のありのままの姿や現象を注意深く見て、記録することです。生物の体のつくりや特徴を調べる基本的な方法です。
光が物体に当たってはね返る現象を何といいますか?
①屈折
②反射
③直進
正解は『反射』
光が物体の表面にぶつかって、進む向きを変えてはね返る現象を反射といいます。鏡による像などが代表的な例です。
光が空気中から水の中へ進むときのように、異なる物質の境界面で進む向きが変わる現象を何といいますか?
①屈折
②反射
③分散
正解は『屈折』
光が異なる二つの物質の境界面を通過するときに、進行方向が変化する現象を屈折といいます。水中のものが浅く見えたり、曲がって見えたりするのはこのためです。
虫めがねなどに使われている、中央が厚く、光を集める働きのあるレンズを何といいますか?
①凹レンズ
②凸レンズ
③平面ガラス
正解は『凸レンズ』
凸レンズは、中央部分が周辺部分より厚くなっているレンズです。平行な光を一点(焦点)に集める性質や、物体を拡大して見せる性質があります。
凸レンズを通して、スクリーンなどに実際に映し出される像を何といいますか?
①虚像
②実像
③影
正解は『実像』
実像は、凸レンズを通過した光が実際に集まってできる像で、スクリーンなどに映すことができます。物体の位置によって、大きさや向きが変わります。
凸レンズを通して物体を見たとき、レンズを通して見える、スクリーンには映らない像を何といいますか?
①虚像
②実像
③残像
正解は『虚像』
虚像は、レンズを通して見たときに、あたかもそこにあるかのように見える像で、光が実際に集まってできるわけではないため、スクリーンには映りません。虫めがねで物体を拡大して見るときに見えるのは虚像です。
物体の振動が、空気などを伝わって耳に届くものを何といいますか?
①光
②熱
③音
正解は『音』
音は、物体の振動が、空気、水、固体などの媒質(物質)を通じて波として伝わる現象です。私たちは主に空気の振動を耳で感知して音として認識します。
音を発生させている物体のことを何といいますか?
①媒質
②音源
③反射板
正解は『音源』
音源とは、音を発生させている物体のことです。例えば、太鼓を叩いたときの皮、ギターの弦、人の声帯などが音源となります。
音の高さは何によって決まりますか?
①振幅の大きさ
②振動数の多さ
③音の速さ
正解は『振動数の多さ』
音の高さは、音源が1秒間に振動する回数である振動数(単位:ヘルツ Hz)によって決まります。振動数が多いほど高い音に、少ないほど低い音になります。
音の大きさは何によって決まりますか?
①振幅の大きさ
②振動数の多さ
③音の伝わる距離
正解は『振幅の大きさ』
音の大きさは、音源の振動の幅である振幅の大きさによって決まります。振幅が大きいほど大きな音に、小さいほど小さな音になります。
真空中では音は伝わりますか?
①伝わる
②伝わらない
③場合による
正解は『伝わらない』
音は、振動を伝える物質(媒質)がないと伝わりません。真空中には空気などの物質が存在しないため、音は伝わりません。
物体に力がはたらいていないとき、静止している物体は静止し続け、運動している物体は等速直線運動を続けようとする性質を何といいますか?(中3で詳しく学習)
①慣性
②弾性
③重力
正解は『慣性』
慣性は、物体が現在の運動状態を続けようとする性質のことです。力がはたらかなければ、静止している物体は静止し続け、動いている物体はそのままの速さでまっすぐ進み続けます。
ばねやゴムのように、力を加えると変形し、力を取り去ると元の形に戻ろうとする性質を何といいますか?
①塑性
②弾性
③慣性
正解は『弾性』
弾性は、物体に力を加えて変形させたとき、力を取り去ると元の形状に戻ろうとする性質です。ばね、ゴムなどが弾性を持つ物体の例です。
地球が物体を引っぱる力を何といいますか?
①磁力
②弾性力
③重力
正解は『重力』
重力は、地球がその中心に向かってすべての物体を引っぱる力です。物体の重さの原因となる力です。
ばねののびが、加える力の大きさに比例するという法則を何といいますか?
①慣性の法則
②フックの法則
③作用・反作用の法則
正解は『フックの法則』
フックの法則は、弾性のある物体(特にばね)の伸びや縮みが、それに加えた力の大きさに比例するという法則です(弾性限界を超えない範囲で)。
1 N の力で引くと 2 cm のびるばねがあります。このばねを 6 cm のばすのに必要な力は何 N ですか?
①2 N
②3 N
③6 N
正解は『3 N』
フックの法則より、ばねののびは力の大きさに比例します。1 N で 2 cm のびるので、1 cm のばすのに必要な力は 1 N / 2 cm = 0.5 N/cm です。よって、6 cm のばすのに必要な力は 0.5 N/cm × 6 cm = 3 N となります。
力の大きさを表す単位は何ですか?
①Pa (パスカル)
②N (ニュートン)
③kg (キログラム)
正解は『N (ニュートン)』
力の大きさはニュートン(記号: N)という単位で表されます。約100gの物体にはたらく重力の大きさが約1Nです。
一定面積あたりにはたらく力の大きさを何といいますか?
①重力
②張力
③圧力
正解は『圧力』
圧力は、単位面積あたりに垂直にはたらく力の大きさのことです。単位はパスカル(Pa)や N/m² が用いられます。
圧力の単位 Pa (パスカル) は、どのような単位と同じ意味ですか?
①N/m²
②N・m
③kg/m³
正解は『N/m²』
圧力の定義は「力の大きさ ÷ 力がはたらく面積」です。力の単位 N、面積の単位 m² を使うと、圧力の単位は N/m² となります。これが Pa (パスカル) と同じ意味です。
水中にある物体にはたらく、水の重さによる圧力を何といいますか?
①大気圧
②水圧
③浮力
正解は『水圧』
水圧は、水中で水自身の重さによって生じる圧力です。水深が深いほど、またあらゆる方向からはたらきます。
水圧の大きさは、水面からの深さが深いほどどうなりますか?
①大きくなる
②小さくなる
③変わらない
正解は『大きくなる』
水圧は、その点より上にある水の重さによって生じるため、水面からの深さが深いほど大きくなります。
私たちがふだん感じている空気の重さによる圧力を何といいますか?
①水圧
②風圧
③大気圧(気圧)
正解は『大気圧(気圧)』
大気圧(気圧)は、地球を取り巻く大気の重さによって生じる圧力です。地表に近いほど空気の層が厚いため、大気圧は高くなります。
物体が静止しているとき、その物体にはたらく力がつり合っているといいます。一直線上にはたらく2力がつり合う条件の一つは何ですか?
①2力の向きが同じ
②2力の大きさが等しい
③2力の作用点が同じ
正解は『2力の大きさが等しい』
一直線上にはたらく2つの力がつり合う条件は、「2力の大きさが等しいこと」「2力の向きが反対であること」「2力が一直線上にあること」の3つです。
床の上に置かれた本にはたらく重力とつり合っている力は何ですか?
①床が本を押す力(垂直抗力)
②本が床を押す力
③空気が本を押す力
正解は『床が本を押す力(垂直抗力)』
床の上に静止している本には、下向きの重力と、床が本を上向きに支える力(垂直抗力)がはたらいています。この2力がつり合っているため、本は静止しています。
水中の物体にはたらく、上向きの力を何といいますか?
①水圧
②浮力
③重力
正解は『浮力』
浮力は、水や空気などの流体中にある物体に、周囲の流体から上向きにはたらく力です。物体の水中部分の体積が大きいほど、浮力は大きくなります。
光がまっすぐ進む性質を何といいますか?
①光の反射
②光の屈折
③光の直進
正解は『光の直進』
光は、同じ物質の中を進むとき、まっすぐに進む性質があります。これを光の直進といいます。影ができるのはこの性質のためです。
砂糖や食塩のように、主に植物や動物から得られる、燃やすと二酸化炭素を出すことが多い物質を何といいますか?
①無機物
②有機物
③混合物
正解は『有機物』
有機物は、炭素原子を骨格として含む化合物の総称です(一部例外あり)。多くは生物に由来し、燃やすと二酸化炭素や水を生じます。例:砂糖、デンプン、エタノール、プラスチック。
鉄や銅、食塩や水のように、有機物以外の物質を何といいますか?
①無機物
②有機物
③純粋な物質
正解は『無機物』
無機物は、有機物以外のすべての物質を指します。金属、岩石、水、二酸化炭素、食塩などが含まれます。
鉄やアルミニウムのように、電気をよく通し、たたくと広がり(展性)、引っ張るとのびる(延性)性質を持つ物質を何といいますか?
①非金属
②金属
③半金属
正解は『金属』
金属は、特有の光沢(金属光沢)を持ち、電気や熱をよく伝え、展性(叩くと薄く広がる)や延性(引っ張ると伸びる)を持つ物質のグループです。
酸素や炭素、硫黄のように、電気をあまり通さず、もろい性質を持つことが多い物質を何といいますか?
①金属
②非金属
③有機物
正解は『非金属』
非金属は、金属以外の元素や物質を指します。一般に電気や熱を伝えにくく、もろいものが多いです。例:酸素、窒素、炭素、硫黄、ガラス、プラスチック(有機物でもある)。
物質 1 cm³ あたりの質量のことを何といいますか?
①体積
②質量
③密度
正解は『密度』
密度は、物質の詰まり具合を表す量で、単位体積あたりの質量で定義されます。単位は g/cm³ などが使われます。物質の種類によって固有の値をとります。
質量が 27 g で、体積が 10 cm³ のアルミニウムの密度は何 g/cm³ ですか?
①0.37 g/cm³
②2.7 g/cm³
③270 g/cm³
正解は『2.7 g/cm³』
密度は「質量 ÷ 体積」で求められます。したがって、27 g ÷ 10 cm³ = 2.7 g/cm³ となります。
水 (密度 1.0 g/cm³) に、密度が 0.8 g/cm³ の油を入れると、油はどうなりますか?
①水に沈む
②水に浮く
③水と混ざり合う
正解は『水に浮く』
一般に、液体の密度より小さい密度の物質は、その液体に浮きます。油の密度 (0.8 g/cm³) は水の密度 (1.0 g/cm³) より小さいので、油は水に浮きます。
物質の状態には、固体、液体、気体の3つがあります。これらを物質の何といいますか?
①三要素
②三態
③三原色
正解は『三態』
物質は温度や圧力によって、固体、液体、気体という3つの基本的な状態をとります。これを物質の三態といいます。
固体がとけて液体に変化するときの温度を何といいますか?
①沸点
②融点
③凝固点
正解は『融点』
融点(ゆうてん)は、物質が固体から液体へと状態変化(融解)するときの温度です。純粋な物質では、融点は一定の値を示します。
液体が沸騰して気体に変化するときの温度を何といいますか?
①沸点
②融点
③凝縮点
正解は『沸点』
沸点(ふってん)は、液体が沸騰して気体へと状態変化(蒸発)するときの温度です。純粋な物質では、一定の圧力のもとで沸点は一定の値を示します。
液体を加熱していくと、液体の表面だけでなく内部からも気泡が発生して気体になる現象を何といいますか?
①蒸発
②凝縮
③沸騰
正解は『沸騰』
沸騰は、液体を加熱したときに、その蒸気圧が外圧(通常は大気圧)と等しくなり、液体の内部からも気化が起こる現象です。
固体が液体にならずに、直接気体に変化することを何といいますか?
①蒸発
②融解
③昇華
正解は『昇華』
昇華は、物質が固体から直接気体に、または気体から直接固体に相転移する現象です。ドライアイス(固体の二酸化炭素)やヨウ素、ナフタレンなどで見られます。
食塩が水に溶けて食塩水ができるように、ある物質が液体に溶けて均一な液体になる現象を何といいますか?
①ろ過
②蒸留
③溶解
正解は『溶解』
溶解は、溶質(例:食塩)が溶媒(例:水)に溶け込み、均一な混合物である溶液(例:食塩水)を生成するプロセスです。
食塩水において、溶けている食塩のことを何といいますか?
①溶媒
②溶質
③溶液
正解は『溶質』
溶液において、溶けている物質のことを溶質といいます。食塩水の場合は食塩が溶質です。
食塩水において、食塩を溶かしている水のことを何といいますか?
①溶媒
②溶質
③溶液
正解は『溶媒』
溶液において、溶質を溶かしている液体のことを溶媒といいます。食塩水の場合は水が溶媒です。
溶質が溶媒に溶けてできた、均一な液体のことを何といいますか?
①溶媒
②溶質
③溶液
正解は『溶液』
溶液は、溶質が溶媒に均一に分散した混合物です。食塩水や砂糖水などが例です。
一定量の水に溶ける物質の限界の量を何といいますか?
①濃度
②密度
③溶解度
正解は『溶解度』
溶解度は、一定の温度で、一定量の溶媒(通常は水100g)に溶かすことができる溶質の最大質量(グラム数)のことです。物質の種類や温度によって異なります。
物質が溶解度まで溶けている水溶液のことを何といいますか?
①不飽和水溶液
②飽和水溶液
③過飽和水溶液
正解は『飽和水溶液』
飽和水溶液は、特定の温度で、それ以上溶質を溶かすことができない状態の水溶液です。溶解度分の溶質が溶けています。
溶液の質量に対する溶質の質量の割合を百分率(%)で表したものを何といいますか?
①溶解度
②質量パーセント濃度
③密度
正解は『質量パーセント濃度』
質量パーセント濃度は、溶液全体の質量(溶質+溶媒)のうち、溶質の質量が占める割合をパーセントで表したものです。計算式:(溶質の質量 ÷ 溶液の質量) × 100 (%)
温度による溶解度の差を利用して、水溶液から純粋な溶質の結晶を取り出す操作を何といいますか?
①ろ過
②蒸留
③再結晶
正解は『再結晶』
再結晶は、不純物を含む固体を一度溶媒に溶かし、温度を下げるなどして溶解度を下げ、目的の物質だけを結晶として析出させて精製する方法です。
実験室で酸素を発生させるときによく用いられる、二酸化マンガンに加える液体は何ですか?
①塩酸
②うすい過酸化水素水(オキシドール)
③アンモニア水
正解は『うすい過酸化水素水(オキシドール)』
実験室で酸素を発生させる一般的な方法として、触媒である二酸化マンガンに、うすい過酸化水素水(オキシドール)を加える方法があります。2H₂O₂ → 2H₂O + O₂(触媒: MnO₂)
石灰石にうすい塩酸を加えたときに発生する、石灰水を白くにごらせる気体は何ですか?
①水素
②酸素
③二酸化炭素
正解は『二酸化炭素』
石灰石(主成分:炭酸カルシウム CaCO₃)に塩酸(HCl)を加えると、塩化カルシウム(CaCl₂)、水(H₂O)、そして二酸化炭素(CO₂)が発生します。CaCO₃ + 2HCl → CaCl₂ + H₂O + CO₂。二酸化炭素は石灰水(水酸化カルシウム水溶液)を白くにごらせる性質があります。
亜鉛などの金属にうすい塩酸を加えたときに発生する、最も軽い気体で、火を近づけるとポンと音をたてて燃える気体は何ですか?
①水素
②酸素
③アンモニア
正解は『水素』
亜鉛(Zn)に塩酸(HCl)を加えると、塩化亜鉛(ZnCl₂)と水素(H₂)が発生します。Zn + 2HCl → ZnCl₂ + H₂。水素は非常に軽い気体で、空気中で燃焼(爆鳴気)する性質があります。
塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混ぜて加熱したときに発生する、特有の刺激臭があり、水によく溶ける気体は何ですか?
①水素
②二酸化炭素
③アンモニア
正解は『アンモニア』
塩化アンモニウム(NH₄Cl)と水酸化カルシウム(Ca(OH)₂)の混合物を加熱すると、塩化カルシウム(CaCl₂)、水(H₂O)、そしてアンモニア(NH₃)が発生します。2NH₄Cl + Ca(OH)₂ → CaCl₂ + 2H₂O + 2NH₃。アンモニアは刺激臭を持つ気体で、水に非常によく溶けてアルカリ性を示します。
発生させた気体を集める方法のうち、水に溶けにくく、空気より重い気体または軽い気体に適した方法は何ですか?
①上方置換法
②下方置換法
③水上置換法
正解は『水上置換法』
水上置換法は、気体が水に溶けにくい性質を利用して集める方法です。気体を水で満たした容器の中に送り込み、気体を水と置き換えて集めます。空気より重いか軽いかに関わらず使え、純粋な気体を集めやすい方法です。酸素や水素の捕集に用いられます。
発生させた気体を集める方法のうち、空気より軽く、水に溶けやすい気体に適した方法は何ですか?
①上方置換法
②下方置換法
③水上置換法
正解は『上方置換法』
上方置換法は、空気よりも軽い気体を集める際に用います。試験管や集気びんの口を下に向けて、気体を下方から導入し、もともとあった空気を押し出して集めます。アンモニアのように水に溶けやすい気体に適しています。
発生させた気体を集める方法のうち、空気より重く、水に溶けやすい気体に適した方法は何ですか?
①上方置換法
②下方置換法
③水上置換法
正解は『下方置換法』
下方置換法は、空気よりも重い気体を集める際に用います。試験管や集気びんの口を上に向けて、気体を下方から導入し、もともとあった軽い空気を上部から押し出して集めます。二酸化炭素や塩素(水に少し溶ける)の捕集に用いられることがあります。
物が燃えるのを助ける性質(助燃性)があり、空気中に約21%含まれている気体は何ですか?
①窒素
②酸素
③二酸化炭素
正解は『酸素』
酸素(O₂)は、多くの物質と反応して酸化物を生じ、燃焼を助ける性質(助燃性)があります。生物の呼吸にも不可欠です。空気の約21%を占めます。
ろうそくや線香の火を消す性質があり、水溶液は弱い酸性を示す気体は何ですか?
①窒素
②酸素
③二酸化炭素
正解は『二酸化炭素』
二酸化炭素(CO₂)は、燃えないし燃焼を助けない(不燃性・助燃性なし)ため、火を消す性質があります。水に少し溶けて炭酸(H₂CO₃)となり、弱い酸性を示します。
マグマが冷え固まってできた岩石を、まとめて何といいますか?
①堆積岩
②火成岩
③変成岩
正解は『火成岩』
火成岩は、地下の高温でどろどろに融けた岩石(マグマ)が、冷えて固まってできた岩石の総称です。冷え固まる場所や速さによって、火山岩と深成岩に分けられます。
マグマが地表や地表近くで急に冷え固まってできた火成岩を何といいますか?
①堆積岩
②深成岩
③火山岩
正解は『火山岩』
火山岩は、マグマが地表に噴出(溶岩)したり、地表近くで比較的急速に冷え固まってできた火成岩です。そのため、結晶になりきれなかった部分(石基)と、比較的大きな結晶(斑晶)が混ざった斑状組織を示すことが多いです。例:流紋岩、安山岩、玄武岩。
マグマが地下の深いところでゆっくり冷え固まってできた火成岩を何といいますか?
①堆積岩
②深成岩
③火山岩
正解は『深成岩』
深成岩は、マグマが地下深部でゆっくりと時間をかけて冷え固まってできた火成岩です。ゆっくり冷えるため、構成鉱物の結晶が大きく成長し、肉眼でも見えるような同じくらいの大きさの結晶が集まった等粒状組織を示すことが多いです。例:花こう岩、せんりょく岩、はんれい岩。
火山岩に見られる、大きな結晶(斑晶)が、細かな結晶やガラス質の部分(石基)に散らばっているつくりを何といいますか?
①等粒状組織
②斑状組織
③へん理
正解は『斑状組織』
斑状組織(はんじょうそしき)は、主に火山岩に見られる組織で、マグマが冷える過程で先にできた大きな結晶(斑晶)と、その後急冷されてできた細かな結晶やガラス質の部分(石基)が混在しています。
深成岩に見られる、構成鉱物の結晶が大きく成長し、同じくらいの大きさの結晶が組み合わさっているつくりを何といいますか?
①等粒状組織
②斑状組織
③層理
正解は『等粒状組織』
等粒状組織(とうりゅうじょうそしき)は、主に深成岩に見られる組織で、マグマがゆっくり冷えたため、構成鉱物が大きく成長し、肉眼でも確認できる程度の同じくらいの大きさの結晶が隙間なく組み合わさっています。
火成岩を構成する主な鉱物のうち、白っぽく不規則な形で、比較的やわらかい鉱物は何ですか?
①石英
②長石
③黒雲母
正解は『長石』
長石(ちょうせき)は、火成岩に最も多く含まれる鉱物の一つで、白色や淡いピンク色などをしています。決まった割れ方(へき開)があり、比較的もろいです。石英は無色透明か白色で非常に硬く、不規則に割れます。黒雲母は黒色で薄くはがれます。
火成岩を構成する主な鉱物のうち、無色透明または白色で、不規則な形に割れ、非常に硬い鉱物は何ですか?
①石英
②長石
③角せん石
正解は『石英』
石英(せきえい)は、二酸化ケイ素(SiO₂)からなる鉱物で、無色透明または白色(ガラス光沢)をしています。決まった割れ方はなく不規則に割れ、モース硬度7と非常に硬いのが特徴です。
地震が発生したとき、地下で最初に岩盤が破壊された場所を何といいますか?
①震央
②震源
③断層
正解は『震源』
震源は、地震の揺れが最初に発生した地下の地点のことです。ここから地震波が周囲に伝わっていきます。
震源の真上にある地表の地点を何といいますか?
①震央
②震源
③震度
正解は『震央』
震央は、震源の真上に位置する地表の点です。通常、震源に近いほど揺れは大きくなりますが、震央での揺れが最も大きいとは限りません。
地震の揺れで、P波によって引き起こされる、カタカタと小刻みにゆれる最初の揺れを何といいますか?
①主要動
②初期微動
③余震
正解は『初期微動』
初期微動は、地震発生時に最初に到達するP波(Primary wave、縦波)によって引き起こされる比較的小さな揺れです。
地震の揺れで、S波によって引き起こされる、初期微動の後に続く大きな揺れを何といいますか?
①主要動
②初期微動
③前震
正解は『主要動』
主要動は、P波より遅れて到達するS波(Secondary wave、横波)によって引き起こされる、通常は初期微動よりも大きな揺れです。
初期微動が始まってから主要動が始まるまでの時間を何といいますか?
①地震継続時間
②初期微動継続時間
③マグニチュード
正解は『初期微動継続時間』
初期微動継続時間は、P波が到着してからS波が到着するまでの時間差です。この時間は震源からの距離が遠いほど長くなるため、震源までの距離を推定するのに利用されます。
ある場所における地震の揺れの強さを表す尺度を何といいますか?日本では通常10段階で表されます。
①マグニチュード
②震度
③震央距離
正解は『震度』
震度は、ある地点での地震による揺れの程度(強さ)を表す指標です。日本では気象庁震度階級(0, 1, 2, 3, 4, 5弱, 5強, 6弱, 6強, 7 の10段階)が用いられています。
地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)を表す尺度を何といいますか?
①マグニチュード
②震度
③震源の深さ
正解は『マグニチュード』
マグニチュード(M)は、地震が放出したエネルギーの大きさを示す指標です。震源で測定されるため、一つの地震に対してマグニチュードの値は基本的に一つです。値が1増えるとエネルギーは約32倍になります。
流れる水や風などの働きによって岩石が削られることを何といいますか?
①堆積
②運搬
③侵食
正解は『侵食』
侵食は、流水、氷河、風、波などの自然の作用によって、地表の岩石や土壌が削り取られることです。
侵食によって削られた土砂などが、流水などによって下流や他の場所に移動させられることを何といいますか?
①堆積
②運搬
③風化
正解は『運搬』
運搬は、侵食によって生じた岩石片や土砂が、流水、氷河、風、重力などによって他の場所へ移動させられるプロセスです。
運搬されてきた土砂などが、川の河口や海底、湖底などに積もり重なることを何といいますか?
①堆積
②侵食
③隆起
正解は『堆積』
堆積は、運搬されてきた土砂、火山灰、生物の死骸などが、水底や地表に積み重なっていくプロセスです。これにより地層が形成されます。
れき、砂、泥などが固まってできた岩石をまとめて何といいますか?
①火成岩
②変成岩
③堆積岩
正解は『堆積岩』
堆積岩は、地表の岩石が風化・侵食されてできた砕屑物(れき、砂、泥)や、生物の遺骸、火山噴出物、水に溶けていた物質などが堆積し、長い時間をかけて固まってできた岩石の総称です。
地層が堆積した当時の環境を知る手がかりとなる化石を何といいますか?(例:サンゴ、シジミ)
①示準化石
②示相化石
③生痕化石
正解は『示相化石』
示相化石は、特定の環境(気候、水深、塩分濃度など)に生息していた生物の化石です。その化石が含まれる地層が堆積した当時の環境を推定するのに役立ちます。
地層が堆積した時代(地質年代)を知る手がかりとなる化石を何といいますか?(例:サンヨウチュウ、アンモナイト、ビカリア)
①示準化石
②示相化石
③未確認化石
正解は『示準化石』
示準化石は、特定の地質年代にのみ生息し、広い地域に分布していた生物の化石です。その化石が含まれる地層が堆積した時代を特定するのに役立ちます。
凸レンズの軸に平行な光がレンズを通った後、集まる点のことを何といいますか?
①焦点
②光軸
③実像
正解は『焦点』
焦点は、凸レンズの軸(光軸)に平行に入射した光が、レンズを通過した後に集まる点のことです。凸レンズには通常、両側に一つずつ焦点があります。
物体を凸レンズの焦点よりもレンズに近い位置に置いたとき、レンズを通して見える像の種類は何ですか?
①倒立実像
②正立虚像
③倒立虚像
正解は『正立虚像』
物体を凸レンズの焦点の内側(レンズに近い側)に置くと、レンズを通して物体と同じ向きの(正立した)、物体より大きな虚像が見えます。虫めがねで物を見るときがこれにあたります。
物体を凸レンズの焦点の2倍の位置(2F)に置いたとき、できる実像の大きさはどうなりますか?
①物体より大きい
②物体より小さい
③物体と同じ大きさ
正解は『物体と同じ大きさ』
物体を凸レンズの焦点距離の2倍の位置(2F)に置くと、レンズの反対側の焦点距離の2倍の位置(2F)に、物体と同じ大きさの倒立実像ができます。
平面鏡(普通の鏡)に映る像の性質として、正しくないものはどれですか?
①左右が反対に見える
②物体と同じ大きさに見える
③上下が反対に見える
正解は『上下が反対に見える』
平面鏡に映る像は、物体と同じ大きさの虚像で、鏡に対して対称な位置に見えます。そのため、左右は反対(鏡像)に見えますが、上下は反対にはなりません。
音の高さ(音高)を表す単位は何ですか?
①dB (デシベル)
②Hz (ヘルツ)
③N (ニュートン)
正解は『Hz (ヘルツ)』
音の高さは、1秒間あたりの振動数である周波数によって決まり、その単位はヘルツ(Hz)で表されます。dB(デシベル)は音の大きさ(音圧レベル)の単位です。
雷が光ってから音が聞こえるまでに時間がかかるのはなぜですか?
①光より音の方が速く伝わるから
②音より光の方が速く伝わるから
③光と音は同時に発生していないから
正解は『音より光の方が速く伝わるから』
光の速さ(約30万km/秒)は、空気中を伝わる音の速さ(約340m/秒)よりもはるかに速いため、遠くで発生した雷の光はすぐに目に届きますが、音は遅れて聞こえます。
山に向かって叫ぶと、少し遅れて自分の声が聞こえる現象を何といいますか?
①共鳴
②うなり
③やまびこ(反響)
正解は『やまびこ(反響)』
やまびこ(反響)は、音波が山や建物などの障害物に反射して、再び聞こえる現象です。
100 g の物体にはたらく重力の大きさは、およそ何 N ですか?
①1 N
②10 N
③100 N
正解は『1 N』
質量 1 kg の物体にはたらく重力の大きさは約 9.8 N です。したがって、100 g (= 0.1 kg) の物体にはたらく重力は約 0.98 N となり、およそ 1 N と考えます。
物体の質量の単位は何ですか?
①N (ニュートン)
②Pa (パスカル)
③kg (キログラム) または g (グラム)
正解は『kg (キログラム) または g (グラム)』
質量は、物体そのものの量を表し、場所によって変化しません。単位はキログラム(kg)やグラム(g)が用いられます。重さ(重力)の単位 N と区別することが重要です。
質量 500 g の物体にはたらく重力の大きさは何 N ですか?(100gの物体にはたらく重力を1Nとする)
①0.5 N
②5 N
③50 N
正解は『5 N』
100 g の物体にはたらく重力を 1 N とすると、500 g は 100 g の 5 倍なので、はたらく重力も 5 倍になります。したがって、1 N × 5 = 5 N です。
面積 10 cm² の面に、垂直に 5 N の力がはたらいているとき、圧力は何 N/cm² ですか?
①0.5 N/cm²
②2 N/cm²
③50 N/cm²
正解は『0.5 N/cm²』
圧力 = 力の大きさ ÷ 力がはたらく面積 で求められます。圧力 = 5 N ÷ 10 cm² = 0.5 N/cm² となります。
同じ質量の物体でも、雪の上を歩くときにスキーやかんじきをはくと沈みにくくなるのはなぜですか?
①重力が小さくなるから
②地面に触れる面積が大きくなり、圧力が小さくなるから
③浮力がはたらくから
正解は『地面に触れる面積が大きくなり、圧力が小さくなるから』
スキーやかんじきをはくと、体重(重力)は変わりませんが、地面に触れる面積が大きくなります。圧力は面積に反比例するため、圧力が小さくなり、雪に沈みにくくなります。
水圧について正しく述べているものはどれですか?
①水面に近いほど大きい
②あらゆる方向から同じ深さなら同じ大きさではたらく
③水の密度に関係なく深さだけで決まる
正解は『あらゆる方向から同じ深さなら同じ大きさではたらく』
水圧は、水深が深いほど大きくなります。また、同じ深さであれば、上、下、横など、あらゆる方向から同じ大きさの圧力がはたらきます。水の密度が大きいほど水圧は大きくなります。
大気圧(気圧)は、標高が高い場所ほどどうなりますか?
①高くなる
②低くなる
③変わらない
正解は『低くなる』
大気圧は空気の重さによる圧力です。標高が高い場所ほど、その上にある空気の層が薄くなる(空気の量が少なくなる)ため、大気圧は低くなります。
物体の形を変えたり、動きを変えたり、支えたりする原因となるものを何といいますか?
①エネルギー
②質量
③力
正解は『力』
力は、物体に作用してその形状や運動状態を変化させたり、物体を支えたりする原因となるものです。重力、弾性力、摩擦力など様々な種類があります。
液体と、それに溶けていない固体を分離するための操作を何といいますか?ろ紙を使います。
①蒸留
②ろ過
③再結晶
正解は『ろ過』
ろ過は、液体中に混ざっている、溶けていない固体粒子を、ろ紙などを使って液体から分離する操作です。
食塩水のように、透明で均一な混合物を何といいますか?
①純粋な物質
②化合物
③溶液(混合物)
正解は『溶液(混合物)』
溶液は、溶質が溶媒に均一に溶け込んだ混合物です。見た目は透明で、時間が経っても分離しません。食塩水は水という溶媒に食塩という溶質が溶けた溶液です。
水やエタノールのように、1種類の物質だけでできているものを何といいますか?
①混合物
②純粋な物質
③溶液
正解は『純粋な物質』
純粋な物質は、1種類の物質だけで構成されており、固有の融点、沸点、密度を持ちます。混合物は複数の純粋な物質が混ざり合ったものです。
空気について正しく述べているものはどれですか?
①酸素だけからできている純粋な物質である
②窒素、酸素、二酸化炭素などが混ざり合った混合物である
③大部分は二酸化炭素でできている
正解は『窒素、酸素、二酸化炭素などが混ざり合った混合物である』
空気は、約78%の窒素、約21%の酸素、約1%のアルゴン、そしてわずかな二酸化炭素などが混ざり合った混合物です。
鉄がさびるのは、鉄が空気中の何と結びつくからですか?
①窒素
②酸素
③二酸化炭素
正解は『酸素』
鉄がさびる現象は、鉄が空気中の酸素や水と反応して酸化鉄に変化する化学変化(酸化)です。
エタノール(アルコール)を加熱して状態変化させるとき、最初に起こる変化は何ですか?
①固体になる(凝固)
②気体になる(蒸発・沸騰)
③液体になる(融解)
正解は『気体になる(蒸発・沸騰)』
エタノールは常温(室温)では液体です。液体を加熱すると温度が上昇し、やがて沸点に達して気体になります(蒸発・沸騰)。
水を加熱して水蒸気にしたとき、質量はどうなりますか?
①増える
②減る
③変わらない
正解は『変わらない』
物質が状態変化(固体⇔液体⇔気体)しても、その物質自体の量が変わるわけではないので、質量は変化しません。体積は大きく変化します(水蒸気は水の体積より非常に大きい)。
氷(固体の水)がとけて水(液体)になるとき、体積はどうなりますか?
①増える
②減る
③変わらない
正解は『減る』
水は例外的な物質で、固体(氷)のときのほうが液体(水)のときよりも体積が大きくなります(密度が小さい)。そのため、氷がとけて水になると体積はわずかに減ります。多くの物質は固体の方が液体より体積が小さいです。
温度計で温度を測るとき、目盛りを読む際の注意点として正しいものはどれですか?
①温度計の球部を測りたいものから離して読む
②液面の先端(液柱の上端)を真横から見る
③斜め上から見下ろすように読む
正解は『液面の先端(液柱の上端)を真横から見る』
温度計の目盛りは、液柱の上端(水銀や着色アルコール)の高さに目の高さを合わせ、真横から水平に読み取ります。斜めから見ると誤差が生じます。球部は測りたいものにつけたまま読みます。
試験管で液体を加熱するときの注意点として、適切でないものはどれですか?
①試験管の口を人のいない方向に向ける
②沸騰石を入れて、突沸(急な沸騰)を防ぐ
③試験管の底の一部だけを強い火で集中して熱する
正解は『試験管の底の一部だけを強い火で集中して熱する』
試験管で液体を加熱する際は、突沸を防ぐために沸騰石を入れたり、試験管を振り混ぜながら全体を穏やかに加熱したりします。試験管の口は人に向けてはいけません。底の一部だけを強火で熱すると、突沸したり試験管が割れたりする危険があります。
ガスバーナーの炎の温度が最も高い部分はどこですか?
①炎の先端(外炎)
②炎の根元
③炎の内部(内炎)
正解は『炎の先端(外炎)』
ガスバーナーの炎は、内側の明るい部分(内炎)と外側のやや見えにくい部分(外炎)に分かれます。酸素とよく混ざって完全に燃焼している外炎の先端部分が最も温度が高くなります。
気体を集めるためのガラス製の器具で、ふたをして気体を保存することもできるものは何ですか?
①ビーカー
②フラスコ
③集気びん
正解は『集気びん』
集気びんは、気体の発生実験などで気体を集めたり、集めた気体の性質を調べたり、一時的に保存したりするために用いられる、広口または細口のガラス製のびんです。
アンモニアの性質として正しいものはどれですか?
①無色・無臭で水に溶けにくい
②特有の刺激臭があり、水に非常によく溶ける
③空気より重く、石灰水を白くにごらせる
正解は『特有の刺激臭があり、水に非常によく溶ける』
アンモニア(NH₃)は、無色の気体ですが、強い刺激臭があります。水に非常によく溶け、その水溶液はアルカリ性を示します。空気よりも軽いです。
水に溶けたときにアルカリ性を示す気体はどれですか?
①二酸化炭素
②水素
③アンモニア
正解は『アンモニア』
アンモニア(NH₃)は水によく溶けてアンモニア水となり、水酸化物イオン(OH⁻)を生じるためアルカリ性を示します。二酸化炭素は水に溶けると炭酸(H₂CO₃)を生じ、酸性を示します。水素は水にほとんど溶けません。
被子植物のめしべの先端で、花粉がつく部分を何といいますか?
①子房
②胚珠
③柱頭
正解は『柱頭』
柱頭(ちゅうとう)は、めしべの先端部分で、花粉が付着する場所です。表面が粘り気をおびていたり、毛が生えていたりして、花粉がつきやすい構造になっています。
被子植物において、受粉の後、花粉から伸びた花粉管の中の精細胞が、胚珠の中の何と合体しますか?
①卵細胞
②助細胞
③子房
正解は『卵細胞』
被子植物の受精は、花粉管を通って胚珠に達した精細胞が、胚珠の中にある卵細胞と合体することによって起こります。受精卵はやがて胚(種子の本体)になります。
植物の光合成で使われるものは、水と何ですか?
①酸素
②二酸化炭素
③窒素
正解は『二酸化炭素』
光合成は、植物が光エネルギーを使って、根から吸収した水と、空気中から気孔を通して取り入れた二酸化炭素を材料にして、デンプンなどの有機物と酸素を作り出す働きです。
光合成が最も盛んに行われるのは、植物のどの部分ですか?
①根
②茎
③葉
正解は『葉』
光合成は、葉緑体がある細胞で行われます。植物の中では、特に葉の細胞に葉緑体が多く含まれており、光も当たりやすいため、主に葉で盛んに行われます。
植物の呼吸について正しく述べているものはどれですか?
①光が当たっている昼間だけ行われる
②二酸化炭素を取り入れて酸素を出す
③昼も夜も行われ、酸素を取り入れて二酸化炭素を出す
正解は『昼も夜も行われ、酸素を取り入れて二酸化炭素を出す』
植物の呼吸は、動物と同じように、生きていくためのエネルギーを得るために行われます。光合成とは異なり、昼夜関係なく常に行われており、酸素を取り入れて二酸化炭素を放出します。
単子葉類の茎の維管束の配置はどのようになっていますか?
①輪状に規則正しく並んでいる
②全体に散らばっている
③中心に集まっている
正解は『全体に散らばっている』
単子葉類の茎では、道管と師管が集まった維管束が、特定の規則性なく茎全体に散らばって配置されています。双子葉類では輪状に並びます。
双子葉類の根は、中央の太い根とその周りの細い根からなることが多いですが、この根の形を何といいますか?
①ひげ根
②主根と側根
③不定根
正解は『主根と側根』
双子葉類の多くは、中心となる太い主根(しゅこん)と、そこから枝分かれした細い側根(そっこん)からなる根系を持ちます。単子葉類の多くはひげ根です。
花粉が風によって運ばれて受粉する花を何といいますか?(例:イネ、マツ)
①虫媒花
②風媒花
③水媒花
正解は『風媒花』
風媒花(ふうばいか)は、花粉を風の力で運んでもらい受粉する花です。花は地味で、花びらが目立たず、蜜もなく、大量の軽い花粉を作るのが特徴です。
花粉が昆虫などによって運ばれて受粉する花を何といいますか?(例:サクラ、アブラナ)
①虫媒花
②風媒花
③鳥媒花
正解は『虫媒花』
虫媒花(ちゅうばいか)は、花粉を昆虫に運んでもらって受粉する花です。昆虫を引きつけるために、美しい花びら、良い香り、蜜などを持つことが多いです。
顕微鏡で観察するとき、視野全体を明るくしたい場合はどう操作しますか?
①反射鏡の角度を変える、またはしぼりを開く
②対物レンズを高倍率のものに変える
③ステージを上下させる
正解は『反射鏡の角度を変える、またはしぼりを開く』
顕微鏡の視野の明るさは、光源からの光を多く取り込むことで明るくなります。反射鏡の角度を調整して光の当たる位置を変えたり、しぼりの穴を大きくして光の通る量を増やしたりします。
顕微鏡の倍率を高くすると、見える範囲(視野の広さ)はどうなりますか?
①広くなる
②狭くなる
③変わらない
正解は『狭くなる』
顕微鏡の倍率を高くすると、対象物は大きく見えますが、見える範囲(視野)は狭くなります。また、視野は暗くなります。
顕微鏡でプレパラートを右に動かすと、視野の中の像はどちらに動きますか?
①右に動く
②左に動く
③上に動く
正解は『左に動く』
光学顕微鏡で見える像は、上下左右が逆になっています。そのため、プレパラートを右に動かすと、視野の中の像は左に動いて見えます。
植物細胞に見られる、細胞液で満たされた袋状の構造で、特に成長した細胞で大きくなるものは何ですか?
①核
②葉緑体
③液胞
正解は『液胞』
液胞(えきほう)は、植物細胞に見られる細胞小器官で、細胞液という液体で満たされています。物質の貯蔵や細胞内の水分調節などの役割があり、細胞が成長するにつれて大きくなる傾向があります。動物細胞ではあまり発達しません。
生物の体内で、形や働きが同じ細胞が集まってできているものを何といいますか?(例:葉の表皮、筋肉)
①器官
②組織
③個体
正解は『組織』
組織は、多細胞生物において、特定の機能を持つために分化した、形態と機能が類似した細胞の集まりです。例えば、植物の上皮組織、動物の筋肉組織や神経組織などがあります。
いくつかの組織が集まって、特定の働きをするまとまりを何といいますか?(例:葉、胃、心臓)
①器官
②組織
③細胞
正解は『器官』
器官は、多細胞生物において、いくつかの異なる種類の組織が組み合わさって特定の機能を担う構造単位です。植物では葉、茎、根、花などが、動物では胃、心臓、肺、脳などが器官にあたります。
火山の噴火によって噴出される、細かい固体の物質(直径2mm以下)を何といいますか?
①溶岩
②火山弾
③火山灰
正解は『火山灰』
火山灰(かざんばい)は、火山の噴火によって放出される、マグマが粉砕された細かい破片や鉱物の結晶片(直径2mm以下)です。風に乗って遠くまで運ばれることがあります。
火山の形のうち、粘り気の強いマグマが噴出してできる、もり上がったドーム状の火山を何といいますか?(例:雲仙普賢岳)
①楯状火山
②成層火山
③溶岩ドーム
正解は『溶岩ドーム』
溶岩ドームは、粘り気が非常に強い溶岩が火口から押し出され、遠くまで流れずに盛り上がってできた、おわんを伏せたような形(ドーム状)の火山です。
火山の形のうち、粘り気の弱いマグマが静かに流れ出してできる、傾斜のゆるやかな広い形の火山を何といいますか?(例:ハワイのマウナロア)
①楯状火山
②成層火山
③溶岩ドーム
正解は『楯状火山』
楯状火山(たてじょうかざん)は、粘り気の小さい(流動性の高い)玄武岩質の溶岩が繰り返し流れ出して形成された、傾斜が緩やかで底面の広い、盾を伏せたような形の火山です。
溶岩と火山噴出物が交互に積み重なってできる、円錐形に近い形の火山を何といいますか?(例:富士山)
①楯状火山
②成層火山
③カルデラ
正解は『成層火山』
成層火山(せいそうかざん)は、比較的粘り気のある安山岩質のマグマの噴火で、溶岩流と火山砕屑物(火山灰、火山れきなど)が交互に積み重なってできた、円錐形に近い形の火山です。日本の火山の多くはこのタイプです。
火成岩に含まれる鉱物のうち、黒色で薄い板状にはがれる性質(へき開)がある鉱物は何ですか?
①石英
②長石
③黒雲母
正解は『黒雲母』
黒雲母(くろうんも)は、黒色または褐色で、六角板状の結晶になることが多い鉱物です。一方向に完全なへき開があり、薄くはがれやすい特徴があります。
白っぽい火成岩(例:花こう岩、流紋岩)に多く含まれる、色のない鉱物や白っぽい鉱物をまとめて何といいますか?
①有色鉱物
②無色鉱物(白色鉱物)
③石基
正解は『無色鉱物(白色鉱物)』
無色鉱物(または白色鉱物)は、色がついていないか、白色または淡い色をした鉱物の総称です。火成岩では主に石英や長石がこれにあたります。白っぽい岩石に多く含まれます。
黒っぽい火成岩(例:玄武岩、はんれい岩)に多く含まれる、黒色や暗緑色などの色のついた鉱物をまとめて何といいますか?
①有色鉱物
②無色鉱物(白色鉱物)
③斑晶
正解は『有色鉱物』
有色鉱物は、黒色、褐色、緑色などの色がついた鉱物の総称です。火成岩では主に黒雲母、角せん石、輝石、かんらん石などがこれにあたります。黒っぽい岩石に多く含まれます。
地震のP波とS波では、どちらの方が伝わる速さが速いですか?
①P波
②S波
③同じ速さ
正解は『P波』
P波(縦波)は、S波(横波)よりも伝わる速度が速いです。そのため、地震が発生すると、まずP波が到達して初期微動が起こり、その後にS波が到達して主要動が起こります。
震源からの距離が遠くなるほど、初期微動継続時間はどうなりますか?
①短くなる
②長くなる
③変わらない
正解は『長くなる』
P波とS波の速度差は一定ですが、震源からの距離が遠くなるほど、P波とS波が到着する時間の差(初期微動継続時間)は大きくなります。この関係を利用して震源までの距離を推定できます。
大きな地震の後に、引き続いて起こる比較的小さな地震のことを何といいますか?
①前震
②本震
③余震
正解は『余震』
余震は、大きな地震(本震)の後に、その震源域またはその周辺で発生する、本震よりも小さな規模の一連の地震のことです。
地下の岩盤に大きな力が加わって割れ目が生じ、その割れ目を境にして岩盤がずれる現象、またはその割れ目自体のことを何といいますか?
①しゅう曲
②断層
③不整合
正解は『断層』
断層は、地殻に力が加わることによって岩盤内に生じた割れ目を境にして、両側の岩盤が相対的にずれたものです。地震の多くは既存の断層や新たにできた断層が動くことによって発生します。
地層が波のように曲がりくねっている構造を何といいますか?
①しゅう曲
②断層
③整合
正解は『しゅう曲』
しゅう曲は、地層が地殻変動などによって水平方向から大きな力を受けて、波状に曲げられた構造のことです。
川の水によって運ばれた土砂が、河口付近で堆積してできる地形を何といいますか?
①扇状地
②三角州(デルタ)
③台地
正解は『三角州(デルタ)』
三角州(デルタ)は、河川が運搬してきた土砂が、河口付近(海や湖に流れ込む場所)で流れが緩やかになることによって堆積し、形成された三角形に近い形の低平な地形です。
堆積岩のうち、主に泥(粒の直径が 1/16 mm 以下)が固まってできた岩石を何といいますか?
①れき岩
②砂岩
③泥岩
正解は『泥岩』
泥岩(でいがん)は、堆積岩の中でも最も粒子の細かい泥(シルトや粘土)が水中で堆積し、固まってできた岩石です。
堆積岩のうち、主に砂(粒の直径が 1/16 mm から 2 mm)が固まってできた岩石を何といいますか?
①れき岩
②砂岩
③泥岩
正解は『砂岩』
砂岩(さがん)は、主に砂の大きさの粒子(石英など)が水中で堆積し、続成作用(圧密や膠結)を受けて固まってできた堆積岩です。
堆積岩のうち、主にれき(粒の直径が 2 mm 以上)が固まってできた岩石を何といいますか?
①れき岩
②砂岩
③凝灰岩
正解は『れき岩』
れき岩(礫岩、れきがん)は、主に直径2mm以上のれき(丸みを帯びた石)が、砂や泥などとともに堆積し、固まってできた堆積岩です。
火山灰などの火山噴出物が堆積して固まってできた岩石を何といいますか?
①石灰岩
②チャート
③凝灰岩
正解は『凝灰岩』
凝灰岩(ぎょうかいがん)は、火山の噴火によって放出された火山灰、火山れき、軽石などが地上や水中に堆積し、固まってできた岩石です。地層の年代を知る手がかり(鍵層)になることがあります。
サンゴや貝がらなど、生物の死がい(主成分が炭酸カルシウム)が堆積して固まってできた岩石で、うすい塩酸をかけると二酸化炭素が発生するのは何ですか?
①石灰岩
②チャート
③砂岩
正解は『石灰岩』
石灰岩(せっかいがん)は、主成分が炭酸カルシウム(CaCO₃)である堆積岩です。サンゴ、有孔虫、貝殻などの生物の遺骸が堆積してできることが多いです。塩酸と反応して二酸化炭素を発生する性質があります。
放散虫などのケイ酸質の殻を持つ生物の死がいなどが堆積して固まってできた、非常に硬い堆積岩は何ですか?
①石灰岩
②チャート
③泥岩
正解は『チャート』
チャートは、主成分が二酸化ケイ素(SiO₂)である非常に硬い堆積岩です。放散虫やケイソウなどの微生物の殻や骨片が海底に堆積してできることが多いです。火打石として使われたこともあります。
地層は、一般に下のものほど古い時代に堆積したという法則を何といいますか?
①地層累重の法則
②同一平面上の法則
③化石の法則
正解は『地層累重の法則』
地層累重(ちそうるいじゅう)の法則は、地層が堆積する際、特別な地殻変動(逆転など)がない限り、下にある地層ほど古く、上にある地層ほど新しいという、地質学の基本的な法則です。
サンヨウチュウやフズリナの化石が見つかった地層は、どの地質年代に堆積したものと考えられますか?
①古生代
②中生代
③新生代
正解は『古生代』
サンヨウチュウやフズリナは、古生代(約5億4100万年前~約2億5190万年前)に栄えた代表的な示準化石です。これらの化石が見つかる地層は古生代に堆積したと判断されます。
アンモナイトや恐竜の化石が見つかった地層は、どの地質年代に堆積したものと考えられますか?
①古生代
②中生代
③新生代
正解は『中生代』
アンモナイトや恐竜は、中生代(約2億5190万年前~約6600万年前)に栄えた代表的な生物であり、それらの化石は中生代の示準化石となります。
ビカリアやマンモスの化石が見つかった地層は、どの地質年代に堆積したものと考えられますか?
①古生代
②中生代
③新生代
正解は『新生代』
ビカリア(巻貝の一種)やマンモス(ゾウの仲間)は、新生代(約6600万年前~現在)に栄えた代表的な生物であり、それらの化石は新生代の示準化石となります。
サンゴの化石が見つかった地層は、堆積した当時どのような環境だったと考えられますか?
①寒くて深い海
②あたたかくて浅いきれいな海
③淡水の湖
正解は『あたたかくて浅いきれいな海』
サンゴ(特に造礁サンゴ)は、現在の生息状況から、あたたかく、浅くてきれいな(透明度の高い)海に生息する生物です。そのため、サンゴの化石は示相化石として、当時の環境を推定するのに役立ちます。
シジミの化石が見つかった地層は、堆積した当時どのような環境だったと考えられますか?
①深い海の底
②河口や湖などの淡水または汽水域
③サンゴ礁
正解は『河口や湖などの淡水または汽水域』
シジミは、主に河口付近の汽水域(海水と淡水が混じり合う場所)や淡水の湖沼に生息する二枚貝です。シジミの化石は、その地層が堆積した場所がそのような水域であったことを示す示相化石となります。
音を大きくするには、ギターの弦の振動の何を大きくすればよいですか?
①振動数(速さ)
②振幅(幅)
③弦の長さ
正解は『振幅(幅)』
音の大きさは、音源の振動の幅である振幅によって決まります。ギターの弦を強くはじくと振幅が大きくなり、大きな音が出ます。
音を高くするには、モノコード(一本弦の楽器)の弦をどうすればよいですか?
①弦をゆるめる
②弦を短くする
③弦を太くする
正解は『弦を短くする』
音の高さ(振動数)は、弦の長さ、太さ、張力によって変わります。弦を短くする、細くする、強く張る(張力を大きくする)と、振動数が大きくなり、音は高くなります。
光が物体に当たらないためにできる、暗い部分を何といいますか?
①像
②影
③焦点
正解は『影』
影は、光源からの光が不透明な物体によって遮られることで、物体の後ろのスクリーンや地面などにできる暗い領域のことです。光の直進性によって生じます。
ピンホールカメラ(針穴写真機)でできる像の性質として正しいものはどれですか?
①正立虚像
②倒立実像
③正立実像
正解は『倒立実像』
ピンホールカメラは、小さな穴(ピンホール)を通して入った光が、反対側のスクリーン上に像を結ぶものです。光の直進性により、物体とは上下左右が逆になった(倒立した)実像ができます。
大気圧の大きさを示すのに使われることがある単位で、約 1013 hPa に相当する「1 気圧」の hPa は何の略ですか?
①ヘクトパスカル
②ハイドロパスカル
③ヒートパスカル
正解は『ヘクトパスカル』
hPa はヘクトパスカル(hectopascal)の略です。「ヘクト」は100倍を意味する接頭語なので、1 hPa = 100 Pa です。天気予報などで気圧の単位として広く用いられています。
水 1 L(リットル)の質量は 約何 kg ですか?
①約 0.1 kg
②約 1 kg
③約 10 kg
正解は『約 1 kg』
水の密度は 約 1 g/cm³ です。1 L = 1000 cm³ なので、水 1 L の質量は 密度 × 体積 = 1 g/cm³ × 1000 cm³ = 1000 g = 1 kg となります。
金属が持つ、たたくとうすく広がる性質を何といいますか?
①延性
②展性
③弾性
正解は『展性』
展性は、金属などの物質が、破壊されることなく圧力(たたく、圧延するなど)によって薄く広がる性質です。金箔などが代表例です。
金属が持つ、引っ張ると細くのびる性質を何といいますか?
①延性
②展性
③塑性
正解は『延性』
延性は、金属などの物質が、破壊されることなく引き伸ばされて針金のように細長く変形する性質です。銅線などが代表例です。
ある純粋な物質が固体から液体に変化している間、温度はどうなりますか?
①上昇し続ける
②一定に保たれる
③下降し始める
正解は『一定に保たれる』
純粋な物質が融解(固体→液体)している間は、外部から熱を加えても温度は上昇せず、融点で一定に保たれます。加えた熱は状態変化のために使われます。沸騰(液体→気体)の間も同様に沸点で一定になります。
実験で使われる薬品のにおいをかぐときの正しい方法はどれですか?
①容器に鼻を近づけて直接深く吸い込む
②手のひらであおぐようにして、少量のかおりをかぐ
③ろ紙にしみこませてからかぐ
正解は『手のひらであおぐようにして、少量のかおりをかぐ』
薬品の中には有毒なものや刺激の強いものがあるため、においをかぐ際は、容器の口に直接鼻を近づけず、手であおいで気体を少量だけ鼻先に送り、静かにかぎます。
メスシリンダーで液体の体積を正確に測るとき、どこを読み取りますか?
①液面の最も高いところ
②液面の真ん中のくぼんだ部分(水平な部分)の目盛り
③液面の縁の部分
正解は『液面の真ん中のくぼんだ部分(水平な部分)の目盛り』
水などの液体は、表面張力によりメスシリンダーの壁面付近が少し盛り上がり、中央がくぼんだ形(メニスカス)になります。体積を読む際は、液面の水平になった中央部分の目盛りを、目の高さを合わせて読み取ります。
植物の分類で、アブラナは何類に属しますか?
①単子葉類
②双子葉類
③裸子植物
正解は『双子葉類』
アブラナは、子葉が2枚、網状脈、主根と側根、花弁が4枚(十字状花)などの特徴を持つため、被子植物の中の双子葉類に分類されます。
植物の分類で、イネは何類に属しますか?
①単子葉類
②双子葉類
③シダ植物
正解は『単子葉類』
イネは、子葉が1枚、平行脈、ひげ根、花弁が目立たない(風媒花)などの特徴を持つため、被子植物の中の単子葉類に分類されます。
植物の分類で、マツは何類に属しますか?
①単子葉類
②双子葉類
③裸子植物
正解は『裸子植物』
マツは、胚珠が子房に包まれずむき出しになっている(花弁やがくがない雌花・雄花を持つ)ため、裸子植物に分類されます。
植物の分類で、スギゴケは何類に属しますか?
①シダ植物
②コケ植物
③単子葉類
正解は『コケ植物』
スギゴケは、根・茎・葉の区別が不明瞭で維管束がなく、胞子で増えるため、コケ植物に分類されます。
根・茎・葉の区別があり、維管束を持ち、胞子で増える植物は何ですか?(例:イヌワラビ)
①コケ植物
②シダ植物
③種子植物
正解は『シダ植物』
シダ植物は、コケ植物より進化しており、根・茎・葉の区別や維管束を持ちますが、種子植物とは異なり、花を咲かせず胞子によって増えます。
顕微鏡観察で、対物レンズをプレパラートに近づけるときは、どこから見ながら操作しますか?
①接眼レンズをのぞきながら
②真上から見下ろしながら
③横から見ながら
正解は『横から見ながら』
顕微鏡で最初にピントを合わせる際、対物レンズをプレパラートに近づける操作は、レンズの先端とプレパラートがぶつからないように、必ず横から見ながら行います。その後、接眼レンズをのぞきながら、対物レンズをプレパラートから遠ざける方向に粗動ねじを回してピントを探します。
植物の細胞にあって動物細胞にはない構造物を2つ挙げるとすれば、細胞壁と何ですか?
①核
②葉緑体
③細胞膜
正解は『葉緑体』
植物細胞に特有な構造(多くの動物細胞にはない)としては、細胞の外側を覆う丈夫な細胞壁、光合成を行う葉緑体、そして大きく発達した液胞が挙げられます。核や細胞膜は両方に共通して存在します。
タンポポの綿毛(種子)が風に乗って遠くまで運ばれるのは、植物にとってどのような利点がありますか?
①受粉しやすくなる
②子孫の分布範囲を広げることができる
③光合成をしやすくなる
正解は『子孫の分布範囲を広げることができる』
種子に綿毛などをつけて風で運ばれたり、動物にくっついたり、果実が食べられて糞と共に排出されたりするのは、親株から離れた場所で新しい個体が育つ機会を増やし、種としての生息・分布範囲を広げるための戦略です。
白い花こう岩と黒っぽい玄武岩では、どちらの方がマグマの粘り気が強いと考えられますか?
①花こう岩のもとになるマグマ
②玄武岩のもとになるマグマ
③どちらも同じくらい
正解は『花こう岩のもとになるマグマ』
一般に、白っぽい火成岩(花こう岩や流紋岩)を作るマグマはSiO₂(二酸化ケイ素)の割合が多く、粘り気が強いです。一方、黒っぽい火成岩(玄武岩やはんれい岩)を作るマグマはSiO₂の割合が少なく、粘り気が弱いです。
火成岩をルーペで観察すると、キラキラ光る粒が見えます。これらの粒をまとめて何といいますか?
①化石
②鉱物
③堆積物
正解は『鉱物』
鉱物は、岩石を構成する基本的な粒のことです。火成岩は、マグマが冷え固まる際にできた様々な種類の鉱物の結晶が集まってできています。石英、長石、黒雲母などが代表的な鉱物です。
地震の波形を記録する装置を何といいますか?
①温度計
②気圧計
③地震計
正解は『地震計』
地震計は、地面の揺れ(振動)を検知し、その大きさや時間変化を記録する装置です。これにより、地震の発生時刻、規模(マグニチュード)、震源などを知ることができます。
堆積岩の層の間に見られる、堆積が中断したり、侵食されたりした境界面を何といいますか?
①整合
②不整合
③断層
正解は『不整合』
不整合は、下の古い地層と上の新しい地層との間に、時間的に大きな隔たりがあり、堆積が連続していない境界面のことです。下の地層が傾いていたり、侵食されていたりすることが多いです。整合は連続的に堆積した境界面です。
道路脇などで見られる、地層が露出している崖のことを何といいますか?
①露頭(ろとう)
②鉱脈
③火口
正解は『露頭(ろとう)』
露頭(ろとう)は、普段は土壌や植生に覆われている地層や岩石が、崖、河岸、道路の切り通しなどで地表に露出している場所のことです。地質調査の重要な手がかりとなります。
地層の観察やスケッチを行う際、観察地点の方角を知るために使う道具は何ですか?
①クリノメーター
②方位磁針(コンパス)
③ハンマー
正解は『方位磁針(コンパス)』
方位磁針(コンパス)は、地球の磁場を利用して北(N極が指す方向)を知ることができる道具です。地層の走向(地層面と水平面が交わる線の方向)などを記録する際に必要です。
体積 100 cm³、質量 890 g の物体の密度は何 g/cm³ ですか?
①0.11 g/cm³
②8.9 g/cm³
③89 g/cm³
正解は『8.9 g/cm³』
密度 = 質量 ÷ 体積 で求められます。密度 = 890 g ÷ 100 cm³ = 8.9 g/cm³ となります。(これは銅の密度に近い値です)
質量パーセント濃度が 10 % の食塩水 200 g には、食塩が何 g 溶けていますか?
①10 g
②20 g
③180 g
正解は『20 g』
質量パーセント濃度 = (溶質の質量 / 溶液の質量) × 100 (%) の式を変形すると、溶質の質量 = (濃度 / 100) × 溶液の質量 となります。溶質の質量 = (10 / 100) × 200 g = 0.1 × 200 g = 20 g です。
質量パーセント濃度が 5 % の食塩水を作るには、水 95 g に食塩を何 g 溶かせばよいですか?
①5 g
②4.75 g
③19 g
正解は『5 g』
溶液の質量 = 溶媒の質量 + 溶質の質量 です。求める食塩(溶質)の質量を x [g] とすると、溶液の質量は (95 + x) [g] となります。質量パーセント濃度の式に代入すると、5 = (x / (95 + x)) × 100 となります。これを解くと、5(95 + x) = 100x → 475 + 5x = 100x → 475 = 95x → x = 475 / 95 = 5 [g] となります。別の考え方:濃度5%は溶液100g中に溶質5g、溶媒95gの割合。水95gなら食塩は5g。
音叉を鳴らして水面に近づけると、水面が振動します。これは音が何によって伝わることを示していますか?
①光
②波(振動)
③熱
正解は『波(振動)』
音が伝わるということは、音源の振動が周りの物質(媒質)に次々と伝わっていく現象です。音叉の振動が空気を振動させ、その空気の振動が水面を振動させるため、音は波(振動)として伝わることがわかります。
ルーペ(虫めがね)で物体を観察するときの正しい使い方はどれですか?
①物体から遠く離して見る
②目をルーペに近づけ、物体を前後に動かしてピントを合わせる
③ルーペを目から離し、物体に近づけて見る
正解は『目をルーペに近づけ、物体を前後に動かしてピントを合わせる』
ルーペを使うときは、まずルーペを目に近づけます。次に、観察したい物体をルーペに近づけたり遠ざけたりしながら、はっきりと見える位置(ピントが合う位置)を探します。