
【一問一答】高校物理のよく出る問題|共通テスト・センター試験過去問類似問題
大学入学共通テスト・センター試験の過去問を分析し、物理でよく出るポイントを一問一答形式でまとめました。本ページでは 力学・熱力学・波動・電磁気・原子・現代物理 の頻出問題(全300問)を収録しています。選択肢から答えを選び、解説で知識を定着させましょう。共通テスト・定期テスト対策にご活用ください。
目次
物理の一問一答(共通テスト・センター過去問)
力学(160問)の一問一答問題
共通テスト(2025年)類似
力の合成
Q1
物体に複数の力が作用しているとき、それらの力がつり合っている(合力が0である)状態に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
背景
正答率 —
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✅ 正解
物体に作用するすべての力のベクトル和がゼロベクトルになるとき、物体は静止しているか、または等速度運動を行う。
物体に作用するすべての力のベクトル和(合力)がゼロであるとき、運動方程式より物体の加速度はゼロとなります。このとき、物体は静止しているか、または等速度運動(等速直線運動)を行います。力の大きさの単純な合計がゼロになることは、個々の力がゼロでない限りありません。
センター試験(2007年)類似
エネルギー保存則
Q2
エネルギー保存則において、斜面を滑り降りる物体が動摩擦力を受ける場合、力学的エネルギーはどのように変化するか。
★★ 基本
背景
正答率 —
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✅ 正解
動摩擦力による仕事の分だけ減少する
保存力以外の力である動摩擦力が物体に対して負の仕事をする場合、その仕事の分だけ物体の力学的エネルギーは散逸し、熱エネルギー等に変換される。そのため、力学的エネルギーは保存されず、動摩擦力による仕事の分だけ減少する。エネルギー保存則の一般形では、この散逸分を含めてエネルギーの総和が一定であると考える。
共通テスト(2024年)類似
ベルヌーイの定理
Q3
ベルヌーイの定理は、流体のエネルギー保存則を数式化したものである。ペットボトルロケットにおいて、圧縮空気が水に対して行った仕事と、噴出した水の運動エネルギーの関係について最も適切な記述はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
圧縮空気がした仕事は、噴出した水の運動エネルギーの増加分と等しい。
ベルヌーイの定理は流体におけるエネルギー保存則の応用形です。ペットボトル内の圧縮空気は水に対して圧力を加え、仕事を行います。この仕事は、静止していた水が噴出する際の運動エネルギーに変換されます。エネルギー保存の法則に基づき、外部から加えられた仕事は、流体の運動エネルギーの増加分と等しくなります。内部エネルギーや運動量は、このエネルギー収支の直接的な定義とは異なります。
センター試験(2020年)類似
浮力と圧力
Q4
断面積が0.01 m^2の円筒容器を、密度1000 kg/m^3の水に浮かべたところ、容器の底面が水面から0.2 mの深さで静止した。このとき、容器にはたらく浮力の大きさは何Nか。ただし、重力加速度の大きさを9.8 m/s^2とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
19.6 N
浮力の大きさは、排除された水の重さに等しい。排除された水の体積は、断面積0.01 m^2と深さ0.2 mの積である0.002 m^3となる。これに水の密度1000 kg/m^3と重力加速度9.8 m/s^2を乗じると、1000 × 0.002 × 9.8 = 19.6 Nとなる。容器が静止しているため、この浮力は容器の重力とつり合っている。
センター試験(2012年)類似
動摩擦係数
Q5
質量mの物体が高さhの点Pから静かに滑り出し、水平面上の長さLの粗い領域ABを通過した後、高さ7/10hの点Qまで到達した。このとき、領域ABにおける動摩擦係数μを表す式として正しいものはどれか。ただし、重力加速度の大きさをgとし、水平面上の垂直抗力はmgであるとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
3h / (10L)
エネルギー保存の法則より、点Pと点Qの力学的エネルギーの差が摩擦熱として失われたエネルギーに等しい。失われたエネルギーはmgh – (7/10)mgh = (3/10)mghである。一方、摩擦力は動摩擦係数μと垂直抗力mgの積μmgであり、領域ABでの移動距離Lを掛けると摩擦熱はμmgLとなる。これらを等式μmgL = (3/10)mghと置くと、μ = 3h / (10L)が導かれる。
センター試験(2006年)類似
鉛直投げ上げ運動の最高点
Q6
小球を地面から鉛直上向きに投げ上げたところ、2.0秒後に最高点に達した。重力加速度の大きさを9.8 m/s^2とするとき、この小球の最高点の高さとして最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。ただし、空気抵抗は無視できるものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
19.6 m
最高点では速度が0 m/sとなる。最高点に達する時間をt、重力加速度の大きさをgとすると、初速度v0は v0 = g * t = 9.8 * 2.0 = 19.6 m/s となる。最高点の高さhは、h = v0 * t – 0.5 * g * t^2 = 19.6 * 2.0 – 0.5 * 9.8 * 4.0 = 19.6 m と求められる。
センター試験(2009年)類似
慣性力と運動方程式
Q7
質量0.50 kgのおもりが糸で吊るされ、水平方向に一定の加速度で運動している。糸が鉛直方向と30度(tan(30度) = 1 / sqrt(3))の角度をなして静止しているとき、このおもりの水平方向の加速度の大きさとして最も適切な値はどれか。ただし、重力加速度の大きさを9.8 m/s^2とする。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
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✅ 正解
5.7 m/s^2
加速度aは、a = g * tan(θ) の関係式から求められる。重力加速度g = 9.8 m/s^2、θ = 30度を代入すると、a = 9.8 * (1 / sqrt(3)) となる。sqrt(3)は約1.732であるため、9.8 / 1.732 を計算すると約5.658 m/s^2となり、有効数字を考慮すると5.7 m/s^2が適切である。
センター試験(2006年)類似
コンピュータシミュレーション
Q8
コンピュータシミュレーションの定義として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
コンピュータを用いて仮想的に実験を行い、大規模で複雑な現象を予測する手法
コンピュータシミュレーションは、現実の実験が困難な大規模かつ複雑な現象を、コンピュータ上で仮想的に再現して予測する手法である。半導体技術の進歩による計算処理能力の飛躍的な向上により、気象予測や材料開発など幅広い分野で活用されている。選択肢にある計測や制御、グラフィックスは、コンピュータの利用形態としては重要だが、シミュレーションの定義とは異なる。
センター試験(2017年)類似
円錐面上の運動
Q9
頂点を下にして固定された、なめらかな円錐面がある。円錐の中心軸は鉛直方向であり、中心軸と円錐の母線のなす角(頂角の半分)はθである。この円錐の内側面の、頂点から母線に沿って距離lの位置から、質量mの小物体を静かに放した。小物体が円錐面に沿って滑り降り、頂点に到達するまでの時間tを表す式として正しいものを、次のうちから一つ選べ。ただし、重力加速度の大きさをgとする。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
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✅ 正解
sqrt(2l / (g sinθ))
小物体にはたらく力は、鉛直下向きの重力mgと、円錐面からの垂直抗力である。円錐面に沿って下向きの方向を正とすると、重力のこの方向の成分はmg sinθとなる。したがって、運動方程式より、小物体が斜面を滑り降りる加速度aはg sinθである。初速度0で距離lを等加速度直線運動する時間tは、l = 1/2 * a * t^2 より、t = sqrt(2l / a) = sqrt(2l / (g sinθ)) と求められる。
センター試験(2004年)類似
相対速度
Q10
川幅が 90 m で、一定の速さ 3.0 m/s で流れる川がある。静水中を速さ 6.0 m/s で進むことができる船が、川の流れに対して垂直に川を横断したい。このとき、船が川を横断するのに要する時間として最も適切なものはどれか。ただし、必要があれば 3 の平方根を 1.73 として計算せよ。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
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✅ 正解
17 秒
船が川の流れに対して垂直に横断するとき、船の速度ベクトルと川の流れの速度ベクトルの合成ベクトルが川の流れと垂直になる。三平方の定理より、垂直方向の合成速度の大きさは、船の速さ 6.0 m/s と川の流れの速さ 3.0 m/s を用いて、(6.0^2 – 3.0^2) の平方根、すなわち 3 * 1.73 = 5.19 m/s となる。川幅 90 m をこの速度で進むため、横断に要する時間は 90 / 5.19 = 17.3 秒となり、最も近い値は 17 秒である。
センター試験(2009年)類似
運動方程式
Q11
密度 1.0 * 10^3 kg/m^3 の水中に、体積 2.0 * 10^-3 m^3、質量 1.2 kg の浮きが糸で水底に係留され、完全に没して静止している。糸が切れた直後、この浮きに生じる加速度の大きさは何 m/s^2 か。ただし、重力加速度の大きさを 9.8 m/s^2 とし、水から受ける抵抗や周囲の水の運動に伴う影響は無視できるものとする。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
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✅ 正解
6.5 m/s^2
浮きに働く上向きの浮力は、排除した水の重さに等しく、(1.0 * 10^3) * (2.0 * 10^-3) * 9.8 = 19.6 N である。一方、浮きに働く下向きの重力は 1.2 * 9.8 = 11.76 N である。糸が切れた直後の運動方程式は 1.2 * a = 19.6 – 11.76 となり、これを解くと加速度 a は約 6.5 m/s^2 と求められる。
センター試験(2006年)類似
弾性力に抗する仕事
Q12
水平な床の上に置かれた質量mの物体が、ばね定数kのばねで壁に接続されている。この物体を自然長の位置から右方向に距離xだけゆっくりと引き伸ばす際、外力が物体に対して行う仕事Wを表す式として最も適切なものはどれか。ただし、物体と床との間の動摩擦係数をμ、重力加速度の大きさをgとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
W = (1/2)kx^2 + μmgx
外力が物体に対して行う仕事は、物体に蓄えられる弾性エネルギーの増加分と、摩擦力に抗して移動させるために必要な仕事の和となります。ばねを自然長から距離xだけ引き伸ばすとき、弾性エネルギーは(1/2)kx^2増加します。また、動摩擦力はμmgであり、距離xだけ移動させるために必要な仕事は動摩擦力と移動距離の積であるμmgxとなります。したがって、これらを合計したものが外力のする仕事となります。
センター試験(2020年)類似
平面上の衝突
Q13
水平面上において、質量2mの小球Aが右向きに速さvで、質量mの小球Bが左向きに速さ2vで運動し、衝突した。外力が働かないものとして、衝突直後の系全体の運動量ベクトルの和について最も適切な記述はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
衝突前の運動量ベクトルの和と等しく、その値はゼロである。
運動量保存則によれば、物体系に働く外力の和がゼロである場合、衝突の前後で系全体の運動量ベクトルの和は保存される。本問では、小球Aの運動量は右向きに2mv、小球Bの運動量は左向きに2mvであり、これらをベクトルとして加えると水平方向の成分はゼロとなる。したがって、衝突後も系全体の運動量ベクトルの和はゼロに保たれる。
センター試験(2004年)類似
斜面における物体の速さ
Q14
摩擦のない斜面を滑り降りる物体の速さが、斜面の傾きに依存しない理由として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
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✅ 正解
斜面から受ける垂直抗力が、常に物体の運動方向と垂直に働くためである。
斜面を滑り降りる際、物体には重力と垂直抗力が働きます。垂直抗力は常に斜面に対して垂直であり、物体の移動方向とは直交するため、仕事を行いません。したがって、力学的エネルギーは保存され、物体の速さは移動した高さの差のみによって決まります。傾きが急であっても緩やかであっても、このエネルギー保存の原理は変わりません。
センター試験(2012年)類似
往復回数
Q15
水平面とそれにつながるなめらかな斜面があり、水平面の一部に長さ L の摩擦のある区間ABがある。この区間における物体と床の間の動摩擦係数は mu である。区間AB以外の水平面および斜面はなめらかであり、摩擦はない。質量 m の小物体を、A側の斜面上の高さ h の点から静かに滑らせたところ、小物体は区間ABを往復運動したのち、区間AB内の点Xで停止した。この現象に関して、物体の質量 m を 2倍の 2m にし、それ以外の条件(高さ h、長さ L、動摩擦係数 mu)をすべて同じにして同様の実験を行った。このとき、質量 m の場合と比較した、質量 2m の場合の「点Aを通過する回数」と「点Aから停止位置Xまでの距離」の変化に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
点Aを通過する回数も、点Aから停止位置Xまでの距離も変わらない。
初期の力学的エネルギーは m * g * h であり、摩擦のある区間を総距離 S だけ移動したときに動摩擦力がする仕事の大きさは mu * m * g * S である。エネルギー保存則より m * g * h = mu * m * g * S が成り立ち、両辺から質量 m が消去されるため、総移動距離 S は S = h / mu となり質量に依存しない。したがって、総移動距離が変わらないため、点Aを通過する回数も、最終的な停止位置Xも変化しない。
センター試験(2009年)類似
弾性エネルギー
Q16
ばね定数がそれぞれ k および 2k である二つのばねAとばねBがある。これら二つのばねを同じ長さ x だけ引き伸ばしたとき、ばねAに蓄えられる弾性エネルギー U_A と、ばねBに蓄えられる弾性エネルギー U_B の比 U_A : U_B として正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
1 : 2
弾性エネルギー U は、ばね定数 k と伸び x を用いて U = (1/2)kx^2 と表される。本問では伸び x が共通であるため、弾性エネルギーの比はばね定数の比に等しくなる。したがって、ばねAのばね定数 k とばねBのばね定数 2k の比から、U_A : U_B = k : 2k = 1 : 2 となる。
共通テスト(2021年)類似
慣性力
Q17
加速度aで右向きに加速する台車の上に置かれた水槽がある。この台車上の観測者から見たとき、水面に働く力と水面の傾きに関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
水面には左向きの慣性力が働き、水面は左側が高く右側が低い傾斜となる。
加速度運動する台車上の観測者から見ると、物体には台車の加速度と逆向きの慣性力が働きます。右向きに加速する台車上の水には左向きの慣性力が加わるため、重力と慣性力の合力が新たな見かけの鉛直方向となります。静止した流体の表面は常にこの見かけの鉛直方向に垂直になるため、水面は左側が高く右側が低い傾斜となります。
センター試験(2015年)類似
力のモーメントのつり合い
Q18
長さLの均質な棒の一端が鉛直な壁のちょうつがいに固定され、他端が糸で壁の一点と結ばれている。棒は水平に保たれており、糸は棒に対して垂直に張られている。棒の質量をm、重力加速度をgとするとき、糸の張力の大きさはいくらか。ただし、棒の重力は中点に作用するものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
2分の1mg
棒のちょうつがいを回転軸とすると、重力によるモーメントは mg × (L/2) であり、糸の張力Tによるモーメントは T × L である。物体が静止しているとき、これらのモーメントの和はゼロになるため、mg × (L/2) = T × L が成り立つ。これを解くと、張力Tは mg/2 となる。力のモーメントのつり合い条件を用いることで、未知の力を容易に求めることができる。
センター試験(2006年)類似
静止摩擦力
Q19
水平な床の上に置かれた質量2.0 kgの物体を、水平方向に大きさ5.0 Nの力で引いたが、物体は静止したままであった。このとき、物体にはたらく静止摩擦力の大きさと向きとして最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
5.0 Nで、引く力と逆向き
物体が静止しているとき、物体にはたらくすべての力はつり合っている。物体を水平方向に5.0 Nの力で引いているにもかかわらず静止しているということは、その力とつり合うために、接触面から引く力と逆向きに5.0 Nの静止摩擦力がはたらいていることを意味する。静止摩擦力は、外力に応じて大きさが変化する性質を持つ。
センター試験(2015年)類似
水平投射
Q20
高さhの点から水平方向に初速度v0で投げ出された小球が、距離L離れた鉛直な壁に衝突するまでの時間として正しいものはどれか。ただし、空気抵抗は無視できるものとする。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
L / v0
水平投射において、小球は水平方向には初速度v0で等速直線運動を行う。壁までの水平距離がLであるとき、壁に到達するまでの時間は、水平方向の距離を水平方向の速度で割ることで求められる。鉛直方向には重力加速度の影響で自由落下運動を行うが、水平方向の移動距離と速度の関係には直接影響しないため、時間はL/v0となる。
センター試験(2016年)類似
運動量保存の法則
Q21
質量Mの台の上に質量mの小物体が載っており、全体が水平な床上で速度vで移動している。この台が壁に固定されたばね定数kのばねに衝突し、台と小物体が一体となったままばねを最大まで縮めたとき、ばねの縮み量xとして正しい式はどれか。ただし、台と床の間の摩擦は無視できるものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
x = v * sqrt((M + m) / k)
水平方向には外力が働かないため、衝突前後で系全体の運動量保存の法則が成り立つ。衝突直前の運動量は(M+m)vであり、ばねが最大まで縮んだ瞬間、台と小物体は速度が零となる。このとき、運動エネルギーの総和がばねの弾性エネルギー(1/2)kx^2に変換される。エネルギー保存則より(1/2)(M+m)v^2 = (1/2)kx^2が成立し、これをxについて解くとx = v * sqrt((M + m) / k)となる。
センター試験(2019年)類似
円運動の運動方程式
Q22
質量 m の小球が長さ L の糸の一端に固定され、鉛直面内で円運動をしている。最下点での速さを v としたとき、この点における糸の張力の大きさとして正しいものはどれか。ただし、重力加速度の大きさを g とする。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
m(v^2/L) + mg
円運動の最下点では、小球には鉛直上向きの張力 T と鉛直下向きの重力 mg が働いています。円運動の向心力は中心方向(上向き)を正とすると T – mg と表されます。向心力の公式 F = m(v^2/r) に当てはめると、T – mg = m(v^2/L) となり、これを整理すると T = m(v^2/L) + mg が得られます。
センター試験(2016年)類似
慣性力
Q23
質量1.0kgの小物体を載せた台が、ばね定数k=100N/mのばねに衝突し、最大で0.20m縮んだ。台と小物体の間の静止摩擦係数が0.15であるとき、この減速過程において小物体が台の上で滑り出すための条件として、ばねが最大まで縮んだ瞬間の台の加速度の大きさaはいくら以上である必要があるか。ただし、重力加速度の大きさを9.8m/s^2とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.47 m/s^2
小物体が滑り出す条件は、慣性力maが最大静止摩擦力μmgを超えることである。すなわち、a > μgが滑り出しの条件となる。与えられた値を用いると、a > 0.15 * 9.8 = 1.47 m/s^2となる。ばねの縮み量やばね定数は、台の加速度を決定する要素であるが、滑り出しの判定には静止摩擦係数と重力加速度のみが直接関与する。
センター試験(2005年)類似
力学的エネルギー保存の法則
Q24
力学的エネルギー保存の法則が成立するための条件として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
物体に働く外力がすべて保存力であること
力学的エネルギー保存の法則は、物体に働く力が重力や弾性力のような保存力のみである場合に成立する。摩擦力や空気抵抗のような非保存力が働くと、力学的エネルギーの一部が熱エネルギーなどに変換され、力学的エネルギーの総和は保存されない。運動量の保存は、外力が働かない系で成立する別の法則であり、力学的エネルギー保存の条件とは異なる。
センター試験(2011年)類似
力のモーメントのつりあい
Q25
天井のピンに一端を固定された一様な棒が、他端に取り付けられた水平なばねによって引かれ、鉛直方向からある角度だけ傾いて静止している。ばねの自然長からの伸びを大きくするための方法として、最も適当なものを次のうちから選べ。ただし、ばねは常に水平に保たれるものとする。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
棒の質量をより大きいものに取り替える。
ピンのまわりの力のモーメントのつりあいより、重力によるモーメント Mg * (L/2) * sinθ と弾性力によるモーメント k * x * L * cosθ が等しくなる。これより、ばねの伸び x は (Mg / 2k) * tanθ と表される。したがって、棒の質量 M を大きくすると、ばねの伸び x は大きくなる。
共通テスト(2024年)類似
運動方程式
Q26
質量 m のペットボトルロケットが、噴射によって単位時間あたりに変化させる運動量の大きさを F とし、重力加速度を g とする。このロケットが鉛直上向きに上昇を開始するための条件として正しいものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
F が mg より大きい
運動方程式の考え方に基づき、ロケットが鉛直上向きに加速するためには、噴射によって得られる推進力 F が、ロケットに働く重力 mg を上回る必要がある。推進力は単位時間あたりの運動量の変化量として定義されるため、F > mg が上昇開始の条件となる。速度や時間そのものではなく、力のつり合いと運動量の変化率の関係を理解することが重要である。
センター試験(2018年)類似
静止摩擦力
Q27
静止摩擦力に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
物体が運動を開始した後は、静止摩擦力に代わって動摩擦係数を用いた摩擦力が働く。
静止摩擦力は、物体に加えられた外力とつり合うように大きさが変化する力であり、外力が小さいときは最大静止摩擦力よりも小さい値をとります。物体が動き出す直前、静止摩擦力は最大値(最大静止摩擦力)に達します。一般に最大静止摩擦力は動摩擦力よりも大きいため、動き出す瞬間が最も摩擦の影響を受けやすいといえます。物体が動き出した後は動摩擦力が支配的となります。
センター試験(2008年)類似
台と小物の運動
Q28
水平でなめらかな床の上に質量Mの台があり、その上に質量mの小物体が載っている。台と小物体の間の動摩擦係数をμ、重力加速度の大きさをgとする。台を水平右向きに大きさFの力で引いたとき、台と小物体がともに右向きに加速度aで運動している場合、この運動における加速度aを表す式として正しいものはどれか。ただし、小物体は台の上で滑っているものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
(F – μmg) / (M + m)
台と小物体を一つの系として考えると、系全体に働く水平方向の外力は、引く力Fと、小物体が台から受ける動摩擦力μmgの反作用である。小物体が台から受ける動摩擦力はμmgであり、その反作用として台は左向きにμmgの力を受ける。したがって、系全体の運動方程式は F – μmg = (M + m)a となり、これをaについて解くと a = (F – μmg) / (M + m) となる。
センター試験(2006年)類似
最大静止摩擦力
Q29
粗い水平面上に質量 2.5 kg の物体を置き、ばね定数 49 N/m の軽いばねを取り付けた。物体と水平面の間の静止摩擦係数を 0.40、動摩擦係数を 0.30、重力加速度の大きさを 9.8 m/s^2 とする。ばねを水平に引いて伸ばしていくとき、物体が静止し続けることができるばねの伸びの最大値は何 m か。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.20 m
物体が静止し続けるための条件は、ばねの弾性力が最大静止摩擦力以下であることである。最大静止摩擦力は、静止摩擦係数 0.40 と垂直抗力(重力と等しく 2.5 kg * 9.8 m/s^2 = 24.5 N)の積であり、0.40 * 24.5 = 9.8 N となる。ばねの弾性力はばね定数 49 N/m と伸び x の積であるため、49 * x <= 9.8 より、x <= 0.20 m となる。動摩擦係数は物体が運動しているときに用いるため、静止条件には関係しない。
センター試験(2007年)類似
静止摩擦係数
Q30
粗い斜面上に置かれた質量mの物体が、斜面の傾斜角を徐々に大きくしていった際に滑り出す直前の傾斜角をθ0とする。このとき、物体と斜面との間の静止摩擦係数μを表す式として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
μ = tanθ0
斜面上の物体には、重力の斜面方向成分mg sinθ0と、垂直抗力N=mg cosθ0が働く。滑り出す直前には、最大静止摩擦力F=μNが斜面方向の重力成分とつり合っているため、mg sinθ0=μmg cosθ0が成立する。両辺をmg cosθ0で割ることで、μ=sinθ0 / cosθ0=tanθ0が導かれる。
センター試験(2009年)類似
エネルギー変換効率
Q31
ある水力発電所において、高さ100 mの貯水槽から毎秒1000 kgの水が落下し、発電機を回している。このとき、水が持つ位置エネルギーの減少分をすべて電気エネルギーに変換できると仮定した場合の理論上の出力と、実際に得られた電力が431.2 kWであるときのエネルギー変換効率の組み合わせとして最も適当なものはどれか。ただし、重力加速度の大きさを9.8 m/s^2とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
理論出力 980 kW、効率 44 %
位置エネルギーの減少分(仕事率)は、質量m、重力加速度g、高さhを用いて mgh で求められる。毎秒1000 kgの水が100 m落下する場合、1000 kg × 9.8 m/s^2 × 100 m = 980,000 J/s = 980 kW となる。実際の出力が431.2 kWであるため、効率は 431.2 / 980 = 0.44 となり、44 %と算出される。
共通テスト(2024年)類似
運動量保存則
Q32
ペットボトルロケットが加速する原理として、運動量保存則の観点から最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
噴出する水の運動量とロケットの運動量の和が保存されるため、反動で加速する。
ロケットの加速は、燃料や水を後方に噴出することで、系全体の運動量を保存しようとする反作用によって生じる。外力が無視できる状況では、噴出した物質が持つ運動量と逆向きに、ロケット本体が同等の運動量を持つことで加速が実現される。
センター試験(2016年)類似
円運動の向心力
Q33
半径Rの円筒面の内側を滑らかに移動する質量mの小物体が、最上点において面から離れずに通過するための条件として、最上点での速さvが満たすべき式はどれか。ただし、重力加速度の大きさをgとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
v >= sqrt(gR)
円運動の最上点において、小物体に働く力は重力mgと面からの垂直抗力Nである。これらが向心力mv^2/Rを供給する。面から離れない条件はN >= 0であり、mg + N = mv^2/Rより、N = mv^2/R – mg >= 0となる。これを解くとv^2 >= gR、すなわちv >= sqrt(gR)が得られる。この速度を下回ると垂直抗力が負となり、小物体は面から離れて落下する。
センター試験(2017年)類似
力学的エネルギー保存則
Q34
頂角が2θの滑らかな円錐面の内側において、頂点から鉛直上向きに距離l1の点Aから距離l2の点Bへ小物体が移動する。点Aでの速さをv1、重力加速度をgとしたとき、点Bでの速さv2を表す式として正しいものはどれか。ただし、円錐の母線は鉛直方向と角度θをなしているものとする。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
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✅ 正解
sqrt(v1^2 + 2g(l1 – l2)cosθ)
滑らかな円錐面上では摩擦や空気抵抗がないため、力学的エネルギー保存則が成立する。点Aと点Bの鉛直方向の高さの差は、母線に沿った距離の差(l1-l2)にcosθを乗じた値となる。エネルギー保存則の式 1/2*mv1^2 + mgh1 = 1/2*mv2^2 + mgh2 において、高さの差 h1-h2 = (l1-l2)cosθ を代入して整理すると、v2 = sqrt(v1^2 + 2g(l1-l2)cosθ) が導かれる。
センター試験(2013年)類似
鉛直投げ上げ運動
Q35
高さhの位置から静かに離して自由落下させる物体Aと、地面から鉛直上方に初速度vで投げ上げる物体Bがある。物体Aが地面に達する時刻と、物体Bが最高点に達した後に地面に達する時刻が一致するとき、初速度vをgとhを用いて表した式として正しいものはどれか。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
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✅ 正解
v = sqrt(gh / 2)
高さhから自由落下する物体Aが地面に達する時間は、h = (1/2)gt^2よりt = sqrt(2h/g)となる。一方、物体Bが地面に達する時間は2v/gである。これらが等しいという条件から、2v/g = sqrt(2h/g)をvについて解くと、v = (g/2) * sqrt(2h/g) = sqrt(g^2 * 2h / 4g) = sqrt(gh/2)が導かれる。
センター試験(2020年)類似
力のモーメントのつり合い
Q36
長さ3lの一様な棒が水平に静止している。棒の端点Aから距離lの位置にある点Oを支点として棒を支えたとき、端点Aに質量mの物体を吊るすと棒は水平に保たれた。棒の重心は端点Aから1.5lの位置にあり、棒の質量をMとするとき、mとMの関係として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
m = 0.5M
支点Oまわりの力のモーメントのつり合いを考える。支点Oから端点Aまでは距離lであり、物体によるモーメントはm×g×lである。一方、棒の重心は端点Aから1.5lの位置にあるため、支点Oから重心までの距離は0.5lとなる。棒の重力によるモーメントはM×g×0.5lである。これらがつり合う条件 m×g×l = M×g×0.5l を整理すると、m = 0.5M が導かれる。
共通テスト(2021年)類似
運動量保存の法則
Q37
電子と水銀原子が衝突する過程において、系全体に外力が働かないとみなせる場合、衝突前後の運動量の総和について最も適切な記述はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
弾性衝突か非弾性衝突かにかかわらず、運動量の総和は保存される
運動量保存の法則は、系に働く外力の和がゼロである限り、衝突の性質(弾性か非弾性か)に関係なく成立する。非弾性衝突では運動エネルギーの一部が熱や内部エネルギーに変換されるため、運動エネルギーの総和は保存されないが、運動量ベクトルは系全体で保存される。したがって、電子と水銀原子の衝突においても、外力が無視できる状況であれば運動量は保存される。
センター試験(2020年)類似
浮力と圧力
Q38
水槽に浮かぶ円筒容器の内部気体圧力p1と、外部の水面からの水位差l1の関係について、容器が静止している理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
容器にはたらく重力と浮力がつり合っているため
物体が流体中で静止しているとき、その物体にはたらくすべての力はつり合っている。鉛直方向には、容器の重力と、周囲の流体から受ける浮力が作用しており、これらが等しい大きさで逆向きであるため、容器は沈むことも浮かび上がることもなく静止する。内部の気体圧力は容器の浮き沈みや水位差に影響を与える要因の一つだが、静止の直接的な条件は力のつり合いである。
共通テスト(2024年)類似
質量流量
Q39
ペットボトルロケットから噴出する水の質量流量を定義する式として、最も適切なものはどれか。ただし、水の密度をρ、噴出する水の断面積をA、噴出速度をuとする。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
ρAu
質量流量は単位時間あたりに流れる流体の質量である。微小時間Δtの間に噴出する水の体積ΔVは、断面積Aと流速uを用いてΔV = AuΔtと表される。水の質量Δmは密度ρを用いてΔm = ρΔV = ρAuΔtとなる。これを時間Δtで割ることで、単位時間あたりの質量である質量流量はρAuと導かれる。
センター試験(2020年)類似
浮力と圧力
Q40
断面積S、質量mの円筒容器が、密度ρの液体に浮かんで静止している。容器の底面が液体表面から深さhの位置にあるとき、容器にはたらく浮力の大きさとして正しい式はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
ρShg
アルキメデスの原理により、液体に浮かぶ物体にはたらく浮力の大きさは、その物体が排除した液体の重さに等しい。円筒容器の底面が深さhまで沈んでいるとき、排除された液体の体積は断面積Sと深さhの積であるShとなる。これに液体の密度ρと重力加速度gを乗じることで、浮力の大きさρShgが導かれる。静止状態では、この浮力と容器にはたらく重力mgがつり合っている。
共通テスト(2024年)類似
力のモーメントのつり合い
Q41
鉛直面内において、直角を挟む2辺の長さがLである一様な直角二等辺三角形の板ABCがある。直角の頂点をAとし、辺ACは水平な床に、辺ABは鉛直な壁に沿っている。この板の質量はM、重力加速度の大きさをgとする。板の重心は、頂点Aから水平方向にL/3、鉛直方向にL/3の位置にある。いま、頂点Bに水平右向き(壁から離れる向き)の力Fを加えた。板が頂点Aのまわりに回転し始めないための、力Fの最大値として正しいものを次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
Mg/3
板が頂点Aのまわりに回転しないためには、頂点Aのまわりの力のモーメントのつり合いを考える。重力Mgは重心に働き、頂点Aからの水平距離はL/3であるため、重力による時計回りのモーメントはMgL/3となる。一方、頂点Bに加える水平右向きの力Fの作用線と頂点Aとの距離はLであるため、力Fによる反時計回りのモーメントはFLとなる。これらがつり合う限界においてFL = MgL/3が成り立つため、Fの最大値はMg/3となる。
センター試験(2011年)類似
エネルギーの次元
Q42
エネルギーの単位であるジュール(J)と等価な物理量の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
電力(W)と時間(s)の積
エネルギーは仕事の能力を表す物理量であり、電力(W)は単位時間あたりのエネルギー消費率であるため、電力に時間(s)を乗じることでエネルギーの総量が得られる。一方、圧力と面積の積は力(N)となり、抵抗と電流の積は電圧(V)となり、力と時間の積は力積(N・s)となるため、いずれもエネルギーの単位とは一致しない。
センター試験(2013年)類似
ばねの弾性エネルギー
Q43
斜面上の物体がばねに接続され、斜面下向きに滑り降りる状況を考える。斜面方向の重力の分力をF、ばね定数をkとするとき、物体の速さが最大となる位置におけるばねの自然長からの伸びとして、正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
F/k
物体が斜面を滑り降りる際、速さが最大となるのは加速度が0になる瞬間、すなわち斜面方向の重力の分力Fとばねの弾性力kxが釣り合う位置である。F=kxの式を伸びxについて解くと、x=F/kとなる。この位置を過ぎると弾性力が重力の分力を上回り、物体は減速に転じるため、この点が運動エネルギーの最大値をとる位置となる。
センター試験(2013年)類似
動摩擦力
Q44
質量mの物体を水平な床の上で滑らせる際、床と角度θをなす上向きの力Fを加えて引く場合、物体に働く動摩擦力はどうなるか。ただし、重力加速度をg、動摩擦係数をμとする。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
μ(mg – F sinθ)
鉛直方向の力のつり合いを考えると、上向きの力Fの成分であるF sinθが重力mgを打ち消す方向に働く。そのため、垂直抗力Nは mg – F sinθ となる。動摩擦力は垂直抗力に動摩擦係数μをかけたものなので、μ(mg – F sinθ)と表される。
センター試験(2010年)類似
フックの法則
Q45
ばね定数kのばねが自然長からdだけ伸びた状態で静止している。この状態からさらにxだけ引き下げて静止させたとき、手がばねの下端に加えている力の大きさはいくらか。ただし、重力加速度の大きさはgとする。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
k(d+x)
物体が静止しているとき、物体に働く力はつり合っています。ばねの下端をxだけ引き下げた状態において、ばねが物体を引く弾性力はk(d+x)です。物体が静止し続けるためには、手が加える力と重力、そして弾性力がつり合う必要がありますが、問題文の条件において「手が加えている力の大きさ」を問う場合、ばねの弾性力とつり合う力を指します。したがって、弾性力そのものであるk(d+x)が正解となります。
共通テスト(2022年)類似
水平方向の運動量保存
Q46
水平に移動する台車に鉛直下向きにおもりが落下し、一体となって移動する衝突現象において、水平方向の運動量保存則が成立する理由として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
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✅ 正解
衝突の前後で水平方向の外力が働かないため
運動量保存則は、系に働く外力の和がゼロであるときに成立します。本問の状況では、おもりが鉛直方向に落下して衝突するため、水平方向には外力が作用しません。したがって、台車とおもりからなる系の水平方向の運動量は保存されます。エネルギーについては、衝突時に熱や音が発生するため、力学的エネルギーは一般に保存されません。
センター試験(2006年)類似
動滑車
Q47
質量がmの物体を、動滑車を用いて高さhだけ鉛直上方に持ち上げる場合を考える。このとき、物体を持ち上げるために必要な力と、ひもを引く距離の関係として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
力は半分になり、ひもを引く距離は2倍になる
動滑車を用いると、物体を支えるひもが2本になるため、物体を持ち上げるのに必要な力は半分で済む。一方で、物体を高さhだけ上昇させるためには、動滑車を介してひもを両側から引き上げる必要があるため、ひもを引く距離は2倍の2hとなる。仕事は力と距離の積であるため、この場合も仕事の総量は変わらない。
センター試験(2007年)類似
剛体のつり合い
Q48
剛体が静止し続けるためのつり合いの条件に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
剛体に働くすべての力の合力がゼロであり、かつ、任意の点のまわりの力のモーメントの和がゼロである。
剛体が静止し続けるためには、並進運動を起こさないための「力のつり合い(合力がゼロ)」と、回転運動を起こさないための「力のモーメントのつり合い(任意の点のまわりのモーメントの和がゼロ)」の両方が同時に成り立つ必要がある。どちらか一方だけでは剛体は静止し続けられない。
共通テスト(2022年)類似
角速度
Q49
半径rの円軌道上を一定の速さvで運動する物体の角速度ωを正しく表す式はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
ω = v / r
円運動において、角速度ωは単位時間あたりに回転する角度として定義されます。速さvは単位時間あたりに進む弧の長さであり、弧の長さは半径rと回転角θの積(s = rθ)で表されるため、両辺を時間で微分することでv = rωという関係が導かれます。したがって、角速度は速さを半径で割った値、すなわちω = v / rとなります。
センター試験(2017年)類似
滑車と糸の張力
Q50
エレベーターが静止している状態で、天井に固定された滑車に質量Mとmの2つの物体を糸でつないで吊り下げたとき、糸に生じる張力Tを表す式として正しいものはどれか。ただし、重力加速度をgとし、糸と滑車の質量は無視できるものとする。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
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✅ 正解
2Mm/(M+m)g
静止したエレベーター内では、各物体には重力と糸の張力が働いています。質量Mの物体について下向きを正とすると運動方程式はMg – T = Maとなり、質量mの物体について上向きを正とするとT – mg = maとなります。これらより加速度aを消去して張力Tを求めると、T = 2Mm/(M+m)gとなります。これはアトウッドの器械における張力の公式と一致します。
共通テスト(2023年)類似
落下初期の抵抗力
Q51
質量 m の物体を初速度ゼロで落下させた直後の状態について、空気抵抗の大きさに関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
空気抵抗は速度に依存するため、落下開始直後は非常に小さい。
空気抵抗の大きさは、一般に物体の速度の関数として表される。初速度ゼロで落下を開始した直後は、物体の速度が極めて小さいため、空気抵抗も無視できるほど小さい値となる。落下が進むにつれて速度が増加すると、空気抵抗もそれに伴って大きくなり、最終的には重力と釣り合って終端速度に達する。したがって、開始直後の抵抗力が小さいという記述が物理法則に基づいた正しい理解である。
共通テスト(2024年)類似
力のモーメントのつり合い
Q52
静止している剛体に働く力のモーメントのつり合いを考えるとき、モーメントの基準とする点の選び方に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
剛体が静止しているならば、どの点を基準に選んでも力のモーメントの和は必ずゼロになる
剛体が完全に静止している(合力がゼロである)とき、任意の点のまわりの力のモーメントの和は常にゼロになる。計算を簡単にするために、未知の力が多く働く点や、力の作用線が多く交わる点を基準点として選ぶのが一般的であるが、物理的にはどの点を基準に選んでもつり合いの式は正しく成立する。
センター試験(2011年)類似
動摩擦力
Q53
質量Mの物体Aと質量mの物体Bが糸でつながれ、水平面上で一定の速さvで右方向に移動している。物体Aと床の間の動摩擦係数をμA、物体Bと床の間の動摩擦係数をμBとし、重力加速度をgとする。物体Aを右向きに引く力Fの大きさとして正しいものはどれか。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
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✅ 正解
(μA M + μB m)g
物体が一定の速さで運動しているとき、物体に働く力は釣り合っている。物体Bには左向きに動摩擦力μBmgが働き、物体Aには左向きに動摩擦力μAMgが働く。系全体を一つの物体とみなすと、右向きの力Fと、左向きの全動摩擦力(μAMg + μBmg)が釣り合うため、F = (μAM + μBm)gとなる。
センター試験(2018年)類似
静止摩擦力
Q54
あらい水平面上に置かれた質量mの小物体が、ばね定数kのばねの一端に接続され、静止している。この物体と面との間の静止摩擦係数をμ、重力加速度の大きさをgとする。物体が滑り出さずに静止し続けるための、ばねの伸びxの条件として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
x ≦ μmg / k
物体が静止し続けるためには、ばねの弾性力kxが最大静止摩擦力Fmax以下である必要があります。最大静止摩擦力はFmax = μNで表され、水平面上では垂直抗力N = mgであるため、Fmax = μmgとなります。したがって、kx ≦ μmgという不等式が成り立ち、これをxについて解くとx ≦ μmg / kとなります。動摩擦係数は物体が動き出した後に働く力であるため、静止条件には関与しません。
センター試験(2009年)類似
弾性エネルギー
Q55
ばね定数 k のばねを自然長から x だけ引き伸ばしたときに蓄えられる弾性エネルギーの大きさについて、正しい説明はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
ばね定数 k に比例し、伸び x の二乗に比例する。
弾性エネルギーの公式は U = (1/2)kx^2 である。この式から明らかなように、エネルギー U はばね定数 k の1乗に比例し、伸び x の2乗に比例する関係にある。フックの法則に従う弾性体において、このエネルギーは外力がした仕事の総和として蓄えられる。
センター試験(2005年)類似
慣性の法則
Q56
速度vで走行中のバスが急ブレーキをかけて減速する際、乗客の体が進行方向へ倒れそうになる現象の理由として最も適切なものを一つ選べ。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
乗客の体が、それまでの速い速度を維持しようとする慣性が働くため。
バスが減速しても、乗客の体は慣性の法則により、減速前の速い速度を維持しようとする。バスの床や座席は減速するが、乗客の体はそのままの速度で進もうとするため、バスに対して相対的に進行方向へ体が倒れるように感じられる。これは外力が加わった結果ではなく、運動状態を維持しようとする性質によるものである。
センター試験(2008年)類似
仕事
Q57
質量500kgの荷物を、重力加速度の大きさを9.8m/s^2として、鉛直上方に1m、続けて水平方向に2m移動させた。この一連の移動において、ロープの張力が荷物に対して行った仕事の総量はいくらか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
4.9×10^3 J
仕事Wは、物体に加えた力の向きと移動方向の成分の積で定義される。本問では、重力に逆らって鉛直上方に移動させる際にのみロープの張力が仕事を行う。水平方向の移動に対しては、張力と移動方向が垂直であるため仕事は0となる。したがって、仕事Wは力F(重力mg)と鉛直移動距離hの積となり、W = 500kg × 9.8m/s^2 × 1m = 4900J = 4.9×10^3 Jと求められる。
センター試験(2011年)類似
鉛直面内での円運動
Q58
長さLの軽い棒の先端におもりを取り付け、鉛直面内で回転させる運動において、おもりが最下点から角度θだけ回転した位置にあるときの速さvを求めるために最も適切な考え方はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
重力による位置エネルギーと運動エネルギーの和が一定に保たれる力学的エネルギー保存則を用いる。
鉛直面内での円運動において、おもりにはたらく力のうち、重力は保存力であり、棒の張力は常に運動方向と垂直であるため仕事をしない。したがって、おもりの力学的エネルギーは保存される。速度が角度に比例したり、速度が一定であったりする記述は誤りであり、エネルギー保存則に基づき、位置エネルギーの減少分が運動エネルギーの増加分となる非線形な関係式から速度を導出する必要がある。
センター試験(2011年)類似
ばねの弾性力と力のつり合い
Q59
天井に一端を固定された長さLの均質な棒が、鉛直方向と角度θをなして静止している。棒の下端に水平方向のばね定数kのばねが接続され、棒がこの状態でつり合っているとき、ばねの伸びxとして正しいものはどれか。ただし、棒の質量をm、重力加速度をgとする。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
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✅ 正解
mg tanθ / 2k
棒の重心に働く重力mgと、ばねの弾性力F、および天井からの反力がつり合っています。天井を支点として力のモーメントのつり合いを考えると、重力によるモーメント(mg × (L/2)sinθ)と、ばねの弾性力によるモーメント(F × Lcosθ)が等しくなります。これより弾性力Fはmg tanθ / 2と求められ、フックの法則F=kxを用いることで、ばねの伸びxはmg tanθ / 2kとなります。
共通テスト(2023年)類似
落下初期の抵抗力
Q60
物体が空気中を落下する際、速度が増加するにつれて空気抵抗が大きくなる理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
物体の速度が上がると、単位時間あたりに衝突する空気分子の数と運動量の変化が増えるため。
空気抵抗は、物体が移動する際に周囲の空気分子を押し退けることで生じる力である。速度が速くなるほど、物体が単位時間内に衝突する空気分子の数が増加し、それらの分子に与える運動量変化も大きくなる。この運動量変化の反作用として物体が受ける力が空気抵抗の正体である。したがって、速度の増加は抵抗力の増大に直結する。
共通テスト(2022年)類似
加速度と質量の関係
Q61
一定の力を加えた物体において、加速度と質量の関係を正しく説明しているものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
加速度は質量に反比例し、質量が大きいほど加速度は小さくなる。
ニュートンの運動の法則(運動方程式 F=ma)によれば、物体に働く力Fが一定であるとき、加速度aは質量mに反比例します。したがって、質量が大きい物体ほど、同じ力を加えても加速度は小さくなります。これは物体の運動状態の変化のしにくさ(慣性)が質量に依存することを示しています。
共通テスト(2025年)類似
万有引力の法則
Q62
万有引力の法則に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二つの物体の間に働く引力は、物体の質量の積に比例し、距離の二乗に反比例する。
万有引力の法則は、ニュートンによって提唱された物理法則である。質量m1とm2を持つ二つの物体が距離rだけ離れているとき、その間に働く引力Fの大きさは、F = G * (m1 * m2) / r^2 と表される。ここでGは万有引力定数である。この式から、引力は質量の積に比例し、距離の二乗に反比例することがわかる。
センター試験(2005年)類似
運動量の変化
Q63
質量 m の物体が、水平面から斜面を経て再び水平面へ移動する運動を考える。この物体が斜面を通過している間、鉛直上向きの運動量成分 pz が時間 t とともにどのように変化するかを説明したものとして最も適当なものはどれか。ただし、斜面では重力のみが物体に鉛直下向きの力を及ぼすものとする。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
斜面通過中は重力による力積を受けて pz が減少し、通過後は一定値となる
運動量と力積の関係より、物体に働く力と時間の積が運動量の変化量に等しい。斜面通過中、物体には鉛直下向きの重力が働くため、鉛直上向きの運動量成分 pz に対して負の力積が作用し、pz は減少する。斜面を通過し終えると、水平面上では鉛直方向の合力がゼロとなるため、運動量は変化せず一定に保たれる。エネルギー保存則や加速度一定の条件とは異なり、力積による運動量の変化を正しく捉える必要がある。
センター試験(2016年)類似
運動量保存則
Q64
前問の状況において、物体Aに対する物体Bの相対速度の大きさはいくらか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
((M+m)/M)v
相対速度は、相手の速度から自分の速度を引くことで求められます。物体Bの速度をv、物体Aの速度を-(m/M)vとすると、相対速度は v – (-(m/M)v) = v + (m/M)v となります。これを整理すると、(1 + m/M)v = ((M+m)/M)v となります。
センター試験(2008年)類似
力学的エネルギー保存の法則
Q65
質量mの小球を、自然の長さhの軽いゴムひもの一端に取り付け、他端を天井に固定した。小球を天井と同じ高さから静かに放したところ、小球は鉛直下向きに落下し、最下点z0(z0 < h)に達した。小球が落下を開始してから最下点z0に達するまでの運動において、力学的エネルギー保存の法則が成り立つ理由として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
小球にはたらく力が保存力である重力と弾性力のみであり、これら以外の力が仕事をしないため。
力学的エネルギー保存の法則は、物体に保存力(重力や弾性力など)のみが仕事をする場合に、運動エネルギーと位置エネルギー(重力による位置エネルギーおよび弾性エネルギー)の和が一定に保たれるという原理である。本過程において、小球にはたらく力は重力とゴムひもの弾性力のみであり、非保存力(空気抵抗や摩擦力など)による仕事がないため、力学的エネルギーは保存される。
センター試験(2008年)類似
台と小物の運動
Q66
質量Mの台の上に質量mの小物体を載せ、台を水平に引く運動において、運動方程式を立てる際に考慮すべき「摩擦力」の性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
台と小物体が滑っているとき、台が受ける動摩擦力は引く力Fと逆向きである
運動方程式 F = ma において、Fは物体に働く合力である。台と小物体が接している場合、その間には摩擦力が働く。小物体が台に対して滑っているとき、小物体には動摩擦力 μmg が働き、その反作用として台には同じ大きさの動摩擦力が逆向きに働く。この力は系全体で見ると内力ではなく、外部から系を引く力Fと逆向きに働くため、全体の加速度を減少させる要因となる。
センター試験(2004年)類似
位置エネルギー
Q67
高さ4メートルの崖の上にある荷物を滑り台で下ろす際、崖の下に到達した瞬間の荷物の状態に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
摩擦や空気抵抗を無視できる場合、減少した位置エネルギーはすべて運動エネルギーに変換される
力学的エネルギー保存の法則により、摩擦や空気抵抗が無視できる理想的な環境下では、位置エネルギーの減少分は等しい量の運動エネルギーの増加分となります。実際には摩擦熱が発生しますが、物理の基礎的な考察においては、エネルギーの変換過程としてこの保存則が重要視されます。
センター試験(2005年)類似
静止摩擦力
Q68
物体が水平面上に置かれ、静止している状態から外力を徐々に大きくしていくとき、物体に働く静止摩擦力について述べた文として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
外力の大きさに比例して、静止摩擦力の大きさも変化する。
静止摩擦力は、物体が静止している間、物体に加わる外力とつり合うようにその大きさを変化させる性質を持つ。外力が大きくなれば、それに応じて静止摩擦力も大きくなる。この力は最大静止摩擦力に達するまでは外力とつり合うが、最大静止摩擦力を超えると物体は動き出し、動摩擦力が働くようになる。したがって、静止している間は外力と静止摩擦力は常に等しい。
共通テスト(2026年)類似
力学的エネルギーの損失
Q69
質量mの物体が壁と衝突する際、力学的エネルギーが保存される条件として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
反発係数eが1である場合
力学的エネルギーが保存される衝突は弾性衝突と呼ばれ、反発係数eが1のときに相当する。e=1を失われたエネルギーの式に代入すると、二分の一 m v0の二乗 (1 – 1の二乗) = 0となり、エネルギーの損失がないことが確認できる。eが1未満の場合は非弾性衝突となり、衝突の際に熱や音などの形でエネルギーが散逸する。
センター試験(2005年)類似
最大静止摩擦力
Q70
質量2.0 kgの物体が水平な床の上に置かれている。床と物体との間の静止摩擦係数が0.50であるとき、この物体を水平方向に引いて滑り出させるために必要な最小の力は何Nか。ただし、重力加速度の大きさを9.8 m/s^2とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
9.8 N
物体が滑り出すためには、加える力が最大静止摩擦力を超える必要があります。最大静止摩擦力は静止摩擦係数μと垂直抗力Nの積であり、この場合Nは重力Mgに等しいため、Fmax = 0.50 × 2.0 kg × 9.8 m/s^2 = 9.8 Nとなります。したがって、9.8 N以上の力を加えることで物体は滑り出します。
共通テスト(2023年)類似
落下初期の抵抗力
Q71
質量 0.5 kg の物体を空気中で自由落下させたとき、落下を開始した直後の空気抵抗の大きさとして最も妥当な値はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0 N
空気抵抗力は物体の速度に依存し、速度がゼロであれば抵抗力もゼロとなる。自由落下を開始した瞬間の速度は初速度ゼロであるため、空気抵抗は働かない。重力加速度を 9.8 m/s^2 とすると、物体に働く重力は 0.5 kg × 9.8 m/s^2 = 4.9 N であるが、落下開始直後の空気抵抗は速度がゼロであることから 0 N とみなすのが物理学的な近似として適切である。
共通テスト(2025年)類似
地球の質量
Q72
地球の質量を約6×10^24 kgとしたとき、地球の半径を約6.4×10^6 m、万有引力定数を約6.7×10^-11 N・m^2/kg^2と仮定して計算される地表付近の重力加速度gの値として、最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
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✅ 正解
約9.8 m/s^2
重力加速度gは、地球の質量M、万有引力定数G、地球の半径Rを用いて g = GM / R^2 と表される。与えられた数値を代入すると、g = (6.7×10^-11 × 6×10^24) / (6.4×10^6)^2 となる。分子は約40.2×10^13、分母は約40.96×10^12であるため、計算結果は約9.8 m/s^2となる。この値は地球表面における標準重力加速度として広く用いられている。
センター試験(2009年)類似
運動エネルギーと仕事
Q73
水平な粗い面上を滑る物体の停止距離に関する記述として、物理学の法則に基づいた正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
停止距離は初速度の二乗に比例し、動摩擦係数に反比例する。
物体が停止するまでに動摩擦力がする仕事は、物体の持つ運動エネルギーの変化量と等しい。運動エネルギーは初速度の二乗に比例し、動摩擦力は動摩擦係数に比例する。したがって、仕事の原理から停止距離は初速度の二乗に比例し、動摩擦係数に反比例する関係が導かれる。この関係により、初速度が2倍になれば停止距離は4倍になり、動摩擦係数が半分になれば停止距離は2倍になる。
センター試験(2008年)類似
衝突前後の速さの関係
Q74
質量 m の物体が壁に衝突し、衝突直後の運動エネルギーが衝突直前の値のちょうど半分になった。このとき、衝突直後の物体の速さは衝突直前の速さの何倍になるか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
1/sqrt(2)倍
運動エネルギー K は物体の質量を m、速さを v とすると K = (1/2)mv^2 で表される。質量が一定であるとき、運動エネルギーは速さの2乗に比例する。衝突直後の運動エネルギーが衝突直前の1/2倍であるということは、速さの2乗が1/2倍になったことを意味する。したがって、速さはその平方根である 1/sqrt(2) 倍となる。
センター試験(2013年)類似
変位と時間の関係
Q75
初速度ゼロで一定の加速度で動き出した物体が、2.0秒後に4.0mの地点に到達した。この物体の加速度の大きさは何m/s^2か。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.0 m/s^2
変位x、加速度a、時間tの関係式 x = 0.5 * a * t^2 を用います。与えられた値 x = 4.0 m、t = 2.0 s を代入すると、4.0 = 0.5 * a * (2.0)^2 となります。これを整理すると 4.0 = 2.0 * a となり、加速度aは 2.0 m/s^2 と算出されます。
センター試験(2016年)類似
円運動の向心力
Q76
円運動を行う物体が円筒面から離れずに通過する現象において、垂直抗力が零となる瞬間の物理的意味として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
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✅ 正解
物体に働く重力の半径方向成分が、その瞬間の向心力と等しくなっている。
円運動の向心力は、物体に働く力の合力のうち、円の中心方向の成分によって供給される。円筒面の内側を通過する際、最上点では重力と垂直抗力の和が向心力となる。垂直抗力が零になる限界状態では、重力のみが向心力を担うことになり、重力の半径方向成分と向心力が釣り合う。これより速い速度であれば垂直抗力が必要となり、遅ければ重力が向心力を維持できず面から離れる。
センター試験(2005年)類似
エネルギーの次元
Q77
エネルギーの次元を導出する際、速度の次元を L T^-1 とすると、なぜエネルギーの次元に時間のマイナス二乗が含まれるのか。その理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
エネルギーが力と距離の積であり、加速度の次元に時間のマイナス二乗が含まれるため
エネルギーは仕事と等価であり、仕事は力と距離の積(F × d)で定義される。力 F はニュートンの運動方程式 F = ma より、質量(M)と加速度(L T^-2)の積である。この加速度の次元に時間のマイナス二乗が含まれているため、エネルギーの次元にも時間のマイナス二乗が含まれることになる。
センター試験(2017年)類似
力のモーメントのつり合い
Q78
大きさが無視できない物体(剛体)が回転せずに静止状態を保つための条件について考える。剛体に複数の力が働き、それらがつり合っているとき、剛体が回転を始めないために必要な条件として最も適切なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
任意の点のまわりの力のモーメントの総和がゼロであること
剛体が平行移動しないための条件は、働くすべての力のベクトルの和(合力)がゼロであることである。これに対し、剛体が回転せずに静止状態を保つためには、任意の点のまわりの力のモーメントの総和がゼロであることが必要となる。この2つの条件が同時に満たされることで、剛体は完全に静止する。
共通テスト(2024年)類似
力のモーメントのつり合い
Q79
大きさが無視できない物体(剛体)が静止し続けるための「剛体のつり合いの条件」に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
すべての力ベクトルの和がゼロであり、かつ、任意の点のまわりの力のモーメントの和がゼロであること
剛体が静止し続ける(平行移動も回転もしない)ためのつり合いの条件は2つある。1つは、剛体に働くすべての力の合力(力ベクトルの和)がゼロであること(平行移動しない条件)。もう1つは、任意の点のまわりの力のモーメントの和がゼロであること(回転しない条件)である。これら両方が満たされる必要がある。
センター試験(2011年)類似
エネルギーの次元
Q80
エネルギーの単位であるジュール(J)を、基本単位である質量(kg)、長さ(m)、時間(s)を用いて表したとき、正しいものはどれか。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
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✅ 正解
kg・m^2/s^2
ジュール(J)は仕事の単位であり、力(N)と距離(m)の積で定義される。力はニュートンの運動方程式 F=ma より、質量(kg)と加速度(m/s^2)の積であるため、1N = 1kg・m/s^2 となる。したがって、仕事の単位は (kg・m/s^2) × m = kg・m^2/s^2 となり、これがエネルギーの次元となる。
共通テスト(2024年)類似
連続の式
Q81
流体が定常的に流れる際、流路の断面積と流速の積が一定となる「連続の式」が成立する物理的な根拠として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
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✅ 正解
流体の質量保存則
連続の式は、流体が途中で生成されたり消滅したりしないという「質量保存則」に基づいている。非圧縮性流体の場合、密度が一定であるため、質量流量(密度×断面積×流速)が一定であることは、体積流量(断面積×流速)が一定であることと同義となる。この原理は、管路内の流体運動を記述する流体力学の基礎である。
センター試験(2012年)類似
往復回数
Q82
水平面とそれにつながるなめらかな斜面がある。水平面の一部に長さ 1.0 m の摩擦のある区間ABがあり、この区間における物体と床の間の動摩擦係数は 0.40 である。区間AB以外の水平面および斜面はなめらかであり、摩擦はない。いま、質量 0.20 kg の小物体を、A側の斜面上の高さ 1.5 m の点から静かに滑らせた。小物体は斜面を下り、区間ABを往復運動したのち、区間AB内の点Xで停止した。小物体が最初に斜面を下り始めてから停止するまでに、点Aを通過した回数と、点Aから停止位置である点Xまでの距離の組み合わせとして最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。重力加速度の大きさを 9.8 m/s^2 とする。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
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✅ 正解
3回、0.25 m
初期の力学的エネルギー m * g * h がすべて摩擦による仕事によって消費されて停止するまでの総移動距離を S とすると、エネルギー保存則より m * g * h = mu * m * g * S が成り立ち、S = h / mu = 1.5 / 0.40 = 3.75 m となる。区間ABを1往復半(3.0 m)移動したのち、右側の斜面から戻ってBからAに向かって 0.75 m 進んだところで停止する。このとき点Aを通過した回数は3回であり、停止位置Xは点Aから 1.0 – 0.75 = 0.25 m の位置となる。
センター試験(2009年)類似
慣性力と運動方程式
Q83
糸で吊るされたおもりが水平方向に一定の加速度で運動する際、糸が鉛直となす角度θが変化する理由として、慣性力の観点から最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
加速度が増加すると慣性力が大きくなり、おもりをより水平方向に押し出すため角度θが大きくなる。
非慣性系であるおもりとともに運動する観測者から見ると、おもりには水平方向に慣性力maが作用する。加速度aが大きくなると、この慣性力maも大きくなる。おもりは重力mgと慣性力maの合力と、糸の張力Tが釣り合う位置で静止するため、水平方向の力が強まるほど、糸はより大きく傾き、角度θは大きくなる。
共通テスト(2026年)類似
力学的エネルギーの損失
Q84
質量mの物体が水平面上を速度v0で進み、固定された鉛直な壁に反発係数eで衝突した。この衝突によって失われた力学的エネルギーの量として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
二分の一 m v0の二乗 (1 – eの二乗)
衝突前の運動エネルギーは二分の一 m v0の二乗である。衝突後の速度は反発係数eを用いてev0となるため、衝突後の運動エネルギーは二分の一 m (ev0)の二乗、すなわち二分の一 m eの二乗 v0の二乗となる。失われたエネルギーは衝突前後の運動エネルギーの差であり、二分の一 m v0の二乗から二分の一 m eの二乗 v0の二乗を引くことで、二分の一 m v0の二乗 (1 – eの二乗)が導かれる。
センター試験(2004年)類似
位置エネルギー
Q85
質量50kgの荷物が高さ4mの崖の上から滑り台を滑り降り、地面に到達した瞬間の速さとして最も適切なものはどれか。ただし、摩擦や空気抵抗は無視でき、重力加速度を9.8m/s^2とする。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
約8.9m/s
力学的エネルギー保存の法則により、崖の上での位置エネルギーmghは、地面での運動エネルギー(1/2)mv^2に等しくなる。mgh=(1/2)mv^2より、v=√(2gh)となる。数値を代入するとv=√(2×9.8×4)=√(78.4)となり、約8.85m/s、すなわち約8.9m/sが得られる。
センター試験(2006年)類似
浮力と圧力
Q86
液体中の物体にはたらく浮力について、その原理を説明する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
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✅ 正解
物体の上面と下面にはたらく圧力の差によって生じる。
液体中の物体には、深さに応じて異なる圧力がはたらく。深くなるほど圧力は大きくなるため、物体の下面には上面よりも大きな圧力が上向きにはたらく。この上下の圧力差が合力として上向きにはたらく力が浮力である。アルキメデスの原理によれば、この浮力の大きさは物体が押しのけた流体の重さに等しい。
センター試験(2009年)類似
運動方程式
Q87
水槽の底に糸で固定されて静止している、密度が水の密度の 0.60 倍の浮きがある。糸が切れた直後に浮きに生じる加速度の大きさは、重力加速度の大きさ g の何倍か。ただし、水から受ける抵抗や、周囲の水の運動に伴う影響は無視できるものとする。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
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✅ 正解
0.67 倍
糸が切れた直後、浮きには上向きの浮力と下向きの重力が働く。浮きの体積を V、水の密度を rho とすると、浮力は rho * V * g、浮きの質量は 0.60 * rho * V、重力は 0.60 * rho * V * g である。鉛直上向きを正として運動方程式を立てると、(0.60 * rho * V) * a = rho * V * g – 0.60 * rho * V * g となり、これを解くと a = (2/3) * g ≒ 0.67 * g となる。
センター試験(2004年)類似
力のつり合い
Q88
質量mの均質な棒が水平に静止している。棒の重心に働く重力の大きさをW、糸が棒を引く張力の大きさをTとする。このとき、杭が棒を支える抗力の大きさFを求める式として正しいものはどれか。ただし、重力と張力のなす角をθとする。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
F = sqrt(W^2 + T^2 + 2WT cosθ)
力のつり合いの条件より、抗力Fは重力Wと張力Tの合力と逆向きで、その大きさは合力の大きさに等しい。二つの力WとTがなす角をθとすると、余弦定理の考え方に基づき、合力の大きさはsqrt(W^2 + T^2 + 2WT cos(180度-θ))となる。ここで、力のつり合いにおけるベクトル合成の幾何学的な関係から、抗力の大きさはsqrt(W^2 + T^2 + 2WT cosθ)と表される。
センター試験(2015年)類似
慣性力と最大静止摩擦力
Q89
粗い水平な台の上に質量mの物体が置かれ、台が振幅A、角振動数ωで水平方向に単振動している。物体が台の上で滑り出さないための条件として、静止摩擦係数をμ、重力加速度の大きさをgとしたとき、正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
Aω^2 <= μg
台とともに運動する観測者から見ると、物体には慣性力が働く。単振動する台の加速度の最大値はAω^2であるため、物体に働く慣性力の最大値はmAω^2となる。一方、物体に働く最大静止摩擦力はμmgである。物体が滑り出さないためには、慣性力の最大値が最大静止摩擦力以下である必要があり、mAω^2 <= μmgが成り立つ。両辺をmで割ることで、Aω^2 <= μgという条件が導かれる。
センター試験(2014年)類似
力のモーメントのつりあい
Q90
剛体が静止しているとき、力のモーメントのつりあいに関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
支点をどこに設定しても、力のモーメントの和は必ずゼロになる。
剛体が静止しているとき、力のつりあいと力のモーメントのつりあいが同時に成立する。力のモーメントのつりあいは、回転軸(支点)をどこに設定しても成立する性質がある。力のモーメントは、支点から作用点までの位置ベクトルと力のベクトルの外積として定義され、二次元平面上では支点からの距離と力成分の積として計算される。物体が静止している状態では、並進と回転の両方が抑えられている必要がある。
熱力学(52問)の一問一答問題
共通テスト(2025年)類似
熱力学第一法則
Q1
熱力学第一法則に基づき、気体が吸収した熱量をQ、気体が外部にした仕事をW、気体の内部エネルギーの変化をデルタUとするとき、これらの関係を表す式として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
デルタU = Q – W
熱力学第一法則は、エネルギー保存の法則を熱現象に適用したものである。系が外部から吸収した熱量Qは、その一部が内部エネルギーの増加デルタUに充てられ、残りが外部への仕事Wとして消費される。したがって、Q = デルタU + Wという関係が成り立ち、これを変形するとデルタU = Q – Wとなる。内部エネルギーは状態量であり、経路によらず始点と終点の状態のみで決まる。
センター試験(2010年)類似
熱効率
Q2
熱効率の定義に関する説明として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
消費された電気エネルギーのうち、水の温度上昇に寄与した熱量の割合
熱効率とは、あるエネルギー変換装置において、投入されたエネルギーのうち、目的とするエネルギーに変換された割合を指す。電気ポットの場合、投入された電気エネルギーが水に伝わり、水の温度上昇という熱エネルギーに変換されるため、その比率が熱効率として定義される。
共通テスト(2025年)類似
ボイル・シャルルの法則
Q3
山頂で圧力P0、絶対温度T0、体積Vであった理想気体が、ふもとに移動して圧力P1、絶対温度T1、体積V’となった。このとき、ボイル・シャルルの法則に基づき、ふもとでの体積V’を正しく表す式はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
V’ = V × (P0 / P1) × (T1 / T0)
ボイル・シャルルの法則より、状態変化の前後で (P0 × V) / T0 = (P1 × V’) / T1 という関係が成り立つ。この式をふもとでの体積V’について解くと、V’ = (P0 × V × T1) / (P1 × T0) となる。したがって、V’ = V × (P0 / P1) × (T1 / T0) という式が導かれる。圧力と体積は反比例し、体積と絶対温度は比例するという性質を反映している。
センター試験(2005年)類似
熱の仕事当量
Q4
熱の仕事当量に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
熱の仕事当量とは、1カロリーの熱量をジュール単位の仕事に換算した値である。
熱の仕事当量は、熱というエネルギーの形態と、力学的な仕事というエネルギーの形態を変換する際の換算係数である。1カロリーの熱量は、約4.2ジュールの仕事に相当する。選択肢2は比熱、選択肢4は熱効率の定義に関連する記述である。
センター試験(2005年)類似
気体の圧力と力
Q5
気体がピストンを押す力と外部からの圧力が釣り合う状態において、ピストンを固定するために必要な力に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体の圧力と外部圧力の差に断面積を乗じた値である
ピストンに働く力は、気体による右向きの力(圧力×断面積)と、外部からの左向きの力(圧力×断面積)の合力です。これらが釣り合っていない場合、その差分を補う力を加えることでピストンを静止させることができます。したがって、力の大きさは圧力差と断面積の積で表されます。
センター試験(2015年)類似
温度と体積の関係
Q6
理想気体の状態方程式 PV = nRT に基づき、圧力が一定の状態で気体の温度をTから2Tに上昇させたとき、気体の体積はどのように変化するか。ただし、nは物質量、Rは気体定数とする。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
体積は2倍になる
理想気体の状態方程式 PV = nRT において、圧力 P と物質量 n が一定であるとき、体積 V は絶対温度 T に比例する(シャルルの法則)。したがって、温度が T から 2T へ 2倍になると、体積 V も元の 2倍になる。この過程は定圧変化と呼ばれ、温度と体積の関係を示すグラフ上では原点を通る直線として表される。
センター試験(2013年)類似
気体の自由膨張
Q7
断熱された容器内で、コックによって仕切られた一方の側に気体があり、もう一方が真空である状態からコックを開いて気体を真空中に広げる自由膨張の過程に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体は外部に対して仕事をせず、熱の出入りもないため、内部エネルギーは変化しない。
自由膨張は、気体が真空中に広がる現象である。気体が押し広げる相手(外部)が存在しないため、気体が外部に対して行う仕事はゼロである。また、断熱容器内で行われるため熱の出入りもなく、熱力学第一法則(デルタU = Q + W)においてQ=0かつW=0となる。したがって、内部エネルギーの変化量デルタUは0となり、理想気体であれば温度も変化しない。
センター試験(2004年)類似
蒸発熱
Q8
物質の蒸発熱に関する説明として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
液体が気体になるときに吸収する単位質量あたりの熱量のことである
蒸発熱は、液体分子間の引力を振り切って気体分子へと変化させるために必要なエネルギーである。この過程では外部から熱を吸収する必要があるため、吸熱反応となる。温度上昇に必要な熱量は比熱に関連する概念であり、蒸発熱とは区別される。また、気体から液体になる際は凝縮熱として同量の熱を放出する。
センター試験(2020年)類似
ボイル・シャルルの法則
Q9
ピストン付きシリンダー内に封入された単原子分子理想気体について、温度を一定に保ったまま体積を2倍に膨張させたとき、気体の圧力はどのように変化するか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
圧力は1/2倍になる
ボイル・シャルルの法則に基づき、温度が一定のとき、理想気体の圧力Pと体積Vの積は一定(PV=一定)となります。したがって、体積Vが2倍になると、圧力Pは1/2倍になります。これはボイルの法則として知られる現象であり、気体分子の衝突頻度が体積の増大によって減少することに起因します。
センター試験(2006年)類似
熱力学第二法則
Q10
ある熱機関が、高温熱源から1000 Jの熱を受け取り、外部へ400 Jの熱を放出した。このとき、この熱機関が外部に対して行った仕事は何Jか。また、この結果が熱力学第二法則と矛盾しない理由として適切なものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
600 Jであり、熱効率が100パーセント未満であるため矛盾しない。
熱力学第一法則より、受け取った熱量Q1から放出した熱量Q2を引いた値が、外部へ行った仕事Wとなる。すなわち、W = 1000 J – 400 J = 600 Jである。この熱機関の熱効率は600/1000 = 0.6(60パーセント)であり、100パーセント未満であるため、熱力学第二法則に反することはない。
センター試験(2016年)類似
熱平衡と不可逆変化
Q11
断熱容器内に温度T1、熱容量C1の水と、温度T2、熱容量C2の金属球を入れ、十分に時間が経過して熱平衡に達したときの温度Tを表す式として正しいものはどれか。ただし、容器の熱容量は無視できるものとする。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
T = (C1T1 + C2T2) / (C1 + C2)
熱平衡に達したとき、高温の物体が失った熱量と低温の物体が得た熱量は等しくなります。熱量の保存則より、C1(T – T1) + C2(T – T2) = 0 が成り立ちます。これをTについて整理すると、T = (C1T1 + C2T2) / (C1 + C2) となります。温度の単純平均は、両者の熱容量が等しい特殊な場合にのみ成立する式です。
センター試験(2014年)類似
気体の圧力
Q12
大気圧が1.013 × 10^5 Paの環境下で、J字管を用いて気体の圧力を測定したところ、液面の高さの差hが0.20 mであった。使用した液体の密度が1.36 × 10^4 kg/m^3、重力加速度を9.8 m/s^2とするとき、この気体の圧力は何Paか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.28 × 10^5 Pa
気体の圧力p1は、p1 = p0 + ρhgの式で求められる。大気圧p0 = 1.013 × 10^5 Pa、密度ρ = 1.36 × 10^4 kg/m^3、高さh = 0.20 m、重力加速度g = 9.8 m/s^2を代入すると、液柱の圧力は1.36 × 10^4 × 0.20 × 9.8 = 0.26656 × 10^5 Paとなる。これらを合計すると約1.28 × 10^5 Paとなる。
センター試験(2014年)類似
ボイルの法則
Q13
温度が一定に保たれた気体において、ボイルの法則が示す圧力と体積の関係として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
圧力と体積の積は一定である
ボイルの法則は、温度一定の条件下で、気体の圧力Pと体積Vの間にPV=一定という関係が成り立つことを示す法則である。これは圧力が体積に反比例することを意味しており、気体の状態変化を扱う熱力学の基礎となる重要な法則である。
センター試験(2015年)類似
理想気体の状態方程式
Q14
理想気体の状態方程式 PV=nRT に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
物質量nを一定に保つと、圧力Pと体積Vの積PVは絶対温度Tに比例する。
理想気体の状態方程式 PV=nRT において、物質量 n と気体定数 R は定数であるため、PV は T に比例する関係にある。ボイルの法則(T一定で PV=一定)、シャルルの法則(P一定で V/T=一定)などの各法則を統合したものがこの状態方程式であり、変数の関係性を正しく理解することが重要である。
センター試験(2016年)類似
ボイルの法則
Q15
温度一定の条件下で、連結された容器内の気体の圧力変化を説明するボイルの法則に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
混合後の圧力は、各容器の圧力と容積の積の和を全体の容積で割った値となる。
ボイルの法則は、温度一定の条件下で気体の圧力と容積の積が一定であることを示す。連結された容器においてコックを開くと、気体は全体に拡散し、全体の容積を占めるようになる。このとき、気体の全物質量は保存されるため、状態方程式PV=nRTに基づき、混合後の圧力Pは全物質量と全容積から算出される。これは各容器の圧力と容積の積の和を全体の容積で割ることで導かれる。
センター試験(2014年)類似
ボイルの法則
Q16
断面積が一定のJ字管内に閉じ込められた気体について、温度を一定に保ったまま気体部分の長さをl0からl1に変化させた。このとき、変化後の圧力p1を、変化前の圧力p0、l0、l1を用いて表した式として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
p1 = p0 * (l0 / l1)
温度が一定であるため、ボイルの法則が適用できる。断面積をSとすると、体積は長さと断面積の積(V=S*l)で表される。状態A(p0, l0)と状態B(p1, l1)において、p0 * (S * l0) = p1 * (S * l1) が成り立つ。両辺のSを消去し、p1について解くと、p1 = p0 * (l0 / l1) となる。
共通テスト(2024年)類似
気体がする仕事
Q17
ペットボトルロケットにおいて、内部の圧縮空気が一定の圧力 5.0 × 10^5 Pa を保ったまま、体積を 2.0 × 10^-4 m^3 だけ膨張させて水を押し出した。このとき、気体が外部に対して行った仕事は何Jか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
100 J
気体が一定の圧力のもとで行う仕事Wは、W = p × ΔV の式で計算されます。与えられた数値を代入すると、W = (5.0 × 10^5 Pa) × (2.0 × 10^-4 m^3) となります。指数計算を行うと 5.0 × 2.0 = 10.0 であり、10^5 × 10^-4 = 10^1 となるため、結果は 100 J となります。
センター試験(2019年)類似
気体が外部にした仕事の総和
Q18
熱力学における気体のサイクルについて、圧力と体積のグラフで囲まれた領域の面積が意味するものとして最も適切な記述はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体が外部に対して行った仕事の総和
気体が外部にする仕事Wは、微小な体積変化dVに対してW = ∫pdVと表される。圧力pと体積Vのグラフにおいて、この積分値はグラフの下側の面積に対応する。サイクルを一巡する場合、膨張過程で行う仕事と圧縮過程で受ける仕事の差が、グラフで囲まれた領域の面積として算出される。これは熱機関が外部に対して行う正味の仕事量に相当する。
センター試験(2016年)類似
気体の状態方程式
Q19
容積がそれぞれVおよび2Vである容器Aと容器Bがコックで仕切られ、同じ温度Tで理想気体が封入されている。コックを閉じた状態で、容器A内の物質量がn、容器B内の物質量が2nであるとき、容器A内の圧力P_Aと容器B内の圧力P_Bの比 P_A/P_B として正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1
理想気体の状態方程式 PV=nRT を各容器に適用する。容器Aについては P_A * V = n * R * T より P_A = nRT/V となる。容器Bについては P_B * 2V = 2n * R * T より P_B = 2nRT/2V = nRT/V となる。したがって、両者の圧力は等しく、その比は1となる。温度が一定であれば、圧力は物質量と容積の比によって決まるため、この条件では両容器の圧力は一致する。
センター試験(2004年)類似
蒸発熱
Q20
ある教室で20人の生徒が1時間あたり合計で2.4×10の6乗Jのエネルギーを消費している。このエネルギーがすべて室内の水の蒸発に使われると仮定したとき、蒸発する水の質量は何gか。ただし、水1gを蒸発させるのに必要な蒸発熱を2400Jとする。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
1000g
物質が液体から気体へ状態変化する際に吸収する熱量を蒸発熱と呼ぶ。本問では、消費された総エネルギーを水1gあたりの蒸発熱で割ることで、蒸発した水の質量を算出できる。計算式は 2.4×10の6乗J ÷ 2400J/g = 1000g となる。エネルギー保存の法則に基づき、消費された熱エネルギーがそのまま水の相転移に利用されたと考える物理的な状況である。
センター試験(2006年)類似
地熱発電のエネルギー源
Q21
地熱発電のエネルギー源に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
地球内部のマグマが持つ熱エネルギーを利用して蒸気を発生させ、タービンを回す。
地熱発電は、地球内部のマグマなどの熱エネルギーを利用する発電方式である。この熱源は、地球形成時の熱や内部に含まれる放射性元素の崩壊熱に由来するものであり、太陽エネルギーを直接の起源とする風力発電や水力発電とは明確に区別される。太陽エネルギーは気象現象や光合成の源となるが、地熱発電のプロセスには関与しない。
センター試験(2012年)類似
熱容量と比熱
Q22
熱容量が無視できる断熱容器の中に、18.0度の水100 gが入っている。ここに104.0度に熱した鉄球を入れたところ、全体の温度が20.0度になって一定となった。鉄球の質量として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。ただし、水の比熱を4.2 J/(g・K)、鉄の比熱を0.45 J/(g・K)とし、熱の移動は水と鉄球の間でのみ行われたものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
22 g
熱量保存の法則より、鉄球が失った熱量と水が得た熱量は等しい。鉄球の質量をm gとすると、鉄球の温度変化は104.0 – 20.0 = 84.0 Kであり、失った熱量は m * 0.45 * 84.0 Jとなる。水が得た熱量は 100 * 4.2 * (20.0 – 18.0) = 840 Jである。これらが等しいことから、37.8 * m = 840 となり、m は約22 gと求められる。
センター試験(2017年)類似
単原子分子理想気体の内部エネルギー
Q23
物質量nの単原子分子理想気体の内部エネルギーUを表す式として、正しいものはどれか。ただし、Rは気体定数、Tは絶対温度とする。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
U = 3/2 nRT
単原子分子理想気体の内部エネルギーは、分子の熱運動の運動エネルギーの総和として定義される。単原子分子は3つの並進自由度を持ち、等分配則により1自由度あたり1/2 kTのエネルギーを持つ。物質量n(モル数)を用いると、内部エネルギーUはU = 3/2 nRTと表される。これは絶対温度Tにのみ依存する状態量である。
共通テスト(2023年)類似
熱力学第一法則
Q24
熱力学第一法則の観点から、断熱変化において気体が外部へ仕事をした場合、気体の内部エネルギーはどう変化するか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
減少する
断熱変化とは、外部との熱の出入りがない状態を指し、吸収した熱量Qは0となる。熱力学第一法則 ΔU = Q – W に Q = 0 を代入すると、ΔU = -W となる。気体が外部へ仕事をする場合、Wは正の値をとるため、ΔUは負となり、内部エネルギーは減少する。このとき、気体の温度は低下することになる。
共通テスト(2024年)類似
気体分子の平均運動エネルギー
Q25
単原子分子理想気体の分子1個あたりの平均運動エネルギーについて、絶対温度Tとの関係を正しく述べているものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
絶対温度Tに比例する
気体分子運動論において、単原子分子理想気体の分子1個あたりの平均運動エネルギーは、ボルツマン定数をkとすると、3/2kTと表される。この式から明らかなように、平均運動エネルギーは絶対温度Tに直接比例する。温度が上昇すると分子の熱運動が激しくなり、運動エネルギーが増大するという物理的性質を示している。
センター試験(2019年)類似
気体の状態方程式とピストンのつり合い
Q26
シリンダー内の気体がピストンを押し上げている状態において、ピストンが静止している理由として最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
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✅ 正解
ピストンにかかる大気圧と重力の和が、内部気体の圧力による力とつり合っているから
静止したピストンには、上向きに内部気体の圧力による力(pS)、下向きに大気圧による力(p0S)とピストンの重力(mg)が働いている。これらがつり合っているため、ピストンは静止状態を維持する。気体の状態方程式は、この力学的平衡状態における圧力と体積の関係を記述するものである。
センター試験(2010年)類似
ボイルの法則
Q27
気体の分子運動論の観点から、ボイルの法則が成り立つ理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
気体分子が壁面に衝突する回数が、体積の減少に伴い単位時間・単位面積あたりで増加するため。
気体の圧力は、気体分子が容器の壁面に衝突することで生じる力によって発生する。温度が一定であれば、分子の平均運動エネルギー(速度の二乗平均)は一定である。この状態で体積を小さくすると、単位体積あたりの分子数が増加し、壁面に衝突する回数が増えるため、結果として圧力が増大する。これがボイルの法則の微視的な根拠である。
センター試験(2008年)類似
火力発電におけるエネルギー変換
Q28
火力発電におけるエネルギー変換の効率に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
燃料の燃焼による熱エネルギーのすべてが力学的エネルギーに変換されるわけではなく、一部は排熱として失われる
熱力学の第二法則により、熱エネルギーを力学的エネルギーに変換する際には、必ず一部が熱として外部に放出されるため、変換効率は100%になりません。火力発電では、ボイラーでの熱損失や復水器での冷却水への排熱などが不可避であり、投入された化学エネルギーの一部は電気エネルギーとして取り出されずに失われます。
共通テスト(2026年)類似
熱機関の仕事
Q29
ある熱機関のサイクルにおいて、圧力Pと体積Vのグラフで囲まれる領域の面積を計算したところ、定圧変化や定積変化を含む過程の合計として73p0V0という値が得られた。このサイクルにおいて気体が外部へする仕事の総和はいくらか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
73p0V0
熱機関のサイクルにおいて、気体が外部へする仕事の総和は、P-Vグラフ上で囲まれた領域の面積に等しいという物理法則に基づきます。問題文において面積が73p0V0と与えられているため、このサイクルで気体が外部へする仕事の総和もそのまま73p0V0となります。面積の計算過程で定圧・定積変化の矩形や曲線下の面積を考慮する手法は、熱力学における仕事の定義を具体的に適用する典型的な手法です。
センター試験(2020年)類似
垂直抗力と気体圧力
Q30
水槽の底に沈んだ容器が受ける垂直抗力に関する記述として、物理学的な原理に基づいた説明として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
容器底面が水槽の底に密着している場合、底面下側の水圧が作用しないため、浮力の定義式であるアルキメデスの原理をそのまま適用することはできない。
アルキメデスの原理は、物体が流体に完全に囲まれている場合に適用される。容器の底が水槽の底に密着し、底面下に水が入り込まない状況では、底面から上向きの圧力を受けないため、通常の浮力の計算式が成立しない。したがって、力のつり合いを考える際には、個別の圧力による力を考慮する必要がある。
センター試験(2007年)類似
熱容量
Q31
熱容量がCである容器に、温度T1の液体を注ぐ際、容器の温度がT0からT1へと変化した。このとき容器が受け取った熱量Qを表す式として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
Q = C(T1 – T0)
熱容量Cは、物体(容器)の温度を1ケルビン上昇させるのに必要な熱量と定義される。したがって、温度変化がΔTであるとき、物体が受け取る熱量QはQ = CΔTで表される。本問では温度変化がT1 – T0であるため、Q = C(T1 – T0)が導かれる。熱伝導率や比熱は本質的な熱量の計算式とは異なる概念である。
センター試験(2020年)類似
シャルルの法則
Q32
シャルルの法則が理想気体に対して成立する物理的な背景として、最も適切な説明はどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分子の熱運動による壁面への衝突頻度と強さが温度上昇に伴い変化し、圧力を一定に保つために体積が拡大するから
理想気体において、温度上昇は分子の平均運動エネルギーの増大を意味する。圧力を一定に保つためには、壁面への衝突の強まりを緩和する必要があり、その結果として体積が膨張する。これがシャルルの法則の微視的な解釈である。
センター試験(2006年)類似
エネルギー資源の起源
Q33
化石燃料の生成過程とエネルギーの蓄積に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
光合成を行う生物が太陽エネルギーを化学エネルギーに変換し、それが地中で長期間保存された。
化石燃料のエネルギーは、太古の生物が光合成によって太陽光のエネルギーを炭水化物などの有機化合物に変換し、その遺骸が地層に埋没して熱や圧力によって変化したものである。この過程で、生物が蓄えた化学エネルギーが地中に保存されることとなる。地熱や地球誕生時の熱とは異なり、光合成という生物学的プロセスがエネルギー蓄積の鍵となっている。
センター試験(2010年)類似
ボイルの法則
Q34
断面積が一定のシリンダー内に閉じ込められた気体について、温度を一定に保ったまま、圧力を元の値の2倍にしたとき、気体の体積は元の値の何倍になるか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
0.5倍
ボイルの法則により、温度一定の条件下では圧力Pと体積Vの積PVは一定である。元の状態をP1V1、変化後の状態をP2V2とすると、P1V1 = P2V2が成り立つ。P2 = 2P1を代入すると、P1V1 = 2P1V2となり、V2 = 0.5V1が得られる。したがって、体積は元の値の0.5倍となる。
共通テスト(2024年)類似
気体分子の平均運動エネルギー
Q35
気体分子運動論において、絶対温度Tが一定の理想気体について、気体分子の平均運動エネルギーに関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分子の種類によらず、絶対温度Tに比例する一定の値をとる。
理想気体の平均運動エネルギーは、等分配則により絶対温度Tのみに依存し、分子の種類や質量には関係なく、3/2kT(kはボルツマン定数)で表されます。したがって、温度が一定であれば、分子の種類に関わらず平均運動エネルギーは一定となります。
センター試験(2012年)類似
熱容量と比熱
Q36
熱量、比熱、および熱容量に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
外部との熱の出入りがないとき、高温の物体が失った熱量と低温の物体が得た熱量は等しくなる。
熱量保存の法則により、外部との熱のやり取りがない場合、高温の物体が失った熱量と低温の物体が得た熱量は等しくなる。比熱は物質1 gあたりの温度を1 K上げるのに必要な熱量であり、質量によらず一定である。物体の温度を1 K上げるのに必要な熱量は熱容量であり、質量に比例する。また、熱は熱容量の大小に関わらず、温度の高い物体から低い物体へと移動する。
共通テスト(2026年)類似
単原子分子理想気体の内部エネルギー
Q37
単原子分子理想気体の性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
絶対温度が2倍になると、分子一個あたりの平均運動エネルギーも2倍になる。
単原子分子理想気体の分子一個あたりの平均運動エネルギーは(3/2)kTであり、絶対温度Tに正比例する。したがって、温度が2倍になれば平均運動エネルギーも2倍になる。内部エネルギーは状態方程式PV=nRTより(3/2)PVとも表せるため、圧力と体積の積にも依存する。また、絶対温度0 Kでは分子の熱運動は停止する。
センター試験(2017年)類似
熱力学第一法則と定圧変化
Q38
単原子分子理想気体の定圧変化において、気体が外部から吸収する熱量を Q、内部エネルギーの変化量を dU、気体が外部にする仕事を W とする。熱力学第一法則 Q = dU + W が成り立つとき、定圧変化におけるこれらの物理量の関係として正しい記述はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
定圧変化では、吸収した熱量の一部が外部への仕事に使われ、残りが内部エネルギーの増加にあてられる。
定圧変化において、気体が熱量を吸収すると、温度が上昇して内部エネルギーが増加するとともに、体積が膨張して外部に対して正の仕事を行う。熱力学第一法則より、吸収した熱量は内部エネルギーの増加と外部への仕事の和に等しくなるため、吸収した熱量の一部が仕事に使われ、残りが内部エネルギーの増加にあてられる。
センター試験(2010年)類似
断熱変化と等温変化
Q39
理想気体の状態変化に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
断熱変化では、気体を圧縮すると温度が下がる
断熱変化において気体を圧縮すると、外部から仕事がなされるため内部エネルギーが増加し、温度は上昇する。したがって「温度が下がる」という記述は誤りである。等温変化では内部エネルギーの変化がゼロであるため、熱力学第一法則より、なされた仕事と熱の出入りが等しくなる。
センター試験(2008年)類似
タービンによるエネルギー変換
Q40
火力発電の仕組みにおいて、ボイラーで発生した高温・高圧の水蒸気がタービンを回転させる過程で、エネルギーはどのように変換されるか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
熱エネルギーが力学的エネルギーに変換される
火力発電では、燃料の燃焼によって得られた熱エネルギーを用いて水を蒸気に変え、その膨張する力を利用してタービンを回転させます。この回転運動は物理学における力学的エネルギーの一種であり、タービンはこのエネルギー変換を担う重要な装置です。その後、タービンに連結された発電機によって、力学的エネルギーが電気エネルギーへと変換されます。
波動(120問)の一問一答問題
共通テスト(2024年)類似
全反射の条件
Q1
全反射が起こる条件に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
入射角が臨界角を超え、かつ屈折率の大きい媒質から小さい媒質へ進む必要がある。
全反射が生じるためには、光が屈折率の大きい媒質から小さい媒質へと進むことが大前提である。このとき、屈折角が90度となる入射角を臨界角と呼び、入射角がこの臨界角よりも大きくなると、屈折光が消失して全反射が起こる。光の波長によって屈折率はわずかに異なるため、臨界角も波長依存性を持つ。
共通テスト(2024年)類似
定常波の振動数と腹の数
Q2
両端を固定された弦を伝わる波の速さを v、弦の長さを L とする。この弦に生じる固有振動数 f_n と腹の数 n の関係について、正しい記述はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
固有振動数 f_n は腹の数 n に比例し、その比例定数は v / (2L) である。
両端固定の弦において、定常波の波長 λ は弦の長さ L と腹の数 n を用いて λ = 2L / n と表される。波の速さ v = f_n * λ の関係から、固有振動数 f_n = n * v / (2L) が導かれる。この式より、f_n は n に比例し、グラフの傾きが v / (2L) となることがわかる。したがって、固有振動数は腹の数に比例する。
センター試験(2006年)類似
回折現象
Q3
波が障害物の背後など、直進するだけでは届かない領域に回り込む現象を何というか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
回折
波が障害物の背後へ回り込む現象を回折という。反射は波が境界で跳ね返る現象、屈折は波が異なる媒質へ進む際に進行方向が変わる現象、干渉は複数の波が重なり合って強め合ったり弱め合ったりする現象を指す。回折は波長が障害物の大きさに近いほど顕著に現れる。
センター試験(2012年)類似
波の伝わる速さ
Q4
波の伝わる速さ、波長、振動数、周期の関係式として正しいものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
波の速さ = 波長 ÷ 周期
波の速さは、波が1周期の間に波長分だけ進む距離として定義される。したがって、速さ=距離÷時間という関係から、波の速さは波長を周期で割ることで求められる。また、周期の逆数は振動数であるため、波の速さは波長に振動数を掛けることでも算出できる。
センター試験(2013年)類似
音の干渉と経路差
Q5
二つのスピーカーから同じ振動数で同位相の音波が出ているとき、ある観測点における二つの音源からの距離の差を経路差と呼ぶ。このとき、経路差がゼロとなる点において起こる現象として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
音波が強め合い、振幅が最大となる
二つの波源から出る波が重なり合うとき、経路差が波長の整数倍である場合に強め合いが起こる。経路差がゼロであることは、波長の0倍(整数倍)に該当するため、波の山と山、谷と谷が重なり合い、合成波の振幅は最大となる。この現象は干渉と呼ばれ、音波だけでなく光波や水面波でも同様の原理で説明される。
センター試験(2005年)類似
光路差
Q6
屈折率 1.5 の薄膜が空気中(屈折率 1.0)にある。この薄膜に波長 6.0 * 10^-7 m の単色光を垂直に入射させたとき、反射光が最も弱め合う最小の薄膜の厚さ d [m] はいくらか。ただし、空気から薄膜への反射では位相が pi ずれ、薄膜から空気への反射では位相は変化しないものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.0 * 10^-7 m
空気から屈折率 n = 1.5 の薄膜への反射では位相が pi ずれるが、薄膜から空気への反射では位相は変化しない。したがって、二つの反射光が弱め合う干渉条件は、光路差 2nd が波長 lambda の整数倍(2nd = m * lambda、m = 1, 2, …)となるときである。最小の厚さ d は m = 1 のときであり、d = lambda / (2n) = (6.0 * 10^-7) / (2 * 1.5) = 2.0 * 10^-7 m となる。
センター試験(2013年)類似
うなり
Q7
うなりの現象に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
うなりの周期は、2つの音源の振動数の差の逆数である。
うなりは振動数がわずかに異なる2つの波が重ね合わさることで、合成波の振幅が周期的に変化する現象である。合成波の強弱の周期Tは、2つの音源の振動数をf1、f2とすると、T = 1 / |f1 – f2| で表される。したがって、うなりの周期は振動数の差の逆数となる。振動数が等しい場合は差が0となり、うなりは生じない。
センター試験(2008年)類似
レンズの公式
Q8
焦点距離が100mmの凸レンズから600mm離れた位置に物体を置いたとき、レンズの反対側にできる像までの距離は何mmか。レンズの公式を用いて求めよ。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
120mm
レンズの公式 1/f = 1/a + 1/b において、焦点距離 f = 100mm、物体までの距離 a = 600mm を代入する。1/100 = 1/600 + 1/b となり、1/b = 1/100 – 1/600 = 5/600 が導かれる。これを逆数にすると b = 120mm となる。この像は実像であり、レンズから120mmの位置にスクリーンを置くと鮮明な像が投影される。
共通テスト(2023年)類似
音源の移動によるドップラー効果の式
Q9
音速が340 m/sの環境において、振動数1000 Hzの音源が観測者に向かって速さ34 m/sで移動しているとき、観測者が聞く音の振動数は何Hzか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1111 Hz
音源が観測者に近づく場合のドップラー効果の式 f = V / (V – v) * f0 を用いる。V = 340 m/s, v = 34 m/s, f0 = 1000 Hzを代入すると、f = 340 / (340 – 34) * 1000 = 340 / 306 * 1000 = 10 / 9 * 1000 となる。これを計算すると約1111.1 Hzとなり、選択肢の中で最も近い値は1111 Hzである。
センター試験(2016年)類似
音の干渉
Q10
同一の振動数の音波を発生する二つのスピーカーを向かい合わせに配置し、同位相で音を発生させた。このとき、二つのスピーカーを結ぶ直線上に生じる定常波において、隣り合う「強め合う点」の間隔 d と、音波の波長 L の関係を表す式として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
d = L / 2
向かい合う二つのスピーカーから同位相で発生した同一振動数の音波は、スピーカー間で互いに逆向きに進んで重なり合い、定常波を形成する。定常波において、隣り合う「強め合う点(腹)」の間隔は、元の音波の波長の半分(L / 2)に等しくなる。
センター試験(2011年)類似
スネルの法則
Q11
光が空気中からある透明な媒質へ入射角 45度 で入射したとき、屈折角が 30度 であった。空気中の光速を 3.0 * 10^8 m/s とするとき、この媒質中における光の速度として最も適当な値はどれか。ただし、空気の屈折率は 1.0 とし、sin(45度) = 0.71、sin(30度) = 0.50 とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
2.1 * 10^8 m/s
スネルの法則 sin(theta1) / sin(theta2) = v1 / v2 に、入射角 theta1 = 45度、屈折角 theta2 = 30度、空気中の速度 v1 = 3.0 * 10^8 m/s を代入する。0.71 / 0.50 = 1.42 となり、媒質中の速度 v2 は 3.0 * 10^8 / 1.42 = 2.11… * 10^8 m/s となる。選択肢の中で最も近い値は 2.1 * 10^8 m/s である。
センター試験(2014年)類似
波の周期
Q12
ドップラー効果において、波源が観測者に近づくとき、観測される波の周期が短くなる理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
波源の移動により波長が短縮され、波の速さが一定のまま通過間隔が短くなるため
ドップラー効果において、波の速さは媒質によって決定されるため、波源が移動しても変化しない。しかし、波源が観測者に近づく場合、波源が次の波を出すまでに移動するため、波源の前方では波長が短くなる。速さが一定で波長が短くなれば、波が一定地点を通過する時間間隔である周期は短くなる。
センター試験(2004年)類似
干渉
Q13
波の性質である干渉について、複数の波が重なり合う際に生じる現象として最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
波が重なり合い、強め合ったり弱め合ったりして明暗の模様が生じる現象
干渉とは、複数の波が重なり合うことで、位相のずれに応じて振幅が大きくなったり小さくなったりする現象を指す。毛髪にレーザー光を当てた際に生じる明暗の縞模様は、毛髪の縁で回折した光がスクリーン上の各点で経路差を持ち、干渉し合うことで形成される。屈折は媒質の境界での進路変化、分散は波長による屈折率の違い、偏光は振動方向の制限を指すため、これらは干渉とは異なる物理現象である。
センター試験(2013年)類似
レンズの公式と倍率
Q14
凸レンズによって形成される像の倍率 m について、物体までの距離を a、像までの距離を b としたとき、正しい関係式はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
m = b / a
幾何光学における倍率 m は、像の大きさと物体の大きさの比で定義される。相似な三角形の性質から、像の高さと物体の高さの比は、レンズの中心から像までの距離 b と、レンズの中心から物体までの距離 a の比に等しくなる。したがって、倍率は m = b/a で表される。
センター試験(2017年)類似
音源の移動による波長の変化
Q15
静止している観測者に向かって、音源が一定の速度で移動しているとき、観測者に届く音波の波長について述べたものとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
音源が静止している場合と比較して、波長は短くなる。
音源が観測者に向かって移動する場合、音源が波を出すたびに音源の位置が観測者に近づくため、波面の間隔が圧縮されます。その結果、観測者に向かう音波の波長は、音源が静止している場合よりも短くなります。この現象はドップラー効果の一部であり、波長が短くなることで観測される音の振動数は高くなります。
センター試験(2010年)類似
定常波
Q16
両端が固定された弦において、定常波の振動数と波の速さの関係に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
波の速さは振動数と波長の積で表される
波の基本関係式として、波の速さvは振動数fと波長λの積(v=fλ)で表されます。弦の張力や線密度が一定であれば波の速さvは一定であり、定常波が生じる際には弦の長さLに応じて特定の波長と振動数の組み合わせのみが許容されます。節の数が増えることは波長が短くなることを意味し、結果として振動数は増加します。
センター試験(2015年)類似
波の回折
Q17
波が障害物の背後や隙間を通り抜ける際、幾何学的な直進経路から外れた領域に回り込んで伝わる現象を何と呼ぶか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
波の回折
波の回折とは、波が障害物の背後や隙間を通り抜ける際に、その影の部分に回り込んで伝わる現象である。反射は波が境界で跳ね返る現象、屈折は波が異なる媒質の境界で進路を変える現象、干渉は複数の波が重なり合って振幅が変化する現象であり、それぞれ異なる物理的性質を持つ。
センター試験(2006年)類似
音の伝播
Q18
音の伝播に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
音は媒質の密度変化が縦波として伝わる現象である。
音は空気や水などの媒質が疎密に変化することで伝わる縦波(疎密波)である。音の速さは媒質の種類や温度によって決まり、音の大きさ(振幅)や高さ(振動数)によって変化することはない。また、音は媒質の振動によって伝わるため、媒質が存在しない真空中では伝わることができない。気温が高くなると空気分子の熱運動が活発になり、音速は速くなる性質がある。
共通テスト(2021年)類似
ドップラー効果
Q19
壁を背にしたAさんが音叉を持ち、静止しているBさんに向かって歩いている状況において、Bさんが聞く音の現象として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
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✅ 正解
直接届く音と壁で反射した音の振動数に差が生じ、うなりが観測される。
AさんがBさんに近づくとき、直接届く音は振動数が高くなります。一方で、壁で反射して届く音は、Aさんが壁から遠ざかりながら音を発している状態となるため、振動数は低くなります。これら振動数の異なる二つの音が重なり合うことで、周期的な強弱の変化であるうなりが生じます。
センター試験(2018年)類似
光の干渉
Q20
光の干渉において、反射面での位相変化が重要となる理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
光が屈折率の小さい媒質から大きい媒質へ反射する際、位相が反転するため
光が屈折率の小さい媒質から大きい媒質へ入射し、その境界で反射する場合、反射波の位相はπだけ反転します。一方、大きい媒質から小さい媒質へ向かう反射では位相の変化はありません。この位相の反転の有無が干渉条件(強め合い・弱め合い)を決定する重要な要素となり、光路差と組み合わさることで干渉縞が生じます。
センター試験(2013年)類似
音の干渉
Q21
音速を340 m/s、振動数を1700 Hzとする。二つの音源からの経路差が変化する装置において、音が強め合っている状態から、経路差を変化させて次に再び音が強め合うまでの経路差の変化量は何mか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
0.2 m
波長λは、音速vを振動数fで割ることで求められる。λ = v / f = 340 / 1700 = 0.2 mである。音が強め合う条件は経路差が波長の整数倍であるため、次に強め合うまでの経路差の変化量は、波長そのものに等しい0.2 mとなる。
センター試験(2007年)類似
波の屈折
Q22
水面波が水深の異なる境界を通過する際、波の屈折が生じる現象に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
波の速度が速い媒質ほど、波長は長くなる。
波が異なる媒質へ進むとき、振動数は波源の振動に依存するため変化しない。波の速度vと波長λ、振動数fの関係はv = fλで表される。振動数fが一定であるため、速度vが速いほど波長λは長くなる。水面波の場合、水深が深いほど波の速度が速くなるため、深い部分では波長が長くなる。
共通テスト(2024年)類似
弦の振動数と直径の関係
Q23
弦の固有振動数が直径に反比例する理由として、物理学的に正しい説明はどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
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✅ 正解
線密度が直径の二乗に比例し、波の速さが線密度の平方根の逆数に比例するため
弦の質量を線密度と長さの積で表すと、線密度は断面積に比例し、断面積は直径の二乗に比例する。弦を伝わる波の速さは、張力を線密度で割った値の平方根に等しい。このため、波の速さは線密度の平方根の逆数に比例する。固有振動数は波の速さを弦の長さの2倍で割った値であるため、最終的に直径の逆数に比例する結果となる。
センター試験(2013年)類似
凸レンズによる実像
Q24
凸レンズによってスクリーン上に実像を結ぶ条件について述べた文として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
物体をレンズの焦点距離よりも外側に置くと、スクリーン上に実像ができる。
凸レンズにおいて、物体が焦点距離よりも外側にある場合、光はレンズを通過した後に収束し、スクリーン上に上下左右が逆向きの実像を結ぶ。一方、物体が焦点距離の内側にある場合は光が発散するため、スクリーン上には実像を結ぶことができず、レンズ越しに拡大された正立虚像が観察される。
センター試験(2017年)類似
反射板によるドップラー効果
Q25
静止した音源から振動数 f0 の音波を、音源に向かって速度 v で近づいてくる反射板に向けて放ちます。このとき、反射板で反射して音源の位置にいる静止した観測者に戻ってきた音波の振動数 f についての説明として、最も適切なものはどれか。ただし、音速を V (V > v) とします。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
反射板が音源に近づくため、ドップラー効果により、戻ってきた音波の振動数 f は音源の振動数 f0 よりも高くなる。
反射板が音源に向かって移動する場合、反射板は音源からの音をより高い振動数として受け取る。さらに、反射板自体が移動する音源としてその音波を反射するため、静止した観測者にはさらに高い振動数として聞こえる。この2段階のドップラー効果により、反射して戻ってきた音波の振動数は、元の音源の振動数よりも必ず高くなる。
センター試験(2019年)類似
凸レンズによる結像
Q26
凸レンズを用いてスクリーン上に実像を投影する際、像の向きと形状について最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
物体に対して倒立し、上下左右が反転した像ができる。
凸レンズによってスクリーン上に投影される実像は、光軸に対して点対称な位置に結像するため、物体に対して上下左右が反転した倒立像となる。例えば、物体が「P」の形であれば、スクリーン上では「d」のように見える。
センター試験(2004年)類似
波の振動数
Q27
ある波の波形において、0秒から0.10秒の間に波が2.5回繰り返されている。この波の振動数として正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
25 Hz
振動数は単位時間あたりの振動回数であり、周期の逆数として求められる。0.10秒間に2.5回振動していることから、1回あたりの周期は0.10秒を2.5で割った0.04秒となる。振動数は周期の逆数であるため、1を0.04で割ると25となり、この波の振動数は25 Hzである。
センター試験(2007年)類似
定常波と振動数
Q28
弦を伝わる波の速さが一定であるとき、弦の長さを変えると振動数はどのように変化するか。弦の長さと振動数の関係として最も適切なものを選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
弦の長さに反比例して振動数は変化する
弦の振動において、波の速さをv、波長をλ、振動数をfとすると、v = fλ の関係が成り立つ。弦の両端が固定された定常波の基本振動では、弦の長さLは波長の半分(L = λ/2)に相当する。したがって、λ = 2L となり、これを代入すると f = v / 2L となる。波の速さvが一定であれば、振動数fは弦の長さLに反比例することが導かれる。
センター試験(2014年)類似
波の周期
Q29
波の周期の定義として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
波が一定の地点を1回通過するのにかかる時間
周期とは、波の媒質上の1点が1回振動するのに要する時間、あるいは波が1波長分進むのに要する時間を指す。波が一定の地点を通過する時間間隔そのものであり、振動数(1秒あたりの振動回数)の逆数として表される。波長は距離の単位であり、波の速さは単位時間あたりの移動距離であるため、これらとは区別する必要がある。
センター試験(2005年)類似
ホイヘンスの原理
Q30
ホイヘンスの原理を用いて波の反射を考察する際、反射波の波面が壁の向こう側に仮想的な点波源があるかのように広がる理由として、最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
壁面上の各点が二次波源となり、反射波の波面がそれらの二次波の包絡線として形成されるから
ホイヘンスの原理では、波面上の各点が新しい波源(二次波源)となり、そこから球面波が広がると考えます。壁に到達した波面上の各点も同様に二次波源として振る舞い、それらから出る球面波の共通の接面(包絡線)が反射波の波面となります。この幾何学的な構成により、反射波はあたかも壁の向こう側にある仮想的な点波源から広がっているように観測されます。
センター試験(2004年)類似
ドップラー効果
Q31
音源や観測者が移動することによって、観測される音の高さ(振動数)が変化する現象を何というか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ドップラー効果
音源や観測者が移動すると、観測者が受け取る音波の波長や単位時間あたりの波の数が変化するため、観測される音の高さ(振動数)が変化する。この現象をドップラー効果と呼ぶ。うなりは振動数のわずかに異なる2つの音が干渉する現象であり、共鳴は固有振動数に等しい外力が加わって大きく振動する現象、回折は波が障害物の背後に回り込む現象である。
センター試験(2012年)類似
開管の共鳴
Q32
両端が開いた長さLの開管において、管内で定常波が生じ、共鳴が起こる条件として正しいものはどれか。ただし、音波の波長をλとする。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
管の長さLが半波長λ/2の整数倍である
開管の両端は常に空気の振動の腹となる。管の両端が腹であるとき、管の長さLには半波長λ/2が整数個(n個)含まれることになる。したがって、L = n × (λ/2) という関係式が成立する。これに対し、一端が閉じた閉管の場合は、閉じた側が節、開いた側が腹となるため、L = (2n-1) × (λ/4) という条件になる。
センター試験(2015年)類似
波の干渉と経路差の変化
Q33
同位相で振動する2つの波源から生じる波が、ある点で強めあっている。この状態から、一方の波源の位置を動かすことで、その点が最初に弱めあう場所に変化した。このときの2つの波源からその点までの経路差の変化量として正しいものはどれか。ただし、波の波長を lambda とする。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
lambda / 2
同位相の2つの波源からの波が強めあう条件は、経路差が波長の整数倍のときであり、弱めあう条件は経路差が波長の整数倍に半波長を加えた値のときである。したがって、強めあっていた場所が最初に弱めあう場所に変化するためには、経路差の変化量が最小で半波長(lambda / 2)となる必要がある。
センター試験(2010年)類似
正弦波の伝播
Q34
x軸の正の向きに伝わる正弦波がある。この波の波長が40 m、波の速さが20 m/sであるとき、この波の周期は何秒か。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.0秒
波の速さv、波長λ、周期Tの間には、v = λ / T という関係が成り立つ。この式を変形すると、周期Tは T = λ / v と表される。問題文より、波長λ = 40 m、波の速さv = 20 m/sであるため、これらを代入すると、T = 40 / 20 = 2.0秒となる。
共通テスト(2023年)類似
音の速さと波長
Q35
音波の伝播において、音速が媒質の状態によって決定される理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
音波は媒質の粒子の振動として伝わるため、粒子の密度や弾性率が伝播速度を規定するから。
音波は媒質の弾性的な歪みが次々と伝わる縦波です。そのため、音速は媒質の物理的性質である密度や弾性率(体積弾性率など)によって一意に決まります。音源の運動は波面の間隔(波長)を変化させますが、媒質そのものの性質を変えるわけではないため、音速には影響を与えません。
センター試験(2005年)類似
光路差
Q36
空気中(屈折率 1.0)にある屈折率 n の薄膜に、波長 lambda の単色光を垂直に入射させたとき、上面での反射光と下面での反射光が干渉して「弱め合う」ための干渉条件を表す式として正しいものはどれか。ただし、d は薄膜の厚さ、m は自然数(m = 1, 2, 3, …)とする。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2nd = m * lambda
空気から薄膜への反射(上面)では屈折率が小さい媒質から大きい媒質への反射となるため位相が pi ずれる。一方、薄膜から空気への反射(下面)では屈折率が大きい媒質から小さい媒質への反射となるため位相は変化しない。片方の反射光のみ位相が pi ずれるため、反射光が弱め合う条件は、光路差 2nd が波長 lambda の整数倍になるとき、すなわち 2nd = m * lambda である。
共通テスト(2026年)類似
波の伝播
Q37
原点から外側へ広がる円形波と、x軸の負の方向へ進む平面波が重なり合っている状況を考える。このとき、山と山が重なってできる頂点Qが時間経過とともに移動する方向として、波の進行方向から導かれる正しい挙動はどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
頂点Qは円形波と平面波の進行方向を合成した方向へ移動する。
波の干渉によって生じる頂点は、重なり合う複数の波の進行速度ベクトルの合成によってその移動方向が決定される。円形波が外側へ広がり、平面波がx軸の負の方向へ進む場合、それぞれの波面が交差する点は、両方の波の進行成分を併せ持つ方向へ移動する。これは波の重ね合わせの原理に基づき、個々の波の位相が移動することで、その交点である頂点も空間的に移動することを意味する。
共通テスト(2025年)類似
波の強め合いの条件
Q38
2つの波源から出る波が強め合う条件に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2つの波源からの距離の差が、波長の整数倍である。
波の干渉において、2つの波源からの距離の差(経路差)が波長の整数倍(nλ)であるとき、山と山、または谷と谷が重なり、波は強め合う。一方、経路差が半波長の奇数倍((n + 1/2)λ)であるときは、山と谷が重なり、波は弱め合う。
センター試験(2004年)類似
回折
Q39
波が障害物の背後に回り込む現象を何というか。また、赤色の単色光を細い毛髪に照射した際に、スクリーン上に明暗の縞模様が形成される主な要因はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
回折と干渉
波が障害物の背後に回り込む現象を回折という。単色光が細い毛髪のような障害物に当たると、回折によって光が回り込み、回り込んだ光同士が重なり合うことで干渉が生じる。この干渉の結果として、スクリーン上に明暗の縞模様が形成される。屈折は光が媒質の境界で折れ曲がる現象、分散は波長によって屈折率が異なるために光が分かれる現象、偏光は振動方向が偏る現象であり、本問の現象とは異なる。
センター試験(2005年)類似
超音波の利用
Q40
超音波と電磁波の利用に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
超音波は電磁波と同様に、光速に近い速度で空間を伝播する性質がある。
超音波は空気や水などの媒質中を伝わる音波であり、その伝播速度は音速(常温の空気中で約340 m/s)に依存する。一方、電磁波は真空中でも伝播可能であり、その速度は光速(約3.0×10^8 m/s)である。したがって、超音波が光速に近い速度で伝わるという記述は誤りである。コウモリの聴覚や魚群探知機は、音波の反射特性を巧みに利用した例である。
センター試験(2005年)類似
うなり
Q41
定常波の節と腹が交互に並ぶ空間において、観測者が一定の速さで移動する際に音の強弱が変化して聞こえる理由として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
観測者が波の節と腹を交互に通過することで、振幅の異なる位置の音を順次聞くため
定常波は空間的に振幅が固定されており、腹の部分では振幅が最大、節の部分では振幅が最小となります。観測者がこの空間を移動すると、振幅の大きい位置と小さい位置を交互に通過することになります。このとき、観測される音の強弱は、観測者の移動速度と定常波の波長によって決まる周期で変化します。これは波源の振動数そのものが変化するドップラー効果とは異なる原理です。
センター試験(2006年)類似
回折格子
Q42
回折格子を用いて光のスペクトルを得る際に利用される物理現象の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
回折と干渉
回折格子は、ガラス板などに等間隔の細い溝を多数刻んだ光学素子です。光がこれらの微細な溝を通過する際、各スリットから光が回折して広がり、それらが互いに干渉し合うことで、特定の方向に強め合う明線が生じます。この現象により、波長ごとに異なる角度で光が分かれるスペクトルが得られます。屈折や偏光は異なる原理に基づく現象であり、回折格子の主要な機能ではありません。
センター試験(2018年)類似
弦の振動
Q43
両端を固定した弦において、基本振動と2倍振動が同時に発生しているとき、弦上の各点における合成波の変位について最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
合成波の変位は、各時刻において基本振動の変位と2倍振動の変位を位置ごとに足し合わせた値となる。
波の重ね合わせの原理により、複数の波が同時に存在する場合、任意の点における合成波の変位は、各波による変位を代数的に加算することで求められる。両端固定の弦では、基本振動と倍振動がそれぞれ固有の周期で振動しており、それらが重なり合うことで複雑な合成波形が形成される。このとき、各位置の変位は時刻の関数として時間的に変化し続ける。
センター試験(2013年)類似
凸レンズによる実像
Q44
凸レンズを用いてスクリーン上に実像を投影している際、レンズの上半分を不透明な紙で覆った場合に起こる現象として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
像の明るさは暗くなるが、全体像はそのまま映る
凸レンズによる実像形成では、物体の各点から出た光がレンズのあらゆる部分を通過してスクリーン上の対応する一点に集まる。レンズの一部を遮ると、像を結ぶために必要な光の総量が減少するため像は暗くなるが、像の各点はレンズの残りの部分を通過した光によって形成されるため、像全体が欠けることはない。
センター試験(2005年)類似
うなり
Q45
振動数440 Hzの音源と、振動数444 Hzの音源を同時に鳴らしたとき、1秒間に観測されるうなりの回数はいくらか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
4回
うなりの回数は、重なり合う2つの音源の振動数の差の絶対値として求められます。本問では、444 Hzと440 Hzの差である 444 – 440 = 4 Hz となるため、1秒間に4回のうなりが観測されます。振動数の和や平均値をとることは誤りであり、物理的な現象の定義に基づいた計算が必要です。
センター試験(2020年)類似
波源の移動による波長の変化
Q46
波の速さが340 m/s、波源の振動数が170 Hzの音波がある。波源が波の進行方向に34 m/sの速さで移動しているとき、波源の前方で観測される波長として正しい値はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.8 m
波源が静止しているときの波長λは、λ = V / f = 340 / 170 = 2.0 mです。波源が波の進行方向に速さvで移動する場合、波源の前方での波長λ’は、λ’ = (V – v) / f で求められます。数値を代入すると、λ’ = (340 – 34) / 170 = 306 / 170 = 1.8 mとなります。波源が波を追いかけることで、波の山の間隔が狭まるため、元の波長よりも短い値となります。
センター試験(2005年)類似
波長
Q47
音速が毎秒342メートル、振動数が300ヘルツである音波の波長として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.14メートル
波長は波の速さを振動数で割ることで求められる。本問では音速342メートル毎秒を振動数300ヘルツで割るため、342 / 300 = 1.14メートルとなる。波長は波が繰り返す一周期分の距離であり、この計算式によって音波の空間的な広がりを算出できる。
センター試験(2009年)類似
気柱の共鳴
Q48
一端を閉じた管において、気柱の共鳴が生じているとき、管内の定常波の節と腹の位置関係に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
開口端が腹、閉口端が節となる定常波が生じる。
一端を閉じた管では、空気の振動が閉口端で反射されるため、閉口端は常に変位の節となります。一方、開口端は空気の出入りが自由であるため、変位の腹となります。この境界条件を満たす定常波が形成されるとき、気柱は共鳴状態となります。
共通テスト(2024年)類似
定常波の節と腹
Q49
両端を固定された弦を振動させ、基本振動が生じているとき、弦の長さの中央部における媒質の振幅の状態として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
振幅が最大となる腹である
両端を固定された弦の基本振動では、両端が節となり、その中央部で最も大きく振動する腹が形成されます。定常波において、媒質の変位が最大となる位置を腹、変位が常にゼロとなる位置を節と呼びます。基本振動の定常波では、弦の長さは波長の半分に相当し、中央部が変位の最大値をとる腹として振る舞います。
センター試験(2009年)類似
音波の伝播と時間差
Q50
音波の伝播に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
二つの音源から同時に発せられた音波の到達時間差は、距離の差を音速で割ることで求められる。
音波が伝わる速さ(音速)が一定であるとき、ある点に到達するまでの時間は「距離÷音速」で表される。したがって、二つの音源からある点までの距離が異なる場合、それぞれの到達時間の差は、二つの距離の差を音速で割った値として算出される。これは波の干渉や音源定位を考える際の基礎となる物理法則である。
センター試験(2015年)類似
波の屈折の法則
Q51
媒質1から媒質2へ波が入射する際、境界線上の隣り合う波の山の間隔をd、媒質1での波長をλ1、境界線とのなす角をθ1とする。このとき、境界線上の間隔dを正しく表す式はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
d = λ1 / sin(θ1)
波の山を表す線と境界線がなす角をθ1とすると、波の進行方向と境界線の法線がなす入射角は(90度 – θ1)となる。境界線上の隣り合う波の山の間隔dは、波長λ1をsin(90度 – θ1)で割ることで求められる。三角関数の余角の公式よりsin(90度 – θ1) = cos(入射角)であるが、境界線とのなす角θ1を用いると、d = λ1 / sin(θ1)と表すことができる。
センター試験(2017年)類似
透過光による干渉と屈折率の影響
Q52
くさび形のガラス板の隙間を、屈折率n(1 < n < 1.5)の液体で満たしたとき、真上から透過光を観測して得られる干渉縞の間隔の変化として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
空気で満たされていたときの間隔のn分の1倍になる
光が屈折率nの媒質中を進むとき、その波長は真空中の波長をnで割った値に短縮される。くさび形空気層による干渉縞の間隔は波長に比例するため、隙間を屈折率nの液体で満たすと、液体中の波長が空気中の1/n倍になることに伴い、干渉縞の間隔も元の1/n倍へと狭くなる。これは光の干渉条件式において、媒質中の波長が変化することに起因する物理現象である。
センター試験(2006年)類似
鏡面反射
Q53
鏡に映った像を観察できる理由として最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
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✅ 正解
鏡の表面で光が鏡面反射し、その反射光が目に届くため
鏡に自分の姿が映る原理は、物体から出た光が鏡の表面で鏡面反射し、その反射光が観測者の目に届くことにあります。鏡面反射では光の進む方向が揃っているため、元の物体の形状や配置関係を維持したまま像が形成されます。屈折は光が媒質を透過する際の現象であり、散乱は光が不規則に反射する現象であるため、鏡による像の形成には関与しません。
センター試験(2006年)類似
干渉
Q54
シャボン玉の膜や水面に浮かんだ油膜が鮮やかな色を呈する現象について、その物理的な原理として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
光の干渉による特定の波長の強め合いと弱め合い
薄膜の表面と裏面で反射した光は、膜の厚さや光の波長に応じて位相がずれます。この経路差により、特定の波長の光が強め合ったり弱め合ったりすることで、膜に鮮やかな縞模様が生じます。これは光が波動としての性質を持つことを示す典型的な現象であり、回折やうなりとは区別されます。
センター試験(2017年)類似
音波の波長
Q55
音源が静止しており、観測者が音源に向かって一定の速さで移動している状況において、音源から観測者へ向かう音波の波長について述べたものとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
音源から観測者へ向かう音波の波長は変化しない。
音波の波長は、音源の振動数と媒質中の音速によって決定されます。音源が静止している場合、音源から放出される波面の間隔は一定であり、空間的に固定されています。観測者が移動しても、この波面の間隔そのものが変化するわけではありません。観測者が移動することで変化するのは、単位時間あたりに観測者が受け取る波の数、すなわち観測される振動数(ドップラー効果)であり、波長自体は音源が静止している限り変化しません。
センター試験(2008年)類似
音源の移動と観測される振動数
Q56
ドップラー効果に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
音源が観測者に近づくとき、観測される振動数は元の振動数よりも高くなる。
ドップラー効果は、音源と観測者の相対的な運動によって観測される振動数が変化する現象である。音源が観測者に近づく場合、音波の波長が短く圧縮されるため、観測される振動数は元の値より高くなる。逆に、音源が観測者から遠ざかる場合は、波長が引き延ばされるため振動数は低くなる。音源と観測者が相対的に静止している場合、波長の変化は生じないため、元の振動数がそのまま観測される。
共通テスト(2026年)類似
波の強め合いの条件
Q57
2つの波源が距離Lだけ離れて配置されており、波長をλとする。波源間の距離がL = 11λであるとき、2つの波源を結ぶ直線上で、2つの波が強め合う点の総数はいくつになるか。ただし、波源の位置そのものは含めないものとする。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
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✅ 正解
21
2つの波源を結ぶ直線上で強め合う条件は、経路差が波長の整数倍となることである。波源間の距離をL、経路差をΔxとすると、強め合う条件はΔx = mλ(mは整数)と表される。波源間の距離L=11λのとき、波源の間の点における経路差は、一方の波源からの距離をxとすると、|x – (11λ – x)| = |2x – 11λ| = mλとなる。これを解くと2x = (11±m)λとなり、0 < x < 11λの範囲でmを変化させると、mは-10から10までの21個の値をとるため、強め合う点は21個存在する。
共通テスト(2023年)類似
ドップラー効果と音源の速度成分
Q58
静止している観測者に向かって音源が円運動をしているとき、観測者が聞く音の振動数が、音源が発する本来の振動数と一致する瞬間として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
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✅ 正解
音源の速度ベクトルの観測者方向への成分がゼロになる瞬間
ドップラー効果において、観測者が聞く振動数は音源の観測者方向への速度成分に依存します。音源が観測者に対して近づきも遠ざかりもしない瞬間、すなわち音源の速度ベクトルが観測者と音源を結ぶ直線と垂直になる位置では、観測者方向への速度成分がゼロとなります。このとき、観測される振動数は音源が発する本来の振動数と一致します。円運動においては、観測者から見て円の接線方向が視線と垂直になる2点でこの条件が満たされます。
センター試験(2004年)類似
うなり
Q59
振動数が440 Hzの音源Aと、振動数が444 Hzの音源Bを同時に鳴らしたときに観測される、うなりの周期は何秒か。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
0.25秒
うなりの振動数は、二つの音源の振動数の差として求められる。この場合、444 Hz – 440 Hz = 4 Hzとなる。うなりの周期は振動数の逆数であるため、1 / 4 Hz = 0.25秒となる。合成波の振幅が1秒間に4回変化し、音が大きくなる間隔が0.25秒ごとに繰り返される現象である。
センター試験(2014年)類似
ドップラー効果
Q60
ドップラー効果において、音源(波源)が静止した観測者に近づくように移動するとき、観測者が聴く音の波の性質の変化について述べた文として最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
音源から出る音の振動数は変化しないが、観測者に届く音の波長が短くなるため、振動数が高く聞こえる。
音源が移動しても、音源自体が振動する振動数は変化しない。しかし、音源が音を出しながら移動することで、前方に送り出される波の波長が縮んで短くなる。空気中を伝わる音の速さは媒質の状態だけで決まるため変化しない。波長が短くなった波が観測者に届くため、観測される振動数は高くなり、高い音として聞こえる。
センター試験(2020年)類似
波の波長
Q61
波源が固定されているとき、隣り合う山と山の間隔である波長を、波の速さをV、周期をTとして正しく表している式はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
V × T
波長とは、波が1周期の間に進む距離のことである。波の速さVは単位時間あたりに進む距離であり、周期Tは波が1回振動するのにかかる時間である。したがって、波長は速さと時間の積であるV × Tによって求められる。波源が固定されている場合、この値は空間的に一定となる。
センター試験(2016年)類似
薄膜の干渉条件
Q62
薄膜の干渉において、膜の表面と裏面で反射した光が強め合う条件が、光路差が波長の整数倍から半波長分を引いた値となる物理的な理由はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
表面での反射時に光の位相がπ反転し、裏面での反射時には反転しないため
光は屈折率の小さい媒質から大きい媒質へ進む境界で反射する際、位相がπ(半波長分)反転する。薄膜の表面では空気から膜へ進むため位相が反転するが、裏面では膜から空気へ進むため位相は反転しない。この位相のずれにより、通常の干渉条件とは異なり、光路差が半波長分ずれた状態で強め合いが発生する。
センター試験(2009年)類似
全反射と屈折
Q63
水面から空気中へ進む光において、全反射が起こるための条件として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
光が屈折率の大きい媒質から小さい媒質へ進み、入射角が臨界角よりも大きい場合
全反射は、光が屈折率の大きい媒質から小さい媒質へ向かう際に発生する現象である。入射角を大きくしていくと、屈折角が90度に達する入射角が存在し、これを臨界角と呼ぶ。入射角がこの臨界角を超えると、光は境界で完全に反射され、屈折光は存在しなくなる。この物理的原理により、水中から水面を見上げた際の視界が制限される現象が説明される。
センター試験(2017年)類似
反射板によるドップラー効果
Q64
音速を 340 m/s とします。静止した音源から振動数 680 Hz の音波を、音源に向かって一定の速度 v で近づいてくる反射板に向けて放ちました。反射板で反射して音源の位置にいる静止した観測者に戻ってきた音波の振動数が 765 Hz であったとき、反射板の速度 v は何 m/s ですか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
20 m/s
音速を V、反射板の速度を v、音源の振動数を f0、反射音の振動数を f とすると、反射板によるドップラー効果の関係式は f = f0 * (V + v) / (V – v) と表される。与えられた数値を代入すると、765 = 680 * (340 + v) / (340 – v) となる。この式を整理すると、9 * (340 – v) = 8 * (340 + v) となり、これを解くことで反射板の速度 v = 20 m/s が導かれる。
センター試験(2011年)類似
固定端反射
Q65
右端が固定された媒質中を右向きに進む波のパルスが、固定端で反射する際の現象として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
反射波は入射波に対して変位が上下反転し、左向きに進む。
固定端反射では、波が固定端に到達すると、固定端が動かないという境界条件を満たすために、入射波の変位を打ち消すような反射波が生じます。その結果、反射波は入射波に対して変位が上下反転し、進行方向も入射時と逆向きの左向きに進む波形として観測されます。これは自由端反射とは異なる物理的性質です。
共通テスト(2023年)類似
ドップラー効果と音源の速度成分
Q66
振動数 440 Hz の音源が、観測者を中心とする半径 r の円周上を一定の速さ v で運動している。音速を V としたとき、観測者が聞く音の振動数が 440 Hz となる位置に関する記述として正しいものはどれか。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
音源の速度ベクトルが観測者と音源を結ぶ直線と垂直になる2点で振動数は 440 Hz となる
ドップラー効果の式において、観測者が静止している場合、観測される振動数は f’ = f * V / (V – vs) で表されます。ここで vs は音源の観測者方向への速度成分です。円運動において、音源の速度ベクトルが観測者と音源を結ぶ直線と垂直になる位置では vs = 0 となり、f’ = f となります。円周上にはこの条件を満たす点が2箇所存在するため、そこで本来の振動数が観測されます。
センター試験(2009年)類似
気柱の共鳴
Q67
一端を閉じた管の開口端付近で振動数fの音を鳴らしたところ、基本振動数で共鳴した。この管の振動数を徐々に大きくしていったとき、次に共鳴が起こる振動数はいくらか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
3f
一端を閉じた管において、基本振動数をfとすると、管の長さLは波長λを用いてL=λ/4と表されます。次に共鳴が起こるのは、管の長さが波長の3/4倍(L=3λ’/4)となるときです。波長λ’はλ/3となり、音速v=fλが一定であることから、振動数は元の3倍の3fとなります。
センター試験(2012年)類似
音速と共鳴振動数の関係
Q68
気柱の共鳴において、管内の気体中の音速が変化した場合、共鳴が生じる振動数はどのように変化するか。最も適切なものを選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
共鳴振動数は音速に比例して変化する。
管の共鳴振動数fは、音速Vと管の長さLを用いて、開管ではf = nV / 2L、閉管ではf = (2n-1)V / 4Lと表される(nは自然数)。この式から明らかなように、管の長さLが一定であれば、共鳴振動数fは音速Vに比例する。したがって、管内の気体を音速の異なる別の気体に置き換えると、共鳴する振動数もその音速の変化に応じて比例的に変化する。
センター試験(2017年)類似
透過光による干渉と屈折率の影響
Q69
透過光の干渉において、隙間を満たす物質の屈折率を大きくしたときに干渉縞の間隔が変化する物理的な理由として、最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
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✅ 正解
媒質中の光の波長が短くなり、干渉条件を満たす位置の間隔が狭まるため
光が媒質中を伝播する際、振動数は不変であるが、波長は真空中の波長を屈折率nで割った値となる。干渉縞の間隔は、光路差が波長の整数倍または半整数倍となる条件によって決定される。したがって、屈折率が大きい媒質ほど波長が短くなり、同じ光路差の変化に対してより短い距離で干渉条件が繰り返されるため、干渉縞の間隔は狭くなる。
センター試験(2006年)類似
回折格子の明線条件
Q70
1 mmあたり1000本の溝が刻まれた回折格子に、ある単色光を垂直に入射させたところ、回折角θが30度(sin 30度 = 0.50)の方向に1次の明線(m = 1)が観測された。この単色光の波長λは何mか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
5.0 * 10^-7 m
1 mmあたり1000本の溝があるため、スリット間隔dは1.0 * 10^-6 mとなる。回折格子の明線条件d sin θ = mλにおいて、m = 1、sin 30度 = 0.50を代入すると、λ = d sin θ = 1.0 * 10^-6 * 0.50 = 5.0 * 10^-7 mと求まる。
電磁気(120問)の一問一答問題
センター試験(2006年)類似
ジュール熱
Q1
断熱容器内に設置された電気抵抗 10 Ω のヒーターに 20 V の電圧をかけ、30 秒間電流を流した。このとき発生するジュール熱は何 J か。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1200 J
発生するジュール熱 Q は、Q = (V^2 / R) * t の式を用いて計算できる。V = 20 V、R = 10 Ω、t = 30 s を代入すると、Q = (20^2 / 10) * 30 = (400 / 10) * 30 = 40 * 30 = 1200 J となる。
センター試験(2007年)類似
変圧器の電圧と周波数
Q2
変圧器の原理に関する記述として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
変圧器は、一次コイルと二次コイルの巻き数比に応じて、交流の電圧を変換する装置である。
変圧器は電磁誘導の法則に基づき、鉄心を通じて一次コイルの磁束の変化を二次コイルに伝え、電圧を変換する。この際、電圧の変換比は巻き数比に比例するが、交流の周波数は変換されない。また、変圧器は磁束の変化を必要とするため、直流の電圧変換には直接利用できない。これらの性質から、交流電力の送電において電圧を効率よく変換するために不可欠な装置となっている。
共通テスト(2021年)類似
ホイートストンブリッジ
Q3
ホイートストンブリッジ回路において、既知の抵抗R1=100 Ω, R2=200 Ω, R3=300 Ωが配置されている。この回路が平衡状態にあるとき、残りの抵抗R4の抵抗値として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
600 Ω
平衡状態では対向する抵抗の積が等しくなるため、R1 × R4 = R2 × R3 という関係式が成り立ちます。数値を代入すると、100 × R4 = 200 × 300 となります。これを計算すると、100 × R4 = 60000 となり、R4 = 600 Ω が導かれます。抵抗比の逆数や計算ミスに注意し、対向する辺の積を正しく設定することが重要です。
共通テスト(2025年)類似
誘導電流の発生
Q4
磁束密度 0.5 T の一様な磁場に対して垂直に置かれた長さ 0.2 m の導体棒を、磁場に垂直な方向に 2.0 m/s の速さで動かしたとき、導体棒の両端に生じる誘導起電力の大きさは何 V か。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.2 V
磁場中で導体棒を動かした際に生じる誘導起電力 V は、磁束密度 B、導体棒の長さ l、導体棒の速さ v を用いて V = Blv と表される。本問では B = 0.5 T, l = 0.2 m, v = 2.0 m/s であるため、これらを代入すると V = 0.5 × 0.2 × 2.0 = 0.2 V となる。
センター試験(2018年)類似
終端速度
Q5
質量m、電気抵抗R、一辺の長さLの正方形コイルが、磁束密度Bの一様な磁場中を落下し、終端速度vに達した。このとき、終端速度vを表す式として正しいものはどれか。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
v = mgR / (B^2 * L^2)
コイルの速度をvとすると、誘導起電力VはV = vBLと表される。オームの法則より流れる電流IはI = V/R = vBL/Rとなる。コイルに働く磁気的な抗力FはF = IBL = (vBL/R)BL = (B^2 * L^2 * v) / Rである。終端速度では重力mgと抗力Fが釣り合うため、mg = (B^2 * L^2 * v) / Rとなり、これをvについて解くとv = mgR / (B^2 * L^2)が得られる。
共通テスト(2025年)類似
誘導電流の発生
Q6
電磁誘導によって導体棒に誘導電流が流れる際、導体棒の運動とエネルギー変換の関係について最も適切な説明はどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
導体棒を動かすために加えた力による仕事が、回路のジュール熱として消費される
導体棒が磁場中で動くと、ローレンツ力によって誘導電流が発生する。この電流に対して磁場から逆向きの力が働くため、導体棒を一定速度で動かし続けるには外力を加える必要がある。この外力がした仕事は、回路内の抵抗で発生するジュール熱として消費される。つまり、力学的エネルギーが電気エネルギーを経て熱エネルギーに変換されている。
センター試験(2019年)類似
誘導起電力と終端速度
Q7
磁束密度Bの磁場に対して垂直に置かれた間隔lの平行レール上を、質量mの導体棒が外力Fを受けて運動している。導体棒の速度がvのとき、回路に流れる電流Iによって導体棒が受ける力の大きさとして正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
B^2 * l^2 * v / R
導体棒が速度vで磁場中を動くと、誘導起電力V = B * l * vが発生する。オームの法則より回路に流れる電流I = V / R = (B * l * v) / Rとなる。導体棒が磁場から受ける力F’は、フレミングの左手の法則よりF’ = I * l * Bである。これに電流Iを代入すると、F’ = (B * l * v / R) * l * B = (B^2 * l^2 * v) / Rとなる。この力が外力と釣り合うとき、導体棒は終端速度に達する。
センター試験(2007年)類似
オームの法則
Q8
電圧が一定の直流回路において、可変抵抗器の抵抗値をゼロから増加させたとき、回路を流れる電流の変化を表すグラフの形状として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
抵抗値の増加に対して電流が反比例的に減少する曲線
オームの法則(V = RI)に基づくと、電圧Vが一定のとき、電流Iは抵抗Rに反比例します(I = V/R)。したがって、抵抗値をゼロから増加させると、電流は反比例のグラフに従って減少します。抵抗が二倍になれば電流は二分の一になるという関係が成り立ち、グラフは原点を通る直線ではなく、軸に漸近する曲線となります。
センター試験(2004年)類似
誤った鍵コードによる復号
Q9
暗号化されたデータに対し、正しい鍵コードではなく異なる鍵コードを用いて復号操作を行った場合に生じる現象として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
元のデータとは異なる文字列が生成される
暗号通信における復号は、特定の鍵コードを用いて暗号化された二進数の列を元のデータに戻す操作である。正しい鍵コードを用いれば元の情報が正確に再現されるが、異なる鍵コードを用いると、復号過程で得られる二進数の並びが本来のものとは異なる値に変換される。その結果、文字コードの対応表に基づいて変換された際、送信者が意図した文字列とは全く別の文字列が出力されることになる。
センター試験(2018年)類似
コンデンサーの充電電流
Q10
起電力10Vの直流電源、抵抗100Ω、コンデンサーを直列に接続した回路において、スイッチを入れた直後に流れる電流の値として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.1 A
スイッチを入れた直後のコンデンサーは、電荷が蓄えられていないため電圧が0であり、導線と同じようにみなすことができる。したがって、回路には抵抗Rのみが接続されている状態となり、オームの法則I = V/Rが適用できる。10Vを100Ωで割ると0.1Aとなる。
センター試験(2005年)類似
電位の定義
Q11
平行な2枚の極板Aと極板Bが距離5d離れて配置されている。極板Aをx=0、極板Bをx=5dとし、極板Aを接地して電位を0とする。極板間のうち、0からdの領域と4dから5dの領域には一様な電場E0が正のx方向にかかっており、dから4dの領域は金属板で満たされている。このとき、極板Bの電位として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2E0d
電位は電場を位置で積分した値であり、電場が0の領域では電位は変化せず一定値を保つ。本問では、電場E0が存在する領域は0からd(幅d)と4dから5d(幅d)の合計2dである。金属板内部(dから4d)は静電遮蔽により電場が0であるため、電位は変化しない。したがって、極板Bの電位は電場が存在する領域の幅の合計2dに電場E0を乗じた値となり、2E0dと求められる。
センター試験(2007年)類似
オームの法則
Q12
電圧が12 Vの電池に可変抵抗器を直列につないだ回路がある。抵抗値を4 Ωから12 Ωへと変化させたとき、回路を流れる電流の変化量として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.0 A 減少する
オームの法則により、抵抗が4 Ωのときの電流は 12 V / 4 Ω = 3.0 A です。次に、抵抗が12 Ωのときの電流は 12 V / 12 Ω = 1.0 A となります。したがって、電流の変化量は 1.0 A – 3.0 A = -2.0 A であり、電流は 2.0 A 減少することになります。
センター試験(2005年)類似
オームの法則と合成抵抗
Q13
起電力V、内部抵抗rの電池が2個並列に接続され、その回路全体に抵抗Rが直列に接続されている。この回路において、オームの法則を用いて回路全体に流れる電流を求めたとき、正しい式はどれか。ただし、電池の並列接続による合成起電力はV、合成内部抵抗はr/2とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2V / (2R + r)
並列接続された電池の合成起電力はVであり、合成内部抵抗はr/2となる。この回路全体の抵抗は、直列に接続された抵抗Rと合成内部抵抗r/2の和であるR + r/2となる。オームの法則I = V / R_total に当てはめると、I = V / (R + r/2) となる。分母と分子を2倍して整理すると、I = 2V / (2R + r) が導かれる。内部抵抗を無視したり、直列接続と混同したりしないよう注意が必要である。
センター試験(2011年)類似
白熱電球の電圧と電流の関係
Q14
白熱電球の電圧と電流の関係を示すグラフにおいて、横軸に電流、縦軸に電圧をとったとき、電流が増加するにつれてグラフの傾きが急になる理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
フィラメントの温度上昇に伴い、電気抵抗が増大するため
白熱電球のフィラメントは金属であり、温度が上昇すると原子の熱振動が激しくなり、電子の移動が妨げられるため電気抵抗が増大する。電圧と電流のグラフにおいて、縦軸を電圧、横軸を電流とした場合、その傾きは電気抵抗の大きさを表す。したがって、電流の増加に伴い温度が上昇し抵抗が増大すると、グラフの傾きは急になる。これはオームの法則が成立する抵抗器とは異なる非オーム抵抗の典型的な特性である。
センター試験(2004年)類似
電力とエネルギー
Q15
消費電力20 Wの電球を1時間使用したときに消費されるエネルギーは何Jか。正しいものを次から選べ。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
7.2×10^4 J
電力の単位であるワット(W)は、1秒あたりに消費するエネルギー(J/s)を表す。したがって、消費エネルギー(J)は電力(W)に時間(s)を乗じることで算出できる。1時間は3600秒であるため、20 W × 3600 s = 72000 Jとなり、これを科学的表記に直すと7.2×10^4 Jとなる。
センター試験(2005年)類似
ジュール熱
Q16
起電力V、内部抵抗rの電池をn個並列に接続し、外部抵抗Rに接続した回路において、1つの電池の内部抵抗rで発生する単位時間あたりのジュール熱を求める式として正しいものはどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
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✅ 正解
(V / (nR + r))^2 * r
回路全体に流れる電流Iは nV / (nR + r) である。並列回路ではこの電流がn個の電池に均等に分流されるため、1つの電池の内部抵抗rを流れる電流は I / n = V / (nR + r) となる。したがって、その内部抵抗で発生するジュール熱は、(I/n)^2 * r = (V / (nR + r))^2 * r となる。
センター試験(2008年)類似
合成抵抗と直列接続
Q17
一様な太さの導体において、針金を接続する位置を順次変更し、回路内に直列に接続される針金の数を1本から5本へと増加させた。このとき、回路全体の合成抵抗の値が針金の数に対してどのように変化するかを示す記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
針金の数が増えるにつれて、合成抵抗の値は比例するように増加する。
抵抗器を直列に接続する場合、全体の合成抵抗Rは各抵抗の和(R = R1 + R2 + … + Rn)で表される。本問のように針金の数を増やすことは、回路に対して抵抗成分を直列に付け加える操作に相当する。したがって、針金の数Nが増加するほど、全体の合成抵抗はNに比例して増加する関係となる。直列接続における合成抵抗の性質を理解することが重要である。
共通テスト(2025年)類似
エネルギー収支
Q18
電気抵抗Rの抵抗と電気容量Cのコンデンサーを含む回路において、外力が導体棒を動かして行った仕事をW、抵抗で発生したジュール熱をJ、コンデンサーに蓄えられた静電エネルギーをUとする。エネルギー保存則に基づき、これら三者の関係を表す式として正しいものはどれか。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
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✅ 正解
W – J – U = 0
エネルギー保存則によれば、外力が系に対して行った仕事Wは、系内で消費されたエネルギーおよび蓄えられたエネルギーの総和と等しくなります。本問の状況では、外力の仕事Wが抵抗でのジュール熱Jとコンデンサーの静電エネルギーUに変換されるため、W = J + Uという関係が成り立ちます。これを移項するとW – J – U = 0となります。
センター試験(2008年)類似
合成抵抗の計算
Q19
長さが L で断面積が一定の一様な金属線がある。この金属線の電気抵抗が R であるとき、この金属線を長さが等しくなるように3等分した。分割された1本の金属線の電気抵抗として正しいものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
R/3
金属線の電気抵抗は、その長さに比例し、断面積に反比例する。金属線の材質や断面積が一定であるとき、長さを3等分して3分の1にすると、それぞれの部分の電気抵抗も元の抵抗値の3分の1になる。したがって、分割された1本の金属線の電気抵抗は R/3 となる。
共通テスト(2024年)類似
電場の強さの算出
Q20
位置をx軸、電位をV軸としたグラフにおいて、電位が位置に対して直線的に変化しているとき、その領域における電場の強さEを表す式として最も適切なものはどれか。ただし、電位の傾きをdV/dxとする。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
E = |dV/dx|
電場の強さは、電位の空間的な変化率の大きさに等しい。電位Vと位置xのグラフにおいて、電場の強さEは電位の傾き(勾配)の絶対値として定義される。したがって、E = |dV/dx| と表される。電位そのものの値やその二乗ではないことに注意が必要である。
センター試験(2009年)類似
電池の容量
Q21
ある電池の容量が600 mAhであるとき、この電池を用いて30 mAの電流を流し続けた場合、理論上何時間使用できるか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
20時間
電池容量は電流と時間の積(電流×時間)で定義される。したがって、使用可能な時間は電池容量を電流値で割ることで算出できる。本問では600 mAhを30 mAで割るため、600 / 30 = 20となり、20時間連続して使用できることが導かれる。電流値の変化がない場合、この積は常に一定の値をとる。
共通テスト(2023年)類似
ローレンツ力
Q22
紙面に垂直で表から裏に向かう一様な磁場中を、速さvで運動する質量m、電荷qの荷電粒子が受けるローレンツ力によって円運動をする際、その回転半径rを表す式として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
r = mv / (qB)
磁場B中を速さvで運動する荷電粒子が受けるローレンツ力の大きさはF = qvBである。この力が向心力として働き、質量mの粒子が半径rで円運動する場合、運動方程式は mv^2 / r = qvB となる。これをrについて解くと、r = mv / (qB) が得られる。回転半径は粒子の質量に比例し、磁束密度と電荷の大きさに反比例する。
センター試験(2010年)類似
電位差計の原理
Q23
長さLの一様な抵抗線ABの両端に電圧Vの直流電源を接続し、Aから距離xの位置にある点Cと、起電力Eの電池を検流計を介して接続したところ、検流計の針が振れなかった。このとき、起電力Eを表す式として正しいものはどれか。ただし、電池の内部抵抗は無視できるものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
E = V * (x / L)
一様な抵抗線では、抵抗値は長さに比例する。検流計に電流が流れない平衡状態では、抵抗線上の点AからCまでの電位差が電池の起電力Eと等しくなる。抵抗線全体の電圧がVであり、抵抗値が長さに比例するため、長さxの区間の電圧は全長Lに対する比率を用いてV * (x / L)と表される。この原理により、未知の起電力を精密に測定することが可能となる。
共通テスト(2022年)類似
レンツの法則
Q24
コイルに対して棒磁石を遠ざける運動を行った際、コイルに生じる誘導電流と磁束の変化の関係として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
磁束が減少するため、それを補うように磁束を増やす向きに誘導電流が流れる。
レンツの法則によれば、誘導電流は磁束の変化を妨げる向きに流れます。磁石を遠ざけるとコイルを貫く磁束は減少するため、コイルは減少分を補おうとして、元の磁場と同じ向きの磁場を作るように誘導電流を流します。この結果、磁石にはコイルから引き留められるような引力が働き、運動を妨げる方向に力が作用します。
センター試験(2018年)類似
誘導起電力
Q25
電磁誘導に関する現象において、コイルを貫く磁束が時間とともに変化する際に生じる誘導起電力の向きを決定する法則はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
レンツの法則
レンツの法則は、電磁誘導によって生じる誘導電流は、その原因となる磁束の変化を妨げる向きに流れるという法則である。これはエネルギー保存の法則と密接に関連しており、磁束の変化を打ち消す方向に磁場を作るように電流が流れることを示している。この法則を用いることで、誘導起電力の向きを正確に判断することができる。
センター試験(2013年)類似
誘導起電力の波形
Q26
磁石が斜面を滑り降り、コイルの真上を通過する際にオシロスコープで観測される誘導起電力の波形として、最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
磁石がコイルに近づくときと遠ざかるときで、誘導起電力の向きが反転する波形となる。
電磁誘導の法則により、コイルを貫く磁束が変化すると誘導起電力が発生する。磁石がコイルに近づくときと遠ざかるときでは、磁束の変化率の符号が逆転するため、レンツの法則に従って誘導起電力の向きも反転する。オシロスコープ上では、正と負のピークを持つ波形として観測される。
共通テスト(2024年)類似
磁場中の電流が受ける力
Q27
磁場中に置かれた導線に電流が流れるとき、導線が受ける力について述べたものとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
導線が受ける力の向きは、磁場の向きと電流の向きの両方に垂直である。
磁場中に置かれた電流が流れる導線が受ける力はローレンツ力と呼ばれ、フレミングの左手の法則に従う。この力は磁場の向きと電流の向きの両方に垂直な方向に働く。したがって、磁場と電流がなす平面に対して垂直な方向に力が作用する。
センター試験(2010年)類似
電磁誘導
Q28
電磁誘導に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
誘導起電力の大きさは、コイルを貫く磁束の変化率に比例する。
ファラデーの電磁誘導の法則によれば、回路に生じる誘導起電力の大きさは、その回路を貫く磁束の時間的な変化率に比例する。磁束が変化しない場合、変化率はゼロであるため誘導起電力は発生しない。また、誘導起電力は磁束の変化という物理現象そのものに起因するため、導線の電気抵抗の有無には依存しない。抵抗がゼロであれば、発生した誘導起電力によって大きな誘導電流が流れることになるが、起電力そのものは磁束の変化によって決定される。
共通テスト(2023年)類似
ローレンツ力
Q29
紙面に垂直で表から裏に向かう一様な磁場中を、同じ速さで運動する正の荷電粒子Aと負の荷電粒子Bがある。AはBよりも質量が大きいとき、両者の円運動の半径の大小関係として正しいものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
Aの回転半径の方がBの回転半径よりも大きい。
円運動の半径rは r = mv / (qB) で表される。磁場Bと速さvが共通である場合、半径rは質量mに比例し、電荷の大きさqに反比例する。正の荷電粒子Aは負の荷電粒子Bよりも質量が大きいため、電荷の大きさが同程度であれば、質量が大きいAの方が回転半径は大きくなる。
共通テスト(2024年)類似
電場の強さの算出
Q30
位置x = -100 mm から x = 100 mm の範囲で電位Vが直線的に変化しており、x = -100 mm で V = 20 V、x = 100 mm で V = -20 V であるとき、この領域における電場の強さ E は何 V/m か。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
200 V/m
電場の強さは電位の傾きの絶対値である。位置の変化量Δxは 100 mm – (-100 mm) = 200 mm = 0.2 m であり、電位の変化量ΔVは -20 V – 20 V = -40 V である。傾きの絶対値は |-40 V / 0.2 m| = 200 V/m となる。
センター試験(2005年)類似
電位の定義
Q31
静電場における電位の定義に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
電位は基準点からある点まで単位正電荷を運ぶのに必要な仕事として定義される。
電位は、電場を位置で積分した値(または基準点からの電位差)であり、単位正電荷を基準点からその点まで移動させる際に静電気力に逆らってなされる仕事として定義される。電場が0の領域では電位は一定となるが、必ずしも0になるとは限らない。また、電位はスカラー量であり、電場というベクトル場から導かれる位置エネルギーに関連する指標である。
センター試験(2013年)類似
消費電力の変化
Q32
抵抗Rで消費される電力Pを求める式として、正しいものを一つ選べ。ただし、抵抗にかかる電圧をV、流れる電流をIとする。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
P = V^2 / R
電力Pは電圧Vと電流Iの積(P = VI)で定義される。オームの法則(V = IR)を用いると、I = V / R となるため、これを電力の式に代入すると P = V * (V / R) = V^2 / R となる。同様に、V = IR を代入すると P = (IR) * I = I^2 * R とも表せる。これらは直流回路における消費電力を計算する際の基本的な関係式である。
共通テスト(2023年)類似
RC回路の放電電流
Q33
あるRC回路において、コンデンサーに5.0Vの電圧が蓄えられた状態で放電を開始した。放電開始直後の時刻t=0において、回路を流れる電流が100mAであったとき、この回路に含まれる抵抗の抵抗値として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
50Ω
オームの法則V=RIを用いることで抵抗値を求めることができます。与えられた電圧V=5.0V、電流I=100mA=0.1Aを式に代入すると、R=V/I=5.0/0.1=50Ωとなります。放電開始直後はコンデンサーの電圧がそのまま抵抗にかかるため、この関係が成立します。
センター試験(2005年)類似
ジュール熱
Q34
電流が流れる抵抗において発生する単位時間あたりの熱量であるジュール熱について、その性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
電圧が一定のとき、発生する熱量は抵抗値に反比例する。
ジュール熱の公式は P = I^2 * R = V^2 / R である。電圧Vが一定の場合、電力Pは抵抗値Rの逆数に比例する。一方、電流Iが一定の場合は P = I^2 * R より抵抗値Rに比例し、抵抗値Rが一定の場合は P = I^2 * R より電流の二乗に比例する。
センター試験(2014年)類似
送電線における電力損失
Q35
送電線において、送電線自体の抵抗をR、流れる電流をIとするとき、送電線で発生する電力損失(ジュール熱)を表す式として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
I^2 * R
電流が流れる導体において発生する単位時間あたりの熱量、すなわち電力損失は、オームの法則と電力の定義から導かれます。抵抗Rに電流Iが流れるとき、抵抗の両端の電圧VはV = I * Rと表され、電力PはP = V * Iとなります。これらを組み合わせると、電力損失P = (I * R) * I = I^2 * Rとなります。この式から、電力損失は電流の2乗に比例することがわかります。
センター試験(2018年)類似
コンデンサーの充電電流
Q36
直流電源V、抵抗R、コンデンサーCを直列に接続した回路において、スイッチを入れた直後の電流Iの大きさとして正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
V/R
スイッチを入れた直後、コンデンサーには電荷が蓄えられておらず、コンデンサーの両端の電圧は0である。そのため、回路全体にかかる電圧はすべて抵抗Rにかかり、オームの法則により電流IはV/Rとなる。その後、コンデンサーに電荷が蓄積されるにつれてコンデンサーの電圧が上昇し、回路を流れる電流は指数関数的に減少して最終的に0となる。
センター試験(2015年)類似
半波整流
Q37
交流電源の電圧が正弦波状に変化する回路において、ダイオードを直列に接続した際の抵抗にかかる電圧の波形として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
正の半周期のみが現れ、負の半周期はゼロとなる波形
ダイオードは順方向の電圧が印加されたときのみ導通し、逆方向の電圧が印加されたときは遮断状態となる。そのため、交流電源の電圧が正の期間は抵抗に電流が流れて電圧が発生するが、負の期間は電流が遮断されるため、抵抗にかかる電圧はゼロとなる。この結果、出力波形は正の山のみが連続する形となる。
共通テスト(2021年)類似
過渡現象
Q38
起電力12 Vの電池、抵抗値4.0 Ωの抵抗、およびコンデンサーが直列に接続された回路がある。スイッチを閉じた直後に回路を流れる電流の大きさとして正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
3.0 A
スイッチを閉じた直後のコンデンサーは電位差がゼロの導線として振る舞うため、回路全体の抵抗は抵抗器の4.0 Ωのみとなります。オームの法則(I=V/R)に基づき、電流Iは12 V / 4.0 Ω = 3.0 Aと計算されます。コンデンサーの抵抗を無限大と誤認すると0 Aという誤答を導くため注意が必要です。
センター試験(2006年)類似
論理回路の基本
Q39
論理回路を用いて2進数の加算器を構成する際、上位の桁Xと下位の桁Yを求める論理演算の組み合わせとして適切な説明はどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
XはAND回路、YはXOR回路で実現できる
2進数の加算において、上位の桁(繰り上がり)は論理積(AND)の条件を満たし、下位の桁(和)は排他的論理和(XOR)の条件を満たします。この2つの論理回路を組み合わせることで、半加算器と呼ばれる基本的な演算ユニットが構成されます。コンピュータの演算装置は、このような論理回路の組み合わせを階層的に積み重ねることで、複雑な数値計算を高速に実行しています。
共通テスト(2025年)類似
エネルギー収支
Q40
電気容量が2.0 mFのコンデンサーに電圧10 Vをかけたとき、蓄えられる静電エネルギーUは何Jか。また、このエネルギーを蓄える過程で、抵抗で発生したジュール熱Jと外力の仕事Wの関係について、W = J + Uが成り立つとき、Wが1.0 JであればJは何Jか。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
U = 0.1 J, J = 0.9 J
コンデンサーの静電エネルギーUは、公式U = 1/2 * C * V^2を用いて計算されます。U = 1/2 * 2.0 * 10^-3 * 10^2 = 0.1 Jとなります。エネルギー保存則W = J + Uにおいて、W = 1.0 J、U = 0.1 Jを代入すると、1.0 = J + 0.1となり、J = 0.9 Jと求められます。
共通テスト(2023年)類似
平行平板コンデンサーの電場と電気容量
Q41
平行平板コンデンサーにおいて、極板面積をS、極板間隔をd、真空の誘電率をε0とするとき、このコンデンサーの電気容量Cを表す式として正しいものはどれか。ただし、クーロンの法則の比例定数をk0とする。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
C = S / (4πk0d)
平行平板コンデンサーの電気容量Cは、極板面積Sに比例し、極板間隔dに反比例する。真空の誘電率ε0とクーロンの法則の比例定数k0の間にはε0 = 1 / (4πk0) という関係がある。したがって、電気容量の定義式C = ε0S / dにこれを代入すると、C = S / (4πk0d) となる。
共通テスト(2025年)類似
外力の時間変化
Q42
磁束密度Bの磁場中で、長さlの導体棒を一定の速度vで動かすとき、コイルを含む回路に流れる電流が時間とともに増加する状況において、導体棒を一定速度で動かし続けるために必要な外力Fの時間変化として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
外力Fは時間とともに増加する
コイルを含む回路では、自己誘導の影響によりスイッチ投入直後の電流は小さく、時間とともに増加して一定値に近づく。導体棒を一定速度で動かす際、磁場から受ける力(ローレンツ力)は電流に比例する。したがって、電流が増加するにつれて導体棒が受ける磁場からの力も大きくなるため、これと釣り合う外力Fも時間とともに増加する必要がある。
センター試験(2018年)類似
誘導起電力
Q43
磁束密度Bの一様な磁場領域に、長方形コイルが一定の速さvで落下している状況において、コイルに流れる電流の時間変化に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
コイルの辺abが磁場領域に入っている間、電流は一定である
コイルが一定の速さで落下しているとき、磁場領域を横切る辺が単位時間あたりに掃引する面積は一定である。したがって、コイルを貫く磁束の変化率も一定となり、誘導起電力の大きさは一定に保たれる。コイルの抵抗が一定であれば、オームの法則によりコイルを流れる電流も一定の値となる。辺cdが磁場領域に達するまでの間、この状態が維持される。
センター試験(2011年)類似
直列接続された白熱電球の消費電力
Q44
同一の特性を持つ2つの白熱電球を直列に接続し、全体に100ボルトの電圧を印加した。このとき、各電球にかかる電圧と消費電力の考え方として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
各電球には50ボルトの電圧が印加され、非オーム抵抗であるため電流と電圧の関係から個別に消費電力を求める必要がある。
白熱電球のフィラメントは温度によって抵抗値が変化する非オーム抵抗である。直列接続された回路では、同一の電球であればキルヒホッフの法則により電源電圧が等分され、各電球には50ボルトが印加される。このとき、電球の抵抗値は一定ではないため、単純なオームの法則による計算はできず、50ボルトの電圧に対応する電流値を特性曲線から読み取り、電力の公式(電力=電圧×電流)を用いて算出する必要がある。
センター試験(2005年)類似
テブナンの定理
Q45
複雑な線形直流回路網において、任意の2つの端子から外部を見たとき、回路網全体を1つの起電力を持つ電圧源と、1つの内部抵抗が直列に接続された等価回路に置き換えることができるという定理を何というか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
テブナンの定理
線形回路網の任意の2端子間における振る舞いは、端子を開放したときの電圧(起電力)と、端子から回路網側を見たときの合成抵抗(内部抵抗)が直列に接続された単一の等価回路として表すことができる。これをテブナンの定理と呼ぶ。複雑な回路を単純化して、接続する負荷抵抗に流れる電流を容易に求めるために用いられる。
共通テスト(2021年)類似
電子の運動エネルギー
Q46
真空中で、静止していた電子が電圧 V の電位差によって加速され、陽極に到達した。電気素量を e とするとき、電子が陽極に到達した直後に持つ運動エネルギー K を表す式として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
e * V
静止していた電子が電圧 V によって加速されるとき、電場から受ける仕事は、電気素量を e とすると e * V と表される。エネルギー保存の法則により、この仕事がすべて電子の運動エネルギー K に変換されるため、K = e * V となる。運動エネルギーは電圧 V に比例し、電圧の2乗には比例しない。
センター試験(2008年)類似
電磁誘導
Q47
電磁石に流れる電流を急激に増加させたとき、磁束の変化を打ち消す向きに誘導電流が流れる現象を何と呼ぶか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電磁誘導
コイルを貫く磁束が変化するとき、その変化を妨げる方向に誘導起電力が発生し、回路に誘導電流が流れる現象を電磁誘導という。このとき、誘導電流の向きはレンツの法則に従い、磁束の変化を打ち消す向きとなる。自己誘導や相互誘導は電磁誘導の一種であるが、本問の現象を指す一般的な名称は電磁誘導である。
センター試験(2014年)類似
送電線での電力損失計算
Q48
全長200メートルの電線2本からなる送電線において、電線1メートルあたりの抵抗が2.0×10のマイナス4乗オームであるとき、送電線全体の抵抗値として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.08オーム
送電線は往復で2本使用されるため、全長は200メートル×2=400メートルとなる。1メートルあたりの抵抗が2.0×10のマイナス4乗オームであることから、全体の抵抗は400×2.0×10のマイナス4乗=0.08オームと算出される。電線の長さを片道分のみで計算する誤りに注意が必要である。
センター試験(2012年)類似
オームの法則
Q49
前述の100.0オームのニクロム線を切断し、そのうち長さが全体の5分の1である部分のみを用いて、同じ15.0ボルトの電源に接続した。このとき流れる電流は何アンペアか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.75アンペア
抵抗は長さに比例するため、長さが5分の1になれば抵抗値も5分の1となり、100.0オーム / 5 = 20.0オームとなる。オームの法則 I = V / R に代入すると、15.0ボルト / 20.0オーム = 0.75アンペアとなる。回路の構成要素の物理的性質を正しく理解し、比例関係を適用することが重要である。
センター試験(2008年)類似
合成抵抗と並列接続
Q50
ある抵抗値を持つ太線を3本並列に接続したときの合成抵抗が10 Ωであった。同じ太線を6本並列に接続した場合、合成抵抗は何 Ωになるか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
5.0 Ω
並列接続における合成抵抗Rは、接続する導体の数Mに反比例する。3本接続したときに10 Ωであることから、1本あたりの抵抗値は30 Ωと求められる。これを6本並列に接続した場合、合成抵抗は30 Ωを6で割った値となり、5.0 Ωとなる。数Mが2倍になれば合成抵抗Rは2分の1になるという反比例の性質を用いても算出できる。
センター試験(2010年)類似
送電における電力損失
Q51
送電電力を一定に保ったまま、送電電圧を10倍に昇圧して送電する場合、送電線における電力損失は元の何倍になるか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1/100倍
送電電力Pは電圧Vと電流Iの積(P=VI)で表される。Pが一定のとき、電圧Vを10倍にすると電流Iは1/10倍となる。送電線での電力損失は抵抗Rを用いてIの二乗かけるR(P_loss=I^2R)で表されるため、電流が1/10倍になると、電力損失は(1/10)^2倍、すなわち1/100倍に減少する。この原理により、長距離送電では高電圧化が不可欠である。
センター試験(2011年)類似
白熱電球と抵抗の直列回路
Q52
白熱電球と100オームの抵抗を直列に接続した回路に、0.1アンペアの電流が流れているとき、この回路にかかっている全体の電圧は何ボルトか。ただし、この電流値において白熱電球の両端には20ボルトの電圧降下が生じているものとする。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
30ボルト
直列回路では、各素子にかかる電圧の和が電源電圧(回路全体の電圧)となる。抵抗にかかる電圧は、オームの法則(電圧=電流×抵抗)より、0.1アンペア×100オーム=10ボルトである。白熱電球の電圧降下は20ボルトであるため、回路全体の電圧はこれらを合計した20ボルト+10ボルト=30ボルトとなる。
センター試験(2005年)類似
回生ブレーキ
Q53
ハイブリッドカーが減速する際に、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して回収する仕組みを何と呼ぶか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
回生ブレーキ
ハイブリッドカーは減速時、車輪の回転力を利用して発電機を駆動させることで、車両の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収します。この仕組みは回生ブレーキと呼ばれ、回収された電気エネルギーはバッテリーに蓄えられ、再利用されます。一般的な自動車では減速時の運動エネルギーの多くが摩擦熱として放出されますが、ハイブリッドカーはこのエネルギーを有効活用する点が大きな特徴です。
共通テスト(2023年)類似
平行平板コンデンサーの電場と電気容量
Q54
間隔dで対向する面積Sの平行平板コンデンサーに電圧Vをかけたとき、極板間に生じる電場の大きさEとして正しいものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
E = V / d
平行平板コンデンサーの極板間には、一様な電場が生じる。電位差(電圧)Vは電場Eと距離dの積(V = Ed)で表されるため、電場の大きさは電圧を極板間隔で割った値、すなわちE = V / dとなる。これは極板間の電位の傾きが一定であることを示している。
センター試験(2018年)類似
終端速度
Q55
一様な磁場中を鉛直下向きに落下する正方形の導体コイルにおいて、重力と磁気的な抗力が釣り合い、コイルが終端速度に達した状態の説明として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
コイルに流れる誘導電流は一定であり、重力と磁気的な抗力が釣り合っているため、コイルの加速度はゼロである。
コイルが磁場中を落下すると、電磁誘導により誘導起電力が発生し、コイルに誘導電流が流れる。この電流と磁場との相互作用により、運動を妨げる向きに磁気的な抗力が働く。速度が増すほど誘導起電力と電流は大きくなり、抗力も増大する。最終的に抗力が重力と釣り合うと、合力がゼロとなり、加速度がゼロとなって一定の速度(終端速度)で落下し続ける。
センター試験(2009年)類似
電気量と電子の個数
Q56
電流、電気量、および電子の個数の関係に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。ただし、電子1個の電気量の大きさを e とする。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
一定の電流 I が時間 t の間流れたとき、流れた全電気量 Q は I t と表され、この間に断面を通過した電子の個数は Q / e である。
電流 I は単位時間あたりに断面を通過する電気量であるため、時間 t の間に流れる全電気量 Q は Q = I t と表される。電子1個の電気量の大きさを e とすると、全電気量 Q は通過した電子の個数 N と e の積(Q = N e)に等しい。したがって、通過した電子の個数 N は N = Q / e と表される。
センター試験(2004年)類似
コンデンサーの電位分布
Q57
電気容量がCと2Cの2つのコンデンサーを直列に接続し、全体に電圧Eを加えた。このとき、容量2Cのコンデンサーにかかる電圧として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
E/3
直列接続されたコンデンサーには、蓄えられる電気量Qが等しく分配される。Q = CVの関係式より、電圧Vは容量Cに反比例する。容量Cと2Cのコンデンサーにかかる電圧をそれぞれV1, V2とすると、V1:V2 = 2:1となる。電源電圧Eが全体にかかっているため、V2はEを3等分したうちの1つ分となり、E/3と求められる。
センター試験(2004年)類似
ファラデー
Q58
ファラデーが発見した電磁誘導の法則に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
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✅ 正解
磁界が時間的に変化することで、導体に誘導起電力が発生する。
電磁誘導の法則は、コイルを貫く磁束が時間的に変化するとき、その変化を妨げる方向に誘導起電力が発生するという現象を指します。この法則は、発電機や変圧器の動作原理そのものです。電流と抵抗の関係はオームの法則であり、光が電磁波であることはマクスウェルが理論的に予言し、後にヘルツが実験的に証明しました。
センター試験(2020年)類似
コンデンサーの並列接続
Q59
電気容量がそれぞれCである4つの同一のコンデンサーを並列に接続したとき、この回路全体の合成電気容量として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
4C
コンデンサーを並列に接続する場合、各コンデンサーにかかる電圧は共通であり、蓄えられる電荷の総量は各コンデンサーの電荷の和となる。そのため、合成電気容量は個々のコンデンサーの電気容量の和として求められる。本問では容量Cのコンデンサーが4つ並列接続されているため、C + C + C + C = 4Cとなる。
センター試験(2013年)類似
オームの法則と合成抵抗
Q60
30Vの直流電源に、抵抗R1(60Ω)と抵抗R2(20Ω)が並列に接続されている。この並列回路全体に流れる電流の値として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
2.0A
並列接続された抵抗R1とR2には、それぞれ電源電圧と同じ30Vの電圧がかかる。オームの法則より、R1に流れる電流は30V/60Ω=0.5A、R2に流れる電流は30V/20Ω=1.5Aとなる。回路全体を流れる電流はこれらの和であるため、0.5A+1.5A=2.0Aとなる。
センター試験(2008年)類似
電磁波の波長
Q61
リモコンから発せられる赤外線の波長をλA、テレビ放送に用いられる電波の波長をλB、ナトリウムランプが発する橙色の可視光の波長をλCとしたとき、これらの波長の大小関係として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
λC < λA < λB
電磁波の波長は、電波が最も長く、次いで赤外線、可視光の順に短くなります。したがって、可視光であるλCが最も短く、赤外線であるλAがその次に長く、電波であるλBが最も長い波長となります。この関係式は、電磁波のスペクトルにおける各領域の定義に基づいています。
センター試験(2008年)類似
合成抵抗と直列接続
Q62
抵抗値がそれぞれ 2.0 Ω である同一の針金を、直列接続で 5 本つないだ場合、回路全体の合成抵抗は何 Ω になるか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
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✅ 正解
10.0 Ω
直列接続された回路の合成抵抗は、各抵抗器の抵抗値の総和として求められる。本問では 2.0 Ω の抵抗が 5 本直列に接続されているため、合成抵抗 R は R = 2.0 Ω × 5 = 10.0 Ω となる。直列接続では抵抗成分が積み重なるため、個々の抵抗値よりも全体の抵抗値は必ず大きくなる。
センター試験(2017年)類似
電気力線
Q63
絶対値が等しく符号が逆である二つの点電荷が近接して配置されているとき、その周囲の電場の様子を表す電気力線の性質として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
電気力線は正電荷から出発し、負電荷に吸い込まれるような曲線を描く。
電気力線は電場の向きと強さを可視化するための仮想的な線であり、正電荷から出て負電荷に入る性質を持つ。絶対値が等しい異符号の点電荷が並ぶ場合、電気力線は正電荷から出発して負電荷へ向かう左右対称の曲線を描く。同符号の電荷の場合には互いに反発して外側へ向かうが、異符号の場合は電荷間で線が結ばれる分布となる。
センター試験(2014年)類似
ジュール熱
Q64
電気抵抗Rに電流Iが時間tだけ流れるとき、発生するジュール熱Qを表す式として正しいものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
Q = R * I^2 * t
ジュール熱は、導体に電流が流れた際に電気エネルギーが熱エネルギーに変換される現象である。その大きさは、抵抗値R、電流の二乗I^2、および時間tの積として定義される。これはエネルギー保存の法則に基づき、電流が抵抗を通過する際に失われる電位差と電荷の積から導出される。
センター試験(2009年)類似
静電誘導
Q65
帯電していない箔検電器の金属板に、正に帯電した物体を近づけたとき、箔検電器内部で起こる現象として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
金属板側に自由電子が引き寄せられ、箔の部分が正に帯電して開く。
静電誘導とは、導体に帯電体を近づけた際に内部の自由電子が移動し、電荷の偏りが生じる現象である。正の帯電体を金属板に近づけると、導体内の自由電子は金属板側に引き寄せられる。その結果、金属板は負に帯電し、遠く離れた箔の部分は電子が不足して正に帯電する。箔は同種の正電荷を帯びるため、互いに反発し合って開くことになる。なお、導体全体の電荷の総量は変化しない。
センター試験(2006年)類似
ローレンツ力
Q66
電場の中に置かれた電子が受ける力について、その原理を説明するものとして最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
電子は負の電荷を持つため、電場と逆向きに力を受けて偏向する
電場Eの中に電荷qを持つ粒子があるとき、その粒子が受ける静電気力FはF=qEで表される。電子の電荷は負であるため、電場Eの向きと逆方向に力を受けることになる。この力によって電子の運動方向が変化し、軌跡が偏向する現象は、ブラウン管などの電子線制御の基礎原理となっている。
センター試験(2005年)類似
電磁誘導
Q67
電磁誘導において、コイルに流れる誘導電流を大きくするための操作として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
磁束の変化の割合を大きくする
ファラデーの電磁誘導の法則によれば、誘導起電力の大きさはコイルを貫く磁束の時間的変化率に比例します。したがって、磁石を動かす速さを速くしたり、より強力な磁石を用いたりして磁束の変化を急激にすることで、より大きな誘導電流を得ることができます。コイルの巻き数を増やすことも起電力を大きくする有効な手段です。
センター試験(2019年)類似
導体棒に働く力
Q68
磁束密度0.5 Tの磁場中に、磁場と垂直に置かれた長さ0.2 mの導体棒がある。この導体棒に2.0 Aの電流を流したとき、導体棒が受ける力の大きさは何Nか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
0.2 N
導体棒が受ける力の大きさFは、公式F = BILを用いて計算できる。与えられた値を代入すると、F = 0.5 T × 2.0 A × 0.2 m = 0.2 Nとなる。この力は磁場と電流の双方に垂直な方向に作用する。
センター試験(2006年)類似
抵抗の並列接続
Q69
抵抗値Rの導線をn等分し、それらすべてを並列に接続したときの合成抵抗について、正しい説明はどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
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✅ 正解
全体の抵抗値は元の抵抗値のnの2乗分の1になる
導線をn等分すると、各部分の抵抗値はR/nとなる。これらn本を並列に接続すると、合成抵抗の逆数はn × (1/(R/n)) = nの2乗/R となる。したがって、合成抵抗はR/(nの2乗)となり、元の抵抗値のnの2乗分の1に減少する。この関係は、導線の断面積が一定で長さが変化することによる抵抗の変化と、並列接続による合成抵抗の減少が組み合わさることで生じる。
センター試験(2014年)類似
送電線における電力損失
Q70
電熱器の消費電力を一定に保ったまま、変圧器を用いて送電電圧を20倍に昇圧した場合、送電線で発生する電力損失は元の値の何倍になるか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
1/400倍
電力Pは電圧Vと電流Iの積(P = V * I)で表されるため、消費電力が一定の条件では、電圧を20倍にすると電流は1/20倍になります。送電線での電力損失は電流の2乗に比例するため、電流が1/20倍になると、電力損失は(1/20)^2倍、すなわち1/400倍となります。この原理により、高電圧送電はエネルギー効率の向上に大きく寄与しています。
原子・現代物理(48問)の一問一答問題
センター試験(2018年)類似
半減期
Q1
放射性物質の原子核が崩壊し、その個数が初期値の半分になるまでの時間を半減期と呼ぶ。放射性崩壊における原子核の個数と時間の関係を示すグラフとして最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
時間とともに個数が指数関数的に減少する曲線を描くグラフ
放射性崩壊は個々の原子核が崩壊する確率的な現象であり、マクロな集団として見ると、残存する原子核の数は時間に対して指数関数的に減少する。この過程では、経過時間に関わらず、ある一定時間(半減期)が経過するごとに残存数は常に半分になる。したがって、グラフは直線的ではなく、急峻な減少から次第に緩やかになる曲線を描く。
センター試験(2006年)類似
太陽電池のエネルギー変換効率
Q2
単位面積あたりの太陽エネルギー強度が1.0 kW/m^2である環境において、消費電力が50 Wの機器を稼働させるために必要な太陽電池パネルの最小面積として正しいものはどれか。ただし、太陽電池の変換効率は10%とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
0.5 m^2
太陽電池の発電電力は、面積×太陽エネルギー強度×変換効率で求められます。まず、1 m^2あたりの発電電力は、1.0 kW/m^2 × 0.10 = 0.1 kW/m^2 = 100 W/m^2となります。必要な電力が50 Wであるため、必要な面積は50 W ÷ 100 W/m^2 = 0.5 m^2と算出されます。
共通テスト(2022年)類似
水素原子のエネルギー準位
Q3
水素原子の電子のエネルギー準位が量子数nの二乗に反比例し、負の値をとることの物理的な意味として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
電子が原子核の束縛を受けている状態にあることを示す。
エネルギー準位が負であることは、電子が原子核の引力によって束縛されていることを意味します。エネルギーを供給して負の値を0に近づけることで、電子は原子核から離れることができます。nが大きくなるほどエネルギーは0に近づき、束縛が弱くなります。nが無限大のときエネルギーは0となり、電子は原子から離脱します。
センター試験(2017年)類似
核融合反応
Q4
ヘリウム3(3He)同士の核融合反応によってヘリウム4(4He)が生成される際、反応物と生成物の間で保存されるものとして正しい記述はどれか。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
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✅ 正解
反応前後で質量数と電荷の総和はそれぞれ保存される
核反応においては、反応前後の質量数の総和および電荷(陽子数)の総和が保存される。ヘリウム3(質量数3、電荷2)が2つ反応すると、質量数の合計は6、電荷の合計は4となる。生成物であるヘリウム4(質量数4、電荷2)と2個の陽子(質量数1、電荷1×2)を合わせると、質量数は4+1+1=6、電荷は2+1+1=4となり、保存則が成立する。この過程で質量欠損が生じ、アインシュタインの式E=mc^2に基づきエネルギーが放出される。
センター試験(2006年)類似
アナログ情報とデジタル情報
Q5
アナログ情報をデジタル情報に変換する際、元の連続的な信号を一定の時間間隔で区切り、それぞれの値を数値として記録する処理を行う。この処理に関する説明として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
デジタル情報は連続的な値をそのまま保持するため精度が無限である
デジタル化の最大の利点は、情報の劣化を抑えて複製や編集ができる点にあります。アナログ情報は記録や伝送の過程でノイズが混入すると元の信号を完全に復元することが困難ですが、デジタル情報は0と1の数値として処理されるため、一定の閾値を超えれば元の情報を正確に再生可能です。ただし、デジタル化にはサンプリング間隔による情報の欠落という制約が伴います。
センター試験(2016年)類似
光子のエネルギー
Q6
光電効果において、光の振動数を大きくしたときに起こる現象として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
放出される電子の最大エネルギーが大きくなる
光子1個のエネルギーは振動数に比例するため、振動数を大きくすると電子が受け取るエネルギーが増加します。金属から電子を叩き出すために必要な最小限のエネルギー(仕事関数)を差し引いた残りが電子の運動エネルギーとなるため、振動数を上げると放出される電子の最大運動エネルギーは大きくなります。
センター試験(2019年)類似
特性X線
Q7
特性X線の波長と陽極に使用する金属の原子番号の関係について、正しい説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
原子番号が大きい金属ほど、電子遷移に伴うエネルギー差が大きくなり、波長は短くなる。
特性X線のエネルギーは、原子内の電子軌道間のエネルギー差に依存する。原子番号が大きいほど原子核の正電荷が大きくなり、電子に対する束縛力が強まるため、内殻と外殻のエネルギー準位の差は大きくなる。光子のエネルギーEは波長λに対してE = hc/λ(hはプランク定数、cは光速)の関係にあるため、エネルギー差が大きいほど波長は短くなる。
センター試験(2004年)類似
陽子
Q8
原子核の構造と構成粒子に関する説明として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子核の内部では、電子が陽子と結合することで電気的に中和されている。
原子核は陽子と中性子のみから構成されており、電子は原子核の外部に存在する。電子が原子核の内部にあるという記述は誤りである。陽子の数は原子番号と対応し、元素を特定する指標となる。また、陽子や中性子はクォークから構成される複合粒子であり、現代物理学の素粒子論において重要な研究対象となっている。
共通テスト(2026年)類似
光子のエネルギーと運動量保存
Q9
コンプトン散乱において、入射X線が静止している電子と衝突し、散乱X線として放出される現象に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
散乱後のX線の波長は、入射X線の波長よりも長くなる。
コンプトン散乱は、X線光子が自由電子と衝突し、エネルギーの一部を電子に与える現象である。エネルギー保存則により、光子が電子にエネルギーを渡すと、光子の振動数は減少し、波長は長くなる。これは光子が粒子として振る舞うことを示す重要な証拠であり、古典的な電磁波の理論では説明できない現象である。
センター試験(2004年)類似
半導体ダイオードの物理的性質
Q10
半導体ダイオードの構造と整流作用に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
p型半導体とn型半導体を接合した構造を持ち、特定の方向にのみ電流を流す整流作用を有する。
半導体ダイオードは、正孔を多数キャリアとするp型半導体と、電子を多数キャリアとするn型半導体を接合したpn接合構造を持つ。この構造により、特定の方向に電圧をかけたときのみ電流が流れやすくなる整流作用が生じる。電流の向きは電子の移動方向とは逆であり、正孔の移動方向と一致する。単一の半導体のみではこの整流作用は得られない。
センター試験(2006年)類似
ビットマップ画像
Q11
8×8のマス目に区切られた格子状の領域において、各マス目を1つの画素とし、黒または白の2状態をそれぞれ1または0の数値で表現するビットマップ画像がある。この画像全体を表現するために必要な情報量は何ビットか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
64ビット
ビットマップ画像では、画像を構成する各画素の状態をデジタルデータとして記録する。本問では8×8の格子状に区切られているため、画素の総数は8×8=64個である。各画素は白か黒の2状態のみをとるため、1画素あたり1ビットの情報量で表現可能である。したがって、画像全体では64画素×1ビット/画素=64ビットの情報量が必要となる。
共通テスト(2022年)類似
水素原子のエネルギー準位
Q12
ボーアのモデルにおいて、水素原子内の電子がとるエネルギー準位Enは、量子数nを用いてどのように表されるか。ただし、mは電子の質量、eは電気素量、hはプランク定数、ε0は真空の誘電率とする。
★★★★ 難問
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
En = -me^4 / (8ε0^2 h^2 n^2)
ボーアの量子条件 mvr = nh/2π と、電子に働くクーロン力が向心力となる運動方程式を連立させることで、電子の軌道半径とエネルギーが導出されます。水素原子のエネルギー準位は、量子数nの二乗に反比例し、負の値をとります。この式は、電子が原子核の束縛から解放される状態をエネルギー0として、それよりも低い安定な状態にあることを示しています。
共通テスト(2025年)類似
ド・ブロイ波長
Q13
電子を加速電圧Vで加速したとき、そのド・ブロイ波長λは加速電圧Vの何乗に比例するか。ただし、電子の質量をm、電気素量をeとする。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
Vの-1/2乗
電子が加速電圧Vで加速されるとき、得られる運動エネルギーはeVであり、運動量pはp = sqrt(2meV)と表される。ド・ブロイ波長λ = h / p にこれを代入すると、λ = h / sqrt(2meV) となる。したがって、波長λは加速電圧Vの平方根に反比例し、Vの-1/2乗に比例することがわかる。
センター試験(2016年)類似
光電子の最大運動エネルギー
Q14
仕事関数が3.0 eVの金属表面に、エネルギーが4.5 eVの光子を照射したとき、放出される光電子の最大運動エネルギーは何eVか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.5 eV
光電効果において、放出される光電子の最大運動エネルギーは、入射した光子のエネルギーから金属の仕事関数を差し引いた値に等しくなります。本問では、入射光子のエネルギーが4.5 eV、金属の仕事関数が3.0 eVであるため、最大運動エネルギーは 4.5 eV – 3.0 eV = 1.5 eV と算出されます。
共通テスト(2025年)類似
ド・ブロイ波長
Q15
質量m、速度vで運動する粒子が持つド・ブロイ波長λを表す式として正しいものはどれか。ただし、プランク定数をhとする。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
λ = h / (mv)
ド・ブロイ波長は、粒子が持つ波動性を示す指標であり、プランク定数hを粒子の運動量p(p=mv)で割った値として定義される。この関係式は、電子などの微小な粒子が干渉や回折といった波動特有の性質を示すことを理論的に裏付ける基礎的な式である。
センター試験(2004年)類似
二進数変換
Q16
二進数を用いた情報の符号化に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
文字と二進数の対応表を用いることで、任意の文字列を数値列として表現できる。
符号化とは、特定の規則(対応表)に従って情報を別の形式に置き換える操作を指す。コンピュータは内部で二進数を用いて情報を処理するため、文字を二進数に変換することは情報処理において不可欠である。ビット数は文字の種類数に応じて決定され、情報の総量は変換前後で保持される。また、この変換は物理的な電圧の有無や光の点滅といった信号伝送と密接に結びついている。
センター試験(2015年)類似
エネルギー準位と光子の放出
Q17
ボーアの原子模型において、電子がエネルギー準位E2の定常状態からエネルギー準位E1(E2 > E1)の定常状態へ遷移する際に放出される光子のエネルギーはどのように表されるか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
E2 – E1
ボーアの原子模型では、電子は特定のエネルギーを持つ定常状態でのみ存在し、その間を遷移する際にエネルギー差に相当する光子を放出または吸収します。放出される光子のエネルギーは、遷移前後のエネルギー準位の差であるE2 – E1に等しくなります。この原理により、原子が放出する光のスペクトルが離散的な値をとることが説明されます。
センター試験(2006年)類似
16進数表記
Q18
16進数表記に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
16進数のFの次は10進数で16となり、16進数では10と表記される。
16進数は基数が16であるため、0から9までの数字とAからFまでのアルファベットを用いて各桁を表現する。16進数のFは10進数の15に対応し、それに1を加えた値は10進数の16となる。16進数では桁上がりが発生し、10と表記される。なお、16進数の1桁は2進数の4ビット分(2の4乗=16)の情報を保持できるため、他の選択肢は誤りである。
センター試験(2016年)類似
光子のエネルギー
Q19
光電効果において、金属表面に照射される光の振動数をν、プランク定数をhとしたとき、光子1個が持つエネルギーを表す式として正しいものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
h × ν
光子のエネルギーEは、プランク定数hと光の振動数νの積(E = hν)で定義されます。光電効果では、金属中の電子がこのエネルギーを光子から吸収し、仕事関数を超えた場合に電子が放出されます。この関係は量子力学の基礎であり、光が粒子としての性質を持つことを示す重要な指標です。
センター試験(2017年)類似
放射線の性質
Q20
放射線の性質に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ベータ線は電荷を持つため、磁場中を通過すると進路が曲がる。
ベータ線は電子の流れであるため負の電荷を持ち、磁場中ではローレンツ力を受けて進路が曲がる。アルファ線はヘリウムの原子核であり、質量が大きく電離作用は強いが透過力は極めて低い。ベータ崩壊では中性子が陽子に変わるため、原子番号が1増加する。また、自然界にはカリウム40などの放射性同位体が存在し、不安定な原子核は放射線を放出して安定な状態へと変化する。
センター試験(2004年)類似
デジタル信号の特性
Q21
デジタル信号を扱う論理回路の特性に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
論理回路では、信号の電圧レベルが閾値を超えて変動するたびに、論理値が連続的に変化して出力される。
デジタル信号は離散的な値を扱うため、論理値は「0」か「1」のように段階的に変化します。電圧レベルが閾値を超えて変動するたびに論理値が連続的に変化するわけではなく、閾値を超えた瞬間に論理値が確定します。他の選択肢はデジタル信号の特性として正しい記述であり、ノイズに対する耐性が高いことが論理回路の大きな利点です。
センター試験(2019年)類似
半導体のキャリア
Q22
半導体における電流の担い手(キャリア)として、正しい組み合わせはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
電子および正孔
半導体において電流を運ぶ役割を担う粒子は、負の電荷を持つ電子と、電子が不足した状態を正の電荷を持つ粒子と見なした正孔である。結晶格子を構成する原子核に関連するイオンは、結晶内部に固定されているため、電流の直接的な担い手にはならない。したがって、半導体内の電流は電子と正孔の移動によって生じる。
共通テスト(2022年)類似
水素原子のエネルギー準位
Q23
水素原子の電子が量子数n=2の状態からn=1の状態へ遷移する際、放出される光のエネルギーは、基底状態(n=1)のエネルギーE1を用いてどのように表されるか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
3/4倍の絶対値 |E1|
水素原子のエネルギー準位は En = E1 / n^2 と表されます。n=2からn=1へ遷移する際、放出される光のエネルギーΔEは、ΔE = E2 – E1 = (E1 / 2^2) – E1 = E1/4 – E1 = -3/4 E1 となります。エネルギーの放出量はその絶対値であるため、基底状態のエネルギーの絶対値の3/4倍となります。
センター試験(2004年)類似
半減期
Q24
放射性原子核の崩壊において、半減期が1日である物質の個数が、時間経過とともにどのように変化するかを説明した記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
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✅ 正解
1日ごとに原子核の個数が半分になるように、指数関数的に減少する。
放射性崩壊は個々の原子核が崩壊する確率的な現象であり、多数の原子核が集まった集団では、時間経過に対して指数関数的に減少する性質を持つ。半減期とは、放射性原子核の数が元の半分になるまでの時間を指す。したがって、半減期が1日の場合、1日経過するごとに残存する原子核の数は半分となり、グラフ上では滑らかな曲線を描いて減少する。直線的な減少や階段状の減少は、この物理現象の性質を正しく表していない。
センター試験(2017年)類似
核融合反応
Q25
ヘリウム3(3He)とヘリウム3(3He)が核融合してヘリウム4(4He)と2個の陽子(1H)が生成される反応において、エネルギーが放出される主な理由は何か。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
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✅ 正解
生成されたヘリウム4の結合エネルギーが、反応前のヘリウム3の結合エネルギーの総和よりも大きいため
核融合反応でエネルギーが放出されるのは、反応後の生成物の方がより安定な状態(結合エネルギーが大きい状態)になるからである。核子あたりの結合エネルギーは、質量数が小さい領域では質量数が大きくなるほど増大する。ヘリウム3からヘリウム4へ変化する過程で、原子核全体の結合エネルギーが総和として増加するため、その差分が質量欠損としてエネルギーに変換され、外部へ放出される。
センター試験(2015年)類似
エネルギー準位と光子の放出
Q26
ボーアの原子模型に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
電子が定常状態間を遷移する際、そのエネルギー差に等しいエネルギーを持つ光子が放出または吸収される。
ボーアの原子模型では、電子は特定のエネルギーを持つ定常状態では電磁波を放射せずに運動を続けます。電子が異なるエネルギー準位間を遷移する際には、そのエネルギー差に等しいエネルギーを持つ光子が放出または吸収されます。このモデルは、古典物理学では説明できなかった原子の安定性とスペクトルの離散性を説明するために提唱されました。
共通テスト(2025年)類似
ド・ブロイ波長
Q27
結晶面の間隔がdである結晶に、入射角θで電子線を入射させたとき、反射波が強め合うブラッグの条件として正しいものはどれか。ただし、電子のド・ブロイ波長をλ、nを自然数とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
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✅ 正解
2d sinθ = nλ
結晶面で反射する電子線が強め合うためには、隣り合う結晶面からの反射波の経路差が波長の整数倍である必要がある。図形的に経路差を求めると2d sinθとなり、これがnλと等しくなる条件がブラッグの条件である。この現象は電子が物質波として振る舞う証拠となる。
センター試験(2004年)類似
陽子
Q28
原子核を構成する粒子に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
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✅ 正解
陽子は正の電荷を持ち、原子核の構成要素の一つである。
原子は中心にある原子核と、その周囲を回る電子から構成される。原子核は正の電荷を持つ陽子と、電荷を持たない中性子から成り立っている。水素原子の原子核は陽子1個のみで構成されており、中性子は含まれない。電子は負の電荷を持ち、原子核の外側に存在するため、選択肢の内容を正確に理解することが重要である。
センター試験(2015年)類似
ラザフォードの散乱実験
Q29
ラザフォードの散乱実験の原理に基づき、アルファ粒子が原子核の正電荷から受ける力について述べたものとして正しいものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
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✅ 正解
原子核に近づくほど、アルファ粒子が受けるクーロン力による斥力は強くなり、散乱角は大きくなる。
アルファ粒子と原子核はともに正電荷を持つため、両者の間にはクーロン力による斥力が働く。この斥力は距離の2乗に反比例するため、原子核の近傍を通過するアルファ粒子ほど強い力を受け、軌道が大きく曲げられる。逆に、原子核から遠く離れた場所を通過する粒子は、受ける斥力が極めて小さいため、ほとんど直進する。この散乱の様子を解析することで、原子核の存在と電荷の分布が明らかになった。
共通テスト(2024年)類似
核エネルギーと半減期
Q30
核エネルギーが放出される物理的根拠として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
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✅ 正解
反応前後の質量差がエネルギーに変換されるため
核反応においてエネルギーが放出されるのは、反応前の全質量よりも反応後の全質量がわずかに小さくなるためである。この失われた質量(質量欠損)がエネルギーとして外部へ放出される。これは物質とエネルギーの等価性を示す物理学の基本原理である。
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