
【一問一答】化学基礎のよく出る問題|共通テスト・センター試験過去問類似問題
大学入学共通テスト・センター試験の過去問を分析し、化学基礎でよく出るポイントを一問一答形式でまとめました。本ページでは 物質の構成と化学結合・物質の状態と平衡・物質の変化(酸塩基・酸化還元)・無機物質 の頻出問題(全500問)を収録しています。選択肢から答えを選び、解説で知識を定着させましょう。共通テスト・定期テスト対策にご活用ください。
目次
化学基礎の一問一答(共通テスト・センター過去問)
物質の構成と化学結合(170問)の一問一答問題
センター試験(2016年)類似
非共有電子対
Q1
アンモニア分子が水素イオンと反応してアンモニウムイオンが生成される際、アンモニア分子が持つ非共有電子対はどのような役割を果たしているか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水素イオンに電子対を供与して配位結合を形成し、アンモニウムイオン内には非共有電子対は存在しなくなる
アンモニア分子(NH3)の窒素原子には1組の非共有電子対が存在する。アンモニウムイオン(NH4+)が生成される際、この非共有電子対が水素イオン(H+)に対して供与され、配位結合が形成される。その結果、窒素原子上の非共有電子対は共有結合の一部となり、アンモニウムイオンの構造中には非共有電子対は存在しない状態となる。
共通テスト(2026年)類似
同位体
Q2
同位体に関する記述として、最も適切なものを選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子番号が同じで、中性子の数が異なる原子同士のことである。
同位体は、原子番号(陽子の数)が同じで、中性子の数が異なる原子を指す。陽子の数が同じであるため、電子配置がほぼ同一となり、化学的性質は極めて似通っている。すべての同位体が放射線を出すわけではなく、放射性同位体と呼ばれる特定の核種のみが放射線を放出して崩壊する。したがって、定義を正確に述べている選択肢が適切である。
センター試験(2016年)類似
金属結合
Q3
金属結合に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
金属結合は、無極性分子同士が引き合う力によって結晶を形成するものである。
金属結合は、金属陽イオンと自由電子の間の静電気的な引力による結合である。一方、無極性分子同士が引き合う力は分子間力(ファンデルワールス力)であり、金属結合とは全く異なる。金属結晶は自由電子が移動できるため電気伝導性や熱伝導性を示し、展性や延性を持つことも大きな特徴である。
センター試験(2020年)類似
無極性分子
Q4
分子の形状と極性に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
メタン分子は正四面体形であり、分子全体として極性を持つ。
メタン(CH4)は正四面体構造をとる対称性の高い分子であり、炭素原子と水素原子の間の結合極性が互いに打ち消し合うため、分子全体としては無極性分子となる。水やアンモニアは非共有電子対の影響で非対称な構造となり極性を持つ。二酸化炭素は直線形であるため無極性分子である。
センター試験(2017年)類似
同素体
Q5
酸素の同素体として正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
オゾン
酸素元素からなる単体には、酸素分子(O2)とオゾン分子(O3)が存在する。これらは同じ酸素元素からなる単体でありながら、分子構造や化学的性質が異なるため、同素体の関係にある。水や二酸化炭素、過酸化水素は複数の元素を含む化合物であるため、同素体には該当しない。
センター試験(2019年)類似
抽出
Q6
溶媒に対する物質の溶解度の差を利用して、混合物から目的の物質を溶媒に溶かし出して分離する操作として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
抽出
抽出は、目的の物質が特定の溶媒に溶けやすい性質を利用して分離する手法である。例えば、分液漏斗を用いて水層と有機溶媒層の間で物質を移動させる操作が代表的である。一方、昇華法は固体から直接気体になる性質を利用し、再結晶は温度による溶解度の変化を利用して純粋な結晶を得る手法であり、吸着は物質が固体表面に付着する性質を利用する。
共通テスト(2022年)類似
同位体の性質
Q7
臭素の同位体である79Br(相対質量78.9、存在比51%)と81Br(相対質量80.9、存在比49%)のデータに基づき、臭素の原子量を求めた場合の値として最も近いものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
79.9
原子量は、各同位体の相対質量にその存在比を乗じた値の総和として求められる。計算式は、78.9 × 0.51 + 80.9 × 0.49 となる。これを計算すると、40.239 + 39.641 = 79.88 となり、有効数字を考慮すると約79.9となる。この値は、各同位体の存在比を反映した平均的な質量を示している。
共通テスト(2022年)類似
オキソニウムイオンの構造
Q8
オキソニウムイオン(H3O+)の性質や構造に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
イオン1個がもつ電子の数は11個である。
オキソニウムイオンの電子総数は、酸素原子の価電子6個と水素原子の電子3個の合計9個から、正電荷(+1)により1個失われるため、8個となる。したがって「電子数が11個である」という記述は誤りである。その他の選択肢については、酸素と水素の結合は共有結合(配位結合を含む)であり、非共有電子対を1組持ち、三角錐形をとるという点はすべて正しい。
センター試験(2016年)類似
配位結合
Q9
オキソニウムイオン(H3O+)の構造と化学結合に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水分子の酸素原子が持つ非共有電子対と水素イオンが結合する部分は配位結合である。
オキソニウムイオンは、水分子(H2O)に水素イオン(H+)が結合して生成されます。水分子内の酸素原子と水素原子の結合は通常の共有結合ですが、酸素原子の非共有電子対が水素イオンに提供されることで形成される結合は配位結合と呼ばれます。配位結合も形成された後は共有結合と性質上の区別はありませんが、生成の過程において電子対の提供元が一方の原子に偏っている点が特徴です。
センター試験(2016年)類似
2価の陽イオン
Q10
マグネシウム原子が2価の陽イオンになる反応において、エネルギー的な観点から説明した記述として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電子を2個放出して希ガスと同じ電子配置をとることで、原子全体としてエネルギー的に安定な状態になる
原子が電子を放出してイオンになるにはエネルギーが必要であり、一般に第2イオン化エネルギーは第1イオン化エネルギーよりも大きい。マグネシウムが2価の陽イオンになるのは、電子を失うエネルギーを補って余りある静電的な安定化が、イオン結合などの形成によって得られるためである。希ガス配置をとることはエネルギー的に安定な状態を指す。
共通テスト(2021年)類似
原子の構成粒子
Q11
原子番号1から19の元素において、陽子の数、中性子の数、価電子の数の傾向を比較したとき、原子番号の増加に伴い周期的に増減するものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
価電子の数
陽子の数は原子番号と一致するため、原子番号の増加とともに必ず増加する。中性子の数も原子番号の増加に伴い概ね増加する傾向にある。一方、価電子の数は電子殻の構造に基づき、原子番号の増加に伴って周期的に増減する性質を持つ。この周期性は周期表の族と密接に関連しており、元素の化学的性質が周期的に変化する要因となっている。
共通テスト(2021年)類似
原子の構成粒子
Q12
ある原子の質量数が39で、中性子の数が20であるとき、この原子の原子番号と価電子の数として正しい組み合わせはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子番号19、価電子1
原子番号は陽子の数に等しく、質量数は陽子の数と中性子の数の和である。質量数39から中性子の数20を引くと、陽子の数すなわち原子番号は19となる。原子番号19の元素はカリウムであり、電子配置はK殻に2個、L殻に8個、M殻に8個、N殻に1個の電子を持つ。最外殻であるN殻に1個の電子が存在するため、価電子の数は1となる。
センター試験(2017年)類似
イオン結晶
Q13
イオン結晶に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
イオン結晶は、陽イオンと陰イオンが静電気的な引力によって規則正しく配列した物質である。
イオン結晶は、陽イオンと陰イオンがクーロン力(静電気的な引力)によって規則正しく配列した結晶である。二酸化ケイ素はケイ素と酸素が共有結合で網目状に連なった共有結合結晶であり、イオン結晶ではない。また、塩化銀や硫酸アンモニウムはイオン結合からなるイオン結晶であるため、選択肢の記述は誤りである。
センター試験(2015年)類似
単体
Q14
単体の定義として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
一種類の元素からなる純物質のことである。
単体とは、一種類の元素のみから構成される純物質を指す。これに対し、二種類以上の元素からなる純物質は化合物と呼ばれる。混合物は二種類以上の純物質が混ざり合ったものであり、単体や化合物の定義とは区別される。同位体は原子核内の陽子数は同じだが中性子数が異なる原子のことであり、単体の定義とは直接関係しない。
センター試験(2017年)類似
中性子の数
Q15
質量数40のアルゴン、質量数40のカルシウム、質量数37の塩素、質量数40のカリウムのうち、中性子の数が最も多いものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
質量数40のアルゴン
中性子の数は質量数から原子番号を引いて算出する。アルゴン(原子番号18)は40-18=22個、カルシウム(原子番号20)は40-20=20個、塩素(原子番号17)は37-17=20個、カリウム(原子番号19)は40-19=21個となる。よって、中性子の数が最も多いのはアルゴンである。
センター試験(2019年)類似
抽出
Q16
抽出操作において、分液漏斗内で水層と有機溶媒層が分離する理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水と有機溶媒の密度および極性の違いにより、互いに混ざり合わず層を形成するため
抽出において水と有機溶媒が分離するのは、両者の極性が大きく異なり、互いに混ざり合わない(不溶である)ためである。このとき、密度が小さい方の液体が上層に、大きい方の液体が下層に分かれる。この性質を利用して、特定の物質を溶解度の高い方の溶媒へ移動させることで分離が可能となる。化学反応や表面張力、蒸気圧は抽出の主たる分離原理ではない。
センター試験(2015年)類似
単体
Q17
物質の構成に関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
単体は化学反応によって二種類以上の物質に分解することができる。
単体は一種類の元素からなる純物質であり、化学反応によって他の元素に分解することはできない。分解できるのは化合物である。水晶は二酸化ケイ素(SiO2)という化合物であり、黒鉛とダイヤモンドは炭素の同素体として単体に分類される。水銀は金属元素の単体であり、常温で液体という特徴を持つ。
共通テスト(2025年)類似
同位体
Q18
原子番号が8で質量数が18である酸素原子について、この原子の中性子数として正しい数値はどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
10
原子の質量数は、陽子の数と中性子の数の和で表されます。原子番号は陽子の数を意味するため、この酸素原子では陽子数が8です。したがって、質量数18から陽子数8を引いた値である10が、中性子数となります。同位体は原子番号が同じでも中性子数が異なるため、質量数が変化します。
センター試験(2020年)類似
典型元素と遷移元素
Q19
周期表における元素の分類に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1族から2族および12族から18族の元素は、すべて典型元素に分類される。
周期表において、1族から2族および12族から18族の元素は典型元素であり、3族から11族の元素が遷移元素である。12族の亜鉛(Zn)やカドミウム(Cd)などは、電子配置の性質上、遷移元素ではなく典型元素に分類される。遷移元素は第4周期から現れるため、第1から第3周期には存在しない。また、典型元素の最外殻電子数は族によって異なるため、選択肢の内容は定義に基づき適切である。
センター試験(2019年)類似
イオン化エネルギー
Q20
イオン化エネルギーに関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子から電子を1個取り去り、1価の陽イオンにするために必要な最小のエネルギーを指す。
イオン化エネルギーは、気体状態の原子から電子を1個取り除いて陽イオンにするために必要な最小のエネルギーである。この値が大きいほど電子を放出しにくいため、陽イオンになりにくい。周期表では、一般に右上の元素ほどこの値が大きく、左下の元素ほど小さい。電気陰性度は共有結合における電子の引きつけやすさを示す指標であり、イオン化エネルギーとは定義が異なる。
センター試験(2017年)類似
イオン結晶
Q21
次の物質のうち、その結晶構造がイオン結晶に分類されるもののみをすべて挙げた組み合わせとして最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。ただし、硝酸ナトリウム、塩化銀、硫酸アンモニウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、二酸化ケイ素を対象とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸ナトリウム、塩化銀、硫酸アンモニウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム
イオン結晶は陽イオンと陰イオンが結合した物質である。硝酸ナトリウム、塩化銀、硫酸アンモニウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウムはすべてイオン結合によって形成されるイオン結晶である。一方、二酸化ケイ素はケイ素と酸素が共有結合によって網目状に連なった共有結合結晶であり、イオン結晶には分類されない。
共通テスト(2021年)類似
原子の構成粒子
Q22
原子番号が1から19の元素において、原子を構成する陽子、中性子、価電子の数に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子番号が増加するにつれて、陽子の数は原子番号と等しくなり、右上がりの直線的な増加を示す。
原子番号は原子核内の陽子の数と定義されるため、原子番号の増加はそのまま陽子数の増加を意味し、比例関係を示す。一方、中性子の数は原子番号とともに増加するが、同位体の存在や核の安定性のために直線的ではない。価電子の数は周期表の族に対応して周期的に変化し、1から8の間で増減を繰り返すため、単調増加はしない。これら三者の挙動を正しく理解することが原子構造の基礎となる。
センター試験(2016年)類似
ダイヤモンドの物質量
Q23
ダイヤモンドは炭素原子のみから構成される物質である。1.0カラットのダイヤモンドに含まれる炭素原子の物質量として最も適切なものはどれか。ただし、1カラットを0.20グラム、炭素の原子量を12とする。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.017 mol
物質量(mol)は、物質の質量(g)を原子量(g/mol)で割ることで求められる。1.0カラットのダイヤモンドの質量は0.20gである。炭素の原子量は12であるため、0.20g / 12g/mol を計算すると約0.01666…molとなる。有効数字を考慮すると、0.017molが最も適切な値である。
センター試験(2016年)類似
同族元素
Q24
周期表において、最外殻電子数が等しく化学的性質が似ている元素のグループを何と呼ぶか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同族元素
周期表の縦の列に並ぶ元素は同族元素と呼ばれ、最外殻電子数が等しいため、価電子の数や化学的性質が類似する傾向がある。一方、遷移元素は周期表の第3族から第11族に位置する元素群であり、希ガスやハロゲンは特定の族を指す名称である。
共通テスト(2023年)類似
無極性分子
Q25
分子の極性に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二原子分子である酸素分子は、結合の極性が打ち消し合うため無極性分子である。
分子の極性は、結合の極性と分子の立体的な形状によって決まる。酸素分子は同一原子間の結合であるため結合自体に極性がなく、無極性分子となる。アンモニアは三角錐形で極性があり、硫化水素も折れ線形で極性がある。エタノールはヒドロキシ基を持つため極性分子であり、水などの極性溶媒に溶けやすい性質を持つ。
センター試験(2016年)類似
化学結合の性質
Q26
共有結合および配位結合の定義に関する記述として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
共有結合は、原子間の静電気的引力のみによって維持されている。
共有結合は、原子核と共有電子対との間の静電気的引力だけでなく、電子の共有による量子力学的な安定化によって維持されている。一方、配位結合は共有結合の一種であるが、電子対の供給源が一方の原子に偏っている点が通常の共有結合と異なる。一度形成された結合は、どちらの原子から電子が提供されたかに関わらず、共有電子対として等価に扱われる。
センター試験(2017年)類似
環境と化学
Q27
大気中の二酸化炭素が雨水に溶け込むことで、通常の雨水は弱酸性を示す。このとき、雨水のpHの値として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
約 5.6
大気中の二酸化炭素は水に溶けると一部が炭酸となり、電離して水素イオンを生じるため、純水よりもpHが低くなる。平衡状態にある雨水のpHは一般的に5.6前後であり、これより著しく低い値を示すものが酸性雨として定義される。中性の7.0やアルカリ性を示す値は、通常の雨水の性質とは異なる。
共通テスト(2024年)類似
典型元素の性質
Q28
第4周期までの典型元素の性質に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルカリ金属は、加熱すると特有の炎色反応を示す。
アルカリ金属(1族)は炎色反応を示すことが特徴である。2族元素の価電子数は2個であり、17族元素(ハロゲン)は原子番号が小さいほど電気陰性度が大きい。また、貴ガス元素の最外殻電子数は、ヘリウムのみ2個で、それ以外は8個であるため、すべて8個とする記述は誤りである。
センター試験(2018年)類似
水の分子構造と電子配置
Q29
180gの純粋な水の中に含まれる非共有電子対の総物質量は何molか。ただし、アボガドロ数をNとし、水の分子量を18とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
20 mol
水の分子量は18であるため、180gの水は180/18 = 10 molである。1つの水分子には酸素原子上に2組の非共有電子対が存在する。したがって、10 molの水分子には、10 mol × 2 = 20 molの非共有電子対が含まれることになる。
センター試験(2020年)類似
蒸留の操作手順
Q30
蒸留操作において、留出液を受ける三角フラスコを密閉してはならない理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
内部の圧力が上昇し、装置の破損や爆発の危険があるため
蒸留装置を密閉系にすると、加熱によって発生した蒸気や空気の膨張により、装置内部の圧力が外部よりも高くなる。この圧力上昇はガラス器具の破損や、接続部からの蒸気の漏れ、最悪の場合は爆発事故を引き起こす可能性がある。したがって、留出液を受ける容器は常に大気圧と通じている状態にする必要がある。
共通テスト(2022年)類似
同位体の中性子数
Q31
臭素の同位体である79Brと81Brを比較したとき、81Brが79Brよりも多く持つ中性子の数として正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2個
質量数は陽子数と中性子数の和であり、原子番号(陽子数)は元素ごとに固定されています。臭素の原子番号は35であり、79Brの中性子数は79-35=44個、81Brの中性子数は81-35=46個となります。したがって、81Brは79Brと比較して中性子を2個多く含んでいることになります。
共通テスト(2023年)類似
原子の構造
Q32
原子核の構成に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
中性子数は質量数から原子番号を引くことで求められる。
原子核は陽子と中性子から構成される。原子番号は陽子の数に等しく、質量数は陽子数と中性子数の合計である。したがって、中性子数は質量数から陽子数(原子番号)を減じることで導かれる。電子数は中性原子であれば陽子数と等しいが、質量数には含まれないため注意が必要である。
共通テスト(2021年)類似
金属結晶
Q33
金属結晶の性質に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
金属結晶は、共有結合によって形成されるため、一般的に融点が高い
金属結晶は金属結合によって形成されるものであり、共有結合によって形成されるのはダイヤモンドや二酸化ケイ素などの共有結合結晶である。金属結晶は自由電子が全体を共有することで結合が維持されており、この結合の性質により熱伝導性や、原子の層がずれても結合が切れない展性・延性といった特徴が生じる。
センター試験(2020年)類似
炭素原子の電子配置
Q34
炭素原子の電子配置と関連する原子やイオンの性質について、誤っている記述はどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭素原子のK殻には4個の電子が収容されている。
炭素原子のK殻に収容される電子は2個であり、4個という記述は誤りである。硫黄は第16族元素であるため価電子数は6であり、ナトリウムイオン(Na+)とフッ化物イオン(F-)は共に電子を10個持ちネオン(Ne)と同じ配置をとる。また、窒素とリンは共に第15族元素であり、最外殻電子数は5である。
共通テスト(2026年)類似
蒸留
Q35
蒸留装置を組み立てて実験を行う際、装置の操作や構成に関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
リービッヒ冷却器の冷却水は、蒸気の流れを速めるために上から下へ流す。
蒸留装置において、リービッヒ冷却器の冷却水を上部から下部へ流すと、冷却器の管内に空気が残りやすく、冷却水が十分に満たされないため冷却効率が低下する。したがって、下部から上部へ流すのが適切である。他の選択肢である沸騰石の投入や温度計の位置調整は、蒸留を安全かつ正確に行うための標準的な操作である。
センター試験(2015年)類似
化学結合
Q36
物質とそれを構成する化学結合の組み合わせとして、最も適当なものを一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
銅は、自由電子を介した金属結合によって構成されている。
銅は金属元素の単体であり、金属原子が自由電子を共有する金属結合によって結びついている。塩素分子は共有結合、アンモニア分子は窒素と水素の共有結合からなり、アンモニウムイオン形成時に配位結合が見られる。塩化ナトリウムはナトリウムイオンと塩化物イオンが静電気的な引力で結びつくイオン結合の典型例である。
センター試験(2016年)類似
同位体
Q37
炭素の同位体である炭素12と炭素14について、その構成粒子の特徴を述べたものとして正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭素12と炭素14は、陽子数は同じだが中性子数が2つ異なる。
炭素の原子番号は6であり、陽子数は常に6である。炭素12は質量数が12(陽子6+中性子6)であり、炭素14は質量数が14(陽子6+中性子8)である。したがって、陽子数は等しく、中性子数が2つ異なる関係にある。電子数は陽子数と等しいため、両者とも6個で変わらない。
センター試験(2018年)類似
ホウ素原子の電子配置
Q38
原子番号5であるホウ素の電子配置として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
K殻に2個、L殻に3個の電子を持つ
原子番号は陽子の数と等しく、中性原子では電子の数とも等しい。ホウ素の原子番号は5であるため、電子は合計で5個存在する。電子は内側の殻から順に配置され、K殻には最大2個まで入る。残りの3個はL殻に配置されるため、K殻に2個、L殻に3個という配置が正しい。
センター試験(2016年)類似
同位体
Q39
同位体の定義に関する記述として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子番号が等しく、中性子数が異なるため質量数が異なる原子同士の関係である。
同位体(アイソトープ)は、同じ元素の原子であり、原子核に含まれる陽子の数(原子番号)は等しいが、中性子の数が異なるために質量数が異なる原子を指す。陽子数が同じであるため電子数も等しく、化学的性質はほぼ同じである。元素記号は同一のものが用いられる。
共通テスト(2021年)類似
原子の構成粒子
Q40
原子の構造に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
価電子は、最外殻電子のうち化学結合に関与する電子を指す。
原子番号は陽子の数と等しく、質量数は陽子の数と中性子の数の和である。中性子の数は質量数から陽子の数を引くことで求められる。価電子は最外殻電子のうち、化学結合に関与する電子のことであり、原子の化学的性質を決定づける重要な要素である。これらの定義を正確に理解しておくことが、原子の構造を把握する上での基礎となる。
センター試験(2016年)類似
イオン結晶
Q41
イオン結晶が固体状態で電気伝導性を示さず、融解すると電気伝導性を示す理由として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
固体ではイオンが静電気的引力で固定されているが、融解すると自由に移動できるため
イオン結晶は、陽イオンと陰イオンが静電気的引力によって結晶格子内に固定されているため、固体状態では電荷を運ぶキャリアが自由に動けず電気を通さない。しかし、加熱して融解させると、イオンが結晶格子から解放されて自由に移動できるようになるため、電気伝導性を示すようになる。これはイオン結晶の物理的性質を理解する上で重要な原理である。
センター試験(2016年)類似
共有電子対
Q42
共有電子対に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
共有電子対は、二つの原子間で共有されている電子対のことである。
共有結合は、原子同士が互いに電子を出し合い、共有電子対を形成することで生じる化学結合である。この結合により、原子は安定な電子配置をとる。イオン結合は静電気的な引力によるものであり、共有電子対は関与しない。また、共有電子対の数は分子によって異なり、必ずしも3組以上である必要はない。
センター試験(2015年)類似
無極性分子
Q43
分子内の電荷の偏りが打ち消し合い、分子全体として極性を持たない「無極性分子」に該当するものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素
二酸化炭素は中心の炭素原子に対して酸素原子が左右対称に結合した直線形の分子構造をとる。炭素と酸素の電気陰性度の差により結合には極性があるが、分子全体ではその極性が打ち消し合うため、無極性分子となる。一方、フッ化水素、塩化メチル、水は分子の形状が非対称であり、電荷の偏りが打ち消されないため極性分子である。
センター試験(2016年)類似
抽出
Q44
ヨウ素を含む水溶液から、ヨウ素を効率よく分離するために適した操作として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ヘキサンなどの有機溶媒を用いた抽出
抽出は、目的とする物質が特定の溶媒に溶けやすい性質を利用して分離する方法である。ヨウ素は水よりもヘキサンなどの有機溶媒に溶けやすいため、これらを用いて水溶液からヨウ素を溶かし出す操作が有効である。昇華法は固体から直接気体になる性質、再結晶は温度による溶解度の差、ろ過は固体と液体の分離を利用する操作であり、本件の分離には適さない。
センター試験(2016年)類似
非共有電子対
Q45
次の化学種のうち、中心原子上に非共有電子対を全く持たないものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニウムイオン(NH4+)
水分子には酸素原子上に2組、アンモニアには窒素原子上に1組、水酸化物イオンには酸素原子上に3組の非共有電子対が存在する。一方、アンモニウムイオンは窒素原子が4つの水素原子と共有結合(うち1つは配位結合)を形成しており、窒素原子の価電子殻にあるすべての電子が結合に関与しているため、非共有電子対は存在しない。
センター試験(2016年)類似
共有電子対
Q46
分子またはイオンのうち、共有電子対を合計で2組だけ持つものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水分子 (H2O)
水分子は、中心の酸素原子が2つの水素原子とそれぞれ1組ずつの共有電子対を形成しており、合計で2組の共有電子対を持つ。一方、アンモニアは3組、塩化水素は1組、アンモニウムイオンは4組の共有電子対を持つ。したがって、条件を満たすのは水分子である。
共通テスト(2021年)類似
物質の分類
Q47
物質の分類に関する記述として、オゾン、メタン、空気の分類の組み合わせが正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
オゾン:単体、メタン:化合物、空気:混合物
物質は構成元素の種類や組成により分類される。オゾン(O3)は酸素元素のみからなる純物質であるため単体である。メタン(CH4)は炭素と水素という二種類以上の元素から構成される純物質であるため化合物である。空気は窒素、酸素、アルゴンなどの複数の純物質が混ざり合って存在しているため混合物である。したがって、これらを正しく分類した組み合わせが適切である。
共通テスト(2021年)類似
共有結合の結晶
Q48
共有結合の結晶に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
構成する原子が共有結合によって網目状に連なっており、一般に電気伝導性を示さない。
共有結合の結晶は、原子が共有結合によって網目状に連なった構造を持つ。この構造では電子が各原子間に強く束縛されており、自由に動くことのできる電子が存在しないため、一般に電気を通さない。金属結晶は自由電子を持つため電気伝導性を示すが、共有結合の結晶はそれとは対照的な性質を持つ。
共通テスト(2026年)類似
分子の極性
Q49
分子の形状と極性の関係について、水、二酸化炭素、アンモニアの3種類の分子のうち、分子全体として極性を持たないものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素のみ
分子の極性は、分子内の結合の極性と分子の立体構造によって決まる。二酸化炭素は直線形の分子であり、炭素原子の両側に酸素原子が対称に配置されているため、結合の極性が打ち消し合い、分子全体として極性を持たない。一方、水は折れ線形、アンモニアは三角錐形であり、いずれも電荷の偏りが打ち消されずに残るため、極性を持つ。
センター試験(2020年)類似
無極性分子
Q50
分子が極性を持つか否かを決定する要因として、最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分子内の結合の極性が打ち消し合うような対称的な形状であるかどうかで決定される。
分子の極性は、個々の結合の極性の和として表される。結合に極性があっても、分子が対称的な形状(直線形、正四面体形など)であれば、各結合の極性ベクトルが互いに打ち消し合い、分子全体としては無極性となる。したがって、分子の形状と結合の配置が極性の有無を決定する重要な要因である。
センター試験(2016年)類似
配位結合
Q51
化学結合の性質に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
金属の展性は、金属原子が共有結合によって強固に結びついているために生じる性質である。
金属の展性や延性は、金属結晶中の自由電子が金属陽イオンの間を自由に移動し、結合の方向性が特定されないために生じる性質です。一方、配位結合は共有結合の一種であり、オキソニウムイオンの生成過程で見られるように、一方の原子から電子対が提供されることで結合が形成されます。一度形成された配位結合は、他の共有結合と化学的な性質において区別されません。
センター試験(2016年)類似
共有結合
Q52
共有結合に関する説明として、誤っているものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
共有結合で結ばれた分子は、必ず無極性分子となる。
共有結合によって形成される分子には、無極性分子だけでなく、極性分子も存在する。例えば、塩化水素(HCl)は共有結合で結ばれているが、電気陰性度の差により極性を持つ。共有結合結晶(ダイヤモンドや二酸化ケイ素など)は、原子が共有結合で網目状に連なった構造を持ち、非常に高い融点を示すことが特徴である。
共通テスト(2022年)類似
臭素分子の存在比
Q53
臭素分子(Br2)の同位体組成に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
臭素分子の質量数の分布は、同位体の存在比に基づく確率的な組み合わせによって決定される。
同位体は中性子数が異なるため原子質量は異なるが、電子配置が同一であるため化学的性質はほぼ等しい。天然の臭素分子は、各同位体の存在確率に基づき、独立試行の組み合わせとして生成される。したがって、分子の質量分布は統計的な確率論に従い、特定の質量数のみが存在するわけではない。
センター試験(2020年)類似
同位体と分子の質量数
Q54
天然の塩素原子には質量数35のものと質量数37のものが存在し、それぞれの存在比が76パーセントと24パーセントであるとする。このとき、2つの塩素原子から構成される塩素分子において、質量数が70となる分子の存在比として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
58パーセント
塩素分子の質量数が70となるのは、質量数35の塩素原子が2つ結合した場合である。独立した2つの原子から質量数35の原子が選ばれる確率は、それぞれの存在比を掛け合わせることで求められる。すなわち、0.76かける0.76を計算すると0.5776となり、これをパーセント表記に直すと約58パーセントとなる。同位体の存在比から分子の生成確率を求める際は、各原子の独立性を考慮して確率の積を算出する必要がある。
センター試験(2016年)類似
同族元素
Q55
原子の電子配置と周期表の関連性について、同族元素が化学的性質を共有する理由として最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
最外殻電子数が等しいため、価電子の数や結合の仕方が類似するから。
元素の化学的性質は、主に原子の最外殻電子の数によって決定される。同族元素は周期表の縦の列に並び、最外殻電子数が等しいため、他の原子と結合する際の電子のやり取りや共有の仕方が似通うことになり、結果として化学的性質が類似する。
センター試験(2016年)類似
イオン結晶
Q56
イオン結晶に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ナトリウムイオンと塩化物イオンが静電気的引力で規則正しく配列している
イオン結晶は、陽イオンと陰イオンが静電気的な引力によって規則正しく配列した構造を持つ。無極性分子間の力は分子結晶の特徴であり、共有結合が網目状に広がるのはダイヤモンドのような共有結合結晶の特徴である。また、展性や延性は金属結晶特有の性質であり、イオン結晶は外力を加えると特定の面で割れやすく、脆いという性質を持つ。
センター試験(2019年)類似
昇華法
Q57
ヨウ素と砂の混合物からヨウ素を取り出すために最も適した分離操作はどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
昇華法
ヨウ素は常圧下で加熱すると、融解することなく直接気体になる昇華性を持つ物質である。砂は昇華しないため、混合物を加熱してヨウ素を気化させ、その気体を冷却して再び固体として回収する昇華法を用いることで、ヨウ素を効率よく分離することができる。ろ過や蒸留、吸着はヨウ素と砂の分離には適さない。
共通テスト(2023年)類似
原子の構造
Q58
ナトリウム原子の原子番号が11、質量数が23であるとき、この原子核に含まれる中性子の数はいくつか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
12
原子番号は原子核内の陽子の数を表し、質量数は陽子数と中性子数の和で定義される。ナトリウム原子において、質量数23から原子番号(陽子数)11を差し引くことで、中性子数は23 – 11 = 12と算出される。原子核の構造を理解する上で、質量数と原子番号の関係を正しく把握することが重要である。
共通テスト(2021年)類似
結晶の電気伝導性
Q59
結晶の種類と電気伝導性の関係について、以下の空欄ア、イ、ウに当てはまる語句の組み合わせとして正しいものを選べ。金属は(ア)を持ち電気をよく通す。分子結晶は一般に(イ)を持たず電気を通さない。共有結合結晶である黒鉛は、平面構造内に(ウ)が存在するため電気をよく通す。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ア:自由電子、イ:自由電子、ウ:自由電子
金属結晶の電気伝導性は、結晶内を自由に移動できる自由電子によって担われる。分子結晶は分子同士が分子間力で引き合っており、電子は分子内に固定されているため自由電子を持たず、電気を通さない。黒鉛は共有結合結晶の一種であるが、炭素原子が作る六角形の網目状平面構造において、結合に関与しない電子が自由電子として振る舞うため、例外的に電気伝導性を示す。
センター試験(2020年)類似
分子結晶
Q60
分子結晶に関する記述として、最も適切なものを選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分子結晶では、絶対零度でない限り、分子は平衡位置のまわりで熱運動としての振動を行っている。
分子結晶は、分子間力によって分子が規則正しく配列した結晶である。共有結合で結びついた共有結合結晶とは異なり、分子間力は比較的弱いため融点は低い。また、絶対零度(0 K)でない限り、結晶内の分子は平衡位置のまわりで常に熱運動としての振動を行っており、静止することはない。電気伝導性については、分子結晶は一般に電気を通さない絶縁体である。
共通テスト(2024年)類似
典型元素の性質
Q61
周期表における典型元素の性質について、誤りを含む記述はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ヘリウムの最外殻電子数は8個であり、化学的に極めて安定である。
ヘリウムの原子番号は2であり、電子配置はK殻に2個の電子が入った状態で満たされている。そのため、最外殻電子数は8個ではなく2個である。他の選択肢はすべて正しい。アルカリ金属の炎色反応や2族の価電子数、ハロゲンの電気陰性度の傾向は典型元素の基本事項である。
共通テスト(2021年)類似
黒鉛
Q62
黒鉛の性質として、他の一般的な共有結合の結晶(ダイヤモンドなど)と比較した場合の記述として正しいものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
黒鉛は電気をよく通すが、ダイヤモンドは電気をほとんど通さない。
ダイヤモンドは炭素原子がすべて共有結合で立体的に結びついており、自由電子が存在しないため電気を通さない。一方、黒鉛は層状構造の層間に自由電子が存在するため、共有結合の結晶でありながら電気を導く。両者はともに炭素の同素体であるが、結合の様式と電子の状態が異なるため、電気伝導性に大きな差が生じる。
センター試験(2015年)類似
物質の性質と利用
Q63
物質の性質とその用途の組み合わせとして、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
鉄:地殻中に最も多く含まれる金属であり、そのままで錆びない性質を利用して建築材料に用いられる。
鉄は地殻中に多く存在する金属元素の一つであるが、湿った空気中では容易に酸化して錆びる性質がある。そのため、建築材料として用いる際には塗装やめっきなどの防錆処理が不可欠である。他の選択肢であるプラスチックの高分子としての性質、白金の化学的安定性、ダイヤモンドの硬度と研磨剤への利用はいずれも正しい記述である。
センター試験(2020年)類似
典型元素と遷移元素
Q64
周期表の特定の領域に位置する元素の分類について、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
12族4周期に位置する元素は、遷移元素である。
周期表において、遷移元素は3族から11族の元素を指す。したがって、6族は遷移元素に該当するが、12族は定義上典型元素に分類される。15族(窒素族)や18族(希ガス)は典型元素に含まれるため、12族を遷移元素とする記述は誤りである。
センター試験(2020年)類似
無極性分子
Q65
分子内の結合に極性があるにもかかわらず、分子全体としては無極性分子となる物質の組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素とメタン
分子全体としての極性は、分子の形状と結合の極性の向きによって決まる。二酸化炭素は直線形、メタンは正四面体形という対称的な構造を持つため、結合の極性が互いに打ち消し合い、分子全体では無極性となる。一方、水は折れ線形、アンモニアは三角錐形であり、分子の形状が非対称であるため、結合の極性が打ち消されず、分子全体として極性を持つ。
共通テスト(2026年)類似
蒸留
Q66
蒸留装置を用いて液体混合物を分離する際、リービッヒ冷却器における冷却水の通し方として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
冷却水を下部から入れ、上部から排出することで、冷却器内を常に満水にする。
蒸留においてリービッヒ冷却器を使用する際は、冷却水を下部から入れ上部から排出するように流すのが鉄則である。上部から入れると重力の影響で冷却器内部が十分に満たされず、空気が混入して冷却効率が著しく低下する可能性がある。下部から入れることで、冷却器の管内を常に冷却水で満たした状態に保ち、効率的な熱交換を行うことができる。
センター試験(2020年)類似
無極性分子
Q67
分子全体として極性を持たない理由として、最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分子の形状が対称的であり、結合の極性が互いに打ち消し合うため。
無極性分子は、必ずしも結合自体が非極性である必要はない。二酸化炭素のように、結合に極性があっても、分子の幾何学的な配置が対称的であれば、ベクトルとしての極性が打ち消し合い、分子全体としては極性を持たなくなる。電気陰性度の差や分子量とは直接的な関係はない。
センター試験(2015年)類似
単体
Q68
次の物質のうち、単体として分類されるものの組み合わせとして正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
黒鉛、オゾン、赤リン
黒鉛は炭素(C)のみ、オゾンは酸素(O)のみ、赤リンはリン(P)のみから構成されるため、いずれも単体である。一方、水晶は二酸化ケイ素(SiO2)という化合物であり、二酸化炭素も炭素と酸素からなる化合物である。水銀や単斜硫黄は単体であるが、選択肢の中に化合物が含まれている場合は単体のみのグループとして不適となる。
共通テスト(2026年)類似
電子配置
Q69
アルミニウムイオンとアルゴン原子の電子配置に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムイオンは電子を10個持ち、アルゴン原子は電子を18個持つため、電子配置は異なる。
電子配置は原子やイオンが持つ電子の総数によって決定される。アルミニウムイオンはアルミニウム原子(電子13個)から3個の電子が失われた状態であるため、電子数は10個となりネオンと同じ配置をとる。対してアルゴン原子は原子番号18であり、電子を18個持つため、アルミニウムイオンとは電子配置が根本的に異なる。
共通テスト(2022年)類似
同位体の性質
Q70
同位体の性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同位体は化学的性質がほぼ同一であり、これは電子配置が同じであることに起因する。
同位体は原子番号が同じであるため、陽子数および電子数が等しく、電子配置が同一である。化学的性質は最外殻電子の配置によって決定されるため、同位体間では化学的性質はほぼ同一となる。一方で、中性子数が異なるため質量数は異なり、密度や拡散速度などの物理的性質には差が生じる。化学的性質が大きく異なるという記述や、原子番号が異なるという記述は誤りである。
センター試験(2016年)類似
化学結合の性質
Q71
化学結合の性質に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
金属の展性や延性は、金属結晶中の自由電子による結合に起因する。
金属結合では、自由電子が結晶全体を自由に移動できるため、外力を加えても結合が維持され、展性や延性が生じる。塩化ナトリウムはイオン結合であり、静電気的引力で結びついている。オキソニウムイオンの結合のうち、1つは非共有電子対を共有する配位結合であり、他の2つとは由来が異なる。また、二酸化炭素のように分子内の結合に極性があっても、分子全体の対称性により無極性分子となる場合がある。
センター試験(2016年)類似
ダイヤモンドの物質量
Q72
ダイヤモンドの結晶構造において、炭素原子同士がどのような結合で結びついているかについて最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭素原子が共有結合によって正四面体構造を繰り返す網目状の構造をとる
ダイヤモンドは、各炭素原子が周囲の4つの炭素原子と共有結合によって結びつき、強固な正四面体構造を繰り返す共有結合結晶である。この構造により、非常に高い硬度を持つ。金属結合や分子間力による結合ではなく、またイオン結合でもないため、電気を通さず融点も極めて高い。
センター試験(2017年)類似
直線形分子
Q73
分子の構造に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニア分子は平面三角形の構造をとる
アンモニア分子は、窒素原子に3つの水素原子が結合し、非共有電子対が1つ存在するため、三角錐形の構造をとります。平面三角形の構造をとる分子の例としては、三フッ化ホウ素などが挙げられます。他の選択肢である二酸化炭素の直線形、メタンの正四面体形、水の折れ線形という記述はすべて正しいものです。
センター試験(2016年)類似
物質の分離操作
Q74
不純物を含む硝酸カリウムの結晶から、純粋な硝酸カリウムを得るために、高温で溶媒に溶かしたのち冷却して結晶を析出させる操作の名称はどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
再結晶
再結晶は、物質の温度による溶解度の差を利用して精製する操作である。不純物を含む固体を高温の溶媒に溶かし、徐々に冷却することで、目的の物質の溶解度が低下し結晶として析出する。この際、不純物は溶液中に溶け残るため、純度の高い結晶を得ることが可能となる。
センター試験(2017年)類似
環境と化学
Q75
環境と化学に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水道水の殺菌に用いられる塩素は、水のpHを調整するために添加される。
水道水に塩素を加える目的は、主に病原微生物の殺菌・消毒であり、pH調整ではない。酸性雨の原因物質には窒素酸化物や硫黄酸化物が含まれ、これらが大気中で酸を生成する。プラスチックの難分解性や界面活性剤の洗浄メカニズムに関する記述は、化学的知見として適切である。
共通テスト(2025年)類似
電子親和力
Q76
電子親和力に関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
希ガス元素は電子親和力が非常に大きい
希ガス元素は最外殻電子が満たされており、電子配置が非常に安定している。そのため、新たに電子を受け取ることが困難であり、電子親和力は極めて小さいか、あるいは負の値をとる。一方、ハロゲンなどの非金属元素は電子を受け取って安定な電子配置になろうとするため、電子親和力が大きい。電子親和力の大きさは、その原子が陰イオンになりやすさの指標となる。
センター試験(2019年)類似
原子の構造
Q77
原子番号9、質量数19の原子の構造に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
陽子数は9個、中性子数は10個、電子数は9個である。
原子番号は原子核に含まれる陽子の数と等しく、この原子では9個である。質量数は陽子数と中性子数の和であり、19から陽子数9を引くと中性子数は10個となる。また、電気的に中性な原子では陽子数と電子数は等しいため、電子数も9個となる。したがって、陽子9、中性子10、電子9の構成が正しい。
センター試験(2015年)類似
化学結合
Q78
炭酸カルシウムの結晶構造と化学結合に関する記述として、最も適当なものを一つ選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭酸カルシウムは、イオン結合と共有結合の両方を含んでいる。
炭酸カルシウムはカルシウムイオンと炭酸イオンからなるイオン結晶である。このうち、カルシウムイオンと炭酸イオンの間はイオン結合で結ばれているが、炭酸イオン内部の炭素原子と酸素原子の間は共有結合によって結ばれている。したがって、この物質はイオン結合と共有結合の両方の性質を併せ持っている。
センター試験(2020年)類似
無極性分子
Q79
分子内の結合に極性があるにもかかわらず、分子全体としては無極性分子となる物質の組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素とメタン
分子全体として極性を持たない無極性分子は、分子の形状が対称的であり、各結合の極性が打ち消し合う構造をしている。二酸化炭素は直線形、メタンは正四面体形であり、いずれも極性が打ち消し合うため無極性分子である。一方、水は折れ線形、アンモニアは三角錐形であり、分子全体として極性を持つ極性分子に分類される。エタノールも極性を持つ。
センター試験(2019年)類似
電子対
Q80
二酸化炭素分子の構造と電子配置に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭素原子と酸素原子の間に二重結合が2つ形成され、分子全体で4組の共有電子対と4組の非共有電子対が存在する。
二酸化炭素分子は直線状の構造をとり、炭素原子と各酸素原子の間で二重結合を形成している。二重結合は共有電子対2組からなるため、2つの二重結合で計4組の共有電子対が存在する。また、酸素原子はそれぞれ2組の非共有電子対を保持しており、分子全体では2つの酸素原子で計4組の非共有電子対を持つ。アンモニアのような他の分子と混同せず、各原子の価電子数とオクテット則に基づき電子配置を考えることが重要である。
共通テスト(2022年)類似
希ガスの性質
Q81
希ガスの原子半径とイオン化エネルギーの傾向について述べた文として、正しいものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子半径はヘリウム、ネオン、アルゴンの順に大きくなり、イオン化エネルギーはアルゴン、ネオン、ヘリウムの順に大きくなる。
原子半径は、周期表で下に行くほど電子殻の数が増えるため、ヘリウム<ネオン<アルゴンの順に大きくなる。イオン化エネルギーは、原子核から最外殻電子までの距離が遠いほど小さくなるため、アルゴン<ネオン<ヘリウムの順となる。つまり、原子番号が小さいヘリウムほど、電子を一つ取り去るために必要なエネルギーは大きくなる。
センター試験(2016年)類似
同位体
Q82
同位体が存在することによって生じる現象や性質の説明として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
自然界における元素の原子量は、各同位体の相対質量と存在比の平均値として求められる。
元素の原子量は、その元素の各同位体の相対質量に、自然界における存在比を掛けて合計した平均値である。同位体は同じ元素であるため周期表上の位置は同じであり、電子数が等しいため化学的性質もほぼ同一である。すべての同位体が放射性であるわけではなく、安定な同位体も多く存在する。
共通テスト(2021年)類似
質量数と電子配置
Q83
原子番号19のカリウム原子について、陽子数が19、中性子数が20であるとき、この原子の質量数として正しいものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
39
質量数は原子核を構成する陽子の数と中性子の数の和で定義される。カリウムの原子番号は19であり、これは陽子数と等しい。したがって、陽子数19と中性子数20を足し合わせた39がこの原子の質量数となる。
センター試験(2018年)類似
水の分子構造と電子配置
Q84
180gの純粋な水に含まれる粒子の数に関する記述として誤っているものはどれか。ただし、アボガドロ数をNとする。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
含まれる水素原子の数は10Nである。
180gの水は10 molである。水分子1つあたり水素原子は2つ含まれるため、10 molの水には20 molの水素原子が含まれ、その数は20Nとなる。したがって、水素原子の数が10Nであるという記述は誤りである。他の選択肢については、水分子1つあたり原子核は3つ(酸素1、水素2)、共有結合は2つ、非共有電子対は2組存在するため、それぞれ10 molに対して30N、20N、20Nとなり正しい。
共通テスト(2021年)類似
質量数と電子配置
Q85
原子番号1から19の元素のうち、電子がK殻とL殻のみに配置され、M殻に電子を持たない原子として正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ネオン
電子殻は内側から順にK殻、L殻、M殻と呼ばれ、各殻の最大収容電子数はK殻が2個、L殻が8個である。原子番号10のネオンは電子を10個持ち、K殻に2個、L殻に8個配置されるため、M殻には電子が存在しない。原子番号11以上の元素はM殻に電子が配置され始める。
センター試験(2017年)類似
単結合
Q86
2つの原子間で共有電子対を1組共有して形成される化学結合を何というか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
単結合
共有結合において、2つの原子が1組の共有電子対を共有して形成される結合を単結合と呼ぶ。これに対し、2組の共有電子対を共有するものを二重結合、3組を共有するものを三重結合という。イオン結合は、陽イオンと陰イオンの間の静電気的な引力による結合であり、共有結合とは区別される。
共通テスト(2021年)類似
陽イオン交換樹脂による水素イオンの生成
Q87
陽イオン交換樹脂を詰めたカラムに、0.10 mol/Lの塩化マグネシウム水溶液 100 mLを通したとき、流出する水溶液中に生成する水素イオンの物質量は何molか。ただし、樹脂は十分に水素イオンを保持しており、イオン交換は完全に進行するものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.02 mol
陽イオン交換樹脂によるイオン交換では、溶液中の陽イオンの価数と物質量の積が、生成する水素イオンの物質量に等しくなる。塩化マグネシウムMgCl2は水溶液中でMg2+と2Cl-に電離する。Mg2+の物質量は0.10 mol/L × 0.100 L = 0.01 molであり、その価数は2である。したがって、生成するH+の物質量は 0.01 mol × 2 = 0.02 molとなる。
センター試験(2018年)類似
共有結合の結晶
Q88
共有結合の結晶に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ヨウ素の結晶は、共有結合の結晶である。
ヨウ素は分子からなる分子結晶であり、分子間力によって集合しているため、共有結合の結晶ではない。ダイヤモンドやケイ素は共有結合の結晶であり、原子が網目状に結合しているため融点が極めて高い。これに対し、分子結晶は分子間力が弱いため、一般に融点は低い。
共通テスト(2021年)類似
質量数と電子配置
Q89
原子番号1から19の元素において、それぞれ天然に最も多く存在する同位体を考えたとき、その質量数が最大となる原子の質量数と、M殻に電子が存在しない原子のうち原子番号が最大となる原子の原子番号の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
質量数:40、原子番号:10
原子番号1から19の元素において、天然に最も多く存在する同位体の質量数を比較すると、原子番号18のアルゴン(Ar)の質量数40(存在比約99.6%)が最大となる。原子番号19のカリウム(K)で最も多い同位体は質量数39である。また、M殻に電子が存在しない原子は、電子配置がK殻とL殻のみで完結する原子番号10のネオン(Ne)までであり、そのうち原子番号が最大となるのは10である。
共通テスト(2026年)類似
電子配置
Q90
アルミニウム原子が電子を3個失って生成されるアルミニウムイオンと同じ電子配置を持つイオンや原子の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ナトリウムイオン、酸化物イオン、フッ化物イオン
アルミニウム原子(原子番号13)は電子を3個失うと、電子を10個持つネオンと同じ電子配置になる。ナトリウムイオン(原子番号11、電子10個)、酸化物イオン(原子番号8、電子10個)、フッ化物イオン(原子番号9、電子10個)も同様にネオンと同じ電子配置をとる。一方、アルゴン原子は電子を18個持ち、電子配置が異なるため、これらとは区別される。
センター試験(2016年)類似
金属結合
Q91
金属が展性や延性を示す理由として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
金属陽イオンが自由電子を介して結合しており、力を加えても結合が維持されるためである。
金属結晶では、金属原子から放出された価電子が結晶全体を自由に動き回る自由電子となり、金属陽イオンを結合させている。この自由電子の存在により、外部から力を加えて結晶の形状が変化しても、結合が切断されずに維持されるため、金属は展性や延性を示す。これは金属結合特有の性質であり、共有結合やイオン結合とは異なる。
共通テスト(2026年)類似
同位体
Q92
炭素の同位体である炭素12と炭素14の比較として、正しい説明を選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭素12と炭素14は、陽子の数は同じだが中性子の数が異なる。
炭素の原子番号は6であり、炭素12は中性子を6個、炭素14は中性子を8個持つ。原子番号が同じであるため、周期表では同じ位置に存在し、化学的性質もほぼ同じである。炭素14は放射性同位体として知られるが、炭素12は安定同位体であり、放射線を放出しない。このため、陽子の数が同じで中性子の数が異なるという記述が正しい。
センター試験(2016年)類似
電子配置
Q93
陽子数が12である原子の電子配置について、最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
K殻に2個、L殻に8個、M殻に2個の電子が配置されている。
原子の電子殻は内側からK殻、L殻、M殻の順に電子が収容され、各殻の最大収容数はK殻が2個、L殻が8個である。陽子数が12の原子は中性状態で12個の電子を持ち、K殻に2個、L殻に8個が入り、残りの2個がM殻に配置される。この原子はマグネシウムであり、最外殻電子を2個持つため、化学反応ではこれらを放出して2価の陽イオンになりやすい性質を持つ。
センター試験(2015年)類似
物質の性質と利用
Q94
物質の性質と利用に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムは、製錬に多大な電力を要するためリサイクルが推奨される。
鉄の製錬は、鉄鉱石(酸化鉄)をコークス(炭素)で還元することで行われるため、酸化させるという記述は誤りである。白金は化学的に安定な貴金属であり、宝飾品や触媒に用いられる。ダイヤモンドは炭素原子が正四面体構造で強固に結合した結晶であり、電気を通さず非常に硬い。アルミニウムはボーキサイトから電気分解で得られるが、この工程には膨大な電力が必要なため、資源の有効活用と省エネルギーの観点からリサイクルが極めて重要である。
センター試験(2017年)類似
同素体
Q95
同素体の定義に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同じ元素からなる単体で、性質が異なるもの同士の関係である。
同素体とは、同一の元素からなる単体でありながら、原子の配列や結合様式の違いによって性質が異なる物質同士の関係を指す。例えば炭素の同素体にはダイヤモンドや黒鉛があり、リンには黄リンや赤リンがある。これらはあくまで単体であり、化合物や同位体とは区別される概念である。
共通テスト(2025年)類似
電子親和力
Q96
原子が電子を1個受け取って1価の陰イオンになるときに放出されるエネルギーとして定義される用語はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電子親和力
電子親和力は、気体状態の原子が電子を1個受け取って1価の陰イオンになるときに放出されるエネルギーのことである。これに対し、イオン化エネルギーは原子から電子を1個取り去って1価の陽イオンにするために必要なエネルギーを指す。電気陰性度は共有結合における電子の引きつけやすさの尺度であり、格子エネルギーはイオン結晶が構成イオンに分かれる際のエネルギー変化に関連する。
センター試験(2016年)類似
イオン化エネルギー
Q97
原子から電子を1個取り去り、1価の陽イオンにするために必要なエネルギーを何と呼ぶか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
イオン化エネルギー
原子から電子を1個取り去って、1価の陽イオンにするために必要な最小のエネルギーをイオン化エネルギーと呼ぶ。これに対し、原子が電子を1個受け取って1価の陰イオンになるときに放出されるエネルギーを電子親和力という。電気陰性度は共有結合における電子の引きつけやすさの尺度であり、格子エネルギーは結晶が構成粒子に分かれる際に必要なエネルギーである。
センター試験(2020年)類似
蒸留の操作手順
Q98
蒸留装置を組み立てる際、温度計の球部の位置として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 100%(1回)
💡 答えを確認
✅ 正解
枝付きフラスコの枝の付け根の高さ
蒸留は液体を加熱して気化させ、その蒸気を冷却して再び液体として回収する操作である。このとき、温度計はフラスコから冷却器へと流れ出る蒸気の温度を正確に測定する必要がある。そのため、温度計の球部を枝付きフラスコの枝の付け根付近に配置することで、蒸気の温度を適切にモニターできる。
センター試験(2017年)類似
単結合
Q99
次の分子のうち、分子内のすべての結合が単結合のみで構成されているものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
エタン
窒素分子は三重結合、酸素分子は二重結合、二酸化炭素は炭素と酸素の間に二重結合を持つ。一方、エタンは炭素原子間および炭素原子と水素原子間のすべてが単結合で構成されている。分子内の結合の種類を見極めるには、各原子の価電子数とオクテット則に基づいた構造式を考えることが重要である。
共通テスト(2024年)類似
分子の極性
Q100
分子の極性に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分子内の結合に極性があっても、分子全体の形状が対称的であれば分子全体としては無極性分子となることがある。
分子の極性は、個々の結合の極性ベクトルの和として考えることができる。四塩化炭素のように、個々のC-Cl結合には極性があるが、正四面体という高い対称性を持つ形状により、それらの極性が互いに打ち消し合うことで分子全体としては無極性となる。この原理は、宇宙ステーション等の閉鎖環境における物質の溶解性や反応性を理解する上で重要である。
センター試験(2016年)類似
電子配置
Q101
原子の電子配置と周期表の性質に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
陽子数が9の原子は、同周期の他の原子と比較して電子を放出しやすく、イオン化エネルギーが最も小さい。
陽子数9のフッ素は、最外殻電子数が7であり、電子を放出して陽イオンになるよりも、電子を1個受け取って陰イオンになる傾向が強い。また、フッ素は原子半径が小さく、原子核による電子の引きつけが強いため、イオン化エネルギーは同周期の元素の中で非常に大きい。一方、炭素(陽子数6)とケイ素(陽子数14)は共に14族であり、同族元素である。
センター試験(2016年)類似
イオン結晶
Q102
塩化ナトリウムの結晶構造において、ナトリウムイオンと塩化物イオンを互いに結びつけている結合の主な要因は何か。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
静電気的引力
塩化ナトリウムの結晶は、陽イオンであるナトリウムイオンと陰イオンである塩化物イオンが、静電気的な引力(クーロン力)によって互いに引き合い、規則正しく配列して形成されている。この結合はイオン結合と呼ばれ、結晶全体として安定な構造を保っている。共有結合は原子間で電子を共有する結合であり、金属結合は自由電子を介した結合であるため、これらはイオン結晶の定義とは異なる。
共通テスト(2021年)類似
金属結晶
Q103
金属結晶が電気をよく通す理由として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
結晶内に存在する自由電子が、結晶全体を自由に移動できるため
金属結晶は、金属原子が金属結合によって規則正しく配列した構造を持つ。この構造内では、価電子が特定の原子に束縛されず、結晶全体を自由に移動できる「自由電子」として存在している。電圧をかけると、この自由電子が一定方向に移動することで電流が流れるため、金属は優れた電気伝導性を示す。共有結合や分子間力による説明は、金属結晶の性質とは異なる。
共通テスト(2023年)類似
無極性分子
Q104
分子全体として極性を持たない「無極性分子」に該当するものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸素分子
無極性分子とは、分子内の結合の極性が打ち消し合い、分子全体として極性を持たない分子のことである。酸素分子は同一の原子同士が結合しているため、結合に極性がなく、分子全体としても無極性である。一方、アンモニア、硫化水素、エタノールは、分子の形状が非対称であることや結合の極性により、分子全体として極性を持つ極性分子である。
共通テスト(2022年)類似
原子量
Q105
同位体に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同位体は電子配置が同一であるため、化学的性質はほぼ同一である。
同位体は原子番号(陽子の数)が同じで中性子の数が異なる原子同士を指す。化学的性質は主に最外殻電子の配置によって決定されるため、同位体間では電子配置が同一であり、化学的性質はほぼ同一となる。一方で、質量数が異なるため、密度や拡散速度などの物理的性質にはわずかな差異が生じることがある。
センター試験(2016年)類似
抽出
Q106
混合物から特定の物質を分離する操作のうち、溶媒に対する「溶けやすさの差」を利用するものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
抽出
抽出は、目的とする物質が特定の溶媒に対して溶けやすいという性質を利用して、混合物から分離する操作である。一方、蒸留は沸点の差、ろ過は固体と液体の粒径の差、昇華法は固体が直接気体になる性質を利用する。これらはすべて物質の分離と精製に用いられるが、原理がそれぞれ異なるため混同しないよう注意が必要である。
センター試験(2019年)類似
原子の構造
Q107
原子番号9、質量数19の原子の電子配置と最外殻電子数に関する記述として、正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
K殻に2個、L殻に7個の電子が配置され、最外殻電子数は7個である。
原子番号9の原子は電子を9個持つ。電子は内側の殻から順に配置され、K殻には最大2個、残りの7個はL殻に配置される。最外殻電子数は最も外側の電子殻にある電子の数であり、この場合はL殻の7個となる。この原子はハロゲン元素であるフッ素(F)に該当する。
共通テスト(2026年)類似
質量パーセント濃度
Q108
ケイ素原子99個に対して鉄原子1個が含まれる試料がある。鉄原子の相対質量を56、ケイ素原子の相対質量を28としたとき、この試料における鉄の質量パーセント濃度として最も適切な値はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.0パーセント
鉄原子1個の質量は56、ケイ素原子99個の質量は28×99=2772である。試料全体の質量は56+2772=2828となる。質量パーセント濃度は(溶質の質量÷溶液全体の質量)×100で求められるため、56÷2828×100を計算すると約1.98パーセントとなる。したがって、選択肢の中で最も近い値である2.0パーセントが適切である。
センター試験(2016年)類似
共有結合
Q109
共有結合の形成に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二つの原子が互いに価電子を出し合い、共有電子対を形成することで生じる結合である。
共有結合は、非金属元素の原子同士が互いに価電子を出し合い、共有電子対を形成して安定な電子配置をとることで生じる化学結合である。これに対し、陽イオンと陰イオンの静電気的な引力による結合はイオン結合、自由電子による結合は金属結合と呼ばれる。ファンデルワールス力は分子間に働く弱い引力であり、共有結合とは区別される。
センター試験(2015年)類似
電子配置
Q110
原子の電子配置と価電子に関する説明として誤っているものはどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
M殻は最大で18個の電子を収容できるが、原子番号20までの元素ではM殻に9個以上の電子が入ることはない。
原子番号19のカリウムや20のカルシウムでは、M殻が満たされる前にN殻に電子が入るため、M殻の電子数は8個で留まる。しかし、M殻に9個以上の電子が入らないという記述は誤りである。原子番号21のスカンジウム以降では、M殻に電子が順次補充され、最大18個まで収容可能となるため、この記述は原子番号20までの制限を超えた一般論として不適切である。
共通テスト(2025年)類似
イオン結合
Q111
次の物質のうち、構成粒子間にイオン結合が働いているものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ヨウ化カリウム
ヨウ化カリウムは、金属元素であるカリウムの陽イオンと、非金属元素であるヨウ素の陰イオンから構成される塩であり、イオン結合によって結びついている。一方、塩素は共有結合による分子であり、アンモニアは非金属元素同士が共有結合で結びついた分子である。ポリエチレンは炭素と水素が共有結合でつながった高分子化合物であるため、いずれもイオン結合ではない。
センター試験(2020年)類似
炭素原子の電子配置
Q112
炭素原子の電子配置に関する記述として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
K殻に2個、L殻に4個の電子が配置されている。
炭素原子の原子番号は6であり、電子は原子番号と同じ数だけ存在する。電子は内側の殻から順に収容され、K殻には最大2個、L殻には最大8個まで入る。したがって、炭素原子の電子配置はK殻に2個、L殻に4個となる。最外殻電子数は4であり、これが炭素の多様な結合形成の基礎となっている。
共通テスト(2021年)類似
黒鉛
Q113
黒鉛の結晶構造と電気伝導性に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
黒鉛は共有結合の結晶であるが、層間に存在する自由電子によって電気を導く。
黒鉛は炭素原子が共有結合によって平面状の網目構造を作っているが、層間には共有結合に関与しない電子が存在し、これが自由電子として振る舞う。そのため、ダイヤモンドのような一般的な共有結合の結晶とは異なり、電気伝導性を示すという特徴がある。金属結合の結晶ではなく、あくまで共有結合の結晶に分類される点に注意が必要である。
センター試験(2017年)類似
同素体
Q114
同素体に関する記述として誤りを含むものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸素には同素体が存在しない。
酸素元素からなる単体には酸素(O2)とオゾン(O3)が存在するため、酸素に同素体が存在しないという記述は誤りである。炭素のダイヤモンドと黒鉛、リンの黄リンと赤リン、硫黄の斜方硫黄や単斜硫黄などは、いずれも代表的な同素体の例として知られている。
センター試験(2015年)類似
電子配置
Q115
原子の電子配置に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
マグネシウム原子の電子配置は、K殻に2個、L殻に8個、M殻に2個の電子が入る。
マグネシウムの原子番号は12であり、電子はK殻に2個、L殻に8個、M殻に2個の順で配置される。リチウムイオンは電子を2個失いヘリウムと同じK殻に2個の配置をとる。カルシウムイオンは電子を2個失い、電子数18でアルゴンと同じ配置になる。フッ素原子は価電子を7個持ち、あと1個で安定な電子配置となるため、価電子数は8ではない。
センター試験(2019年)類似
電子対
Q116
二酸化炭素分子における電子対の総数(共有電子対と非共有電子対の和)として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
8組
二酸化炭素分子において、炭素原子と酸素原子の間の二重結合は共有電子対を2組ずつ計4組形成している。これに加え、各酸素原子はそれぞれ2組の非共有電子対を持っているため、2つの酸素原子で計4組の非共有電子対が存在する。したがって、共有電子対4組と非共有電子対4組を合計すると、分子全体で8組の電子対が存在することになる。
センター試験(2017年)類似
中性子の数
Q117
原子核内の粒子数に関する記述として、中性子の数を求めるための正しい計算式はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
質量数から原子番号を引いた値
原子番号は原子核内の陽子の数と等しく、質量数は陽子の数と中性子の数の和である。したがって、中性子の数は質量数から陽子の数(原子番号)を差し引くことで求められる。原子の構造において、この関係は同位体や元素の性質を理解するための基礎となる。
共通テスト(2022年)類似
蒸留によるエタノール濃度の変化
Q118
質量パーセント濃度が10パーセントのエタノール水溶液を用いて蒸留を行った際、得られる蒸留液の性質に関する記述として正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
得られる蒸留液のエタノール濃度は、元の10パーセントよりも高くなる。
蒸留は、混合物中の各成分の沸点の差を利用して分離を行う操作です。エタノール水溶液を加熱すると、沸点の低いエタノールが気相に多く含まれるようになります。そのため、その気体を冷却して得られる蒸留液は、元の溶液と比較してエタノール濃度が濃縮された状態になります。この性質を利用して、アルコール飲料の製造や化学実験における精製が行われます。
センター試験(2019年)類似
イオン化エネルギー
Q119
原子の性質とイオン化エネルギーの関係について、正しい説明はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルカリ金属はイオン化エネルギーが小さく、容易に電子を放出して陽イオンになる。
アルカリ金属は最外殻電子を1個持ち、それを放出して安定な希ガス配置をとろうとするため、イオン化エネルギーが小さい。一方、希ガスは電子配置が極めて安定しているため、イオン化エネルギーは非常に大きい。ハロゲンは電子を受け取って陰イオンになりやすい性質を持つが、電子を放出させるには大きなエネルギーを要するため、イオン化エネルギーは大きい。
センター試験(2017年)類似
直線形分子
Q120
中心原子の周りに結合が180度の角度で配置され、直線形の分子構造をとるものとして最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素
分子の形は、中心原子の価電子対の反発によって決まります。二酸化炭素は中心の炭素原子に対して2つの酸素原子が180度の角度で結合しており、直線形の分子構造をとります。一方、メタンは正四面体形、水は折れ線形、アンモニアは三角錐形の構造をとるため、これらは直線形ではありません。
共通テスト(2021年)類似
原子の構成粒子
Q121
原子番号11のナトリウム原子において、陽子の数、中性子の数(質量数23とする)、および価電子の数の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
陽子11、中性子12、価電子1
原子番号は陽子の数と一致するため、ナトリウム(原子番号11)の陽子数は11である。質量数は陽子数と中性子数の和であり、23 = 11 + 中性子数より、中性子数は12となる。価電子数は最外殻電子数に対応し、ナトリウムは第1族元素であるため、価電子数は1である。これらを整理すると、陽子11、中性子12、価電子1という構成が導かれる。
共通テスト(2023年)類似
二酸化炭素とメタンの性質
Q122
常温・常圧において、二酸化炭素の密度がメタンの密度よりも大きい理由として、最も適切な説明を選べ。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素の分子量は約44であり、メタンの分子量は約16であるため、同温・同圧下では分子量が大きいほど密度が大きくなるから。
気体の密度は、同温・同圧下において分子量に比例する。二酸化炭素(CO2)の分子量は44(12+16×2)、メタン(CH4)の分子量は16(12+1×4)である。したがって、分子量の大きい二酸化炭素の方が、同じ体積あたりの質量が大きくなり、密度が高くなる。
センター試験(2019年)類似
抽出
Q123
ヨウ素を含む水溶液から、ヨウ素を効率よく分離するために適した操作と、その原理として正しい組み合わせはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
抽出:水とヘキサンの溶解度の差を利用する
ヨウ素は水には溶けにくいが、ヘキサンなどの有機溶媒には非常によく溶ける。この性質を利用し、分液漏斗を用いて水溶液にヘキサンを加えて振り混ぜることで、ヨウ素をヘキサン層へ移動させる操作は抽出である。蒸留は沸点の差、再結晶は温度による溶解度の差、昇華法は固体から気体への相変化を利用するものであり、本件の分離には抽出が最も適している。
センター試験(2016年)類似
物質の分離操作
Q124
ヨウ素と砂の混合物から、ヨウ素の性質を利用して加熱により気体として取り出し、再び固体として回収する分離操作として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
昇華法
昇華法は、固体が液体を経ずに直接気体になる性質を利用した分離法である。ヨウ素は常圧下で加熱すると昇華しやすいため、この性質を利用して砂などの不純物から分離・精製することができる。一方、抽出は溶媒への溶解度の差、再結晶は温度による溶解度の差、ろ過は粒径の差を利用する操作である。
共通テスト(2025年)類似
同位体
Q125
同位体に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同位体同士では、中性子数が異なるため質量数が異なる。
同位体は同じ元素であるため、陽子数(原子番号)と電子数は等しく、化学的性質はほぼ同じです。しかし、原子核内の中性子数が異なるため、質量数に違いが生じます。このため、周期表では同じ位置に分類されます。陽子数が異なれば別の元素となるため、同位体の定義には含まれません。
センター試験(2020年)類似
無極性分子
Q126
分子の形状と極性に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素分子は折れ線形であり、分子全体として極性を持たない。
二酸化炭素は直線形の分子であり、中心の炭素原子を挟んで酸素原子が反対側に配置されているため、結合の極性が打ち消し合って無極性となる。選択肢の記述にある「折れ線形」は誤りである。水やアンモニアは非共有電子対の影響で非対称な構造をとるため、分子全体として極性を持つ。
センター試験(2016年)類似
イオン化エネルギー
Q127
陽子数9のフッ素原子と陽子数14のケイ素原子を比較したとき、イオン化エネルギーの大小関係と周期表における位置に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
フッ素はケイ素よりも周期表の右上に位置し、イオン化エネルギーは大きい。
イオン化エネルギーは、周期表において右上に位置する元素ほど大きくなる傾向がある。フッ素は第2周期17族に属し、ケイ素は第3周期14族に属するため、フッ素の方が周期表の右上に位置する。したがって、フッ素のイオン化エネルギーはケイ素よりも大きくなる。これは原子核の正電荷による電子の引きつけが強く、電子が取り去られにくいためである。
共通テスト(2021年)類似
質量数と電子配置
Q128
原子番号1から19の元素の原子における電子配置と電子殻に関する記述として、正しいものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子番号10のネオンは、L殻まで電子が完全に満たされており、M殻には電子が存在しない。
原子番号10のネオンの電子配置はK殻に2個、L殻に8個であり、L殻まで電子が最大数収容されて満たされている。このときM殻には電子は存在しない。カリウム(原子番号19)はM殻に8個電子が入った段階でN殻に電子が1個配置される。アルゴン(原子番号18)は最外殻であるM殻に8個の電子を持つが、M殻の最大収容数は18個である。マグネシウム(原子番号12)の電子配置はK(2) L(8) M(2) である。
センター試験(2016年)類似
極性分子
Q129
次の分子のうち、分子内の結合に極性が存在するにもかかわらず、分子全体としては無極性分子であるものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素 (CO2)
二酸化炭素は炭素原子を中心に酸素原子が直線状に配置された対称的な構造を持つ。炭素と酸素の電気陰性度の差により結合には極性があるが、左右の極性が打ち消し合うため、分子全体としては無極性分子となる。一方、水やアンモニアは折れ線形や三角錐形であり、対称性が低いため極性分子となる。
共通テスト(2022年)類似
臭素分子の存在比
Q130
臭素の同位体である79Brと81Brの存在比がそれぞれ約50パーセントであるとき、天然に存在する臭素分子(Br2)において、質量数が158、160、162となる分子の存在比として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1:2:1
臭素分子は2つの臭素原子が結合して形成される。各同位体の存在比をp=0.5、q=0.5とすると、二項定理(p+q)^2 = p^2 + 2pq + q^2に従い、質量数158(79Br-79Br)は0.5^2=0.25、質量数160(79Br-81Brと81Br-79Brの合計)は2×0.5×0.5=0.50、質量数162(81Br-81Br)は0.5^2=0.25となる。したがって、存在比は0.25:0.50:0.25、すなわち1:2:1となる。
センター試験(2020年)類似
無極性分子
Q131
分子内の結合に極性があっても、分子全体の構造によって極性が打ち消し合い、分子全体として無極性分子となる物質の組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素とメタン
二酸化炭素は直線形分子であり、2つのC=O結合の極性が反対方向に打ち消し合うため無極性分子となる。メタンは正四面体形分子であり、中心の炭素原子から4つの水素原子へ向かう結合の極性が対称的に打ち消し合うため無極性分子となる。一方、水は折れ線形、アンモニアは三角錐形であり、分子全体として極性を持つ。エタノールもヒドロキシ基を持つため極性分子である。
センター試験(2018年)類似
ホウ素原子の電子配置
Q132
原子番号5のホウ素において、電子がK殻とL殻に分かれて配置される理由として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
K殻には最大で2個の電子しか収容できないという量子力学的な制限があるため
原子内の電子は、エネルギーの低い殻から順に配置される。K殻は最も内側にあり、最大で2個の電子しか収容できないという制限がある。ホウ素の電子は5個あるため、まずK殻に2個が入り、残りの3個はより外側のL殻に配置される。この配置は電子間のエネルギー状態を最小にするために決定される。
共通テスト(2021年)類似
共有結合の結晶
Q133
ダイヤモンド、黒鉛、塩化ナトリウム、鉄の4種類の固体について、電気伝導性と構造に関する記述として誤っているものを一つ選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
鉄は共有結合の結晶であり、金属結合とは異なる強い結合によって網目状に連なっているため電気を通す。
鉄は金属結晶であり、金属結合によって構成されている。金属結晶は自由電子を持つため電気伝導性を示すが、共有結合の結晶ではない。ダイヤモンドは代表的な共有結合の結晶であり、電気を通さない。黒鉛は共有結合の結晶の例外として、層状構造内の非局在化した電子により電気を通す性質がある。
センター試験(2016年)類似
物質の分離操作
Q134
水とエタノールの混合物から、沸点の差を利用して成分を分離する操作において、加熱により発生した蒸気を冷却して液体として回収する過程を含むものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
蒸留
蒸留は、液体混合物の沸点の差を利用して成分を分離する操作である。加熱によって沸点の低い成分から先に気化させ、その蒸気を冷却器で冷却して再び液体として回収することで、成分を分離・精製する。抽出は溶媒による溶解性の違い、ろ過は固体と液体の分離、昇華法は固体から気体への相変化を利用する。
共通テスト(2022年)類似
同位体の中性子数
Q135
同一元素の同位体において、原子番号が等しいにもかかわらず質量数が異なる理由として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
中性子の数が異なるため
原子は陽子、中性子、電子から構成されます。原子番号は陽子の数で決まるため、同一元素であれば陽子数は常に一定です。一方、質量数は陽子数と中性子数の和であるため、中性子数が異なる原子同士では質量数が異なります。これらを同位体と呼びます。なお、同位体間では電子配置が同じであるため、化学的性質はほぼ同一となります。
共通テスト(2025年)類似
同位体
Q136
原子番号が同じで中性子数が異なる原子同士の関係を指す用語として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同位体
原子番号は陽子の数によって決まり、同じ元素であれば原子番号は常に一定です。一方で、中性子数は同一元素内でも異なる場合があり、この関係にある原子同士を同位体と呼びます。同素体は単体、異性体は分子式が同じで構造が異なる化合物を指すため、本問の定義とは異なります。
センター試験(2019年)類似
昇華法
Q137
物質の分離操作に関する記述として、原理的に正しいものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
昇華法は、物質が固体から直接気体になる性質を利用して分離を行う。
昇華法は固体から気体への相転移を利用する。抽出法は溶媒への溶解度の差を利用する操作であり、蒸留法は沸点の差を利用して液体混合物を分離する操作である。再結晶法は、温度変化による溶解度の差を利用して結晶を析出させる手法である。それぞれの分離法は、対象となる物質の物理的・化学的性質の差を適切に選択して利用することが重要である。
共通テスト(2025年)類似
イオン結合
Q138
イオン結合に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
イオン結合は、陽イオンと陰イオンの間の静電気的な引力による結合である。
イオン結合は、電気的に陽性の陽イオンと陰性の陰イオンが静電気的な引力(クーロン力)によって引き合うことで形成される結合である。塩素は非金属元素の単体であり、原子同士が電子を共有して結合する共有結合によって分子を形成している。また、アンモニアやポリエチレンも同様に、原子間で電子を共有する共有結合によって構成されているため、これらはイオン結合ではない。
センター試験(2018年)類似
等電子構造
Q139
等電子構造に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
等電子構造を持つ化学種は、必ずしも構成元素の種類が同じである必要はない。
等電子構造は、分子やイオンに含まれる電子の総数が等しい状態を指す。例えば、窒素分子 (N2) と一酸化炭素 (CO) は構成元素が異なるが、電子数はともに14個であり等電子構造である。水分子は10個、水酸化物イオンは9個の電子を持つため、これらは等電子構造ではない。また、電子数が同じでも原子核の電荷や結合の性質が異なるため、化学的性質は必ずしも一致しない。
センター試験(2015年)類似
電子式
Q140
二つの原子XとZの間に二組の共有電子対が存在し、二重結合を形成している電子式で表される分子として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸素
電子式において、二つの原子間で二組の共有電子対を共有する結合は二重結合と呼ばれる。酸素分子(O2)は、各酸素原子が価電子を6個持ち、2個ずつ出し合って二重結合を形成することで、安定な電子配置をとる。一方、塩化水素(HCl)やフッ素(F2)は単結合、窒素(N2)は三重結合を形成する。一酸化窒素(NO)は不対電子を持つため、この形式には該当しない。
センター試験(2019年)類似
昇華法
Q141
固体が液体を経ずに直接気体になる性質を利用して、混合物から目的の物質を分離する操作として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
昇華法
昇華法は、固体が液体状態を経ることなく直接気体へと変化する性質を利用した分離精製法である。ヨウ素やナフタレンのように昇華しやすい物質を含む混合物から、目的の物質を単離する際に用いられる。一方、再結晶は温度による溶解度の差、抽出は溶媒への溶けやすさの差、蒸留は沸点の差を利用する手法であり、これらはすべて物質の物理的性質の差に基づいている。
共通テスト(2024年)類似
分子の極性
Q142
メタンおよびその塩素置換体であるクロロメタン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素の各分子について、分子全体として無極性分子であるものの組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
メタンと四塩化炭素
分子の極性は、結合の極性と分子の形状(対称性)によって決まる。メタンは正四面体構造を持ち、C-H結合の極性が打ち消し合うため無極性である。四塩化炭素も同様に正四面体構造で、中心の炭素原子の周りに4つの塩素原子が対称に配置されているため、分子全体として極性は打ち消され無極性となる。一方、塩素原子が置換されたクロロメタン等は対称性が崩れるため極性を持つ。
共通テスト(2026年)類似
分子の極性
Q143
分子の構造と極性に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニア分子は三角錐形であるため極性を持つ。
分子の極性は立体構造に依存する。アンモニアは窒素原子に3つの水素原子が結合した三角錐形であり、非共有電子対の影響もあって分子全体に極性が生じる。水は折れ線形のため極性を持つが、二酸化炭素は直線形のため極性を持たない。したがって、アンモニアに関する記述のみが構造と極性の関係として正しい。
共通テスト(2022年)類似
エタノール水溶液の沸騰と温度変化
Q144
エタノール水溶液を加熱し、沸騰が始まった後の液体の温度変化について最も適切な記述はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
沸騰に伴いエタノールが優先的に蒸発するため、溶液の組成が変化し温度は上昇し続ける。
純物質は沸騰中に温度が一定となるが、エタノール水溶液のような混合物は沸騰に伴い揮発性の高いエタノールが優先的に気相へ移動する。これにより液相中のエタノール濃度が減少し、混合物の沸点が連続的に変化するため、加熱を続けると液体の温度は上昇し続ける。この現象は混合物の沸騰における典型的な特徴である。
センター試験(2018年)類似
ホウ素原子の電子配置
Q145
ホウ素原子の電子配置に関する記述として、正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子番号が4であるベリリウムよりも、L殻の電子数が1個多い
ベリリウムは原子番号4であり、電子配置はK殻に2個、L殻に2個である。ホウ素は原子番号5であり、K殻に2個、L殻に3個の電子を持つ。したがって、ホウ素はベリリウムと比較してL殻の電子が1個多い。炭素は原子番号6であり、L殻に4個の電子を持つため、ホウ素よりL殻の電子数は1個少ない。
センター試験(2020年)類似
分子結晶
Q146
物質の状態と熱運動に関する記述として、誤っているものを選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体から液体を経ることなく直接固体へ変化する物質は存在しない。
気体から液体を経ずに直接固体になる現象は凝華と呼ばれ、二酸化炭素(ドライアイス)やヨウ素などで日常的に観察される。したがって、存在しないとする記述は誤りである。気体分子の運動速度は温度によって分布を持ち、液体表面からの蒸発は沸点以下でも起こる。また、分子結晶内の分子は絶対零度でない限り熱運動としての振動を続けている。
共通テスト(2022年)類似
同位体の化学的性質
Q147
同位体に関する記述として、化学的性質の観点から最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同位体は電子配置が同一であるため、化学的な反応性はほとんど変わらない。
同位体は同じ元素の原子であり、原子番号(陽子の数)が等しいため、中性原子であれば電子の数も等しく、電子配置も同一です。化学結合や化学反応は主に電子の授受や共有によって起こるため、電子配置が同じである同位体同士は、化学的性質がほとんど同じになります。質量数の違いは物理的な性質(密度や拡散速度など)には影響しますが、化学的性質を大きく変えることはありません。
センター試験(2016年)類似
2価の陽イオン
Q148
陽子数が12であるマグネシウム原子が、電子を2個放出して安定なイオンになるとき、形成されるイオンの価数と電子配置として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2価の陽イオンとなり、ネオンと同じ電子配置をとる
マグネシウム原子(原子番号12)は、最外殻に2個の電子を持つ。この2個の電子を放出して2価の陽イオン(Mg2+)になると、電子数は10個となり、希ガスであるネオン(原子番号10)と同じ電子配置をとることで安定化する。アルカリ金属は1価の陽イオンになりやすく、本問のマグネシウムは第2族元素であるため、電子を2個失う性質が特徴である。
共通テスト(2022年)類似
蒸留によるエタノール濃度の変化
Q149
エタノール水溶液を加熱し、発生した気体を冷却して回収する操作である蒸留について、その原理として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
エタノールは水よりも沸点が低いため、加熱によりエタノールが優先的に気化し、回収される蒸留液のエタノール濃度は元の溶液より高くなる。
エタノールと水の混合物を加熱すると、沸点の低いエタノールが水よりも優先的に気化します。この気体を冷却して液体として回収すると、気相中のエタノール比率が高いため、元の溶液よりもエタノール濃度が高い蒸留液が得られます。この操作を繰り返すことで、さらにエタノール濃度を高めることが可能です。これは物質の沸点の違いを利用した分離・精製方法です。
センター試験(2018年)類似
共有結合の結晶
Q150
多数の原子が共有結合によって次々と結合し、巨大な網目状の構造を作っている共有結合の結晶として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ダイヤモンド
共有結合の結晶は、原子が共有結合で連続的に結びついた構造を持ち、非常に硬く融点が高い性質がある。ダイヤモンドやケイ素が代表例である。一方、ドライアイスは分子結晶、塩化アンモニウムはイオン結晶、アルミニウムは金属結晶に分類される。それぞれの結合様式の違いを理解することが重要である。
センター試験(2017年)類似
環境と化学
Q151
界面活性剤の構造と機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
親水基と親油基を併せ持ち、水と油を混ざりやすくする。
界面活性剤は、水になじむ親水基と油になじむ親油基を同一分子内に持つ化合物である。この構造により、本来混ざり合わない水と油の境界(界面)に作用し、乳化や洗浄といった機能を発揮する。プラスチックの分解性や金属の保護とは直接的な関連が薄く、化学的な分解作用そのものではない。
共通テスト(2022年)類似
同位体の化学的性質
Q152
同一元素の同位体間において、化学的性質が互いに極めて類似している主な理由として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電子配置が同一であり、最外殻電子の数が同じであるから
化学的性質は、原子の最外殻電子の数や配置によって決定されます。同位体は原子番号が同じであるため、中性子数は異なりますが、電子の総数と配置は同一です。そのため、化学反応において電子が関与するプロセスは同位体間でほとんど変わらず、化学的性質は類似したものとなります。中性子数の違いによる質量数の差は、物理的性質には影響を与えますが、化学反応性にはほとんど影響しません。
共通テスト(2022年)類似
オキソニウムイオンの構造
Q153
オキソニウムイオン(H3O+)の構造と電子配置に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸素原子上に非共有電子対を1組持ち、全体として三角錐形の構造をとる。
オキソニウムイオンは、水分子(H2O)に水素イオン(H+)が配位結合することで生成される。中心の酸素原子は、水素原子と3つの共有結合を形成し、残りの価電子によって1組の非共有電子対を持つ。電子対反発則に基づくと、3つの結合対と1つの非共有電子対が配置されるため、分子構造は三角錐形となる。なお、イオン全体の電子総数は、酸素の価電子6個と水素の電子3個から正電荷分1個を引いた8個である。
センター試験(2015年)類似
電子式
Q154
電子式に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子の価電子を点で表した化学式である。
電子式は、原子の価電子を元素記号の周囲に点で表したものである。共有結合は、原子同士が価電子を出し合って共有電子対を作ることで形成される。非共有電子対は、共有結合に関与せず、原子上に残っている電子対を指す。電子式は分子の構造や結合の様子を理解する上で非常に重要な基礎概念である。
センター試験(2016年)類似
イオン化エネルギー
Q155
イオン化エネルギーが周期表の右上で大きくなる理由として、最も適切な説明はどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子番号が増加すると、原子核の正電荷が増し、電子を強く引きつけるため。
周期表の右側へ行くほど、原子核の陽子数が増加して正電荷が大きくなるため、電子を強く引きつけるようになる。また、同一周期では電子殻の数は変わらないため、原子核の引力が強まることで電子はより強く束縛される。このため、電子を取り去るために必要なエネルギーであるイオン化エネルギーは大きくなる。一方、下へ行くほど電子殻が増え、原子核からの距離が遠くなるため、イオン化エネルギーは小さくなる。
センター試験(2015年)類似
無極性分子
Q156
分子の極性に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素は直線形の構造を持つため無極性分子である
分子の極性は、結合の極性と分子の立体構造によって決まる。二酸化炭素は直線形であり、二つのC=O結合の極性が互いに反対方向で打ち消し合うため無極性となる。水は折れ線形、塩化メチルは四面体構造で置換基が異なるため極性を持ち、シアン化水素もH-C≡Nという非対称な結合により極性を持つ。
センター試験(2016年)類似
第3周期元素
Q157
原子番号12のマグネシウム原子と、原子番号14のケイ素原子に共通する性質として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電子殻がM殻まで存在する
原子番号12のマグネシウム(電子配置:K殻2, L殻8, M殻2)と、原子番号14のケイ素(電子配置:K殻2, L殻8, M殻4)は、いずれも電子がM殻まで配置されるため、周期表の第3周期に属する。最外殻電子数や価電子数は元素ごとに異なり、ケイ素は半導体としての性質を持つため、金属光沢を持つマグネシウムとは物理的性質が大きく異なる。
センター試験(2016年)類似
同族元素
Q158
陽子数6の原子と陽子数14の原子が、ともに最外殻電子を4個持つ状況において、これらの元素の化学的性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
両者は同族元素であり、化学的性質が類似している。
陽子数6の炭素原子と陽子数14のケイ素原子は、ともに最外殻電子数が4個であり、周期表の第14族に属する同族元素である。同族元素は最外殻電子配置が共通しているため、化学的な反応性や結合の様式において類似した性質を示す。
センター試験(2018年)類似
等電子構造
Q159
分子やイオンにおいて、電子の総数が等しい状態を等電子構造という。窒素分子 (N2) と等電子構造である化学種として、最も適切なものはどれか。ただし、原子番号は C=6, N=7, O=8, Mg=12 とする。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
一酸化炭素 (CO)
窒素分子 (N2) は、窒素原子の電子数7が2個で合計14個の電子を持つ。一酸化炭素 (CO) は、炭素原子の電子数6と酸素原子の電子数8の合計で14個となり、電子の総数が一致する。水分子は10個、酸素分子は16個、マグネシウムイオンは原子番号12から電子2個を失い10個となるため、これらは等電子構造ではない。
センター試験(2016年)類似
極性分子
Q160
分子内の結合に極性が存在する場合であっても、分子全体として無極性分子となる理由として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分子全体の形状が対称的であり、結合の極性が打ち消し合うため。
分子内の結合に極性があっても、二酸化炭素のように直線状や正四面体状など、分子全体が対称的な構造を持つ場合、各結合の極性が打ち消し合って分子全体としては極性を持たなくなる。これを無極性分子と呼ぶ。したがって、結合に極性があることと、分子全体が無極性であることは矛盾しない。
共通テスト(2022年)類似
希ガスの性質
Q161
希ガスの性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
希ガスは原子半径が小さく、イオン化エネルギーが非常に大きい安定な単原子分子である。
希ガスは最外殻電子が満たされた安定な電子配置をとるため、化学的に極めて不活性な単原子分子として存在する。原子半径は、原子番号の増加に伴い電子殻の数が増えるため、ヘリウムからアルゴンにかけて順に大きくなる。一方、イオン化エネルギーは、最外殻電子が原子核から遠ざかり、核による引きつけが弱くなるため、原子番号が大きくなるほど小さくなる。したがって、ヘリウム、ネオン、アルゴンの順にイオン化エネルギーが大きくなるという記述は誤りである。
共通テスト(2022年)類似
原子量
Q162
臭素の同位体である79Br(相対質量78.9、存在比51パーセント)と81Br(相対質量80.9、存在比49パーセント)のデータに基づき、臭素の原子量として最も適切な値はどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
79.88
原子量は、各同位体の相対質量にその存在比を乗じて合計した加重平均値として求められる。計算式は 78.9 × 0.51 + 80.9 × 0.49 となり、これを計算すると 40.239 + 39.641 = 79.88 となる。同位体は中性子の数が異なるために質量数が異なるが、電子配置が同一であるため化学的性質はほぼ等しいという特徴を持つ。
センター試験(2016年)類似
第3周期元素
Q163
第3周期に属する元素の原子に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
すべての元素が2価の陽イオンになりやすい
第3周期の元素は電子殻を3つ持つ。左端のナトリウムは1価の陽イオンになりやすく、マグネシウムは2価の陽イオンになりやすいが、右側の非金属元素(リン、硫黄、塩素など)は陰イオンになりやすいか、共有結合を形成するため、すべての元素が2価の陽イオンになるわけではない。
共通テスト(2021年)類似
陽イオン交換樹脂による水素イオンの生成
Q164
陽イオン交換樹脂の性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水溶液中の陽イオンを水素イオンと交換することで、溶液のpHを低下させる。
陽イオン交換樹脂は、樹脂内部の酸性基(スルホン酸基など)が持つ水素イオンを、水溶液中の陽イオンと交換する性質を持つ。この反応により、水溶液中に水素イオンが放出されるため、溶液の水素イオン濃度が増加し、pHは低下する。この原理は、塩類溶液を酸性溶液に変換する操作などに利用される。
共通テスト(2023年)類似
二酸化炭素とメタンの性質
Q165
二酸化炭素とメタンの分子構造および常温・常圧における性質に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素は直線状の分子構造をとり、メタンは正四面体構造をとる。
二酸化炭素(CO2)は中心の炭素原子に2つの酸素原子が結合した直線状の分子である。一方、メタン(CH4)は中心の炭素原子に4つの水素原子が結合した正四面体構造をとる。分子の形状は中心原子の価電子対の配置によって決まり、これらは化学基礎における分子構造の基本事項である。
共通テスト(2025年)類似
電子親和力
Q166
ナトリウム原子と塩素原子の電子親和力を比較した記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩素の方がナトリウムよりも電子親和力が大きい
電子親和力は、ハロゲン元素のような最外殻電子数が多く、安定な電子配置に近づきやすい元素ほど大きくなる傾向がある。塩素はハロゲン元素であり、電子を1個受け取ると安定な希ガスと同じ電子配置になるため、電子親和力は非常に大きい。一方、ナトリウムは典型的な金属元素であり、電子を受け取るよりも放出して陽イオンになりやすいため、電子親和力は小さい。
共通テスト(2022年)類似
エタノール水溶液の沸騰と温度変化
Q167
エタノール水溶液の加熱に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
エタノール水溶液を沸騰させると、液相中のエタノール濃度は一定に保たれる。
エタノール水溶液を沸騰させると、揮発しやすいエタノールが水よりも多く気相へ逃げるため、液相中のエタノール濃度は時間とともに減少する。したがって、濃度が一定に保たれるという記述は誤りである。純物質と混合物の沸騰挙動の違いを理解することが重要である。
共通テスト(2021年)類似
結晶の電気伝導性
Q168
物質の電気伝導性に関する記述として、最も適切なものを選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
金属結晶は自由電子を持つため電気をよく通すが、分子結晶は一般に自由電子を持たず電気を通さない。
金属結晶は金属結合により自由電子が結晶内を自由に移動できるため、高い電気伝導性を示す。一方、分子結晶は分子間力で結びついており、電子は分子内に局在しているため電気を通さない。共有結合結晶のうち、ダイヤモンドはすべての価電子が共有結合に使われ自由電子が存在しないため電気を通さないが、黒鉛は平面構造内に自由電子が存在するため電気を通すという例外的な性質を持つ。
センター試験(2018年)類似
水の分子構造と電子配置
Q169
水分子の構造と電子配置に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸素原子は2つの共有結合と2組の非共有電子対を持ち、分子全体として折れ線形をとる。
水分子(H2O)において、中心の酸素原子は価電子を6個持ち、そのうち2個が水素原子との共有結合に使われます。残りの4個の電子は2組の非共有電子対として酸素原子上に配置されます。電子対反発則により、これらの電子対は空間的に離れるように配置されるため、水分子は折れ線形の構造をとります。
センター試験(2020年)類似
無極性分子
Q170
分子の極性に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素は直線形分子であり、分子全体として極性を持たない。
分子の極性は、結合の極性と分子の立体構造によって決まる。二酸化炭素は直線形であるため、C=O結合の極性が打ち消し合い無極性となる。水は折れ線形、アンモニアは三角錐形であり、いずれも電荷の偏りが打ち消されず極性を持つ。メタンは正四面体形であり、対称性が高いため無極性分子である。
物質の状態と平衡(59問)の一問一答問題
センター試験(2015年)類似
状態変化
Q1
物質が温度や圧力の変化によって固体、液体、気体の間で状態を変える現象について、気体から固体へ直接変化する過程を何と呼ぶか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
昇華
物質の状態変化において、気体から固体へ直接変化することを昇華と呼ぶ。逆に固体から気体へ直接変化することも昇華という。気体から液体へ変化することは凝縮、固体から液体へ変化することは融解、液体から気体へ変化することは蒸発と定義される。
共通テスト(2025年)類似
標準状態における気体の体積
Q2
酸化水銀(II) 2.17グラムを完全に熱分解して酸素を発生させたとき、標準状態で発生する酸素の体積は何リットルか。ただし、酸化水銀(II)の式量を217とし、反応式は 2HgO → 2Hg + O2 とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.112リットル
酸化水銀(II) 2.17グラムは、式量217より 2.17 / 217 = 0.01モルである。反応式 2HgO → 2Hg + O2 より、2モルのHgOから1モルのO2が発生するため、0.01モルのHgOからは 0.005モルのO2が発生する。標準状態におけるモル体積は22.4リットル/モルなので、0.005 × 22.4 = 0.112リットルとなる。
共通テスト(2026年)類似
水溶液の性質
Q3
水溶液の電気伝導性と溶解性に関する実験において、水に溶かした際に電気をほとんど通さない物質として正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ショ糖
水溶液が電気を通すためには、水中でイオンに電離する物質(電解質)が必要である。塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩化水素はいずれも電解質であり、水溶液中でイオンを生じる。これに対し、ショ糖は非電解質であり、水に溶けても分子の状態で存在するため、水溶液は電気をほとんど通さない。
センター試験(2016年)類似
モル濃度
Q4
質量パーセント濃度が5.0パーセント、密度が1.0グラム毎立方センチメートルであるブドウ糖水溶液のモル濃度として最も適切な値はどれか。ただし、ブドウ糖の分子量を180とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.28 mol/L
密度が1.0 g/cm^3であるため、溶液1 L(1000 cm^3)の質量は1000 gとなる。質量パーセント濃度が5.0%であることから、この溶液に含まれるブドウ糖の質量は1000 g × 0.05 = 50 gである。ブドウ糖の分子量は180 g/molなので、物質量は50 g / 180 g/mol ≒ 0.277… molとなる。したがって、モル濃度は約0.28 mol/Lである。
共通テスト(2021年)類似
モル濃度と質量パーセント濃度
Q5
質量パーセント濃度がx%、密度がd g/cm3である溶液100mLに含まれる溶質の物質量(mol)を、溶質のモル質量をM g/molとして表す式として、正しいものはどれか。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
xd / M
溶液100mLの質量は、密度d g/cm3を用いて100d gと表される。この溶液に含まれる溶質の質量は、質量パーセント濃度x%より、100d × (x/100) = xd gとなる。物質量は質量をモル質量M g/molで割ることで求められるため、xd / M molが正解となる。溶液の体積をそのまま質量として計算しないよう注意が必要である。
共通テスト(2025年)類似
気体の体積計算
Q6
標準状態において、物質量とモル体積を用いて気体の体積を求める計算に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体の種類によらず、標準状態における1モルの気体の体積は常に約22.4リットルである。
アボガドロの法則により、温度と圧力が一定であれば、気体の種類に関係なく同体積中に含まれる分子数は等しい。標準状態(0度、1.013×10^5パスカル)において、あらゆる気体1モルは約22.4リットルの体積を占める。この値は気体の状態方程式から導かれる理想気体としての性質に基づいている。
センター試験(2015年)類似
状態変化
Q7
物質の状態変化が起こる原理として、最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
物質を構成する粒子の熱運動の激しさが温度や圧力によって変化するためである。
状態変化は物質の化学的性質(化学組成)を変えるものではなく、物質を構成する粒子間の距離や配列が熱運動の激しさによって変化する物理現象である。温度が上がると粒子の熱運動が激しくなり、固体から液体、液体から気体へと変化する。
センター試験(2018年)類似
混合気体の平均分子量と質量
Q8
標準状態における混合気体の平均分子量の定義として最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
混合気体中の各成分気体のモル分率と分子量の積の総和
混合気体の平均分子量は、混合気体1molあたりの質量として定義される。各成分気体のモル分率をx1, x2, …、分子量をM1, M2, …とすると、平均分子量MはM = x1M1 + x2M2 + … と表される。これは各成分の分子量にその存在比(モル分率)を掛けて足し合わせたものに相当する。
センター試験(2020年)類似
蒸発
Q9
液体が沸点以下の温度であっても、液体の表面から分子が気体となって飛び出す現象について、最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
液体の温度が一定であっても、分子の熱運動の速さには分布があり、表面から飛び出す分子が存在する。
蒸発は沸点以下の温度でも液体の表面から分子が飛び出す現象である。液体中の分子は常に熱運動をしており、その速さは一様ではなく分布を持っている。平均的なエネルギーが沸点に達していなくても、表面付近で平均よりも大きな運動エネルギーを持つ分子は、分子間力を振り切って気体として飛び出すことができる。これが沸点以下でも蒸発が起こる理由である。
センター試験(2017年)類似
気体の状態方程式とアボガドロの法則
Q10
標準状態において、メタンCH4 8.0 gが占める体積は何リットルか。ただし、原子量はH=1.0, C=12とする。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
11.2 リットル
メタンCH4の分子量は12 + 1.0×4 = 16である。8.0 gのメタンの物質量は 8.0 g / 16 g/mol = 0.50 molとなる。標準状態における気体1 molの体積は22.4 リットルであるため、0.50 molの体積は 0.50 mol × 22.4 リットル/mol = 11.2 リットルと求められる。
共通テスト(2025年)類似
標準状態における気体の体積
Q11
標準状態において、気体1モルが占める体積を何と呼ぶか。また、その値として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
モル体積、22.4リットル
標準状態(0℃、1.013×10^5 Pa)において、気体の種類によらず1モルの気体が占める体積は約22.4リットルであり、これを気体のモル体積と呼ぶ。これはアボガドロの法則から導かれる重要な物理量である。
共通テスト(2023年)類似
モル濃度
Q12
あるしょうゆを水で50倍に希釈した溶液をつくった。この希釈溶液5.00 mLを正確に量り取り、0.0200 mol/Lの硝酸銀水溶液で滴定したところ、終点までに14.25 mLを要した。このしょうゆに含まれる塩化物イオンと硝酸銀は1対1の物質量の比で過不足なく反応するものとするとき、希釈前のしょうゆに含まれる塩化物イオンのモル濃度(mol/L)として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.85
滴定に要した硝酸銀の物質量は、0.0200 mol/L * (14.25 / 1000) L = 2.85 * 10^-4 mol である。反応比が1対1であるため、希釈溶液5.00 mLに含まれる塩化物イオンの物質量もこれと等しい。希釈溶液のモル濃度は (2.85 * 10^-4 mol) / (5.00 / 1000) L = 0.0570 mol/L となる。しょうゆは50倍に希釈されているため、希釈前のモル濃度は 0.0570 mol/L * 50 = 2.85 mol/L と求められる。
センター試験(2020年)類似
蒸発
Q13
物質の状態変化に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体から液体を経ることなく直接固体へ変化する物質は存在しない。
物質の状態変化において、気体から直接固体へ変化する現象を凝華と呼ぶ。例えば、二酸化炭素(ドライアイス)やヨウ素などは、標準気圧下で液体状態を経ずに固体と気体の間を直接変化する。したがって、そのような物質は存在しないとする記述は誤りである。他の選択肢は蒸発の定義や分子の熱運動に関する正しい記述である。
共通テスト(2025年)類似
気体の体積計算
Q14
標準状態において、気体1モルが占める体積は22.4リットルである。ラヴォアジエの実験に関連し、酸化水銀(II) 2.17グラムを完全に分解して酸素を得る反応 2HgO → 2Hg + O2 を行ったとき、発生する酸素の体積として最も適切なものはどれか。ただし、酸化水銀(II)の式量は217とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.112リットル
酸化水銀(II)の式量が217であるため、2.17グラムは0.01モルに相当する。化学反応式 2HgO → 2Hg + O2 に基づくと、2モルのHgOから1モルのO2が発生する。したがって、0.01モルのHgOからはその半分の0.005モルの酸素が発生する。標準状態における気体のモル体積は22.4リットル毎モルであるため、発生する酸素の体積は 0.005モル × 22.4リットル毎モル = 0.112リットルとなる。
共通テスト(2023年)類似
純物質の加熱曲線
Q15
純物質の沸騰に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
液体の内部からも気体が発生する現象である
沸騰とは、液体が加熱されてその蒸気圧が外圧と等しくなったときに起こる現象であり、液体の表面だけでなく内部からも気体が発生します。沸騰中は温度が一定に保たれるのが純物質の特徴であり、その間は液体から気体への状態変化が進行しているため、分子間距離は大幅に増大します。
共通テスト(2025年)類似
体積百分率
Q16
窒素とアルゴンのみからなる混合気体がある。同温・同圧において、この混合気体の密度は純粋な窒素の密度よりも0.55%大きい。この混合気体におけるアルゴンの体積百分率[%]として最も適当な数値はどれか。ただし、分子量は窒素を28、アルゴンを40とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.3
同温・同圧において、気体の密度は平均分子量に比例する。混合気体の平均分子量を M とすると、純粋な窒素の分子量28に対して密度が0.55%大きいため、M = 28 * (1 + 0.0055) = 28.154 となる。アルゴンの体積百分率を x % とすると、窒素の体積百分率は (100 – x) % である。平均分子量の関係式 28.154 = 40 * (x / 100) + 28 * ((100 – x) / 100) を解くと、x = 1.28… となり、最も近い値は 1.3 である。
センター試験(2020年)類似
昇華
Q17
物質の状態変化に関する記述として、最も適切なものを選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
昇華とは、固体が液体を経ずに直接気体になる、あるいは気体が液体を経ずに直接固体になる現象のことである。
昇華は、固体と気体の間を直接行き来する状態変化を指す。ヨウ素やドライアイス(二酸化炭素の固体)は、常圧下で加熱すると液体にならずに直接気体へ変化する代表的な物質である。蒸発は液体表面から気体になる現象であり、昇華とは区別される。また、分子結晶の構造や分子の熱運動に関する記述は、昇華の定義そのものとは直接的な同義ではないため、選択肢の正誤判定には注意が必要である。
共通テスト(2026年)類似
溶解度
Q18
40度における硝酸カリウムの溶解度は水100gあたり約64g、20度における溶解度は約32gである。40度において水200gに硝酸カリウムを溶かして飽和水溶液をつくり、これを20度に冷却したとき、析出する硝酸カリウムの質量として最も近いものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
65g
40度において水100gに硝酸カリウムは約64g溶けるため、水200gには約128g溶ける。20度において水100gに約32g溶けるため、水200gには約64g溶ける。冷却により析出する量は128g – 64g = 64gとなり、選択肢の中で最も近い値は65gである。
センター試験(2018年)類似
水の密度と状態変化
Q19
質量が100gの液体の水を完全に凍らせて氷にした場合、その体積の変化に関する記述として正しいものはどれか。ただし、水の密度を1.00 g/cm^3、氷の密度を0.92 g/cm^3とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
体積は約8.7 cm^3増加する
液体の水の体積は、100g / 1.00 g/cm^3 = 100 cm^3です。氷の体積は、100g / 0.92 g/cm^3 = 約108.7 cm^3となります。したがって、体積の変化量は108.7 – 100 = 8.7 cm^3となり、体積は増加します。水は固体になると分子間の隙間が広がるため、同じ質量であっても体積が大きくなるという性質を計算で確認できます。
センター試験(2020年)類似
昇華
Q20
物質が昇華する現象に関する説明として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
昇華は気体から固体へ変化する場合も含み、このとき周囲へ熱を放出する。
昇華は固体から気体への変化だけでなく、気体から固体への変化も含む。一般に、固体から気体へ変化する際には吸熱反応となり、逆に気体から固体へ変化する際には凝固熱に相当する熱を周囲へ放出する。分子結晶であっても常温で熱運動は継続しており、沸点における蒸発とは異なる現象である。
共通テスト(2025年)類似
体積百分率
Q21
同温・同圧において、2種類の気体A(分子量 M_A)と気体B(分子量 M_B)からなる混合気体がある。気体Aの体積百分率が a % であるとき、この混合気体の平均分子量を表す式として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
(a * M_A + (100 – a) * M_B) / 100
同温・同圧において、気体の体積比は物質量比に等しいため、体積百分率はそのまま物質量の割合を表す。混合気体の平均分子量は、各成分気体の分子量にそれぞれの存在割合を掛けたものの和となる。したがって、気体Aの割合が a / 100、気体Bの割合が (100 – a) / 100 となり、平均分子量は (a * M_A + (100 – a) * M_B) / 100 と表される。
共通テスト(2023年)類似
混合気体の平均分子量
Q22
ヘリウム(分子量4)と窒素(分子量28)からなる混合気体の平均分子量が10であるとき、この混合気体に含まれるヘリウムの物質量割合(モル分率)として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
75パーセント
混合気体の平均分子量は、各成分気体の分子量にその物質量割合を乗じた値の総和で求められます。ヘリウムの物質量割合をxとすると、4x + 28(1-x) = 10という式が成り立ちます。これを展開すると4x + 28 – 28x = 10となり、-24x = -18となります。したがってx = 0.75となり、ヘリウムの割合は75パーセントと算出されます。
センター試験(2017年)類似
気体の状態方程式とアボガドロの法則
Q23
標準状態において、気体1.0 molが占める体積として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
22.4 リットル
アボガドロの法則によれば、標準状態(0度、1.013×10^5 Pa)において、気体の種類によらず1 molあたりの体積は一定であり、約22.4 リットルとなる。これは気体の状態方程式 PV = nRT において、P, T, nを固定した際にVが一定値をとることに由来する。
共通テスト(2024年)類似
物質の状態変化
Q24
物質の状態変化に関する記述として、最も適切なものを選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
海水の蒸留は液体から気体への変化を利用しており、状態変化の一種である。
物質の状態変化は、固体・液体・気体の三態間での物理的な変化を指す。海水の蒸留は、液体を加熱して気体(水蒸気)にし、それを冷却して再び液体に戻すことで純粋な水を得る操作であり、状態変化を利用している。雪が溶けるのは固体から液体への変化であり、ドライアイスが小さくなるのは固体から直接気体になる昇華である。これらは化学変化ではなく、分子の配列や距離が変化する物理変化である。
センター試験(2020年)類似
気体分子の熱運動
Q25
気体分子の熱運動に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体分子は、温度が高くなると熱運動の平均の速さが大きくなる。
気体分子は一定温度であっても個々に異なる速度で不規則に運動しており、その速度分布は温度に依存する。温度が上昇すると分子の平均運動エネルギーが増大するため、平均の速さは大きくなる。絶対零度(0 K)では分子の熱運動は理論上停止し、分子同士の衝突があっても熱運動そのものが止まることはない。
共通テスト(2023年)類似
混合気体の平均分子量
Q26
混合気体の平均分子量の定義に関する説明として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
混合気体全体の質量を、混合気体全体の物質量で割った値である。
平均分子量は、混合気体という系全体を一つの純物質と見なした際のモル質量に相当します。したがって、系全体の質量(g)を系全体の物質量(mol)で除することで定義されます。各成分の分子量の単純な平均ではない点に注意が必要です。各成分の物質量割合(モル分率)を重みとして加重平均することで求められます。
センター試験(2020年)類似
気体分子の熱運動
Q27
物質の熱運動に関する記述として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体から液体を経ることなく直接固体へ変化する物質は存在しない。
気体から直接固体へ変化する現象は凝華(昇華)と呼ばれ、二酸化炭素やヨウ素などで日常的に観察される。したがって、そのような物質が存在しないという記述は誤りである。他の選択肢は、気体分子の速度分布、液体の蒸発現象、分子結晶における分子の微小な振動(熱運動)について正しく述べている。
センター試験(2020年)類似
昇華
Q28
次の物質のうち、常圧下において昇華性を示すものとして最も適切な組み合わせを選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ヨウ素と二酸化炭素
昇華性を持つ物質は、分子間力が比較的弱い分子結晶に多く見られる。ヨウ素(I2)や二酸化炭素(CO2)は、常圧下で加熱すると液体状態を経ずに固体から直接気体へと変化する。一方、水は常圧下では融解して液体となり、塩化ナトリウムのようなイオン結晶や鉄のような金属結晶は、昇華させるためには極めて高い温度や特殊な圧力条件が必要であり、一般的な環境下では昇華性物質とは呼ばない。
センター試験(2017年)類似
沸点と圧力
Q29
物質が液体から気体に変化する沸点と外部圧力の関係に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
外部圧力が低くなると、沸点は下がる。
沸点とは、液体の蒸気圧が外部圧力と等しくなる温度のことである。外部圧力が低くなると、より低い温度で蒸気圧が外部圧力に達するため、沸点は低下する。逆に圧力が高くなれば沸点は上昇する。これは圧力鍋などで加熱調理時間を短縮する原理として利用されている。分子の平均距離や熱運動は物質の状態変化に関与するが、沸点と圧力の直接的な関係は蒸気圧の定義に基づいている。
共通テスト(2023年)類似
モル濃度
Q30
モル濃度に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
溶液1 Lあたりに含まれる溶質の物質量(mol)を表した濃度
モル濃度は、溶液1 Lあたりに含まれる溶質の物質量(mol)で定義され、単位は mol/L(モル毎リットル)で表される。溶媒の体積や質量ではなく、調製された溶液全体の体積を基準とする点に注意が必要である。
共通テスト(2021年)類似
モル濃度と質量パーセント濃度
Q31
密度が1.2 g/cm3、質量パーセント濃度が10%の水酸化ナトリウム水溶液100mLに含まれる水酸化ナトリウム(モル質量40 g/mol)の物質量は何molか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.3 mol
溶液100mLの質量は1.2 g/cm3 × 100 cm3 = 120 gである。このうち溶質の質量は120 g × 0.10 = 12 gとなる。水酸化ナトリウムのモル質量は40 g/molであるため、物質量は12 g / 40 g/mol = 0.3 molと計算できる。密度の単位と体積の積が溶液全体の質量になることを理解しておくことが重要である。
共通テスト(2024年)類似
物質の状態変化
Q32
次の現象のうち、固体から気体への変化(昇華)が含まれるものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ドライアイスを室温で放置すると、周囲の熱を奪って直接気体になる。
昇華とは、物質が液体を経由せずに固体から気体、または気体から固体へ直接変化することを指す。二酸化炭素の固体であるドライアイスは、常圧下では融点が存在せず、室温で直接気体へと変化する代表的な昇華物質である。他の選択肢である水滴の生成は凝縮、氷の融解は融解、塩化ナトリウムの析出は蒸発や結晶化であり、昇華には該当しない。
共通テスト(2025年)類似
標準状態における気体の体積
Q33
標準状態において、異なる種類の気体であっても1モルが同じ体積を占める理由として、最も適切な説明はどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体分子の大きさや種類に関わらず、分子間の平均距離が温度と圧力のみに依存して決まるため
アボガドロの法則により、同温・同圧下では気体の体積は分子数(物質量)に比例する。気体分子そのものの体積は空間全体に比べて極めて小さいため、気体の体積は分子間の平均距離によって決定される。この距離は温度と圧力によってのみ規定されるため、種類によらず一定の体積となる。
センター試験(2019年)類似
質量パーセント濃度
Q34
質量パーセント濃度に関する説明として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
混合物中の特定の成分の質量を混合物全体の質量で割り、100を掛けた値である。
質量パーセント濃度は、混合物全体に対する特定の成分の質量の割合を百分率で示したものである。溶液に限らず、合金などの固体混合物に対しても用いられる。溶媒の質量ではなく混合物全体の質量を分母とすること、および体積ではなく質量を用いる点が定義の重要なポイントである。
センター試験(2020年)類似
モル濃度と希釈
Q35
0.25 mol/Lの硝酸ナトリウム水溶液200 mLに、硝酸ナトリウムの固体を追加して、最終的に0.12 mol/Lの溶液500 mLを調製したい。このとき追加すべき硝酸ナトリウムの質量は何gか。ただし、硝酸ナトリウムの式量を85とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.85 g
溶液の希釈や調製において、溶質の物質量は保存される。最終的な溶液500 mL(0.5 L)に含まれる硝酸ナトリウムの総物質量は、0.12 mol/L × 0.5 L = 0.06 molである。一方、元々の溶液200 mL(0.2 L)に含まれる物質量は、0.25 mol/L × 0.2 L = 0.05 molである。したがって、不足している物質量は 0.06 mol – 0.05 mol = 0.01 molとなる。硝酸ナトリウムの式量は85であるため、必要な質量は 0.01 mol × 85 g/mol = 0.85 gと求められる。
共通テスト(2025年)類似
混合気体の密度と組成
Q36
窒素の分子量を28、アルゴンの分子量を40とし、空気の主成分を窒素とアルゴンのみと仮定する。この混合気体の密度が純粋な窒素の密度よりも0.50パーセント大きいとき、この混合気体に含まれるアルゴンの体積百分率は何パーセントか。最も適当な数値を次から選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.2パーセント
混合気体の密度は平均分子量に比例する。アルゴンの体積百分率をxとすると、混合気体の平均分子量は 28(1-x) + 40x と表される。これが窒素の分子量28の1.005倍であることから、28 + 12x = 28 × 1.005 という式が導かれる。これを整理すると 12x = 0.14 となり、x = 0.14 / 12 = 0.01166… となる。百分率に換算すると約1.2パーセントである。
センター試験(2020年)類似
昇華
Q37
物質が昇華を起こす物理的な背景として、最も適切な説明を選べ。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
物質の三重点における圧力が大気圧よりも高い場合、その物質は常圧下で昇華する。
物質の状態変化は、温度と圧力の関係を示す相図によって決まる。ある物質の三重点(固体・液体・気体が共存する点)の圧力が大気圧よりも高い場合、大気圧下では液体状態が存在し得ないため、固体から気体への直接的な変化である昇華が起こる。二酸化炭素などがこの条件を満たす。分子間力が強い場合は融点や沸点が高くなる傾向があり、昇華の直接的な原因とはならない。
共通テスト(2026年)類似
溶解度
Q38
硝酸カリウムなどの多くの固体物質は、温度が高くなると水に対する溶解度が大きくなる。この理由として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸カリウムが水に溶解する反応は吸熱変化であり、温度を上げると溶解が促進されるため。
多くの固体物質が水に溶解するプロセスは熱を吸収する吸熱変化である。ルシャトリエの原理(平衡移動の法則)に基づくと、温度を上げる(熱を加える)ことで、その熱を和らげる方向、すなわち吸熱反応である溶解を促進する方向に平衡が移動するため、溶解度が増加する。
センター試験(2017年)類似
沸点と圧力
Q39
標高の高い山頂付近で水を加熱して沸騰させた場合、平地と比較してどのような現象が起こるか。最も適当なものを選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
平地よりも低い温度で沸騰が始まる。
標高の高い場所では大気圧が平地よりも低くなる。沸点は外部圧力に依存するため、大気圧が低い環境下では水の沸点は100度よりも低くなる。そのため、山頂で調理を行う際は、平地と同じ加熱時間では食材に十分に熱が伝わらないことがある。蒸発は液体の表面で常に起こる現象であり、沸騰は液体の内部からも気泡が発生する現象であるが、いずれも圧力の影響を受ける。
共通テスト(2024年)類似
混合気体の平均分子量
Q40
分子量40の気体イと分子量20の気体アからなる混合気体において、気体アの物質量の割合が25%であるとき、この混合気体の平均分子量はいくらか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
35
混合気体の平均分子量は、各成分の分子量にモル分率を乗じて合計することで算出できる。気体アのモル分率が0.25、気体イのモル分率が0.75であるため、平均分子量は 20 × 0.25 + 40 × 0.75 = 5 + 30 = 35 となる。グラフの直線的な減少関係からも、アの割合が25%の地点は40から20の間で計算可能である。
センター試験(2017年)類似
気体の状態方程式とアボガドロの法則
Q41
アボガドロの法則が成り立つ背景として、気体の状態方程式 PV = nRT に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同温・同圧下では、気体の種類に関わらず体積は物質量に比例する。
気体の状態方程式 PV = nRT において、温度Tと圧力Pが一定であれば、V = (RT/P) × n となり、体積Vは物質量nに比例する。この関係は気体分子の種類(分子の大きさや分子間力)を無視できる理想気体という仮定に基づいているため、気体の種類によらず成立する。
センター試験(2016年)類似
モル濃度
Q42
モル濃度に関する記述として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
溶液1 Lに含まれる溶質の物質量のことである。
モル濃度は、溶液1 L(1000 mL)あたりに含まれる溶質の物質量(mol)で定義される濃度である。単位はmol/Lを用いる。溶媒の質量を用いるのは質量モル濃度であり、混同しないよう注意が必要である。溶液の体積は温度によって変化するため、モル濃度も温度変化の影響を受けるという特徴がある。
センター試験(2018年)類似
水の密度と状態変化
Q43
水が液体から固体である氷へと状態変化する際、分子間の水素結合によって結晶構造が形成されることで生じる現象として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
液体の水と比較して、氷の体積は増加し密度は小さくなる
水分子は液体状態では比較的自由に運動していますが、冷却されて氷になると、水素結合によって規則正しい正四面体構造の結晶を形成します。この構造は隙間が多いため、液体状態よりも体積が大きくなります。密度は質量を体積で割った値であるため、質量が一定のまま体積が増加すれば、密度は小さくなります。この性質により、氷は水に浮かぶという特徴を持ちます。
共通テスト(2025年)類似
モル体積
Q44
標準状態において気体1 molが占める体積が約22.4 Lであることの背景として、最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体の種類によらず、分子の大きさや分子間力を無視できる理想気体とみなせば、物質量が同じであれば同じ体積を占めるため。
アボガドロの法則により、同温・同圧のもとでは、気体の種類に関わらず同体積中に含まれる分子数は等しい。これを理想気体として扱うと、標準状態(0度、1.013×10^5 Pa)において、物質量1 molあたりの体積は気体の種類によらず約22.4 Lという一定値を示す。
センター試験(2018年)類似
混合気体の平均分子量と質量
Q45
標準状態において、メタンと二酸化炭素の体積比が2対1である混合気体1.0Lの質量として最も近い値はどれか。ただし、メタンの分子量を16、二酸化炭素の分子量を44とし、標準状態における気体1molの体積を22.4Lとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.1g
標準状態において、気体1.0Lの物質量は1/22.4 molである。体積比が2対1であるため、混合気体中のメタンの物質量は(2/3)×(1/22.4) mol、二酸化炭素の物質量は(1/3)×(1/22.4) molとなる。それぞれの質量は、メタンが(2/3)×(1/22.4)×16 g、二酸化炭素が(1/3)×(1/22.4)×44 gである。これらを合計すると、(32+44)/(3×22.4) = 76/67.2 約1.13gとなり、選択肢の中で最も近い値は1.1gである。
センター試験(2020年)類似
昇華
Q46
常圧下において、固体から直接気体へ変化する性質を持つ物質として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ドライアイス(二酸化炭素)
ドライアイスは二酸化炭素の固体であり、常圧下では融点が存在せず、約マイナス78.5度で直接気体へと昇華する。塩化ナトリウムや鉄は非常に高い融点を持ち、水は常圧下では融解を経て液体となるため、これらの物質は常圧下で昇華することは一般的ではない。
センター試験(2015年)類似
気体のモル体積
Q47
標準状態において、同じ質量(1.0 g)の気体をとったとき、その体積が最も大きくなるものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
メタン (CH4)
標準状態において、気体1 molあたりの体積は種類によらず約22.4 Lで一定である。したがって、気体1 gあたりの体積は、1 molあたりの質量である分子量が小さいほど大きくなる。各物質の分子量は、酸素が32、メタンが16、一酸化窒素が30、硫化水素が34である。分子量が最小であるメタンが、同じ質量あたりの体積が最大となる。
共通テスト(2023年)類似
純物質の加熱曲線
Q48
純物質の加熱曲線において、温度が一定となる水平な領域で起こっている現象として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
固体が液体へ、または液体が気体へと変化する状態変化
純物質の加熱曲線において温度が一定となる水平な部分は、加えた熱エネルギーが温度上昇ではなく、分子間の結合を断ち切るための状態変化(融解や沸騰)に消費されていることを示します。この間、物質は固体から液体、あるいは液体から気体へと相転移しており、熱運動の停止や分子配列の維持といった記述は誤りです。
共通テスト(2025年)類似
体積百分率
Q49
同温・同圧において、混合気体中のある成分気体の体積百分率は、その気体の物質量百分率(モル分率をパーセントで表したもの)と等しくなる。この関係が成り立つ根拠となる法則として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アボガドロの法則
アボガドロの法則は「同温・同圧において、すべての気体は同体積中に同数の分子(同物質量)を含む」という法則である。この法則により、混合気体における各成分気体の体積の割合(体積百分率)は、そのまま分子の数の割合、すなわち物質量の割合(物質量百分率)に等しくなる。
共通テスト(2026年)類似
溶解度
Q50
物質の溶解度に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
溶解度とは、一般に水100gに溶かすことができる溶質の最大質量(g)の数値である。
溶解度は、一定温度において溶媒100g(一般には水100g)に溶かすことができる溶質の最大質量(g)で表される。固体の溶解度は温度によって変化し、多くの場合は温度が高くなると大きくなるが、水酸化カルシウムのように温度が高くなると溶解度が下がる物質もあるため、冷却しても必ず析出するとは限らない。
センター試験(2015年)類似
状態変化
Q51
物質の状態変化に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
固体から液体へ変化する過程を融解という。
物質の状態変化において、固体から液体へ変化する過程は融解である。気体から液体への変化は凝縮、液体から気体への変化は蒸発、固体から気体または気体から固体への直接の変化は昇華と呼ぶ。これらは物質固有の温度や圧力条件によって生じる。
センター試験(2015年)類似
気体のモル体積
Q52
標準状態における気体の性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体の分子量が小さいほど、同じ質量あたりの体積は大きくなる。
標準状態において、気体1 molあたりの体積は物質の種類によらず約22.4 Lである。質量をm、分子量をMとすると、物質量nはn = m / M (mol) と表される。この気体の体積Vは V = 22.4 × (m / M) (L) となるため、質量mが一定であれば、体積Vは分子量Mに反比例する。したがって、分子量が小さいほど体積は大きくなる。
共通テスト(2025年)類似
モル体積
Q53
標準状態において、密度が1.60 g/cm^3であるドライアイス(固体二酸化炭素)1.10 cm^3を完全に昇華させて気体にしたとき、その気体が占める体積として最も適切なものはどれか。ただし、二酸化炭素のモル質量を44 g/molとし、標準状態における気体1 molの体積を22.4 Lとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.896 L
ドライアイスの質量は、密度1.60 g/cm^3に体積1.10 cm^3を乗じて1.76 gと求められる。二酸化炭素のモル質量は44 g/molであるため、物質量は1.76 g / 44 g/mol = 0.04 molとなる。標準状態において気体1 molは22.4 Lを占めるため、0.04 molの気体は 0.04 mol × 22.4 L/mol = 0.896 Lとなる。
共通テスト(2026年)類似
水溶液の性質
Q54
水溶液の性質に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化ナトリウムは水溶液中で電離するため、水溶液は電気をよく通す。
塩化ナトリウム(NaCl)はイオン結晶であり、水に溶けるとナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl-)に電離するため、水溶液は電気を導く。一方、ショ糖(C12H22O11)は分子結晶であり、水に溶けても電離しないため電気を通さない。硫酸バリウム(BaSO4)は水に極めて溶けにくく、水溶液中でのイオン濃度が非常に低いため、電気をほとんど通さない。
センター試験(2020年)類似
昇華
Q55
固体が液体を経ずに直接気体になる、あるいは気体が液体を経ずに直接固体になる現象を何というか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
昇華
物質の状態変化において、固体から直接気体、または気体から直接固体へと変化する現象を昇華という。融解は固体から液体への変化、蒸発は液体から気体への変化、凝縮は気体から液体への変化を指す。ドライアイスやヨウ素は、常圧下でこの昇華という性質を示す代表的な物質である。
センター試験(2019年)類似
質量パーセント濃度
Q56
ある合金6.0gを分析したところ、含まれるニッケル成分がすべて酸化ニッケル(II)として存在しており、その質量が1.5gであった。この合金中のニッケルの質量パーセント濃度として最も適切な値はどれか。ただし、ニッケルの原子量を59、酸素の原子量を16とし、酸化ニッケル(II)の化学式はNiOとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
20%
酸化ニッケル(II)の式量は59+16=75である。酸化ニッケル1.5gに含まれるニッケルの質量は、1.5g×(59/75)=1.18gと算出される。合金全体の質量は6.0gであるため、ニッケルの含有率は(1.18g/6.0g)×100=19.66…%となる。したがって、選択肢の中で最も近い値は20%である。化学量論に基づき、化合物中の金属元素の割合を正確に求めることが重要である。
共通テスト(2021年)類似
モル濃度と質量パーセント濃度
Q57
溶液の濃度計算において、質量パーセント濃度からモル濃度へ換算する際に、密度d g/cm3の情報が必要となる物理的な理由はどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
質量パーセント濃度は溶質の質量比であり、モル濃度は溶液の体積あたりの物質量であるため、質量と体積を変換する必要があるから
質量パーセント濃度は「溶液全体の質量」に対する溶質の割合を示すが、モル濃度は「溶液の体積」あたりの溶質の物質量を示す。この二つの単位を変換するには、質量と体積を橋渡しする物理量である密度が不可欠である。密度は単位体積あたりの質量を表すため、これを用いることで溶液の体積から質量を導き出し、モル濃度への換算が可能となる。
共通テスト(2026年)類似
水溶液の性質
Q58
物質の性質と水溶液の電気伝導性に関する説明として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫酸バリウムは水にほとんど溶けないため、水溶液の電気伝導性は極めて低い。
物質が水溶液中で電気を通すためには、溶質が電離してイオンが存在する必要がある。硫酸バリウムは難溶性塩であり、水にほとんど溶けないため、イオンが水溶液中にほとんど放出されず、電気伝導性は極めて低い。ショ糖は非電解質であり、塩化ナトリウムは強電解質であるという基本的な性質を理解することが重要である。
センター試験(2020年)類似
モル濃度と希釈
Q59
モル濃度に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
溶液の体積が変化しても、溶質の物質量は変化しない。
モル濃度(mol/L)は、溶液1 Lあたりの溶質の物質量(mol)で表される。溶液を希釈したり濃縮したりする場合、溶媒を加減しても溶質そのものの物質量は保存される。したがって、溶液の体積が変化しても溶質の物質量は変わらない。なお、溶媒1 kgあたりの溶質の物質量は質量モル濃度であり、モル濃度とは定義が異なる。また、溶媒を蒸発させると溶液の体積が減少するため、モル濃度は大きくなる。
物質の変化(酸塩基・酸化還元)(196問)の一問一答問題
共通テスト(2024年)類似
サバティエ反応における酸化数
Q1
サバティエ反応(CO2 + 4H2 → CH4 + 2H2O)において、炭素原子の酸化数がどのように変化するかを説明した記述として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素中の炭素原子の酸化数は+4であり、メタン中の炭素原子の酸化数は-4であるため、炭素原子は還元されている。
酸化数は、原子が電子を失ったか得たかを示す指標である。二酸化炭素では酸素原子が-2の酸化数を持ち、全体で0となるため炭素は+4である。メタンでは水素原子が+1の酸化数を持ち、全体で0となるため炭素は-4である。+4から-4への変化は電子の受け取りを意味し、還元反応に該当する。
共通テスト(2025年)類似
金属の酸化と還元
Q2
金属の酸化と還元反応の原理として、最も適切な説明を次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
金属の酸化反応では、金属原子が電子を放出して陽イオンになる過程が含まれる。
酸化とは酸素との化合だけでなく、電子を失う反応も指す。金属が酸化物になる際、金属原子は電子を放出して陽イオンとなり、酸素原子が電子を受け取って陰イオンとなる。水素による酸化銅(II)の還元では、水素が酸素と結びついて電子を奪うため、水素は還元剤として働く。また、反応性が大きい金属ほど酸化されやすく、その酸化物は還元されにくい。
センター試験(2018年)類似
モル濃度の算出
Q3
質量パーセント濃度が同じ水溶液において、密度が異なる場合、モル濃度と密度の関係について正しい説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
密度が高いほど、単位体積あたりの溶質の質量が大きくなるため、モル濃度は高くなる。
モル濃度は溶液の体積あたりの溶質の物質量である。質量パーセント濃度が一定であれば、溶液の密度が高いほど、同じ体積(1 L)に含まれる溶液全体の質量が大きくなり、結果として溶質の質量も大きくなる。したがって、密度が高いほどモル濃度は高くなる。
共通テスト(2022年)類似
酸の電離と中和
Q4
強酸と弱酸の性質に関する記述として誤っているものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
弱酸は水溶液中で全く電離していない
弱酸であっても水溶液中では一部が電離しており、電離平衡の状態にある。強酸は電離度がほぼ1であるのに対し、弱酸の電離度は1よりも小さい値をとるが、0ではない。そのため、同じ濃度の溶液を比較すると、強酸の方が電離する水素イオンの割合が大きく、結果として水素イオン濃度も高くなる。
共通テスト(2022年)類似
化学反応の量的関係
Q5
化学反応式に基づいて反応物と生成物の物質量を計算する際の考え方として、最も適切な説明を選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
化学反応式中の係数比は、反応する物質の物質量の比と一致する。
化学反応式における各化学式の前の係数は、反応に関与する物質の物質量(mol)の比を表している。これは原子の保存則に基づいたものであり、質量や体積の比と直接一致するとは限らない。質量を計算する際には、物質量にモル質量を乗じる必要があるため、物質量の比を基準に考えることが量的関係を解く上での基本となる。
共通テスト(2024年)類似
化学反応における生成物の物質量
Q6
宇宙ステーションの空気制御システムでは、二酸化炭素と水素からメタンと水を生成するサバティエ反応(CO2 + 4H2 -> CH4 + 2H2O)が利用されている。この反応において、2.5 molの二酸化炭素を完全に反応させるために必要な水素の物質量と、そのとき生成する水の物質量の組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水素:10 mol、水:5.0 mol
化学反応式 CO2 + 4H2 -> CH4 + 2H2O の係数比より、反応する二酸化炭素と必要な水素、生成する水の物質量比は 1 : 4 : 2 である。したがって、2.5 molの二酸化炭素が反応するとき、必要な水素は 2.5 mol * 4 = 10 mol、生成する水は 2.5 mol * 2 = 5.0 mol となる。
センター試験(2018年)類似
酸化数の変化
Q7
次の反応のうち、酸化還元反応に該当するものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2CO + O2 → 2CO2
2CO + O2 → 2CO2の反応では、炭素の酸化数が+2から+4へ、酸素の酸化数が0から-2へと変化しており、酸化還元反応である。他の選択肢である酢酸ナトリウムと塩酸の反応、水酸化銅と硫酸の反応、アンモニアと硝酸の反応は、いずれも酸塩基反応であり、反応前後で各原子の酸化数は変化しない。
共通テスト(2026年)類似
酸化数
Q8
酸化数に関する記述として最も適当なものを次の中から選べ。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
単体中の原子の酸化数は常に0である。
酸化数は原子が電子をどれだけ引きつけているかを示す指標である。単体では同種の原子が結合しているため、電子の偏りはなく酸化数は0と定義される。水素は金属との水素化物では-1となることがあり、酸素は過酸化物では-1となるため、常に一定ではない。また、化合物全体の酸化数の総和は0であり、多原子イオンの場合はそのイオンの電荷に等しくなる。
共通テスト(2021年)類似
酸素原子の物質量
Q9
次の物質のうち、含まれる酸素原子の物質量が最も小さいものはどれか。ただし、原子量はH=1.0, C=12, O=16とし、気体は標準状態とする。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水18g
各物質に含まれる酸素原子の物質量を計算する。標準状態の酸素分子22.4Lは1molであり、酸素原子は2mol含まれる。水18gは1molであり、酸素原子は1mol含まれる。過酸化水素1.0molには酸素原子が2.0mol含まれる。炭素12gの完全燃焼で生じる二酸化炭素は1molであり、酸素原子は2mol含まれる。したがって、酸素原子の物質量が最も小さいのは水18gである。
共通テスト(2021年)類似
酸化剤
Q10
次の化学反応式 Br2 + 2I- → 2Br- + I2 において、酸化剤として働いている物質はどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
Br2
この反応では、Br2が電子を受け取ってBr-に変化している。酸化剤とは電子を受け取って自身が還元される物質であるため、この反応において電子を奪い取っているBr2が酸化剤である。一方、I-は電子を失ってI2に変化しているため、還元剤として働いている。
共通テスト(2024年)類似
化学反応における量的関係のグラフ
Q11
宇宙ステーションの空気制御システムにおいて、サバティエ反応(CO2 + 4H2 -> CH4 + 2H2O)を利用して二酸化炭素の除去と水の回収を行っている。10 molの二酸化炭素と30 molの水素を密閉容器に入れて反応させたとき、生成する水の物質量は最大で何molか。ただし、反応は完全に進行するものとする。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
15 mol
化学反応式 CO2 + 4H2 -> CH4 + 2H2O において、反応する物質量の比は CO2 : H2 = 1 : 4 である。10 molのCO2をすべて反応させるには40 molのH2が必要だが、今回は30 molしか存在しないため、H2がすべて消費されて反応が停止する。消費されるH2が30 molのとき、生成するH2Oの物質量は、反応式の係数比(H2 : H2O = 4 : 2)より、30 mol * (2/4) = 15 molとなる。
センター試験(2020年)類似
沈殿生成反応の量的関係
Q12
塩化カルシウムと臭化カルシウムを含む水溶液に十分な量の硫酸ナトリウムを加えたところ、硫酸カルシウム二水和物(式量172)が8.6g沈殿した。このとき、沈殿したカルシウムイオンの物質量は何molか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.050 mol
硫酸カルシウム二水和物(CaSO4・2H2O)の式量は172である。沈殿した質量8.6gを式量172で割ると、8.6 / 172 = 0.050 molとなる。化学反応式 Ca2+ + SO4 2- + 2H2O → CaSO4・2H2O に基づき、沈殿した硫酸カルシウム二水和物の物質量と、そこに含まれるカルシウムイオンの物質量は等しいため、0.050 molとなる。
共通テスト(2025年)類似
酸化還元反応
Q13
塩酸の電気分解において、陽極で起こる反応を正しく表したものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2Cl- → Cl2 + 2e-
電気分解は、外部電源から電子を供給し、強制的に酸化還元反応を起こす操作である。塩酸の電気分解では、陽極において塩化物イオン(Cl-)が電子を放出して塩素分子(Cl2)になる酸化反応が起こる。一方、陰極では水素イオン(H+)が電子を受け取って水素分子(H2)になる還元反応が進行する。選択肢のうち、電子を放出する酸化反応の式は2Cl- → Cl2 + 2e-のみである。
センター試験(2015年)類似
水溶液の液性とpH
Q14
塩化アンモニウム水溶液が酸性を示す理由として、最も適切な説明はどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニウムイオンが水と反応して水素イオンを生じるため
塩化アンモニウムは水中でアンモニウムイオンと塩化物イオンに電離する。このうち、弱塩基由来のアンモニウムイオンは水と反応して加水分解を起こし、アンモニアと水素イオンを生じる。この水素イオンの存在により、水溶液は酸性を示す。強酸由来の塩化物イオンは水とほとんど反応しないため、液性に影響を与えない。
共通テスト(2023年)類似
モール法における指示薬と試薬の選択
Q15
モール法による塩化物イオンの滴定において、終点の判定に用いられる反応として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
過剰の銀イオンがクロム酸イオンと反応し、赤褐色のクロム酸銀沈殿を生じる。
モール法は、塩化物イオンを含む溶液に硝酸銀標準液を滴定する沈殿滴定法である。指示薬として加えたクロム酸カリウムは、塩化物イオンがすべて塩化銀として沈殿し終えた後、わずかに過剰となった銀イオンと反応して、赤褐色のクロム酸銀沈殿を生じる。この色の変化を目視することで、滴定の終点を判定する。この際、溶液のpHが極端に酸性や塩基性であると沈殿の生成に影響するため、中性付近で行う必要がある。
共通テスト(2022年)類似
酸化還元反応
Q16
酸化防止の原理として、対象物質よりも酸化されやすい物質を共存させる手法がとられることがある。この原理に基づいた具体例として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
鉄板の表面を亜鉛でめっきする
酸化防止とは、対象物質よりもイオン化傾向が大きく酸化されやすい物質を共存させ、対象物質の代わりに酸化させることで腐食を防ぐ手法である。鉄板に亜鉛をめっきしたトタンは、鉄よりも亜鉛が先に酸化されるため、鉄の腐食を抑制できる。一方、塩素処理は殺菌、生石灰は乾燥、重曹は加熱による二酸化炭素発生を用いた膨張を目的としており、酸化防止の原理とは異なる。
共通テスト(2025年)類似
電圧計の接続方法
Q17
電圧計の接続方法に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電圧計は内部抵抗が非常に大きいため、並列に接続しても回路全体の電流への影響を小さく抑えられる
電圧計は、測定対象の電位差を測る際に回路の電流を乱さないよう、内部抵抗が極めて大きく設計されています。並列に接続することで、電圧計側に流れる電流を最小限に抑えつつ、抵抗の両端の電圧を測定することが可能です。これに対し、電流計は回路の電流をそのまま流す必要があるため、内部抵抗を極めて小さく設計し、直列に接続します。この役割の違いを理解することが重要です。
共通テスト(2023年)類似
金属の析出反応
Q18
金属のイオン化傾向に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
イオン化傾向が小さい金属のイオンを含む水溶液に、それよりイオン化傾向が大きい金属片を浸すと、金属片が溶け出し、イオン化傾向の小さい金属が析出する。
金属のイオン化傾向は、金属が陽イオンになろうとする性質の強さを表す指標である。イオン化傾向が大きい金属は電子を放出して陽イオンになりやすく、逆にイオン化傾向が小さい金属のイオンは電子を受け取って単体として析出しやすい。この性質を利用し、イオン化傾向の大きい金属を小さい金属のイオンを含む水溶液に浸すと、酸化還元反応が進行して金属の析出が起こる。銅は鉛よりもイオン化傾向が小さいため、酢酸鉛(II)水溶液に銅を浸しても反応は進行しない。
共通テスト(2025年)類似
比熱の算出
Q19
質量300gの液体に1260Jの熱量を加えたところ、温度が1.4K上昇した。この液体の比熱として正しい値はどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
3.0J/(g・K)
比熱cは、熱量Q、質量m、温度変化ΔTを用いて c = Q / (mΔT) で求められる。与えられた数値を代入すると、c = 1260J / (300g × 1.4K) となる。分母の積は420g・Kであるため、1260 / 420 を計算すると3.0J/(g・K)が得られる。
共通テスト(2024年)類似
水の電気分解
Q20
水の電気分解により、標準状態で水素が2.0 mol発生したとき、同時に発生する酸素の質量は何gか。ただし、原子量はH=1.0, O=16とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
32 g
水の電気分解の化学反応式は 2H2O → 2H2 + O2 である。この式から、発生する水素と酸素の物質量比は 2:1 であることがわかる。水素が 2.0 mol 発生するとき、酸素は 1.0 mol 発生する。酸素分子 O2 の分子量は 32 であるため、1.0 mol の酸素の質量は 32 g となる。
センター試験(2017年)類似
酸化還元反応の係数合わせ
Q21
酸化還元反応式において、両辺の原子数と電荷の総和を一致させる係数合わせを行う際、最も重要な原理はどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応に関与する電子の授受の総数が等しいこと
酸化還元反応は、酸化剤が受け取る電子の数と、還元剤が放出する電子の数が等しくなることで成立する。この電子の授受のバランスを合わせるために係数を決定する。原子数や電荷の保存は結果として満たされる条件であり、酸化還元反応の本質は電子の移動にある。
共通テスト(2025年)類似
熱容量の無視による誤差
Q22
質量100gの液体に1000Jの熱量を与えたところ、温度が2.5K上昇した。容器の熱容量を無視してこの液体の比熱を計算すると何J/(g・K)になるか。ただし、実際には容器が熱を吸収しており、容器を含めた系の熱容量を考慮した真の比熱は3.5J/(g・K)であった。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
4.0 J/(g・K)
容器の熱容量を無視して計算する場合、与えた熱量1000Jのすべてが液体100gの温度上昇(2.5K)に使われたと仮定します。このとき、比熱c = 1000J / (100g × 2.5K) = 4.0J/(g・K)となります。実際には容器も加熱されているため、液体のみに伝わった熱量は1000Jよりも少なく、真の比熱は計算値よりも小さくなります。
共通テスト(2021年)類似
正塩
Q23
酸の水素原子が塩基の陽イオンによって完全に置換された塩を何というか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
正塩
酸と塩基の中和反応において、酸の水素原子がすべて塩基の陽イオン(金属イオンやアンモニウムイオンなど)に置き換わったものを正塩と呼ぶ。一方、酸の水素原子が一部残っているものは酸性塩、塩基のヒドロキシ基が一部残っているものは塩基性塩に分類される。硫酸ナトリウムや塩化ナトリウムなどが代表的な正塩の例である。
共通テスト(2023年)類似
クロム酸イオンの酸性溶液中での変化
Q24
クロム酸イオンと二クロム酸イオンの平衡に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
この反応は酸塩基反応であり、クロムの酸化数は変化しない。
クロム酸イオン(CrO4^2-)と二クロム酸イオン(Cr2O7^2-)の相互変換は、溶液のpHに依存する平衡反応です。酸性条件下では水素イオン濃度が高まるため、平衡は二クロム酸イオンが生成する右方向へ移動します。この過程でクロム原子の酸化数は変化しないため、酸化還元反応ではなく酸塩基反応に分類されます。したがって、塩基性溶液中では逆に平衡が左に移動し、クロム酸イオンが優勢となります。
共通テスト(2022年)類似
ブレンステッド・ローリーの定義
Q25
ブレンステッド・ローリーの定義に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸とは、相手の物質に水素イオンを与える分子やイオンのことである。
ブレンステッド・ローリーの定義の核心は、水素イオンの授受に注目することである。酸は水素イオンを与える物質、塩基は水素イオンを受け取る物質と定義される。水は相手に応じて水素イオンを与えたり受け取ったりできるため、両性物質として分類される。この定義は、水溶液中だけでなく、気相反応など幅広い反応系に適用できる汎用性の高い考え方である。
共通テスト(2023年)類似
クロム酸イオンの酸性溶液中での変化
Q26
クロム酸イオン(CrO4^2-)が酸性溶液中で二クロム酸イオン(Cr2O7^2-)に変化する反応において、反応式の係数として適切な組み合わせはどれか。なお、反応式は aCrO4^2- + bH+ → cCr2O7^2- + dH2O と表される。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
a=2, b=2, c=1, d=1
クロム酸イオンが酸性溶液中で二クロム酸イオンに変化する反応は、2CrO4^2- + 2H+ → Cr2O7^2- + H2O と記述されます。この反応は酸塩基反応の一種であり、クロム原子の酸化数は反応の前後で変化しません。原子数と電荷のバランスを考慮すると、左辺のクロム原子は2個、酸素原子は8+2=10個、水素原子は2個、電荷は-4+2=-2となります。右辺も同様に、クロム原子は2個、酸素原子は7+1=8個、水素原子は2個、電荷は-2となり、両辺で一致します。
センター試験(2016年)類似
塩の加水分解と水溶液の液性
Q27
0.1 mol/L の水溶液を調製したとき、その液性が酸性を示す物質はどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化アンモニウム
塩化アンモニウムは、弱塩基であるアンモニアと強酸である塩酸からなる塩です。水溶液中ではアンモニウムイオンが水と反応する加水分解を起こし、水素イオンを生じるため、水溶液は酸性を示します。これに対し、塩化ナトリウムは強酸と強塩基からなるため中性であり、炭酸ナトリウムや酢酸ナトリウムは弱酸と強塩基からなるため塩基性を示します。
センター試験(2020年)類似
水溶液の液性とpH
Q28
0.1 mol/L の水溶液を調製したとき、そのpHが最も大きくなるものとして正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭酸水素ナトリウム
硫酸水素ナトリウムは水溶液中で電離して水素イオンを生じるため酸性を示し、pHは小さい。塩化ナトリウムは強酸と強塩基からなる塩であり中性を示す。一方、炭酸水素ナトリウムは弱酸と強塩基からなる塩であり、陰イオンの加水分解によって水酸化物イオンを生じるため弱塩基性を示す。したがって、これらの中で最もpHが大きいのは炭酸水素ナトリウムである。
共通テスト(2026年)類似
酸と塩基の分類
Q29
農業において土壌のpH調整や肥料の成分として利用される物質のうち、水溶液中で電離度が極めて大きく、強酸に分類されるものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸
酸と塩基の強弱は、水溶液中での電離度によって決まる。硝酸は水溶液中でほぼ完全に電離するため強酸に分類される。一方、酢酸は電離度が小さく弱酸である。水酸化カリウムは強塩基であり、アンモニアは水溶液中で一部が電離する弱塩基として知られている。これらの分類は、肥料の反応性や土壌への影響を理解する上で重要である。
センター試験(2016年)類似
合金の組成計算
Q30
合金に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
合金の組成は質量パーセント濃度を用いて表すことができる。
合金は2種類以上の金属元素が混ざり合った固体であり、純物質ではなく混合物です。そのため、一定の化学組成式で表すことはできません。合金の成分比率は、一般的に各成分の質量比である質量パーセント濃度を用いて表現されます。また、混合の過程で各成分の原子が消滅したり生成されたりすることはないため、混合前後で各元素の物質量の総和は保存されます。
共通テスト(2024年)類似
酸化数の比較
Q31
次の化学種に含まれる中心原子の酸化数を比較したとき、その値が最も大きいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫酸イオン中の硫黄
各化学種における中心原子の酸化数を求めると、硫酸イオン(SO4 2-)中の硫黄は+6、硝酸(HNO3)中の窒素は+5、二酸化マンガン(MnO2)中のマンガンは+4、アンモニウムイオン(NH4+)中の窒素は-3となります。これらを比較すると、+6である硫酸イオン中の硫黄の酸化数が最も大きくなります。酸化数は、単体では0、イオンではその電荷と等しくなり、化合物中では構成原子の酸化数の総和が0になるという規則を用いて算出します。
共通テスト(2023年)類似
モール法における指示薬と試薬の選択
Q32
モール法に関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
指示薬として用いるクロム酸カリウムの代わりに、クロム酸銀を指示薬として用いることができる。
モール法では、指示薬としてクロム酸カリウムを用いる。もしクロム酸銀を指示薬として用いると、最初から赤褐色の沈殿が存在することになり、終点における色の変化を判別することができない。また、滴定剤には硝酸銀を用いるのが一般的であり、塩化物イオンと銀イオンが反応して塩化銀の白色沈殿を生じ、その後、過剰の銀イオンがクロム酸イオンと反応して赤褐色のクロム酸銀沈殿を生じることで終点を知らせる。
共通テスト(2025年)類似
熱容量
Q33
比熱が 0.90 J/(g・K) であるアルミニウムの塊 200 g の熱容量として正しい値はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
180 J/K
物体の熱容量 C は、その物体の質量 m と比熱 c の積(C = mc)で求められる。この場合、質量 200 g に比熱 0.90 J/(g・K) を乗じると、200 × 0.90 = 180 となる。単位は J/K となり、この物体は 1 K の温度上昇につき 180 J の熱量を必要とすることがわかる。
共通テスト(2025年)類似
化学反応の量的関係
Q34
化学反応式 NaNO2 + NH4Cl → N2 + 2H2O + NaCl に基づき、塩化アンモニウム 0.535 g を完全に反応させたとき、標準状態において発生する窒素の体積として最も近い値はどれか。ただし、塩化アンモニウムの式量は 53.5 とする。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
224 mL
塩化アンモニウム 0.535 g の物質量は 0.535 / 53.5 = 0.01 mol です。化学反応式より、塩化アンモニウム 1 mol から窒素 1 mol が生成されるため、0.01 mol の窒素が発生します。標準状態における気体 1 mol の体積は 22.4 L であるため、0.01 mol × 22.4 L/mol = 0.224 L = 224 mL となります。
共通テスト(2021年)類似
燃料電池の反応
Q35
燃料電池の負極において、水素が酸化されて電子を放出する反応式として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
H2 → 2H+ + 2e-
燃料電池の負極では、水素分子(H2)が電子(e-)を放出して水素イオン(H+)になる酸化反応が起こる。この反応式は H2 → 2H+ + 2e- と表される。一方、正極では酸素(O2)が電子を受け取って還元される反応が進行する。選択肢の他の式は、正極の反応や水素イオンの還元反応を示しており、負極の反応としては不適切である。
共通テスト(2021年)類似
酸化剤
Q36
化学反応式 Br2 + 2e- → 2Br- において、臭素(Br2)の役割と酸化数の変化の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸化剤として働き、酸化数は0から-1に減少する。
単体である臭素(Br2)の酸化数は0である。反応後の臭化物イオン(Br-)の酸化数は-1である。酸化数が減少していることは、電子を受け取って還元されていることを意味する。相手を酸化させ、自身が還元される物質は酸化剤であるため、この反応における臭素は酸化剤として働いている。
共通テスト(2024年)類似
二次電池の定義
Q37
二次電池の特性に関する説明として、誤っているものを選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
燃料電池は、外部からの電気供給による充電が可能な二次電池の一種である。
燃料電池は、水素などの燃料を外部から供給し続け、その酸化反応によって電気を取り出す装置であり、充電によって繰り返し使用する二次電池とは分類が異なる。二次電池は可逆的な化学反応を利用して電気を蓄えるものであり、リチウムイオン電池はその代表例として高いエネルギー密度を持つ。
共通テスト(2025年)類似
ブレンステッド・ローリーの定義
Q38
ブレンステッド・ローリーの定義における「酸」の性質として最も適切な記述はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
相手に水素イオンを与える物質のことである
ブレンステッド・ローリーの定義は、酸と塩基を水素イオン(H+)の授受によって定義するものである。酸はH+を放出する(与える)物質、塩基はH+を受け取る物質と定義される。水酸化物イオンを生じる定義はアレニウスの定義であり、電子対の供与による定義はルイスの定義である。これらは定義の範囲が異なるため混同しないよう注意が必要である。
センター試験(2015年)類似
ブレンステッド・ローリーの酸
Q39
アンモニアが水と反応してアンモニウムイオンと水酸化物イオンを生じる反応において、ブレンステッド・ローリーの定義に基づき、塩基として働いている物質の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニアと水
反応式 NH3 + H2O → NH4+ + OH- において、アンモニア(NH3)は水から水素イオンを受け取ってアンモニウムイオン(NH4+)になるため塩基として働く。また、逆反応を考えると、アンモニウムイオンは水素イオンを放出してアンモニアに戻るため酸として働く。この反応系全体で塩基として振る舞うのはアンモニアと水である。
センター試験(2020年)類似
金属のイオン化傾向
Q40
金属のイオン化傾向に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
鉄は銀よりもイオン化傾向が大きいため、硝酸銀水溶液に鉄を入れると銀が析出する。
金属のイオン化傾向とは、金属が水溶液中で陽イオンになろうとする性質の強さである。鉄は銀よりもイオン化傾向が大きいため、鉄原子が電子を放出して鉄(II)イオンとなり、代わりに銀イオンが電子を受け取って銀として析出する。アルミニウムは濃硝酸中で不動態を形成して反応が止まり、銅と希硝酸の反応では水素ではなく一酸化窒素が発生する。
センター試験(2018年)類似
炭酸水素ナトリウムの滴定曲線
Q41
炭酸水素ナトリウム水溶液を塩酸で滴定する際、滴定開始直後の溶液のpHと、中和点付近におけるpH変化の傾向として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
開始時のpHは7より大きく、中和点付近でpHが急激に低下する
炭酸水素ナトリウムは弱塩基性を示すため、滴定前の水溶液はpHが7より大きい値をとる。ここに塩酸を滴下していくと、NaHCO3 + HCl → NaCl + H2O + CO2 の反応が進行し、中和点に近づくにつれて溶液中の水素イオン濃度が急激に変化するため、滴定曲線は中和点付近でpHが急激に低下する形状となる。
センター試験(2018年)類似
リチウムイオン電池の特性
Q42
リチウムイオン電池の特性に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
リチウムイオン電池は、リチウムイオンの移動を利用して充放電を行う二次電池である。
リチウムイオン電池は、正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充放電を行う二次電池である。一次電池とは異なり、外部から電気エネルギーを供給することで繰り返し使用が可能である。また、負極には炭素材料などが用いられ、電解液には水溶液ではなく有機溶媒が用いられる。アルカリマンガン乾電池や酸化銀電池は一次電池であり、鉛蓄電池は二次電池であるが、リチウムイオン電池とは構造や材料が異なる。
共通テスト(2023年)類似
中和滴定の計算
Q43
中和滴定において、2価の強酸Aの溶液5 mLを、モル濃度x mol/Lの1価の塩基Bの水溶液y mLで完全に中和した。このとき、強酸Aのモル濃度を表す式として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
xy/10
中和滴定では、酸の価数×酸のモル濃度×酸の体積=塩基の価数×塩基のモル濃度×塩基の体積の関係が成り立つ。強酸Aのモル濃度をC mol/Lとすると、2×C×(5/1000)=1×x×(y/1000)という式が導かれる。これをCについて解くと、C=xy/10 mol/Lとなる。単位を揃えるために体積をLに換算して計算することが重要である。
共通テスト(2025年)類似
化学反応式の係数
Q44
化学反応式において、各物質の化学式の前に書かれる係数の比は何を表しているか。最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応・生成する各物質の物質量(モル)の比
化学反応式の係数は、反応に関与する各物質の粒子の個数の比を表している。個数の比はそのまま物質量(モル)の比に対応するため、係数比は反応・生成する物質量の比に等しい。質量保存の法則により反応前後の総質量は等しいが、各物質のモル質量が異なるため、係数比は質量の比とは一致しない。
共通テスト(2025年)類似
熱量の計算
Q45
物質の温度を1K上昇させるのに必要な熱量をその物質の熱容量という。質量m[g]の物質の温度を1K上昇させるのに必要な熱量を比熱c[J/(g・K)]と定義するとき、熱容量C[J/K]を表す式として正しいものはどれか。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
C = mc
比熱cは単位質量あたりの熱容量である。したがって、質量mの物質全体の熱容量Cは、比熱cに質量mを乗じることで求められる。すなわちC = mcという関係が成り立つ。熱容量は物質の量に依存する示量性変数であり、比熱は物質の種類によって決まる示強性変数である。
共通テスト(2025年)類似
化学反応の量的関係
Q46
化学反応式 NaNO2 + NH4Cl → N2 + 2H2O + NaCl に基づき、亜硝酸ナトリウムと塩化アンモニウムを反応させて窒素を生成させる実験を行う。この反応において、亜硝酸ナトリウムの物質量を変化させたとき、生成する窒素の体積が一定値に達した。この現象が生じる理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化アンモニウムが制限反応物となり、それ以上反応が進まなくなったため。
化学反応式において、反応物の一方が不足すると、それ以上反応は進行しません。この実験で窒素の発生量が一定になるのは、亜硝酸ナトリウムを増やしても、もう一方の反応物である塩化アンモニウムがすべて消費され、反応が停止するためです。このように、反応の進行を制限する物質を制限反応物と呼びます。
センター試験(2015年)類似
プロパンの完全燃焼
Q47
標準状態で 2.24 L のプロパン C3H8 を完全に燃焼させたとき、生成する二酸化炭素の物質量は何 mol か。ただし、標準状態における気体 1 mol の体積は 22.4 L とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.3 mol
まず、2.24 L のプロパンの物質量を求めると 2.24 L / 22.4 L/mol = 0.1 mol です。化学反応式 C3H8 + 5O2 → 3CO2 + 4H2O より、プロパン 1 mol からは 3 mol の二酸化炭素が生成することがわかります。したがって、0.1 mol のプロパンが燃焼すると、生成する二酸化炭素は 0.1 mol × 3 = 0.3 mol となります。
センター試験(2016年)類似
酸化還元反応の判定
Q48
酸化還元反応の定義および判定に関する記述として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸化還元反応とは、反応前後で原子の酸化数が変化する反応のことである。
酸化還元反応の定義は、反応前後において原子の酸化数が変化する反応である。沈殿生成反応や中和反応は、イオン同士の結合や水素イオンの移動を伴うが、原子の酸化数は変化しないため、酸化還元反応には含まれない。酸化数の変化は電子の授受と密接に関連しており、酸化数の変化がない反応は酸化還元反応とはみなされない。
センター試験(2016年)類似
酸化還元反応の判定
Q49
化学反応において、酸化還元反応に該当するものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
過マンガン酸カリウム水溶液にシュウ酸水溶液を加えて加熱する反応
酸化還元反応は、反応前後で原子の酸化数が変化する反応である。過マンガン酸カリウムとシュウ酸の反応では、マンガンと炭素の酸化数が変化する。一方、沈殿生成反応(硝酸銀と食塩水)や中和反応(水酸化ナトリウムと塩酸)、弱酸の遊離反応(炭酸カルシウムと塩酸)は、イオンの組み合わせが変わるだけで酸化数の変化を伴わないため、酸化還元反応には分類されない。
共通テスト(2025年)類似
熱容量の無視による誤差
Q50
熱量計を用いて液体の比熱を測定する際、容器や攪拌棒の熱容量を無視して計算を行った場合に生じる誤差の説明として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
算出される比熱は、真の値よりも大きくなる。
熱量計を用いた実験では、発生した熱の一部は容器や攪拌棒の温度上昇にも消費されます。これらを無視して計算すると、液体のみに熱が伝わったと仮定することになり、液体に与えられた熱量が実際よりも過大に見積もられます。熱量Q = 比熱c × 質量m × 温度変化ΔTの式において、Qが過大評価されるため、算出される比熱cの値も真の値より大きくなります。
センター試験(2016年)類似
酸化還元反応の判定
Q51
次の化学反応のうち、酸化還元反応に該当するものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2Na + 2H2O → 2NaOH + H2
酸化還元反応は、反応前後で原子の酸化数が変化する反応である。選択肢のうち、2Na + 2H2O → 2NaOH + H2 では、Naの酸化数が0から+1に、Hの酸化数が+1から0に変化しているため、酸化還元反応である。一方、AgNO3 + NaCl → AgCl + NaNO3 や BaCl2 + H2SO4 → BaSO4 + 2HCl は沈殿生成反応であり、HCl + NaOH → NaCl + H2O は中和反応である。これらはいずれもイオンの組み換えによる反応であり、各原子の酸化数は変化しない。
センター試験(2016年)類似
塩の加水分解と水溶液の液性
Q52
塩の加水分解に関する記述として、水溶液が塩基性を示す組み合わせはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酢酸ナトリウムと炭酸ナトリウム
塩の加水分解において、弱酸と強塩基からなる塩は水溶液中で塩基性を示します。酢酸ナトリウムは弱酸である酢酸と強塩基である水酸化ナトリウムから、炭酸ナトリウムは弱酸である炭酸と強塩基である水酸化ナトリウムからなる塩であるため、いずれも水溶液中で加水分解を起こし、水酸化物イオンを生じて塩基性を示します。一方、強酸と強塩基からなる塩は中性を示し、強酸と弱塩基からなる塩は酸性を示します。
共通テスト(2025年)類似
熱容量
Q53
熱容量に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
熱容量が大きい物体ほど、同じ熱量を加えたときの温度上昇は小さくなる。
熱容量は、物体全体の温度を1ケルビン上昇させるのに必要な熱量として定義される。熱容量が大きいということは、温度を変化させるために多くの熱量を必要とすることを意味するため、同じ熱量を加えた場合、温度上昇は小さくなる。熱容量は比熱と質量の積で表されるため、質量にも依存する。また、熱容量は熱エネルギーの総量ではなく、温度変化に対する応答性を示す指標である。
センター試験(2016年)類似
炭酸カルシウムと希塩酸の反応
Q54
炭酸カルシウム CaCO3 と希塩酸 HCl の反応によって生じる物質の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素、塩化カルシウム、水
炭酸カルシウムと希塩酸の反応式は CaCO3 + 2HCl → CaCl2 + CO2 + H2O と表される。この反応により、二酸化炭素、塩化カルシウム、水が生成される。二酸化炭素は石灰水に通すと白濁する性質があり、この反応の確認に用いられる。選択肢にある水素や一酸化炭素は本反応の生成物ではない。
センター試験(2020年)類似
中和滴定曲線
Q55
ある水溶液Aに水溶液Bを滴下した際のpH変化を測定したところ、滴下量0ミリリットルでpHが12付近を示し、滴下量15ミリリットル付近でpHが急激に低下する中和滴定曲線が得られた。この滴定曲線から判断される酸と塩基の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
強塩基の水酸化ナトリウム水溶液を強酸の塩酸で滴定している
滴定開始時のpHが12付近であることは、水溶液Aが強塩基性であることを示している。また、中和点付近でpHが急激に変化していることは、滴定に用いた酸と塩基がいずれも強酸および強塩基であることを示唆する。弱酸や弱塩基が含まれる場合、中和点付近のpH変化は緩やかになるため、本件のような急激な変化は強酸と強塩基の組み合わせに特有の現象である。
センター試験(2020年)類似
沈殿生成反応の量的関係
Q56
塩化カルシウムと臭化カルシウムを含む水溶液において、臭化物イオンが0.024 mol存在し、硫酸ナトリウムを加えて得られた硫酸カルシウム二水和物の沈殿が8.6gであった。この水溶液に含まれていた塩化カルシウムの物質量は何molか。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.038 mol
沈殿した硫酸カルシウム二水和物8.6gから、カルシウムイオンの総量は0.050 molと求められる。一方、臭化カルシウム(CaBr2)は水溶液中でCa2+と2Br-に電離する。臭化物イオンが0.024 mol存在するため、臭化カルシウム由来のカルシウムイオンは0.012 molである。全カルシウムイオン0.050 molから臭化カルシウム由来の0.012 molを引いた0.038 molが、塩化カルシウム由来となる。
共通テスト(2023年)類似
金属の析出反応
Q57
金属のイオン化傾向の大小関係に基づき、反応が進行して金属が析出する組み合わせとして正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化スズ(II)水溶液に亜鉛片を浸す
金属のイオン化傾向は、亜鉛 > スズ > 鉛 > 銅 > 銀 の順である。反応が進行するためには、浸す金属が水溶液中の金属イオンよりもイオン化傾向が大きくなければならない。亜鉛はスズよりもイオン化傾向が大きいため、塩化スズ(II)水溶液中で亜鉛が溶け出し、スズが析出する。一方、銀は銅よりもイオン化傾向が小さく、銅は鉛よりも小さいため、他の選択肢の組み合わせでは金属の析出反応は自発的に進行しない。
センター試験(2016年)類似
塩の加水分解と水溶液の液性
Q58
塩の加水分解により水溶液の液性が変化する理由として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩を構成するイオンが水分子と反応し、水素イオンまたは水酸化物イオンを生じるため
塩の加水分解とは、塩から生じた弱酸の陰イオンや弱塩基の陽イオンが、水分子と反応して元の弱酸や弱塩基に戻ろうとする反応です。この過程で、水分子から水素イオンが引き抜かれたり、逆に水酸化物イオンが生成されたりすることで、溶液中の水素イオン濃度と水酸化物イオン濃度のバランスが崩れ、液性が酸性や塩基性に変化します。
共通テスト(2025年)類似
化学反応式の係数
Q59
化学反応式において、反応物と生成物の原子の数を両辺で等しくなるように調整する係数の決定に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応式の係数は、反応に関与する物質のモル比を表している。
化学反応式の係数は、反応物と生成物の原子の数が両辺で等しくなるように調整された数値であり、これは反応に関与する各物質の物質量(モル)の比を意味する。質量保存の法則により原子の数は保存されるが、分子の総数は反応の前後で変化することがある。また、原子の種類が変化することは化学反応では起こり得ない。
センター試験(2017年)類似
単分子膜法による分子の断面積算出
Q60
単分子膜法を用いて分子の断面積やアボガドロ定数を算出する実験において、前提となる仮定や実験条件として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水面に展開した分子が互いに重なり合わず、隙間なく一層に並んでいること。
単分子膜法では、水面に展開した分子が水に溶けず、親水基を水に、疎水基を空気に向けて直立し、隙間なく一層(単分子膜)に並ぶという仮定に基づいている。水に溶解する物質や、水と混ざり合う溶媒を用いると膜が形成されない。また、分子は水平ではなく、水面に対してほぼ垂直に直立して並ぶ。
共通テスト(2025年)類似
比熱の算出
Q61
比熱の定義に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
物質1gの温度を1K上昇させるのに必要な熱量のことである。
比熱とは、単位質量(通常は1g)の物質の温度を1K(または1度)上昇させるために必要な熱量と定義される。これに対し、物質1molあたりの熱量はモル比熱、物体全体の温度を1K上昇させるのに必要な熱量は熱容量と呼ばれる。相転移に伴う熱量は潜熱であり、これらとは区別される。
センター試験(2020年)類似
電池の放電反応
Q62
電池の放電反応における電極の役割について、正しい説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
負極は電子を供給する側であり、常に酸化反応が起こる。
電池の放電時、負極は外部回路へ電子を供給する役割を担う。電子を失う反応は酸化反応であるため、負極では常に酸化反応が進行する。一方、正極は外部回路から電子を受け取る役割を担い、電子を得る還元反応が進行する。この電子の移動方向と反応の種類の関係は、一次電池・二次電池を問わず共通の原理である。
共通テスト(2022年)類似
ダニエル電池
Q63
ダニエル電池において、亜鉛板を負極、銅板を正極として用いた場合、電池の反応が進行する過程で起こる現象として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
負極の亜鉛板の質量は、亜鉛が亜鉛イオンとして溶け出すため減少する。
ダニエル電池は、イオン化傾向の大きい金属を負極、小さい金属を正極とする電池である。負極ではZn → Zn2+ + 2e- の酸化反応が起こり、亜鉛板が溶け出すため質量が減少する。一方、正極ではCu2+ + 2e- → Cu の還元反応が起こり、銅イオンが銅として析出するため、正極の質量は増加する。この反応により化学エネルギーが電気エネルギーに変換される。
センター試験(2020年)類似
中和滴定曲線
Q64
0.010モル毎リットルの水酸化ナトリウム水溶液15ミリリットルを、ある濃度の塩酸で中和滴定したところ、中和点に達するまでに15ミリリットルの塩酸を要した。この塩酸のモル濃度として正しい値はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.010モル毎リットル
中和反応の量的関係は、酸の価数×酸のモル濃度×酸の体積=塩基の価数×塩基のモル濃度×塩基の体積で表される。塩酸は1価の酸、水酸化ナトリウムは1価の塩基である。与えられた条件を式に代入すると、1×酸の濃度×15ミリリットル=1×0.010モル毎リットル×15ミリリットルとなり、酸の濃度は0.010モル毎リットルと求められる。
共通テスト(2024年)類似
酸化数の比較
Q65
酸化還元反応において、酸化数が+4から変化する物質として、二酸化マンガン(MnO2)が塩酸と反応する場合がある。このとき、マンガンの酸化数はどのように変化するか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
+4から+2に減少する
二酸化マンガン(MnO2)は強力な酸化剤として働き、濃塩酸と加熱すると塩化マンガン(II)を生成します。この反応において、マンガンはMnO2中の+4からMnCl2中の+2へと酸化数が減少するため、自身は還元されます。酸化数の減少は電子を受け取ることを意味し、この反応では塩化物イオンが電子を放出して塩素分子へと酸化される過程で、マンガンが電子を受け取っています。
共通テスト(2025年)類似
化学反応式の係数
Q66
濃硝酸が熱分解すると、二酸化窒素、酸素、水が生成する。この反応の化学反応式を a HNO3 -> b NO2 + c O2 + d H2O と表すとき、係数 a, b, c, d の組み合わせとして最も適当なものはどれか。ただし、係数は最も簡単な整数比とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
a = 4, b = 4, c = 1, d = 2
反応式の両辺で各原子の数を一致させる。H原子に着目すると a = 2d、N原子に着目すると a = b となる。O原子に着目すると 3a = 2b + 2c + d となる。d = 1 と仮定すると a = 2, b = 2 となり、O原子の式は 6 = 4 + 2c + 1 より 2c = 1 となって c が分数になる。c を整数にするため全体を2倍すると、a = 4, b = 4, c = 1, d = 2 となり、すべての原子数が一致する。
センター試験(2015年)類似
モル濃度
Q67
水酸化ナトリウム(式量40)4.0グラムを水に溶かし、溶液の体積を正確に500ミリリットルとした水溶液のモル濃度として正しい数値はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.20 mol/L
まず溶質の物質量を求める。水酸化ナトリウム4.0グラムは、4.0g / 40g/mol = 0.10 molである。次に、溶液の体積をリットル単位に換算すると500ミリリットルは0.50リットルとなる。モル濃度は溶質の物質量を溶液の体積で割るため、0.10 mol / 0.50 L = 0.20 mol/Lと算出される。
センター試験(2017年)類似
中和滴定と指示薬の変色
Q68
0.1 mol/Lの塩酸を0.1 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定する場合、指示薬としてフェノールフタレインを用いると、終点におけるpHはどの範囲で変色するか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
pH 8.0から9.8の範囲
フェノールフタレインは、pH 8.0から9.8の範囲で無色から赤紫色に変色する指示薬である。強酸と強塩基の中和では、当量点付近でpHが急激に変化するため、この変色域のいずれの点でも終点として判定しても誤差は極めて小さい。一方、メチルオレンジはpH 3.1から4.4の範囲で赤から黄色に変色する。
センター試験(2017年)類似
中和滴定と指示薬の変色
Q69
弱酸である酢酸を強塩基である水酸化ナトリウム水溶液で滴定する場合、指示薬としてメチルオレンジが適さない理由として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
当量点におけるpHが塩基性側に偏るため、酸性側で変色するメチルオレンジでは終点を判定できないから
弱酸と強塩基の中和では、生成する塩が加水分解を起こすため、当量点における溶液は塩基性を示す。メチルオレンジの変色域は酸性側(pH 3.1〜4.4)にあるため、当量点に達する前に変色してしまい、正確な滴定ができない。この場合は、変色域が塩基性側にあるフェノールフタレインを用いる必要がある。
センター試験(2016年)類似
ダニエル電池の原理
Q70
亜鉛板と銅板をそれぞれの硫酸塩水溶液に浸したダニエル電池において、負極で起こる反応を正しく表している式はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
Zn → Zn^2+ + 2e-
イオン化傾向は亜鉛(Zn)の方が銅(Cu)よりも大きいため、亜鉛板が負極となります。負極では金属原子が電子を放出して陽イオンになる酸化反応が進行するため、ZnがZn^2+と2個の電子に分かれる式が適切です。銅板側(正極)では、溶液中の銅イオンが電子を受け取って銅として析出する還元反応が起こります。
共通テスト(2026年)類似
中和反応
Q71
炭酸カルシウムと塩酸の反応は、中和反応の考え方を応用して物質量を計算することができる。ある濃度の塩酸100 mLに、炭酸カルシウムを0.20 gずつ加えて反応させる実験を行った。2回目(合計0.40 g)までは炭酸カルシウムはすべて溶けて気体が発生したが、3回目(合計0.60 g)を加えたところ、気体の発生が止まり、炭酸カルシウムの溶け残り(沈殿)が生じた。この実験で用いた塩酸のモル濃度の範囲として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。ただし、炭酸カルシウムの式量を100とし、反応は CaCO3 + 2HCl -> CaCl2 + H2O + CO2 に従って過不足なく進行するものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.080 mol/L より大きく 0.12 mol/L より小さい
炭酸カルシウム CaCO3 の式量は100である。0.40 gは0.0040 mol、0.60 gは0.0060 molに相当する。化学反応式 CaCO3 + 2HCl -> CaCl2 + H2O + CO2 より、CaCO3 1 molに対して HCl 2 molが反応する。したがって、塩酸100 mL(0.10 L)に含まれるHClの物質量は0.0080 molより大きく0.012 molより小さい。これをモル濃度に換算すると、0.0080 mol / 0.10 L = 0.080 mol/L より大きく、0.012 mol / 0.10 L = 0.12 mol/L より小さい範囲となる。
共通テスト(2024年)類似
酸・塩基の性質
Q72
0.1 mol/Lの塩酸10 mLを完全に中和するために必要な0.1 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液の体積として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
10 mL
中和反応の量的関係は、酸の価数×酸の物質量=塩基の価数×塩基の物質量で表される。塩酸は1価の酸、水酸化ナトリウムは1価の塩基である。0.1 mol/Lの塩酸10 mLに含まれる水素イオンの物質量は0.1 mol/L × 0.01 L = 0.001 molである。これを中和する水酸化ナトリウムの物質量も0.001 mol必要であるため、0.1 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液は10 mL必要となる。
センター試験(2018年)類似
炭酸水素ナトリウムの滴定曲線
Q73
0.10 mol/Lの炭酸水素ナトリウム水溶液20 mLを、0.10 mol/Lの塩酸で滴定する際、中和点に達するまでに必要な塩酸の滴下量として正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
20 mL
炭酸水素ナトリウムと塩酸は1対1のモル比で反応する。滴定に用いる溶液のモル濃度がどちらも0.10 mol/Lであるため、反応に必要な塩酸の体積は、炭酸水素ナトリウム水溶液の体積と等しくなる。したがって、20 mLの塩酸を加えたときに中和点に達する。
センター試験(2018年)類似
身近な物質のpH
Q74
pHの定義と物質の性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
食酢やレモンの果汁は酸性を示し、中性である純水と比較してpHは小さい。
pHは水素イオン濃度[H+]の逆数の常用対数(-log[H+])で定義される。したがって、水素イオン濃度が高い酸性物質ほどpHは小さくなる。食酢やレモンの果汁は酸性であり、pHは7より小さい。一方、セッケン水は弱塩基性を示すためpHは7より大きく、食塩水(中性)よりもpHは大きい。炭酸水は二酸化炭素が水に溶けて弱酸性を示すため、pHは7より小さい。
共通テスト(2021年)類似
正塩
Q75
硫酸水素ナトリウムが正塩ではなく酸性塩に分類される理由はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸の水素原子が一部残っているから
酸性塩とは、多価の酸の水素原子が塩基によって完全には置換されず、一部が分子内に残っている塩を指す。硫酸水素ナトリウム(NaHSO4)は、硫酸(H2SO4)の2つの水素原子のうち1つだけがナトリウムイオンに置換された構造を持つため、酸性塩に分類される。この水素原子の存在が、酸性塩としての性質を決定づけている。
共通テスト(2021年)類似
酸化剤
Q76
次の物質のうち、酸化剤として働く性質を持つものとして最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
臭素 (Br2)
臭素は強い電子親和力を持ち、他の物質から電子を奪って還元されやすいため、典型的な酸化剤である。一方、一酸化炭素は自身が酸化されて二酸化炭素になりやすいため還元剤として働く。塩化アンモニウムや炭酸ナトリウムは、酸塩基反応に関与することはあるが、酸化還元反応における酸化剤としての性質は持たない。
共通テスト(2025年)類似
金属の酸化と還元
Q77
金属の酸化と還元に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムは表面に緻密な酸化被膜を形成し、内部の腐食を防ぐ性質がある。
アルミニウムは酸素と反応しやすく、表面に極めて薄く緻密な酸化被膜を形成することで、内部の金属がそれ以上酸化されるのを防ぐ性質がある。一方、鉄は湿った空気中で酸化鉄(III)水和物となり錆びる。酸化銀は加熱により容易に熱分解して銀と酸素に分かれ、酸化銅(II)は水素で還元されて銅と水になるため、他の選択肢は誤りである。
センター試験(2015年)類似
水溶液の液性とpH
Q78
塩の加水分解に関する記述として、水溶液の液性が塩基性を示す組み合わせとして正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酢酸ナトリウム水溶液
酢酸ナトリウムは弱酸である酢酸と強塩基である水酸化ナトリウムから生じる塩である。水溶液中では酢酸イオンが水と反応して加水分解を起こし、水酸化物イオンを生じるため塩基性を示す。一方、塩化アンモニウムは弱塩基と強酸から生じるため酸性を示し、塩化ナトリウムは強酸と強塩基から生じるため中性を示す。液性は加水分解の性質によって決定される。
共通テスト(2022年)類似
電離度
Q79
酸の水溶液中における電離度に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電離度は、電解質が水溶液中で電離している割合を示し、温度や濃度によって変化する。
電離度は、溶けた電解質のうち電離した電解質の割合を示す。電離度は温度や濃度によって変化し、一般に弱電解質では溶液を希釈する(濃度を小さくする)ほど電離度は大きくなる。強酸である硝酸の電離度は最大で1.0である。価数と電離度の大きさには直接の比例関係はない。
センター試験(2020年)類似
電池の放電反応
Q80
化学電池の放電反応に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
負極では電子を放出する酸化反応が進行し、正極では電子を受け取る還元反応が進行する。
電池の放電は、内部の化学物質が持つ化学エネルギーを電気エネルギーに変換する過程である。このとき、負極では電子を放出する酸化反応が起こり、正極では外部回路から戻ってきた電子を受け取る還元反応が起こる。起電力は両極の電位差(正極の電位から負極の電位を引いた値)として定義されるため、他の選択肢は誤りである。
共通テスト(2024年)類似
酸・塩基の性質
Q81
酸と塩基の性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水は相手の物質に応じて酸としても塩基としても働く両性物質である。
水は酸に対しては塩基として、塩基に対しては酸として振る舞う両性物質である。酸の水溶液を薄めても、水素イオン濃度が減少してpHは7に近づくだけであり、7を超えることはない。また、中和に必要な塩基の量は、酸の価数と物質量が同じであれば、強酸か弱酸かに関わらず等しい。pHは水素イオン濃度の逆数の常用対数で定義されるため、選択肢の記述は誤りである。
センター試験(2017年)類似
単分子膜法による分子の断面積算出
Q82
水面に単分子膜を形成する物質の質量を w [g]、そのモル質量を M [g/mol]、アボガドロ定数を NA [/mol] とする。この物質が水面で隙間なく一層に並んで面積 X [cm^2] の単分子膜を形成したとき、分子1個あたりの断面積 s [cm^2] を表す式として正しいものはどれか。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
s = (X * M) / (w * NA)
物質の質量 w [g] をモル質量 M [g/mol] で割ることで物質量 w/M [mol] が得られる。これにアボガドロ定数 NA [/mol] を掛けると、水面にある全分子数 (w * NA) / M [個] が求まる。分子1個あたりの断面積 s [cm^2] は、全体の面積 X [cm^2] を全分子数で割ることで求められるため、s = X / {(w * NA) / M} = (X * M) / (w * NA) となる。
共通テスト(2024年)類似
二次電池の定義
Q83
化学電池に関する記述として、最も適切なものを選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二次電池は、外部から電気エネルギーを供給して充電を行うことで、繰り返し使用することができる。
二次電池は、外部から電気エネルギーを与えて逆反応を起こさせる「充電」が可能であり、繰り返し利用できる電池である。燃料電池は燃料の酸化反応を利用して電気を取り出す装置であり、燃焼させるわけではない。鉛蓄電池は放電に伴い希硫酸が消費されるため濃度は低下する。また、電池の正極では還元反応、負極では酸化反応が起こるのが基本である。
共通テスト(2024年)類似
化学反応の量的関係
Q84
国際宇宙ステーションにおいて、水の電気分解により酸素を供給するシステムが稼働している。水の電気分解の化学反応式は 2H2O → 2H2 + O2 で表される。この反応により 3.2 kg の酸素を生成するために必要な水の最小質量として最も適当なものはどれか。ただし、原子量は H=1.0, O=16 とし、水の分子量を 18、酸素の分子量を 32 とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
3.6 kg
化学反応式 2H2O → 2H2 + O2 より、2 mol の水から 1 mol の酸素が生成されることがわかる。酸素 3.2 kg は 3200 g / 32 g/mol = 100 mol である。反応式から、酸素 100 mol を生成するにはその 2 倍である 200 mol の水が必要となる。水の分子量は 18 であるため、必要な水の質量は 200 mol × 18 g/mol = 3600 g = 3.6 kg となる。
共通テスト(2024年)類似
化学反応における生成物の物質量
Q85
次の化学反応のうち、指定された反応物1 molが完全に反応したとき、生成する二酸化炭素の物質量が最も多いものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
「2CO + O2 -> 2CO2」における酸素
化学反応式の係数比は反応・生成する物質量の比に対応する。「2CO + O2 -> 2CO2」では酸素1 molから二酸化炭素が2 mol生成する。「CaCO3 + 2HCl -> CaCl2 + H2O + CO2」では炭酸カルシウム1 molから二酸化炭素が1 mol生成する。「Fe2O3 + 3CO -> 2Fe + 3CO2」では一酸化炭素3 molから二酸化炭素3 mol(1 molあたり1 mol)が生成する。したがって、酸素を基準とした反応が最も多く二酸化炭素を生成する。
共通テスト(2025年)類似
化学反応式の係数
Q86
ある炭水化物の燃焼反応において、生成する二酸化炭素と水の係数がそれぞれ6と5であるとき、生成する二酸化炭素と水の質量比(二酸化炭素:水)として正しいものはどれか。なお、二酸化炭素の分子量を44、水の分子量を18とする。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
44:15
化学反応式における係数は、生成する物質のモル比を表します。二酸化炭素の係数が6、水の係数が5であるため、モル比は6:5となります。質量は(モル数×分子量)で求められるため、質量比は(6×44):(5×18)=264:90となります。この比を6で割って簡約すると44:15となります。
センター試験(2020年)類似
金属のイオン化傾向
Q87
金属の反応性に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
銅を希硫酸に入れると、水素を発生させながら激しく溶解する。
銅は水素よりもイオン化傾向が小さいため、希硫酸などの非酸化性酸とは反応して水素を発生させることはない。一方、亜鉛は銅よりもイオン化傾向が大きいため硫酸銅水溶液から銅を置換し、鉄も銀よりイオン化傾向が大きいため硝酸銀水溶液から銀を析出させる。アルミニウムの不動態形成は、濃硝酸などの強い酸化力を持つ酸において特有の現象である。
共通テスト(2025年)類似
化学反応式に基づく計算
Q88
亜硝酸ナトリウム NaNO2 と塩化アンモニウム NH4Cl が反応して窒素 N2 が生成される反応式は、NaNO2 + NH4Cl → N2 + 2H2O + NaCl である。この反応において、0.010 mol の N2 を生成させるために必要な NH4Cl の質量として最も適切なものはどれか。ただし、NH4Cl の式量を 53.5 とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.535 g
化学反応式 NaNO2 + NH4Cl → N2 + 2H2O + NaCl において、NH4Cl と N2 の係数比は 1:1 である。したがって、0.010 mol の N2 を生成するには 0.010 mol の NH4Cl が必要となる。NH4Cl の式量は 53.5 であるため、必要な質量は 53.5 g/mol × 0.010 mol = 0.535 g となる。化学反応式における係数比は物質量比と一致するという原則に基づき計算を行う。
共通テスト(2025年)類似
電圧計の接続方法
Q89
回路において、ある抵抗の両端にかかる電圧を測定したい。このとき、電圧計を回路に対してどのように接続するのが適切か。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
測定対象の抵抗に対して並列に接続する
電圧計は、測定したい2点間の電位差を測るための計器です。そのため、測定対象となる抵抗の両端に並列に接続することで、抵抗にかかる電圧を正確に測定できます。一方、電流計は回路を流れる電流を測定するため、回路に対して直列に接続する必要があります。電圧計を誤って直列に接続すると、電圧計の内部抵抗が非常に大きいため、回路全体の電流がほとんど流れなくなってしまいます。
共通テスト(2022年)類似
ブレンステッド・ローリーの酸塩基
Q90
水溶液中でアンモニウムイオン(NH4+)が水(H2O)と反応して、アンモニア(NH3)とオキソニウムイオン(H3O+)を生じる反応において、ブレンステッド・ローリーの定義に基づく酸と塩基の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸はNH4+、塩基はH2Oである
反応式 NH4+ + H2O → NH3 + H3O+ において、NH4+はH+を放出してNH3に変化するため酸として作用する。一方、H2OはNH4+からH+を受け取ってH3O+に変化するため、この反応において塩基として作用している。ブレンステッド・ローリーの定義では、反応の前後でH+の授受に着目することが重要である。
共通テスト(2022年)類似
酸化還元反応
Q91
酸化還元反応を利用した「酸化防止」の定義として最も適切な説明はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
対象物質が酸化されるのを防ぐために、より酸化されやすい物質を共存させること
酸化防止の化学的な手法の一つとして、保護したい金属よりもイオン化傾向が大きい金属(卑な金属)を接触させる方法がある。このとき、イオン化傾向が大きい金属が優先的に電子を放出して酸化されるため、保護対象の金属は電子を受け取った状態が維持され、酸化が抑制される。これを犠牲防食と呼ぶ。
共通テスト(2023年)類似
沈殿滴定における沈殿生成量と滴下量の関係
Q92
塩化物イオンを含む水溶液に硝酸銀水溶液を滴下して塩化銀の沈殿を生じさせる沈殿滴定を行う。硝酸銀水溶液の滴下量と、生成する塩化銀の沈殿の質量との関係を表す記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
滴下量の増加に伴って沈殿の質量は直線的に増加し、塩化物イオンがすべて反応した後は一定になる。
溶液中の塩化物イオンと滴下された銀イオンが反応して塩化銀の沈殿が生成する。塩化物イオンが残存している間は、滴下した銀イオンの量に比例して沈殿量が直線的に増加する。塩化物イオンがすべて消費されると、それ以上銀イオンを加えても沈殿は生成しなくなるため、沈殿の質量は一定に保たれる。
センター試験(2016年)類似
塩の加水分解と水溶液の液性
Q93
0.1 mol/L の水溶液を調製したとき、その液性が塩基性を示す塩の組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭酸ナトリウムと酢酸ナトリウム
塩の加水分解により、弱酸と強塩基からなる塩の水溶液は塩基性を示し、強酸と弱塩基からなる塩の水溶液は酸性を示す。炭酸ナトリウムは炭酸(弱酸)と水酸化ナトリウム(強塩基)、酢酸ナトリウムは酢酸(弱酸)と水酸化ナトリウム(強塩基)からなるため、いずれも塩基性を示す。一方、塩化ナトリウムや塩化カリウムは強酸と強塩基からなるため中性であり、硫酸アンモニウムや塩化アンモニウムは強酸と弱塩基からなるため酸性を示す。
共通テスト(2026年)類似
酸化数
Q94
二酸化硫黄における硫黄の酸化数と等しい酸化数を持つ原子を、次の化合物中の下線を付した原子の中から選べ。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭酸ナトリウムの炭素
二酸化硫黄(SO2)において、酸素の酸化数は-2であるため、硫黄の酸化数は+4となる。各化合物の下線部の酸化数を計算すると、炭酸ナトリウム(Na2CO3)ではNaが+1、Oが-2より、Cは+4となる。一方、硝酸ナトリウム(NaNO3)のNは+5、硫酸ナトリウム(Na2SO4)のSは+6、塩化ナトリウム(NaCl)のClは-1である。したがって、二酸化硫黄の硫黄と酸化数が一致するのは炭酸ナトリウムの炭素である。
共通テスト(2022年)類似
ブレンステッド・ローリーの定義
Q95
ブレンステッド・ローリーの定義に基づき、水素イオンを与える物質である「酸」として働いている化学種のみを組み合わせたものとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫酸水素イオンとアンモニウムイオン
ブレンステッド・ローリーの定義では、水素イオンを与える物質を酸、受け取る物質を塩基と呼ぶ。硫酸水素イオンは水に水素イオンを与えて硫酸イオンとオキソニウムイオンになり、アンモニウムイオンは水に水素イオンを与えてアンモニアとオキソニウムイオンになる。したがって、これら二つは定義上の酸として機能している。一方、炭酸イオンや酢酸イオンは水から水素イオンを受け取るため、塩基として働いている。
共通テスト(2025年)類似
化学反応式の係数
Q96
化学反応式において、両辺の各原子の数を等しくするために用いる係数の決定に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応物と生成物の各原子の総数が等しくなるように係数を調整する。
化学反応式は、反応の前後で原子の種類や数が変化しないという質量保存の法則に基づいています。そのため、反応式の両辺において、各元素の原子の数が一致するように係数を決定します。分子量の総和や質量が保存されることは結果として生じますが、係数決定の直接的なルールは原子数の保存です。
共通テスト(2022年)類似
中和滴定
Q97
0.0500 mol/L の硫酸 10.0 mL を完全に中和するために、濃度未知の水酸化ナトリウム水溶液 8.00 mL を要した。この水酸化ナトリウム水溶液のモル濃度として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.125 mol/L
硫酸は2価の酸であり、水酸化ナトリウムは1価の塩基である。中和の公式「酸の価数×モル濃度×体積=塩基の価数×モル濃度×体積」に数値を代入すると、2×0.0500 mol/L×10.0 mL=1×x mol/L×8.00 mLとなる。これを解くと、x=0.125 mol/Lが得られる。
センター試験(2018年)類似
モル濃度の算出
Q98
密度が 1.20 g/cm^3 で、溶質の質量パーセント濃度が 28.0% である水酸化カリウム(モル質量 56.0 g/mol)水溶液 1.00 L に含まれる溶質のモル濃度として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
6.00 mol/L
水溶液 1.00 L(1000 cm^3)の質量は 1.20 g/cm^3 × 1000 cm^3 = 1200 g である。このうち溶質の質量は 1200 g × 0.280 = 336 g となる。溶質の物質量は 336 g / 56.0 g/mol = 6.00 mol であり、溶液 1.00 L 中に溶けているため、モル濃度は 6.00 mol/L となる。
共通テスト(2026年)類似
酸と塩基の分類
Q99
酸と塩基の分類に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸は強酸であり、アンモニアは弱塩基である。
酸と塩基の強弱は、電離の程度に基づき分類される。硝酸は強酸、酢酸は弱酸である。また、塩基については、水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水酸化物は強塩基であり、アンモニアは水溶液中で電離度が小さい弱塩基である。この分類を正しく理解することは、化学反応の進行や中和滴定の原理を理解する基礎となる。
共通テスト(2022年)類似
化学反応の量的関係
Q100
酸化鉄(III) Fe2O3 を主成分とする鉄鉱石 1000 kg があり、その中に含まれる Fe2O3 の質量は 480 kg である。この鉄鉱石を十分に還元して鉄 Fe を取り出すとき、得られる鉄の質量として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。ただし、Fe2O3 の式量を 160、Fe の原子量を 56 とし、反応は Fe2O3 + 3CO → 2Fe + 3CO2 の化学反応式に従うものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
336 kg
まず、Fe2O3 の物質量を求めると、480,000 g / 160 g/mol = 3,000 mol となる。化学反応式 Fe2O3 + 3CO → 2Fe + 3CO2 から、1 mol の Fe2O3 から 2 mol の Fe が生成することがわかる。したがって、生成する Fe の物質量は 3,000 mol × 2 = 6,000 mol である。鉄の原子量は 56 なので、得られる鉄の質量は 6,000 mol × 56 g/mol = 336,000 g、すなわち 336 kg となる。
共通テスト(2026年)類似
酸と塩基の分類
Q101
アンモニアを肥料として利用する際、その塩基としての性質が弱塩基であることの根拠として適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水溶液中で電離度が非常に小さく、一部のみが電離するため。
塩基の強弱は、水溶液中での電離度によって定義される。強塩基は水溶液中でほぼ完全に電離するが、アンモニアは水溶液中で一部が水と反応してアンモニウムイオンと水酸化物イオンを生じるものの、その電離度は非常に小さいため弱塩基に分類される。この性質により、アンモニアは緩衝作用を持つなど、化学的・生物学的に特有の挙動を示す。
センター試験(2016年)類似
塩の加水分解と水溶液の液性
Q102
硫酸アンモニウムの水溶液が酸性を示す理由として、最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニウムイオンが水と反応して水素イオンを生じるため
硫酸アンモニウムは弱塩基であるアンモニアと強酸である硫酸からなる塩である。水溶液中ではアンモニウムイオンが水分子と反応(加水分解)し、アンモニアと水素イオンを生じるため、溶液は酸性を示す。強酸と強塩基の塩は加水分解せず中性を示すが、弱酸や弱塩基に由来するイオンを含む塩は水と反応して液性を変化させる性質がある。
共通テスト(2024年)類似
水の電気分解
Q103
宇宙ステーションの空気制御システムにおいて、水の電気分解が重要な役割を果たす理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水を分解して得られる酸素を乗員の呼吸用として供給し、水素をサバティエ反応の原料として利用できるから。
宇宙ステーションでは、限られた資源を有効活用する閉鎖型生命維持システムが採用されている。水の電気分解で得られた酸素は乗員の呼吸に用いられ、副生成物である水素は、乗員の呼気から排出される二酸化炭素と反応させるサバティエ反応(CO2 + 4H2 → CH4 + 2H2O)の原料として再利用されることで、システム全体の効率を高めている。
センター試験(2016年)類似
中和滴定の指示薬
Q104
中和滴定において、滴定曲線の急激なpH変化の範囲内に変色域が含まれる指示薬を選定する必要がある。滴下量10.0ミリリットル付近でpHが5.2から10.2の間に急激に変化する滴定曲線において、終点の判定に適した変色域を持つ指示薬として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
変色域がpH 5.2から6.8の指示薬
中和滴定の終点を正確に判定するためには、滴定曲線における急激なpH変化の範囲(pHジャンプ)に、指示薬の変色域が完全に含まれている必要がある。本問ではpHが5.2から10.2の範囲で急激に変化しているため、この範囲内に変色域が収まるものを選ぶ。選択肢の中でこの条件を満たすのはpH 5.2から6.8の範囲を持つ指示薬であり、他の選択肢はpHジャンプの範囲外であるか、一部しかカバーしていないため不適切である。
共通テスト(2022年)類似
ブレンステッド・ローリーの酸塩基
Q105
ブレンステッド・ローリーの定義において、酸として働く物質と塩基として働く物質の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫酸水素イオンが酸、アンモニアが塩基として働く
ブレンステッド・ローリーの定義では、水素イオン(H+)を与えるものが酸、受け取るものが塩基である。硫酸水素イオン(HSO4-)はH+を放出して硫酸イオン(SO4 2-)になるため酸として働き、アンモニア(NH3)はH+を受け取ってアンモニウムイオン(NH4+)になるため塩基として働く。この定義は水溶液中に限らず適用できる点が特徴である。
共通テスト(2024年)類似
化学反応の量的関係
Q106
メタンの完全燃焼反応式 CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O に基づき、メタンが燃焼して水が18g生成したとき、同時に生成する二酸化炭素の質量として最も適当なものはどれか。ただし、原子量は H=1.0, C=12, O=16 とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
22g
メタンの燃焼反応式 CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O より、生成する水2molに対して二酸化炭素1molが生成されることがわかる。水の分子量は18であるため、生成した水18gは1.0molに相当する。したがって、生成する二酸化炭素は0.5molである。二酸化炭素の分子量は44であるため、その質量は 44g/mol × 0.5mol = 22g となる。
共通テスト(2023年)類似
沈殿滴定における沈殿生成量と滴下量の関係
Q107
沈殿滴定において、塩化物イオンがすべて消費された後にさらに硝酸銀水溶液を滴下し続けた場合、沈殿の質量はどうなるか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
沈殿の質量は変化せず一定となる
沈殿滴定では、滴定剤である銀イオンが塩化物イオンと反応して塩化銀の沈殿を生成する。溶液中の塩化物イオンがすべて消費されると、それ以上反応する相手がいなくなるため、銀イオンを過剰に加えても塩化銀の沈殿量は増加しない。したがって、塩化物イオンがすべて消費された後の沈殿の質量は、それ以上変化せず一定の値を示す。
共通テスト(2021年)類似
酸化剤
Q108
酸化剤と還元剤の反応に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸化剤は必ず一酸化炭素のような化合物でなければならない
酸化剤は単体(例:Br2, O2)であっても化合物であってもよい。一酸化炭素は主に還元剤として働く物質であり、酸化剤の定義とは無関係である。酸化還元反応では、電子のやり取りにおいて酸化剤が受け取る電子数と還元剤が放出する電子数が常に等しくなるように反応が進む。
センター試験(2018年)類似
炭酸水素ナトリウムの滴定曲線
Q109
炭酸水素ナトリウム水溶液の滴定において、中和点付近でpHが急激に低下する理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
中和点付近では少量の塩酸の添加によって水素イオン濃度が大きく変化するため
滴定曲線において中和点付近でpHが急激に変化するのは、緩衝作用が弱まり、わずかな酸や塩基の添加が水素イオン濃度を大きく変動させるためである。炭酸水素ナトリウムの滴定では、中和点において過剰な塩酸が加わる直前でこの急激な変化が生じる。
共通テスト(2023年)類似
沈殿滴定における沈殿生成量と滴下量の関係
Q110
0.10 mol/L の塩化ナトリウム水溶液 20 mL に、0.10 mol/L の硝酸銀水溶液を滴下していく。滴下した硝酸銀水溶液の体積が 30 mL に達したとき、生成している塩化銀(式量 143.5)の沈殿の質量として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.29 g
塩化ナトリウムと硝酸銀は 1:1 の物質量比で反応して塩化銀の沈殿を生じる。反応前の塩化物イオンは 0.10 mol/L * 0.020 L = 0.0020 mol 存在する。滴下した銀イオンは 0.10 mol/L * 0.030 L = 0.0030 mol であるため、塩化物イオンがすべて消費された時点で沈殿の生成は止まる。したがって、生成する塩化銀は 0.0020 mol であり、その質量は 0.0020 mol * 143.5 g/mol = 0.287 g となり、最も近い値は 0.29 g である。
共通テスト(2025年)類似
中和滴定曲線
Q111
0.10 mol/Lの酢酸水溶液を0.10 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定する際の中和滴定曲線の特徴として、最も適切な記述はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
中和点におけるpHは7より大きく、中和点付近でpHが急激に上昇する。
酢酸は弱酸、水酸化ナトリウムは強塩基である。この中和反応で生じる酢酸ナトリウムは、水溶液中で酢酸イオンが加水分解し、水酸化物イオンを生じるため塩基性を示す。そのため、中和点のpHは7より大きくなる。また、中和点付近では少量の塩基を加えるだけでpHが急激に上昇する特徴がある。強酸と強塩基の滴定では中和点のpHが7となるが、弱酸と強塩基の組み合わせでは塩基性側にずれる点が重要である。
共通テスト(2025年)類似
ブレンステッド・ローリーの定義
Q112
ブレンステッド・ローリーの定義に基づき、水分子が酸として働き、水素イオンを相手に与える反応として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニアと水の反応
ブレンステッド・ローリーの定義では、酸は水素イオンを与える物質、塩基は受け取る物質である。アンモニア(NH3)と水(H2O)の反応では、NH3がH+を受け取ってNH4+となり、H2OがH+を放出してOH-となるため、水は酸として働いている。一方、フッ化水素(HF)やアンモニウムイオン(NH4+)と水の反応では、水はH+を受け取るため塩基として働く。水の電気分解は酸化還元反応であり、酸塩基反応ではない。
共通テスト(2021年)類似
酸化剤
Q113
酸化剤の定義に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
相手の物質から電子を奪い、自身は還元される物質である。
酸化還元反応において、酸化剤は相手の物質を酸化させる役割を持つ。酸化とは電子を失うことであるため、相手から電子を奪う物質が酸化剤となる。このとき、酸化剤自身は電子を受け取るため、酸化数が減少し、還元されることになる。一方、相手に電子を与える物質は還元剤と呼ばれ、自身は酸化される。
共通テスト(2022年)類似
ダニエル電池
Q114
ダニエル電池の反応式 Zn + Cu2+ → Zn2+ + Cu において、亜鉛が 1.0 mol 反応したときに流れる電子の物質量として正しいものはどれか。
★★★ 標準
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.0 mol
この反応は、亜鉛が電子を放出して酸化される過程と、銅イオンが電子を受け取って還元される過程の和である。亜鉛が亜鉛イオン Zn2+ になる際、1原子あたり2個の電子を放出する。したがって、1.0 mol の亜鉛が反応すると、放出される電子は 1.0 mol × 2 = 2.0 mol となる。この電子が外部回路を通ることで電流が発生する。
共通テスト(2025年)類似
酸化還元反応
Q115
次の化学反応のうち、酸化還元反応に該当するものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩酸の電気分解
酸化還元反応とは、物質間で電子の受け渡しが行われる反応である。塩酸の電気分解では、イオンが電子を授受して単体へと変化するため、典型的な酸化還元反応である。一方、石灰石(炭酸カルシウム)と塩酸の反応や、硫化鉄と塩酸の反応は、イオンの入れ替わりによる複分解反応であり、酸化数の変化を伴わない。中和反応も同様に、酸と塩基の反応であり酸化還元反応ではない。
共通テスト(2022年)類似
電離度
Q116
質量パーセント濃度 0.10%、体積 1.0 L の硝酸水溶液(硝酸の分子量 63、電離度 1.0)と、質量パーセント濃度 0.10%、体積 1.0 L の酢酸水溶液(酢酸の分子量 60、電離度 0.032)がある。それぞれの水溶液を完全に中和するために必要な水酸化ナトリウムの物質量に関する記述として最も適当なものはどれか。ただし、両水溶液の密度は 1.0 g/cm3 とする。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸と酢酸はともに一価の酸であり、それぞれの水溶液中の酸の物質量がほぼ等しいため、中和に必要な水酸化ナトリウムの物質量はほぼ等しい。
中和反応において、必要な塩基の物質量は、酸の価数と酸全体の物質量(電離していないものも含めた総量)によって決定される。硝酸と酢酸はともに一価の酸であり、質量パーセント濃度と体積が等しく分子量もほぼ等しいため、水溶液中の酸の物質量はほぼ等しい。中和が進行すると電離平衡が移動して未電離の酢酸もすべて電離するため、中和に必要な水酸化ナトリウムの物質量はほぼ等しくなる。
共通テスト(2025年)類似
化学反応式の係数
Q117
濃硝酸の熱分解反応式 aHNO3 → bNO2 + cO2 + dH2O において、各原子の数が両辺で等しくなるように係数 a, b, c, d を決定したとき、c に当てはまる数値はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1
化学反応式では、反応の前後で各原子の総数が変化しないという質量保存の法則に基づき係数を決定する。濃硝酸の熱分解式 4HNO3 → 4NO2 + 1O2 + 2H2O において、左辺の窒素原子は4個、水素原子は4個、酸素原子は12個である。右辺も同様に、窒素4個、水素4個、酸素は 4×2 + 1×2 + 2×1 = 12個となり、原子数が一致する。したがって、酸素分子O2の係数 c は 1 となる。
センター試験(2018年)類似
リチウムイオン電池の特性
Q118
電池の種類と分類に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸化銀電池は、リチウムイオンの移動を利用して充電を行う二次電池である。
酸化銀電池は、正極に酸化銀、負極に亜鉛を用いた一次電池である。リチウムイオン電池のようにリチウムイオンの移動を利用して充放電を繰り返す二次電池ではない。アルカリマンガン乾電池も一次電池であり、鉛蓄電池やリチウムイオン電池は二次電池に分類される。リチウムイオン電池は軽量で高電圧が得られるため、現代のモバイル機器や電動車両の動力源として極めて重要な役割を果たしている。
センター試験(2016年)類似
炭酸カルシウムと希塩酸の反応
Q119
ふたまた試験管を用いて炭酸カルシウムと希塩酸を反応させる際、反応を開始させるための操作として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
試験管を傾けて、くびれ部分を越えて希塩酸を炭酸カルシウム側に移動させる
ふたまた試験管は、くびれによって固体と液体を分離して保持できる構造である。反応を開始させるには、試験管を傾けて液体をくびれ部分からもう一方の部屋へ移動させ、固体と接触させる必要がある。この操作により、反応のタイミングを制御し、発生する気体を効率よく捕集することが可能となる。
センター試験(2015年)類似
酸化数の変化
Q120
化学反応式 3Cu + 8HNO3 → 3Cu(NO3)2 + 2NO + 4H2O において、酸化数が減少した原子と、その変化量の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
窒素原子が3減少する
この反応において、銅原子は0からプラス2へと酸化数が2増加しており、酸化されている。一方、硝酸中の窒素原子はプラス5から一酸化窒素(NO)中のプラス2へと酸化数が3減少している。酸化数の減少は電子の受け取りを意味するため、この反応では窒素原子が還元されている。選択肢のうち、酸化数の減少と変化量の数値が正しく対応しているのは窒素原子のケースである。
センター試験(2018年)類似
化学組成と質量計算
Q121
化学式がX2Z3で表される物質がある。Xの原子量をMX、Zの原子量をMZとしたとき、この物質の全質量に対するXの質量分率を表す式として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2MX / (2MX + 3MZ)
物質X2Z3の1モルあたりの質量(モル質量)は、Xの原子量MXが2個、Zの原子量MZが3個分であるため、2MX + 3MZと表される。このうちXが占める質量は2MXである。質量分率は、成分元素の質量の合計を物質全体のモル質量で割ることで求められるため、2MX / (2MX + 3MZ)が正解となる。
共通テスト(2024年)類似
化学反応における量的関係のグラフ
Q122
1.0 molの二酸化炭素が存在する密閉容器に、水素を徐々に加えながらサバティエ反応(CO2 + 4H2 -> CH4 + 2H2O)を完全に進行させた。加えた水素の物質量を横軸に、生成した水の物質量を縦軸にとったグラフの特徴として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水素が4.0 molに達するまで傾き0.5で直線的に増加し、その後は2.0 molで一定となる。
化学反応式 CO2 + 4H2 -> CH4 + 2H2O より、CO2 1.0 molに対してH2 4.0 molが反応し、H2O 2.0 molが生成する。H2が4.0 molに達するまでは、加えたH2の物質量に対してその半分の物質量(係数比2/4 = 0.5倍)のH2Oが生成するため、グラフの傾きは0.5となる。H2が4.0 molを超えると、CO2がすべて消費されて反応が止まるため、生成するH2Oの物質量は2.0 molで一定となる。
センター試験(2015年)類似
ブレンステッド・ローリーの酸
Q123
酢酸と水が反応して酢酸イオンとヒドロニウムイオンを生じる反応において、逆反応(右から左への反応)で酸として働く物質はどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ヒドロニウムイオン
CH3COOH + H2O → CH3COO- + H3O+ の反応において、逆反応は CH3COO- + H3O+ → CH3COOH + H2O である。このとき、ヒドロニウムイオン(H3O+)は水素イオンを酢酸イオン(CH3COO-)に与えるため、ブレンステッド・ローリーの定義における酸として機能する。
共通テスト(2026年)類似
電離度
Q124
弱酸の電離度に関する説明として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
弱酸の電離度は、水素イオン濃度を酸のモル濃度で割った値で定義される。
電離度αは、溶質全体のうち電離した割合を示す指標である。弱酸の濃度をc、電離度をαとすると、電離によって生じる水素イオン濃度はcαとなる。したがって、α = (水素イオン濃度) / c という関係が導かれる。弱酸は水溶液中で一部しか電離しないため、電離度は1より十分に小さい値をとる。
センター試験(2020年)類似
水溶液の液性とpH
Q125
塩の加水分解と水溶液の液性に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
弱酸と弱塩基からなる塩は、必ず中性を示すためpHは常に7である。
弱酸と弱塩基からなる塩の液性は、構成する酸と塩基の電離定数の相対的な大きさによって決まる。必ずしも中性になるとは限らず、加水分解の程度により酸性、中性、塩基性のいずれにもなり得る。他の選択肢はすべて正しく、塩の構成成分と加水分解の性質に基づいた液性の判断として適切である。
共通テスト(2023年)類似
酸化数
Q126
酸化数に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸化数は、原子が酸化または還元されている程度を示す指標である。
酸化数は、ある原子が電子をどれだけ放出または獲得しているかを形式的に表した指標であり、酸化還元反応の理解に不可欠です。酸化数が増加する反応は酸化であり、単体中の原子の酸化数は常に0と定義されます。クロム酸イオン(CrO4 2-)において、酸素原子の酸化数をマイナス2とすると、クロム原子の酸化数はプラス6となり、選択肢のプラス3は誤りです。
共通テスト(2026年)類似
酸と塩基の分類
Q127
農業現場で利用される化学物質の性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニアは水溶液中で電離度が小さく、弱塩基として振る舞う。
アンモニアは水に溶けて一部が電離し、アンモニウムイオンと水酸化物イオンを生じるため、弱塩基に分類されます。酢酸は弱酸であり、水溶液中では一部しか電離しません。水酸化カリウムは強塩基であり、強い腐食性を持つため肥料として直接施用されることは稀です。硝酸は強酸であり、植物が吸収しやすい窒素源ですが、強酸としての性質を理解しておく必要があります。
センター試験(2017年)類似
ホールピペットの取り扱い
Q128
メスフラスコを用いて溶液を調製する際、標線への合わせ方として正しい記述はどれか。
★ やさしい
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
液面の凹んだ底面を標線に一致させる。
水溶液の多くはガラス容器内で表面張力により液面が中央に向かって凹むメニスカスを形成する。このとき、体積を正確に読み取るためには、液面の最も低い位置である「底面」を標線に合わせる必要がある。液面の上端を合わせると、規定量よりも少ない体積となり、調製される溶液の濃度に誤差が生じる原因となる。
共通テスト(2024年)類似
化学反応における量的関係のグラフ
Q129
宇宙ステーションの空気制御システムで用いられるサバティエ反応(CO2 + 4H2 -> CH4 + 2H2O)の量的関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素1 molと水素4 molが過不足なく反応すると、メタン1 molと水2 molが生成する。
化学反応式の係数は、反応に関与する各物質の物質量の比を表している。CO2 + 4H2 -> CH4 + 2H2O の係数比は 1 : 4 : 1 : 2 であるため、CO2 1 molとH2 4 molが過不足なく反応してCH4 1 molとH2O 2 molが生成する。反応前後で総物質量は5 molから3 molへと減少するため、全物質量は減少する。また、CO2が十分に存在するならば、制限反応物であるH2の供給量を2倍にすると生成するH2Oの量も2倍になる。
センター試験(2016年)類似
酸化還元反応の判定
Q130
酸化還元反応の判定に関する記述として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応の前後で原子の酸化数が変化する反応を酸化還元反応という
酸化還元反応の定義は、電子の授受により原子の酸化数が変化する反応である。沈殿生成反応や中和反応は、イオン間の結合や移動が主であり、各原子の酸化数は変化しないため酸化還元反応ではない。また、酸化還元反応において気体の発生や沈殿の生成は必須条件ではなく、溶液の色が変化する反応なども含まれる。
センター試験(2016年)類似
ダニエル電池の原理
Q131
ダニエル電池において、イオン化傾向の大きい金属板が負極として機能する理由として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
金属原子が電子を放出して陽イオンとなり、溶液中に溶け出すため
ダニエル電池では、イオン化傾向の大きい金属が電子を放出して陽イオンとなり、溶液中に溶け出す酸化反応が起こります。電子を放出する側が負極となり、放出された電子は導線を通って正極へと移動します。一方、正極では溶液中の金属イオンが電子を受け取って還元され、金属として析出します。この電子の移動が電流を生み出す原理です。
センター試験(2018年)類似
酸化数の変化
Q132
酸化還元反応に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応の前後で原子の酸化数が変化する反応のことである。
酸化還元反応は、電子の移動に伴い、原子の酸化数が変化する反応を指す。一方、水素イオンの授受を伴う反応は酸塩基反応であり、中和反応や沈殿生成反応は通常、構成する原子の酸化数に変化を伴わない。したがって、酸化数の変化の有無が酸化還元反応を定義する重要な指標となる。
センター試験(2016年)類似
合金の組成計算
Q133
銅とスズの合金である青銅がある。スズを4.0%(質量パーセント)含む青銅A 2.8 kgと、スズを30%(質量パーセント)含む青銅B 1.2 kgをすべて融解させて均一に混合し、新たな青銅Cを4.0 kg得た。この青銅C 1.0 kgに含まれるスズの物質量として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。ただし、スズの原子量は119とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.99 mol
青銅A 2.8 kg(2800 g)に含まれるスズは 2800 g * 0.040 = 112 g。青銅B 1.2 kg(1200 g)に含まれるスズは 1200 g * 0.30 = 360 g。これらを混合した青銅C 4.0 kgに含まれるスズの総質量は 112 g + 360 g = 472 g となる。したがって、青銅C 1.0 kgに含まれるスズの質量は 472 g * (1.0 kg / 4.0 kg) = 118 g である。スズの原子量は119であるため、その物質量は 118 g / 119 g/mol ≒ 0.99 mol と求まる。
共通テスト(2025年)類似
熱量の計算
Q134
ある液体を入れた容器に電熱線を浸し、電圧3.00V、電流1.40Aを流した。スイッチを60秒から360秒まで閉じて通電したとき、この電熱線から発生した熱量Qは何Jか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1260J
発生した熱量Qは、電圧V、電流I、通電時間tを用いてQ = VItで求められる。本問ではスイッチを閉じている時間が360秒 – 60秒 = 300秒であるため、Q = 3.00V × 1.40A × 300s = 1260Jとなる。電流が流れている時間のみが熱の発生に寄与することに注意が必要である。
センター試験(2017年)類似
中和滴定と指示薬の変色
Q135
中和滴定において、指示薬を選択する際に最も重要な条件はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
指示薬の変色域が、滴定曲線の当量点付近の急激なpH変化の範囲内に含まれること
中和滴定では、酸と塩基が過不足なく反応する当量点において、pHが急激に変化する。このpHの急変範囲(滴定曲線の立ち上がり部分)に、指示薬の変色域が重なるように選定することで、滴定の終点を正確に判定できる。強酸と強塩基の滴定ではpH変化の幅が広いため、フェノールフタレインやメチルオレンジのいずれも使用可能である。
センター試験(2015年)類似
ブレンステッド・ローリーの酸
Q136
ブレンステッド・ローリーの定義に基づいたとき、酸として働く物質の記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
相手の物質に水素イオンを与える分子やイオンのことである。
ブレンステッド・ローリーの定義では、水素イオン(H+)を相手に与える物質を酸、相手から受け取る物質を塩基と呼ぶ。アレニウスの定義が水溶液中の電離に限定されるのに対し、この定義は水溶液以外や、水酸化物イオンを含まないアンモニアのような物質にも適用できる点が特徴である。
共通テスト(2024年)類似
水の電気分解
Q137
水の電気分解に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
陽極では電子を失う酸化反応が起こり、酸素が発生する。
水の電気分解は、外部から電気エネルギーを与えることで進行する酸化還元反応である。陽極(正極)では水分子が電子を放出して酸素が発生する酸化反応が起こり、陰極(負極)では水分子が電子を受け取って水素が発生する還元反応が起こる。このプロセスは宇宙ステーションなどの閉鎖環境において、供給された水から呼吸に必要な酸素を生成するために利用されている。
共通テスト(2023年)類似
ビュレット
Q138
中和滴定や酸化還元滴定の実験において、滴下する溶液の体積を精密に読み取り、コックを操作して少しずつ滴下するのに最も適した実験器具はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ビュレット
ビュレットは目盛りが刻まれた細長いガラス管であり、下部のコックを操作することで、滴下する液体の量を正確に制御できるため、滴定実験に必須の器具です。ホールピペットは一定の体積を正確に量り取るためのものであり、メスフラスコは一定濃度の溶液を調製するためのものです。また、分液漏斗は密度の異なる液体を分離する際に使用されるため、滴定操作には適していません。
センター試験(2015年)類似
モル濃度
Q139
モル濃度の定義として最も適切な記述はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
溶液1リットル中に含まれる溶質の物質量をモルで表したもの
モル濃度は、溶液の体積(リットル)に対する溶質の物質量(モル)の比として定義される。単位はモル毎リットル(mol/L)を用いる。これに対し、溶媒の質量を用いるのは質量モル濃度であり、溶液の質量を用いるのは質量パーセント濃度であるため、定義を混同しないよう注意が必要である。
共通テスト(2024年)類似
化学反応における生成物の物質量
Q140
化学反応式における係数と物質量の関係について、最も適当な記述はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
化学反応式の係数比は、反応・生成する物質の物質量の比に等しい。
化学反応式において、各物質の化学式の前に書かれている係数は、その反応に関与する各物質の粒子数の比、すなわち物質量(モル)の比を表している。質量や密度、沸点などの物理量の比とは直接対応しないため、物質量の比として理解することが基本となる。
共通テスト(2023年)類似
ビュレット
Q141
滴定実験の操作に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ビュレットは、滴下する溶液で内部を共洗いしてから使用する。
ビュレットやホールピペットなどの計量器具は、内部に水滴が残っていると溶液が薄まって濃度が変化するため、使用する溶液で内部をあらかじめ共洗い(共洗い)してから用いるのが原則です。メスフラスコは精密な体積を測るための器具であり、加熱には適しません。分液漏斗は液液抽出に用いられるものであり、滴定の終点判断とは無関係です。
共通テスト(2025年)類似
中和滴定曲線
Q142
弱酸である酢酸を強塩基である水酸化ナトリウムで滴定する際、中和点付近でpHが急激に変化する理由として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
中和点付近では、生じた酢酸ナトリウムの緩衝作用が消失し、過剰な水酸化物イオンによってpHが急上昇するため。
中和点に達するまでは、酢酸と酢酸ナトリウムの混合溶液により緩衝作用が働き、pHの変化は比較的緩やかである。しかし、中和点を超えると緩衝作用を維持する酢酸が消費し尽くされ、わずかな過剰の水酸化ナトリウムによって水酸化物イオン濃度が急増し、pHが急激に上昇する。この現象は、弱酸と強塩基の滴定曲線において中和点付近でpHが急峻に立ち上がる要因となっている。
センター試験(2015年)類似
酸化数の変化
Q143
酸化還元反応において、原子の酸化数が減少する変化として、電子を受け取る「還元」が起こっていることを示す反応はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸中の窒素原子がプラス5からプラス2に変化する反応
酸化数は原子が電子をどれだけ獲得または放出したかの指標である。酸化数が減少することは、その原子が負の電荷を持つ電子を受け取ったことを意味し、定義上「還元」される。硝酸中の窒素原子は酸化数がプラス5からプラス2へと3減少しており、電子を受け取って還元されている。一方、銅や鉄がイオン化する反応や、過酸化水素が酸素を発生する反応では酸化数が増加しており、これらは酸化反応である。
共通テスト(2024年)類似
サバティエ反応における酸化数
Q144
国際宇宙ステーションの空気制御システムで用いられるサバティエ反応(CO2 + 4H2 → CH4 + 2H2O)において、反応前後の原子の酸化数の変化に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭素原子は還元され、酸素原子は酸化も還元もされない。
二酸化炭素(CO2)中の炭素原子の酸化数は+4であり、生成物であるメタン(CH4)中の炭素原子の酸化数は-4である。酸化数が減少しているため、炭素原子は還元されている。一方、二酸化炭素中の酸素原子の酸化数は-2であり、生成物である水(H2O)中の酸素原子の酸化数も-2である。酸化数に変化がないため、酸素原子は酸化も還元もされていない。
センター試験(2016年)類似
合金の組成計算
Q145
質量2.8kgでスズを4.0%含む青銅Aと、質量1.2kgでスズを30%含む青銅Bを完全に混合して青銅Cを作った。この青銅Cを1.0kg採取したとき、含まれるスズの物質量として最も適切な値はどれか。ただし、スズの原子量を119とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.0 mol
まず各合金に含まれるスズの質量を求めます。青銅Aからは2800g×0.04=112g、青銅Bからは1200g×0.3=360gのスズが得られます。混合後の青銅Cの全質量は4.0kgであり、全スズ量は472gです。青銅Cを1.0kg採取した場合、そこに含まれるスズの質量は472g×(1.0/4.0)=118gとなります。これをスズの原子量119で割ると、118g/119g/mol≒1.0molと算出されます。
共通テスト(2024年)類似
化学反応の連続的な量的関係
Q146
宇宙ステーションの空気制御システムにおいて、水の電気分解(2H2O → 2H2 + O2)で3.2キログラムの酸素が生成されるとき、この酸素生成と同時に発生した水素をすべて用いてサバティエ反応(4H2 + CO2 → CH4 + 2H2O)を行った場合に生成される水の質量として最も適切なものはどれか。ただし、原子量はH=1.0, O=16とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.8キログラム
水の電気分解の化学反応式より、酸素3.2キログラム(0.1キロモル)が生成されるとき、水素は0.2キロモル生成される。次に、サバティエ反応の化学反応式では水素4モルから水2モルが生成されるため、水素0.2キロモルからはその半分の0.1キロモルの水が生成される。水の分子量は18であるため、生成される水の質量は0.1キロモル×18グラム毎モル=1.8キログラムとなる。連続する反応における物質量の関係を正しく追うことが重要である。
センター試験(2017年)類似
化学反応の量的関係
Q147
エタノール(C2H5OH)が完全燃焼して二酸化炭素と水が生成される化学反応式において、二酸化炭素が44グラム生成されたとき、反応したエタノールの質量として最も適当なものはどれか。ただし、原子量はH=1.0, C=12, O=16とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
23.0グラム
エタノールの完全燃焼の化学反応式は C2H5OH + 3O2 → 2CO2 + 3H2O となる。この式から、エタノール1モルから二酸化炭素2モルが生成されることがわかる。二酸化炭素の分子量は44であり、44グラムは1モルに相当する。したがって、反応したエタノールは0.5モルである。エタノールの分子量は46であるため、0.5モルあたりの質量は46×0.5=23グラムとなる。
共通テスト(2022年)類似
中和滴定
Q148
中和滴定において、滴定の終点を判定するために指示薬を用いる理由として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
溶液のpHの変化に伴う指示薬の変色を利用するため
中和滴定では、中和点付近で溶液のpHが急激に変化する性質を利用する。指示薬は特定のpH範囲で構造が変化し、色が変化する有機色素である。この変色を観察することで、酸と塩基が過不足なく反応した中和点を判断することができる。
センター試験(2017年)類似
酸化還元反応の係数合わせ
Q149
酸性条件下において、過マンガン酸イオンMnO4-が還元されてマンガン(II)イオンMn2+になる半反応式と、過酸化水素H2O2が酸化されて酸素O2になる半反応式を組み合わせ、電子を消去して得られる全反応式の係数について、MnO4-の係数を1としたとき、H2O2の係数はいくらになるか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
5/2
MnO4-がMn2+になる半反応式はMnO4- + 8H+ + 5e- → Mn2+ + 4H2Oであり、H2O2がO2になる半反応式はH2O2 → O2 + 2H+ + 2e-である。電子の授受を等しくするため、前者に2を、後者に5を掛けて足し合わせると、MnO4-の係数は2、H2O2の係数は5となる。MnO4-の係数を1に規格化すると、H2O2の係数は5/2となる。
共通テスト(2026年)類似
酸と塩基の分類
Q150
酸と塩基の電離度に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸は水溶液中でほぼ完全に電離するため強酸である。
酸や塩基の強弱は、水溶液中での電離度によって定義される。硝酸は強酸であり、水溶液中でほぼ完全に電離する。酢酸は弱酸であり、電離度は非常に小さい。塩基については、水酸化カリウムは強塩基であり水溶液中でほぼ完全に電離するが、アンモニアは弱塩基であり水溶液中で一部が電離してアンモニウムイオンと水酸化物イオンを生じる。
センター試験(2018年)類似
化学組成と質量計算
Q151
化学式がX2Z3で表される物質が5.0 gある。Xの原子量を40、Zの原子量を32としたとき、この物質に含まれるXの質量は何gか。最も近い値を選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.3 g
X2Z3のモル質量は、2 × 40 + 3 × 32 = 80 + 96 = 176 g/molである。この物質中のXの質量分率は、(2 × 40) / 176 = 80 / 176 ≒ 0.4545である。したがって、5.0 g中に含まれるXの質量は、5.0 × 0.4545 ≒ 2.27 gとなり、四捨五入して約2.3 gとなる。
センター試験(2015年)類似
プロパンの完全燃焼
Q152
プロパン C3H8 が完全燃焼する際の化学反応式 C3H8 + aO2 → bCO2 + cH2O において、係数 a, b, c の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
a=5, b=3, c=4
プロパンの完全燃焼の化学反応式は、反応前後の各原子の数を合わせることで導かれます。左辺の炭素原子は3個なので二酸化炭素の係数bは3、水素原子は8個なので水の係数cは4となります。これに伴い右辺の酸素原子の総数は3×2 + 4×1 = 10個となるため、酸素分子の係数aは5となります。したがって、係数は a=5, b=3, c=4 です。
共通テスト(2023年)類似
酸化数
Q153
二クロム酸イオン(Cr2O7 2-)中のクロム原子の酸化数として正しい数値を、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
プラス6
多原子イオン中の各原子の酸化数の総和は、そのイオンの電荷と等しくなります。二クロム酸イオン(Cr2O7 2-)において、酸素原子の酸化数をマイナス2とすると、2個のクロム原子の酸化数をxとして、2x + 7 × (-2) = -2 という式が成り立ちます。これを解くと 2x = 12 となり、クロム原子1個あたりの酸化数はプラス6と求められます。
共通テスト(2023年)類似
物質量と質量の関係
Q154
塩化物イオン濃度が2.85 mol/Lであるしょうゆ15 mL中に含まれる塩化ナトリウム(式量58.5)の質量として、最も適切な値はどれか。なお、塩化物イオンの物質量はすべて塩化ナトリウムに由来するものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.5 g
まず、15 mL(0.015 L)中の塩化物イオンの物質量を求めると、2.85 mol/L × 0.015 L = 0.04275 molとなる。これに塩化ナトリウムの式量58.5を乗じると、0.04275 mol × 58.5 g/mol = 2.500875 gとなり、小数第1位まで求めると2.5 gとなる。
共通テスト(2026年)類似
電離度
Q155
ある弱酸の濃度が0.050 mol/Lであり、その水溶液のpHが3.0であるとき、この弱酸の電離度αとして最も適当な値はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.02
pHが3.0であるとき、水素イオン濃度は10のマイナス3乗 mol/L、すなわち0.001 mol/Lである。弱酸の濃度をc、電離度をαとすると、水素イオン濃度はcαで表される。したがって、0.050 × α = 0.001 という関係式が成り立つ。これを解くと、α = 0.001 / 0.050 = 0.02 となる。
共通テスト(2022年)類似
ブレンステッド・ローリーの酸
Q156
ブレンステッド・ローリーの定義において、酸として働く物質をすべて含んでいる組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫酸水素イオンとアンモニウムイオン
ブレンステッド・ローリーの定義では、相手に水素イオン(H+)を与える物質を酸、受け取る物質を塩基と呼ぶ。硫酸水素イオン(HSO4-)はH+を放出して硫酸イオン(SO4 2-)になり、アンモニウムイオン(NH4+)はH+を放出してアンモニア(NH3)になるため、いずれも酸として機能する。一方、炭酸イオン(CO3 2-)や酢酸イオン(CH3COO-)はH+を受け取る側であるため、塩基として働いている。
共通テスト(2026年)類似
中和反応
Q157
炭酸カルシウムと塩酸の反応は、炭酸カルシウムが塩基としての性質を示し、塩酸と反応する中和反応(弱酸の遊離)の一種とみなすことができる。この反応において発生する気体と、その反応を表す化学反応式として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素が発生し、反応式は CaCO3 + 2HCl -> CaCl2 + H2O + CO2 である。
炭酸カルシウム CaCO3 は弱酸である炭酸 H2CO3 のカルシウム塩であり、強酸である塩酸 HCl を加えると、弱酸の遊離反応が起こる。このとき、不安定な炭酸は直ちに水 H2O と二酸化炭素 CO2 に分解して気体として発生する。化学反応式は CaCO3 + 2HCl -> CaCl2 + H2O + CO2 と表される。
共通テスト(2026年)類似
酸と塩基の分類
Q158
農業において肥料の成分や土壌改良剤として用いられる物質のうち、酸・塩基の強弱の分類として正しい組み合わせはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸は強酸、酢酸は弱酸、水酸化カリウムは強塩基、アンモニアは弱塩基である。
酸や塩基の強弱は、水溶液中での電離度によって決まります。硝酸(HNO3)は水溶液中でほぼ完全に電離するため強酸に分類されます。一方、酢酸(CH3COOH)は電離度が小さく弱酸です。塩基については、水酸化カリウム(KOH)は強塩基であり、アンモニア(NH3)は水溶液中で一部が電離して水酸化物イオンを生じる弱塩基として分類されます。
共通テスト(2025年)類似
質量保存の法則
Q159
質量保存の法則に関する記述として、最も適当なものを次の中から選べ。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
化学反応において、反応物の総質量と生成物の総質量は常に等しい。
質量保存の法則は、化学反応の前後で原子の種類や数は変化せず、したがって物質の総質量も変化しないという原理である。気体が発生する反応であっても、発生した気体をすべて含めて測定すれば、反応前後の質量は等しくなる。分子数は反応前後で変化することがあるため、分子数の保存は法則の要件ではない。
共通テスト(2025年)類似
比熱の算出
Q160
ある実験において、時刻60秒で19.7度であった液体の温度が、360秒経過後に21.1度まで上昇した。この間の温度変化ΔTの扱いとして最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
温度変化ΔTは1.4Kとして計算に用いる。
比熱の計算式における温度変化ΔTは、加熱前後の温度差を指す。本件では、加熱後の温度21.1度から加熱前の温度19.7度を差し引いた値が、温度上昇分となる。21.1 – 19.7 = 1.4であり、温度差であるため単位はK(ケルビン)または度(摂氏)のいずれを用いても数値は等しい。
共通テスト(2025年)類似
ジュール熱
Q161
ジュール熱に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電流を流す時間を2倍にすると、発生する熱量は4倍になる。
ジュール熱Q = RI^2Δtの式において、Qは電流Iの2乗に比例し、抵抗Rおよび時間Δtに比例する。したがって、時間を2倍にすれば熱量も2倍になる。電流を2倍にすれば2の2乗で4倍となり、抵抗を半分にすれば熱量も半分になるため、時間と熱量の関係に関する選択肢が誤りである。
共通テスト(2026年)類似
シアナミドカルシウムの含有率測定
Q162
シアナミドカルシウム(CaCN2)を肥料として土壌に施した際、植物に吸収される窒素源へと変化する過程に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
土壌中の水分と反応して尿素などを経てアンモニウムイオンに変化し、植物に吸収される。
シアナミドカルシウムは土壌中で水と反応して、まずシアナミド(H2CN2)となり、さらに加水分解されて尿素((NH2)2CO)へと変化する。その後、土壌中の微生物や酵素の働きによってアンモニウムイオン(NH4+)や硝酸イオン(NO3-)へと分解され、植物の根から窒素栄養として吸収される。
共通テスト(2025年)類似
化学反応式の係数
Q163
化学反応式において、反応物と生成物の間で各原子の数が等しくなるように係数を決定する。この規則の根拠となる、化学変化の前後で物質全体の質量が変化しないという法則を何というか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
質量保存の法則
化学反応の前後において、反応に関与する物質を構成する原子の種類と数は変化しない。このため、反応物全体の質量と生成物全体の質量は等しく保たれる。これを質量保存の法則という。化学反応式の係数は、この法則に基づき、反応の前後で各原子の数が等しくなるように決定される。
共通テスト(2021年)類似
酸化剤
Q164
酸化剤の定義として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
相手の物質から電子を奪い、自身が還元される物質
酸化還元反応において、酸化剤は相手の物質から電子を奪うことで相手を酸化させ、その結果として自身は電子を受け取って還元される物質を指す。逆に、相手に電子を与える物質は還元剤と呼ばれ、自身は酸化される。この定義は電子の授受に基づく酸化還元反応の本質的な理解に不可欠である。
共通テスト(2021年)類似
酸化剤
Q165
酸化還元反応において、酸化剤として働く物質の説明として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
相手の物質から電子を奪い、自身は還元される物質
酸化剤とは、相手の物質を酸化させるために自身が電子を受け取り、その結果として自身の酸化数が減少する(還元される)物質のことである。対照的に、相手に電子を与えて自身が酸化される物質は還元剤と呼ばれる。酸化還元反応では、電子の授受が必ず同時に起こるため、酸化剤と還元剤は常にペアで存在する。
共通テスト(2024年)類似
化学反応の量的関係
Q166
化学反応式における係数比が意味する内容として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応に関与する物質の物質量の比
化学反応式における各化学式の前の係数は、その反応において消費または生成される各物質の物質量(モル数)の比を表している。質量や体積は物質の種類によってモル質量や密度が異なるため、係数比と直接一致するとは限らない。物質量を用いることで、異なる物質間での定量的関係を統一的に扱うことが可能となる。
共通テスト(2025年)類似
熱容量
Q167
物質の温度変化に対する熱の出入りのしやすさを示す熱容量の性質について、その背景となる考え方として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
熱容量は物質の構成粒子が熱運動にエネルギーを分配する際の緩衝能力として機能する。
熱容量は、物質が熱エネルギーを吸収した際に、どれだけ温度という形で顕在化させるかという指標である。熱容量が大きい物質は、吸収した熱エネルギーを分子の運動エネルギーとしてだけでなく、内部構造の変化や振動など多様な形態に分散させる能力が高いため、結果として温度上昇が抑えられる。これは熱的な安定性をもたらす重要な性質である。
センター試験(2017年)類似
化学反応における量的関係のグラフ解析
Q168
炭酸カルシウム CaCO3 に十分な量の塩酸 HCl を加えたとき、発生する二酸化炭素 CO2 の物質量と消費される炭酸カルシウムの物質量の関係を示すグラフにおいて、グラフが水平になる折れ曲がり点は何を意味するか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応物が過不足なく反応した当量点
化学反応式 CaCO3 + 2HCl → CaCl2 + H2O + CO2 に基づくと、反応物である炭酸カルシウムと塩酸は一定の比率で反応します。グラフの折れ曲がり点は、一方の反応物がすべて消費され、それ以上反応が進まなくなった状態を示しており、これを当量点と呼びます。この点以降は、反応物を追加しても生成物の量は増加しません。
共通テスト(2021年)類似
正塩
Q169
次の物質のうち、正塩に該当するものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫酸銅(II)
硫酸銅(II)(CuSO4)は、硫酸(H2SO4)の水素原子がすべて銅イオン(Cu2+)に置換された正塩である。硫酸水素ナトリウム(NaHSO4)や炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)は、酸の水素原子が一部残っているため酸性塩に分類される。また、水酸化塩化マグネシウムは塩基性塩の一種である。
センター試験(2018年)類似
モル濃度の算出
Q170
水溶液のモル濃度を算出する際に必要な物理量として、質量パーセント濃度と密度以外に不可欠なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
溶質のモル質量
モル濃度は溶液 1 L あたりの溶質の物質量(mol)で定義される。質量パーセント濃度と密度から溶液 1 L あたりの溶質の質量(g)を求めることはできるが、それを物質量に換算するためには、物質の種類ごとに固有の値であるモル質量(g/mol)を用いる必要がある。
共通テスト(2026年)類似
酸と塩基の分類
Q171
肥料の化学的性質を考える際、酸と塩基の強弱を正しく分類することが求められる。次の組み合わせのうち、強酸と弱塩基の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸とアンモニア
硝酸は強酸、酢酸は弱酸である。また、水酸化カリウムは強塩基、アンモニアは弱塩基に分類される。したがって、強酸と弱塩基の組み合わせは硝酸とアンモニアとなる。これらの物質は農業現場において、中和反応による肥料の製造や土壌の酸性度調整に利用されることがあり、それぞれの電離のしやすさを把握しておくことが重要である。
センター試験(2017年)類似
化学反応における量的関係のグラフ解析
Q172
炭酸カルシウム CaCO3 に塩酸 HCl を加えて反応させた際、発生した二酸化炭素 CO2 が 0.025 mol で一定となった。このとき反応した炭酸カルシウムの質量は何gか。ただし、Ca=40, C=12, O=16 とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.5 g
化学反応式 CaCO3 + 2HCl → CaCl2 + H2O + CO2 より、炭酸カルシウム 1 mol から二酸化炭素 1 mol が発生することがわかります。二酸化炭素が 0.025 mol 発生したとき、消費された炭酸カルシウムも 0.025 mol です。炭酸カルシウムの式量は 100 なので、質量は 0.025 mol × 100 g/mol = 2.5 g となります。
センター試験(2018年)類似
身近な物質のpH
Q173
水溶液のpHに関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
食塩水は酸性を示すため、pHは7よりも小さい値をとる。
食塩(NaCl)は強酸と強塩基からなる塩であり、水溶液は中性を示す。したがって、食塩水のpHは7付近となる。血液はpH7.4前後の弱塩基性、牛乳はpH6.6〜6.8程度の弱酸性、水道水は浄水過程で調整され中性付近を示す。食塩水が酸性であるという記述は誤りである。
共通テスト(2022年)類似
電離度
Q174
質量パーセント濃度 0.10%、体積 1.0 L の酢酸水溶液がある。溶液の密度を 1.0 g/cm3、酢酸の分子量を 60、この溶液における酢酸の電離度を 0.032 とするとき、この水溶液中に存在する水素イオン H+ の物質量として最も適当な数値はどれか。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
5.3 * 10^-4 mol
溶液 1.0 L(1000 cm3)の質量は 1000 g であり、溶質である酢酸の質量は 1000 g * 0.0010 = 1.0 g である。酢酸の分子量は 60 なので、その物質量は 1.0 / 60 mol となる。酢酸は一価の酸であり、電離度が 0.032 であるため、生じる水素イオンの物質量は (1.0 / 60) * 1 * 0.032 ≒ 5.3 * 10^-4 mol と計算される。
共通テスト(2025年)類似
質量保存の法則
Q175
あるジャガイモ1.00gを完全に燃焼させたところ、生成した水の質量は0.89gであった。ジャガイモに含まれる炭水化物(C6H10O5)nが燃焼して水が生成する反応式は、C6H10O5 + 6O2 → 6CO2 + 5H2O と表される。このジャガイモに含まれていた本来の水の質量として最も近いものを次の中から選べ。ただし、炭水化物162gから水90gが生成するものとする。また、ジャガイモ中の炭水化物の含有量を0.50gとする。
★★★★ 難問
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.61g
炭水化物162gから水90gが生成するため、炭水化物0.50gからは、0.50 × (90 / 162) ≒ 0.277g の水が生成する。生成した水の総質量0.89gから、炭水化物の燃焼によって生じた水0.28gを差し引くと、ジャガイモに元々含まれていた水の質量は 0.89 – 0.28 = 0.61g となる。
共通テスト(2021年)類似
燃料電池の反応
Q176
燃料電池において、外部回路に電子が2.0 mol流れたときに生成する水の物質量として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.0 mol
燃料電池の正極における反応式は O2 + 4H+ + 4e- → 2H2O である。この式から、電子4 molの移動に対して水2 molが生成することがわかる。したがって、電子2.0 molが流れたときに生成する水の物質量は、その半分の1.0 molとなる。化学反応式の係数比を用いることで、電子の物質量と生成物の物質量の関係を正確に導くことができる。
センター試験(2015年)類似
水溶液の液性とpH
Q177
0.1 mol/L の各水溶液を準備したとき、pHの値が最も小さくなる(酸性が最も強い)ものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化アンモニウム水溶液
塩の加水分解により、弱塩基と強酸からなる塩化アンモニウム水溶液は酸性を示す。一方、酢酸ナトリウムは塩基性、塩化ナトリウムは中性を示す。水酸化ナトリウムは強塩基であり、pHは最も高い。したがって、酸性を示す塩化アンモニウム水溶液のpHが、中性や塩基性の水溶液と比較して最も小さくなる。
共通テスト(2025年)類似
ジュール熱
Q178
熱容量Cの物体に、抵抗値Rの抵抗を接触させ、電流Iを時間Δtだけ流したところ、熱がすべて物体の温度上昇に使われた。このときの温度変化ΔTを表す式として、正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ΔT = RI^2Δt / C
発生したジュール熱QはQ = RI^2Δtであり、これがすべて物体の温度上昇に使われる場合、熱量Qと熱容量Cおよび温度変化ΔTの間にはQ = CΔTの関係が成り立つ。したがって、ΔT = Q / Cとなり、RI^2Δt / Cが導かれる。熱容量は物体の温度を1度上げるのに必要な熱量であるため、この式はエネルギー保存の法則に基づいている。
センター試験(2017年)類似
単分子膜法による分子の断面積算出
Q179
ステアリン酸(モル質量 284 g/mol)2.84 * 10^-5 g を揮発性の有機溶媒に溶かして水面に展開し、溶媒を蒸発させて面積 1.2 * 10^2 cm^2 の単分子膜を形成した。アボガドロ定数を 6.0 * 10^23 /mol とするとき、ステアリン酸分子1個あたりの断面積 [cm^2] として最も適当な数値はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.0 * 10^-15
ステアリン酸の物質量は 2.84 * 10^-5 g / 284 g/mol = 1.00 * 10^-7 mol である。これにアボガドロ定数 6.0 * 10^23 /mol を掛けると、分子数は 6.0 * 10^16 個となる。分子1個あたりの断面積は、全体の面積 1.2 * 10^2 cm^2 を分子数で割ることで求められるため、1.2 * 10^2 / (6.0 * 10^16) = 2.0 * 10^-15 cm^2 となる。
共通テスト(2021年)類似
酸化剤
Q180
臭素 (Br2) がヨウ化カリウム (KI) 水溶液と反応して、臭化物イオン (Br-) とヨウ素 (I2) が生成する反応において、酸化剤として働いている物質はどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
臭素 (Br2)
この反応式は Br2 + 2KI → 2KBr + I2 と表される。このとき、臭素 (Br2) はヨウ化物イオンから電子を受け取って臭化物イオン (Br-) に変化しており、自身の酸化数が0から-1に減少している。したがって、臭素は電子を受け取る酸化剤として働いている。一方、ヨウ化物イオンは電子を放出してヨウ素に変化するため、還元剤として働いている。
センター試験(2016年)類似
塩の加水分解
Q181
塩の水溶液の液性に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化カルシウムの水溶液は、強酸と強塩基からなるため酸性を示す。
塩化カルシウムは強酸である塩酸と強塩基である水酸化カルシウムから構成される塩であり、水溶液は中性を示す。酸性を示すのは弱塩基と強酸からなる塩であり、塩基性を示すのは弱酸と強塩基からなる塩である。選択肢の他の記述はすべて正しい。
共通テスト(2026年)類似
シアナミドカルシウムの含有率測定
Q182
シアナミドカルシウムの含有率を、試料中の窒素の質量から算出する原理に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
シアナミドカルシウム1分子中に窒素原子が2個含まれるため、窒素の質量からシアナミドカルシウムの質量を換算できる。
シアナミドカルシウムの化学式は CaCN2 であり、1分子中に窒素原子が2個含まれている。このため、試料中の窒素がすべてシアナミドカルシウムに由来すると仮定すれば、測定された窒素の質量に、窒素とシアナミドカルシウムの式量比(80/28)をかけることで、シアナミドカルシウムの質量を算出することができる。
共通テスト(2026年)類似
シアナミドカルシウムの含有率測定
Q183
あるシアナミドカルシウム肥料の試料0.10 gを分析したところ、検出された窒素の質量に対応する信号の強さは196であった。この分析法において、窒素の質量と信号の強さは比例関係にあり、窒素の質量が0.010 gのとき信号の強さは140を示す。この試料中のシアナミドカルシウムの質量パーセントとして最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。ただし、シアナミドカルシウムの式量を80、窒素の原子量を14とし、試料中の窒素はすべてシアナミドカルシウムに由来するものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
40%
信号の強さと窒素の質量は比例するため、信号の強さが196のとき、窒素の質量は 0.010 g * (196 / 140) = 0.014 g となる。シアナミドカルシウム CaCN2 の式量は80であり、その中に窒素原子 N(原子量14)が2個含まれるため、窒素の質量割合は 28 / 80 = 0.35 である。したがって、試料中のシアナミドカルシウムの質量は 0.014 g / 0.35 = 0.040 g となり、試料0.10 gに対する質量パーセントは (0.040 / 0.10) * 100 = 40% と求められる。
センター試験(2016年)類似
合金の組成計算
Q184
合金の組成と物質量に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
合金全体の質量に各成分元素の質量パーセントを乗じることで、その成分元素の質量を求めることができる。
合金全体の質量に各成分元素の質量パーセント(質量割合)を乗じることで、その成分元素の質量を直接求めることができる。物質量を求めるには、得られた質量をその元素の原子量(モル質量)で割る必要がある。質量パーセントは質量基準の割合であるため、物質量に直接乗じることはできない。また、合金を構成する元素の質量パーセントの総和は常に100%であり、温度や圧力によって変化することはない。
センター試験(2017年)類似
ホールピペットの取り扱い
Q185
化学実験において、ホールピペットを用いて一定体積の溶液を正確に量り取る際、最も適切な操作として記述されているものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ホールピペットの内部を、これから量り取る溶液で数回すすぐ共洗いを行う。
ホールピペットは正確な体積を量り取るための器具である。内部に付着した水分が溶液と混ざると濃度が変化してしまうため、使用する溶液で内部をすすぐ「共洗い」が不可欠である。純水でのすすぎや乾燥のみでは、残留水分による濃度変化を防ぐことができないため、必ず測定対象の溶液で内部を置換する必要がある。
センター試験(2016年)類似
炭酸カルシウムと希塩酸の反応
Q186
炭酸カルシウムと希塩酸を反応させて二酸化炭素を発生させる実験において、発生した気体を捕集する方法として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
下方置換法
二酸化炭素は水にわずかに溶ける性質があり、空気よりも密度が大きいため、下方置換法を用いて捕集するのが適切である。水上置換法は水に溶けにくい気体に適しており、上方置換法は空気より密度が小さい気体に適している。本反応では炭酸カルシウムと希塩酸から二酸化炭素と塩化カルシウム、水が生成される。
センター試験(2015年)類似
金属の原子量
Q187
ある金属Mと塩酸の反応において、金属Mの質量を横軸に、発生する水素の物質量を縦軸にとったところ、原点を通る直線が得られた。このグラフにおいて、金属Mが4.0グラムのときに水素が0.10モル発生していることがわかった。この金属Mの原子量として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。ただし、この反応における化学反応式は M + 2HCl → MCl2 + H2 で表されるものとする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
40
化学反応式 M + 2HCl → MCl2 + H2 より、金属M 1モルに対して水素H2が1モル発生することがわかる。グラフのデータから、金属M 4.0グラムが反応したときに水素H2 0.10モルが発生しているため、金属M 1モルあたりの質量(モル質量)は 4.0 g / 0.10 mol = 40 g/mol となる。原子量はモル質量から単位を除いた数値に相当するため、この金属の原子量は40である。
センター試験(2016年)類似
塩の加水分解
Q188
塩が水に溶けた際、その構成成分である酸と塩基の強弱によって水溶液の液性が決まる。この現象を塩の加水分解と呼ぶ。次の塩のうち、水溶液が酸性を示すものとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化アンモニウム
塩化アンモニウムは、弱塩基であるアンモニアと強酸である塩化水素から生じる塩である。水溶液中ではアンモニウムイオンが水と反応して水素イオンを生じるため、酸性を示す。一方、酢酸ナトリウムや炭酸ナトリウムは弱酸と強塩基からなるため塩基性を示し、塩化カリウムは強酸と強塩基からなるため中性を示す。
共通テスト(2023年)類似
物質量と質量の関係
Q189
ある水溶液中に含まれる塩化ナトリウムの質量を求める際、その物質量(モル)と式量を用いる関係式として正しいものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
質量 = 物質量 × 式量
物質の質量(グラム)は、その物質の物質量(モル)に、1モルあたりの質量である式量(グラム毎モル)を乗じることで算出できる。この関係は化学計算の基礎であり、モル質量と物質量の積が質量となる定義に基づいている。
共通テスト(2024年)類似
化学反応の量的関係
Q190
メタンの完全燃焼反応式 CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O に関する記述として誤っているものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
メタン1gが燃焼すると、二酸化炭素1gが生成する。
化学反応式は物質量(mol)の比を示すものであり、質量の比を直接示すものではない。メタンの分子量は16、二酸化炭素の分子量は44である。反応式からメタン1mol(16g)が燃焼すると二酸化炭素1mol(44g)が生成するため、質量比は16:44となり、1gのメタンからは約2.75gの二酸化炭素が生成される。したがって、1gのメタンから1gの二酸化炭素が生成するという記述は誤りである。
共通テスト(2022年)類似
中和滴定
Q191
中和滴定において、酸の価数、モル濃度、体積をそれぞれa, Ca, Vaとし、塩基の価数、モル濃度、体積をそれぞれb, Cb, Vbとしたとき、中和が完了する条件を表す式として正しいものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
a × Ca × Va = b × Cb × Vb
中和反応では、酸から放出される水素イオンの物質量(mol)と、塩基から放出される水酸化物イオンの物質量(mol)が等しくなる。酸の物質量は「価数×モル濃度×体積」で求められるため、中和点では酸と塩基のそれぞれの値が一致する関係式が成り立つ。
センター試験(2017年)類似
化学反応の量的関係
Q192
化学反応式における係数の意味として最も適切な記述はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応物と生成物の物質量の比を表す
化学反応式における各化学式の前の係数は、その反応に関与する各物質の物質量(モル)の比を示している。質量保存の法則により質量は保存されるが、係数の比がそのまま質量の比になるわけではない。また、気体以外の物質も含まれるため、体積の比が常に一定であるとは限らない。したがって、化学反応式は物質量に基づいた量的関係を記述するものである。
共通テスト(2025年)類似
ジュール熱
Q193
抵抗値Rの抵抗に電流Iを時間Δtだけ流したときに発生するジュール熱Qを表す式として、正しいものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
Q = RI^2Δt
ジュール熱は、電流が抵抗を通過する際に失う電気エネルギーが熱に変換される現象である。電力PはP = RI^2で表され、これに時間Δtを乗じることで、発生する熱量Q = RI^2Δtが導かれる。この関係は、電流による電気エネルギーの消費と熱エネルギーの発生を結びつける重要な法則である。
共通テスト(2022年)類似
酸の電離と中和
Q194
0.1 mol/Lの硝酸水溶液10 mLと、0.1 mol/Lの酢酸水溶液10 mLをそれぞれ完全に中和するために必要な0.1 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液の体積の関係として最も適当なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
どちらも同じ体積が必要である
中和反応において必要な塩基の量は、酸の価数と酸の総物質量(電離している分と電離していない分の合計)によって決まる。硝酸と酢酸はともに1価の酸であり、溶液の体積とモル濃度が等しければ、酸の総物質量も等しくなる。したがって、電離度は中和に必要な塩基の量には影響せず、どちらも同じ体積の水酸化ナトリウム水溶液で中和される。
共通テスト(2022年)類似
ブレンステッド・ローリーの酸
Q195
次の化学反応式のうち、水分子がブレンステッド・ローリーの酸として働いているものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫酸水素イオン + 水 → 硫酸イオン + オキソニウムイオン
水(H2O)が酸として働く場合、H2Oは水素イオン(H+)を放出して水酸化物イオン(OH-)になる。一方、水が塩基として働く場合は、H+を受け取ってオキソニウムイオン(H3O+)になる。選択肢のうち、硫酸水素イオンと反応してオキソニウムイオンを生じる反応では、水がH+を受け取っているため塩基として働いている。逆に、炭酸イオンや酢酸イオン、アンモニアと反応して水酸化物イオンを生じる反応では、水がH+を放出しているため酸として働いている。
共通テスト(2026年)類似
酸と塩基の分類
Q196
農業における土壌の酸度調整や肥料成分の検討において、酸と塩基の強弱の分類が重要となる。次の物質のうち、強酸に分類されるものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸
酸や塩基の強弱は、水溶液中での電離度によって決まる。硝酸(HNO3)は水溶液中でほぼ完全に電離するため強酸に分類される。一方、酢酸(CH3COOH)は電離度が小さく弱酸である。水酸化カリウム(KOH)は強塩基、アンモニア(NH3)は水溶液中で一部が電離する弱塩基である。肥料の成分や土壌のpH管理において、これらの電離特性を理解することは化学的な基礎となる。
無機物質(75問)の一問一答問題
センター試験(2019年)類似
気体の乾燥と洗浄
Q1
塩化水素と水蒸気を含む塩素ガスを水に通して塩化水素を吸収させた際、水溶液の性質の変化として正しいものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化水素が溶け込むため、水溶液のpHは小さくなる
塩化水素は水に溶けると塩酸となり、水素イオン濃度が高まります。pHは水素イオン濃度の逆数の常用対数であるため、水素イオン濃度が増加するとpHは小さくなります。塩素は水にわずかに溶けて次亜塩素酸などを生じますが、塩化水素の溶解による酸性化の影響が支配的です。
共通テスト(2026年)類似
肥料成分の含有率
Q2
肥料成分として用いられるリン酸水素二アンモニウム (NH4)2HPO4 の加熱による化学変化について、その原理として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニアが放出されることで、全体の質量に対するリンの割合が相対的に高まる
肥料の成分含有率は、特定の元素の質量を全体の質量で割った値で決まります。リン酸水素二アンモニウムが加熱されてアンモニアが放出されると、物質全体の質量は減少します。このとき、リン原子は系外に放出されないため、全体の質量が減る分だけ、リンの含有率は相対的に高まります。一方、窒素はアンモニアとして系外へ放出されるため、窒素の含有率は低下します。
センター試験(2019年)類似
硫酸バリウム
Q3
硫酸バリウムが胃のX線撮影の造影剤として適している理由として、最も適切な説明はどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水や塩酸に極めて溶けにくく、毒性のあるバリウムイオンを遊離しにくいため
バリウムイオン自体には毒性がありますが、硫酸バリウムは極めて溶解度が低いため、服用しても体内にイオンとして吸収されにくく安全です。また、バリウム原子は電子密度が高くX線を吸収するため、X線を通しにくい性質があります。これにより、X線撮影時に消化管の内部を白く写し出し、形状を鮮明に観察することが可能になります。
共通テスト(2023年)類似
ハロゲンの性質
Q4
ヨウ素と硫化水素が反応する際、ヨウ素が酸化剤として働く理由として正しいものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ヨウ素が硫化水素から電子を奪い、自身は還元されるから。
酸化還元反応において、相手の物質から電子を奪う物質を酸化剤と呼ぶ。ヨウ素は硫化水素(H2S)と反応する際、硫化水素から電子を受け取ってヨウ化物イオン(I-)へと還元される。このとき、電子を奪われた硫化水素は酸化されるため、ヨウ素は酸化剤として機能しているといえる。
センター試験(2019年)類似
硫酸バリウム
Q5
胃のX線撮影において、消化管の形を鮮明に映し出すための造影剤として用いられる物質はどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫酸バリウム
硫酸バリウムは水や塩酸に極めて溶けにくい難溶性の塩であり、体内でバリウムイオンが溶け出す心配がほとんどないため安全です。また、バリウムは原子番号が大きくX線を吸収しやすいため、胃の内部をX線撮影する際の造影剤として利用されます。他の選択肢である塩化カルシウムや炭酸塩は水溶性が高かったり、酸と反応して気体を発生させたりするため、造影剤としては適しません。
共通テスト(2024年)類似
気体の性質
Q6
ある気体について、無色・無臭で、火のついた線香を入れると火が消え、空気より密度が大きいという性質が確認された。この気体として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルゴン
アンモニアは刺激臭があるため除外される。酸素は助燃性があり火を激しく燃やす。窒素とアルゴンは不活性で火を消すが、窒素の分子量は28で空気とほぼ等しい。アルゴンは原子量約40であり、空気より密度が大きいため、与えられた条件に最も適合する。
共通テスト(2021年)類似
金属と高温の水蒸気の反応
Q7
金属と高温の水蒸気の反応に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
高温の水蒸気と反応する金属は、すべて常温の水とも激しく反応する。
金属の反応性はイオン化傾向に依存する。マグネシウムは常温の水とは反応しにくいが、高温の水蒸気とは反応して水素を発生させる。一方、ナトリウムのようなアルカリ金属は常温の水とも激しく反応する。したがって、高温の水蒸気と反応する金属がすべて常温の水と激しく反応するわけではない。
共通テスト(2024年)類似
ケイ素と二酸化ケイ素の性質
Q8
ケイ素および二酸化ケイ素の性質に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化ケイ素の結晶は、ケイ素原子と酸素原子が共有結合によって網目状に連なった構造をもつ。
ケイ素は非金属元素であり、半導体としての性質を示す。ケイ素の結晶構造はダイヤモンドと同じく、各原子が共有結合によって正四面体状に配置された網目構造である。一方、二酸化ケイ素も共有結合結晶であるが、半導体としての性質は示さない。二酸化ケイ素は絶縁体であり、半導体としての性質を利用するのはケイ素そのものである。したがって、二酸化ケイ素の構造に関する記述のみが正しい。
共通テスト(2025年)類似
金属元素の反応性
Q9
金属元素の反応性に関する記述として、最も適切なものを一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムは空気中で表面に緻密な酸化被膜を形成し、内部の腐食が進行しにくくなる。
アルミニウムは反応性が高い金属ですが、表面に緻密な酸化被膜(Al2O3)を形成することで内部を保護します。カルシウムは非常に反応性が高く、空気中の酸素や水分と容易に反応します。酸化銀(Ag2O)は加熱により銀と酸素に熱分解されます。鉄は水分と酸素の両方が存在する環境で錆びやすく、乾燥した空気中では酸化の進行は極めて遅いです。
共通テスト(2021年)類似
金属の反応性
Q10
高温の水蒸気と反応して水素を発生させる金属の組み合わせとして、正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
マグネシウムとアルミニウム
金属が水と反応して水素を発生させるためには、その金属が水素よりもイオン化傾向が大きい必要がある。マグネシウムやアルミニウムは水素よりもイオン化傾向が大きく、高温の水蒸気と反応して水素を発生させる。対して白金や金は水素よりもイオン化傾向が非常に小さいため、高温の水蒸気と接触しても反応は進行しない。
センター試験(2018年)類似
塩化ナトリウムの用途
Q11
塩化ナトリウムおよびその関連物質の用途に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
次亜塩素酸ナトリウムは、水溶液中で殺菌・漂白作用を示す物質である。
塩化ナトリウム(NaCl)は食塩の主成分であり、塩素系漂白剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)である。次亜塩素酸ナトリウムは、水溶液中で次亜塩素酸イオンを生じ、これが酸化作用を持つため殺菌や漂白に用いられる。一方、塩化ナトリウム自体に漂白作用はない。また、アルミニウムは融解塩電解によって製造され、銅は食塩水で漂白作用を示さないため、他の選択肢は誤りである。
センター試験(2019年)類似
炭酸水素ナトリウム
Q12
ベーキングパウダーの主成分として利用される物質はどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭酸水素ナトリウム
ベーキングパウダーは、加熱による二酸化炭素の発生を利用して食品を膨らませる膨張剤である。炭酸水素ナトリウムは加熱により二酸化炭素を放出する性質を持つため、この用途に適している。一方、塩化カルシウムは乾燥剤、炭酸ナトリウムはガラスの原料や洗剤、硫酸バリウムはX線造影剤や白色顔料として用いられ、用途が大きく異なる。
共通テスト(2025年)類似
炎色反応
Q13
炎色反応に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炎色反応は、金属元素が熱エネルギーを吸収して電子が励起され、基底状態に戻る際に光を放出する現象である
炎色反応は、金属元素が炎の熱エネルギーによって励起され、その電子が元の基底状態に戻る際に、特定の波長の光を放出することで生じる。この光の色は元素ごとに固有であるため、定性分析に用いられる。選択肢にあるpH測定や酸との反応は、炎色反応とは異なる化学的性質に基づく分析手法である。
共通テスト(2025年)類似
酸素の性質
Q14
標準状態において、過酸化水素水から酸素を発生させる実験を行う。1.0 molの過酸化水素 (H2O2) が完全に分解して酸素 (O2) が発生したとき、発生する酸素の物質量として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。なお、反応式は 2H2O2 → 2H2O + O2 である。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.50 mol
化学反応式 2H2O2 → 2H2O + O2 に基づくと、2 molの過酸化水素が分解すると1 molの酸素が発生する。したがって、過酸化水素が1.0 mol分解する場合、発生する酸素の物質量はその半分の0.50 molとなる。酸素は水に溶けにくいため、この反応で発生した気体は水上置換法によって効率よく捕集することが可能である。
センター試験(2018年)類似
アルカリ金属
Q15
次の元素のうち、アルカリ金属に該当するものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
リチウム
アルカリ金属は周期表の第1族元素(水素を除く)を指します。リチウムは第1族に属し、最外殻電子を1個持つ典型的なアルカリ金属です。ベリリウムは第2族、フッ素は第17族、ネオンは第18族の元素であり、それぞれ性質が異なります。
共通テスト(2021年)類似
金属の反応性
Q16
金属の反応性に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムは高温の水蒸気と反応して水素を発生させる。
金属の反応性はイオン化傾向に基づき決まる。アルミニウムやマグネシウムはイオン化傾向が比較的大きく、高温の水蒸気と反応して酸化物となり、水素を発生させる。一方、白金はイオン化傾向が非常に小さく、水蒸気や酸とも反応しない貴金属である。したがって、アルミニウムが水蒸気と反応して水素を発生させるという記述が正しい。
センター試験(2019年)類似
気体の乾燥と洗浄
Q17
塩化水素と水蒸気を含む塩素から、純粋な塩素を得るための精製操作として最も適切な順序はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水に通して塩化水素を除去し、次に濃硫酸に通して水蒸気を除去する
塩化水素は水に極めて溶けやすく、塩素は水に溶けにくい性質を利用します。まず水に通すことで塩化水素を効率的に吸収させ、次に濃硫酸に通すことで乾燥させます。水酸化ナトリウム水溶液を用いると、塩素自体も反応して吸収されてしまうため不適当です。また、濃硫酸は乾燥剤として機能しますが、塩化水素の除去には適していません。
共通テスト(2024年)類似
ケイ素と二酸化ケイ素の性質
Q18
ケイ素と二酸化ケイ素の化学的性質や構造に関する記述として誤りを含むものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ケイ素の結晶は、金属元素と同様に自由電子を多く含むため、高い電気伝導性を示す。
ケイ素は半導体であり、金属のような自由電子を多数含むわけではない。そのため、金属と比較すると電気伝導性は低く、温度が上がると電気を通しやすくなるという半導体特有の性質を示す。他の選択肢については、ケイ素の用途、二酸化ケイ素の結晶構造、および共有結合結晶の物理的性質としていずれも正しい記述である。
共通テスト(2026年)類似
カルシウムとマグネシウムの性質
Q19
カルシウムとマグネシウムの性質に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
カルシウムとマグネシウムはともにアルカリ土類金属元素であり、第一イオン化エネルギーはカルシウムの方がマグネシウムよりも小さい。
カルシウムおよびマグネシウムは周期表の第2族に属するアルカリ土類金属元素である。これらは価電子を2個持ち、2価の陽イオンになりやすい性質を持つ。イオン化エネルギーは原子核から電子が遠いほど小さくなるため、原子番号が大きいカルシウムの方がマグネシウムよりも小さくなる。また、イオン化傾向については、カルシウムの方がマグネシウムよりも大きい。
共通テスト(2023年)類似
アルミニウムの化学的性質
Q20
アルミニウムの化学的性質に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムは希塩酸や希硫酸とは反応しないが、強塩基の水溶液には溶けて水素を発生する。
アルミニウムは両性金属であり、強塩基だけでなく、希塩酸や希硫酸などの酸とも反応して水素を発生する。選択肢の記述は「酸とは反応しない」という点が誤りである。不動態の形成や酸化数の値、天然での存在状態に関する記述はすべて正しい。
共通テスト(2026年)類似
カルシウムとマグネシウムの性質
Q21
カルシウムとマグネシウムの性質の比較として、正しい説明を次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
カルシウムはマグネシウムよりもイオン化傾向が大きく、水と反応して水素を発生させやすい。
金属のイオン化傾向は、電子を放出して陽イオンになろうとする性質の強さを示す。カルシウムはマグネシウムよりもイオン化傾向が大きく、常温の水とも比較的速やかに反応して水素を発生させる。一方、マグネシウムは熱水とは反応するが、常温の水とは反応しにくい。イオン化エネルギーについては、原子番号が大きく電子が原子核から遠いカルシウムの方がマグネシウムよりも小さい。
センター試験(2018年)類似
アルカリ金属
Q22
アルカリ金属元素の化学的性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
最外殻電子を1個持ち、電子を1個放出して1価の陽イオンになりやすい。
アルカリ金属は周期表の第1族に属する元素であり、最外殻電子を1個持っています。この電子を放出して希ガスと同じ安定な電子配置をとるため、容易に1価の陽イオンになります。2価の陽イオンになりやすいのはアルカリ土類金属(ベリリウムなど)であり、陰イオンになりやすいのはハロゲン(フッ素など)、安定でイオンになりにくいのは希ガス(ネオンなど)です。
センター試験(2018年)類似
炭酸カルシウムの性質
Q23
水にはほとんど溶けないが、塩酸を加えると二酸化炭素を発生して溶ける性質を持つ物質として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭酸カルシウム
炭酸カルシウムは水に難溶であるが、酸と反応すると二酸化炭素を発生して塩化カルシウム水溶液となり溶ける。一方、硫酸バリウムは酸に対しても極めて安定で溶けず、硝酸カリウムや塩化ナトリウムは水に易溶である。この反応は炭酸塩が酸と反応して二酸化炭素を放出する典型的な性質である。
センター試験(2016年)類似
アルカリ金属
Q24
周期表の第1族に属するアルカリ金属の原子において、その化学的性質を決定づける電子配置の特徴として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
最外殻電子を1個持ち、陽イオンになりやすい
アルカリ金属は周期表の第1族に属し、最外殻電子を1個持つことが特徴である。この電子を放出して1価の陽イオンになることで、希ガスと同じ安定な電子配置をとろうとする性質がある。そのため、反応性が高く、水やハロゲンと激しく反応する。最外殻電子が2個の場合はアルカリ土類金属の性質であり、8個の場合は希ガスの性質であるため、本問の記述はアルカリ金属の定義に合致する。
共通テスト(2026年)類似
塩化カリウムの識別実験
Q25
塩化カリウムと硝酸カリウムを区別する実験において、硝酸銀水溶液を用いた際に塩化カリウムのみが白色沈殿を生じる理由として、最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化カリウムに含まれる塩化物イオンが銀イオンと反応し、水に溶けにくい塩化銀を形成するから。
沈殿生成反応は、溶液中のイオンが結合して難溶性の物質を形成する現象である。塩化カリウム水溶液中の塩化物イオン(Cl-)は、硝酸銀水溶液中の銀イオン(Ag+)と非常に結合しやすく、AgClという極めて溶解度の低い塩を形成する。硝酸カリウムにはこのような沈殿を生じるイオンの組み合わせが存在しないため、両者の識別にこの試薬が有効である。
センター試験(2016年)類似
アルカリ金属
Q26
陽子数が3であるリチウム原子の電子配置に関する記述として、正しいものはどれか。
★ やさしい
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
内殻に2個、外殻に1個の電子を持つ
リチウム原子は原子番号3であり、陽子数が3であるため、中性状態では電子も3個存在する。電子は内側の殻(K殻)から順に配置され、K殻には最大2個まで入る。残りの1個は外側の殻(L殻)に配置されるため、内殻に2個、外殻に1個という電子配置となる。この最外殻の1個の電子が、アルカリ金属としての化学的性質を決定づけている。
共通テスト(2024年)類似
常温・常圧で気体である単体
Q27
常温・常圧で気体である単体に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ヨウ素は常温・常圧で気体であり、特有の刺激臭を持つ。
窒素、希ガス元素、水素はすべて常温・常圧で気体として存在する単体である。ヨウ素はハロゲンに属するが、常温・常圧では光沢のある黒紫色の固体である。ヨウ素は昇華性を持つため加熱すると気体になるが、常温・常圧で気体であるという記述は誤りである。
共通テスト(2021年)類似
金属と高温の水蒸気の反応
Q28
高温の水蒸気と反応して水素を発生させる金属の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムとマグネシウム
金属のイオン化傾向に基づくと、アルミニウムやマグネシウムは高温の水蒸気と反応して酸化物となり、水素を発生させる性質を持つ。一方、白金はイオン化傾向が極めて小さく、高温の水蒸気に対しても安定であり、反応して水素を発生させることはない。したがって、アルミニウムとマグネシウムが適切な組み合わせである。
共通テスト(2026年)類似
塩化カリウムの識別
Q29
塩化カリウム水溶液に硝酸銀水溶液を加えた際に生じる白色沈殿の化学式として正しいものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
AgCl
塩化カリウム水溶液中の塩化物イオンと、硝酸銀水溶液中の銀イオンが反応すると、塩化銀が生成する。化学反応式は KCl + AgNO3 → AgCl + KNO3 と表される。この反応で生じる塩化銀は水に極めて溶けにくいため、白色沈殿として析出する。この反応は溶液中の塩化物イオンを検出するための代表的な沈殿反応である。
センター試験(2020年)類似
二酸化ケイ素の性質
Q30
地殻中に多く存在する物質である二酸化ケイ素の化学的性質に関する説明として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化ケイ素は、ボーキサイトの主成分としてアルミニウムの製造に不可欠である。
二酸化ケイ素は共有結合結晶であり、高い融点と化学的安定性を持つ物質です。ガラスやシリカゲルの原料として重要ですが、アルミニウムの原料であるボーキサイトの主成分は酸化アルミニウムです。したがって、二酸化ケイ素がボーキサイトの主成分であるという記述は誤りです。
共通テスト(2026年)類似
塩化カリウムの識別
Q31
農業用肥料として用いられる塩化カリウムと硝酸カリウムを、水溶液の状態で簡便に区別する方法として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸銀水溶液を加える
塩化カリウムは水溶液中で塩化物イオンを放出するため、硝酸銀水溶液を加えると塩化銀の白色沈殿が生じる。一方、硝酸カリウムは塩化物イオンを含まないため、硝酸銀水溶液を加えても沈殿は生じない。この反応差を利用することで、両者を明確に区別できる。他の選択肢であるフェノールフタレインは酸塩基指示薬であり、炎色反応はカリウムイオンに共通するため区別には適さない。
共通テスト(2023年)類似
ハロゲンの性質
Q32
周期表の17族元素であるハロゲンの性質として、最も適切な記述はどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ハロゲンは電子を受け取りやすく、強い酸化剤として働く。
ハロゲンは最外殻電子を7個持ち、電子を1個受け取って安定な陰イオンになりやすいため、強い酸化作用を示す。価電子数は7であり、原子番号が大きくなるほど原子半径が増大して最外殻電子が引き離しやすくなるため、イオン化エネルギーは減少する。また、酸化力はフッ素が最も強く、ヨウ素に向かって弱くなる。
センター試験(2016年)類似
気体の発生と捕集
Q33
二酸化炭素の性質および実験上の取り扱いに関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素は水に溶けにくいため、水上置換法で捕集するのが最も適している。
二酸化炭素は水に一定程度溶ける性質があるため、水上置換法は適していません。空気より密度が大きいため、下方置換法で捕集するのが一般的です。炭酸カルシウムと希塩酸の反応は常温で速やかに進行し、二酸化炭素が発生します。また、石灰水(水酸化カルシウム水溶液)に通すと、反応して炭酸カルシウムの白色沈殿が生じることは、二酸化炭素の検出反応として重要です。
共通テスト(2025年)類似
炎色反応
Q34
金属元素を含む物質を炎の中に入れると、その元素特有の炎の色を示す現象を炎色反応という。この性質を利用して、炭酸水素ナトリウムと塩化ナトリウムの粉末を区別する方法として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
加熱による質量変化や水溶液のpH測定を行い、化学的性質の違いを調べる
炭酸水素ナトリウムと塩化ナトリウムは、いずれもナトリウムイオンを含むため、炎色反応ではどちらも黄色を示し、区別することはできない。炭酸水素ナトリウムは加熱により分解して炭酸ナトリウム、水、二酸化炭素を生じるため質量が減少するが、塩化ナトリウムは加熱しても変化しない。また、炭酸水素ナトリウム水溶液は弱塩基性を示すのに対し、塩化ナトリウム水溶液は中性を示すため、これらの性質を利用することで両者を区別できる。
センター試験(2019年)類似
炭酸水素ナトリウム
Q35
炭酸水素ナトリウムに関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水に溶かすと弱塩基性を示し、加熱すると二酸化炭素を発生する。
炭酸水素ナトリウムは水溶液中で電離し、弱塩基性を示す物質である。また、熱に対して比較的不安定であり、加熱されると熱分解反応を起こして炭酸ナトリウム、水、および二酸化炭素を生じる。この二酸化炭素の発生による気泡が生地を膨らませるため、ベーキングパウダーの主成分として広く利用されている。
共通テスト(2026年)類似
カルシウムとマグネシウムの性質
Q36
カルシウムとマグネシウムの化学的性質に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
カルシウムとマグネシウムはともに電子を2個放出して二価の陽イオンになりやすい。
カルシウムとマグネシウムは周期表の第2族に属する元素であり、最外殻電子を2個持つため、これらを放出して安定な二価の陽イオンになりやすい性質を持つ。なお、これらはアルカリ土類金属元素であり、アルカリ金属元素ではない。また、イオン化傾向はカルシウムの方がマグネシウムよりも大きく、イオン化エネルギーは原子半径が大きく電子を放出しやすいカルシウムの方がマグネシウムよりも小さい。
センター試験(2016年)類似
気体の発生と捕集
Q37
炭酸カルシウムに希塩酸を加えて二酸化炭素を発生させ、これを捕集する実験操作として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ふたまた試験管を傾けて希塩酸を炭酸カルシウムと接触させ、下方置換法で捕集する。
炭酸カルシウムと希塩酸の反応では二酸化炭素が発生します。ふたまた試験管は、傾けることで別々に配置した試薬を混合し、反応を開始させるために用います。二酸化炭素は空気よりも密度が大きいため、気体を容器の底から溜めていく下方置換法が適しています。なお、発生した二酸化炭素を石灰水に通すと、炭酸カルシウムが生成され白濁する性質があります。
センター試験(2018年)類似
炭酸カルシウムの性質
Q38
炭酸カルシウム 10.0 g に十分な量の塩酸を加えたとき、発生する二酸化炭素の物質量として最も近い値はどれか。ただし、炭酸カルシウムの式量を 100 とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.10 mol
炭酸カルシウム CaCO3 と塩酸 HCl の反応式は CaCO3 + 2HCl → CaCl2 + H2O + CO2 である。炭酸カルシウム 10.0 g の物質量は 10.0 g / 100 g/mol = 0.10 mol である。反応式より、炭酸カルシウム 1 mol から二酸化炭素 1 mol が発生するため、0.10 mol の炭酸カルシウムからは 0.10 mol の二酸化炭素が発生する。
共通テスト(2021年)類似
金属の反応性
Q39
金属が水蒸気と反応して水素を発生させる現象の背景にある原理として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
金属のイオン化傾向が水素よりも大きいこと。
金属が水や水蒸気と反応して水素を発生させる反応は、金属原子が電子を放出して陽イオンになろうとする性質、すなわちイオン化傾向に依存する。水素よりもイオン化傾向が大きい金属は、水分子から水素イオンを奪い、自身が酸化されることで水素を発生させる。白金のようにイオン化傾向が水素より小さい金属は、この反応を起こすことができない。
共通テスト(2026年)類似
リン酸水素二アンモニウムの加熱分解
Q40
リン酸水素二アンモニウム (NH4)2HPO4 を加熱分解した際に起こる現象として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニアが放出され、リン酸二水素アンモニウム NH4H2PO4 が生成する。
リン酸水素二アンモニウム (NH4)2HPO4 を加熱すると、熱分解反応によりアンモニア NH3 が放出されます。この過程で、残った物質はリン酸二水素アンモニウム NH4H2PO4 に変化します。この反応は肥料の製造や性質を理解する上で重要であり、窒素の放出に伴い、生成物中の窒素含有率は低下し、相対的にリンの含有率が増加するという特徴があります。
センター試験(2016年)類似
アルカリ金属
Q41
アルカリ金属の性質に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
第3周期のアルカリ金属であるナトリウムは、2価の陽イオンになりやすい
アルカリ金属は最外殻電子を1個持つため、化学反応においてこの電子を放出し、1価の陽イオンになるのが一般的である。したがって、ナトリウムが2価の陽イオンになりやすいという記述は誤りである。他の選択肢については、アルカリ金属の定義や分類、および原子番号の増加に伴う電子の保持力の変化に関する記述として正しい。
センター試験(2018年)類似
塩化ナトリウムの性質
Q42
水溶液に硝酸銀水溶液を加えた際に白色沈殿を生じ、かつ炎色反応で黄色を示す物質として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化ナトリウム
塩化ナトリウムは水に溶けやすく、水溶液中でナトリウムイオンと塩化物イオンに電離する。ナトリウムイオンは炎色反応で黄色を示し、塩化物イオンは銀イオンと反応して塩化銀の白色沈殿を生じる。他の選択肢のうち、硝酸カリウムは沈殿を生じず、炭酸カルシウムや硫酸バリウムは水にほとんど溶けないため、この性質をすべて満たすのは塩化ナトリウムである。
センター試験(2018年)類似
塩化ナトリウムの性質
Q43
未知の白色粉末Xを水に溶かし、炎色反応を調べたところ黄色を示した。次に、この水溶液に硝酸銀水溶液を加えたところ白色沈殿が生じた。この結果から推測される物質Xの化学式として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
NaCl
炎色反応で黄色を示すことは、その物質がナトリウムイオンを含むことを示唆している。また、硝酸銀水溶液を加えて白色沈殿が生じることは、塩化物イオンの存在を示している。したがって、ナトリウムイオンと塩化物イオンから構成される塩化ナトリウム(NaCl)が妥当である。KClは炎色反応で紫色を示すため、この結果とは矛盾する。
センター試験(2017年)類似
アンモニアの噴水実験
Q44
アンモニアの噴水実験に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
メタンは水に溶けにくいため、アンモニアの代わりに用いても噴水実験は成功する。
噴水実験が成功するためには、気体が水に極めて溶けやすい性質が必要です。アンモニアは水に非常によく溶けるため適していますが、メタンは水にほとんど溶けないため、フラスコ内の気圧が低下せず、水は吸い込まれません。その他の選択肢である上方置換法による捕集や、塩基性によるBTB溶液の変色(青色)はアンモニアの正しい性質です。
センター試験(2019年)類似
塩化カルシウム
Q45
塩化カルシウムが乾燥剤として適している理由として、化学的な観点から最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
潮解性という性質により、空気中の水分を効率よく吸収して保持できるから。
乾燥剤としての機能は、物質が周囲の水分をどれだけ効率的に取り込めるかに依存します。塩化カルシウムは、固体が空気中の水分を吸収して溶解する「潮解」という現象を起こすため、非常に高い吸湿能力を持っています。この性質が乾燥剤としての実用性を支えており、水溶液が中性であることは、金属や他の物質を腐食させにくいという副次的な利点となります。
共通テスト(2025年)類似
金属元素の反応性
Q46
金属元素の酸化反応と還元反応の原理に関する説明として、誤っているものを一つ選べ。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸化銅(II)を水素中で加熱する反応は、水素が酸素を奪うため、酸化銅が酸化される反応である。
酸化銅(II)を水素中で加熱する反応において、酸化銅(II)は酸素を失うため「還元」されます。一方、水素は酸素と結びつくため「酸化」されます。したがって、酸化銅が酸化されるという記述は誤りです。他の選択肢は、金属の反応性の強弱や、電子の授受を伴う酸化還元反応の定義として正しい内容です。
共通テスト(2024年)類似
気体の性質
Q47
標準状態において、酸素、窒素、アルゴン、アンモニアの各気体について、空気よりも密度が小さい気体はどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニア
気体の密度は分子量に比例する。空気の平均分子量は約28.8である。酸素(O2)は32、窒素(N2)は28、アルゴン(Ar)は約40であり、いずれも空気より重いか同程度である。一方、アンモニア(NH3)は分子量が17であり、空気よりも明らかに密度が小さい。
共通テスト(2021年)類似
金属の反応性
Q48
金属と高温の水蒸気の反応に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
すべての金属は高温の水蒸気と反応させることで、必ず水素を発生させることができる。
金属の反応性はイオン化傾向に依存する。アルミニウムやマグネシウムは高温の水蒸気と反応して水素を発生させるが、白金や金のようにイオン化傾向が極めて小さい金属は、高温の水蒸気とも反応しない。したがって、すべての金属が水素を発生させるという記述は誤りである。
共通テスト(2026年)類似
肥料成分の含有率
Q49
リン酸水素二アンモニウム (NH4)2HPO4 を加熱し、アンモニア NH3 を放出してリン酸二水素アンモニウム NH4H2PO4 に変化させる反応において、肥料成分の含有率の変化として正しいものはどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
窒素含有率は減少し、リン含有率は増加する
リン酸水素二アンモニウムが加熱によりアンモニアを放出すると、系内の窒素原子の一部が系外へ失われるため、窒素含有率は低下します。一方で、リン原子は系内に留まり、アンモニアの放出によって系全体の質量が減少するため、リンの含有率は相対的に増加します。この反応は肥料の成分調整において重要なプロセスであり、質量保存の法則と含有率の定義を理解することが求められます。
共通テスト(2024年)類似
常温・常圧で気体である単体
Q50
常温・常圧において、気体として存在する単体として最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩素
常温・常圧において、リチウムやベリリウムは金属であり固体として存在する。ヨウ素はハロゲン元素であるが、常温では固体であり、加熱すると昇華して紫色の蒸気になる性質を持つ。一方、塩素は常温・常圧で黄緑色の気体として存在する単体である。したがって、気体として存在する単体は塩素である。
共通テスト(2026年)類似
塩化カリウムの識別
Q51
塩化カリウム水溶液に硝酸銀水溶液を加えた際に生じる白色沈殿の化学式として正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
AgCl
塩化カリウム水溶液中の塩化物イオン(Cl-)と、硝酸銀水溶液中の銀イオン(Ag+)が反応すると、水に極めて溶けにくい塩化銀(AgCl)が生成される。この反応は、溶液中に塩化物イオンが存在するかどうかを確認する定性分析として広く用いられる。反応式は Ag+ + Cl- → AgCl と表され、この沈殿は光によって分解されやすい性質を持つ。
センター試験(2020年)類似
二酸化ケイ素の性質
Q52
二酸化ケイ素の性質や用途に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化ケイ素は、ガラスやシリカゲルの原料として広く利用されている。
二酸化ケイ素(SiO2)は地殻中に豊富に存在し、ガラスの主成分や、乾燥剤として用いられるシリカゲルの原料となります。一方、ボーキサイトはアルミニウムの原料鉱石であり、その主成分は酸化アルミニウム(Al2O3)です。ポリエチレンはエチレンを重合させた炭化水素であり、二酸化ケイ素とは組成が異なります。また、二酸化ケイ素は共有結合結晶であり、一般に化学的に安定な物質です。
共通テスト(2025年)類似
金属元素の反応性
Q53
酸化銅(II) 8.0 g を水素気流中で加熱して完全に還元させたとき、生成する銅の質量は何 g か。ただし、原子量は Cu=64, O=16 とする。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
6.4 g
酸化銅(II) CuO の式量は 64 + 16 = 80 です。還元反応の化学反応式は CuO + H2 → Cu + H2O となり、CuO と Cu は 1:1 の物質量比で反応します。酸化銅(II) 8.0 g は 8.0 / 80 = 0.10 mol です。したがって、生成する銅も 0.10 mol となり、その質量は 0.10 mol × 64 g/mol = 6.4 g となります。
共通テスト(2026年)類似
塩化カリウムの識別
Q54
農業用肥料として用いられる塩化カリウムと硝酸カリウムを、水溶液の状態で簡便に区別する方法として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
両方の水溶液に硝酸銀水溶液を加え、白色沈殿が生じるかどうかを確認する
塩化カリウムは水溶液中で塩化物イオンを放出する。これに硝酸銀水溶液を加えると、難溶性の塩化銀が生成し、白色沈殿として観察される。一方、硝酸カリウムは塩化物イオンを含まないため、硝酸銀を加えても沈殿は生じない。炎色反応はいずれもカリウムイオンに由来する淡紫色を示すため、両者の識別には適さない。また、フェノールフタレインは酸塩基指示薬であり、中性の塩であるこれら両者の識別には用いられない。
共通テスト(2026年)類似
カルシウムとマグネシウムの性質
Q55
カルシウムとマグネシウムの化学的性質の比較として、正しい説明はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
カルシウムはマグネシウムよりもイオン化傾向が大きく、水と反応して水素を発生させやすい。
イオン化傾向が大きい金属ほど、水や酸と反応して電子を放出し、陽イオンになりやすい。カルシウムはマグネシウムよりもイオン化傾向が大きいため、常温の水とも反応して水素を発生させるが、マグネシウムは常温の水とはほとんど反応しない。イオン化エネルギーについては、原子番号が小さいマグネシウムの方がカルシウムよりも大きい。
センター試験(2019年)類似
塩化カルシウム
Q56
次の物質のうち、空気中の水分を吸収して潮解する性質を持ち、乾燥剤として利用されるものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化カルシウム
塩化カルシウムは非常に強い吸湿性を持ち、空気中の水分を吸収して自ら水溶液となる潮解性を示すため、乾燥剤として利用されます。炭酸水素ナトリウムは加熱により二酸化炭素を発生する性質があり、炭酸ナトリウムは水溶液が塩基性を示します。硫酸バリウムは水に極めて溶けにくい物質であり、乾燥剤としての用途には適しません。
共通テスト(2026年)類似
肥料成分の含有率
Q57
肥料の成分表示において、リン酸水素二アンモニウムからリン酸二水素アンモニウムへの変化が起こる際、リン含有率が相対的に増加する理由として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
リン原子が系外へ放出されず、系全体の質量が減少するため
含有率は「成分の質量 / 全体の質量」で表されます。リン酸水素二アンモニウムが加熱されてアンモニアが放出されると、リン原子の質量は変化しませんが、分母である全体の質量が減少します。そのため、リン含有率は相対的に増加します。窒素については、分子自体が系外へ放出されるため、分子内の窒素原子数に関わらず、系全体の窒素含有率は減少することになります。
共通テスト(2025年)類似
酸素の化学的性質
Q58
酸素の化学的性質に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸素は他の物質と反応して酸化物を作る助燃性を持つ気体である。
酸素は自らは燃焼しないが、他の物質の燃焼を助ける助燃性を持つ気体であり、多くの物質と反応して酸化物を生成する。浄水場での殺菌には主に塩素やオゾンが用いられ、酸素そのものは用いられない。また、スナック菓子の袋には酸化による劣化を防ぐため、反応性の低い窒素が充填される。酸素は空気中に約21%含まれるが、空気中で最も多いのは窒素、2番目は酸素、3番目はアルゴンである。
共通テスト(2026年)類似
肥料成分の含有率
Q59
リン酸水素二アンモニウム (NH4)2HPO4 が加熱によりアンモニア NH3 を放出してリン酸二水素アンモニウム NH4H2PO4 に変化する反応において、生成物中の成分含有率の変化として正しい記述はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
窒素含有率は減少し、リン含有率は増加する
リン酸水素二アンモニウムからアンモニアが脱離してリン酸二水素アンモニウムが生成されると、分子内の窒素原子の数が減少するため、窒素の質量パーセント濃度は低下します。一方、リン原子の数は変化しませんが、アンモニアの脱離により全体の分子量が減少するため、分子量に対するリンの質量割合は相対的に増加します。したがって、窒素含有率は減少し、リン含有率は増加することになります。
共通テスト(2025年)類似
酸素の化学的性質
Q60
過酸化水素水に触媒として酸化マンガン(IV)を加えて酸素を発生させる実験において、この反応の化学的性質として正しい説明はどれか。
★★★ 標準
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
過酸化水素が分解して水と酸素が生じる酸化還元反応である。
過酸化水素(H2O2)に酸化マンガン(IV)(MnO2)を加えると、過酸化水素の分解が促進され、水(H2O)と酸素(O2)が生じる。この反応では過酸化水素中の酸素原子の酸化数が変化しており、酸化還元反応の一種である。酸化マンガン(IV)は触媒として機能し、自身は消費されない。酸素は酸化力が強いため、食品の酸化を防ぐための充填ガスとしては不適当であり、窒素が用いられる。
センター試験(2018年)類似
アルカリ金属
Q61
アルカリ金属が化学反応において1価の陽イオンになりやすい理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
最外殻電子を1個放出して、希ガスと同じ安定な電子配置をとるため。
原子は最外殻電子が満たされた状態(閉殻構造)になるとエネルギー的に安定します。アルカリ金属は最外殻に1個だけ電子を持っているため、その1個を放出して内側の電子殻が最外殻となることで、希ガスと同じ安定な電子配置をとることができます。このため、化学反応において電子を放出し、陽イオンになりやすい性質を示します。
共通テスト(2025年)類似
酸素の性質
Q62
酸素の性質に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸素は助燃性を持ち、物質の燃焼を助ける性質がある。
酸素は無色無臭の気体で、物質の燃焼を助ける助燃性を持つ。水には溶けにくいため、実験室では水上置換法で捕集される。空気中の体積比は約78%が窒素、約21%が酸素であり、窒素に次いで2番目に多い。スナック菓子の袋には、酸化による品質低下を防ぐため、反応性の低い窒素が充填されるのが一般的である。浄水場の殺菌には塩素やオゾンが用いられる。
共通テスト(2024年)類似
気体の性質
Q63
アンモニアの性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
無色・刺激臭があり、空気よりも密度が小さい。
アンモニアは分子量約17の気体であり、空気の平均分子量約28.8と比較して軽いため、空気よりも密度が小さい。また、アンモニアは無色でありながら、特有の強い刺激臭を持つことが知られている。酸素、窒素、アルゴンなどの気体は無臭であるため、臭いによる判別が可能である。
共通テスト(2023年)類似
アルミニウムの化学的性質
Q64
アルミニウムの酸化物である酸化アルミニウム(Al2O3)における、アルミニウム原子の酸化数として正しいものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
プラス3
酸化物において酸素原子の酸化数は一般にマイナス2である。酸化アルミニウムの化学式はAl2O3であり、化合物全体の酸化数の総和は0となる。アルミニウムの酸化数をxとすると、2x + 3 × (-2) = 0 という式が成り立つ。これを解くと2x = 6となり、アルミニウムの酸化数はプラス3と求められる。プラス2とするのは誤りである。
センター試験(2019年)類似
炭酸水素ナトリウム
Q65
炭酸水素ナトリウムを加熱した際に起こる化学変化の理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
熱分解により二酸化炭素が発生するため、生地を膨らませる効果がある。
炭酸水素ナトリウムは加熱されると熱分解し、二酸化炭素を放出する。この発生した二酸化炭素が生地の中に閉じ込められ、加熱過程で気体が膨張することでパンや菓子がふっくらと仕上がる。この反応は化学的な分解によるものであり、昇華や酸化反応、あるいは単なる中和反応によるものではない。
センター試験(2017年)類似
アンモニアの噴水実験
Q66
アンモニアの噴水実験において、フラスコ内に水が勢いよく吸い込まれる主な要因として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニアが水に極めて溶けやすく、フラスコ内の気圧が急激に低下するため
アンモニアは極めて高い水溶性を持つため、少量の水がフラスコ内に入ると大量のアンモニアが瞬時に水に吸収されます。これによりフラスコ内の気体分子数が減少し、内部が外部の大気圧よりも低圧になるため、大気圧に押されてビーカーの水がガラス管を通ってフラスコ内に勢いよく噴出します。メタンのような水に溶けにくい気体ではこの現象は起こりません。
共通テスト(2026年)類似
リン酸水素二アンモニウムの加熱分解
Q67
リン酸水素二アンモニウム (NH4)2HPO4 を加熱してリン酸二水素アンモニウム NH4H2PO4 に変化させる過程において、肥料成分の変化に関する記述として正しいものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
窒素の含有率は減少し、リンの含有率は増加する。
リン酸水素二アンモニウムからアンモニアが放出されると、分子全体の質量が減少します。窒素原子は放出されるアンモニアに含まれるため、物質中の窒素の割合は低下します。一方で、リン原子は系内に留まるため、分子量全体が減少した分、質量パーセント濃度としてのリンの含有率は相対的に増加することになります。
共通テスト(2026年)類似
アルカリ土類金属の性質
Q68
カルシウムおよびマグネシウムの化学的性質に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
いずれも価電子を2個持ち、2価の陽イオンになりやすい。
カルシウムとマグネシウムは周期表の第2族元素であり、最外殻電子(価電子)を2個持つため、安定な2価の陽イオンになりやすい性質があります。これらはアルカリ土類金属(マグネシウムは広義の定義に含まれる)に分類されます。イオン化傾向は原子番号が大きいほど大きくなる傾向があり、カルシウムの方がマグネシウムより大きいです。また、第一イオン化エネルギーは、原子半径が大きく価電子が原子核から遠いカルシウムの方が、マグネシウムよりも小さくなります。
共通テスト(2026年)類似
石灰窒素合成における酸化還元反応
Q69
石灰窒素の合成工程において、酸化カルシウムと炭素を高温で反応させて炭化カルシウムを生成する反応と、炭化カルシウムと窒素を反応させてシアナミドカルシウムを生成する反応の化学的性質として最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
いずれも酸化数の変化を伴う酸化還元反応である
石灰窒素の合成は、まずCaO + 3C → CaC2 + COの反応で炭化カルシウムを生成し、次にCaC2 + N2 → CaCN2 + Cの反応でシアナミドカルシウムを生成する。前者の反応では炭素の酸化数が変化し、後者の反応では窒素の酸化数が変化するため、両者とも酸化還元反応に分類される。炭酸カルシウムの熱分解(CaCO3 → CaO + CO2)は酸化数の変化を伴わないため、これらとは区別する必要がある。
共通テスト(2026年)類似
塩化カリウムの識別実験
Q70
塩化カリウムと硝酸カリウムの混合物から塩化カリウムのみを検出する実験において、硝酸銀水溶液を加えた際に生じる白色沈殿の化学式として正しいものはどれか。
★★ 基本
具体例
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
AgCl
塩化物イオン(Cl-)を含む水溶液に硝酸銀(AgNO3)水溶液を加えると、難溶性の塩化銀(AgCl)が白色沈殿として析出する。この反応は塩化物イオンの検出反応として広く用いられる。硝酸カリウムは硝酸イオン(NO3-)とカリウムイオン(K+)からなり、銀イオンと反応して沈殿を形成する成分を含まないため、この反応は塩化カリウムの存在を証明する根拠となる。
共通テスト(2026年)類似
塩化カリウムの識別実験
Q71
塩化カリウムと硝酸カリウムの固体試料をそれぞれ水に溶かし、両者を区別するための最も適切な試薬として、以下のうちどれを用いるべきか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硝酸銀水溶液
塩化カリウム(KCl)は水溶液中で塩化物イオン(Cl-)を放出する。これに硝酸銀(AgNO3)水溶液を加えると、銀イオン(Ag+)と反応して塩化銀(AgCl)の白色沈殿が生じる。一方、硝酸カリウム(KNO3)は塩化物イオンを含まないため、硝酸銀を加えても沈殿は生じない。この反応を利用することで、両者を明確に識別することができる。
センター試験(2019年)類似
塩化カルシウム
Q72
塩化カルシウムの性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水に溶けると中性を示し、吸湿性が強いため乾燥剤として用いられる。
塩化カルシウムは強酸である塩酸と強塩基である水酸化カルシウムから生成される塩であり、水溶液は中性を示します。また、空気中の水分を吸収して自ら溶解する潮解性という強い吸湿性を持つため、家庭用や工業用の乾燥剤として広く利用されています。他の選択肢にある酸性や塩基性を示す物質や、水に難溶な物質は、この用途には適しません。
共通テスト(2026年)類似
石灰窒素合成における酸化還元反応
Q73
石灰窒素の合成過程における化学反応式「CaC2 + N2 → CaCN2 + C」において、酸化数の変化について述べたものとして正しいものはどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
窒素原子の酸化数は0から-3に変化し、還元されている
反応式 CaC2 + N2 → CaCN2 + C において、単体である窒素分子(N2)中の窒素の酸化数は0である。生成物であるシアナミドカルシウム(CaCN2)において、Caは+2、Cは+4の酸化数を持つため、CN2の合計酸化数は-2となり、窒素原子1つあたりの酸化数は-3となる。したがって、窒素は0から-3へと酸化数が減少し、還元されていることがわかる。
共通テスト(2026年)類似
アルカリ土類金属の性質
Q74
農業において土壌の酸性度を調整するために用いられる石灰(カルシウム成分)と、植物の葉緑素の構成元素であるマグネシウムの性質を比較したとき、正しい説明はどれか。
★★★ 標準
背景
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
カルシウムはマグネシウムよりも第一イオン化エネルギーが小さく、電子を放出して陽イオンになりやすい。
第一イオン化エネルギーは、原子から電子を1個取り去って1価の陽イオンにするために必要なエネルギーです。周期表で下方に位置するカルシウムは、マグネシウムよりも原子半径が大きく、価電子が原子核から遠いため、電子を引きつける力が弱く、第一イオン化エネルギーは小さくなります。このため、カルシウムの方がマグネシウムよりも電子を放出しやすく、イオン化傾向が大きいという性質と整合します。
共通テスト(2021年)類似
金属の反応性
Q75
高温の水蒸気と反応して水素を発生させる金属の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
★★ 基本
基礎
正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムとマグネシウム
アルミニウムやマグネシウムはイオン化傾向が比較的大きく、高温状態では水蒸気と反応して酸化物となり、水素を発生させる性質を持つ。一方、白金や金はイオン化傾向が極めて小さく、高温の水蒸気に対しても安定であり反応しない。したがって、高温の水蒸気と反応して水素を発生させる金属の組み合わせはアルミニウムとマグネシウムである。
あわせて使う









