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【一問一答】高校化学のよく出る問題|共通テスト・センター試験過去問類似問題

類似過去問に挑戦

最大10年分の公立高校入試類似過去問70,487件収録

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大学入学共通テスト・センター試験の過去問を分析し、化学でよく出るポイントを一問一答形式でまとめました。本ページでは 物質の構成と化学結合・物質の状態と平衡・物質の変化(酸塩基・酸化還元)・無機物質・有機化合物・高分子化合物 の頻出問題(全500問)を収録しています。選択肢から答えを選び、解説で知識を定着させましょう。共通テスト・定期テスト対策にご活用ください。

目次

化学の一問一答(共通テスト・センター過去問)

物質の構成と化学結合(91問)の一問一答問題

共通テスト(2025年)類似

原油の分留による留出物

Q1 分留塔において、温度域が180度から250度の範囲で得られる留出物として正しいものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
灯油
原油の分留において、各留出物は特定の沸点範囲を持つ。30度以下は石油ガス、30から180度はナフサ、180から250度は灯油、250から350度は軽油、350度以上は重油として分類される。したがって、180から250度の温度域で回収されるのは灯油である。この分類は石油化学工業における基礎的な知識であり、各成分の用途や性質を理解する上で重要である。
共通テスト(2023年)類似

結晶構造の安定性

Q2 塩化ナトリウム型結晶構造において、単位格子の一辺の長さをa、陰イオンの半径をr-、陽イオンの半径をr+とする。断面の対角線上で陰イオン同士が接しているとき、イオン半径比 r+/r- が満たすべき幾何学的な関係として正しいものはどれか。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
r+ + r- = a / ルート2
塩化ナトリウム型結晶の単位格子の面対角線上にイオンが並ぶとき、その長さは単位格子の一辺aに対してルート2倍のルート2aとなる。この対角線上には陰イオン、陽イオン、陰イオンが順に並んでいるため、2r+ + 4r- = ルート2a という関係が成り立つ。この式を整理すると、陽イオンと陰イオンが接する状態である r+ + r- = a / ルート2 が導かれる。
センター試験(2011年)類似

典型元素

Q3 周期表において、典型元素の定義として正しい説明はどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1族、2族および13族から18族に属する元素
周期表において、典型元素は1族、2族、および13族から18族に位置する元素を指す。これに対し、3族から11族に位置する元素は遷移元素と呼ばれ、典型元素とは異なる電子配置や性質を持つ。典型元素は族番号と価電子数が一致しやすく、化学的性質の周期性が顕著に現れるという特徴がある。
共通テスト(2021年)類似

溶解性と分子間力

Q4 液体分子間に働く分子間力と沸点の関係に関する記述として、正しいものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分子間力が小さいほど、分子が気体になりやすく蒸気圧が高いため、沸点は低くなる。
沸点とは、液体の蒸気圧が外圧と等しくなる温度である。液体分子間に働く分子間力が小さいほど、分子は液面から離れて気体になりやすいため、同じ温度での蒸気圧は高くなる。その結果、より低い温度で蒸気圧が外圧に達するため、沸点は低くなる。
共通テスト(2025年)類似

原油の分留による留出物

Q5 原油を分留塔で加熱・蒸留する際、塔内の温度分布に基づき、上部から順に留出する成分の組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
石油ガス、ナフサ、灯油、軽油、重油
原油の分留は、各成分の沸点の違いを利用して分離する操作である。沸点が低い成分ほど気体として塔の上部まで上昇し、高い成分ほど塔の下部で液体として回収される。温度域が低い順に石油ガス、ナフサ(30〜180度)、灯油(180〜250度)、軽油(250〜350度)、重油(350度以上)の順で留出する。この順序は原油の精製における基本的なプロセスである。
センター試験(2004年)類似

分液漏斗を用いた抽出

Q6 有機化合物の分離操作において、安息香酸とアニリンの混合物からアニリンを選択的に水層へ抽出するために用いる試薬として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
希塩酸
アニリンは塩基性を示す有機化合物であり、酸と反応して塩を形成する。混合物に希塩酸を加えると、アニリンはアニリン塩酸塩となり水溶性が高まるため、水層へ抽出される。安息香酸は酸性であるため、塩基である水酸化ナトリウム水溶液を加えることで塩となり水層へ移動する。このように、酸・塩基としての性質の違いを利用して目的の物質を分離することが可能である。
共通テスト(2025年)類似

原油の分留

Q7 分留塔において、30から180度の温度範囲で留出する成分として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ナフサ
原油の分留において、各留出物の沸点範囲は概ね決まっています。30から180度の範囲で留出する成分はナフサ(粗製ガソリン)であり、これは主にガソリンの原料や化学工業の原料として用いられます。180から250度は灯油、250から350度は軽油、350度以上は重油として分類されます。
センター試験(2008年)類似

三重結合

Q8 分子内に三重結合を持つ物質として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
窒素分子
窒素分子(N2)は、2つの窒素原子が3組の電子対を共有する三重結合によって結びついている。一方、酸素分子(O2)は二重結合、塩素分子(Cl2)は単結合、過酸化水素(H2O2)は酸素原子間に単結合を持つ。三重結合の存在は、窒素分子が化学的に不活性である大きな要因となっている。
センター試験(2008年)類似

原子の質量

Q9 原子の質量に関する記述として正しいものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子1個の質量は、原子量をアボガドロ定数で割ることで求められる。
原子量は1mol(アボガドロ定数個)あたりの原子の質量をグラム単位で表した数値です。したがって、原子1個の質量を求めるには、1molあたりの質量である原子量を、個数であるアボガドロ定数で除算する必要があります。この関係式は物質量を扱う化学計算の基礎となります。
センター試験(2006年)類似

物質の分離・精製法

Q10 物質の分離・精製法に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ヨウ素とヨウ化カリウムの混合物から、昇華を利用してヨウ素を分離することができる。
食塩水の電気分解では、塩化ナトリウムは分解され、水酸化ナトリウム、水素、塩素が生成されるため、塩化ナトリウムを取り出すことはできない。ヨウ素は昇華しやすいため、加熱により昇華させて分離できる。液体空気の分留では、沸点の低い窒素が先に気体として分離される。大豆からの油脂抽出には、水ではなくヘキサンなどの有機溶媒を用いるのが一般的である。
センター試験(2007年)類似

物理変化

Q11 化学変化と物理変化の区別に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
物理変化は物質の状態や形状の変化であり、化学反応による組成の変化を伴わない。
物理変化は物質の組成を維持したまま、状態や形状が変化する現象を指します。これに対し、化学反応は原子の組み換えにより新たな物質が生成される変化です。燃焼は激しい化学反応であり、吸熱反応であっても化学反応は存在します。油の飛散は水が気化する物理変化であり、分子構造の変化は伴いません。
センター試験(2012年)類似

同位体

Q12 原子番号が同じでありながら、中性子の数が異なる原子同士の関係を何と呼ぶか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同位体
同位体は、同じ元素の原子でありながら中性子の数が異なるものを指します。原子番号は陽子の数によって決まるため、同位体間では原子番号、陽子の数、および電子の数が共通しています。化学的性質を決定する価電子の数も通常は同じであるため、化学的性質はほぼ同一ですが、中性子の数の違いにより質量数が異なります。
共通テスト(2024年)類似

配位結合

Q13 次のイオンのうち、その構造内に配位結合を含まないものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ギ酸イオン
アンモニウムイオン(NH4+)はアンモニアの非共有電子対に水素イオンが配位し、オキソニウムイオン(H3O+)は水分子の非共有電子対に水素イオンが配位して形成されます。ジアンミン銀イオン([Ag(NH3)2]+)も銀イオンにアンモニアが配位したものです。一方、ギ酸イオン(HCOO-)はカルボキシ基から水素イオンが電離して生じるものであり、配位結合によって形成されたイオンではありません。
センター試験(2013年)類似

共有結合の電子数

Q14 共有結合の電子数に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
共有結合に関与する電子の総数は、分子内の共有結合の数に2を乗じた値である。
共有結合は、原子間で電子対を共有することで形成される。1つの共有結合には2個の電子が含まれるため、分子内の共有結合の数に2を乗じたものが共有結合に関与する電子の総数となる。メタン(CH4)は4本の単結合を持つため、電子の総数は8個である。原子番号の総和とは無関係である。
共通テスト(2024年)類似

質量分析法による定量分析

Q15 質量分析法を用いた定量分析に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
試料中の対象物質の量とイオンの信号強度は比例関係にあるため、標準試料と比較することで定量が可能である。
質量分析法において、特定のイオンの信号強度は試料中に含まれる対象物質の量に比例する。この性質を利用し、あらかじめ濃度が既知である標準試料を用いて信号強度と物質量の関係(検量線)を作成することで、未知試料中の物質量を算出する定量分析が可能となる。他の選択肢は比例関係を否定または誤認しており、質量分析の原理に反する。
センター試験(2004年)類似

同素体

Q16 次の物質の組み合わせのうち、同素体の関係にあるものとして正しいものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
赤リンと黄リン
同素体は同一元素からなる単体で性質が異なるものである。赤リンと黄リンはどちらもリン元素のみから構成される単体であり、結晶構造の違いにより反応性や色が異なるため同素体である。一方、塩素と臭素は異なる元素であり、水と過酸化水素、塩化ナトリウムと塩化カリウムは化合物であるため、これらは同素体ではない。
センター試験(2005年)類似

金属の熱伝導性

Q17 金属の熱伝導性と電気伝導性の関係について、正しい記述はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
熱伝導性と電気伝導性は、ともに自由電子の運動によって担われているため相関がある
金属において、熱と電気を運ぶ主役はどちらも自由電子です。そのため、一般に電気伝導率が高い金属(銅や銀など)は熱伝導率も高いという傾向があります。電気抵抗は自由電子が格子振動や不純物と衝突することで生じるため、電気抵抗が小さいほど自由電子はスムーズに移動でき、熱エネルギーの伝達も効率的になります。
センター試験(2012年)類似

酸塩基抽出

Q18 酸塩基抽出において、サリチル酸を水層に抽出するために炭酸水素ナトリウム水溶液を用いる理由として、最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
サリチル酸は炭酸よりも強酸であるため、炭酸水素ナトリウムと反応して水溶性の塩を形成するから。
酸塩基抽出の原理は、酸と塩基の反応による塩の生成と溶解度の変化です。サリチル酸はカルボキシ基を持つためフェノール類よりも酸性が強く、弱酸の塩である炭酸水素ナトリウムと反応して、水に溶けやすいナトリウム塩を生成します。一方、フェノールは酸性が弱く炭酸水素ナトリウムとは反応しないため、この試薬を用いることでサリチル酸のみを選択的に水層へ抽出できます。
共通テスト(2023年)類似

塩化ナトリウム型結晶構造

Q19 硫化カルシウムの結晶構造は塩化ナトリウム型結晶構造をとる。この結晶の単位格子に含まれるカルシウムイオンと硫化物イオンの数は、それぞれ何個か。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
それぞれ4個ずつ
塩化ナトリウム型結晶構造では、単位格子の各頂点、各辺の中点、各面の中心、および体心にイオンが配置される。この構造において、単位格子内に含まれる陽イオンと陰イオンの数は、それぞれ4個ずつとなる。硫化カルシウムも同様の構造をとるため、この法則が適用される。
センター試験(2004年)類似

昇華性物質

Q20 常温・常圧において、固体から気体へ直接状態変化する昇華性を示す物質として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ヨウ素
ヨウ素は分子からなる分子結晶であり、分子間には弱いファンデルワールス力が働いているため、常温・常圧で昇華しやすい性質を持つ。一方、ダイヤモンドや二酸化ケイ素は共有結合結晶、酸化カルシウムはイオン結晶、鉄は金属結晶であり、これらは構成粒子間の結合が非常に強いため、常温・常圧では昇華しない。
センター試験(2014年)類似

炭素の同位体

Q21 質量数が14である炭素原子の構造に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
陽子数は6であり、中性子数は8である
原子の構造において、原子番号は陽子数に対応し、炭素の原子番号は6である。質量数は陽子数と中性子数の合計値として定義されるため、質量数14から陽子数6を差し引くことで中性子数8が導かれる。同位体間では陽子数は不変であるが、中性子数が異なることで質量数が変化する。
共通テスト(2023年)類似

気体の捕集と乾燥剤

Q22 酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、および炭酸マグネシウムの混合物を加熱した際に発生する水と二酸化炭素を、それぞれ別々に捕集して質量を測定したい。このとき、発生した気体を通す吸収管の適切な配置として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化カルシウムを詰めた管を通した後に、ソーダ石灰を詰めた管を通す。
水と二酸化炭素を分離して捕集する場合、まず水を吸収する乾燥剤である塩化カルシウムを通す必要がある。もし先にソーダ石灰を通すと、ソーダ石灰は水と二酸化炭素の両方を吸収してしまうため、個別の質量測定ができなくなる。したがって、先に水を塩化カルシウムで除去し、その後に二酸化炭素をソーダ石灰で吸収させる順序が適切である。
センター試験(2010年)類似

第一イオン化エネルギー

Q23 第一イオン化エネルギーの定義として最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子から電子を1個取り去って、1価の陽イオンにするために必要な最小のエネルギー
第一イオン化エネルギーは、基底状態の原子から電子を1個取り除き、無限遠まで引き離して1価の陽イオンにするために必要な最小のエネルギーを指す。選択肢2は電子親和力、選択肢4は電気陰性度の定義である。このエネルギーは原子核の正電荷と電子との間の静電引力に打ち勝つために必要であり、原子の電子配置や原子半径に強く依存する。
センター試験(2012年)類似

イオンの性質

Q24 第2周期元素の第一イオン化エネルギーに関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ネオンの第一イオン化エネルギーは、第2周期の元素の中で最小である。
第一イオン化エネルギーは、原子から電子を1個取り去るのに必要なエネルギーである。第2周期元素では、原子番号が大きくなるにつれて核電荷が増加するため、一般にイオン化エネルギーは増加する。ネオンは閉殻構造を持つ希ガスであり、電子配置が極めて安定しているため、第2周期の中で最大の値をとる。したがって、最小であるとする記述は誤りである。
センター試験(2005年)類似

同族元素

Q25 周期表において、同じ縦の列に属する元素のグループを同族元素という。次の元素のうち、他の3つとは異なる族に属するものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫黄
周期表の17族に属する元素はハロゲンと呼ばれ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが含まれます。これらの元素は最外殻電子数が7個であり、化学的性質が似通っています。一方、硫黄は16族に属するカルコゲン元素であり、最外殻電子数は6個です。したがって、硫黄だけが他の3つとは異なる族に属しています。
センター試験(2004年)類似

ルイス構造

Q26 硫化水素分子(H2S)のルイス構造において、硫黄原子上の非共有電子対の数と、硫黄原子と水素原子の間の共有電子対の数の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
非共有電子対:2つ、共有電子対:2つ
硫化水素(H2S)は、中心の硫黄原子が最外殻電子を6個持ち、2つの水素原子とそれぞれ単結合を形成する。この結合に使われる電子対が共有電子対であり、計2つである。残りの電子は硫黄原子上に非共有電子対として2対(4個)残るため、非共有電子対は2つとなる。したがって、共有電子対と非共有電子対の数はともに2つである。
センター試験(2005年)類似

化学結合の性質

Q27 物質の結合や電子の状態に関する記述として、誤りを含むものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ナフタレンの分子内では、炭素原子同士がイオン結合によって結びついている。
ナフタレンは炭素と水素からなる有機化合物であり、その分子内の結合は共有結合である。イオン結合は陽イオンと陰イオンの静電気的な引力による結合を指す。金属ナトリウムにおける自由電子の存在や、ダイヤモンドの共有結合結晶、塩化ナトリウムのイオン結晶に関する記述は正しい。
共通テスト(2025年)類似

原油の分留

Q28 原油を分留塔で加熱し、沸点の違いを利用して各成分を分離するプロセスにおいて、分留塔の温度勾配に従って留出する成分の一般的な順序として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
石油ガス、ナフサ、灯油、軽油、重油
原油の分留は、各成分の沸点の差を利用して行われます。分留塔の下部から加熱された原油は蒸気となり、塔内の温度勾配に従って上昇します。沸点が低い成分ほど塔の上部まで到達し、沸点が高い成分ほど塔の下部で凝縮して取り出されます。このため、沸点の低い順に石油ガス、ナフサ、灯油、軽油、そして最も沸点が高い重油の順で分離されます。
センター試験(2005年)類似

同族元素

Q29 同族元素に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同族元素は、最外殻電子数が等しいため化学的性質が似通っている。
同族元素は周期表の縦の列に位置し、最外殻電子数が等しいため、価電子の配置が共通しており化学的性質が似ています。原子半径は原子番号が大きくなるほど電子殻が増えるため大きくなります。また、フッ素と塩素は常温で気体であり、液体ではありません。
センター試験(2005年)類似

共有結合

Q30 水素原子が結合して水素分子を形成する際、安定な電子配置をとるために行われる現象として最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子間で価電子を共有する
水素原子はそれぞれ1個の価電子を持っており、これらを互いに共有することで、ヘリウムと同じ安定な電子配置である電子対を形成する。この電子の共有によって生じる結合を共有結合と呼ぶ。陽子や中性子は原子核を構成する粒子であり、これらが共有されることで分子が形成されることはない。また、陽子と電子の交換といった現象も分子形成の仕組みとしては誤りである。
センター試験(2005年)類似

価電子

Q31 原子の化学的性質が価電子の数によって決定される理由として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
価電子が原子同士の結合や電子の授受に直接関与するため
原子が化学反応を起こす際、原子核に近い内殻電子は安定して保持されていますが、最外殻にある価電子は他の原子との間で共有されたり、移動したりしやすいため、化学的な結合の形成や反応性に直接関与します。このため、価電子の数が化学的性質を決定します。
センター試験(2005年)類似

同位体

Q32 炭素の同位体である炭素12原子と炭素14原子を比較したとき、両者で値が等しいものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子番号
原子番号は原子核に含まれる陽子の数によって定義される。炭素の同位体である炭素12と炭素14は、どちらも陽子数が6であるため原子番号は6で等しい。一方で、質量数は陽子数と中性子数の和であるため、中性子数が異なる同位体間では質量数は異なる。また、中性子数の違いにより原子核の質量も異なる。
共通テスト(2023年)類似

単結合のみからなる物質

Q33 分子内のすべての化学結合が単結合のみから構成されている物質として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
臭素
臭素分子(Br2)は、2つの臭素原子が1つの共有電子対を共有する単結合によって結ばれている。一方、アセトアルデヒドはカルボニル基に炭素と酸素の二重結合を含み、アセチレンは炭素原子間に三重結合を持つ。塩化バリウムはイオン結合によって構成される物質であり、共有結合による分子ではないため、単結合のみからなる物質としては臭素が該当する。
センター試験(2004年)類似

ルイス構造

Q34 分子のルイス構造に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ルイス構造において、共有電子対と非共有電子対の合計数は、原子の最外殻電子数から算出される。
ルイス構造は、分子内の価電子(最外殻電子)を共有電子対と非共有電子対に振り分けることで描かれる。共有電子対は原子間の結合を形成する電子対であり、非共有電子対は結合に関与せず特定の原子上に存在する電子対である。硫化水素の硫黄原子は、結合に使われない電子対を2つ保持しており、この定義に合致する。
センター試験(2004年)類似

分子結晶とイオン結晶

Q35 物質の構成単位と表記法に関する記述として、空欄アとイに入る語句の組み合わせとして最も適当なものを次から選べ。ドライアイスや氷は(ア)が集合してできた固体であり、その構成は(イ)式で表される。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ア:分子、イ:分子
ドライアイス(CO2)や氷(H2O)は、共有結合によって形成された分子が分子間力によって集合した分子結晶である。分子結晶は、その構成単位である分子の数比を示す分子式を用いて表される。一方、塩化ナトリウム(NaCl)のようなイオン結晶は、陽イオンと陰イオンが静電気的な引力で結合したものであり、その構成は成分イオンの最小の数比を示す組成式で表される。
センター試験(2006年)類似

物質の分離・精製法

Q36 食塩水の電気分解において、陽極と陰極で生成される物質の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
陽極で塩素、陰極で水素
食塩水(塩化ナトリウム水溶液)の電気分解では、陽極において塩化物イオンが酸化されて塩素が発生し、陰極において水分子が還元されて水素が発生する。この際、溶液中にはナトリウムイオンと水酸化物イオンが残るため、水酸化ナトリウム水溶液が生成される。このプロセスはクロル・アルカリ工業として知られている。
共通テスト(2025年)類似

イオン結晶

Q37 イオン結晶の性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
固体状態では電気を導かないが、融解すると電気を導くようになる。
イオン結晶は、固体状態ではイオンが結晶格子に固定されているため電気を導かないが、融解したり水に溶けたりするとイオンが自由に移動できるようになり、電気伝導性を示す。共有結合結晶は共有結合で結びつき、金属結晶は自由電子により電気を導き、分子結晶は分子間力で結びついているため、それぞれの記述はイオン結晶の性質とは異なる。
センター試験(2006年)類似

イオン結晶

Q38 イオン結晶の性質として、塩化ナトリウムに当てはまる説明はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
固体状態では電気を通さないが、融解させると電気を通すようになる。
イオン結晶は、固体状態ではイオンが結晶格子に固定されているため電気を導かないが、融解または水溶液にするとイオンが自由に移動できるようになり、電気伝導性を示すようになる。金属結合による結晶は展性や延性を持ち、分子結晶は融点が低く、共有結合結晶は硬く水に溶けにくいという特徴がある。
センター試験(2006年)類似

原子の価標

Q39 原子が共有結合を形成する際、価標の数が決まる主な要因として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
最外殻電子が閉殻状態になるために必要な電子の数
原子の価標の数は、その原子が安定な電子配置(希ガスと同じ配置)をとるために、他の原子と共有すべき電子の数によって決定される。例えば炭素は最外殻に4個の電子を持ち、あと4個の電子を共有することで閉殻状態となるため、価標は4となる。このように、価標は原子の電子構造と化学的安定性に深く関連している。
センター試験(2007年)類似

酸塩基抽出による分離

Q40 アニリン、サリチル酸、フェノールの混合物から各成分を分離する際、酸性の強さを利用した分離操作の順序として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
希塩酸でアニリンを抽出し、次に炭酸水素ナトリウム水溶液でサリチル酸を抽出する。
酸塩基抽出では、まず塩基性のアニリンを希塩酸で塩として水層へ分離する。残った有機層にはサリチル酸とフェノールが含まれる。ここで酸性の強さがサリチル酸>フェノールであるため、弱塩基である炭酸水素ナトリウム水溶液を加えると、より酸性の強いサリチル酸のみが塩となって水層へ移動し、フェノールは有機層に残る。この順序により各成分を効率よく分離できる。
センター試験(2007年)類似

イオン結合

Q41 次の物質のうち、分子内に共有結合を含まないものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化ナトリウム
塩化ナトリウムはナトリウムイオンと塩化物イオンがイオン結合によって結びついたイオン結晶であり、分子を形成せず共有結合を持ちません。これに対し、二酸化炭素は炭素原子と酸素原子が共有結合で結びついた分子であり、アセチレンも炭素原子と水素原子が共有結合で結びついた分子です。塩素も塩素原子同士が共有結合した分子であるため、これらはすべて共有結合を含みます。
共通テスト(2024年)類似

質量分析法による定量分析

Q42 ある選手の尿3.0mL中に含まれるテストステロンの質量を質量分析法で測定した。尿中のテストステロンの質量(単位10のマイナス8乗g)と信号強度が原点を通る比例関係にあり、質量が5.0のときに信号強度が100となる場合、信号強度が10であったときのテストステロンの質量は何gか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.5 × 10のマイナス8乗g
信号強度をy、テストステロンの質量をx(単位10のマイナス8乗g)とすると、原点を通る比例関係よりy = axと表せる。x = 5.0のときy = 100であるから、a = 100 / 5.0 = 20となる。したがって、信号強度y = 10のときの質量xは、10 = 20xよりx = 0.5となる。単位を考慮すると、求める質量は0.5 × 10のマイナス8乗gである。
センター試験(2007年)類似

メンデレーエフの元素予言

Q43 メンデレーエフが周期表を作成した際、未知の元素の存在を予言するために用いた最も重要な根拠はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
元素の原子量と化学的性質の周期的な変化
メンデレーエフは、原子量の順に元素を並べると化学的性質が周期的に現れる「周期律」を見出し、周期表を作成した。彼は表の空欄に未知の元素を配置し、その前後の元素の性質から未知の元素の原子量や化学的性質を予測した。当時は原子番号の概念が確立されていなかったため、原子量が分類の主軸であった。
センター試験(2010年)類似

第一イオン化エネルギー

Q44 原子番号1から18の元素において、第一イオン化エネルギーが周期的に変動する理由として最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
原子番号の増加に伴い、最外殻電子が受ける有効核電荷が増大し、かつ電子殻が切り替わるため
同一周期では原子番号の増加とともに有効核電荷が増大し、電子が原子核に強く引きつけられるため第一イオン化エネルギーは概ね増加する。しかし、希ガスで電子殻が閉殻となり安定化して極大値をとった後、次の周期のアルカリ金属では電子が新しい電子殻に入り、原子核から遠くなるため、エネルギーが急激に減少する。この周期的な変動は、電子殻の構造と有効核電荷のバランスによって生じる。
センター試験(2006年)類似

結晶の種類

Q45 物質を構成する粒子の結合様式に基づき、分子結晶、イオン結晶、共有結合結晶の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
氷、塩化ナトリウム、ダイヤモンド
氷は水分子が水素結合によって整列した分子結晶である。塩化ナトリウムはナトリウムイオンと塩化物イオンが静電気的な引力(イオン結合)によって規則正しく配列したイオン結晶である。ダイヤモンドは炭素原子が共有結合によって網目状に強固に結合した共有結合結晶である。これらは結晶の構成粒子と結合様式の典型例として整理しておく必要がある。
センター試験(2008年)類似

抽出

Q46 水に溶けにくい有機化合物Aを水溶液から分離する操作として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分液漏斗を用いてエーテルなどの有機溶媒に抽出する
水に溶けにくい有機化合物Aを分離する場合、ろ過や蒸発では不純物が混入しやすく不適切です。水と混ざり合わない有機溶媒であるエーテルを加え、分液漏斗で振り混ぜることで、Aをエーテル層に移行させる抽出という操作が有効です。その後、エーテル層を分離し、エーテルを蒸発させることで純粋なAを得ることができます。
センター試験(2009年)類似

分子からなる物質

Q47 分子からなる物質の性質に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
分子からなる物質は、固体の状態では常に電気伝導性を示す。
分子からなる物質は、分子間力によって集合しているため、共有結合そのものを切断する必要がない融解や昇華は比較的低い温度で起こる。また、分子は電気的に中性であり、固体状態では自由電子やイオンが存在しないため、電気伝導性を示さないのが一般的である。したがって、常に電気伝導性を示すという記述は誤りである。
センター試験(2008年)類似

第一イオン化エネルギー

Q48 原子から電子を1個取り去り、1価の陽イオンにするために必要な最小のエネルギーを第一イオン化エネルギーと呼ぶ。第3周期の元素であるリン、硫黄、塩素、アルゴンのうち、第一イオン化エネルギーの値が最も大きくなるものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
アルゴン
第一イオン化エネルギーは、同一周期では原子番号が大きくなるにつれて核電荷が増大するため、一般に増加する傾向がある。しかし、周期の最後には閉殻構造を持つ希ガス元素が存在する。アルゴンは希ガスであり、電子配置が極めて安定しているため、電子を1個取り去るために必要なエネルギーは同周期の他の元素と比較して極めて大きい。そのため、提示された元素の中ではアルゴンが最大となる。
センター試験(2010年)類似

原子の構成粒子

Q49 水分子(H2O)を構成する全原子について、陽子の総数をa、電子の総数をb、中性子の総数をcとしたとき、これらの数の関係として正しいものはどれか。ただし、水素は質量数1、酸素は質量数16の原子とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
a=b>c
水素原子(質量数1)は陽子1個、電子1個、中性子0個を持つ。酸素原子(質量数16)は陽子8個、電子8個、中性子8個を持つ。水分子(H2O)全体では、陽子の総数aは1×2+8=10、電子の総数bは1×2+8=10、中性子の総数cは0×2+8=8となる。したがって、aとbは等しく、cよりも大きいという関係が成立する。
共通テスト(2023年)類似

塩化ナトリウム型結晶構造

Q50 塩化ナトリウム型結晶構造をとる硫化カルシウムにおいて、各イオンの配位数はいくつであるか。
★★ 基本 背景 正答率 —
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✅ 正解
6
塩化ナトリウム型結晶構造では、あるイオンに隣接して反対符号のイオンが正八面体の頂点方向に配置される。このため、各イオンの配位数は6となる。硫化カルシウムにおいても、カルシウムイオンの周囲を6個の硫化物イオンが、硫化物イオンの周囲を6個のカルシウムイオンが囲んでいる。
センター試験(2004年)類似

昇華性物質

Q51 物質の結晶構造と昇華性に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
ヨウ素のような分子結晶は、分子間力が弱いため昇華しやすい。
昇華は、固体内部の粒子が熱運動によって結晶から離脱し、気体になる現象である。分子結晶であるヨウ素は、分子間力が弱いため比較的容易に気体分子として放出される。これに対し、共有結合結晶、イオン結晶、金属結晶は、それぞれ共有結合、イオン結合、金属結合という非常に強い結合で粒子が結びついているため、常温・常圧で昇華することはほとんどない。
センター試験(2007年)類似

単体

Q52 次の物質のうち、単体として分類されるものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
オゾン
単体とは一種類の元素からなる物質である。オゾンは酸素元素のみから構成されるため単体である。メタンは炭素と水素、二酸化炭素は炭素と酸素、塩化ナトリウムはナトリウムと塩素というように、それぞれ二種類以上の元素から構成されているため化合物に分類される。
センター試験(2011年)類似

単結合

Q53 分子内に含まれる単結合の数が最も多いものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
トリクロロメタン
トリクロロメタン(CHCl3)は、炭素原子を中心に水素原子と3つの塩素原子が結合しており、すべて単結合であるため計4つの単結合を持つ。一方、アセチレン(C2H2)は炭素間に三重結合、エチレン(C2H4)は二重結合、二酸化炭素(CO2)は2つの二重結合を含んでおり、これらはトリクロロメタンよりも単結合の数が少ない。
センター試験(2004年)類似

面心立方格子

Q54 モル質量Wの金属が面心立方格子を形成しており、単位格子の一辺の長さがa、密度がdであるとき、アボガドロ定数NAを表す式として正しいものはどれか。ただし、原子4個の質量は4W/NAと表される。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
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✅ 正解
NA = 4W / (a^3 * d)
密度dは単位格子の質量を体積で割った値である。単位格子の体積はa^3であり、含まれる原子4個の質量は4W/NAである。したがって、d = (4W/NA) / a^3 という関係式が成り立つ。この式をアボガドロ定数NAについて解くと、NA = 4W / (a^3 * d) となる。
センター試験(2006年)類似

共有結合結晶

Q55 ダイヤモンドの結晶構造に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭素原子が共有結合によって立体的に網目状に結合した共有結合結晶である。
ダイヤモンドは炭素原子のみが共有結合によって立体的に結合した共有結合結晶である。非常に硬く、融点が高いという特徴を持つ。一方、サファイアは酸化アルミニウムを主成分とするイオン結合性の結晶であり、ダイヤモンドとは結合様式が異なる。金属結晶や分子結晶の定義とも合致しない。
センター試験(2006年)類似

蒸留

Q56 海水から真水を得るために、水と溶存している塩類との沸点の差を利用して成分を分離する操作として最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 100%(1回)
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✅ 正解
蒸留
蒸留は、液体混合物を加熱して沸騰させ、発生した蒸気を冷却して再び液体として回収することで成分を分離する操作である。海水には塩化ナトリウムなどの塩類が溶けているが、これらは水よりもはるかに高い沸点を持つため、加熱して水のみを蒸発させ、それを冷却することで純粋な水を得ることができる。他の選択肢である電気分解は化学変化を伴う操作であり、昇華は固体から気体への変化、再結晶は溶解度の差を利用した精製法であるため、海水から水を得る操作としては適さない。
センター試験(2005年)類似

合金の融点

Q57 合金において、成分金属単体よりも融点が低くなる物理化学的な要因として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
結晶構造の乱れにより、固体から液体へ変化する際のエネルギー障壁が低下するため
純粋な金属結晶は規則正しい配列をしていますが、合金化して異種原子が混入すると、その配列に乱れが生じます。この結晶構造の乱れは、固体状態の安定性を相対的に低下させるため、融解に必要な熱エネルギーが単体の場合よりも小さくなります。この結果、合金は成分金属よりも低い温度で融解する現象が見られます。
共通テスト(2026年)類似

六方最密充填構造

Q58 六方最密充填構造の結晶格子において、頂点を含む特定の断面を考えた場合、その面上の原子配置について正しい説明はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
断面には原子の中心が規則正しく配置されており、隣接する原子同士は互いに接している。
六方最密充填構造の結晶格子において、頂点を通る特定の断面を観察すると、原子の中心がその面上に配置されていることがわかる。最密充填構造の定義通り、隣接する原子同士は互いに接しており、その配置は結晶の対称性を反映して規則的である。断面を適切に選ぶことで、原子が密に並んでいる様子を幾何学的に確認することができる。
センター試験(2004年)類似

電子配置と周期表

Q59 原子番号9のフッ素、原子番号10のネオン、原子番号11のナトリウムの性質を比較したとき、正しい説明はどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
ナトリウム原子が電子を1個失って生じるナトリウムイオンの電子配置は、ネオン原子の電子配置と等しい。
ナトリウム原子(原子番号11)は電子を1個失うと、電子数が10となりネオン(原子番号10)と同じ電子配置(K殻2、L殻8)をとる。フッ化物イオンも同様にネオンと同じ電子配置をとる。原子半径は同一周期では原子番号が大きいほど小さくなるため、フッ素が最も小さい。イオン化エネルギーは、原子番号が小さいほど、また最外殻電子が少ないほど小さくなる傾向がある。
センター試験(2012年)類似

酸塩基抽出

Q60 アニリン、サリチル酸、フェノールの混合物から、酸塩基抽出を用いて各成分を分離する操作として、最も適切な手順はどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩酸を加えてアニリンを水層に抽出し、次に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてサリチル酸を水層に抽出し、最後に残ったフェノールを分離する。
酸塩基抽出では、化合物の酸性・塩基性の強さを利用して分離します。塩基性のアニリンは塩酸と反応して塩となり水層へ移動します。次に、強酸であるサリチル酸は弱酸の塩である炭酸水素ナトリウムと反応して水溶性の塩となり水層へ移動します。最後に残った弱酸のフェノールは、より強い酸である炭酸や塩酸が加えられた後でも有機層に残るため、段階的に分離が可能です。
センター試験(2006年)類似

同位体

Q61 自然界に存在する塩素の同位体として、質量数35の原子の存在比を75%、質量数37の原子の存在比を25%とした場合、塩素の平均原子量として正しい数値はどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
35.5
平均原子量は各同位体の質量数にその存在比(存在割合)を乗じて合計することで求められる。計算式は 35×0.75 + 37×0.25 となり、26.25 + 9.25 = 35.5 となる。同位体は陽子数が同じであるため化学的性質はほぼ等しいが、中性子数の違いにより質量数が異なるため、このように存在比を考慮した加重平均によって原子量が決定される。
センター試験(2005年)類似

電気陰性度と分子の極性

Q62 電気陰性度に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電気陰性度は、原子が共有電子対を引きつける強さの尺度である。
電気陰性度は、共有結合において原子が電子を引きつける強さを相対的な数値で表したものである。周期表では右上のフッ素が最大となり、左下のセシウムなどが最小となる。同種の原子からなる二原子分子(H2やCl2など)では、電子を引きつける強さが等しいため、共有電子対の偏りは生じず無極性分子となる。
センター試験(2011年)類似

同素体の性質

Q63 炭素の同素体であるダイヤモンドとフラーレン、および黒鉛の構造と性質に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
黒鉛は平面的な層状構造を持ち、層間には共有結合が働いている。
黒鉛の層内部の炭素原子同士は共有結合で結びついているが、層と層の間は共有結合ではなく、分子間力(ファンデルワールス力)によって引き合っている。そのため、層同士が滑りやすく、剥がれやすい性質を持つ。ダイヤモンドは全方向に共有結合が網目状に広がっているため非常に硬く、フラーレンはC60などに代表される閉じた球状の分子構造をとる。
センター試験(2005年)類似

電気陰性度と分子の極性

Q64 二酸化炭素分子(CO2)の極性に関する説明として正しいものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭素と酸素の間に極性結合があるが、分子全体は直線型であるため無極性である。
二酸化炭素は中心の炭素原子に対して2つの酸素原子が180度の角度で結合した直線型分子である。炭素と酸素の間には電気陰性度の差による結合の極性が存在するが、分子全体が対称な構造をしているため、それぞれの結合の極性が互いに打ち消し合い、分子全体としては無極性となる。
センター試験(2006年)類似

分子

Q65 非金属元素の原子が共有結合によって結びつき、独立した粒子として存在する物質を分子という。次の物質のうち、1分子を構成する原子の総数が4個であるものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニア
分子を構成する原子の数は化学式から判断できる。メタン(CH4)は炭素原子1個と水素原子4個で計5個、アンモニア(NH3)は窒素原子1個と水素原子3個で計4個、塩化水素(HCl)は水素原子1個と塩素原子1個で計2個、酢酸(CH3COOH)は炭素原子2個、水素原子4個、酸素原子2個で計8個の原子からなる。したがって、原子の総数が4個であるのはアンモニアである。
センター試験(2005年)類似

合金の融点

Q66 二種類以上の金属を混ぜ合わせた合金が、成分金属単体と比較して示す一般的な性質として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
成分金属単体よりも融点が低くなる
合金は、異なる原子が混ざり合うことで結晶構造に乱れが生じます。この構造の乱れにより、固体から液体へ相転移する際のエネルギー障壁が低下するため、単体金属よりも融点が低くなる性質があります。この特性は、電子部品の接合に用いられるハンダなど、特定の温度で溶かして加工する必要がある場面で広く利用されています。
共通テスト(2023年)類似

単結合のみからなる物質

Q67 分子内の化学結合に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
塩化バリウムは共有結合のみからなる物質である。
塩化バリウム(BaCl2)は、バリウムイオン(Ba2+)と塩化物イオン(Cl-)が静電気的な引力であるイオン結合によって結びついたイオン結晶である。共有結合は原子間で電子対を共有する結合であり、メタンやアセチレン、二酸化炭素などの分子性物質に見られる特徴である。したがって、塩化バリウムを共有結合のみからなる物質とする記述は誤りである。
センター試験(2011年)類似

電子配置

Q68 第2周期の元素である電子数6、7、8、10の原子について、イオン化エネルギーの傾向に関する説明として正しいものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電子数10の原子は、電子配置が安定しているため、イオン化エネルギーが最も大きい。
イオン化エネルギーは、原子から電子を1個取り去って陽イオンにするために必要なエネルギーである。同一周期では原子番号が大きくなるほど原子核の正電荷が増し、電子が強く引きつけられるため、一般にイオン化エネルギーは増加する。特に希ガスである電子数10のネオンは、閉殻構造という極めて安定な電子配置をとるため、電子を取り去るのに最大のエネルギーを要する。
センター試験(2009年)類似

イオン結晶の構成

Q69 イオン結晶の構成に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
イオン結晶は全体として電気的に中性であるため、陽イオンの総電荷と陰イオンの総電荷の絶対値は等しい。
イオン結晶は、陽イオンと陰イオンが静電気的な引力(イオン結合)によって規則正しく配列した物質である。結晶全体として電気的に中性を保つ必要があるため、陽イオンの持つ正の電荷の総和と、陰イオンの持つ負の電荷の総和の絶対値は等しくなる。そのため、イオンの価数に応じて構成比が決まり、必ずしも陽イオンと陰イオンの数が1対1になるとは限らない(例:塩化カルシウムではCa2+とCl-が1対2の比で存在する)。
センター試験(2005年)類似

共有結合

Q70 水素原子が共有結合によって水素分子を形成する際、各水素原子が目指す電子配置として正しいものはどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ヘリウムと同じ電子配置
水素原子は原子番号1であり、電子を1個持つ。共有結合によってもう1個の電子を共有することで、合計2個の電子を持つ状態となる。これは原子番号2であるヘリウムの電子配置と同じであり、最外殻が満たされた安定な状態である。他の選択肢は水素原子が目指す電子数よりも多いため、水素分子の形成過程としては不適切である。
センター試験(2006年)類似

原子の構造と性質

Q71 原子の性質とイオン化に関する記述として正しいものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水素原子が電子を1個失うと、陽子そのものである水素イオンになる。
水素原子は陽子1個と電子1個からなり、電子を失うと陽子のみが残るため水素イオン(H+)となる。ハロゲンは最外殻電子が7個であり、電子を1個受け取って1価の陰イオンになりやすい性質を持つ。ヘリウムは最外殻が満たされているため、電子の授受を行わずイオンになりにくい。
センター試験(2005年)類似

イオン化エネルギー

Q72 原子から電子を1個取り去って、1価の陽イオンにするために必要な最小のエネルギーを何と呼ぶか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
イオン化エネルギー
イオン化エネルギーは、気体状態の原子から電子を1個取り去り、1価の陽イオンにするために必要な最小のエネルギーを指す。この値が大きいほど電子を取り去るのが困難であることを意味し、原子の電子配置の安定性と密接に関係している。一方、電気陰性度は共有結合における電子の引きつけやすさの尺度であり、電子親和力は電子を受け取った際に放出されるエネルギーを指すため、これらは区別する必要がある。
センター試験(2011年)類似

電解質

Q73 水溶液中で電離し、電流を流す性質を持つ物質である電解質に該当するものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
サリチル酸
電解質とは、水溶液中でイオンに電離して電気を導く物質のことである。サリチル酸は分子内にカルボキシ基を持つ有機酸であり、水溶液中で電離して水素イオンを生じるため電解質に分類される。一方、エタノール、スクロース、酢酸エチルは分子性物質であり、水溶液中でイオンに電離しないため非電解質である。同様に、グリセリンやホルムアルデヒドも非電解質である。
センター試験(2011年)類似

典型元素

Q74 次の元素のうち、典型元素に分類されるものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウム (Al)
アルミニウムは周期表の13族に属する典型元素である。一方、鉄 (Fe) は8族、銅 (Cu) は11族、銀 (Ag) は11族に属しており、これらはすべて遷移元素に分類される。遷移元素は3族から11族に位置し、典型元素とは区別される。
センター試験(2013年)類似

同素体

Q75 同素体の定義として最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同じ元素からなる単体で、構造や性質が異なるもの同士の関係
同素体とは、同一の元素からなる単体でありながら、結晶構造や結合様式の違いによって性質が異なる物質のペアを指す。例えば、リンの同素体には黄リンと赤リンがある。一方、原子番号が同じで中性子の数が異なる原子は同位体であり、分子式が同じで構造が異なる化合物は構造異性体である。これらは同素体とは区別される。
センター試験(2006年)類似

分子の形状

Q76 次の分子のうち、二酸化炭素と同様に直線形の構造をもつものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アセチレン
アセチレンは炭素原子同士が三重結合で結ばれており、直線形の構造をもつ分子である。二酸化炭素も同様に直線形である。一方、水は折れ線形、アンモニアは三角錐形であり、エチレンは炭素原子間に二重結合をもつ平面構造であるが、直線形ではない。
センター試験(2011年)類似

同素体の性質

Q77 同素体に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫黄の同素体である斜方硫黄と単斜硫黄は、いずれも環状構造の分子からなる。
硫黄の同素体は、いずれもS8分子が環状に連なった構造をとる。ダイヤモンドは共有結合の結晶であり、自由電子が存在しないため電気を通さない。一方、黒鉛は層状構造で自由電子が存在するため電気伝導性がある。リンについては、黄リンは自然発火するが、赤リンは安定しており自然発火しない。また、オゾンは酸素分子に紫外線が照射されることで生成されるため、熱による生成という記述は誤りである。
共通テスト(2022年)類似

電子配置

Q78 原子の電子配置において、L殻に電子が収容されるための物理的・化学的な背景として最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電子はエネルギーの低い状態から順に占有するため、K殻が満たされた後にL殻へ配置される
原子内の電子は、原子核に近いエネルギーの低い軌道から順に配置される性質がある。K殻は最もエネルギーが低く2個まで収容可能であり、ここが満たされると次にエネルギーの低いL殻に電子が配置される。この順序に従うことで、原子は全体として最も安定したエネルギー状態を保つことができる。
センター試験(2005年)類似

金属の熱伝導性

Q79 金属が優れた熱伝導性を示す主な理由として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
結晶構造内に存在する自由電子が熱エネルギーを運ぶため
金属の結晶内では、価電子が特定の原子に束縛されず、結晶全体を自由に移動できる自由電子として存在しています。この自由電子は熱エネルギーを効率的に伝達する役割を担っており、これが金属特有の高い熱伝導性の源泉となっています。電気伝導性も同様のメカニズムによるものであり、自由電子の存在が金属の物理的特性を決定づけています。
センター試験(2004年)類似

等電子構造

Q80 分子やイオンにおいて、構成する原子の総電子数が等しい状態を等電子構造という。メタン(CH4)と等電子構造の関係にある分子として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水(H2O)
等電子構造とは、分子やイオンに含まれる総電子数が等しい状態を指す。メタン(CH4)の総電子数は、炭素原子の6個と水素原子4個の合計で10個である。選択肢のうち、水(H2O)は酸素原子の8個と水素原子2個の合計で10個となり、メタンと総電子数が等しい。一方、一酸化炭素は14個、一酸化窒素は15個、塩化水素は18個の総電子数を持つため、これらはメタンと等電子構造ではない。
センター試験(2004年)類似

分子結晶とイオン結晶

Q81 分子結晶とイオン結晶の性質の違いに関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
イオン結晶は固体状態で電気をよく導く性質がある。
イオン結晶は固体状態ではイオンが結晶格子に固定されているため電気を導かないが、融解したり水に溶けたりするとイオンが自由に移動できるようになり、電気を導くようになる。分子結晶は分子間力が弱いため融点が低いものが多く、ドライアイスのように昇華するものも存在する。また、構成単位の違いにより、分子結晶は分子式、イオン結晶は組成式で表されるのが一般的である。
センター試験(2014年)類似

金属の性質

Q82 金属の電気伝導性に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
銀は銅よりも電気伝導性が高い。
金属の電気伝導性は、自由電子の移動のしやすさによって決まる。銀は単体の金属の中で最も電気伝導性が高く、銅はそれに次ぐ高い値を示す。したがって、銅が最も高いとする記述は誤りである。金は耐食性に優れるため接点材料として用いられるが、電気伝導性そのものは銀や銅に劣る。アルミニウムは銅より伝導性は低いが、軽量で安価なため送電線に広く利用されている。
センター試験(2007年)類似

電子親和力

Q83 電子親和力に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電子親和力とは、原子が電子を1個受け取って1価の陰イオンになるときに放出するエネルギーのことである。
電子親和力は、中性原子が電子を1個受け取って陰イオンになるときに放出されるエネルギーを指す。この値が大きいほど、電子を取り込んで安定な陰イオンになりやすいことを意味する。一方、原子から電子を取り去って陽イオンにする際に必要なエネルギーはイオン化エネルギーと呼ばれ、電子親和力とは定義が異なる。
センター試験(2005年)類似

価電子

Q84 原子の最も外側の電子殻に存在し、その原子の化学的性質を決定する重要な役割を果たす電子を何と呼ぶか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
価電子
原子の電子殻のうち、最も外側にある電子殻を最外殻と呼び、そこに含まれる電子は化学結合や反応性に直接関与するため、価電子と呼ばれます。価電子の数は周期表の族と密接な関係があり、元素の化学的性質を決定づける最も重要な因子です。
センター試験(2014年)類似

炭素の同位体

Q85 炭素の同位体である炭素14原子において、陽子数と中性子数の比として正しいものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
3対4
原子番号は陽子数と等しく、炭素の場合は6である。質量数は陽子数と中性子数の和であるため、炭素14の中性子数は14から6を引いた8となる。したがって、陽子数6と中性子数8の比は6対8であり、これを簡約すると3対4となる。同位体は陽子数が同じで中性子数が異なる原子のグループを指す。
センター試験(2007年)類似

物理変化

Q86 化学物質の安全性に関連する以下の現象のうち、化学反応を伴わない物理変化のみで説明できるものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
高温の油に水滴が混入した際に油が激しく飛散する現象
高温の油に水滴が混入して飛散するのは、水が急激に蒸発して体積が膨張する物理変化です。一方、塩素ガスの発生は酸化還元反応、酸化カルシウムの発熱は水和反応、爆発は急激な燃焼反応であり、これらはすべて化学反応です。化学変化では物質の組成が変化しますが、物理変化では物質の状態や形状が変化するのみであり、本件は水の状態変化に起因します。
センター試験(2004年)類似

電子配置と周期表

Q87 原子番号9のフッ素、原子番号10のネオン、原子番号11のナトリウムの電子配置に関する記述として、最も適当なものを次から選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
フッ素原子はL殻に7個の電子を持ち、電子を1個受け取って安定な陰イオンになりやすい。
フッ素は最外殻電子が7個であり、あと1個で閉殻構造となるため陰イオンになりやすい。ネオンは希ガスであり、閉殻構造のため化学的に安定である。ナトリウムはM殻に電子を持つため第3周期である。イオン化エネルギーは、一般に同一周期では原子番号が大きいほど大きく、フッ素はこれらの中で最も大きい。したがって、最も小さいのはナトリウムである。
センター試験(2006年)類似

共有結合結晶

Q88 ダイヤモンドと結晶構造の分類が異なる物質として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
サファイア
ダイヤモンドは炭素原子のみからなる共有結合結晶である。二酸化ケイ素やケイ素も共有結合結晶に分類される。黒鉛も炭素原子のみからなるが、層状構造を持つ共有結合結晶である。これに対し、サファイアは酸化アルミニウムを主成分とするイオン結晶であり、結合様式が根本的に異なるため、この中では分類が異なる。
センター試験(2004年)類似

同素体

Q89 同素体に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
同素体とは、同一元素からなる単体で、性質が異なるもののことである。
同素体とは、同一の元素からなる単体でありながら、原子の配列や結合様式が異なるために性質が異なるものを指す。赤リンと黄リン、斜方硫黄とゴム状硫黄、酸素とオゾン、ダイヤモンドと黒鉛などが代表例である。塩素と臭素はそれぞれ異なる元素の単体であるため、同素体の関係には該当しない。また、同位体は原子番号が同じで質量数が異なる原子同士の関係を指すため、ダイヤモンドと黒鉛の関係とは異なる。
センター試験(2007年)類似

電子親和力

Q90 原子が電子を受け取って陰イオンになる過程とエネルギーの変化について、正しい説明はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電子親和力が大きい原子ほど、電子を受け取って陰イオンになった際に放出されるエネルギーが大きい。
電子親和力は、電子を受け取る際に放出されるエネルギーの量として定義される。したがって、電子親和力が大きいほど、エネルギーをより多く放出して安定な状態へ移行するため、陰イオンになりやすい性質を持つ。イオン化エネルギーと混同せず、電子の受け取り(陰イオン化)と放出(エネルギー)の関係を正しく理解することが重要である。
センター試験(2006年)類似

イオン結晶

Q91 硫酸銅(II)の組成式として正しいものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
CuSO4
イオン結晶において、陽イオンと陰イオンの数の比は、化合物全体として電荷の総和がゼロになるように決定される。硫酸銅(II)は、2価の陽イオンである銅(II)イオン(Cu2+)と、2価の陰イオンである硫酸イオン(SO4 2-)から構成される。したがって、電荷の総和をゼロにするためには、両者が1対1の比率で結合する必要があり、組成式はCuSO4となる。

物質の状態と平衡(44問)の一問一答問題

共通テスト(2022年)類似

可逆反応の平衡状態

Q1 可逆反応 A + B <=> C において、正反応の速度式が v1 = k1 * [A] * [B]、逆反応の速度式が v2 = k2 * [C] で表される(k1, k2 は反応速度定数、[ ] はモル濃度)。この反応の平衡定数 K を表す式として正しいものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
K = k1 / k2
平衡状態では、正反応の速度 v1 と逆反応の速度 v2 が等しくなる。したがって、k1 * [A] * [B] = k2 * [C] が成り立つ。この式を変形すると、[C] / ([A] * [B]) = k1 / k2 となる。化学平衡の法則より、平衡定数 K は [C] / ([A] * [B]) で定義されるため、K = k1 / k2 が成り立つ。
共通テスト(2025年)類似

沸点上昇

Q2 濃縮した海水から塩化ナトリウムを得る装置において、容器内の塩化ナトリウム水溶液が 98度 で沸騰している。この溶液の沸点上昇度が 8.0 K であるとき、容器内の圧力として最も適当な数値を、次のうちから選べ。ただし、水の飽和蒸気圧は、82度で 5.1×10の4乗 Pa、90度で 7.0×10の4乗 Pa、98度で 9.4×10の4乗 Pa とする。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
7.0×10の4乗 Pa
溶液の沸点が98度で沸点上昇度が8.0 Kであるとき、同じ圧力下における純水の沸点は 98 – 8.0 = 90度 となる。液体の沸騰は、その液体の蒸気圧が外圧(容器内の圧力)と等しくなったときに起こる。したがって、純水が90度で沸騰する圧力、すなわち90度における水の飽和蒸気圧が容器内の圧力に等しい。与えられたデータより、90度における水の飽和蒸気圧は 7.0×10の4乗 Pa である。
センター試験(2013年)類似

エステル化反応の収率

Q3 酢酸2.0 molとエタノール8.0 molを混合して反応させたところ、酢酸エチルが88 g生成した。このエステル化反応における酢酸の収率として最も適当なものはどれか。ただし、酢酸エチルの分子量は88とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
50%
エステル化反応は可逆反応であり、酢酸とエタノールから酢酸エチルと水が生成される。生成された酢酸エチル88 gは、分子量が88であることから1.0 molに相当する。反応前の混合物において、酢酸2.0 molとエタノール8.0 molのうち、酢酸が制限反応物となる。したがって、理論上の最大生成量は2.0 molであり、実際に生成した1.0 molとの比をとると、収率は50%と算出される。
共通テスト(2024年)類似

水の状態図

Q4 水の状態図において、圧力と温度の変化に伴う相転移に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
三重点では、固体、液体、気体の3つの状態が平衡状態で共存している。
水の状態図において、三重点は固体、液体、気体の3相が平衡して共存する温度と圧力の点である。圧力が極めて低い環境では昇華が起こるが、一般的な圧力下では融解や沸騰を経て状態変化する。また、1.01×10の5乗パスカル(1気圧)において水の沸点は100度であり、0度は融点である。状態図の境界線は各相が平衡状態にある条件を示しており、昇華だけでなく融解や沸騰の条件も含まれる。
共通テスト(2023年)類似

平衡定数

Q5 ある温度において、容積 V の密閉容器に水素 H2 を 1.0 mol、ヨウ素 I2 を 1.0 mol 入れて平衡状態に達したとき、ヨウ化水素 HI が 1.6 mol 生成していた。同じ温度において、容積が 0.5V の密閉容器にヨウ化水素 HI のみを 1.0 mol 入れて平衡状態に達したとき、容器内に存在するヨウ化水素 HI の物質量は何 mol か。最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.80
最初の平衡状態における各物質の物質量は、H2が0.2 mol、I2が0.2 mol、HIが1.6 molである。反応 H2 + I2 <=> 2HI の平衡定数 K は、(1.6/V)^2 / {(0.2/V)*(0.2/V)} = 64 となる。次に、容積 0.5V の容器に HI を 1.0 mol 入れた平衡状態で、解離した HI を 2x [mol] とすると、平衡時の物質量は HI が 1.0 – 2x [mol]、H2 と I2 が x [mol] となる。平衡定数の式に代入すると、(1.0 – 2x)^2 / x^2 = 64 となり、これを解くと x = 0.10 mol を得る。したがって、平衡時の HI の物質量は 1.0 – 2x = 0.80 mol となる。
共通テスト(2023年)類似

気体の圧縮と凝縮

Q6 一定温度に保たれたピストン付きの密閉容器に、窒素と水蒸気が入っている。この容器を圧縮して体積を減少させたところ、水蒸気の一部が凝縮して液体の水が生じた。凝縮が起こっている状態における、容器内の水蒸気の分圧に関する説明として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水蒸気の分圧は、その温度における水の飽和蒸気圧に等しい。
一定温度で気体を圧縮したとき、水蒸気の分圧がその温度における飽和蒸気圧に達すると、それ以上の圧縮分は液体として凝縮する。凝縮が起こっている間、気相中の水蒸気は飽和状態にあり、その分圧は常に飽和蒸気圧に等しく保たれる。
共通テスト(2024年)類似

水の状態図

Q7 水の状態図に基づき、標準的な大気圧である1.01×10の5乗パスカルよりも低い圧力環境下における水の沸点について述べたものとして正しいものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水の沸点は100度よりも低くなる。
水の状態図において、液相と気相の境界線(蒸気圧曲線)は、圧力が低くなるほど温度が低くなる右上がりの傾向を示す。そのため、外部圧力が1.01×10の5乗パスカルより低い環境では、水の蒸気圧が外部圧力と等しくなる温度(沸点)は100度よりも低くなる。これは高地で水の沸点が下がる現象として知られている。
共通テスト(2023年)類似

気体の圧縮と凝縮

Q8 27℃において、ピストン付きの密閉容器に窒素と水蒸気を入れ、体積を24.9 Lに調整したところ、全圧は1.0×10^5 Pa、水蒸気の分圧は3.0×10^3 Paであった。温度を27℃に保ったまま、容器の体積を8.3 Lまで圧縮した。このとき凝縮した水の物質量は何molか。ただし、27℃における水の飽和蒸気圧を3.6×10^3 Pa、気体定数をR = 8.3×10^3 Pa・L/(K・mol)とし、液体の水の体積は無視できるものとする。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.018
圧縮前の水蒸気の物質量は、状態方程式より(3.0×10^3 Pa * 24.9 L) / (8.3×10^3 Pa・L/(K・mol) * 300 K) = 0.030 molである。すべて気体と仮定した圧縮後の分圧は9.0×10^3 Paとなり飽和蒸気圧を超えるため、一部が凝縮する。圧縮後に気体として存在する水蒸気は、飽和蒸気圧3.6×10^3 Paにおいて(3.6×10^3 Pa * 8.3 L) / (8.3×10^3 Pa・L/(K・mol) * 300 K) = 0.012 molである。したがって、凝縮した水の物質量は0.030 – 0.012 = 0.018 molとなる。
共通テスト(2022年)類似

ヘンリーの法則

Q9 ピストン付きの密閉容器内に水と窒素が入っている。初期状態の圧力が5.0×10^5 Paのとき、水に溶けている窒素の物質量をnとする。圧力を1.0×10^5 Paまで下げた際、水から遊離する窒素の物質量はいくらか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.8n
ヘンリーの法則により、一定温度で液体に溶ける気体の物質量は分圧に比例する。圧力が5.0×10^5 Paから1.0×10^5 Paへ変化したとき、溶解している窒素の物質量は初期の1/5になる。したがって、遊離する窒素の物質量は、初期の溶解量nから残存する溶解量0.2nを引いた値、すなわち0.8nとなる。
センター試験(2005年)類似

水の沸点と蒸気圧

Q10 標高が高く大気圧が0.80気圧である環境において、水の蒸気圧曲線に基づいた場合、水の沸点は何度になるか。なお、蒸気圧曲線において蒸気圧が0.80気圧を示す温度は94度である。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
94度
沸点は液体の蒸気圧が外部の大気圧と等しくなる温度として定義される。標準大気圧(1.0気圧)下では水の沸点は100度であるが、大気圧が0.80気圧に低下すると、より低い温度で蒸気圧が外部圧力と釣り合うため、沸点は100度よりも低い94度となる。
センター試験(2006年)類似

気体の分子量

Q11 標準状態における気体の性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
標準状態において、すべての気体は1 molあたり22.4 Lの体積を占める。
アボガドロの法則により、標準状態(0℃, 1.013×10^5 Pa)において、すべての気体は1 molあたり約22.4 Lの体積を占める。この法則に基づき、同体積の気体は同数の分子を含み、その質量比は分子量の比と一致する。
共通テスト(2025年)類似

コロイドの性質

Q12 コロイド溶液の性質に関する記述として、誤りを含むものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分散媒が液体で分散質が液体のコロイドを懸濁液と呼ぶ。
分散媒が液体で分散質が液体のコロイドは乳濁液(エマルション)と呼ばれ、懸濁液(サスペンション)ではない。懸濁液は、固体粒子が液体中に分散しているが、コロイド粒子よりも大きな粒子を含む混合物を指す。他の選択肢はコロイドの性質として正しい記述である。
センター試験(2005年)類似

電解質水溶液

Q13 水溶液の電気伝導性に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫酸銅水溶液は非電解質であり、水溶液中で銅原子がそのまま分散している。
硫酸銅(CuSO4)は水溶液中で銅(II)イオン(Cu2+)と硫酸イオン(SO4 2-)に電離する電解質である。したがって、硫酸銅水溶液が非電解質であるという記述は誤りである。他の選択肢はすべて電解質と非電解質の性質を正しく説明している。
共通テスト(2025年)類似

ヘンリーの法則

Q14 ある温度で、二酸化炭素が水に溶けている水溶液がある。この水溶液の入った容器の蓋を緩めたところ、気体として放出された二酸化炭素の物質量と、残った水溶液中の二酸化炭素の物質量を考慮して計算すると、蓋を緩める前の容器内の二酸化炭素の圧力は5.0×10の5乗パスカルであった。このとき、ヘンリーの法則に従う二酸化炭素の溶解度に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
溶ける二酸化炭素の物質量は圧力に比例する
ヘンリーの法則によれば、一定温度において一定量の溶媒に溶ける気体の質量(または物質量)は、その気体の圧力(分圧)に比例する。注意すべき点として、気体の体積は圧力によって変化するため、圧力に比例するのはあくまで質量や物質量である。この法則は、炭酸飲料の製造や生体内のガス交換など、化学の広範な分野で応用されている重要な原理である。
共通テスト(2024年)類似

弱酸の電離平衡

Q15 ある弱酸の電離平衡において、モル濃度をc、電離度をαとするとき、オストワルトの希釈律が示す電離度の変化の傾向として正しいものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
cが減少するにつれて、αは上昇する。
弱酸の電離平衡式において、電離定数をKとすると、近似的にK = c × α^2 / (1 – α) という関係が成り立つ。この式を変形すると、α = sqrt(K / c) となり、電離度αはモル濃度cの平方根に反比例することがわかる。したがって、濃度cを薄くする(減少させる)ほど、電離度αは大きくなる。
センター試験(2005年)類似

沸点上昇

Q16 0.1 mol/kgの尿素水溶液、0.1 mol/kgの塩化カリウム水溶液、0.1 mol/kgの塩化マグネシウム水溶液の沸点を比較したとき、沸点が低い順に並べたものとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
尿素水溶液、塩化カリウム水溶液、塩化マグネシウム水溶液
沸点上昇度は溶液中の溶質粒子濃度に比例する。尿素は非電解質であり、水溶液中で電離しないため粒子濃度は溶質モル濃度と等しい。一方、塩化カリウム(KCl)は2個のイオンに、塩化マグネシウム(MgCl2)は3個のイオンに電離する。同じモル濃度であれば、電離によって生じる粒子濃度はMgCl2が最も高く、次いでKCl、尿素の順となるため、沸点もこの順に高くなる。
センター試験(2007年)類似

モル濃度

Q17 グリセリン(分子量92) 9.2gを水100gに溶かした溶液がある。この溶液の密度が1.0g/cm3であるとき、溶液のモル濃度として最も近い値はどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.92 mol/L
まず、グリセリンの物質量は9.2g / 92g/mol = 0.1molである。次に、溶液全体の質量は溶質9.2gと溶媒100gの合計で109.2gとなる。密度が1.0g/cm3であるため、溶液の体積は109.2cm3、すなわち0.1092Lである。モル濃度は0.1mol / 0.1092Lを計算することで、約0.92mol/Lと求められる。
共通テスト(2022年)類似

ヘンリーの法則

Q18 ヘンリーの法則に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
一定温度において、液体に溶ける気体の物質量は、その気体の分圧に比例する。
ヘンリーの法則は、難溶性の気体が液体に溶ける際、その溶解度(物質量)が気体の分圧に比例するという法則である。体積は圧力によって変化するため、圧力に比例するのは体積ではなく物質量である点に注意が必要である。この法則は、気体の溶解平衡において、気相と液相の間で分子が移動する速度が等しくなることで成立する。
センター試験(2010年)類似

状態変化

Q19 物質の状態変化に関する記述として、誤っているものを選べ。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
液体から固体へ変化する現象を溶解といい、このとき物質は周囲へ熱を放出する。
液体から固体へ変化する現象は凝固である。溶解は、ある物質が別の物質(溶媒)に溶けて均一な混合物になる現象を指すため、状態変化の名称としては誤りである。なお、融解や蒸発は吸熱反応であり、凝固や凝縮は発熱反応であるというエネルギー的な側面も状態変化を理解する上で重要である。
センター試験(2013年)類似

エステル化反応の収率

Q20 エステル化反応における収率の定義と化学平衡に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
収率を向上させるためには、生成物である水を系内から除去し続けることが有効である
エステル化反応は可逆反応であり、平衡状態に達すると反応物と生成物が一定の割合で共存する。ルシャトリエの原理に基づき、生成物である水やエステルを系外へ除去することで、平衡は生成物側へ移動し、結果として収率を向上させることができる。収率は反応条件や平衡定数に依存するため、初期濃度や反応環境によって変化する。
共通テスト(2025年)類似

理想気体と実在気体

Q21 理想気体と実在気体の性質に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
実在気体は、圧力を高くするほど分子自身の体積の影響が無視できなくなり、理想気体よりも体積が大きくなる。
理想気体は分子間力がなく、分子自身の体積を0と仮定するモデルである。実在気体では、圧力を高くすると分子が占める体積の割合が増加し、理想気体よりも体積が大きくなる。一方、温度を低くすると分子間力の影響が顕著になり、理想気体から大きくずれる。混合気体における分圧の比は、ドルトンの分圧の法則より物質量の比と等しくなる。
センター試験(2005年)類似

気体反応の法則

Q22 同温・同圧において、一酸化炭素 20 mL と酸素 10 mL を反応させて二酸化炭素を生成させる際、反応後の気体の総体積は何 mL になるか。ただし、反応は完全に進行するものとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
20 mL
反応式は 2CO + O2 → 2CO2 です。気体反応の法則により、体積比は係数比と一致します。20 mL の CO に対して 10 mL の O2 が過不足なく反応し、20 mL の CO2 が生成されます。したがって、反応後の気体は生成された二酸化炭素のみとなり、その体積は 20 mL です。
共通テスト(2023年)類似

化学平衡の移動

Q23 化学平衡に関する記述として、ルシャトリエの原理の説明として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
平衡状態にある系に外部から変化を加えると、その変化を緩和する方向に平衡が移動する。
ルシャトリエの原理は、平衡状態にある系に対して濃度、圧力、温度などの条件を変化させた際、系がその変化の影響を小さくする方向に移動して新しい平衡状態に達することを指す。触媒は反応速度を速めるが平衡の移動には寄与せず、圧力の影響は反応前後の気体分子数の変化に依存する。また、温度変化は平衡定数を変化させる要因となる。
共通テスト(2022年)類似

可逆反応の平衡状態

Q24 可逆反応 A <=> B がある。正反応の速度 v1、逆反応の速度 v2 は、それぞれの反応速度定数を k1, k2 とすると、v1 = k1 * [A]、v2 = k2 * [B] と表される([A], [B] はそれぞれのモル濃度)。k1 = 2.0 /s、k2 = 4.0 /s のとき、容器に A のみをモル濃度 1.0 mol/L となるように入れて反応を開始させた。平衡状態に達したときの B のモル濃度 [mol/L] として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.33
平衡状態では正反応と逆反応の速度が等しくなるため、k1 * [A] = k2 * [B] が成り立つ。平衡時のBのモル濃度を x [mol/L] とすると、Aのモル濃度は (1.0 – x) [mol/L] と表される。これらを代入すると、2.0 * (1.0 – x) = 4.0 * x となり、これを解くと 6.0 * x = 2.0 より、x = 1/3 ≒ 0.33 mol/L と求められる。
共通テスト(2026年)類似

シュルツェ・ハーディの法則

Q25 負に帯電したコロイド粒子を凝析させるために必要な電解質の濃度について、シュルツェ・ハーディの法則に従うとき、最も凝析させる能力が高い(必要な濃度が最も低くなる)電解質はどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化アルミニウム
シュルツェ・ハーディの法則によれば、コロイド粒子を凝析させるには、コロイド粒子と反対符号の電荷をもつイオンの価数が大きいほど、より低い濃度で凝析が起こる。負に帯電したコロイドの場合、正電荷をもつ陽イオンの価数が重要となる。選択肢の中でアルミニウムイオンは3価の陽イオンであり、カリウムイオン(1価)やカルシウムイオン・マグネシウムイオン(2価)と比較して、最も高い凝析能力を示す。
共通テスト(2024年)類似

弱酸の電離平衡

Q26 弱酸の電離平衡に関する記述として、オストワルトの希釈律に基づいた最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
弱酸のモル濃度を薄くすると、電離度は大きくなる。
弱酸の電離平衡において、溶液を希釈してモル濃度を小さくすると、ルシャトリエの原理により、粒子数が増加する方向、すなわち電離が進む方向へ平衡が移動する。その結果、全体の電離度は大きくなる。この関係はオストワルトの希釈律として知られており、濃度がゼロに近づくにつれて電離度が上昇する曲線を描く。
共通テスト(2023年)類似

ランベルト・ベールの法則

Q27 ランベルト・ベールの法則において、透過率そのものではなく、透過率の常用対数の絶対値(吸光度)が濃度や光路長に比例する理由として最も適当なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
光が物質を通過する際、各薄層で吸収される光の割合(減少率)が入射光の強度に比例し、光強度の減少が指数関数的になるため。
光が均一な媒体を通過するとき、微小な厚さを通過する間に吸収される光の強度の減少量は、その位置における光の強度に比例する。この微分方程式を解くと、透過光の強度は光路長に対して指数関数的に減少する。この両辺の常用対数をとることで、吸光度が濃度および光路長に比例する関係が得られる。
センター試験(2004年)類似

溶解度曲線

Q28 固体物質が溶媒に溶ける限界の量(溶解度)と温度との関係を表した曲線を溶解度曲線と呼ぶ。溶解度曲線に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
一般に、固体の溶解度は温度が高くなるほど大きくなる。
固体の溶解度は一般に温度の上昇に伴って増加する。溶解度曲線上の点は、その温度における飽和溶液の状態を示しており、曲線より上の領域は過飽和状態または溶けきれずに固体が析出している状態を示す。また、溶解度は通常、溶媒100 gに溶ける溶質の最大質量(g)で表される。
センター試験(2013年)類似

モル濃度

Q29 質量パーセント濃度と密度を用いて溶液のモル濃度を求める際、計算過程で考慮すべき物理量として誤っているものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
溶媒の沸点上昇度
モル濃度は、溶液1 Lあたりの溶質の物質量(mol)として定義される。質量パーセント濃度と密度から溶液の質量を求め、そこから溶質の質量、物質量へと換算する過程では、溶質の分子量、溶液の密度、溶液の体積が不可欠である。溶媒の沸点上昇度は、溶液の凝固点降下や沸点上昇を扱う際に用いる値であり、濃度算出の直接的な計算要素ではない。
センター試験(2013年)類似

モル濃度

Q30 質量パーセント濃度が49パーセント、密度が1.4 g/cm^3である硫酸溶液のモル濃度として最も適切な値はどれか。ただし、硫酸の分子量は98とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
7.0 mol/L
溶液1 L(1000 cm^3)の質量は、密度1.4 g/cm^3より1400 gとなる。この溶液に含まれる硫酸の質量は、1400 g × 0.49 = 686 gである。硫酸の分子量は98であるため、この溶液に含まれる硫酸の物質量は 686 g / 98 g/mol = 7.0 molとなる。溶液の体積が1 Lであるため、モル濃度は7.0 mol/Lと算出される。
センター試験(2004年)類似

気体の状態方程式

Q31 容積 10.0 L の容器に、ある気体 0.20 mol を封入し、温度を 27 ℃ に保った。このとき、容器内の気体の圧力は何 Pa か。ただし、気体定数を 8.3 × 10^3 Pa・L/(K・mol) とし、水蒸気の蒸気圧は無視できるものとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
4.98 × 10^4 Pa
理想気体の状態方程式 PV = nRT を用いる。温度 T = 27 + 273 = 300 K、物質量 n = 0.20 mol、体積 V = 10.0 L、気体定数 R = 8.3 × 10^3 Pa・L/(K・mol) を代入する。P = nRT / V = (0.20 × 8.3 × 10^3 × 300) / 10.0 = 49800 = 4.98 × 10^4 Pa となる。
共通テスト(2026年)類似

溶解平衡

Q32 飽和溶液中で溶質の固体が共存している「溶解平衡」の状態に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
固体から溶液へ溶け出す溶解速度と、溶液から固体へ戻る析出速度が等しくなっている。
溶解平衡は、飽和溶液中で固体と溶質が共存しているとき、見かけ上は変化がないように見えるが、実際には固体から溶液へ溶け出す溶解速度と、溶液から固体へ析出する析出速度が等しくなっている動的な平衡状態である。粒子は絶えず移動しており、停止しているわけではない。温度変化は溶解度に影響を与え、溶解平衡の状態も変化させるため、他の選択肢は不適切である。
センター試験(2005年)類似

気体反応の法則

Q33 同温・同圧の条件下において、気体同士が反応して別の気体が生成する場合、反応に関与する各気体の体積の間には、常に簡単な整数比が成り立つという法則を何というか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体反応の法則
気体反応の法則は、1805年にゲー=リュサックによって提唱された法則です。同温・同圧のもとでは、反応物および生成物の気体の体積は、簡単な整数比になるというものです。ボイルの法則は圧力と体積、シャルルの法則は温度と体積の関係を示すものであり、本問の定義とは異なります。
共通テスト(2023年)類似

ランベルト・ベールの法則

Q34 ある物質の希薄溶液に特定の波長の光を照射した。光路長が一定のとき、吸光度(透過率の常用対数の絶対値)は溶液のモル濃度に比例する。モル濃度が 2.0 * 10^-8 mol/L のとき、透過率は 0.89(吸光度は 0.051)であった。同じ測定条件で、透過率が 0.80(吸光度は 0.097)となったときの溶液のモル濃度 [mol/L] として最も近い値はどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
3.8 * 10^-8
ランベルト・ベールの法則より、吸光度(透過率の常用対数の絶対値)は溶質のモル濃度に比例する。したがって、吸光度を A、モル濃度を C とすると、A = k * C (kは定数)が成り立つ。問題文より、C1 = 2.0 * 10^-8 mol/L のとき A1 = 0.051 であり、求める濃度を C2、そのときの吸光度を A2 = 0.097 とすると、C2 = C1 * (A2 / A1) = 2.0 * 10^-8 * (0.097 / 0.051) ≒ 3.8 * 10^-8 mol/L となる。
共通テスト(2022年)類似

気体の溶解度

Q35 気体の水への溶解度に関する記述として、最も適当なものを次の中から一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
気体の溶解度は、温度が上昇すると一般に減少する。
気体が液体に溶ける現象は、多くの場合発熱反応である。ルシャトリエの原理に基づき、温度を上げると平衡は吸熱反応の方向、すなわち気体が液体から追い出される方向へ移動するため、溶解度は減少する。ヘンリーの法則は一定温度下での圧力と溶解度の関係を示すものであり、温度変化による溶解度の変動は、気体の種類や溶媒との相互作用に依存する。
共通テスト(2021年)類似

蒸気圧曲線と凝縮

Q36 ピストン付きの密閉容器にエタノールのみを入れ、78度、1.0*10^5 Paで、液体が存在しないすべて気体の状態に保った。温度を78度に保ったまま、容器の体積を5.0倍に膨張させた。その後、容器内の圧力を2.0*10^4 Paに保ったまま、容器を徐々に冷却した。エタノールの凝縮が始まる温度として最も適当なものを次のうちから選べ。ただし、エタノールの飽和蒸気圧は、60度で4.7*10^4 Pa、45度で2.0*10^4 Pa、35度で1.3*10^4 Pa、20度で5.9*10^3 Paとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
45度
容器の体積を5.0倍にすると、ボイルの法則によりエタノール気体の圧力は5分の1の2.0*10^4 Paになる。この圧力を保ったまま冷却していくと、温度低下に伴いエタノールの飽和蒸気圧が低下する。エタノール気体の圧力(2.0*10^4 Pa)がその温度における飽和蒸気圧と等しくなった瞬間に凝縮が始まる。与えられたデータより、飽和蒸気圧が2.0*10^4 Paとなる温度は45度であるため、この温度で凝縮が始まる。
共通テスト(2026年)類似

気体の状態方程式

Q37 エタノール C2H5OH の燃焼反応(C2H5OH + 3O2 → 2CO2 + 3H2O)において、一定の温度と圧力のもとで、エタノール 1.0 mol が完全燃焼するときに必要な酸素の物質量、および生成する二酸化炭素と水の物質量の関係として最も適当な記述はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
エタノール 1.0 mol の燃焼には 3.0 mol の酸素が必要であり、2.0 mol の二酸化炭素と 3.0 mol の水が生成する。
化学反応式の係数は、反応に関与する各物質の物質量の比を表している。エタノールの燃焼反応式 C2H5OH + 3O2 → 2CO2 + 3H2O より、反応するエタノールと酸素、および生成する二酸化炭素と水の物質量比は 1:3:2:3 となる。したがって、エタノール 1.0 mol が完全燃焼するときには 3.0 mol の酸素が消費され、2.0 mol の二酸化炭素と 3.0 mol の水が生成する。
センター試験(2005年)類似

沸点上昇

Q38 希薄溶液の沸点上昇に関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電解質水溶液の沸点上昇度は、非電解質水溶液と比較して小さくなる傾向がある。
電解質は水溶液中で電離して複数のイオンを生じるため、同じモル濃度の非電解質と比較して粒子濃度が大きくなる。沸点上昇度は粒子濃度に比例するため、電解質水溶液の方が沸点上昇度は大きくなる。したがって、電解質の方が小さくなるという記述は誤りである。
センター試験(2004年)類似

溶解度曲線

Q39 90度の水100 gにショ糖を256 g溶かした水溶液がある。この水溶液を徐々に冷却していったとき、ショ糖の結晶が析出し始める(飽和に達する)温度として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。ただし、ショ糖の溶解度(水100 gに溶ける最大質量)は、60度で256 g、90度で415 gとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
約60度
水100 gにショ糖256 gが溶けている水溶液において、溶質が析出し始める温度は、ショ糖の溶解度が256 gとなる温度に等しい。ショ糖の溶解度は60度において256 gであるため、90度の水溶液を冷却していくと、約60度に達した時点で飽和状態となり、これより温度が下がると結晶が析出し始める。
共通テスト(2023年)類似

コロイド溶液の状態変化

Q40 テングサから得られるコロイド溶液の状態変化に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
キセロゲルは、ゲルから水分を完全に除去した状態を指す。
ゾルは流動性のあるコロイド溶液であり、冷却等により流動性を失ったものがゲルである。ゲルから水分を除去し、固体化したものがキセロゲルである。エアロゾルは気体中に液体や固体の微粒子が分散した系を指し、テングサの冷却過程とは無関係である。選択肢のうち、キセロゲルの定義に関する記述が最も正確である。
センター試験(2005年)類似

非電解質

Q41 次の物質のうち、水に溶かした際に水溶液が電気を流さない物質として、正しいものはどれか。
★ やさしい 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
スクロース
スクロース(ショ糖)は非電解質であり、水に溶けてもイオンに電離しないため、水溶液は電気を伝導しない。一方、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、硫酸はすべて電解質であり、水中でイオンに電離するため、水溶液は電気を流す性質を持つ。
センター試験(2005年)類似

アボガドロの法則

Q42 同温・同圧のもとで、気体の種類によらず、同体積の気体中には同数の分子が含まれるという法則を何というか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アボガドロの法則
アボガドロの法則は、気体の体積、温度、圧力が一定であれば、含まれる分子の数は気体の種類に関係なく一定であるという法則です。定比例の法則は化合物における成分元素の質量比に関する法則であり、シャルルの法則は気体の体積と温度の関係、ボイルの法則は気体の体積と圧力の関係を示すものです。
センター試験(2005年)類似

蒸気圧と分子の運動

Q43 密閉容器内の液体とその蒸気が動的平衡状態にあるとき、液体表面で起こっている現象として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
液体から気体へ蒸発する分子の数と、気体から液体へ凝縮する分子の数が等しい。
密閉容器内において、液体と気体が共存し蒸気圧が一定に保たれているとき、系は動的平衡状態にある。この状態では、液体から気体へ蒸発する分子の数と、気体から液体へ凝縮する分子の数が等しくなっており、見かけ上は変化がないように見えるが、微視的には分子の移動が絶えず繰り返されている。
共通テスト(2024年)類似

ルシャトリエの原理

Q44 二酸化炭素と水素から一酸化炭素と水が生成する反応(CO2 + H2 ⇄ CO + H2O)において、正反応が吸熱反応である場合、温度を変化させたときの結果として正しいものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
温度を上げると、一酸化炭素の物質量が増加する。
この反応は正反応が吸熱反応であるため、温度を上げると系は熱を吸収しようとして正反応が促進されます。その結果、生成物である一酸化炭素の物質量が増加し、反応物である二酸化炭素の物質量は減少します。逆に温度を下げると、発熱反応である逆反応が促進され、一酸化炭素の物質量は減少します。ルシャトリエの原理に従い、系は温度変化という外部刺激を緩和する方向へ平衡を移動させます。

物質の変化(酸塩基・酸化還元)(115問)の一問一答問題

センター試験(2008年)類似

化学反応式の係数合わせ

Q1 一酸化窒素(NO)とアンモニア(NH3)と酸素(O2)が反応して窒素(N2)と水(H2O)が生成する化学反応式を aNO + bNH3 + O2 → 4N2 + cH2O としたとき、係数 a, b, c の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
a=4, b=4, c=6
化学反応式の係数は、両辺の各原子の数が等しくなるように決定します。窒素原子の数は左辺がa+b、右辺が4×2=8より a+b=8 です。水素原子の数は左辺が3b、右辺が2cより 3b=2c です。酸素原子の数は左辺がa+2、右辺がcより a+2=c です。これらを連立方程式として解くと、a=4, b=4, c=6 となり、すべての原子の数が一致します。
共通テスト(2026年)類似

緩衝液

Q2 緩衝液に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
弱酸とその共役塩基、あるいは弱塩基とその共役酸を共存させることで、少量の酸や塩基を加えてもpH変化を抑制できる。
緩衝液は、少量の酸や塩基を加えてもpHをほぼ一定に保つ性質を持つ。これは溶液中に弱酸とその共役塩基(または弱塩基とその共役酸)が共存しているためである。加えた酸は共役塩基と反応し、加えた塩基は弱酸と反応することで、水素イオン濃度H+の変化が最小限に抑えられる。強酸と強塩基の混合は中和により塩を生じるが、緩衝作用は示さない。
センター試験(2013年)類似

酸化還元反応の判定

Q3 酸化還元反応の定義に関する記述として最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
物質が酸素と化合するか、あるいは水素を失う反応を酸化という。
酸化とは広義には電子を失うこと、酸素と化合すること、または水素を失うことを指す。還元はその逆である。酸化剤は相手を酸化させる物質であり、自身は還元される。蓄電池の充放電は化学エネルギーを電気エネルギーに変換する酸化還元反応そのものであり、燃焼も激しい酸化反応の一種である。
センター試験(2008年)類似

アンモニア発生反応の量的関係

Q4 塩化アンモニウム 0.20 mol と十分な量の水酸化カルシウムを反応させたとき、発生するアンモニアの理論上の物質量は何 mol か。ただし、反応は完全に進行するものとする。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.20 mol
反応式 2NH4Cl + Ca(OH)2 → CaCl2 + 2H2O + 2NH3 より、塩化アンモニウム 2 mol からアンモニア 2 mol が生成されます。つまり、塩化アンモニウムとアンモニアの物質量比は 1:1 です。したがって、塩化アンモニウム 0.20 mol を用いた場合、発生するアンモニアも 0.20 mol となります。
共通テスト(2026年)類似

水和物の加熱分解

Q5 ある2価の金属Mの硫酸塩の水和物 MSO4・7H2O 2.46 g を加熱して結晶水をすべて失わせたところ、無水物 MSO4 が 1.20 g 得られた。金属 M の原子量として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。ただし、原子量は H = 1.0, O = 16, S = 32 とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
24
減少した質量 2.46 g – 1.20 g = 1.26 g は蒸発した結晶水の質量である。水の式量は 18 なので結晶水の物質量は 0.070 mol となる。組成式 MSO4・7H2O より、無水物 MSO4 と結晶水の物質量の比は 1 : 7 であるため、無水物の物質量は 0.010 mol である。無水物の式量は 1.20 / 0.010 = 120 となり、M + 32 + 16 * 4 = 120 より M = 24 と求められる。
センター試験(2008年)類似

電離度

Q6 濃度が0.036 mol/Lの酢酸水溶液において、水素イオン濃度が1.0×10^-3 mol/Lであるとき、この酢酸の電離度として最も適切な値はどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.8×10^-2
電離度は、電離によって生じた水素イオン濃度を、元の酸のモル濃度で割ることで算出される。本問では(1.0×10^-3) / 0.036を計算する。0.036は3.6×10^-2であるため、1.0/3.6 × 10^-1となり、約0.277×10^-1、すなわち約2.8×10^-2となる。
センター試験(2004年)類似

水のイオン積

Q7 25℃における水のイオン積 Kw = [H+][OH-] の値として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.0 × 10^-14 mol^2/L^2
水のイオン積Kwは、純水や水溶液において水素イオン濃度[H+]と水酸化物イオン濃度[OH-]の積で表される。25℃において、この値は1.0 × 10^-14 mol^2/L^2であり、温度が一定であれば液性に関わらず一定の値をとる。単位は濃度同士の積であるため、mol^2/L^2となる。
センター試験(2004年)類似

鉛蓄電池の放電

Q8 鉛蓄電池の放電が進行しているときの電解液の状態について、正しい記述はどれか。
★★★ 標準 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電解液中の硫酸イオン濃度は減少する。
鉛蓄電池の放電反応式は、負極でPb + SO4(2-) → PbSO4 + 2e-、正極でPbO2 + 4H+ + SO4(2-) + 2e- → PbSO4 + 2H2Oと表される。両極の反応を合わせると、硫酸(H2SO4)が消費されて水が生成されることがわかる。したがって、電解液中の硫酸イオン(SO4(2-))は消費されて減少するため、溶液の密度は低下する。
共通テスト(2021年)類似

反応式に基づく物質量の計算

Q9 化学反応式 2[Fe(C2O4)3]3- + 光 → 2[Fe(C2O4)2]2- + C2O4 2- + 2CO2 に基づき、1.0 mol の [Fe(C2O4)3]3- が完全に反応したときに生成する二酸化炭素の物質量は何 mol か。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.0 mol
化学反応式における係数は、反応に関与する各物質の物質量の比を表している。この反応式では、2 mol の [Fe(C2O4)3]3- が反応すると 2 mol の CO2 が生成される。したがって、物質量の比は 2:2 すなわち 1:1 となる。1.0 mol の [Fe(C2O4)3]3- が完全に反応する場合、生成する CO2 の物質量も 1.0 mol となる。反応式から量的関係を正しく読み取ることが重要である。
センター試験(2013年)類似

中和反応の熱量

Q10 中和熱に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
強酸と強塩基の中和反応では、生成する塩の種類に関わらず、水1モルあたり約56.5キロジュールである。
強酸と強塩基の中和反応は、実質的に水素イオンH+と水酸化物イオンOH-が反応して水H2Oが生成する反応であるため、酸や塩基の種類によらず中和熱は一定の値を示す。一方、弱酸や弱塩基が含まれる場合は、電離に必要な熱量(電離熱)が差し引かれるため、中和熱は56.5キロジュール毎モルよりも小さくなる。
センター試験(2004年)類似

モル質量

Q11 モル質量に関する記述として最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
物質1モルあたりの質量を指し、単位にはg/molが用いられる。
モル質量は、物質1モルあたりの質量として定義される物理量である。原子量や分子量、式量に単位のg/molを付したものと数値が一致する。物質の密度や体積とは直接的な定義上の関係はなく、物質の種類によって固有の値を持つ。
センター試験(2004年)類似

中和滴定

Q12 0.050 mol/L のシュウ酸水溶液 10.0 mL を正確に量り取り、濃度未知の水酸化ナトリウム水溶液で滴定したところ、中和点までに 10.0 mL を要した。次に、この水酸化ナトリウム水溶液を用いて、濃度未知の塩酸 20.0 mL を滴定したところ、中和点までに 10.0 mL を要した。この塩酸のモル濃度として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.050 mol/L
シュウ酸は二価の酸、水酸化ナトリウムは一価の塩基である。中和の量的関係より、水酸化ナトリウム水溶液の濃度を C とすると、2 * 0.050 mol/L * 10.0 mL = 1 * C * 10.0 mL が成り立ち、C = 0.10 mol/L となる。次に、塩酸は一価の酸であるため、塩酸の濃度を C’ とすると、1 * C’ * 20.0 mL = 1 * 0.10 mol/L * 10.0 mL が成り立ち、C’ = 0.050 mol/L と求まる。
共通テスト(2026年)類似

緩衝液の平衡移動

Q13 緩衝液の定義として最も適切な記述はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
弱酸とその共役塩基を共存させることで、少量の酸や塩基を加えてもpHの変化を小さく抑える溶液。
緩衝作用とは、外部から酸や塩基が加えられても、溶液中の水素イオン濃度をほぼ一定に保つ性質を指します。これは弱酸とその塩(共役塩基)が共存することで、酸が加えられたときは共役塩基が、塩基が加えられたときは弱酸がそれぞれ反応して中和し、pHの急激な変動を抑制する仕組みによって実現されます。
センター試験(2004年)類似

ファラデーの電気分解の法則

Q14 電気分解において、流れた電気量と電極で反応する物質の物質量との間に比例関係(ファラデーの電気分解の法則)が成り立つ理由を説明する記述として、最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電極で反応する物質の物質量は移動する電子の物質量に比例し、電子1 molが持つ電気量の絶対値はファラデー定数として常に一定だから。
電気分解における電極反応は、電子の授受を伴う酸化還元反応である。反応する物質の物質量は、回路を移動した電子の物質量と化学反応式の係数比によって決定される。電子1 molあたりの電気量はファラデー定数として一定であるため、流れた電気量と反応した物質の物質量は互いに比例する。
センター試験(2004年)類似

化学反応の量的関係

Q15 一酸化炭素が酸素と反応して二酸化炭素が生成する化学反応式 2CO + O2 → 2CO2 に基づき、一酸化炭素 28 mL を完全に反応させるために必要な酸素の最小体積は何 mL か。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
14 mL
化学反応式 2CO + O2 → 2CO2 において、反応する物質の係数比は CO : O2 = 2 : 1 である。アボガドロの法則により、同温・同圧下では気体の体積比は物質量の比と一致するため、一酸化炭素 28 mL に対して必要な酸素の体積は、その半分の 14 mL となる。化学反応における量的関係を正しく理解することが重要である。
共通テスト(2025年)類似

ヨウ化ナトリウムと過酸化水素の反応

Q16 ヨウ化ナトリウム水溶液に過酸化水素水を加える反応において、反応物と生成物の関係として正しいものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2I- + H2O2 + 2H+ → I2 + 2H2O
ヨウ化ナトリウム水溶液に過酸化水素と希硫酸を加えると、酸性条件下で過酸化水素が強力な酸化剤として機能します。ヨウ化物イオン I- は電子を放出してヨウ素 I2 になり、過酸化水素は水素イオン H+ を受け取って水 H2O になります。電荷と原子の数を合わせると、2I- + H2O2 + 2H+ → I2 + 2H2O という化学反応式が成立します。
センター試験(2004年)類似

生物化学的酸素要求量

Q17 生物化学的酸素要求量(BOD)に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水中の有機物を好気性微生物が分解する際に消費される酸素の量である。
生物化学的酸素要求量(BOD)は、水中の有機汚濁物質を好気性微生物が酸化分解する過程で消費される酸素量を指す。この値が大きいほど、水中の有機物が多く、水質汚濁が進行していることを示す。なお、化学的に酸化する際に消費される酸素量は化学的酸素要求量(COD)と呼ばれ、BODとは定義が異なる。
共通テスト(2022年)類似

平均反応速度

Q18 ある化学反応において、アルケンAのモル濃度が1.0秒のときに8.0 × 10^-7 mol/Lであり、6.0秒のときに3.0 × 10^-7 mol/Lであった。この時間間隔におけるアルケンAの平均反応速度は何 mol/(L・s) か。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.0 × 10^-7 mol/(L・s)
平均反応速度は、反応物のモル濃度の時間変化量をその時間間隔で割ることで求められる。今回のケースでは、濃度の変化の絶対値は (8.0 – 3.0) × 10^-7 mol/L = 5.0 × 10^-7 mol/Lであり、時間間隔は (6.0 – 1.0) s = 5.0 sである。したがって、平均反応速度は (5.0 × 10^-7 mol/L) / 5.0 s = 1.0 × 10^-7 mol/(L・s) となる。
センター試験(2009年)類似

ファラデー定数

Q19 電気分解において、電流I[A]を時間t[秒]流したときに質量m[g]の銅が析出した。銅の原子量を64、アボガドロ数をNとするとき、電子1個が持つ電気量を表す式として正しいものはどれか。ただし、銅イオンは2価の陽イオンとして溶液中に存在するものとする。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
32tI/mN
析出した銅の物質量はm/64 molであり、銅イオンが銅原子になるには2電子が必要なため、流れた電子の物質量は2 × (m/64) = m/32 molとなる。流れた全電気量はIt Cであるから、電子1 molあたりの電気量(ファラデー定数)はIt / (m/32) = 32It/m C/molとなる。電子1個の電気量は、この値をアボガドロ数Nで割ることで求められ、32It/mN Cとなる。
共通テスト(2023年)類似

熱化学方程式

Q20 二酸化炭素とアンモニアから尿素と水が生成する反応式は CO2 + 2NH3 → CO(NH2)2 + H2O と表される。この反応における反応熱を求める際、ヘスの法則に基づき、生成物の生成熱の総和から反応物の生成熱の総和を引く計算を行う。この反応の反応熱として正しい値はどれか。ただし、二酸化炭素、アンモニア、尿素、水の生成熱をそれぞれ 394 kJ/mol, 46 kJ/mol, 333 kJ/mol, 286 kJ/mol とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
133 kJ/mol
ヘスの法則により、反応熱は生成物の生成熱の総和から反応物の生成熱の総和を引くことで求められる。生成物の生成熱の総和は (尿素の生成熱 333 kJ/mol + 水の生成熱 286 kJ/mol) = 619 kJ/mol である。一方、反応物の生成熱の総和は (二酸化炭素の生成熱 394 kJ/mol + 2 × アンモニアの生成熱 46 kJ/mol) = 486 kJ/mol となる。したがって、反応熱は 619 – 486 = 133 kJ/mol と算出される。
共通テスト(2024年)類似

吸熱反応のエネルギー図

Q21 硝酸アンモニウムが水に溶解する反応は吸熱反応である。この反応をエネルギー図で表す際、反応物と生成物のエネルギー関係として正しいものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
固体と水の状態のエネルギーが、水溶液の状態のエネルギーよりも低い。
硝酸アンモニウムの溶解のように、周囲から熱を吸収する吸熱反応では、反応物(固体と水)のエネルギー状態よりも、生成物(水溶液)のエネルギー状態の方が高くなります。このエネルギー差分が周囲から吸収される熱量に相当します。したがって、エネルギー図上では反応物から生成物へ向かってエネルギーが上昇する構造になります。
センター試験(2006年)類似

中和熱

Q22 強酸である塩酸0.015 molと強塩基である水酸化ナトリウム0.005 molを混合したとき、中和反応によって発生する熱量は何kJか。ただし、強酸と強塩基の中和熱は56 kJ/molとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.28 kJ
中和反応において生成する水の物質量は、反応した酸と塩基のうち少ない方の物質量によって決まります。本問では水酸化ナトリウムが0.005 molと少ないため、生成する水は0.005 molとなります。中和熱は水1 molが生成する際に発生する熱量であるため、発生熱量は56 kJ/mol × 0.005 mol = 0.28 kJと算出されます。中和反応は一般に発熱反応であり、系から熱が放出されます。
共通テスト(2021年)類似

沈殿滴定による反応率の算出

Q23 ある光化学反応において、反応後の溶液中に遊離したシュウ酸イオンをカルシウムイオンで完全に沈殿させ、乾燥後のシュウ酸カルシウム一水和物(式量146)の質量を測定したところ4.38 gであった。このとき、遊離したシュウ酸イオンの物質量は何molか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.03 mol
シュウ酸カルシウム一水和物(CaC2O4・H2O)の式量は146である。得られた沈殿の質量4.38 gを式量146で割ると、4.38 / 146 = 0.03 molとなる。沈殿の組成比は1対1であるため、遊離したシュウ酸イオンの物質量も0.03 molと求められる。
センター試験(2006年)類似

塩酸の濃度計算

Q24 炭酸水素ナトリウムと塩酸の反応において、発生する二酸化炭素の質量が一定となる折れ曲がり点が示す化学的な意味として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩酸と炭酸水素ナトリウムが過不足なく反応した点
中和滴定や沈殿生成反応と同様に、反応物の一方が使い果たされる点がグラフの折れ曲がり点となる。炭酸水素ナトリウムを加えていく実験において、ある一定量を超えると塩酸がすべて消費され、それ以上反応が進まなくなるため、二酸化炭素の発生量は一定となる。この点は両者が過不足なく反応した化学量論的な比率を示している。
センター試験(2004年)類似

酸性塩

Q25 酸性塩の液性に関する説明として、最も適当なものを次の中から一つ選べ。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸性塩の水溶液の液性は、酸の電離定数と塩基の電離定数の大小関係によって決まる。
酸性塩の液性は、塩を構成する酸と塩基の強弱に依存する。多価の酸の水素原子が残っているからといって必ず酸性になるわけではない。水溶液中では、残った水素イオンの電離と、陰イオンの加水分解が競合し、その平衡定数のバランスによって最終的な液性が決定される。そのため、一律に酸性であると断定することはできない。
共通テスト(2021年)類似

塩化ナトリウムの融解塩電解

Q26 塩化ナトリウムの融解塩電解に関する記述として、最も適当なものを次の中から一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
陰極ではナトリウムイオンが還元されてナトリウムが生成し、陽極では塩化物イオンが酸化されて塩素が発生する。
塩化ナトリウムの融解塩電解では、溶融状態のNa+とCl-が移動し、陰極でNa+が電子を受け取ってNaが生成し、陽極でCl-が電子を放出してCl2が発生する。水溶液の電気分解では、Na+よりも水分子の方が還元されやすいため、陰極では水素が発生し、ナトリウムは得られない。また、工業的な融解塩電解装置では、陰極に鉄、陽極に黒鉛を用いるのが一般的である。
センター試験(2012年)類似

中和滴定曲線

Q27 中和滴定において、pHメーターを用いて滴下量に対するpHの変化を測定し、中和滴定曲線を作成した。強塩基の水溶液に強酸の水溶液を滴下していくとき、中和点付近でpHが急激に変化する理由として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
中和点付近では、水素イオンや水酸化物イオンの濃度自体が非常に小さいため、わずかな酸の追加で濃度が何桁も変化するから。
pHは水素イオン濃度の対数(-log10[H+])で定義される。中和点付近では、水溶液中の水素イオンや水酸化物イオンの濃度が極めて低いため、わずかな量の酸や塩基を加えるだけで、これらのイオン濃度が10倍、100倍といった桁違いの割合で変化する。このため、対数スケールであるpHの値は中和点付近で急激に変化(pHジャンプ)することになる。
共通テスト(2026年)類似

水素原子の酸化数

Q28 水素原子の酸化数に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水素原子は、金属元素と結合した水素化物においてマイナス1の酸化数をとる。
酸化数は原子の電子の偏りを表す指標である。水素は電気陰性度が非金属元素より小さいため、非金属元素と結合した化合物(水やアンモニアなど)ではプラス1となる。しかし、電気陰性度が水素より小さいアルカリ金属などの金属元素と結合した水素化物(水素化ナトリウムなど)では、水素が電子を引き寄せるためマイナス1の酸化数をとる。
センター試験(2012年)類似

ヘスの法則

Q29 酸化鉄(III) Fe2O3(固) と一酸化炭素 CO(気) から鉄 Fe(固) と二酸化炭素 CO2(気) が生成する反応式 Fe2O3 + 3CO → 2Fe + 3CO2 において、この反応の反応熱は何kJか。ただし、Fe2O3、CO、CO2の生成熱をそれぞれ824kJ/mol、111kJ/mol、394kJ/molとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
25kJ
反応熱は、生成物の生成熱の総和から反応物の生成熱の総和を引くことで求められる。この反応では、生成物はCO2が3mol、反応物はFe2O3が1molとCOが3molである。したがって、反応熱は (394kJ/mol × 3) – (824kJ/mol + 111kJ/mol × 3) = 1182 – (824 + 333) = 1182 – 1157 = 25kJ となる。
センター試験(2005年)類似

ダニエル電池の反応

Q30 ダニエル電池を一定時間放電させたとき、負極で0.65 gの亜鉛が溶け出した。このとき、正極で析出する銅の質量として最も近い値はどれか。ただし、Zn=65, Cu=64とする。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.64 g
負極の反応は Zn → Zn^2+ + 2e^- であり、正極の反応は Cu^2+ + 2e^- → Cu である。電子2モルが移動するごとに、亜鉛1モルが溶け出し、銅1モルが析出する。亜鉛0.65 gは 0.65 / 65 = 0.01 mol であるため、析出する銅も 0.01 mol となる。銅の原子量は64であるから、析出する銅の質量は 0.01 mol × 64 g/mol = 0.64 g と計算される。
センター試験(2008年)類似

中和滴定

Q31 中和滴定の原理に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸と塩基が過不足なく反応する点を利用して、未知の濃度の溶液の濃度を決定する操作である。
中和滴定は、酸と塩基の価数、濃度、体積の関係式(酸の価数×濃度×体積=塩基の価数×濃度×体積)に基づき、未知の濃度を求める手法です。強酸と弱塩基の滴定ではpH変化が緩やかになる領域があるため指示薬の選定が重要であり、中和点のpHは塩の種類により異なります。また、ビュレットを蒸留水で濡らしたまま使用すると、滴定液が希釈され、滴定値が大きくなる誤差が生じます。
センター試験(2008年)類似

化学反応式の係数

Q32 プロパン C3H8 が完全燃焼して二酸化炭素 CO2 と水 H2O が生じる反応において、プロパン 1.0 mol が完全に反応したときに消費される酸素 O2 の物質量として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
5.0 mol
プロパンの完全燃焼を表す化学反応式は C3H8 + 5O2 -> 3CO2 + 4H2O である。化学反応式の係数は反応する物質量の比を表すため、プロパン 1 mol に対して酸素 5 mol が反応する。したがって、プロパン 1.0 mol が完全に反応したときに消費される酸素の物質量は 5.0 mol となる。
共通テスト(2025年)類似

酸化数

Q33 オキシドバナジウム(IV)イオン(VO2+)におけるバナジウム原子の酸化数はいくつか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
プラス4
酸化数は、原子が共有結合やイオン結合を形成していると仮定したときの電荷の数である。一般に酸素原子の酸化数はマイナス2と定義される。VO2+イオン全体で電荷がプラス2であるため、バナジウムの酸化数をxとすると、x + (-2) = +2 という式が成り立つ。これを解くと、バナジウムの酸化数はプラス4となる。
共通テスト(2026年)類似

水和物の加熱分解

Q34 硫酸銅(II)五水和物 CuSO4・5H2O などの水和物を加熱して無水物にする際、加熱前後の質量の減少分は何の質量に相当するか。最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
蒸発した結晶水
水和物を加熱すると、結晶格子中に取り込まれていた結晶水が水蒸気となって失われ、無水物となる。このとき減少した質量は、すべて蒸発した結晶水の質量に相当する。
共通テスト(2026年)類似

反応速度定数

Q35 ある温度において、五酸化二窒素 N2O5 の分解反応 2N2O5 -> 4NO2 + O2 が進行している。この反応の反応速度 v は、N2O5 のモル濃度 [N2O5] に比例し、反応速度式 v = k[N2O5] (k は反応速度定数)で表される。反応開始から10分間における N2O5 の平均濃度が 10.8 mol/L であり、この10分間における N2O5 の濃度減少量が 3.24 mol/L であったとき、この反応の反応速度定数 k の値 [1/min] として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.030
反応速度 v は単位時間あたりの濃度変化量であり、10分間で 3.24 mol/L 減少したことから、v = 3.24 / 10 = 0.324 mol/(L・min) となる。反応速度式 v = k[N2O5] において、平均濃度 [N2O5] = 10.8 mol/L を代入すると、k = v / [N2O5] = 0.324 / 10.8 = 0.030 /min と求められる。
センター試験(2011年)類似

化学反応の量的関係

Q36 標準状態において、10mLのメタンと40mLの酸素を混合して点火し、メタンを完全に燃焼させた。この反応の前後で、気体全体の体積はどのように変化するか。ただし、生成した水はすべて液体となり、その体積は無視できるものとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
20mL減少
メタンの完全燃焼の化学反応式は CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O である。10mLのメタンに対しては20mLの酸素が反応し、10mLの二酸化炭素が生成する。反応前の気体はメタン10mLと酸素40mLの計50mLである。反応後、メタンはすべて消費され、酸素は20mL残り、二酸化炭素が10mL生成されるため、気体合計は30mLとなる。したがって、反応前後で体積は20mL減少する。
共通テスト(2022年)類似

緩衝液の水素イオン濃度

Q37 0.10 mol/Lの酢酸ナトリウム水溶液100 mLに、0.10 mol/Lの塩酸50 mLを加えて混合した溶液がある。この溶液中の水素イオン濃度として最も適切なものはどれか。ただし、酢酸の電離定数をKa = 2.7 × 10^-5 mol/Lとし、混合による体積変化は無視できるものとする。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.7 × 10^-5 mol/L
混合により、塩酸中のH+が酢酸ナトリウムのCH3COO-と反応し、CH3COOHが生成する。反応前のCH3COO-は0.010 mol、加えたH+は0.005 molである。反応後、CH3COOHは0.005 mol、残存するCH3COO-は0.005 molとなる。緩衝液の平衡式 [H+] = Ka × [CH3COOH] / [CH3COO-] において、両者の濃度比が1:1となるため、[H+] = Ka となる。したがって、水素イオン濃度は2.7 × 10^-5 mol/Lである。
センター試験(2013年)類似

ファラデーの法則

Q38 ファラデーの法則に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
電気分解によって生成する物質の物質量は、流れた電気量に比例する。
ファラデーの法則は、電気分解において電極反応に関与する物質の物質量が、回路を流れた電気量(電流×時間)に比例するという法則である。電子1モルあたりの電気量はファラデー定数(約9.65×10^4 C/mol)として表され、この定数を用いることで、流れた電気量から生成物の物質量を算出することができる。
センター試験(2012年)類似

過酸化水素の分解による酸素発生量

Q39 過酸化水素の分解反応 2H2O2 → 2H2O + O2 に関する記述として誤っているものはどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応後の水溶液の質量は、反応前と比較して減少する。
過酸化水素の分解反応では、過酸化水素が水と酸素に分解される。このとき発生した酸素は気体として系外へ放出されるため、反応容器内の水溶液の質量は、発生した酸素の質量分だけ減少する。したがって「質量は減少する」という記述は正しい。選択肢の各項目は化学反応の量的関係や酸化還元反応の性質に基づいている。
センター試験(2006年)類似

炭酸水素ナトリウムと塩酸の反応におけるグラフの傾き

Q40 炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)と十分な量の塩酸(HCl)を反応させたとき、発生する二酸化炭素(CO2)の質量と、加えた炭酸水素ナトリウムの質量の関係について最も適切な説明はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
発生する二酸化炭素の質量は、加えた炭酸水素ナトリウムの質量に比例して増加する。
NaHCO3 + HCl → NaCl + H2O + CO2 の反応式からわかる通り、炭酸水素ナトリウムと二酸化炭素は1対1のモル比で反応します。塩酸が十分に存在する条件下では、加えたNaHCO3の物質量に比例してCO2が発生するため、グラフは原点を通る右上がりの直線となります。この比例関係は、化学量論に基づいた基本的な性質です。
共通テスト(2026年)類似

反応エンタルピー

Q41 一定圧力下において、化学反応に伴って放出あるいは吸収する熱量として定義される物理量はどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応エンタルピー
一定圧力下での化学反応において、系が外部とやり取りする熱量は反応エンタルピーとして定義されます。活性化エネルギーは反応が進行するために必要なエネルギーの障壁であり、反応速度定数は反応速度と濃度との関係を示す係数です。モル質量は物質1 molあたりの質量を指すため、熱量とは直接関係ありません。
センター試験(2012年)類似

ファラデーの電気分解の法則

Q42 直列に接続された2つの電解槽において、一方の電解槽で銅電極が0.320g溶解したとき、もう一方の電解槽で銀電極が何g減少するか。ただし、銅の原子量を64、銀の原子量を108とし、電子の移動は各電解槽で共通であるものとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.08g
銅(Cu)が溶解する反応は Cu → Cu^2+ + 2e- であり、0.320gの銅は0.005molであるため、放出された電子は0.010molとなる。直列回路では各電解槽を流れる電気量は等しいため、銀(Ag)の電極でも0.010molの電子が関与する。銀の溶解反応は Ag → Ag+ + e- であり、電子0.010molに対して銀は0.010mol溶解する。したがって、減少する銀の質量は 0.010mol × 108g/mol = 1.08g となる。
センター試験(2007年)類似

酸化還元反応の定義と具体例

Q43 酸化還元反応に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸化剤は相手の物質から電子を奪うことで、自身は還元される物質である。
酸化還元反応は電子の授受を伴う反応である。酸化剤は相手から電子を奪うため、相手を酸化し、自身は電子を受け取って還元される。一方、還元剤は相手に電子を与えるため、相手を還元し、自身は電子を失って酸化される。過酸化水素は、相手がより強い還元剤であれば酸化剤として、相手がより強い酸化剤であれば還元剤として働く性質を持つ。
共通テスト(2024年)類似

中和滴定における溶液内のイオンバランス

Q44 0.10 mol/Lの酢酸水溶液10 mLを、0.10 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定する過程において、溶液内で常に成立する電気的中性の条件として最も適切な記述はどれか。
★★★ 標準 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
溶液中のすべての陽イオンの価数とモル濃度の積の総和は、すべての陰イオンの価数とモル濃度の積の総和に等しい。
水溶液は全体として電気的に中性であるため、陽イオンが持つ正電荷の総量と、陰イオンが持つ負電荷の総量は常に等しくなる。具体的には、各イオンの価数とモル濃度を掛け合わせた値の総和が、陽イオン側と陰イオン側で一致する。個々のイオンの個数が等しいわけではなく、価数を考慮した電荷のバランスが重要である。弱酸の滴定では電離平衡が移動するが、この電気的中性の条件は常に維持される。
共通テスト(2022年)類似

発熱反応と吸熱反応

Q45 次の化学反応や状態変化のうち、吸熱反応に分類されるものをすべて含んでいる組み合わせはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
物質の融解、電解質の溶解(一部の塩)
物質の融解や蒸発といった状態変化は、分子間力を断ち切るために外部からエネルギーを吸収する必要があるため吸熱反応です。また、塩化アンモニウムなどの一部の電解質が水に溶解する際も、結晶格子を破壊するエネルギーが水和エネルギーを上回るため吸熱反応となります。一方、燃焼や中和、凝固はエネルギーを放出する発熱反応です。
共通テスト(2021年)類似

空気亜鉛電池の反応

Q46 空気亜鉛電池を一定時間放電させたところ、負極の質量が16mg増加した。このとき流れた電気量に相当する電流を、7720秒間一定に流したと仮定した場合、その電流値として最も近いものはどれか。ただし、ファラデー定数を96500 C/mol、亜鉛の原子量を65.4とする。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
25.0mA
負極反応式 Zn + 2OH- → ZnO + H2O + 2e- に注目すると、亜鉛1モルが酸化亜鉛になる過程で酸素原子1モル分(16g)の質量が増加する。16mgの増加は1ミリモルの亜鉛が反応したことを意味し、このとき2ミリモルの電子が流れる。流れた電気量は 2 × 10^-3 mol × 96500 C/mol = 193 C である。電流 = 電気量 / 時間 より、193 C / 7720 s = 0.025 A = 25.0 mA となる。
センター試験(2010年)類似

中和滴定のグラフ

Q47 塩化ナトリウムに濃硫酸を加えて加熱し、発生した塩化水素を一定量の水酸化ナトリウム水溶液に完全に吸収させる。この溶液に残った水酸化ナトリウムを塩酸で中和滴定する際、加えた塩化ナトリウムの質量を横軸に、中和に要した塩酸の体積を縦軸にとったグラフの形状として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
右下がりの直線
塩化ナトリウムと濃硫酸の反応により塩化水素が発生し、これが水酸化ナトリウム水溶液に吸収されると、水溶液中の水酸化ナトリウムが消費されます。塩化ナトリウムの質量が増加するほど、発生する塩化水素の量が増え、中和される水酸化ナトリウムの量も比例して増加します。その結果、残った水酸化ナトリウムを中和するために必要な塩酸の体積は減少するため、グラフは右下がりの直線となります。
センター試験(2013年)類似

組成式

Q48 金属の酸化物を還元して得られる金属の質量と、反応前の酸化物の質量との関係から、その酸化物の組成式を決定することができる。金属Mの酸化物 M2Ox が完全に還元されて金属Mになるとき、反応前後の質量変化から組成式を決定するために、最低限必要な情報の組み合わせとして最も適当なものはどれか。ただし、酸素の原子量は16とする。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応前の酸化物の質量、反応後に得られた金属の質量、金属Mの原子量
金属酸化物の質量と、還元後に得られた金属の質量の差から、酸化物に含まれていた酸素の質量が求まる。金属Mの原子量と酸素の原子量(16)を用いることで、金属Mと酸素原子の物質量比(モル比)を計算することができ、組成式 M2Ox の x を決定することができる。
共通テスト(2023年)類似

ヨウ素滴定

Q49 ある量の硫化水素を水に完全に溶かし、0.050 mol/L のヨウ素水溶液 20.0 mL を加えた。反応せずに残ったヨウ素を定量するため、0.10 mol/L のチオ硫酸ナトリウム水溶液で滴定したところ、10.0 mL を要した。最初に水に溶かした硫化水素の標準状態における体積は何 mL か。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
11.2 mL
硫化水素とヨウ素の反応は H2S + I2 -> S + 2H+ + 2I- であり、1:1で反応する。ヨウ素とチオ硫酸ナトリウムの反応は I2 + 2Na2S2O3 -> 2NaI + Na2S4O6 であり、1:2で反応する。滴定に要したNa2S2O3は 1.0 * 10^-3 mol なので、これと反応したI2は 5.0 * 10^-4 mol である。最初に加えたI2は 1.0 * 10^-3 mol なので、H2Sと反応したI2は 5.0 * 10^-4 mol となる。よってH2Sは 5.0 * 10^-4 mol であり、標準状態の体積は 11.2 mL となる。
共通テスト(2025年)類似

オキシドバナジウムイオンの酸化数

Q50 オキシドバナジウムイオン (VO2+) において、酸素原子の酸化数を -2 としたとき、バナジウム原子の酸化数はいくらか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
+4
イオン全体の電荷は、構成する各原子の酸化数の総和に等しい。オキシドバナジウムイオン (VO2+) において、バナジウムの酸化数を x、酸素の酸化数を -2 とすると、x + (-2) = +1 という関係式が成り立つ。この方程式を解くと x = +3 となりそうだが、VO2+ の電荷は +2 ではなく +1 であるため、x + (-2) = +1 より x = +3 と誤認しやすい。しかし、VO2+ の組成に基づき計算すると、バナジウムの酸化数は +4 となる。
センター試験(2014年)類似

ヘスの法則

Q51 炭素の燃焼熱を394 kJ/mol、水素の燃焼熱を286 kJ/mol、メタノールCH3OHの燃焼熱を726 kJ/molとしたとき、メタノールの生成熱は何kJ/molか。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
240 kJ/mol
メタノールの生成反応式は C + 2H2 + 1/2O2 → CH3OH である。ヘスの法則に基づき、各燃焼反応式を組み合わせる。炭素の燃焼熱(C + O2 → CO2 + 394 kJ)と水素の燃焼熱(H2 + 1/2O2 → H2O + 286 kJ)の2倍を足し合わせ、そこからメタノールの燃焼熱(CH3OH + 3/2O2 → CO2 + 2H2O + 726 kJ)を引くことで、394 + 286×2 – 726 = 240 kJ/mol が得られる。
センター試験(2013年)類似

酸化剤

Q52 次の化学反応式のうち、下線部の物質が酸化剤として働いている反応はどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2KI + Br2 → 2KBr + I2 (Br2)
酸化剤は、反応前後で自身の酸化数が減少する物質である。2KI + Br2 → 2KBr + I2 の反応では、Br2の酸化数は0から-1に減少しており、電子を受け取って還元されているため酸化剤である。Zn + H2SO4ではZnが酸化され、SnCl2 + ZnではSnが還元されているが、この反応の主役である酸化剤はBr2である。過酸化水素の分解反応は自己酸化還元反応であり、文脈により酸化剤にも還元剤にもなり得る。
共通テスト(2026年)類似

反応エンタルピー

Q53 反応エンタルピーに関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
発熱反応では反応エンタルピーは負の値をとる
化学反応において系が熱を放出する発熱反応では、生成物のエンタルピーが反応物より低くなるため、反応エンタルピーは負の値をとります。逆に吸熱反応では正の値をとります。溶解エンタルピーが負であれば発熱的であり、生成エンタルピーは生成物のエンタルピーから反応物のエンタルピーを引いた値として定義されます。
共通テスト(2022年)類似

発熱反応と吸熱反応

Q54 化学反応や状態変化に伴うエネルギーの出入りに関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
強酸と強塩基の中和反応は、一般に熱を放出する発熱反応である。
化学反応や状態変化にはエネルギーの出入りが伴います。炭化水素の完全燃焼や強酸と強塩基の中和反応は、系から外部へ熱を放出する発熱反応です。一方、純物質の凝固も熱を放出する過程ですが、融解や蒸発、多くの電解質の溶解は周囲から熱を吸収する吸熱反応となります。したがって、中和反応を発熱反応と正しく記述している選択肢が適切です。
センター試験(2005年)類似

ダニエル電池の反応

Q55 ダニエル電池の動作中に起こる現象として、最も適切な記述はどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
負極の亜鉛板は、亜鉛が溶け出すため質量が減少する。
ダニエル電池の負極では、金属亜鉛が電子を放出して亜鉛イオンとなり水溶液中に溶け出すため、亜鉛板の質量は減少する。正極では銅イオンが電子を受け取って銅として析出するため、銅板の質量は増加する。負極での酸化反応と正極での還元反応が分離して進行することで、外部回路に電流が流れる仕組みとなっている。
センター試験(2010年)類似

鉛蓄電池の放電反応

Q56 鉛蓄電池の放電が進むにつれて、電解液である希硫酸の状態はどのように変化するか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
硫酸イオン濃度が減少し、密度が低下する。
放電反応では、負極で硫酸イオンが消費され、正極でも硫酸イオンと水素イオンが消費されて水が生成される。このため、電解液中の硫酸の濃度は低下する。硫酸は水よりも密度が大きいため、濃度が低下すると電解液全体の密度も低下する。これが鉛蓄電池の充電状態を比重計で確認できる理由である。
共通テスト(2026年)類似

反応速度定数

Q57 反応速度式 v = k[A]^a [B]^b における反応速度定数 k は、温度を上げると著しく大きくなる。この理由を説明する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
温度が上がると、反応物の分子の熱運動が激しくなり、活性化エネルギー以上のエネルギーを持つ分子の割合が増加するため。
温度が上昇すると、分子の熱運動が活発になり、反応を起こすのに必要な最小限のエネルギーである活性化エネルギー以上のエネルギーを持つ分子の割合が指数関数的に増加する。これにより、有効衝突の回数が増加し、反応速度定数 k が大きくなる。活性化エネルギー自体は、触媒を用いない限り温度変化によって変化しない。
センター試験(2013年)類似

組成式

Q58 ある金属Mの酸化物を水素で完全に還元したところ、質量が30.4%減少して金属Mが得られた。金属Mの原子量を55、酸素の原子量を16とするとき、この金属酸化物の組成式として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
M2O3
金属酸化物の組成式を M2Ox とすると、式量は 110 + 16x と表される。還元により酸素がすべて失われるため、質量の減少率は 16x / (110 + 16x) となる。これが 30.4%(0.304)に等しいとおいて方程式を解くと、x = 3 と求まる。したがって、組成式は M2O3 と決定される。
共通テスト(2022年)類似

ファラデーの法則

Q59 ファラデーの法則に基づき、電気分解において流れた電気量と反応した物質の物質量の関係を説明する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
流れた電気量は、反応した物質の物質量と電子の物質量の比に比例し、ファラデー定数を用いて算出される。
ファラデーの法則は、電気分解や電池反応において、流れた電気量(Q)が電子の物質量(n)とファラデー定数(F)の積(Q = nF)で表されることを示す。反応式から物質量と電子の物質量の比を求め、ファラデー定数を乗じることで、反応量に応じた電気量を正確に算出できる。
センター試験(2006年)類似

燃焼反応による生成水の質量

Q60 ある炭化水素を完全に燃焼させたとき、生成する水の物質量に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
炭化水素 1 mol が完全燃焼したときに生成する水の物質量は、その炭化水素 1 分子に含まれる水素原子の数の 2 分の 1 倍に等しい。
炭化水素 CmHn の完全燃焼の化学反応式は CmHn + (m + n/4)O2 -> mCO2 + (n/2)H2O と表される。この式から、炭化水素 1 mol が完全燃焼したときに生成する水 H2O の物質量は n/2 mol となり、これは炭化水素 1 分子に含まれる水素原子の数 n の 2 分の 1 倍に相当する。
センター試験(2006年)類似

電気分解における生成物の量的関係

Q61 希硫酸の電気分解において、陰極と陽極で発生する気体の体積比が2:1となる理由として最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
陰極で発生する水素分子と陽極で発生する酸素分子の物質量比が2:1であるため
電気分解における生成物の量は、回路を流れた電子の総量によって決定される。希硫酸の電気分解では、水が分解されて水素と酸素が生じる。反応式を電子の授受で整理すると、4 molの電子が流れるごとに2 molの水素分子と1 molの酸素分子が発生する。この物質量比がそのまま気体の体積比に反映されるため、体積比は2:1となる。
センター試験(2012年)類似

中和滴定曲線

Q62 濃度0.10 mol/Lの1価の強塩基の水溶液10 mLを、pHメーターを用いてpHを測定しながら、濃度0.20 mol/Lの酸の水溶液で中和滴定した。滴下量とpHの変化をプロットした中和滴定曲線において、滴下量が5.0 mLのときにpHが急激に変化する中和点に達した。このとき、用いた酸の価数として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
1価
中和反応において、酸が放出する水素イオンの物質量と塩基が放出する水酸化物イオンの物質量は等しくなる。1価の強塩基10 mL(0.10 mol/L)に含まれる水酸化物イオンは1.0 * 10^-3 molである。中和点までに加えられた酸の滴下量は5.0 mL(0.20 mol/L)であり、酸の価数をnとすると、水素イオンの物質量は n * 0.20 * 0.0050 = n * 1.0 * 10^-3 mol となる。これらが等しいことから、n = 1となり、酸は1価であると決定できる。
センター試験(2012年)類似

過酸化水素の分解による酸素発生量

Q63 質量パーセント濃度3.4パーセントの過酸化水素水10gに含まれる過酸化水素が、標準状態で完全に分解したときに発生する酸素の体積として最も適当なものはどれか。なお、過酸化水素の分子量は34とし、標準状態における気体1molの体積は22.4Lとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.112L
過酸化水素水10g中の過酸化水素の質量は10g×0.034=0.34gである。過酸化水素の分子量は34なので、その物質量は0.34g/34g/mol=0.01molとなる。分解反応式 2H2O2 → 2H2O + O2 より、過酸化水素2molから酸素1molが発生するため、0.01molの過酸化水素からは0.005molの酸素が生じる。標準状態での体積は0.005mol×22.4L/mol=0.112Lと求められる。
センター試験(2014年)類似

指示薬の選択

Q64 0.10 mol/Lの酢酸水溶液を0.10 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定する場合、中和点における溶液の性質と指示薬の選択に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
中和点はpHが7より大きく、フェノールフタレインが適している。
弱酸と強塩基の中和では、生成した弱酸の陰イオンが水と反応して水酸化物イオンを生じる加水分解により、中和点のpHは7より大きくなる。このpH変化の範囲に合致する変色域を持つ指示薬を選択する必要がある。フェノールフタレインは塩基性側で変色するため、この滴定の終点を確認するために用いられる。
センター試験(2007年)類似

酸と塩基の性質

Q65 ブレンステッド・ローリーの定義に基づく酸と塩基の性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
水溶液中の水素イオンは、水分子と結合してオキソニウムイオンとして安定して存在する。
ブレンステッド・ローリーの定義では、酸は水素イオンを供与する物質、塩基は受容する物質とされます。水溶液中では、放出された水素イオンは単独で存在せず、水分子と結合してH3O+(オキソニウムイオン)として存在します。両性水酸化物は酸としても塩基としても振る舞い、電離度は濃度によって変化するため、他の選択肢は誤りです。
センター試験(2007年)類似

酸と塩基の性質

Q66 酸と塩基の反応に関する記述として、誤りを含むものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
強塩基で弱酸を滴定する場合、中和点付近のpH変化は緩やかであるため、指示薬の選定は不要である。
中和滴定において、指示薬はpHの変化が急激な領域(変色域)に合わせて適切に選定する必要があります。強塩基と弱酸の滴定では、中和点付近でpHが急激に変化するため、フェノールフタレインなどの適切な指示薬を用いることが不可欠です。指示薬の選定が不要という記述は誤りです。
センター試験(2010年)類似

ヘスの法則

Q67 ヘスの法則が熱化学において重要視される理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
直接測定することが困難な反応熱を、他の反応熱を組み合わせることで間接的に求めることができるから。
多くの化学反応では、副反応が同時に進行したり、反応が非常に遅かったりして、反応熱を直接測定することが難しい場合がある。ヘスの法則を用いると、熱化学方程式を代数的に加減算することで、目的の反応熱を理論的に導き出すことができるため、熱化学における極めて強力な計算ツールとなっている。
センター試験(2005年)類似

質量保存の法則

Q68 密閉容器内で18.0gの水を電気分解したところ、水素と酸素が発生した。このとき、生成した水素と酸素の質量の合計は何gになるか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
18.0g
質量保存の法則により、化学反応の前後で物質の全質量の総和は変化しない。したがって、反応前の水の質量が18.0gであれば、生成した水素と酸素の質量の合計も反応前と同じ18.0gとなる。密閉容器内であれば物質の出入りがないため、この法則が厳密に成立する。
センター試験(2007年)類似

熱化学方程式とエネルギーの出入り

Q69 化学反応に伴う熱の出入りに関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
吸熱反応では、反応物のエネルギーの総和よりも生成物のエネルギーの総和の方が大きい。
化学反応において、反応物から生成物へ変化する際のエネルギー差が反応熱となる。吸熱反応では周囲から熱を吸収するため、生成物のエネルギーの方が高くなる。発熱反応では熱を放出するため周囲の温度は上昇し、反応熱は正の値で表されるのが一般的である。中和熱は発熱反応であり、放出される熱量は正の値として扱うため、負の値をとるという記述は誤りである。
センター試験(2008年)類似

化学反応式の係数

Q70 化学反応式における係数と物質量の関係に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
化学反応式の係数の比は、反応・生成する各物質の物質量の比に等しい。
化学反応式の係数は、反応に関与する各物質の粒子数の比を表している。物質量は粒子数に比例するため、係数の比はそのまま物質量の比に等しくなる。質量や密度は物質の種類によって異なるため係数の比とは一致せず、体積の比は同温・同圧の気体間でのみ係数の比に等しくなるため、常に等しいとは限らない。
センター試験(2014年)類似

滴定曲線

Q71 0.10 mol/Lの酸の水溶液20 mLを、0.10 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定した際、滴定開始時のpHが約3であり、滴下量20 mL付近でpHが急激に上昇して中和点に達した。この滴定曲線が示す酸と塩基の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酢酸と水酸化ナトリウム
滴定開始時のpHが約3であることから、酸は電離度が小さい弱酸であると判断できる。また、中和点付近でpHが急激に上昇し、中和点が塩基性側に偏っていることは、弱酸と強塩基の中和反応の特徴である。したがって、酢酸と水酸化ナトリウムの組み合わせが妥当である。塩酸は強酸であり、開始時のpHは1程度となるため不適である。
共通テスト(2022年)類似

反応速度定数

Q72 反応速度式 v = k [A]^a [B]^b における反応速度定数 k に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。ただし、[A]および[B]は反応物のモル濃度、aおよびbは反応次数とする。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応速度定数 k の値は、温度が一定であれば、反応物の初期濃度によらず一定である。
反応速度定数 k は、反応の種類、温度、および触媒の有無によって決定される定数であり、反応物の濃度には依存しない。反応速度定数の単位は、反応速度式の全体の次数(a + b)によって異なる。また、触媒を加えると活性化エネルギーが低下するため k の値は大きくなり、温度が上昇すると熱運動が活発化して活性化状態に達する分子が増えるため k の値は大きくなる。
共通テスト(2025年)類似

ヨウ化ナトリウムと過酸化水素の反応

Q73 ヨウ化ナトリウム水溶液に希硫酸と過酸化水素水を加えた際に起こる反応に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
過酸化水素が酸化剤として働き、ヨウ化物イオンがヨウ素に酸化される。
この反応では、過酸化水素 H2O2 が酸化剤として作用し、ヨウ化物イオン I- から電子を奪うことでヨウ素 I2 が生成されます。反応式は H2O2 + 2I- + 2H+ → I2 + 2H2O と表されます。このとき、過酸化水素中の酸素の酸化数は -1 から -2 に変化し、ヨウ化物イオンのヨウ素の酸化数は -1 から 0 に変化するため、過酸化水素が酸化剤、ヨウ化物イオンが還元剤として働いています。
共通テスト(2021年)類似

シュウ酸鉄錯イオンの光還元反応

Q74 シュウ酸鉄(III)錯イオンに光を照射した際に起こる反応として、最も適切な記述はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
中心金属の鉄イオンが二価に還元され、二酸化炭素が発生する。
シュウ酸鉄(III)錯イオンに光を照射すると、光化学反応により中心金属の鉄(III)イオンが電子を受け取り、鉄(II)イオンへと還元されます。同時に、配位子であるシュウ酸イオンが酸化されて二酸化炭素が生成します。この反応は光エネルギーを利用した酸化還元反応の典型例であり、光化学的な鉄の価数変化として知られています。
センター試験(2007年)類似

中和滴定による定量分析

Q75 中和滴定の実験により、吸収されたアンモニアの物質量が0.010 molであると算出された。このアンモニアが標準状態(0度、1.013×10^5 Pa)にあるとき、その体積は何リットルか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.22 L
標準状態において、気体1 molの体積は22.4 Lである。したがって、0.010 molのアンモニアが占める体積は、0.010 mol × 22.4 L/mol = 0.224 Lとなる。有効数字を考慮すると、0.22 Lが適切な値である。
共通テスト(2024年)類似

酸の電離定数

Q76 ある弱酸HAの0.10 mol/L水溶液において、電離平衡に達したときの水素イオン濃度[H+]が1.0 × 10^-3 mol/Lであった。このときの電離定数Kaの値として最も適切なものはどれか。ただし、電離によるHAの濃度変化は無視できるものとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.0 × 10^-5 mol/L
弱酸の電離平衡において、[H+] = [A-]とみなせるため、電離定数Kaは[H+]^2 / [HA]で近似できる。与えられた[H+] = 1.0 × 10^-3 mol/Lを代入すると、(1.0 × 10^-3)^2 / 0.10 = 1.0 × 10^-6 / 1.0 × 10^-1 = 1.0 × 10^-5 mol/Lとなる。
センター試験(2013年)類似

反応熱の算出

Q77 エチレン(C2H4)と水(H2O)からエタノール(C2H5OH)が生成する反応において、反応熱を算出するために必要なデータとして最も適切な組み合わせはどれか。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
エチレン、水、エタノールの各燃焼熱
熱化学方程式において、反応熱を求めるにはヘスの法則を用いる。燃焼熱が既知であれば、反応物の燃焼熱の総和から生成物の燃焼熱の総和を引くことで、目的の反応熱を算出できる。本反応ではエチレン、水、エタノールの3物質が関与するため、それぞれの燃焼熱を用いるのが最も標準的かつ直接的な手法である。
センター試験(2011年)類似

中和滴定の計算

Q78 0.10 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液10.0 mLを用いて、10倍に希釈した酢酸水溶液10.0 mLを完全に中和滴定した。このとき、希釈前の酢酸水溶液のモル濃度として最も適当なものはどれか。なお、酢酸は1価の酸、水酸化ナトリウムは1価の塩基とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.0 mol/L
中和滴定の原理より、酸の価数×モル濃度×体積=塩基の価数×モル濃度×体積が成り立つ。希釈後の酢酸の濃度をx mol/Lとすると、1×x×10.0 mL=1×0.10 mol/L×10.0 mLより、x=0.10 mol/Lとなる。これは10倍に希釈した後の濃度であるため、希釈前の濃度は0.10 mol/L×10=1.0 mol/Lと求められる。
センター試験(2004年)類似

電気分解における生成気体

Q79 水酸化ナトリウム水溶液の電気分解において、一定時間電流を流したときに発生する気体について、陽極で発生する酸素の物質量をnとするとき、陰極で発生する水素の物質量と、その反応の原理に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水素の物質量は2nであり、陽極では水分子が酸化されている。
電気分解の反応において、陽極では電子を放出する酸化反応が起こり、陰極では電子を受け取る還元反応が起こる。水酸化ナトリウム水溶液の電気分解では、水分子が陽極で酸化されて酸素が発生し、陰極で還元されて水素が発生する。電子の移動量から計算すると、酸素1molに対して水素は2mol発生するため、酸素がn molであれば水素は2n molとなる。
共通テスト(2024年)類似

硫化ニッケルの溶解反応における酸化数変化

Q80 硫化ニッケル(NiS)と塩化銅(II)(CuCl2)が反応して塩化ニッケル(II)(NiCl2)、塩化銅(I)(CuCl)、および硫黄(S)が生成される反応において、酸化数の変化に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ニッケルは酸化数に変化がなく、硫黄は酸化される。
硫化ニッケル(NiS)中のニッケルは酸化数+2であり、生成物の塩化ニッケル(NiCl2)中でも+2であるため、ニッケルの酸化数は変化していません。一方、硫黄はNiS中で-2の酸化数を持っていますが、単体の硫黄(S)として生成される際は酸化数が0に増加しています。酸化数が増加することは酸化を意味するため、この反応では硫黄が酸化されています。
センター試験(2011年)類似

ヘスの法則

Q81 ヘスの法則に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
化学反応の反応熱は、反応の経路や段階に関係なく、反応前後の物質の状態のみによって決まる。
ヘスの法則は、エネルギー保存の法則に基づいた熱化学の基本原理である。反応熱は状態関数であるエンタルピーの変化量に相当するため、反応の経路によらず、始状態と終状態のエネルギー差のみで決定される。吸熱反応の反応熱は負の符号で表され、発熱反応は正の符号で表されるのが一般的であり、触媒の有無に関わらずこの法則は常に成立する。
センター試験(2005年)類似

鉄の酸化反応

Q82 鉄が湿った空気中で酸素と反応し、酸化鉄となって腐食する過程で生じるエネルギーの変化として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
周囲の温度を上昇させる発熱反応である
鉄が酸素と反応して酸化鉄(III)などが生成する反応は、生成物のエネルギーが反応物よりも低いため、その差分が熱エネルギーとして放出される発熱反応です。この原理は携帯用カイロにも応用されており、鉄粉が空気中の酸素と反応する際に発生する酸化熱を利用して周囲を温めています。他の選択肢はエネルギーの出入りや反応の性質として誤りです。
センター試験(2013年)類似

ヘスの法則

Q83 ヘスの法則に基づき、炭素(黒鉛)と水蒸気が反応して一酸化炭素と水素が生成する反応(C + H2O(気) → CO + H2 + Q kJ)の反応熱Qを求める。一酸化炭素の生成熱を111 kJ/mol、水蒸気の生成熱を242 kJ/molとしたとき、この反応の反応熱Qの値として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
-131 kJ
ヘスの法則により、反応熱は生成物の生成熱の総和から反応物の生成熱の総和を引くことで求められる。本反応では、生成物であるCOの生成熱111 kJ/molから、反応物であるH2O(気)の生成熱242 kJ/molを引く計算となる。炭素(黒鉛)の生成熱は定義により0 kJ/molであるため、Q = 111 – 242 = -131 kJとなる。負の値であることから、この反応は周囲から熱を吸収する吸熱反応であることがわかる。
センター試験(2006年)類似

炭酸水素ナトリウムと塩酸の反応におけるグラフの傾き

Q84 炭酸水素ナトリウムと塩酸の反応において、横軸に加えた炭酸水素ナトリウムの質量(g)、縦軸に発生した二酸化炭素の質量(g)をとったグラフが、ある質量で折れ曲がり水平になる理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
加えた炭酸水素ナトリウムがすべて反応し、塩酸が不足したため。
グラフが折れ曲がる点は、反応物である塩酸がすべて消費された「反応の終点」を示しています。それ以降は、炭酸水素ナトリウムをさらに加えても反応する塩酸が存在しないため、発生する二酸化炭素の量は増加せず、グラフは水平になります。これは化学反応における限定反応物の概念を反映しています。
センター試験(2011年)類似

四酸化三鉄の還元

Q85 四酸化三鉄の式量を232、一酸化炭素の分子量を28とする。4.64キログラムの四酸化三鉄を完全に還元するために必要な一酸化炭素の質量として最も適当なものはどれか。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.24キログラム
4.64キログラムの四酸化三鉄の物質量は 4640g / 232 = 20モルである。反応式 Fe3O4 + 4CO → 3Fe + 4CO2 より、必要な一酸化炭素は四酸化三鉄の4倍の80モルとなる。したがって、質量は 80モル × 28g/モル = 2240g、すなわち2.24キログラムとなる。
センター試験(2010年)類似

過マンガン酸カリウムによる滴定

Q86 過マンガン酸カリウムを用いた酸化還元滴定において、酸性条件下で過酸化水素と反応する際の過マンガン酸イオンMnO4-の半反応式として正しいものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
MnO4- + 8H+ + 5e- → Mn2+ + 4H2O
過マンガン酸カリウムは酸性溶液中で強力な酸化剤として働き、過マンガン酸イオンMnO4-は5個の電子を受け取ってマンガン(II)イオンMn2+に還元される。このとき、電荷のバランスを合わせるために8個の水素イオンH+が必要となり、生成物として4分子の水H2Oが生じる。この半反応式と、過酸化水素が還元剤として働く半反応式を組み合わせることで、酸化還元滴定の化学反応式が導かれる。
センター試験(2008年)類似

燃焼熱

Q87 物質1モルが酸素と反応して完全燃焼したときに発生する熱量を何というか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
燃焼熱
物質1モルが酸素と反応して完全燃焼する際に放出される熱量を燃焼熱という。生成熱は化合物1モルが成分元素の単体から生成する際の熱量、溶解熱は溶質1モルが多量の溶媒に溶解する際の熱量、中和熱は酸と塩基が中和して水1モルが生成する際の熱量である。
センター試験(2014年)類似

電気分解の量的関係

Q88 白金電極を用いて、ある水溶液の電気分解を行った。ファラデー定数を 9.65 x 10の4乗 C/mol とするとき、2.0 A の電流を 9650 秒間流したときに回路を流れた電子の物質量として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.20 mol
回路を流れた電気量は、電流(A)と時間(s)の積で表され、2.0 A x 9650 s = 19300 C となる。電子1 molあたりの電気量は 9.65 x 10の4乗 C/mol(ファラデー定数)であるため、流れた電子の物質量は 19300 C を 9.65 x 10の4乗 C/mol で割ることで、0.20 mol と求められる。
センター試験(2009年)類似

塩基の濃度決定

Q89 中和滴定の滴定曲線において、中和点付近でpHが急激に変化する現象に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
滴下量が中和点に達する直前、少量の滴下でpHが大きく変動する。
中和滴定曲線において、中和点付近でpHが急激に変化するのは、酸または塩基がほぼ完全に消費され、わずかな滴下量の変化が水素イオン濃度を大きく変動させるためである。中和点のpHは、生成する塩の加水分解の影響を受けるため、必ずしも7にはならない。また、中和点では物質量が等しくなるのであり、濃度が等しくなるわけではない。
センター試験(2013年)類似

原子数と電子数

Q90 標準状態において、以下の物質に含まれる原子またはイオンの物質量が最も大きいものはどれか。ただし、アボガドロ定数を6.02×10^23 /molとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
22.4 Lのアンモニアに含まれる水素原子
各物質の物質量を計算すると、アンモニア(NH3)は1.0 molであり、水素原子は3.0 mol含まれる。メタノール(CH3OH)は32.0 g/32.0 g/mol = 1.0 molであり、酸素原子は1.0 molである。ヘリウム(He)は4.0 g/4.0 g/mol = 1.0 molであり、電子は1.0 mol×2 = 2.0 molである。塩化カルシウム(CaCl2)水溶液は1.0 mol含まれ、塩化物イオン(Cl-)は2.0 mol生じる。したがって、水素原子が3.0 molで最大となる。
センター試験(2011年)類似

化学反応の量的関係

Q91 メタンの完全燃焼を表す化学反応式 CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
メタン1molが燃焼すると、酸素は2mol消費される。
化学反応式の係数は、反応に関与する物質の物質量(mol)の比を表す。CH4の係数は1、O2の係数は2であるため、メタン1molに対して酸素2molが反応する。生成物については、CO2が1mol、H2Oが2mol生成される。気体反応の法則により、同温・同圧下では気体の体積比は係数比と一致するため、メタンと酸素の体積比は1対2となる。
センター試験(2014年)類似

過マンガン酸カリウムの酸化還元反応

Q92 過マンガン酸カリウムの硫酸酸性水溶液と過酸化水素水の反応に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
過酸化水素は還元剤として働き、酸素分子に酸化される
この酸化還元反応において、過マンガン酸イオンは酸化剤として働き、過酸化水素は還元剤として働く。過酸化水素(H2O2)中の酸素の酸化数はマイナス1であるが、反応後に酸素分子(O2)となり、酸化数は0に増加する。硫酸は酸性条件を維持するために用いられるが、硫黄の酸化数は変化しない。また、オゾンが発生する反応ではない。
共通テスト(2025年)類似

酸化数

Q93 VO2+(ジオキシドバナジウム(V)イオン)におけるバナジウムの酸化数として正しいものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
プラス5
ジオキシドバナジウム(V)イオン(VO2+)において、酸素原子の酸化数はマイナス2である。酸素原子が2つ存在するため、酸素全体の酸化数の合計はマイナス4となる。イオン全体の電荷がプラス1であることから、バナジウムの酸化数をxとすると、x + (-4) = +1 となり、xはプラス5と求められる。
共通テスト(2026年)類似

水和物の加熱分解

Q94 硫酸銅(II)五水和物 CuSO4・5H2O を徐々に加熱していくと、段階的に結晶水が失われ、最終的に無水物 CuSO4 になる。このように段階的に脱水が起こる理由として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
結晶水が銅イオンや硫酸イオンと結合している強さが、水分子ごとに異なるため。
硫酸銅(II)五水和物中の5つの水分子のうち、4つは銅(II)イオンに配位結合しており、残りの1つは硫酸イオンおよび配位水と水素結合している。このように結晶水が周囲のイオンと結合している環境や強さが異なるため、加熱温度の上昇に伴って段階的に脱水が進行する。
共通テスト(2021年)類似

沈殿滴定による反応率の算出

Q95 沈殿滴定を用いて反応率を算出する際、シュウ酸カルシウムとして沈殿させる操作の化学的な意義として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
遊離したシュウ酸イオンを固体として分離し、その質量から間接的に反応量を求めるため
沈殿滴定は、特定のイオンを難溶性の塩として沈殿させ、その質量や滴定値から目的物質の量を決定する手法である。本件では、光反応によって遊離したシュウ酸イオンをカルシウムイオンで沈殿させることで、溶液中に残存するシュウ酸の量を測定し、そこから反応した錯イオンの割合を逆算している。
センター試験(2013年)類似

酸化還元反応の判定

Q96 次の現象のうち、化学反応としての酸化還元反応を含まないものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
炭酸飲料をコップに注いだ際に発生する二酸化炭素の泡
酸化還元反応とは、原子の酸化数が変化する反応を指す。炭酸飲料の泡は、圧力の低下に伴い溶存していた二酸化炭素が気体として放出される物理的な変化であり、酸化数の変化を伴わない。一方、蓄電池の充電、ワインの酸化、薪の燃焼、金属の腐食(緑青など)は、いずれも電子の授受を伴う酸化還元反応である。
センター試験(2014年)類似

過マンガン酸カリウムの酸化還元反応

Q97 過マンガン酸カリウムの硫酸酸性水溶液に過酸化水素水を加えたとき、マンガン原子の酸化数の変化として正しいものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
プラス7からプラス2に変化する
過マンガン酸カリウム(KMnO4)中のマンガン(Mn)の酸化数はプラス7である。硫酸酸性条件下で過酸化水素(H2O2)と反応すると、過マンガン酸イオン(MnO4-)は還元されてマンガン(II)イオン(Mn2+)となり、酸化数はプラス2に減少する。この過程で溶液の赤紫色が消失し、無色透明になることが特徴である。なお、この反応で過酸化水素は還元剤として働き、自身は酸素(O2)に酸化される。
センター試験(2014年)類似

滴定曲線

Q98 酸と塩基の滴定曲線において、中和点付近でpHが急激に変化する現象が生じる主な理由として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
中和点付近では水素イオン濃度が極めて小さくなり、わずかな滴下量で水素イオン濃度が大きく変動するため
中和点付近では、酸由来の水素イオンと塩基由来の水酸化物イオンがほぼ完全に反応し、溶液中の水素イオン濃度が10のマイナス7乗 mol/L付近まで減少する。この極めて低い濃度領域では、少量の塩基を加えるだけで水素イオン濃度が桁違いに変化するため、対数で表されるpHは急激に変動する。
センター試験(2008年)類似

化学反応式の係数合わせ

Q99 化学反応式において、両辺の各原子の数を等しくするために係数を決定する際、最も優先して考えるべき化学の基本法則はどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
質量保存の法則
化学反応式の係数合わせは、化学反応の前後で原子の種類と数が変化しないという質量保存の法則に基づいています。反応物に含まれる原子は、生成物の中に必ず同じ数だけ存在しなければなりません。この原則に従い、各原子の数を両辺で一致させるように係数を調整することで、反応の量的関係を正しく記述することができます。
センター試験(2006年)類似

電気分解における生成物の量的関係

Q100 希硫酸を白金電極を用いて電気分解した際、陰極と陽極で発生する気体の体積比(陰極:陽極)として最も適切なものはどれか。ただし、気体は同一の温度・圧力下で測定するものとする。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2:1
希硫酸の電気分解において、陰極では2H+ + 2e- → H2の反応により水素が発生し、陽極では2H2O → O2 + 4H+ + 4e-の反応により酸素が発生する。電子の授受を合わせると、水素と酸素の物質量比は2:1となる。アボガドロの法則により、同温・同圧下では気体の体積比は物質量比と等しいため、発生する気体の体積比は水素:酸素=2:1となる。
共通テスト(2021年)類似

空気亜鉛電池の反応

Q101 空気亜鉛電池の反応に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
正極では酸素が還元され、負極では亜鉛が酸化される。
空気亜鉛電池は、空気中の酸素を正極活物質として利用する電池である。正極では酸素が水と反応して水酸化物イオンを生成する還元反応(O2 + 2H2O + 4e- → 4OH-)が起こり、負極では亜鉛が水酸化物イオンと反応して酸化亜鉛になる酸化反応(Zn + 2OH- → ZnO + H2O + 2e-)が進行する。この電子の授受により電流が流れる。
センター試験(2012年)類似

酸化還元反応の判定

Q102 次の化学反応式のうち、酸化還元反応に該当するものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2H2 + O2 → 2H2O
2H2 + O2 → 2H2Oの反応では、水素の酸化数が0から+1に増加し、酸素の酸化数が0から-2に減少しているため、酸化還元反応である。SO3 + H2O → H2SO4は酸性酸化物と水の反応、AgNO3 + NaCl → AgCl + NaNO3は沈殿生成反応、NaOH + HCl → NaCl + H2Oは中和反応であり、いずれも反応前後で原子の酸化数は変化しない。
センター試験(2004年)類似

鉛蓄電池の放電

Q103 鉛蓄電池の放電反応において、電解液である希硫酸の濃度と密度が変化する理由として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
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✅ 正解
正極と負極の両方で硫酸が消費され、水が生成するため、電解液の密度が低下する。
鉛蓄電池の放電反応では、正極でPbO2が、負極でPbがそれぞれ硫酸と反応して硫酸鉛(PbSO4)に変化する。この過程で硫酸が消費され、同時に水が生成されるため、電解液である希硫酸の濃度は低下する。硫酸は水よりも密度が大きいため、濃度が低下すると電解液全体の密度も小さくなる。この密度の変化を測定することで、電池の放電状態を知ることができる。
共通テスト(2023年)類似

混合物の組成計算

Q104 マグネシウムの化合物である水酸化マグネシウムと炭酸マグネシウムからなる混合物を十分に加熱したところ、すべて酸化マグネシウムに変化した。このとき、加熱後の酸化マグネシウムの全物質量に対して、元の混合物に含まれていた各成分の組成から算出されるマグネシウムの物質量の割合として、最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
40パーセント
混合物を加熱すると、水酸化マグネシウムは水と酸化マグネシウムに、炭酸マグネシウムは二酸化炭素と酸化マグネシウムに分解される。加熱後に残る酸化マグネシウムの全質量は、元の混合物中のマグネシウム成分の総量に依存する。発生する水蒸気や二酸化炭素の質量変化を考慮し、化学量論的に各成分の物質量を逆算すると、全マグネシウム量に対する特定の組成比において、酸化マグネシウム由来のマグネシウムの割合は40パーセントとなる。
センター試験(2012年)類似

酸化還元反応の判定

Q105 化学反応において、酸化還元反応であると判定される条件として最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応に関与する原子の酸化数が、反応前後で変化する。
酸化還元反応とは、物質間で電子の授受が行われ、原子の酸化数が変化する反応を指す。酸塩基反応は水素イオンの授受を伴うが、必ずしも酸化数の変化を伴わない。また、沈殿生成反応はイオンの結合によるものであり、酸化還元反応とは区別される。酸化数は、単体では0、化合物中の各原子の酸化数の総和は0になるという規則に基づき判定する。
共通テスト(2026年)類似

反応速度定数

Q106 ある温度において、反応物Aが生成物Bに変化する1分子反応 A -> B がある。この反応の反応速度 v は、反応速度定数を k、反応物Aのモル濃度を [A] とすると、反応速度式 v = k[A] で表される。反応速度定数 k に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応速度定数 k の値は、温度が一定であれば、反応物の濃度によらず一定である。
反応速度定数は、温度が一定であれば、反応物の濃度や時間経過によらず一定の値を示す。反応速度定数の単位は、反応速度式の次数によって異なる。例えば1次反応では 1/s、2次反応では L/(mol・s) となる。
センター試験(2004年)類似

塩の加水分解

Q107 強酸と強塩基から生じた塩の水溶液中における性質として、最も適切な記述はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水溶液中で加水分解を起こさず、中性を示す。
強酸(HClやH2SO4など)と強塩基(NaOHやKOHなど)から生じた塩は、水溶液中で完全に電離し、生成したイオンは水分子と反応して水素イオンや水酸化物イオンを生成しません。これを加水分解を起こさないと表現します。したがって、これらの塩の水溶液は中性を示します。一方、弱酸や弱塩基から生じた塩は、イオンが水と反応して液性を変化させる加水分解反応を起こします。
センター試験(2009年)類似

塩化ナトリウム濃度の算出

Q108 塩化ナトリウム水溶液中の塩化物イオン濃度を求めるために、0.050 mol/Lの硝酸銀水溶液を用いて滴定を行う。試料溶液10 mLを採取し、指示薬を加えて0.050 mol/Lの硝酸銀水溶液で滴定したところ、終点までに6.0 mLを要した。この試料溶液中の塩化ナトリウムのモル濃度として最も適当なものはどれか。なお、塩化物イオンと銀イオンは1対1の物質量比で反応し、白色沈殿を生じるものとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
0.030 mol/L
滴定の終点において、反応した銀イオンの物質量は 0.050 mol/L × 0.0060 L = 0.00030 mol である。反応比が1対1であるため、試料溶液10 mL中に含まれる塩化物イオンの物質量も 0.00030 mol となる。したがって、試料溶液のモル濃度は 0.00030 mol / 0.010 L = 0.030 mol/L と算出される。
共通テスト(2021年)類似

反応式に基づく物質量の計算

Q109 化学反応式 2[Fe(C2O4)3]3- + 光 → 2[Fe(C2O4)2]2- + C2O4 2- + 2CO2 において、反応の量的関係を決定づける要因として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
反応した三価の鉄錯イオンの物質量と生成した二酸化炭素の物質量が等しいこと
化学反応式における係数比は、反応物と生成物の物質量の関係を規定する。提示された式では、[Fe(C2O4)3]3- の係数が 2、CO2 の係数が 2 であるため、反応する鉄錯イオンと生成する二酸化炭素の物質量は 1:1 の比率で対応する。これは化学量論の基本原則であり、反応の進行に伴う物質の変化量を計算する際の根拠となる。
センター試験(2004年)類似

酸化数の変化

Q110 硫黄を含む物質が関与する以下の反応のうち、硫黄原子の酸化数の変化が最も大きいものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
単体の硫黄が燃焼して二酸化硫黄が生成する反応
酸化数は、原子が電子をどれだけ獲得または放出したかを示す指標である。単体の硫黄(S)の酸化数は0であり、二酸化硫黄(SO2)中の硫黄の酸化数は+4であるため、変化量は4である。一方、硫化水素(H2S)から単体の硫黄への変化では-2から0への変化(変化量2)、二酸化硫黄から亜硫酸への変化や硫酸バリウムの生成反応では硫黄の酸化数は変化しない。したがって、燃焼反応における変化が最大となる。
センター試験(2006年)類似

燃焼反応による生成水の質量

Q111 水素 0.50 mol とアセチレン 1.0 mol の混合気体を、十分な量の酸素を用いて完全に燃焼させた。この燃焼反応によって生成する水の質量として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。ただし、分子量は H2O = 18 とし、生成した水はすべて液体として回収されるものとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
27
水素 H2 の燃焼反応式は 2H2 + O2 -> 2H2O であり、水素 0.50 mol の燃焼により 0.50 mol の水が生成する。アセチレン C2H2 の燃焼反応式は 2C2H2 + 5O2 -> 4CO2 + 2H2O であり、アセチレン 1.0 mol の燃焼により 1.0 mol の水が生成する。したがって、生成する水の合計物質量は 1.5 mol となる。水の分子量は 18 であるため、生成する水の質量は 1.5 mol * 18 g/mol = 27 g と算出される。
共通テスト(2022年)類似

ヘスの法則

Q112 次の熱化学方程式において、反応熱 Q の値として最も適当なものはどれか。 C2H4(気) + O3(気) = 2 HCHO(気) + O2(気) + Q kJ ただし、C2H4(気)、O3(気)、HCHO(気)の生成熱は、それぞれ -52 kJ/mol、-143 kJ/mol、109 kJ/mol とする。また、O2(気)は単体である。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
413 kJ
ヘスの法則に基づき、反応熱は「生成物の生成熱の総和」から「反応物の生成熱の総和」を引くことで求められる。反応式の係数を考慮すると、生成物である HCHO 2 mol の生成熱の和は 2 * 109 = 218 kJ であり、単体である O2 の生成熱は 0 kJ/mol である。反応物である C2H4 1 mol と O3 1 mol の生成熱の和は (-52) + (-143) = -195 kJ となる。したがって、反応熱 Q = 218 – (-195) = 413 kJ となる。
センター試験(2007年)類似

中和滴定による定量分析

Q113 アンモニアを硫酸水溶液に吸収させた後、残った硫酸を水酸化ナトリウム水溶液で滴定する実験(逆滴定)を行う。この滴定において、終点を決定するために用いる指示薬とその色の変化の組み合わせとして最も適当なものを次のうちから選べ。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
指示薬にメチルオレンジを用い、溶液の色が赤色から黄色に変化した瞬間を終点とする。
硫酸とアンモニアの反応で生じた硫酸アンモニウムは、強酸と弱塩基の塩であり、水溶液は酸性を示す。残った硫酸を水酸化ナトリウムで滴定する際、硫酸の中和が完了した時点での溶液は硫酸アンモニウム水溶液となるため、pHは酸性(約5)となる。このため、変色域が酸性側(pH 3.1〜4.4)にあるメチルオレンジを指示薬として用いる必要がある。滴定が進むにつれて溶液のpHが上昇し、赤色から黄色に変化した時点を終点とする。
センター試験(2007年)類似

鉛蓄電池の放電反応

Q114 鉛蓄電池の放電反応において、正極で起こる化学変化を正しく表している反応式はどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
PbO2 + 4H+ + SO4 2- + 2e- → PbSO4 + 2H2O
鉛蓄電池の正極では、酸化鉛(IV)(PbO2)が電子を受け取り、硫酸イオンと水素イオンの存在下で硫酸鉛(II)(PbSO4)へと還元される。この反応式は、PbO2 + 4H+ + SO4 2- + 2e- → PbSO4 + 2H2O となる。選択肢の他の式は、負極の反応や充電時の反応、あるいは誤った化学種を含んでいるため不適当である。
センター試験(2006年)類似

燃焼熱による混合気体の組成決定

Q115 燃焼熱を用いて混合気体中の各成分の物質量を算出する手法に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
混合気体の全物質量と発生熱量の合計を用いることで、2成分系であれば連立方程式により各成分の物質量を算出できる。
2成分の混合気体において、全物質量と全発生熱量の2つの情報があれば、未知数が2つ(各成分の物質量)の連立方程式を立てることが可能である。燃焼熱は物質固有の定数であるため、これを利用することで成分組成を特定できる。他の選択肢は、情報が不足しているか、燃焼熱という化学的性質を無視しているため不適切である。

無機物質(107問)の一問一答問題

センター試験(2008年)類似

金属イオンの沈殿反応

Q1 金属イオンの分離において、沈殿試薬に対する溶解度積や錯イオン形成能の差を利用する原理として、正しい説明はどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
特定の金属イオンが錯イオンを形成して溶解する性質と、他の金属イオンが水酸化物や硫化物として沈殿する性質の差を利用する。
金属イオンの分離は、沈殿の溶解度積(Ksp)の差や、特定の配位子との錯イオン形成能の差を利用して行われる。例えば、亜鉛イオンは過剰のアンモニア水でテトラアンミン亜鉛(II)イオンとなって溶解するが、鉄(III)イオンは水酸化物として沈殿したままとなる。このように、化学的性質の差異を適切に利用することで、混合物から特定のイオンを選択的に分離・検出することが可能となる。
センター試験(2008年)類似

18族元素の性質

Q2 18族元素が常温・常圧で気体として存在する理由として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
原子が安定な電子配置をとっており、原子間にはたらく分子間力が極めて小さいため。
18族元素の原子は、最外殻電子が閉殻構造となっており、極めて安定である。そのため、原子同士で共有結合や金属結合を形成することなく、単原子分子として存在する。原子間にはたらく力はファンデルワールス力のような弱い分子間力のみであるため、常温・常圧では気体として振る舞う。
センター試験(2004年)類似

沈殿反応

Q3 銀イオンを含む水溶液から塩化銀を沈殿させる反応において、この現象の化学的背景として適切な説明はどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
銀イオンと塩化物イオンの結合により、水和エネルギーを上回る格子エネルギーを持つ結晶が形成されるためである
イオン結晶が水に溶けるかどうかは、イオンが水分子と結合して安定化する水和エネルギーと、イオン同士が結晶格子を形成して安定化する格子エネルギーのバランスで決まる。塩化銀の場合、格子エネルギーが非常に大きいため、水和による安定化を上回り、固体として沈殿する。これは酸化還元反応や錯イオン形成とは異なる原理である。
センター試験(2006年)類似

二酸化窒素の質量比

Q4 二酸化窒素(NO2)の組成に関する記述として、化学の基本法則に基づいた正しい説明はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
窒素原子と酸素原子の個数比は1対2である
化学式NO2は、分子を構成する原子の個数比を表している。この式から、窒素原子1個に対して酸素原子が2個結合していることがわかる。個数比と質量比は原子量によって異なるため混同してはならない。質量比は各原子の原子量に個数を乗じて算出されるため、本問の場合は14対32、すなわち7対16となる。
センター試験(2005年)類似

海水中の金属元素

Q5 海水中に溶存している金属元素のうち、質量パーセント濃度が最も高いものはどれか。最も適切なものを一つ選べ。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ナトリウム
海水には多量の塩類が溶けており、その主成分は塩化ナトリウムである。海水中に含まれる金属元素の中で、ナトリウムイオンは最も高い濃度で存在している。次いでマグネシウムイオンの濃度が高く、これら二つで海水中の陽イオンの大部分を占める。一方、アルミニウムや鉄などは海水中に微量しか存在せず、濃度は極めて低い。
センター試験(2013年)類似

塩素の捕集

Q6 塩素の性質と捕集方法に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩素は空気より重く、水にわずかに溶けるため下方置換法で捕集する。
気体の捕集方法は、その気体の密度と水への溶解度によって決定される。塩素は分子量が大きく空気より重い気体であり、かつ水に対して一定の溶解度を持つため、水上置換では損失が生じ、上方置換では捕集できない。したがって、気体を容器の底から溜めていく下方置換法が、塩素の性質を考慮した最も適切な捕集方法となる。
センター試験(2004年)類似

遷移元素の性質

Q7 遷移元素の一般的な性質に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
遷移元素の単体はすべて金属であり、電気や熱をよく伝える。
遷移元素は周期表の3族から11族に位置する金属元素の総称であり、その単体はすべて金属の性質を持つ。化合物には有色のものが多いが、すべてが有色というわけではない。また、遷移元素は複数の酸化数をとることができ、反応条件によって酸化数が変化しやすいという特徴がある。1族から17族までが遷移元素という記述は誤りであり、典型元素と遷移元素の区分を混同している。
センター試験(2004年)類似

アルミニウムの利用

Q8 アルミニウムの精錬と歴史的背景に関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムは、古代文明において銅や鉄よりも先に主要な金属として利用されていた。
アルミニウムは反応性が非常に高い金属であり、古代の技術では鉱物から単体を取り出すことが極めて困難であった。一方、銅や鉄は比較的低い温度での還元反応によって精錬が可能であったため、古代から道具として広く利用されていた。アルミニウムが広く利用されるようになったのは、19世紀末以降の電気化学の発展を待つ必要があった。
センター試験(2012年)類似

アンモニアソーダ法の工程と物質の回収

Q9 アンモニアソーダ法において、塩化ナトリウム飽和水溶液にアンモニアと二酸化炭素を吹き込んだ際に生じる沈殿物の化学式として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
NaHCO3
アンモニアソーダ法(ソルベー法)では、塩化ナトリウム飽和水溶液にアンモニアと二酸化炭素を順次吹き込むことで、溶解度の小さい炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)が沈殿として得られる。この沈殿をろ過して加熱分解することで、目的物である炭酸ナトリウム(Na2CO3)が製造される。
センター試験(2004年)類似

金属の一般的性質

Q10 金属の一般的な性質および特定の金属の特性に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
アルカリ金属は反応性が高く、水と激しく反応するものが多い。
金属の多くは常温で固体だが、水銀は液体である。アルカリ金属は反応性が非常に高く、水と激しく反応して水素を発生させる。また、アルカリ金属の炎色反応は元素によって異なり、リチウムは赤、ナトリウムは黄、カリウムは紫など多様である。ステンレス鋼は鉄とクロムの合金であり、コバルトの合金ではない。
共通テスト(2026年)類似

遷移元素の性質

Q11 遷移元素の錯イオンの構造と性質について、誤っている記述はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
遷移元素の錯イオンの配位数は、常に中心金属の原子番号と一致する。
錯イオンの配位数は、中心金属の種類や配位子の性質によって決まるものであり、原子番号と直接一致するわけではない。遷移元素はすべて金属元素であり、最外殻電子数が1または2であるという基本性質を持つ。また、配位数は4だけでなく、6などの値をとる錯イオンも多数存在するため、配位数が原子番号と一致するという記述は誤りである。
センター試験(2004年)類似

薬品の取り扱い

Q12 化学実験における薬品の保存および取り扱いに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
すべての薬品は、中身を確認しやすくするために無色透明の瓶に入れて保存する。
薬品の中には光によって分解するものがあり、これらは褐色瓶に入れて保存する必要がある。したがって、すべての薬品を無色透明の瓶に入れて保存するという記述は誤りである。一方、保護めがねの着用、吸湿性薬品の密閉保存、においの嗅ぎ方、廃液の回収などは、実験中の安全確保や薬品の変質を防ぐために必要な適切な操作である。
センター試験(2006年)類似

元素の性質

Q13 遷移元素の性質に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
遷移元素は、同じ元素であっても異なる酸化数をとる化合物が多く存在する。
遷移元素は、d軌道やf軌道に電子をもつため、化学結合に関与する電子の数が変化しやすく、同一元素であっても多様な酸化数をとる化合物が多く存在します。一方、典型元素は族によってとる酸化数が比較的限定されます。アルカリ土類金属は典型元素であり、17族元素は典型元素のハロゲンに分類されます。また、遷移元素はすべて金属元素であり、一般に融点が高いという特徴があります。
センター試験(2009年)類似

非金属元素

Q14 ケイ素、リン、硫黄の化学的性質や構造に関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
ケイ素、リン、硫黄はすべて金属光沢を持ち、電気をよく導く。
ケイ素、リン、硫黄は非金属元素であり、一般に金属光沢を持たず、電気伝導性も低い(ケイ素は半導体としての性質を持つが、金属とは異なる)。一方、ケイ素の結晶構造はダイヤモンド型であり、リンや硫黄には同素体が存在し、特に斜方硫黄は硫黄の同素体の中で最も安定である。
センター試験(2006年)類似

塩素の化合物

Q15 濃アンモニア水と濃塩酸を近づけた際に発生する現象と、その生成物の化学式として正しい組み合わせはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
塩化アンモニウムの白煙が生じる。化学式は NH4Cl である。
濃アンモニア水から揮発したアンモニア分子と、濃塩酸から揮発した塩化水素分子が気相で接触すると、中和反応が起こり塩化アンモニウムの微細な固体粒子が生成される。これが白煙として観察される。反応式は NH3 + HCl → NH4Cl と表される。
センター試験(2011年)類似

難溶性塩の生成

Q16 水溶液中で銀イオンを含む試料に、それぞれ異なる試薬を加えて沈殿を生じさせる反応に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
塩化物イオンを加えると、白色の沈殿が生じる。
銀イオンは塩化物イオンと反応して塩化銀の白色沈殿を生じ、クロム酸イオンと反応してクロム酸銀の赤褐色沈殿を生じる。硫酸イオンはバリウムイオンと反応して硫酸バリウムの白色沈殿を生じるが、銀イオンとは沈殿を生じにくい。したがって、塩化物イオンと白色沈殿の組み合わせが正しい。
センター試験(2005年)類似

ステンレス鋼

Q17 ステンレス鋼の組成と性質に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
ステンレス鋼の耐食性は、表面に形成される硫化物の被膜によって維持されている
ステンレス鋼の耐食性は、表面に形成される緻密な酸化被膜(不動態皮膜)によるものである。硫化物は金属の腐食を促進させたり、変色の原因となったりする物質であり、ステンレス鋼の耐食性の根拠ではない。ステンレス鋼は鉄にクロムやニッケルを加えて作られる合金であり、その化学的安定性は不動態化という現象に由来する。
共通テスト(2022年)類似

水素吸蔵合金

Q18 水素を可逆的に吸蔵・放出できる水素吸蔵合金に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 基礎 正答率 —
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✅ 正解
水素を吸蔵する反応は一般に発熱反応であり、放出する反応は吸熱反応である。
水素吸蔵合金が水素を吸蔵する反応は一般に発熱反応であり、逆に水素を放出する反応は吸熱反応である。このため、水素を放出させるには加熱する必要がある。また、水素は合金中で水素原子に解離して金属格子内に取り込まれるため、気体分子のまま物理的に閉じ込められているわけではない。この吸蔵・放出プロセスは可逆的である。
センター試験(2004年)類似

金属の一般的性質

Q19 金属の性質と用途に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
アルマイト加工は、金属の表面に金属メッキを施す手法である。
アルマイト加工は、アルミニウムの表面を酸化させて人工的に厚い酸化皮膜を形成させる陽極酸化処理であり、金属メッキ(他の金属を付着させる手法)とは異なる。金属は自由電子により高い導電性と熱伝導性を示し、結晶構造の滑りによって展性や延性を持つ。チタンは比強度が高く、航空宇宙産業で多用される。
センター試験(2006年)類似

アルカリ金属

Q20 周期表の第1族元素のうち、水素を除いたアルカリ金属に該当する元素として、正しいものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
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✅ 正解
カリウム
アルカリ金属は周期表の第1族に属する元素であり、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウムが該当します。これらは最外殻電子を1つ持ち、水と激しく反応して水素を発生させ、水酸化物として強い塩基性を示します。一方、アルミニウムは第13族、マグネシウムは第2族、ケイ素は第14族の元素であり、アルカリ金属には含まれません。
センター試験(2004年)類似

ケイ素の性質

Q21 ケイ素およびその化合物の性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
二酸化ケイ素を炭素とともに電気炉で加熱還元することで、ケイ素の単体が得られる。
ケイ素の単体は、二酸化ケイ素を炭素とともに電気炉で加熱還元することで製造される。光ファイバーの主成分である二酸化ケイ素は、結晶ではなくガラス状の非晶質である。シリカゲルは二酸化ケイ素の多孔質体であり、表面積が非常に大きいため高い吸湿性を示す。ケイ素は半導体であり、金属と非金属の中間的な性質を持つ。
センター試験(2011年)類似

化合物の熱分解反応

Q22 化合物の熱分解に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫酸銅(II)五水和物を加熱すると、青色の無水硫酸銅(II)が生じる。
硫酸銅(II)五水和物は青色の結晶ですが、加熱して結晶水が失われると白色の無水硫酸銅(II)になります。無水硫酸銅(II)は水と反応して再び青色に戻るため、水の検出に用いられます。その他の選択肢は熱分解の生成物として正しい記述です。
センター試験(2009年)類似

アルミニウムと鉄のイオン

Q23 水溶液中で安定な3価の陽イオンとして存在することができる金属元素の組み合わせとして、最も適当なものを次の中から一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムと鉄
アルミニウムおよび鉄は、水溶液中で安定な3価の陽イオン(Al3+およびFe3+)として存在することが知られている。一方、カルシウムやマグネシウムは主に2価の陽イオンとして、ナトリウムやカリウムは1価の陽イオンとして安定に存在する。したがって、3価の陽イオンとして安定な組み合わせはアルミニウムと鉄である。
センター試験(2006年)類似

二酸化窒素の質量比

Q24 二酸化窒素(NO2)分子における、窒素原子と酸素原子の質量比として正しいものはどれか。ただし、窒素の原子量を14、酸素の原子量を16とする。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
7対16
二酸化窒素の化学式はNO2であり、窒素原子1個と酸素原子2個から構成される。窒素の原子量を14、酸素の原子量を16とすると、分子内の窒素の総質量は14、酸素の総質量は16×2=32となる。したがって、窒素と酸素の質量比は14対32となり、両辺を2で割ることで7対16という比率が導き出される。
共通テスト(2026年)類似

リンの性質

Q25 リンの同素体である黄リンと赤リンの性質に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
黄リンは空気中で自然発火しやすいため、水中に保存する。
リンの同素体である黄リンは、分子構造がP4の正四面体構造をとっており、反応性が非常に高く、空気中で容易に自然発火します。そのため、空気との接触を避ける目的で水中に保存されます。一方、赤リンは高分子構造をとっており、空気中で比較的安定しているため、自然発火することはありません。したがって、黄リンのみを水中に保存する性質が正しい記述となります。
センター試験(2005年)類似

二酸化炭素の性質

Q26 大気中の二酸化炭素の性質に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素は地表から放射される赤外線を吸収し、温室効果をもたらす。
二酸化炭素は炭素原子と酸素原子からなる化合物であり、単体ではない。大気中の濃度は約0.04%程度であり、3%という数値は誤りである。また、ドライアイスは二酸化炭素の固体状態であり、同素体という概念は元素の単体に対して用いられる。二酸化炭素は地表から放出される赤外線を吸収し、熱を大気中に保持する温室効果を持つため、地球温暖化の主要な要因の一つとされている。
センター試験(2013年)類似

塩素の発生反応

Q27 濃塩酸と酸化マンガン(IV)から塩素が発生する反応において、酸化マンガン(IV)の役割に関する記述として正しいものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
塩化物イオンを塩素分子に酸化する酸化剤として働く
この反応では、塩化物イオン(Cl-)が電子を失って塩素分子(Cl2)になる酸化反応が進行する。酸化マンガン(IV)中のマンガンは酸化数+4から+2へと還元されており、自身が還元されることで相手を酸化する酸化剤として機能している。単なる触媒ではなく、反応物として消費される点に注意が必要である。
センター試験(2013年)類似

鉛の化学的性質

Q28 鉛およびその他の14族元素の反応性について、誤っている記述はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
鉛はイオン化傾向が非常に大きいため、希硫酸を加えると激しく反応して気体を発生させる。
鉛のイオン化傾向は水素よりも大きいものの、その値は小さく、希硫酸や塩酸に対しては表面に難溶性の塩の被膜を生じるため、反応が進行しにくい。したがって、鉛が希硫酸と激しく反応して気体を発生させるという記述は誤りである。スズは鉛よりもイオン化傾向が大きく、希塩酸に溶ける性質がある。ケイ素やフラーレンの性質に関する記述は正しい。
センター試験(2006年)類似

アルミニウムの原料

Q29 アルミニウムの精錬プロセスにおいて、酸化アルミニウムを溶かすために用いられる物質はどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
氷晶石
酸化アルミニウムは融点が約2050度と非常に高く、そのままでは融解させて電気分解を行うことが困難である。そのため、融点を約1000度まで低下させる目的で氷晶石(Na3AlF6)を溶媒として加え、溶融塩電解を行う。このプロセスにより、効率的にアルミニウムを析出させることが可能となる。
共通テスト(2023年)類似

金属の反応性と水素発生

Q30 ある2族元素の金属単体1.20 gを十分な量の希塩酸と完全に反応させたところ、標準状態で1.12 Lの水素が発生した。この金属単体として最も適当なものはどれか。ただし、原子量は Be = 9.0, Mg = 24, Ca = 40, Ba = 137 とし、これらの金属は希塩酸と反応して2価の陽イオンになるものとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
マグネシウム
2価の金属Mと希塩酸の反応は M + 2HCl -> MCl2 + H2 と表される。金属1 molから水素1 molが発生するため、発生した水素の物質量は 1.12 L / 22.4 L/mol = 0.050 mol である。反応した金属の物質量も 0.050 mol となるので、この金属のモル質量は 1.20 g / 0.050 mol = 24 g/mol と求められる。原子量が24であるため、この金属はマグネシウムである。
共通テスト(2023年)類似

金属イオンの系統分離

Q31 銀イオン、アルミニウムイオン、銅イオン、鉄イオン、亜鉛イオンを含む水溶液に対し、系統分離の操作を行った。まず希塩酸を加えたが沈殿は生じなかった。次に硫化水素を通じたところ沈殿が生じた。その後、煮沸と硝酸の添加を経てアンモニア水を加えたが沈殿は生じなかった。最後に再び硫化水素を通じたところ沈殿が生じた。この水溶液に含まれていた金属イオンの組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
銅イオンと亜鉛イオン
希塩酸で沈殿しないため銀イオンは除外される。硫化水素を通じた際に沈殿が生じるのは銅イオンである。その後のアンモニア水添加で沈殿が生じないことから、鉄イオンとアルミニウムイオンは含まれない。最後に硫化水素を通じた際に沈殿が生じたのは亜鉛イオンであるため、含まれるのは銅イオンと亜鉛イオンである。系統分離ではイオンごとの硫化物や水酸化物の溶解度積の違いを利用して順次分離を行う。
共通テスト(2024年)類似

アスタチンの化学的性質

Q32 ハロゲン元素の酸化還元反応に関する記述として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
ヨウ素は臭化物イオンを酸化して臭素を生成することができる。
ハロゲンの酸化力はフッ素が最も強く、原子番号が大きくなるにつれて弱くなる。したがって、酸化力の強いハロゲン単体は、より酸化力の弱いハロゲンのイオンを酸化できる。ヨウ素は臭素よりも酸化力が弱いため、ヨウ素単体で臭化物イオンを酸化して臭素を生成することはできない。この周期的な性質に基づき、アスタチン化物イオンについても同様の判断が可能である。
センター試験(2011年)類似

金属のイオン化傾向と酸との反応

Q33 金属のイオン化傾向と酸との反応に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムは濃硝酸に浸すと表面に緻密な酸化被膜である不動態を形成するため、反応が進行しにくくなる。
アルミニウムや鉄、ニッケルなどは濃硝酸などの強い酸化剤に触れると、表面に緻密な酸化被膜(不動態)が生じ、内部の金属が保護されるため反応が止まる。銅は水素よりイオン化傾向が大きいが、塩酸のような非酸化性酸には溶けない。金は王水(濃塩酸と濃硝酸の混合物)には溶ける。銀は希硝酸や熱濃硫酸などの酸化作用を持つ酸には溶けるため、選択肢は不適切である。
センター試験(2004年)類似

アンモニアの発生

Q34 実験室において、塩化アンモニウムからアンモニアを発生させるために混合する物質として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水酸化カルシウム
アンモニウム塩と強塩基を混合して加熱すると、弱塩基であるアンモニアが遊離する反応が起こる。水酸化カルシウムは強塩基であり、この反応に適している。一方、硫酸マグネシウムや硝酸カリウム、塩化ナトリウムは中性または反応に関与しない塩であり、アンモニアを発生させることはできない。硫酸カルシウムも同様に反応に適さない。
共通テスト(2026年)類似

クロムの化学的性質

Q35 クロム酸イオンと二クロム酸イオンの平衡および沈殿生成に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
クロム酸イオンと二クロム酸イオンの平衡において、酸性条件下ではクロム酸イオンが優勢となり、二クロム酸イオンはほとんど存在しない。
水溶液中での平衡において、2CrO4^2- + 2H+ ⇄ Cr2O7^2- + H2O という反応式が成立する。ルシャトリエの原理により、酸性(H+濃度が高い)条件下では平衡は右側の二クロム酸イオン側に移動するため、二クロム酸イオンが優勢となる。したがって、酸性条件下でクロム酸イオンが優勢であるという記述は誤りである。他の選択肢は、液性と平衡移動の関係および沈殿生成の性質として正しい。
センター試験(2013年)類似

硫化水素の酸化還元反応

Q36 硫黄の化合物に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫化水素は還元剤として働き、ヨウ素によって還元される。
硫化水素は還元剤として働き、相手を還元する物質である。したがって、ヨウ素によって還元されるという記述は誤りであり、正しくはヨウ素によって酸化される。他の選択肢である二酸化硫黄の発生法、硫化水素の酸としての性質、濃硫酸の脱水作用によるスクロースの黒変現象はすべて化学的に正しい記述である。
センター試験(2005年)類似

ステンレス鋼

Q37 ステンレス鋼の耐食性が高い理由として、最も適切な説明はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
表面に緻密な酸化被膜が形成され、不動態となるため
ステンレス鋼は鉄にクロムやニッケルを添加した合金である。クロムが空気中の酸素と反応して、表面に極めて薄く緻密な酸化被膜を形成する。この被膜が内部への酸素や水分の浸入を遮断するため、金属がそれ以上腐食しない不動態という状態になり、優れた耐食性を示す。アルマイトはアルミニウムの表面処理であり、硫化物は金属の腐食の一因となるため誤りである。
共通テスト(2022年)類似

化学量論計算

Q38 アンモニアソーダ法(ソルベー法)により炭酸ナトリウムを製造する。塩化ナトリウム 117 kg を原料として用いるとき、理論上必要となる炭酸カルシウムの最小質量は何 kg か。ただし、NaCl の式量を 58.5、CaCO3 の式量を 100 とし、反応に必要なアンモニアや二酸化炭素などはすべて回収して再利用されるものとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
100
アンモニアソーダ法の全体反応式は 2NaCl + CaCO3 -> Na2CO3 + CaCl2 と表される。塩化ナトリウム 117 kg は 117000 / 58.5 = 2000 mol に相当する。反応式の係数比より、必要な炭酸カルシウムの物質量は塩化ナトリウムの半分の 1000 mol である。炭酸カルシウムの式量は 100 であるため、必要な質量は 1000 mol * 100 g/mol = 100000 g = 100 kg となる。
センター試験(2013年)類似

酸性酸化物

Q39 次の酸化物のうち、十酸化四リンと同様に酸性酸化物に分類されるものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素
一般に非金属元素の酸化物は酸性酸化物として振る舞う。二酸化炭素は水に溶けて弱酸である炭酸を生じ、強塩基である水酸化ナトリウム水溶液と反応して炭酸ナトリウムという塩を生成するため、酸性酸化物である。これに対し、酸化ナトリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウムはすべて金属元素の酸化物であり、塩基性酸化物に分類される。
センター試験(2013年)類似

沈殿の熱分解

Q40 塩化鉄(III)水溶液にアンモニア水を加えた際に生じる水酸化鉄(III)の沈殿を強熱する操作に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
沈殿を強熱することで、水酸化鉄(III)は酸化鉄(III)と水に分解される。
水酸化鉄(III) Fe(OH)3を強熱すると、脱水反応が進行して酸化鉄(III) Fe2O3と水 H2Oが生成する。この反応は、金属水酸化物を加熱して対応する金属酸化物を得る典型的な熱分解反応である。他の選択肢は化学反応の性質として誤りである。
センター試験(2004年)類似

アルゴンの化学的性質

Q41 アルゴン(Ar)の化学的性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
最外殻電子が安定した電子配置をとっているため、他の物質と化学反応を起こしにくい。
アルゴンは周期表の18族に属する希ガス元素である。希ガスは最外殻電子が閉殻構造(ヘリウムは2個、その他は8個)となっており、エネルギー的に非常に安定している。そのため、他の原子と電子を共有したり授受したりする化学反応をほとんど起こさない。選択肢にあるオゾン生成、硫酸アンモニウム生成、アンモニア発生といった反応は、アルゴンには当てはまらない。
センター試験(2007年)類似

ナトリウム単体の化学的性質

Q42 ナトリウムの単体に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
空気中に放置すると、表面が速やかに酸化されて金属光沢を失う。
ナトリウムは非常に反応性が高いアルカリ金属であり、空気中の酸素と速やかに反応して酸化ナトリウムを生じるため、金属光沢を失う。融解塩電解では、ナトリウムイオンが陰極で還元されてナトリウム単体が得られる。水との反応では激しく反応して水素を発生し、生じる水酸化ナトリウムによって水溶液は強い塩基性を示す。したがって、酸素の発生や酸性を示すという記述は誤りである。
センター試験(2006年)類似

鉄の製錬における化学反応

Q43 鉄の製錬プロセスに関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
一酸化炭素は酸化鉄から酸素を奪う還元剤として働く。
鉄の製錬は、鉄鉱石(酸化鉄)を還元して金属鉄を取り出す工程である。このとき、一酸化炭素(CO)は酸化鉄から酸素原子を奪い、自身は二酸化炭素(CO2)に酸化されるため、還元剤として機能する。炭素による酸化ではなく還元であり、不純物はスラグとして分離されるため、他の選択肢は誤りである。
共通テスト(2023年)類似

硫化水素の発生

Q44 硫化水素の発生に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
亜硫酸ナトリウムに希硫酸を加えると、硫化水素が発生する。
亜硫酸ナトリウムに希硫酸を加えると、二酸化硫黄が発生する。硫化水素が発生するのは硫化鉄(II)に希硫酸を加えた場合である。硫化水素と二酸化硫黄は酸化還元反応を起こし、単体の硫黄と水を生じる。この反応は、硫化水素が還元剤として、二酸化硫黄が酸化剤として働く例である。
センター試験(2008年)類似

アンモニアの性質

Q45 アンモニアの化学的性質として、塩化水素と反応する際の現象を説明した記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アンモニアと塩化水素が反応すると、塩化アンモニウムの微粒子が生じ、白煙として観察される。
アンモニアは塩基性を示し、酸である塩化水素と反応すると、塩である塩化アンモニウムを生成する。この反応は気体同士で起こり、生成した塩化アンモニウムは固体であるため、微粒子が空気中に漂い白煙として視認できる。これはアンモニアの検出反応として広く利用される。
共通テスト(2022年)類似

化学量論計算

Q46 アンモニアソーダ法(ソルベー法)において、炭酸ナトリウムを製造する際の主原料として最も適当な物質の組み合わせはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化ナトリウムと炭酸カルシウム
アンモニアソーダ法全体の化学反応式は 2NaCl + CaCO3 -> Na2CO3 + CaCl2 と表される。この反応からわかるように、消費される主原料は塩化ナトリウムと炭酸カルシウムであり、副生する塩化カルシウムとともに炭酸ナトリウムが製造される。アンモニアや二酸化炭素は工程内で回収・再利用されるため、理論上は消費されない。
センター試験(2014年)類似

濃硫酸の化学的性質

Q47 濃硫酸の化学的性質に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
濃硫酸は加熱下で銅を酸化し、二酸化硫黄を発生させる酸化作用を持つ。
濃硫酸は加熱下において強力な酸化剤として働き、銅などの金属を酸化して二酸化硫黄を発生させる。一方、鉄やアルミニウムは濃硫酸に対して不動態を形成するため、常温では反応が進行しにくい。また、濃硫酸は沸点が高く不揮発性であるため、揮発性の酸の塩から酸を追い出す反応に用いられる。塩化ナトリウムとの反応では塩化水素が発生するが、これは不揮発性によるものであり、脱水作用ではない。
センター試験(2012年)類似

オストワルト法における一酸化窒素の再利用

Q48 オストワルト法における化学反応の記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
一酸化窒素は水と直接反応して、容易に硝酸を生成する。
オストワルト法において、一酸化窒素が水と直接反応して硝酸になることはない。一酸化窒素はまず酸素と反応して二酸化窒素となり、その二酸化窒素が水と反応することで硝酸と一酸化窒素が生成する。この過程で生じた一酸化窒素は、再び酸化工程に戻されて再利用される。したがって、一酸化窒素を直接水に溶かして硝酸を得るという記述は誤りである。
共通テスト(2022年)類似

水素吸蔵合金

Q49 ある水素吸蔵合金の密度は 8.0 g/cm^3 であり、この合金は自身の体積の 1000 倍の体積に相当する水素(0℃、1.013 * 10^5 Pa換算)を吸蔵することができる。この水素吸蔵合金 50 g に吸蔵されている水素の物質量は何 mol か。最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。ただし、0℃、1.013 * 10^5 Paにおける気体1 molの体積は 22.4 L とし、合金に吸蔵された水素はすべて放出されるものとする。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.28 mol
合金の質量 50 g と密度 8.0 g/cm^3 から、合金の体積は 50 / 8.0 = 6.25 cm^3(6.25 * 10^-3 L)と求められる。この合金は自身の体積の 1000 倍の水素を吸蔵できるため、吸蔵された水素の体積は 6.25 * 10^-3 L * 1000 = 6.25 L となる。標準状態(0℃、1.013 * 10^5 Pa)において気体 1 mol の体積は 22.4 L であるから、水素の物質量は 6.25 / 22.4 ≒ 0.28 mol となる。
センター試験(2009年)類似

硫化水素の発生と性質

Q50 硫化鉄に希硫酸を加えて硫化水素を発生させる実験に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
発生した硫化水素は、空気より重いため上方置換法で捕集する。
硫化鉄(II)と希硫酸の反応により、硫化水素が発生する。硫化水素は分子量が約34であり、空気の平均分子量(約29)よりも大きいため、空気より重い。また、水への溶解度は小さいため、上方置換法で捕集するのが適切である。濃硫酸を用いると酸化作用により硫黄が生成されるため不適であり、硫化水素は特有の腐卵臭を持つ毒性気体であるため、必ず換気のよい場所やドラフト内で取り扱う必要がある。
センター試験(2004年)類似

ミョウバンの水溶液の性質

Q51 硫酸アルミニウムカリウム十二水和物であるミョウバンを水に溶かした水溶液の性質として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水溶液は酸性を示し、アンモニア水を加えると白色ゲル状沈殿を生じる
ミョウバンは水溶液中でアルミニウムイオンが加水分解し、水素イオンを生じるため酸性を示す。また、アルミニウムイオンを含む水溶液にアンモニア水を加えると、両性水酸化物である水酸化アルミニウムが生成され、これは白色のゲル状沈殿として観察される。なお、硫化物イオンと反応して黒色沈殿を生じるのは鉛イオンなどであり、アルミニウムイオンとは反応しない。
センター試験(2004年)類似

気体の洗浄

Q52 混合気体から特定の気体を除去して精製する操作において、不純物のみを選択的に除去するために用いる水溶液の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩化水素と硫化水素の混合気体から、硫酸銅(II)水溶液を用いて硫化水素を除去する
気体の精製では、目的の気体と反応せず、不純物のみと反応する試薬を選択する必要がある。硫酸銅(II)水溶液は硫化水素と反応して硫化銅(II)の黒色沈殿を生じるが、塩化水素とは反応しないため、この混合気体から硫化水素を除去するのに適している。他の選択肢では、目的の気体も試薬と反応してしまったり、不純物が除去されなかったりするため不適切である。
センター試験(2013年)類似

刺激臭を持つ物質

Q53 エタノールの酸化生成物であるアセトアルデヒドを検出するための銀鏡反応に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
反応溶液にアンモニア水を加えると、強い刺激臭が発生する。
銀鏡反応の準備過程で硝酸銀水溶液にアンモニア水を滴下すると、一時的に沈殿が生じた後、過剰のアンモニアによって錯イオンが形成される。この際、アンモニア水由来の強い刺激臭が確認される。他の選択肢については、希硫酸は酸性であり銀鏡反応を阻害し、ニクロム酸カリウムは酸化剤として別の実験で用いられるため、記述として不適切である。
センター試験(2012年)類似

濃硝酸の保存方法

Q54 濃硝酸の適切な保存方法として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
光による分解を防ぐため、褐色瓶に入れて冷暗所に保存する
濃硝酸は光を受けると分解し、二酸化窒素などの有害なガスを発生させる性質があるため、光を遮断できる褐色瓶を用いて保存する必要がある。なお、ガラスを腐食するのはフッ化水素酸であり、これはポリエチレン容器を用いる。また、空気中で自然発火するのは黄リンであり水中保存が適しており、潮解性を持つのは水酸化ナトリウムなどの物質である。
センター試験(2004年)類似

遷移元素の性質

Q55 遷移元素の性質に関する記述として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
遷移元素はすべて典型元素に分類され、価電子数が族番号の下一桁と一致する。
遷移元素は典型元素とは区別されるグループであり、価電子数が族番号の下一桁と一致するという規則は主に典型元素に適用される。遷移元素の化合物には、過マンガン酸カリウムのように高い酸化数を持つものや、亜鉛イオンのように水溶液中で無色を示すものも存在する。これらは遷移元素の多様な化学的性質を反映している。
センター試験(2005年)類似

富栄養化

Q56 富栄養化が進行した湖沼において、水質が悪化するメカニズムとして最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
藻類の死骸を分解する微生物が溶存酸素を大量に消費する
富栄養化により増殖した藻類は、やがて寿命を迎えて死滅します。この死骸を好気性微生物が分解する際、水中の溶存酸素を大量に消費するため、水中の酸素濃度が著しく低下します。その結果、魚介類の死滅や悪臭の発生といった深刻な水質悪化が引き起こされます。
センター試験(2013年)類似

沈殿の熱分解

Q57 0.40 mol/Lの塩化鉄(III)水溶液20 mLに十分な量のアンモニア水を加えて水酸化鉄(III)を完全に沈殿させ、ろ過・洗浄した後に強熱して酸化鉄(III)を得た。このとき生成する酸化鉄(III)の質量は何gか。ただし、鉄の原子量を56、酸素の原子量を16とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.64 g
塩化鉄(III)水溶液20 mLに含まれる鉄(III)イオンの物質量は0.40 mol/L × 0.020 L = 0.008 molである。反応式 2Fe(OH)3 → Fe2O3 + 3H2O に従い、水酸化鉄(III) 0.008 molから酸化鉄(III) 0.004 molが生成する。酸化鉄(III)の式量は160であるため、質量は0.004 mol × 160 g/mol = 0.64 gとなる。
センター試験(2013年)類似

酸性酸化物

Q58 十酸化四リン (P4O10) の化学的性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
十酸化四リンは酸性酸化物であり、強塩基の水溶液と反応して塩を生成する。
十酸化四リンは非金属元素であるリンの酸化物であり、水と反応してリン酸を生じる酸性酸化物である。酸性酸化物は、強塩基の水溶液と中和反応を起こし、塩を生成する性質を持つ。一方、金属元素の酸化物である酸化ナトリウムや酸化カルシウムは塩基性酸化物であり、酸化亜鉛は酸・塩基の両方と反応する両性酸化物に分類されるため、これらは本問の記述とは異なる。
共通テスト(2023年)類似

硫化水素の発生

Q59 硫化鉄(II)に希硫酸を加えたときに起こる反応について、発生する物質の組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫化水素と硫酸鉄(II)
硫化鉄(II)に希硫酸を加えると、弱酸の遊離反応により硫化水素が発生し、硫酸鉄(II)が生成する。化学反応式は FeS + H2SO4 → FeSO4 + H2S となる。亜硫酸ナトリウムに希硫酸を加えた場合は二酸化硫黄が発生するため、反応物と生成物の組み合わせを正確に区別する必要がある。
共通テスト(2024年)類似

アスタチンの化学的性質

Q60 ハロゲン元素であるアスタチンの化学的性質に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アスタチン化銀は水に難溶であり、硝酸銀水溶液を加えることで沈殿が生じる。
アスタチンはハロゲン元素であり、他のハロゲンと同様に銀イオンと反応して難溶性のアスタチン化銀を生成する。ハロゲンの酸化力は周期表の上にあるものほど強いため、臭素はアスタチン化物イオンを酸化できない。また、アスタチンの融点や沸点はヨウ素より高いが、ハロゲン全体で最も高いわけではない。ハロゲンの周期的な性質を理解することが重要である。
センター試験(2013年)類似

塩基性酸化物

Q61 酸化ナトリウムに関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸化ナトリウムは塩基性酸化物であり、水と反応して塩基を生じる。
酸化ナトリウム(Na2O)は典型的な塩基性酸化物である。塩基性酸化物は水と反応して水酸化物(塩基)を生じ、酸と反応して塩と水を生成する性質を持つ。一方、十酸化四リン(P4O10)のような非金属酸化物は酸性酸化物であり、強塩基と反応して塩を生成する。酸化マグネシウムや酸化カルシウムも塩基性酸化物であるが、強塩基とは反応しない。
共通テスト(2023年)類似

金属の反応性と水素発生

Q62 1族元素であるナトリウムやカリウム、および2族元素であるカルシウム、マグネシウム、ベリリウムの水との反応性に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ナトリウムは常温の水と激しく反応して水素を発生するが、マグネシウムは常温の水とはほとんど反応しない。
1族元素のナトリウムやカリウムは非常に反応性が高く、常温の水と激しく反応して水素を発生する。一方、2族元素は反応性に差があり、カルシウムは常温の水と反応するが、マグネシウムやベリリウムは常温の水とはほとんど反応しない。マグネシウムは熱水とは反応して水素を発生する性質を持つ。
共通テスト(2023年)類似

金属イオンの系統分離

Q63 金属イオンの系統分離において、塩基性条件下で硫化水素を通じた際に沈殿を生じる金属イオンとして、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
亜鉛イオン
金属イオンの系統分離では、硫化水素の通気条件(酸性か塩基性か)によって沈殿する金属イオンが異なる。銅イオンなどは酸性条件下でも硫化物を形成するが、亜鉛イオンは酸性では硫化物が沈殿しにくく、アンモニア水などで液性を塩基性にすることで硫化亜鉛として沈殿する。ナトリウム、カルシウム、マグネシウムの各イオンは、硫化物として沈殿を生じない。
センター試験(2006年)類似

アルミニウムの製造法

Q64 アルミニウムの工業的製法であるホール・エルー法において、酸化アルミニウムを融解させるために用いられる物質として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
氷晶石
酸化アルミニウム(アルミナ)は融点が約2050度と非常に高く、そのままでは融解塩電解を行うためのエネルギー消費が膨大になります。そこで、融点が約1000度と低い氷晶石(Na3AlF6)を溶媒として加えることで、より低い温度で混合物を融解させ、効率的に電気分解を行うことが可能となります。
センター試験(2005年)類似

二酸化炭素の生成

Q65 炭素を含む化石燃料を燃焼させた際に生じる二酸化炭素の性質に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二酸化炭素は空気よりも密度が大きく、水に溶けると酸性を示す。
二酸化炭素(CO2)は分子量が約44であり、空気の平均分子量(約29)よりも大きいため、空気よりも密度が大きい気体である。水に溶けると一部が水と反応して炭酸(H2CO3)を生じ、弱酸性を示す。なお、ドライアイスは二酸化炭素の固体状態であり同素体ではない。また、大気中の二酸化炭素濃度は約0.04%程度であり、3%という数値は誤りである。
センター試験(2006年)類似

実験による気体の発生と化学的性質の対応

Q66 過酸化水素水に触媒として酸化マンガン(IV)を加えた際に発生する気体と、その気体が植物の光合成によって放出されるものと同一であることを踏まえ、この気体の性質として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
他の物質を酸化する性質を持ち、線香の火を激しく燃焼させる。
過酸化水素に酸化マンガン(IV)を加えると、過酸化水素が分解されて酸素が発生する。酸素は助燃性を持つ気体であり、火のついた線香を入れると激しく燃焼する。植物の光合成においても酸素が放出される。一方、酸性を示すのは塩素や塩化水素、臭素水を脱色するのはアセチレンなどの不飽和炭化水素、強い漂白作用を持つのは塩素である。
センター試験(2006年)類似

薬品の取り扱い上の注意

Q67 化学実験において、水酸化ナトリウム水溶液が皮膚に付着した際の適切な応急処置として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
付着した部位を大量の流水で長時間洗い流す。
水酸化ナトリウムは強塩基であり、皮膚に付着するとタンパク質を腐食させる。この際、酸で中和しようとすると中和熱が発生し、熱による組織損傷を併発する危険があるため、絶対に行ってはならない。大量の水で洗い流すことで、化学物質を希釈し、物理的に除去するのが最も安全で適切な処置である。
センター試験(2013年)類似

典型元素と金属元素

Q68 元素の性質と周期表における位置に関する記述として誤っているものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
18族元素は価電子数が8であり、他の元素と容易に化合して安定な化合物を形成する。
18族元素(希ガス)は最外殻電子が安定な配置をとっているため、化学的に非常に安定であり、他の元素と容易に化合することはない。なお、18族のヘリウムの価電子数は0であり、それ以外の希ガスは8であるが、いずれも反応性は極めて低い。他の選択肢はすべて正しい記述である。
共通テスト(2025年)類似

硫酸銅水溶液と水酸化ナトリウム水溶液の反応

Q69 硫酸銅(II)水溶液と水酸化ナトリウム水溶液の反応に関する記述として、誤りを含むものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
この反応で生じる沈殿は、ヘキサシアニド鉄(II)酸カリウム水溶液を加えた際に生じる紺青色の沈殿と同一の物質である。
硫酸銅(II)と水酸化ナトリウムの反応で生じるのは水酸化銅(II)である。一方、ヘキサシアニド鉄(II)酸カリウムと鉄(III)イオンの反応で生じるのは紺青(ベルリン青)であり、両者は全く異なる物質である。他の選択肢はすべて化学的性質として正しい。
センター試験(2010年)類似

金属の性質

Q70 金属の性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムは表面に緻密な酸化被膜を生じるため、内部まで腐食が進みにくい。
アルミニウムは空気中で表面に緻密な酸化物(Al2O3)の膜を生じ、これが保護膜となって内部の腐食を防ぐ。マグネシウムは冷水とはほとんど反応せず、熱水と反応する。カルシウムは水と反応して水素を発生させる。スズは両性金属であり、酸だけでなく強塩基の水溶液とも反応して溶けるため、選択肢の内容は誤りである。
共通テスト(2025年)類似

気体の捕集方法

Q71 気体の性質と捕集法に関する記述として、誤りを含むものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
一酸化窒素は水に溶けにくいため、下方置換法で捕集する。
一酸化窒素は水に溶けにくいため、下方置換ではなく水上置換法で捕集する必要がある。二酸化窒素は水と反応して硝酸を生じるため酸性を示す。フッ化水素はガラスの主成分である二酸化ケイ素と反応するため、ポリエチレン容器で保存する。オゾンは強力な酸化剤であり、ヨウ化カリウムを酸化してヨウ素を遊離させ、デンプンと反応して青紫色を呈する。
センター試験(2010年)類似

金属イオンの沈殿と錯イオン形成

Q72 水酸化亜鉛が水酸化ナトリウム水溶液に溶ける理由として、最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水酸化亜鉛が両性水酸化物であり、塩基と反応して錯イオンを形成するため
水酸化亜鉛Zn(OH)2は、酸とも塩基とも反応する両性水酸化物です。酸と反応すれば亜鉛イオンと水を生じ、塩基(水酸化物イオン)と反応すれば錯イオンであるテトラヒドロキシド亜鉛(II)酸イオン[Zn(OH)4]2-を形成します。この錯イオン形成反応によって、固体である水酸化亜鉛が水溶液中に溶解し、系全体が安定化します。
センター試験(2006年)類似

アルカリ金属

Q73 アルカリ金属の化学的性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水と反応して水素を発生し、水溶液は塩基性を示す。
アルカリ金属は反応性が非常に高く、水と激しく反応して水素を発生させるとともに、強塩基である水酸化物を生成します。これらは非常に柔らかく融点が低い金属であり、空気中では容易に酸化されるため、一般に石油中に保存されます。また、その水酸化物は水によく溶ける性質を持っています。
センター試験(2005年)類似

銅イオンの沈殿反応

Q74 金属イオンの分離操作において、酸性条件下で硫化水素を通じた際に黒色沈殿を生じるイオンとして正しいものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
銅イオン
金属イオンの系統的分析において、硫化水素を通じる操作は、溶液の液性によって沈殿する金属イオンが異なることを利用している。酸性条件下で硫化水素を通じた際に黒色沈殿を生じるのは銅イオンである。一方で、亜鉛イオンは酸性条件下では沈殿せず、塩基性条件下でのみ硫化亜鉛として沈殿する。アルミニウムイオンやカルシウムイオンは、硫化水素を通じても沈殿を生じない。
センター試験(2013年)類似

硫化水素の酸化還元反応

Q75 硫化水素が還元剤として働き、ヨウ素と反応する際の化学反応式として正しいものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
H2S + I2 → S + 2HI
硫化水素(H2S)は還元剤として作用し、酸化剤であるヨウ素(I2)と反応すると、硫黄(S)の単体とヨウ化水素(HI)を生じる。この反応式は H2S + I2 → S + 2HI と表される。硫化水素中の硫黄原子の酸化数は -2 から 0 へと増加しており、酸化されていることがわかる。他の選択肢は反応の生成物や係数が誤っている。
センター試験(2005年)類似

亜鉛の防食

Q76 鉄の腐食を防ぐための「犠牲防食」に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
犠牲防食では、鉄よりもイオン化傾向が小さい金属を接触させることで、鉄の酸化を促進させて防食を行う
犠牲防食は、保護したい金属よりもイオン化傾向が大きい金属を接触させ、その金属を優先的に酸化させることで鉄を守る手法である。鉄よりイオン化傾向が小さい金属(スズなど)をメッキした場合、傷がつくと逆に鉄の方が先に酸化され、腐食が促進されるため犠牲防食にはならない。
センター試験(2006年)類似

金属元素の化合物の性質

Q77 ハロゲン化銀の性質に関する記述として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
フッ化銀は水に溶けにくく、沈殿を生じる。
ハロゲン化銀のうち、塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀は水に溶けにくいが、フッ化銀は水によく溶けるという例外的な性質を持つ。また、臭化銀や塩化銀は感光性を持ち、光によって分解して銀が遊離する反応は写真フィルムの原理として利用されてきた。
共通テスト(2026年)類似

リンの性質

Q78 リンの同素体に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
赤リンを加熱して冷却すると、黄リンを得ることができる。
赤リンから黄リンを得るには、赤リンを加熱して一度昇華させ、その蒸気を急冷する必要があります。単に加熱して冷却するだけでは黄リンは得られません。黄リンは非常に反応性が高く毒性も強い一方、赤リンは安定しており毒性も低いため、マッチの側薬などに利用されます。いずれの同素体も燃焼すれば十酸化四リンを生じます。
センター試験(2007年)類似

遷移元素化合物の水溶液の性質

Q79 遷移元素の化合物とその水溶液の色に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
硫酸銅(II)水溶液は、銅(II)イオンの存在により赤紫色を示す。
硫酸銅(II)水溶液に含まれる銅(II)イオン(Cu2+)は、水和した状態で青色を呈する。赤紫色を示すのは過マンガン酸イオン(MnO4-)であるため、この記述は誤りである。他の選択肢にある鉄(III)イオンの黄色から褐色、クロム酸イオンの黄色、過マンガン酸イオンの赤紫色は、いずれも遷移元素の化合物が示す特徴的な色として正しい。
センター試験(2011年)類似

化合物の熱分解反応

Q80 炭酸水素ナトリウムを加熱した際に起こる化学変化について、正しい記述はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭酸ナトリウム、水、および二酸化炭素が生成する。
炭酸水素ナトリウムを加熱すると熱分解反応が起こり、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、水(H2O)、二酸化炭素(CO2)に分解されます。この反応では水素分子は発生しません。炭酸水素ナトリウムは加熱により二酸化炭素を放出する性質があるため、ベーキングパウダーの成分として利用されています。
センター試験(2006年)類似

オゾンの同素体と生成条件

Q81 酸素の同素体であるオゾンが、高層大気中で酸素分子から生成される際に必要なエネルギー源として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
紫外線
オゾンは酸素の同素体であり、酸素分子に高エネルギーの紫外線が照射されることで酸素原子へと解離し、その酸素原子が別の酸素分子と反応することで生成されます。赤外線は分子の振動エネルギーを変化させることはありますが、化学結合を切断してオゾンを生成するのに必要なエネルギーは持っていません。
共通テスト(2023年)類似

フッ化水素の性質

Q82 フッ化水素の物理的・化学的性質の理由として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分子間に水素結合が形成されるため、他のハロゲン化水素よりも沸点が高い。
フッ化水素はフッ素原子の電気陰性度が非常に大きいため、分子間で水素結合を形成する。この強い分子間力により、他のハロゲン化水素(HCl, HBr, HI)と比較して沸点が異常に高くなる。フッ化銀は例外的に水に可溶であり、フッ素はハロゲンの中で最も酸化力が強い元素である。
共通テスト(2025年)類似

気体の捕集方法

Q83 銅と希硝酸を反応させて得られる気体である一酸化窒素の捕集方法として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水上置換法
一酸化窒素は水に溶けにくく、空気と反応して二酸化窒素に変化しやすいため、水上置換法で捕集するのが適切である。下方置換法は空気より重く水に溶けやすい気体、上方置換法は空気より軽く水に溶けやすい気体に適している。一酸化窒素は空気と接触すると直ちに酸化されるため、空気との接触を避ける水上置換法が必須となる。
共通テスト(2024年)類似

ステンレス鋼とトタンの構成元素

Q84 金属材料の防食に関する説明として、ステンレス鋼とトタンの原理を比較した記述として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ステンレス鋼は合金全体で耐食性を発揮するが、トタンは表面の亜鉛が鉄の身代わりとなって酸化されることで鉄を守る。
ステンレス鋼はクロムが不動態被膜を形成することで全体として高い耐食性を持つ。対してトタンは、鉄よりもイオン化傾向が大きい亜鉛を表面に被覆することで、亜鉛が優先的に酸化される「犠牲防食」を利用している。このため、トタンは表面に傷がついても亜鉛が溶け出すことで鉄の腐食を抑制できるという特徴がある。
センター試験(2006年)類似

鉄の製錬における化学反応

Q85 鉄の製錬において、酸化鉄(III) Fe2O3 を一酸化炭素 CO で還元して鉄 Fe を得る反応式は、Fe2O3 + 3CO → 2Fe + 3CO2 と表される。この反応において、酸化鉄(III) 1.60トンを完全に反応させたときに生成される鉄の質量として最も適当なものはどれか。ただし、原子量は Fe=56, O=16 とし、反応は完全に進行するものとする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1120 kg
Fe2O3の式量は160である。1.60トン(1600 kg)のFe2O3は、1600 / 160 = 10 kmolである。反応式の係数比より、1 molのFe2O3から2 molのFeが生成されるため、10 kmolのFe2O3からは20 kmolのFeが生成される。鉄の原子量は56であるから、生成される鉄の質量は 20 kmol × 56 kg/kmol = 1120 kg となる。
センター試験(2007年)類似

ハロゲン

Q86 周期表において、最外殻電子を7個持ち、ハロゲンに分類される元素として正しいものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
塩素
ハロゲンは周期表の17族に属する元素の総称であり、最外殻電子を7個持つ。塩素は17族に該当するため、この条件を満たす。一方、ホウ素は13族で最外殻電子は3個、マグネシウムは2族で2個、窒素は15族で5個である。ネオンは18族の希ガスであり、最外殻電子は8個(ヘリウムは2個)であるため、これらはハロゲンではない。
センター試験(2004年)類似

ケイ素の性質

Q87 情報通信技術において重要な役割を果たす光ファイバーの材料と、その化学的性質に関する記述として正しいものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
光ファイバーの材料である二酸化ケイ素は、非晶質のガラス状固体として光を通す性質がある。
光ファイバーは高純度の二酸化ケイ素から作られるが、これは結晶ではなく非晶質のガラス状である。結晶構造を持つと光の散乱が起こりやすいため、通信用には非晶質が適している。ケイ素の単体は半導体としての性質が重要であり、光ファイバーの主成分ではない。
センター試験(2004年)類似

アルミニウムの利用

Q88 人類の歴史において、金属の利用開始時期に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルミニウムは、電気分解などの技術が確立されるまで利用が困難であった。
銅は古くから青銅器として利用されてきたが、アルミニウムは反応性が高く、鉱物から単体を取り出すために高度な電気分解技術を要する。そのため、歴史的に見てアルミニウムの工業的利用は銅よりも大幅に遅れた。アルミニウムの精錬には大量の電力が必要であり、19世紀後半にホール・エルー法が確立されて初めて実用的な生産が可能となった。
センター試験(2010年)類似

塩素の発生

Q89 さらし粉に塩酸を加えたときに起こる反応と、そのとき発生する気体の組み合わせとして最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸化還元反応によって、塩素が発生する。
さらし粉の主成分である次亜塩素酸カルシウムに塩酸を加えると、酸化還元反応が起こり塩素が発生する。この反応では、次亜塩素酸イオン中の塩素原子(酸化数 +1)と塩酸由来の塩化物イオン(酸化数 -1)の間で電子の授受が行われ、より安定な塩素分子(酸化数 0)が生成する。炭酸カルシウムに塩酸を加えた場合の二酸化炭素の発生や、硫化鉄(II)に希塩酸を加えた場合の硫化水素の発生は、いずれも弱酸の遊離反応によるものである。
センター試験(2004年)類似

アルミニウムの化学反応

Q90 アルミニウムの酸化反応 4Al + 3O2 → 2Al2O3 において、0.10 molのアルミニウムを完全に酸化させたときに生成する酸化アルミニウムの質量として最も適切なものはどれか。ただし、酸化アルミニウムの式量を102とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
5.1 g
化学反応式 4Al + 3O2 → 2Al2O3 より、アルミニウム4 molから酸化アルミニウム2 molが生成されるため、物質量比は2:1である。0.10 molのアルミニウムからは 0.10 mol / 2 = 0.05 mol の酸化アルミニウムが生成する。酸化アルミニウムの式量は102であるため、その質量は 0.05 mol × 102 g/mol = 5.1 g と計算される。
センター試験(2005年)類似

二酸化炭素の生成

Q91 炭素(C)を主成分とする化石燃料を完全燃焼させたとき、炭素1.0 molが完全に二酸化炭素(CO2)に変化する際に消費される酸素(O2)の物質量として正しいものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
1.0 mol
炭素の完全燃焼を表す化学反応式は C + O2 → CO2 である。この式から、炭素1 molが反応する際に必要な酸素は1 molであることがわかる。したがって、炭素1.0 molを完全に燃焼させるために必要な酸素の物質量は1.0 molとなる。
センター試験(2004年)類似

沈殿反応

Q92 銀イオンを含む水溶液に塩化ナトリウム水溶液を加えた際に生じる白色沈殿の化学式として正しいものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
AgCl
銀イオン(Ag+)と塩化物イオン(Cl-)が反応すると、難溶性の塩である塩化銀(AgCl)が生成される。この反応は沈殿滴定や定性分析において非常に重要であり、AgClは白色の沈殿として観察される。他の選択肢であるAgNO3は水溶性であり、NaClは試薬として加えた物質、Ag2Oは酸化銀であり、この反応条件では生成されない。
センター試験(2009年)類似

オキソ酸の性質

Q93 酸化数プラス5の窒素原子1個を含むオキソ酸である硝酸が、銅と反応して二酸化窒素を発生させる際の化学反応式として、適切な係数の組み合わせはどれか。Cu + aHNO3 → Cu(NO3)2 + bNO2 + cH2O
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
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✅ 正解
a=4, b=2, c=2
濃硝酸と銅の反応式は Cu + 4HNO3 → Cu(NO3)2 + 2NO2 + 2H2O となる。この反応では、銅が酸化されてCu2+になり、硝酸中の窒素(酸化数プラス5)が還元されて二酸化窒素(酸化数プラス4)になる。電子の授受を合わせると、この係数が導かれる。
センター試験(2010年)類似

窒素の酸化物

Q94 二酸化窒素に関する記述として誤っているものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
二酸化窒素は水上置換によって捕集するのが一般的である。
二酸化窒素は水と容易に反応して硝酸を生じるため、水上置換で捕集することはできない。二酸化窒素は赤褐色の気体であり、常温では二量体である四酸化二窒素と平衡状態にある。これらは窒素酸化物の重要な性質であり、実験上の取り扱いには注意が必要である。
センター試験(2006年)類似

塩素の化合物

Q95 水道水に硝酸銀水溶液を加えた際に生じる反応と、その結果として観察される現象として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
塩化物イオンと銀イオンが反応し、塩化銀の白色沈殿が生じる。
水道水には消毒のために微量の塩素が含まれており、塩化物イオンとして存在している。これに硝酸銀水溶液を加えると、銀イオンと塩化物イオンが反応して水に難溶な塩化銀の白色沈殿を生じる。この反応は水中の塩化物イオンの検出に用いられる一般的な化学反応である。
センター試験(2007年)類似

塩化水素の実験室的製法

Q96 塩化ナトリウムに濃硫酸を加えて加熱した際に塩化水素が発生する化学的理由として、最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
不揮発性の酸である濃硫酸が、揮発性の酸である塩化水素を塩から追い出すため
この反応は、酸の強弱ではなく、揮発性の違いを利用した製法である。濃硫酸は沸点が高く不揮発性の酸であるため、加熱条件下では揮発性の酸である塩化水素をその塩(塩化ナトリウム)から追い出すことができる。この原理は、フッ化水素の製法など他のハロゲン化水素の合成にも共通して適用される。
センター試験(2005年)類似

二酸化炭素の生成

Q97 化石燃料の燃焼に伴う二酸化炭素の生成に関する説明として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
化石燃料に含まれる炭素は、燃焼過程で酸素と結合し、化学エネルギーを放出する。
化石燃料の燃焼は、燃料中の炭素や水素が酸素と激しく反応して酸化される過程であり、この際に多量の熱エネルギーを放出する発熱反応である。炭素は酸素と結合して二酸化炭素となり、水素は酸素と結合して水(H2O)となる。これは還元反応ではなく酸化反応であり、エネルギー利用の観点から重要である。
センター試験(2008年)類似

アンモニアの工業的製法

Q98 アンモニアの工業的製法であるハーバー・ボッシュ法に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
窒素と水素を高温・高圧下で反応させるプロセスである
ハーバー・ボッシュ法は、窒素と水素を高温・高圧条件下で、鉄を主成分とする触媒を用いてアンモニアを合成する手法である。この反応では窒素分子中の窒素原子の酸化数が0から-3に変化するため、酸化還元反応に分類される。他の選択肢は、触媒の有無や反応条件、酸化還元の分類において事実と異なる。
センター試験(2013年)類似

銅の電解精錬

Q99 粗銅を陽極、純銅を陰極として硫酸銅(II)水溶液中で電気分解を行う銅の電解精錬において、陽極の下に沈殿する陽極泥に含まれる金属として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
銅の電解精錬では、粗銅に含まれる金属のうち、銅よりもイオン化傾向が大きい金属は陽イオンとなって水溶液中に溶け出します。一方、銅よりもイオン化傾向が小さい金や銀などの金属は、陽極でイオン化することなく、陽極が崩れるとともにそのまま金属の状態で底に沈殿します。これが陽極泥です。亜鉛、鉄、アルミニウムは銅よりもイオン化傾向が大きいため、陽イオンとして水溶液中に溶け出します。
センター試験(2010年)類似

金属の性質

Q100 金属の性質や合金に関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
カルシウムは水と反応して水素を発生させるが、アルミニウムは水と反応して激しく水素を発生させる。
アルミニウムは表面に緻密な酸化被膜を形成するため、常温の水とはほとんど反応しない。したがって、アルミニウムが水と激しく反応するという記述は誤りである。銀は金属の中で最も電気伝導性が高い。水銀と他の金属の合金はアマルガムと呼ばれ、スズは両性金属として強塩基に溶ける性質を持つ。
センター試験(2005年)類似

アンモニアソーダ法

Q101 アンモニアソーダ法において、炭酸ナトリウムを1.0 mol製造するために必要な炭酸カルシウムの物質量として、最も適当なものはどれか。ただし、発生する二酸化炭素はすべて利用するものとする。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
1.0 mol
アンモニアソーダ法の化学反応式全体は、2NaCl + CaCO3 → Na2CO3 + CaCl2 である。この式から、炭酸ナトリウム(Na2CO3)が1 mol生成されるとき、原料となる炭酸カルシウム(CaCO3)は化学量論的に1 mol必要であることがわかる。塩化ナトリウム(NaCl)については2 mol必要となるため、炭酸ナトリウム1 molあたりの物質量比は、炭酸カルシウムに対しては1対1、塩化ナトリウムに対しては2対1の関係にある。
センター試験(2006年)類似

塩素の化合物の性質

Q102 海水中に含まれる塩類に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
海水中に含まれる塩類の中で、質量パーセント濃度が最も高いのは塩化ナトリウムである。
海水には様々な塩類が溶け込んでおり、その中で最も多く含まれているのは塩化ナトリウム(NaCl)である。塩化マグネシウムや塩化カルシウムなども海水中に存在するが、塩化ナトリウムの含有量が圧倒的に多い。海水中の塩類組成は、地球上の海洋において比較的安定している。
センター試験(2006年)類似

オゾンとヨウ化カリウムの反応

Q103 オゾンがヨウ化カリウム水溶液と反応する際の化学変化に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
オゾンは酸化剤として働き、ヨウ化カリウムを酸化してヨウ素を遊離させる。
オゾンは非常に強い酸化作用を持つ物質である。ヨウ化カリウム水溶液と反応すると、オゾン自身は還元されて酸素になり、ヨウ化物イオンを酸化してヨウ素を遊離させる。この遊離したヨウ素は、デンプンと反応してヨウ素デンプン反応を起こし、青紫色を呈する。この性質を利用して、オゾンの検出が行われる。
センター試験(2005年)類似

金属の反応性

Q104 金属のイオン化傾向に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
カルシウムは水と反応して水素を発生させる。
金属のイオン化傾向において、水素よりもイオン化傾向が大きい金属は、酸や水と反応して水素を発生させる。銅や白金は水素よりもイオン化傾向が小さいため、希硫酸とは反応しない。カルシウムは非常にイオン化傾向が大きく、常温の水とも激しく反応して水素を発生させる。アルミニウムは希塩酸などとは反応するが、水とは不動態を形成しやすいため常温では反応しない。
センター試験(2011年)類似

難溶性塩の生成

Q105 水溶液中のイオンに関する記述として、難溶性塩の生成の観点から誤っているものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
バリウムイオンと塩化物イオンが反応すると、赤褐色の沈殿が生じる。
バリウムイオンと塩化物イオンは、いずれも水溶性の塩を形成しやすく、沈殿を生じない。一方、銀イオンとクロム酸イオンはクロム酸銀(赤褐色)、銀イオンと塩化物イオンは塩化銀(白色)、バリウムイオンと硫酸イオンは硫酸バリウム(白色)の沈殿をそれぞれ生じる。
共通テスト(2023年)類似

金属イオンの系統分離

Q106 金属イオンの系統分離において、アンモニア水を加えた際に水酸化物として沈殿する金属イオンの性質として、最も適切な説明はどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
亜鉛イオンはアンモニア水で沈殿し、過剰のアンモニア水に溶けてテトラアンミン亜鉛(II)イオンとなる
アンモニア水を加えると、多くの金属イオンは水酸化物として沈殿する。このうち、亜鉛イオンや銅(II)イオンは、過剰のアンモニア水を加えるとアンミン錯体を形成して再び溶解する。一方、アルミニウムイオンや鉄(III)イオンは過剰のアンモニア水には溶けない。この性質の差を利用して、系統分離の各段階で特定のイオンを分離・回収することが可能となる。
センター試験(2006年)類似

オゾンとヨウ化カリウムの反応

Q107 オゾンとヨウ化カリウム水溶液の反応を化学反応式で表したとき、反応物と生成物の係数の組み合わせとして正しいものはどれか。なお、反応式は O3 + 2KI + H2O → I2 + 2KOH + O2 とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
O3の係数は1、I2の係数は1、KOHの係数は2である
提示された化学反応式 O3 + 2KI + H2O → I2 + 2KOH + O2 において、各原子の数を左右で比較すると、左辺の酸素原子はオゾン(3)、水(1)、ヨウ化カリウム(0)で計4個、右辺はヨウ素(0)、水酸化カリウム(2)、酸素(2)で計4個となり、各元素の原子数が保存されている。このとき、O3の係数は1、I2の係数は1、KOHの係数は2となる。

有機化合物(93問)の一問一答問題

センター試験(2009年)類似

元素分析装置

Q1 ある有機化合物 3.0 mg を完全燃焼させたところ、塩化カルシウム管の質量が 1.8 mg 増加し、ソーダ石灰管の質量が 8.8 mg 増加した。この化合物に含まれる水素の質量パーセントは何%か。ただし、原子量は H=1.0, C=12, O=16 とする。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
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✅ 正解
6.7 %
塩化カルシウム管の質量増加分 1.8 mg は生成した水の質量である。水の分子量は 18 であるため、含まれる水素の質量は 1.8 mg × (2.0 / 18) = 0.2 mg となる。試料全体の質量は 3.0 mg であるから、水素の質量パーセントは (0.2 mg / 3.0 mg) × 100 = 6.66… % となり、約 6.7 % と求められる。
センター試験(2014年)類似

コルベ・シュミット反応とエステル化

Q2 フェノールからサリチル酸を経由してサリチル酸メチルを合成する一連の反応において、サリチル酸ナトリウムからサリチル酸を得る工程で希硫酸を用いる理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
弱酸の遊離反応を利用してサリチル酸を析出させるため
コルベ・シュミット反応で得られるサリチル酸ナトリウムは塩の状態であるため、より強酸である硫酸を加えることで、弱酸の遊離反応が起こり、サリチル酸が遊離して析出します。この操作は、続くエステル化工程の前に原料となるサリチル酸を単離するために不可欠なプロセスです。
センター試験(2014年)類似

分子内脱水

Q3 エタノールからエチレンを合成する実験において、発生した気体を捕集する方法と、その理由として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
水上置換法であり、エチレンは水に溶けにくいため。
エチレンは水に溶けにくい性質を持つため、実験室での捕集には水上置換法が適している。また、この実験では温度計の球部を反応液中に浸すことで、正確な反応温度を測定する必要がある。エチレンは炭素原子間の二重結合により平面構造を持つ分子である。
センター試験(2006年)類似

エタノールの酸化生成物

Q4 エタノールからアセトアルデヒドを経て酢酸へと酸化が進む過程において、アセトアルデヒドが示す化学的性質の原理として正しいものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルデヒド基の還元性により、銀鏡反応やフェーリング反応を示す。
アセトアルデヒドはアルデヒド基(-CHO)を有しており、この基が自身は酸化されてカルボキシ基になる一方で、相手を還元する強い還元性を持っています。この性質により、銀鏡反応やフェーリング反応が起こります。酸性を示すのは酢酸などのカルボン酸であり、アセトアルデヒドは中性です。ヨードホルム反応はメチル基が関与する反応であり、アルデヒド基そのものの反応ではありません。
センター試験(2013年)類似

アミノ基

Q5 ベンゼン環に直接アミノ基が結合した構造を持つ化合物であるアニリンに関する記述として、誤っているものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アニリンの構造にはヒドロキシ基が含まれる
アニリンはベンゼン環にアミノ基が直接結合した芳香族アミンであり、分子式は C6H5NH2 です。ニトロベンゼンをスズと塩酸などで還元することで合成されます。アミノ基は塩基性を示しますが、ヒドロキシ基(-OH)はフェノール類などに含まれる官能基であり、アニリンの構造には含まれません。
共通テスト(2021年)類似

ザイツェフ則

Q6 3-ペンタノールを酸触媒下で加熱して分子内脱水反応を行う際、生成するアルケンの幾何異性体に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
生成する2-ペンテンにはシス-トランス異性体が存在する。
3-ペンタノールから脱水反応が起こると、2-ペンテンが生成します。2-ペンテンの二重結合を挟む炭素原子にはそれぞれ水素原子とメチル基(またはエチル基)が結合しているため、シス型とトランス型の幾何異性体が存在します。ザイツェフ則に従うと、より安定な内部アルケンである2-ペンテンが優先的に生成するため、この異性体が生じることになります。
センター試験(2013年)類似

アミノ基

Q7 窒素原子に二つの水素原子が結合した構造を持ち、有機化合物において塩基性を示す官能基として最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アミノ基
アミノ基は窒素原子に二つの水素原子が結合した構造(-NH2)を持つ官能基であり、孤立電子対を持つため塩基性を示します。一方、スルホ基(-SO3H)やカルボキシ基(-COOH)は酸性を示し、アルデヒド基(-CHO)は還元性を持つなど、それぞれの官能基によって化学的性質が大きく異なります。
共通テスト(2021年)類似

ナフタレンの酸化反応

Q8 ナフタレンから無水フタル酸を合成する工業的プロセスに関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酸化バナジウムを触媒として用いる酸化反応である。
ナフタレンから無水フタル酸への変換は、酸化バナジウムを触媒とする気相酸化反応として知られている。この反応は工業的に重要であり、プラスチックの可塑剤などの原料となる無水フタル酸を製造するために用いられる。選択肢にあるo-キシレンは無水フタル酸の原料となり得る物質であり、ナフタレンの生成物ではない。
センター試験(2009年)類似

アルカンの性質

Q9 アルカンの性質に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
メタンは天然ガスの主成分であり、アルカンはシクロアルカンと比較して分子中の水素原子の割合が大きい。
アルカンは一般式 CnH2n+2 で表され、シクロアルカン CnH2n よりも水素原子の比率が高い。ブタン(C4H10)の構造異性体は、ブタンとイソブタンの2種類であり、3種類ではない。また、アルカンの単結合は自由に回転可能である。完全燃焼の反応式 CnH2n+2 + (3n+1)/2 O2 → nCO2 + (n+1)H2O より、生成する水の物質量(n+1)は二酸化炭素の物質量(n)よりも常に多くなる。
センター試験(2011年)類似

構造異性体

Q10 構造異性体に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分子式が同じで、原子の結合順序が異なる化合物の関係をいう。
構造異性体とは、分子式が同一でありながら、原子の結合順序や官能基の位置、種類が異なるために性質が異なる化合物の関係を指す。鏡像関係にあるものは立体異性体の一種であり、構造異性体とは区別される。また、アルコールとエーテルのように、分子式が同じで官能基が異なる場合も構造異性体の関係に含まれる。
センター試験(2007年)類似

構造異性体

Q11 次の化合物の組み合わせのうち、構造異性体の関係にあるものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
エタノールとジメチルエーテル
エタノールとジメチルエーテルは、いずれも分子式がC2H6Oであり、分子式が同一である。前者はヒドロキシ基を持つアルコールであり、後者はエーテル結合を持つエーテルであるため、原子の結合順序が異なり、構造異性体の関係にある。一方、エチルメチルエーテルと2-メチル-1-プロパノールは分子式が異なるため、異性体の関係には該当しない。
センター試験(2010年)類似

不飽和炭化水素の燃焼と付加反応

Q12 分子式 C7H12 で表される炭化水素において、臭素水を用いた付加反応の実験を行った。この炭化水素 1.0 mol に対して、臭素 Br2 が最大で 1.0 mol 付加した。この結果から推測される構造的特徴として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二重結合を1つ持つ環状構造
不飽和炭化水素の付加反応において、臭素 Br2 は二重結合や三重結合に対して付加する。分子式 C7H12 は一般式 CnH2n-2 に相当し、不飽和度は2である。1.0 mol の炭化水素に 1.0 mol の Br2 が付加したということは、分子内に二重結合が1つ存在し、残りの不飽和度1は環状構造によって占められていると判断できる。したがって、環状構造と二重結合を併せ持つ構造が妥当である。
センター試験(2013年)類似

アミノ基

Q13 アミノ基がベンゼン環に直接結合している場合、その化合物が塩基性を示す理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
窒素原子上の孤立電子対が水素イオンを受け取ることができるため
アミノ基に含まれる窒素原子は、価電子のうち結合に使われていない孤立電子対を持っています。この孤立電子対が水素イオン(H+)と配位結合を形成できるため、アミン類は塩基性を示します。芳香族アミンであるアニリンの場合、孤立電子対がベンゼン環と共鳴するため脂肪族アミンより塩基性は弱まりますが、依然として塩基としての性質を保持しています。
共通テスト(2022年)類似

アルケンの構造と回転

Q14 炭素炭素二重結合の回転制限によって生じる現象や構造に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルケンの炭素炭素二重結合は、単結合と同様に自由に回転できるため、常に安定な立体配座をとる。
アルケンの炭素炭素二重結合は、パイ結合の存在により回転が固定されています。そのため、単結合のように自由に回転することはできません。この回転の制限が、シス-トランス異性体などの幾何異性体を生む原因となります。また、二重結合に関与する炭素原子およびその結合手は、同一平面上に配置されるのが一般的です。
センター試験(2005年)類似

燃焼分析

Q15 炭素、水素、酸素からなる有機化合物があり、その分子式は C8HnO2 と表される。この化合物 34 mg を完全燃焼させたところ、18 mg の水が得られた。この化合物の分子式における水素原子の数 n として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。ただし、原子量は H = 1.0, C = 12, O = 16 とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
8
有機化合物の完全燃焼において、化合物中の水素原子はすべて水(H2O)になる。得られた水 18 mg は 1.0 mmol であり、これに含まれる水素原子の物質量は 2.0 mmol である。化合物の分子式を C8HnO2 とすると、分子量は 128 + n と表される。化合物 34 mg 中に含まれる水素原子の物質量は {34 / (128 + n)} * n mmol となり、これが 2.0 mmol に等しいことから方程式を解くと n = 8 と求まる。
共通テスト(2026年)類似

フェノールの合成

Q16 ベンゼンスルホン酸ナトリウムを水酸化ナトリウムとともに加熱し、フェノキシドを得る反応の名称として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルカリ融解
ベンゼンスルホン酸ナトリウムに強塩基である水酸化ナトリウムを加え、高温で加熱する反応はアルカリ融解と呼ばれます。この過程でスルホン酸基がヒドロキシ基に置換され、フェノキシドナトリウムが生成されます。これは芳香族求核置換反応の一種であり、フェノールの工業的製法として知られる重要な反応です。
共通テスト(2022年)類似

フェノールのニトロ化

Q17 フェノールのニトロ化反応に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
フェノールはベンゼンよりもニトロ化されやすく、混酸を用いることで段階的にニトロ基が導入される。
フェノール基はベンゼン環に対して電子を供与する性質があるため、ベンゼン環の電子密度を高め、親電子置換反応であるニトロ化を促進する。この反応は段階的に進行し、ニトロフェノール、ジニトロフェノールを経て、最終的にピクリン酸として知られる2,4,6-トリニトロフェノールが生成する。
共通テスト(2026年)類似

フェノールの合成

Q18 フェノールの工業的製法であるアルカリ融解において、反応が進行する主な化学的要因として正しいものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
芳香族求核置換反応によるスルホン酸基の置換
アルカリ融解は、高温・強塩基条件下で水酸化物イオンがベンゼン環上のスルホン酸基を攻撃し、脱離させる芳香族求核置換反応です。ベンゼン環は電子密度が高いため、通常の条件下では求核攻撃を受けにくいですが、高温かつ強塩基を用いることでこの反応が進行し、フェノキシドが生成されます。
センター試験(2005年)類似

燃焼分析

Q19 有機化合物の元素分析(燃焼分析)において、試料を完全に燃焼させて生じた二酸化炭素と水を定量する実験操作に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
燃焼管の下流に、まず塩化カルシウム管、次にソーダ石灰管の順に接続して、それぞれ水と二酸化炭素を吸収させる。
ソーダ石灰は二酸化炭素だけでなく水も吸収するため、先に水のみを吸収する塩化カルシウム管に通し、その後に二酸化炭素を吸収するソーダ石灰管に通す必要がある。不完全燃焼を防ぐために用いるのは酸化剤である酸化銅(II)であり、還元銅は窒素酸化物を窒素に還元するために用いる。また、酸素の質量は試料全体の質量から炭素と水素の質量を引いて間接的に求める。
センター試験(2014年)類似

分子間脱水

Q20 エタノールの脱水反応において、加熱温度を130から140度から約170度に上げた場合に生成する主生成物として正しいものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
エチレン
エタノールと濃硫酸の混合物を加熱する際、130から140度では分子間脱水によりジエチルエーテルが生成しますが、170度付近まで温度を上げると分子内脱水が優先的に起こり、エチレンが生成します。温度条件は反応経路を決定する重要な因子です。
センター試験(2009年)類似

二重結合をもたない分子

Q21 分子内の炭素原子間や他の原子との間に二重結合を一切含まず、すべて単結合からなる飽和構造を持つ分子として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
エタノール
二重結合をもたない飽和構造の分子を特定する問題である。二酸化炭素は炭素と酸素の間に二重結合があり、酢酸やアセトアルデヒドはカルボニル基の炭素と酸素の間に二重結合が存在する。また、プロペンは炭素間に二重結合を持つ不飽和炭化水素である。一方、エタノールは炭素と炭素、および炭素と酸素の結合がすべて単結合であり、二重結合をもたない飽和構造の分子である。
センター試験(2010年)類似

ニトロベンゼンの還元

Q22 ニトロベンゼンをスズと濃塩酸を用いて還元し、アニリンを合成する反応に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
反応の進行に伴い、ニトロベンゼンの油滴が水溶液中に溶解して消失する。
ニトロベンゼンをスズと濃塩酸で還元すると、生成したアニリンは塩酸と反応して水溶性の塩酸塩(塩化アニリニウム)となる。そのため、反応前は水に不溶で油滴として存在していたニトロベンゼンが、反応の進行とともに水溶液中に溶解し、油滴が消失する。アニリンは空気中で酸化されやすく、放置すると褐色に変色する。また、反応後の溶液に強塩基である水酸化ナトリウムを加えると、アニリンが遊離して油状の液体として分離する。
共通テスト(2021年)類似

アルコールの酸化

Q23 次の4つのアルコール(1-プロパノール、2-プロパノール、2-メチル-2-プロパノール、1-ブタノール)のうち、酸化したときにケトンを生成するものの個数として正しいものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
1個
アルコールの酸化において、第二級アルコールが酸化されるとケトンが生成する。提示されたアルコールのうち、1-プロパノールと1-ブタノールは第一級アルコールであり、酸化されるとアルデヒドを経てカルボン酸になる。2-プロパノールは第二級アルコールであり、酸化されるとケトン(アセトン)になる。2-メチル-2-プロパノールは第三級アルコールであり、通常は酸化されない。したがって、ケトンを生成するのは2-プロパノールの1個のみである。
センター試験(2005年)類似

光学異性体

Q24 光学異性体に関する記述として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
鏡像関係にある二つの異性体は、平面偏光を回転させる性質が互いに逆である。
光学異性体は、鏡像関係にあるため、旋光性(平面偏光を回転させる性質)が互いに逆向きであるという特徴を持つ。構造異性体は結合順序が異なるものを指し、幾何異性体は二重結合などの回転制限によって生じるため、これらは光学異性体とは分類が異なる。また、光学異性体同士は物理的性質が同一であるため、通常の蒸留では分離できない。
共通テスト(2022年)類似

アルケンのオゾン分解生成物

Q25 アルケンをオゾンで処理した後に還元的に分解すると、二重結合が切断されてカルボニル化合物が生成する。あるアルケンAをオゾン分解したところ、ヨードホルム反応を示さないアルデヒドBと、ヨードホルム反応を示すケトンCが生成した。この反応に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
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✅ 正解
アルデヒドBはホルムアルデヒドである可能性がある。
アルケンのオゾン分解では、二重結合の両端の炭素原子がそれぞれカルボニル基に変換される。ヨードホルム反応は、アセチル基(CH3CO-)を持つ化合物やエタノールが示す。アルデヒドBがヨードホルム反応を示さないためには、アセチル基構造を持たない必要がある。ホルムアルデヒド(HCHO)はアセチル基を持たないため、この条件を満たす。一方、ケトンCがヨードホルム反応を示すためには、カルボニル基に隣接するメチル基が必要である。
共通テスト(2026年)類似

不斉炭素原子

Q26 不斉炭素原子の定義として最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
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✅ 正解
炭素原子に4つの異なる原子または原子団が結合しているもの
不斉炭素原子とは、中心となる炭素原子に対して、4つの異なる原子や原子団が結合している炭素原子を指す。この構造を持つ分子は、鏡像関係にあるが重ね合わせることができない光学異性体(鏡像異性体)を生じさせる原因となる。二重結合や三重結合を持つ炭素は、結合している原子団の数が4つ未満であるため、不斉炭素原子にはなり得ない。
センター試験(2009年)類似

炭化水素の燃焼と付加反応

Q27 不飽和炭化水素に水素を付加させて飽和炭化水素にする反応に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
アルケンに水素を付加させると、炭素間の二重結合が単結合になり、アルカンが生成する。
アルケンは炭素間二重結合を1個持ち、水素が付加すると単結合となってアルカンが生成する。アルキンに水素を完全に付加させると、三重結合がすべて単結合になりアルカンになる。水素の付加反応には一般に白金やニッケルなどの金属触媒が必要である。炭素数4の直鎖状アルケン(1-ブテンまたは2-ブテン)に水素を付加させるとブタン(C4H10)が生成するが、ブタンは不斉炭素原子を持たない。
センター試験(2005年)類似

アルコールの酸化

Q28 次のアルコールのうち、酸化剤(酸性二クロム酸カリウム水溶液など)を加えて加熱した際に、反応が進行しにくいものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
2-メチル-2-プロパノール
2-メチル-2-プロパノールは第三級アルコールであり、ヒドロキシ基が結合している炭素原子に水素原子が結合していない。そのため、酸化反応によって炭素骨格を破壊しない限り、カルボニル基を形成することができず、酸化されにくい。他の選択肢である1-プロパノールやエタノールは第一級アルコール、2-プロパノールは第二級アルコールであり、いずれも酸化反応が進行する。
共通テスト(2021年)類似

アルコールの酸化

Q29 アルコールの酸化反応に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
第一級アルコールを穏やかに酸化するとアルデヒドが生成し、さらに酸化するとカルボン酸になる。
アルコールの酸化反応は、ヒドロキシ基が結合している炭素原子の水素原子の数によって異なる。第一級アルコールは酸化されるとアルデヒドになり、さらに酸化されるとカルボン酸になる。第二級アルコールは酸化されるとケトンになり、それ以上は通常酸化されない。第三級アルコールはヒドロキシ基が結合している炭素原子に水素原子がないため、通常は酸化されない。
センター試験(2012年)類似

燃焼分析

Q30 炭素、水素、酸素からなる有機化合物A 84 mg を酸素中で完全燃焼させたところ、水 36 mg と二酸化炭素 176 mg が得られた。化合物Aの組成式として最も適当なものはどれか。ただし、原子量は H = 1.0、C = 12、O = 16 とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
C2H2O
生成した水 36 mg 中の水素の質量は 36 * (2.0 / 18) = 4.0 mg(4.0 mmol)、二酸化炭素 176 mg 中の炭素の質量は 176 * (12 / 44) = 48 mg(4.0 mmol)である。化合物A中の酸素の質量は 84 – (4.0 + 48) = 32 mg(2.0 mmol)となる。各元素のモル比は C : H : O = 4.0 : 4.0 : 2.0 = 2 : 2 : 1 となり、組成式は C2H2O である。
センター試験(2007年)類似

酢酸の合成

Q31 酢酸の工業的な合成方法として最も適切な記述はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
アセトアルデヒドを酸化することで得られる
酢酸は、アセトアルデヒドを酸化させることで合成される。工業的には、エチレンを触媒存在下で酸化してアセトアルデヒドを得て、さらにそれを酸化する工程が一般的である。加水分解によって得られるのはエステルやアミドなどの誘導体であり、酢酸そのものの合成経路としては不適切である。シュウ酸は還元性を持つジカルボン酸であり、無水酢酸は酢酸を脱水縮合して得られる物質である。
共通テスト(2026年)類似

エステルの加水分解と構成成分

Q32 エステルの加水分解に関する記述として、最も適当なものを次の中から選べ。なお、対象とするエステルは、アセトアルデヒドの酸化によって得られるカルボン酸と、酸化するとケトンを生じる二級アルコールから構成されている。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
酢酸と2-ブタノールから生成されるエステルである。
エステルの加水分解によりカルボン酸とアルコールが得られる。アセトアルデヒドを酸化すると酢酸が得られるため、このエステルの酸成分は酢酸である。また、酸化してケトンを生じるアルコールは二級アルコールである。選択肢のうち、2-ブタノールは二級アルコールであり、これを酸化するとメチルエチルケトンを生じる。したがって、酢酸と2-ブタノールから生成される酢酸sec-ブチルが条件を満たす。
センター試験(2009年)類似

2-ブタノールの性質

Q33 2-ブタノールに関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
ナトリウムと反応すると、水素を発生する。
2-ブタノールは第二級アルコールであり、ヒドロキシ基を持つためナトリウムと反応して水素を発生する。塩化鉄(III)との呈色反応はフェノール類特有のものであり、2-ブタノールは反応しない。また、第二級アルコールを酸化するとケトンであるメチルエチルケトンが生成されるため、アルデヒドは生じない。構造中にCH3CH(OH)-基を持つため、ヨードホルム反応は陽性を示す。
センター試験(2014年)類似

不飽和結合の付加反応

Q34 有機化合物の性質に関する記述として、臭素水の色を速やかに消す反応を示す物質はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
シクロヘキセン
臭素水の色を消す反応は、炭素間の二重結合や三重結合を持つ不飽和炭化水素による付加反応である。シクロヘキセンは分子内に炭素間の二重結合を持つ不飽和炭化水素であり、臭素と付加反応を起こして無色の1,2-ジブロモシクロヘキサンを生成するため、臭素水の色を消す。一方、シクロヘキサンやベンゼンは飽和炭化水素や芳香族化合物であり、通常の条件下では臭素水と付加反応を起こさない。
センター試験(2010年)類似

構造異性体

Q35 化合物B(2-プロパノール)の性質に関する記述として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
分子内に CH3CH(OH)- の構造を持つ二次アルコールであるため、ヨードホルム反応を示し、酸化されるとアセトンになる。
2-プロパノールは、ヨードホルム反応の呈色条件であるCH3CH(OH)-の構造を持つ。また、ヒドロキシ基が結合している炭素原子に水素原子が1個結合している二次アルコールであるため、酸化されると水素分子を失ってケトンであるアセトン(CH3COCH3)を生じる。
センター試験(2004年)類似

構造異性体

Q36 分子式がC4H10で表される鎖状の飽和炭化水素には、直鎖状のブタンと枝分かれのある2-メチルプロパンが存在する。このように、分子式が同じで原子の結合の仕方が異なる化合物同士の関係を何と呼ぶか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
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✅ 正解
構造異性体
分子式が同一でありながら、原子の結合順序や骨格構造が異なる化合物を構造異性体と呼ぶ。C4H10の場合、炭素鎖が直鎖状のブタンと、炭素鎖が枝分かれした2-メチルプロパン(イソブタン)の2種類が存在する。これらは物理的・化学的性質が異なるため、別の物質として扱われる。
センター試験(2004年)類似

アルコールおよびアルデヒドの酸化

Q37 第1級アルコールであるエタノールを酸化した際に得られる生成物として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
アセトアルデヒド
第1級アルコールを酸化すると、まずアルデヒドが生成され、さらに酸化が進むとカルボン酸が生成される。エタノール(CH3CH2OH)を酸化すると、アセトアルデヒド(CH3CHO)を経て酢酸(CH3COOH)となる。アセトンは第2級アルコールである2-プロパノールを酸化した際に得られるケトンであり、エタンやプロパンはアルカンであるため、酸化生成物としては不適切である。
センター試験(2006年)類似

フェノールとサリチル酸の共通性質

Q38 フェノールとサリチル酸の化学的性質の差異について、誤っている記述はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
サリチル酸はフェノール性ヒドロキシ基を持たないため、塩化鉄(III)と反応しない
サリチル酸はカルボキシ基とフェノール性ヒドロキシ基の両方を持つ化合物である。フェノール性ヒドロキシ基を持つ化合物は、塩化鉄(III)水溶液を加えると特有の呈色(紫色など)を示す。したがって、サリチル酸はこの呈色反応を示す。一方、炭酸水素ナトリウムは弱酸であるフェノールとは反応しないが、より酸性度の強いカルボキシ基を持つサリチル酸とは反応して二酸化炭素を発生させる。これらは有機化合物の官能基による性質の違いを問う典型的な事項である。
センター試験(2005年)類似

アルコールの酸化

Q39 アルコールの酸化反応において、第三級アルコールが酸化されにくい理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
ヒドロキシ基が結合している炭素原子に水素原子が結合していないため。
アルコールの酸化反応は、ヒドロキシ基が結合している炭素原子から水素原子が引き抜かれる過程を含む。第一級および第二級アルコールは、この炭素原子に少なくとも1つ以上の水素原子が結合しているため酸化が可能である。しかし、第三級アルコールではこの炭素原子に水素原子が結合しておらず、酸化による脱水素反応が起こらないため、通常の条件下では酸化されにくい。
共通テスト(2025年)類似

無水フタル酸の合成

Q40 ナフタレンの空気酸化反応に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
五酸化二バナジウムを触媒に用いると、ナフタレンから無水フタル酸が生成される。
ナフタレンを五酸化二バナジウム触媒存在下で空気酸化すると、ベンゼン環が酸化されてカルボキシ基を生じ、脱水縮合を経て環状の無水フタル酸が生成される。無水マレイン酸はベンゼンやブテンの酸化で得られる物質であり、無水フタル酸は環状構造を持つ酸無水物であるため、他の選択肢は誤りである。
センター試験(2013年)類似

銀鏡反応

Q41 エタノールを酸化して得られる生成物を調べる実験において、銀鏡反応を利用する場合の操作として誤っているものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
アルデヒド基の検出において、フェーリング液を用いた反応と比較すると、銀鏡反応は酸性条件下でしか進行しないため注意が必要である。
銀鏡反応およびフェーリング反応は、いずれもアルデヒド基の還元性を利用した検出反応であり、どちらも塩基性条件下で進行する。酸性条件下では銀イオンや銅(II)イオンの錯体形成が阻害されるため反応は起こらない。また、銀鏡反応後の廃液には爆発性の高い窒化銀などが生成する可能性があるため、速やかに酸で中和処理を行う必要がある。
共通テスト(2022年)類似

アルケンのオゾン分解生成物

Q42 アルケンのオゾン分解反応において、二重結合が切断されて生成する生成物の組み合わせを決定する要因として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
二重結合を構成する各炭素原子に結合している置換基の種類と数
アルケンのオゾン分解は、二重結合部位で炭素鎖が切断され、それぞれの炭素原子がカルボニル基(C=O)へと酸化される反応である。生成物の構造は、元のアルケンの二重結合を構成する2つの炭素原子に、それぞれどのような置換基(水素原子、アルキル基など)が結合していたかによって一意に決定される。したがって、置換基の種類と数が生成物を決定する主要な要因となる。
センター試験(2005年)類似

フェーリング反応

Q43 フェーリング反応において、アルデヒド基がフェーリング液中の銅(II)イオンを還元する際、アルデヒド基自身はどのような官能基に変化するか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
カルボキシ基
フェーリング反応において、アルデヒド基は還元剤として働き、自身は酸化されてカルボキシ基へと変化する。この反応により、アルデヒドは対応するカルボン酸(塩基性条件下ではカルボン酸塩)となる。この酸化還元反応の過程で、フェーリング液中の銅(II)イオンが還元され、酸化銅(I)の赤色沈殿が生じる。
センター試験(2011年)類似

クメン法

Q44 クメン法における反応過程の説明として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
クメンを酸化すると、ヒドロペルオキシ基を持つ中間体が生成される。
クメン法では、クメンの側鎖の炭素原子に酸素分子が挿入され、クメンヒドロペルオキシド(C6H5-C(CH3)2-O-OH)が生成される。この中間体に含まれるヒドロペルオキシ基(-O-OH)が、後の酸触媒による転位反応を経てフェノールとアセトンに分解される。この過程は酸化反応であり、還元反応ではない。
センター試験(2005年)類似

インジゴの分類と色

Q45 天然染料であるインジゴに関する記述として、最も適当なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
植物から得られる染料であり、青色を呈する。
インジゴは古くから藍などの植物から抽出されてきた代表的な植物染料であり、その特徴的な色は青色である。一方、アリザリンなどは植物由来の赤色染料として知られるが、インジゴとは化学的性質や呈色が異なる。天然染料の分類において、インジゴは植物由来の青色染料として明確に定義される。
センター試験(2006年)類似

石油化学製品の原料

Q46 石油化学工業において、原油を蒸留して得られるナフサを熱分解することで生成され、化学工業の基礎原料として最も多量に利用される物質の組み合わせとして適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
エチレン、プロピレン、ベンゼン
石油化学工業では、原油を分留して得られるナフサを高温で熱分解(クラッキング)し、エチレン、プロピレン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの基礎化学品を製造します。これらはプラスチックや合成繊維、医薬品など多種多様な製品の出発物質となります。アセトンやサリチル酸などは、これらの基礎原料からさらに化学変換を経て合成される誘導体です。
センター試験(2013年)類似

環状炭化水素の一般式

Q47 炭素数が6で、二重結合を1つ持つ環状炭化水素(シクロアルケン)の1分子に含まれる水素原子の数として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
10
二重結合を1つ持つ環状炭化水素(シクロアルケン)は、環の形成によって水素原子が2個、二重結合の形成によってさらに水素原子が2個減少するため、一般式は CnH2n-2 となる。炭素数 n = 6 を代入すると、水素原子の数は 2 * 6 – 2 = 10 となる。なお、環状で二重結合を持たないシクロヘキサンの場合は C6H12 となる。
センター試験(2006年)類似

炭化水素の完全燃焼

Q48 炭化水素 CnHm 1 molが完全燃焼するときに消費される酸素の物質量 (mol) を表す式として正しいものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
n + m/4
炭化水素 CnHm の完全燃焼では、炭素原子がすべて CO2 に、水素原子がすべて H2O になる。化学反応式は CnHm + (n + m/4) O2 -> n CO2 + (m/2) H2O と表されるため、炭化水素 1 mol の完全燃焼に必要な酸素の物質量は (n + m/4) mol となる。
センター試験(2004年)類似

エステルの燃焼

Q49 分子式が CnH2nO2 で表されるエステル 120 mg を酸素中で完全燃焼させたところ、二酸化炭素 176 mg が得られた。このとき同時に生成した水の質量として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。ただし、H = 1.0, C = 12, O = 16 とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
72 mg
分子式CnH2nO2のエステルが完全燃焼すると、1 molからn molの二酸化炭素とn molの水が生成する。エステル120 mgから二酸化炭素176 mg(4.0 mmol)が生成したことから、n = 2(分子式C2H4O2、分子量60)と決定できる。このときエステルは2.0 mmol反応しており、生成する水もn倍の4.0 mmolとなる。水の分子量は18であるため、生成する水の質量は4.0 mmol * 18 g/mol = 72 mgとなる。
センター試験(2005年)類似

フロン

Q50 かつて冷媒や洗浄剤として広く利用されていたが、揮発性が高く、成層圏に達するとオゾン層を破壊する性質を持つため、現在では国際的に生産や使用が厳しく制限されている物質群はどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
フロン
フロンは炭素、フッ素、塩素などを含む有機化合物の総称です。化学的に安定で揮発性が高いため、かつては冷蔵庫の冷媒や精密機器の洗浄剤として重宝されました。しかし、大気中に放出されると成層圏まで拡散し、太陽からの有害な紫外線を遮るオゾン層を破壊することが明らかになったため、モントリオール議定書などの国際的な取り決めにより、段階的に全廃が進められています。
センター試験(2010年)類似

構造異性体と立体異性体

Q51 ブテン(C4H8)において、炭素間の二重結合を軸とした回転が制限されることで生じる、立体異性体の一種である幾何異性体(シス-トランス異性体)が存在する理由として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
二重結合を構成する炭素原子に結合している原子団が、二重結合の回転によって入れ替わることができないため。
アルケンなどの二重結合は、シグマ結合とパイ結合から構成されており、パイ結合の存在により回転が著しく制限される。そのため、二重結合の両端の炭素原子に異なる原子団が結合している場合、その配置の違いによってシス体やトランス体といった幾何異性体が生じる。これは構造異性体とは異なり、立体異性体に分類される。
センター試験(2006年)類似

単結合のみからなる化合物

Q52 次の化合物のうち、分子内に炭素原子間の二重結合や三重結合を一切含まず、単結合のみで構成されているものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
シクロヘキサン
飽和炭化水素であるシクロヘキサンは、炭素原子が環状に結合しており、すべての炭素間結合が単結合です。酢酸エチルはエステル結合(C=O)を、グリセリンはヒドロキシ基を持ちますが、グリセリン自体は飽和化合物であるものの、設問の文脈において「炭素原子間の結合」という点ではシクロヘキサンが最も典型的な飽和炭化水素の例です。アニリンは芳香環の二重結合を含みます。
センター試験(2009年)類似

アセチレンの反応

Q53 アセチレンに塩化水素を付加させて得られる塩化ビニルを原料として、工業的に重要な高分子化合物が製造される。この塩化ビニルを重合させて得られる物質の名称として正しいものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ポリ塩化ビニル
アセチレンに塩化水素を付加させると、CH2=CHClで表される塩化ビニルが生成する。この塩化ビニルは付加重合の単量体として利用され、ポリ塩化ビニル(PVC)が合成される。これは硬質・軟質の両面でプラスチック製品として広く利用されている。
センター試験(2009年)類似

元素分析装置

Q54 有機化合物の元素分析において、試料を酸素気流中で完全燃焼させた際、生成した水と二酸化炭素をそれぞれ吸収させるための適切な吸収剤の組み合わせとして正しいものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水:塩化カルシウム、二酸化炭素:ソーダ石灰
元素分析装置では、燃焼生成物を定量するために適切な吸収剤を用いる。水は乾燥剤である塩化カルシウムに吸収され、二酸化炭素は酸性気体であるため塩基性物質であるソーダ石灰に吸収される。このとき、水が先に吸収されるように管を接続し、それぞれの質量増加分から水素と炭素の含有量を算出する。セッコウは吸収剤として適さない。
センター試験(2007年)類似

ケトンの燃焼

Q55 あるケトン CnH2nO 90 mg を完全に燃焼させたところ、90 mg の水が生成した。このとき生成した二酸化炭素の物質量として最も適当な数値を、次のうちから一つ選べ。ただし、H=1.0、C=12、O=16とする。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
0.0050 mol
ケトンCnH2nOの燃焼反応式は CnH2nO + (3n-1)/2 O2 -> nCO2 + nH2O である。生成した水(分子量18)の物質量は 0.090 g / 18 g/mol = 0.0050 mol である。反応式より、生成する二酸化炭素と水の物質量比は n : n = 1 : 1 であるため、生成した二酸化炭素の物質量も水と同じ 0.0050 mol となる。なお、ケトンの質量 0.090 g と分子量 14n+16 から n=4(分子量72)と求まる。
センター試験(2009年)類似

芳香族化合物の抽出分離

Q56 フェノール、アニリン、ニトロベンゼン、トルエンの混合物から、各成分を分離抽出する操作に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水酸化ナトリウム水溶液を加えると、フェノールが水層に抽出される。
フェノールは弱酸性を示すため、強塩基である水酸化ナトリウム水溶液と反応して水溶性のナトリウムフェノキシドとなり、水層へ移動する。一方、アニリンは塩基性を示すため希塩酸と反応して塩となり水層へ移動するが、ニトロベンゼンやトルエンは酸や塩基と反応せず有機層にとどまる。炭酸水素ナトリウムは弱酸であるフェノールを遊離させることはできないため、抽出には適さない。
センター試験(2012年)類似

幾何異性体

Q57 次の有機化合物のうち、二重結合をもち、幾何異性体(シス・トランス異性体)が存在するものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2-ブテン
幾何異性体が存在するためには、二重結合の両端の各炭素原子に、それぞれ異なる2つの基が結合している必要がある。2-ブテン(CH3-CH=CH-CH3)は、二重結合の両端の炭素にそれぞれ水素原子とメチル基が結合しているため、シス体とトランス体の幾何異性体が存在する。他の選択肢は、二重結合の一方の炭素に同一の基が2つ結合しているため、幾何異性体は存在しない。
センター試験(2004年)類似

カルボン酸の化学反応

Q58 カルボン酸のエステル化反応の原理として、最も適切な説明はどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
カルボン酸とアルコールから、酸触媒を用いて水分子を脱離させることでエステル結合を形成する。
エステル化反応は、カルボン酸のカルボキシ基とアルコールのヒドロキシ基の間で水分子が脱離する縮合反応である。通常、濃硫酸などの酸触媒を用いることで反応が促進される。この反応は可逆反応であり、平衡を生成物側にずらすために過剰のアルコールを用いるか、生成する水を系外へ除去する工夫がなされることが多い。
センター試験(2006年)類似

化学物質の日常生活における利用

Q59 次の化学物質のうち、その用途が「解熱鎮痛剤」として分類されるものはどれか。
★ やさしい 具体例 正答率 —
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✅ 正解
アセトアニリド
アセトアニリドは、かつて医療現場で解熱鎮痛剤として使用されていた有機化合物である。ケイ素は半導体材料として、エチレンはプラスチック原料として、塩化カルシウムは乾燥剤や融雪剤として利用される物質であり、医薬品としての用途とは異なる。
共通テスト(2026年)類似

エチレン

Q60 エチレンの化学的性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
エチレンは炭素原子間に二重結合をもち、付加反応を起こしやすい。
エチレンは分子内に炭素原子間の二重結合(C=C)をもつ不飽和炭化水素です。この二重結合は反応性が高く、水素やハロゲンなどが付加する付加反応を起こしやすいという特徴があります。飽和炭化水素であるアルカンとは異なり、二重結合があることで化学的に活性であり、水溶液は弱酸性を示します。他の選択肢はエチレンの構造や性質に関する記述として誤りです。
共通テスト(2024年)類似

サリチル酸の性質

Q61 サリチル酸の化学的性質に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
サリチル酸は、ナトリウムフェノキシドと二酸化炭素を反応させるコルベ・シュミット反応によって合成される。
サリチル酸の合成法であるコルベ・シュミット反応は、ナトリウムフェノキシドに高温・高圧下で二酸化炭素を作用させる手法である。選択肢の他の記述も化学的事実として正しいが、設問の文脈において「サリチル酸の性質」という定義に最も直接的に関わる合成経路の記述が適切である。なお、サリチル酸はアルデヒド基を持たないため銀鏡反応を示さず、塩化鉄(III)による呈色反応を示すフェノール性ヒドロキシ基を持つ。
センター試験(2005年)類似

ニトロ化

Q62 芳香族化合物のニトロ化反応において、濃硫酸が果たす役割として最も適切な説明はどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
ニトロニウムイオン(NO2+)の生成を促進する触媒として働く
ニトロ化反応において、濃硫酸は濃硝酸から親電子試薬であるニトロニウムイオン(NO2+)を生成させるための触媒として作用する。このニトロニウムイオンがベンゼン環を攻撃することで置換反応が開始される。濃硫酸は脱水作用を持つだけでなく、酸触媒として反応の進行に不可欠な役割を担っている。
共通テスト(2025年)類似

ベンゼンからのε-カプロラクタム合成経路

Q63 ベンゼンを出発原料としてε-カプロラクタムを合成する過程において、ベンゼンを水素化して得られる化合物Dと、ε-カプロラクタムを加熱して開環重合させることで得られる化合物Eの組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
化合物D:シクロヘキサン、化合物E:ナイロン6
ベンゼンに水素を付加させるとシクロヘキサンが生成される。シクロヘキサンを酸化してシクロヘキサノンとし、ヒドロキシルアミンと反応させてオキシムを得た後、ベックマン転位によりε-カプロラクタムが生成される。ε-カプロラクタムは7員環のアミドであり、これを加熱して開環重合させると、ポリアミドの一種であるナイロン6が得られる。
センター試験(2004年)類似

完全燃焼に必要な空気の体積

Q64 プロパン(C3H8) 1.0 molを完全に燃焼させるために必要な空気の体積は、標準状態で何 Lか。最も適当な数値を次のうちから一つ選べ。ただし、空気は窒素と酸素が体積比4:1(物質量比4:1)の混合気体とし、標準状態における気体1 molの体積を22.4 Lとする。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
560 L
プロパン C3H8 の完全燃焼の化学反応式は C3H8 + 5 O2 -> 3 CO2 + 4 H2O と表される。プロパン 1.0 mol の完全燃焼には 5.0 mol の酸素が必要である。空気中の酸素の体積比は20%(5分の1)であるため、必要な空気の物質量は酸素の5倍の 25 mol となる。標準状態における気体 1 mol の体積は 22.4 L であるから、必要な空気の体積は 25 mol * 22.4 L/mol = 560 L と計算される。
共通テスト(2026年)類似

アルケンの構造異性体

Q65 分子式 C4H8 で表されるアルケンについて、構造異性体(幾何異性体を含まない骨格の異性体)の数と、その中で幾何異性体が存在する化合物の数の組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
構造異性体は3種類、幾何異性体が存在するのは1種類
分子式 C4H8 のアルケンには、1-ブテン、2-ブテン、2-メチルプロペンの3種類の構造異性体が存在する。このうち、炭素間二重結合の両端の炭素原子にそれぞれ異なる2つの基が結合しているのは2-ブテンのみである。したがって、2-ブテンはシス-トランス異性(幾何異性)を持ち、立体異性体が存在する構造異性体は1種類となる。
センター試験(2006年)類似

エタノールの酸化生成物

Q66 エタノールをニクロム酸カリウムと希硫酸の存在下で加熱して得られるアセトアルデヒドの性質に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
フェーリング液を加えて加熱すると、酸化銅(I)の赤色沈殿を生じる。
アセトアルデヒドはアルデヒド基を持つため、フェーリング反応を示し、フェーリング液を還元して酸化銅(I)の赤色沈殿を生じます。水溶液は中性であり、酸性を示すカルボン酸とは異なります。また、アセトアルデヒドはメチルケトン構造またはCH3CH(OH)-構造を持つため、ヨードホルム反応を示す代表的なアルデヒドです。したがって、他の選択肢は誤りとなります。
センター試験(2007年)類似

構造異性体

Q67 構造異性体の定義に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
分子式が同じで、原子の結合順序が異なる化合物の関係である。
構造異性体とは、分子式が同一でありながら、分子内での原子の結合順序や結合様式が異なる化合物のことを指す。エチルメチルエーテル(C3H8O)と2-メチル-1-プロパノール(C4H10O)は、そもそも分子式が異なるため、構造異性体の関係にはない。立体異性体(幾何異性体や光学異性体)は、結合順序は同じだが空間配置が異なるものを指すため、構造異性体とは区別される。
共通テスト(2022年)類似

ハロゲン化アルカンの合成

Q68 メタンと塩素の反応において、紫外線が果たす役割として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
塩素分子をラジカルに解離させるエネルギーの供給
メタンと塩素の反応は、光エネルギーによって塩素分子(Cl-Cl)の結合が切断され、反応性の高い塩素ラジカル(Cl・)が生成することで連鎖的に進行する。紫外線はこの塩素分子の解離に必要な活性化エネルギーを供給する役割を担っている。メタンの炭素-水素結合を直接切断するよりも、まずは塩素ラジカルを発生させることが反応の開始段階として重要である。
センター試験(2013年)類似

カルボキシ基

Q69 カルボキシ基を持つ有機化合物が酸性を示す理由として、最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
カルボニル基の電子吸引性により、ヒドロキシ基の水素原子が電離しやすくなるため
カルボキシ基が酸性を示すのは、カルボニル基の強い電子吸引性によって、隣接するヒドロキシ基のO-H結合の電子対が酸素原子側に引き寄せられ、水素原子がH+として解離しやすくなるためです。また、解離後に生じるカルボキシラートイオン(RCOO-)において、負電荷が2つの酸素原子間に非局在化(共鳴)することで安定化することも、酸としての強さを決定づける重要な要因となります。
センター試験(2005年)類似

ニトロ化

Q70 ベンゼンに濃硝酸と濃硫酸の混酸を加えて加熱した際に起こる反応として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
ベンゼン環の水素原子がニトロ基に置き換わる置換反応
芳香族化合物であるベンゼンに濃硝酸と濃硫酸の混酸を作用させると、ベンゼン環上の水素原子がニトロ基(-NO2)に置換される親電子置換反応が進行する。この反応はニトロ化と呼ばれ、ニトロベンゼンが生成される。エタンやエタノールのような脂肪族化合物では、同様の条件でニトロ化は進行しない。
センター試験(2014年)類似

カルボキシ基

Q71 ビタミンCの構造式を観察した際、カルボニル基とヒドロキシ基が隣接する部位に存在する官能基について、その化学的性質に関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
カルボキシ基は還元性を示し銀鏡反応を呈する
カルボキシ基は酸としての性質を持ち、塩基との中和反応やアルコールとのエステル化反応を起こします。しかし、カルボキシ基自体には還元性はなく、銀鏡反応を呈するのは主にアルデヒド基などの特徴です。ビタミンC自体は強い還元性を持ちますが、それは分子内のエノール構造に由来するものであり、カルボキシ基の性質と混同しないよう注意が必要です。
共通テスト(2025年)類似

アクリル酸メチルとアニリンの付加反応

Q72 アクリル酸メチルとアニリンの反応において、アニリンの窒素原子がアクリル酸メチルの炭素炭素二重結合に付加する反応の分類として最も適切なものを次のうちから一つ選べ。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
マイケル付加反応
α,β-不飽和カルボニル化合物であるアクリル酸メチルの二重結合に対して、アニリンのような求核剤が攻撃して付加する反応は、マイケル付加(共役付加)と呼ばれる。これは求核剤がβ位の炭素を攻撃することで進行する反応であり、有機合成において炭素-炭素結合を形成する重要な手法の一つである。
センター試験(2004年)類似

エタノールとエチレンの構造

Q73 デンプンの発酵によって生成される物質であり、炭素原子2個にヒドロキシ基が結合した構造を持つ有機化合物はどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
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✅ 正解
エタノール
デンプンを酵母などの微生物によって発酵させると、エタノール(C2H5OH)が生成される。エタノールは炭素原子2個からなるエタンの水素原子1個がヒドロキシ基に置換された構造を持つ。一方、メタンは炭素1個、エタンは二重結合を持たない飽和炭化水素、エチレンは炭素間の二重結合を持つ不飽和炭化水素であり、それぞれ構造が異なる。
センター試験(2006年)類似

不斉炭素原子

Q74 次の化合物のうち、臭素を付加反応させたときに、不斉炭素原子を2つ持つ化合物が生成するものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
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✅ 正解
2-ブテン
2-ブテンに臭素が付加反応すると、2,3-ジブロモブタンが生成する。この分子の2位と3位の炭素原子は、それぞれ水素原子、メチル基、臭素原子、およびもう一方の炭素を含む基(-CHBr-CH3)という4つの異なる原子または原子団と結合しているため、ともに不斉炭素原子となる。したがって、不斉炭素原子を2つ持つ化合物が得られる。
センター試験(2005年)類似

アルコールの酸化

Q75 アルコールの酸化反応に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
第一級アルコールを酸化すると、アルデヒドを経てカルボン酸が生成する。
アルコールの酸化は、ヒドロキシ基が結合している炭素原子に結合している水素原子の数に依存する。第一級アルコールは酸化されるとアルデヒドを経てカルボン酸になり、第二級アルコールはケトンになる。一方、第三級アルコールはヒドロキシ基が結合している炭素原子に水素原子が結合していないため、通常の酸化条件では酸化されにくい。したがって、第三級アルコールが容易に酸化されるという記述は誤りである。
共通テスト(2023年)類似

芳香族化合物の反応性と溶解性

Q76 芳香族化合物の反応性と呈色反応に関する記述として、誤っているものを選べ。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
アセチルサリチル酸は、フェノール性ヒドロキシ基がエステル化されているため、塩化鉄(III)水溶液を加えても呈色する。
塩化鉄(III)による呈色反応は、フェノール性ヒドロキシ基が遊離している場合に起こる。アセチルサリチル酸はサリチル酸のフェノール性ヒドロキシ基がアセチル化(エステル化)されているため、この反応は示さない。他の選択肢はすべて芳香族化合物の化学的性質として正しい記述である。
センター試験(2012年)類似

幾何異性体

Q77 炭素原子間の二重結合によって回転が制限され、置換基の配置が異なることで生じる立体異性体はどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
幾何異性体
幾何異性体(シス・トランス異性体)は、炭素原子間の二重結合のように回転が制限された構造において、置換基の空間的な配置が異なるために生じる立体異性体である。一方、構造異性体は原子の結合順序が異なる異性体であり、鏡像異性体は光学異性体とも呼ばれ、鏡に映した関係にある異性体を指す。
センター試験(2004年)類似

カルボン酸の化学反応

Q78 サリチル酸の化学的性質および反応に関する記述として、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
サリチル酸と無水酢酸を反応させると、アセチルサリチル酸と酢酸が生成する。
サリチル酸はカルボキシ基とフェノール性水酸基の両方を持つ化合物である。無水酢酸との反応では、水酸基がアセチル化されアセチルサリチル酸が生じる。一方、サリチル酸メチルはサリチル酸とメタノールのエステル化により生成するため、酢酸との反応では得られない。また、サリチル酸はフェノール性水酸基を持つため、塩化鉄(III)水溶液により紫色に呈色する。
共通テスト(2025年)類似

アクリル酸メチルとアニリンの付加反応

Q79 アクリル酸メチルとアニリンが反応して生成する化合物Aの分子量として、最も適切な数値を次のうちから一つ選べ。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
179.0
アクリル酸メチル(C4H6O2)の分子量は86.0であり、アニリン(C6H7N)の分子量は93.0である。この反応は付加反応であり、反応物同士が結合して生成物となるため、生成物の分子量は反応物の分子量の和に等しい。したがって、86.0 + 93.0 = 179.0となる。
センター試験(2004年)類似

構造異性体

Q80 次の分子式で表される鎖状有機化合物のうち、構造異性体が存在しないものはどれか。ただし、二重結合や三重結合を含む場合も考慮すること。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
C3H4
C4H10にはブタンと2-メチルプロパン、C3H6にはプロペンとシクロプロパン(環状)、C2H6Oにはエタノールとジメチルエーテルといった構造異性体が存在する。一方、C3H4(プロピンまたはプロパジエン)は、炭素数が少なく、結合の組み換えによる安定な異性体の生成が制限されるため、提示された選択肢の中では最も構造の多様性が低い。
センター試験(2006年)類似

酢酸とアセチレンの付加反応

Q81 アセチレンと酢酸の付加反応によって生成される酢酸ビニルに関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
酢酸ビニルの分子内には、エチル基(CH3CH2-)に由来する構造が含まれている。
酢酸ビニル(CH2=CHOCOCH3)は、ビニル基(CH2=CH-)とアセトキシ基(CH3COO-)から構成されています。分子内には二重結合が存在するため不飽和化合物であり、付加重合によってポリ酢酸ビニルを生成します。一方、エチル基(CH3CH2-)は飽和の炭化水素基であり、酢酸ビニルの構造には含まれていません。したがって、エチル基に関する記述が誤りです。
センター試験(2008年)類似

フェノールの反応

Q82 フェノールに十分な量の臭素水を加えた際に生成する2,4,6-トリブロモフェノールの分子量として正しい数値を、次のうちから一つ選べ。ただし、原子量はH=1.0, C=12, O=16, Br=80とする。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
331
フェノールの分子式はC6H5OHであり、分子量は94である。フェノールと臭素の置換反応では、ベンゼン環のオルト位とパラ位にある3個の水素原子が、3個の臭素原子に置換される。したがって、分子量の変化は、水素原子3個分(1×3=3)が減少し、臭素原子3個分(80×3=240)が増加するため、94 – 3 + 240 = 331となる。
センター試験(2014年)類似

構造異性体

Q83 ブタン(C4H10)の構造異性体について、その存在理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
炭素鎖が直鎖状であるか枝分かれしているかによって、原子の結合順序が異なるため。
ブタンには、炭素原子が一直線に並んだブタンと、炭素原子が枝分かれした構造を持つイソブタン(2-メチルプロパン)が存在する。これらは分子式は共にC4H10であるが、炭素骨格の結合順序が異なるため構造異性体となる。飽和炭化水素では二重結合は存在せず、分子式も同一である。
センター試験(2005年)類似

フェーリング反応

Q84 次の化合物の中で、フェーリング液を還元して赤色沈殿を生じるものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アセトアルデヒド
フェーリング反応は、分子内にアルデヒド基を持つ化合物に特有の反応である。選択肢のうち、アセトアルデヒドはアルデヒド基を持つため反応を示す。一方、アセトンはケトン、酢酸はカルボン酸であり、これらは通常フェーリング液を還元しない。エタノールはアルコールであり、同様にこの反応を示さない。
センター試験(2011年)類似

エステル化反応

Q85 酢酸とエタノールから酢酸エチルを合成する実験において、生成したエステルの性質に関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
酢酸エチルは極性が非常に高いため、水と任意の割合で混ざり合う。
酢酸エチルは分子内にエステル結合を持つが、炭化水素基の疎水性が強いため水には溶けにくく、水層と分離します。水酸化ナトリウム水溶液を加えて加熱すると、エステルは加水分解されて酢酸ナトリウムとエタノールになり、水溶性の物質に変化するため溶液は均一になります。
センター試験(2007年)類似

ジアゾ化とカップリング反応

Q86 アニリンを低温で塩酸酸性下、亜硝酸ナトリウムと反応させて塩化ベンゼンジアゾニウムを生成させる反応の名称として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ジアゾ化
芳香族アミンであるアニリンを、低温(0〜5℃)で亜硝酸ナトリウムと塩酸で処理すると、ジアゾニウム塩が生成する。この反応をジアゾ化と呼ぶ。生成した塩化ベンゼンジアゾニウムは不安定であり、温度が上がると分解して窒素を発生しやすいため、低温での反応が必須である。
センター試験(2006年)類似

不斉炭素原子

Q87 不斉炭素原子の定義に関する記述として最も適当なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
4つの異なる原子または原子団が結合している炭素原子
炭素原子は4つの共有結合の手を持っており、それらすべてに異なる原子または原子団(基)が結合している場合、その炭素原子を不斉炭素原子と呼ぶ。不斉炭素原子を持つ分子には、互いに実像と鏡像の関係にある一対の鏡像異性体(光学異性体)が存在する。
センター試験(2005年)類似

ヨードホルム反応

Q88 次の化合物のうち、ヨードホルム反応を示すものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アセトン
ヨードホルム反応は、CH3CO-基を持つ化合物や、酸化されてCH3CH(OH)-基を生じるアルコールが示す。アセトン(CH3COCH3)は分子内にアセチル基を持つため、この反応によりヨードホルムの黄色沈殿を生じる。メタノール、酢酸、プロパンには反応に必要な構造が含まれていないため、ヨードホルム反応は起こらない。
センター試験(2004年)類似

官能基の性質

Q89 有機化合物の化学的性質を決定づける原子団である官能基に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
メタノールに含まれるヒドロキシ基は、ナトリウムと反応して水素を発生させる性質を持つ。
ヒドロキシ基を持つアルコール類は、ナトリウムと反応してアルコキシドと水素を生成します。カルボニル基はそれ自体では酸性を示さず、カルボキシ基はアルコールと反応してエステル結合を形成します。ニトロ基は一般に水溶性を高める性質は弱く、塩基性も示しません。したがって、メタノールの性質に関する記述が正しい。
センター試験(2007年)類似

ギ酸エステルの構造

Q90 エステルの加水分解生成物に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ギ酸エステルを加水分解すると、生成したギ酸がフェーリング液を還元する。
ギ酸(HCOOH)はカルボキシ基に加えてホルミル基(-CHO)の構造を併せ持つため、還元性を示す。そのため、ギ酸エステルを加水分解して生じたギ酸は、フェーリング液を還元し、酸化されて二酸化炭素と水になる。他のカルボン酸(酢酸など)にはホルミル基がないため、フェーリング液や銀鏡反応による還元性は示さない。
センター試験(2007年)類似

鎖式飽和一価カルボン酸の一般式

Q91 鎖式飽和一価カルボン酸の分子式を、炭素数nを用いて表す一般式として正しいものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
CnH2nO2
鎖式飽和一価カルボン酸は、分子内にカルボキシ基(-COOH)を1つ持ち、炭素鎖がすべて単結合で構成されています。炭素数nのアルカン(CnH2n+2)から水素原子1つをカルボキシ基で置換し、さらにカルボキシ基内の酸素原子2つを加えると、一般式はCnH2nO2となります。他の選択肢であるCnH2n+2Oは鎖式飽和一価アルコール、CnH2nOは鎖式飽和ケトンやアルデヒド、CnH2n-2はアルキンなどの一般式であり、これらと混同しないよう注意が必要です。
センター試験(2014年)類似

不飽和結合の付加反応

Q92 試験管内で水と混合した際に上層に分離し、かつ臭素水を加えると付加反応によってその色を消す物質として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
シクロヘキセン
シクロヘキセンは炭素間の二重結合を持つ不飽和炭化水素であり、臭素水と付加反応を起こして色を消す。また、シクロヘキセンは水に溶けにくく、密度が水よりも小さいため、水と混合すると上層に分離して存在する。乳酸、酢酸、エタノールは親水性の高い官能基を持つため水に溶けやすく、二層に分離する状況にはなりにくい。
センター試験(2010年)類似

構造異性体

Q93 ヨードホルム反応を示し、穏やかに酸化するとアセトンになる化合物Bがある。化合物Bと同じ分子式を持つすべての構造異性体(化合物B自身を含む)の数として正しいものを、次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
3種類
酸化してアセトンになる化合物Bは2-プロパノールであり、その分子式はC3H8Oである。C3H8Oで表される構造異性体には、アルコールである1-プロパノールと2-プロパノール、およびエーテルであるエチルメチルエーテルの計3種類が存在する。

高分子化合物(50問)の一問一答問題

共通テスト(2023年)類似

トリグリセリドの加水分解と水素付加

Q1 分子量884のトリグリセリド1分子中に、炭素間二重結合が合計で3つ含まれているとする。このトリグリセリド1.0 molに水素を完全に付加させるために必要な水素分子の物質量として最も適当なものを次から選べ。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
3.0 mol
油脂の水素付加反応は、脂肪酸鎖に含まれる炭素間二重結合に対して水素分子が結合する反応である。1つの二重結合に対して1分子の水素が付加するため、トリグリセリド1分子中に二重結合が3つ存在する場合、完全に飽和させるためには3分子の水素が必要となる。したがって、トリグリセリド1.0 molに対しては3.0 molの水素分子が消費される。
センター試験(2006年)類似

タンパク質の変性

Q2 タンパク質の変性に関する現象として、最も適切な具体例はどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
鶏卵を加熱すると、卵白中のタンパク質が立体構造を変化させて固まる。
鶏卵の加熱による固化は、卵白に含まれるアルブミンなどのタンパク質が熱変性を起こし、分子間相互作用によって網目状の構造を形成して凝固する典型的な例である。他の選択肢のうち、アミラーゼによる分解は酵素反応(加水分解)、石鹸の生成は油脂のケン化、アルコール発酵は微生物による代謝過程であり、いずれもタンパク質の変性とは異なる化学現象である。
センター試験(2009年)類似

ポリエチレンテレフタラートの構造

Q3 ポリエチレンテレフタラートの構造単位に関する説明として正しいものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ベンゼン環のパラ位にカルボニル基が結合し、酸素原子を介してエチレン基とつながる構造を持つ。
ポリエチレンテレフタラートの構造単位は、テレフタル酸由来のベンゼン環のパラ位にカルボニル基が配置され、それが酸素原子を介してエチレングリコール由来のエチレン基と結合し、さらに酸素原子を介して次のカルボニル基へと続く形をとる。この構造により、高分子鎖が形成されている。
センター試験(2005年)類似

フェノール樹脂

Q4 フェノール樹脂が加熱によって硬化し、溶けにくくなる理由として最も適切なものはどれか。
★★★★ 難問 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
網目状の立体構造が形成されるから
フェノール樹脂は、加熱による縮合反応の進行に伴い、ホルムアルデヒドを介してフェノール環同士がメチレン基などで結ばれ、三次元的な網目状構造を形成する。この構造により分子鎖が互いに固定されるため、熱を加えても流動性が生じず、溶融しない熱硬化性を示す。熱可塑性樹脂に見られるような分子鎖の絡み合いや水素結合による凝集とは異なり、化学的な架橋構造が硬化の主因である。
共通テスト(2021年)類似

グルコースの酸化

Q5 炭素数1の有機化合物に関する記述として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
★★★ 標準 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ホルムアルデヒドは銀鏡反応を示さない。
ホルムアルデヒド(HCHO)は分子内にアルデヒド基を持つため、アンモニア性硝酸銀水溶液を還元して銀を析出させる銀鏡反応を示す。したがって「銀鏡反応を示さない」という記述は誤りである。ギ酸はカルボキシ基の中にアルデヒド基の構造(-CHO)を実質的に含んでいるため、カルボン酸の中で唯一還元性を示し、銀鏡反応やフェーリング反応を示す。
共通テスト(2026年)類似

グルタチオン

Q6 グルタチオンが酸化されて酸化型グルタチオンになる反応において、構造変化として正しいものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
2分子のチオール基が酸化され、1つのジスルフィド結合が形成される。
グルタチオンの酸化還元機能は、システイン残基に含まれるチオール基(-SH)に由来する。2分子のグルタチオンが酸化される際、それぞれのチオール基から水素が引き抜かれ、硫黄原子同士が結合することでジスルフィド結合(-S-S-)が形成される。この反応は可逆的であり、細胞内の酸化還元状態を維持する重要な役割を果たしている。
共通テスト(2021年)類似

ポリ酢酸ビニルの加水分解

Q7 ポリ酢酸ビニルを水酸化ナトリウム水溶液などの塩基で加水分解した際に生成する化合物として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ポリビニルアルコール
ポリ酢酸ビニルは酢酸ビニルを重合させたエステル結合を持つ高分子化合物である。これを塩基性条件下で加水分解すると、エステル結合が切断され、側鎖がヒドロキシ基に置換されたポリビニルアルコールが生成する。なお、尿素樹脂は尿素とホルムアルデヒドを縮合重合させて得られる熱硬化性樹脂であり、本反応とは無関係である。
センター試験(2006年)類似

ナイロンの用途

Q8 ナイロンの化学的性質と一般的な用途の組み合わせとして、誤っているものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
吸水・防臭性:家庭用ごみ袋
ナイロンは強靭で耐摩耗性に優れるため、衣類や釣り糸、機械部品といった耐久性が求められる製品に適している。しかし、家庭用ごみ袋は、安価で大量生産が可能なポリエチレンなどが主流であり、ナイロンの特性を活かす用途としては一般的ではない。ナイロンは吸水性を持つため、湿気の影響を受けやすいという側面もあり、ごみ袋のような用途には不向きである。
センター試験(2006年)類似

タンパク質の消化

Q9 タンパク質の消化に関する記述として、化学的な観点から最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
消化酵素はペプチド結合の加水分解を触媒する。
タンパク質の消化とは、高分子であるタンパク質を構成単位であるアミノ酸まで分解する過程を指します。この過程では、アミノ酸同士をつなぐペプチド結合に水分子が反応して切断される「加水分解」が起こります。消化酵素はこの反応の活性化エネルギーを下げ、効率的に分解を進める触媒として機能します。アミノ酸自体は消化の過程で分解されるわけではなく、吸収された後に生体内で再利用されます。
センター試験(2005年)類似

ポリプロピレン

Q10 ポリプロピレンの合成に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 背景 正答率 —
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✅ 正解
単一の単量体から合成される付加重合体である
ポリプロピレンは、プロピレンという単一の単量体のみを用いて付加重合反応により合成される。これに対し、尿素樹脂は二種類の原料を用いた縮合重合体であり、ポリエチレンはエチレンを単量体とする付加重合体である。プラスチックの分類では、単量体の種類や重合形式の違いを正確に把握することが重要である。
共通テスト(2025年)類似

ビニロンの合成経路

Q11 ビニロンの合成に関する記述として誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
ビニロンは、ポリビニルアルコールが持つ高い親水性をそのまま利用して、水溶性の繊維として製造される。
ポリビニルアルコールは非常に親水性が高く水に溶けやすい性質を持つ。ビニロンは、このポリビニルアルコールにホルムアルデヒドを反応させてアセタール化し、分子間に架橋構造を導入することで耐水性を付与した合成繊維である。したがって、水溶性の繊維として製造されるという記述は誤りである。
センター試験(2013年)類似

ポリ塩化ビニルの重合

Q12 高分子化合物の生成反応において、ポリ塩化ビニルの生成とナイロンの生成の決定的な違いは何か。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
ポリ塩化ビニルは付加重合、ナイロンは縮合重合である
ポリ塩化ビニルは、不飽和結合を持つ塩化ビニルが二重結合を開いて結合する付加重合により生成される。これに対し、ナイロン(ポリアミド)は、アミノ基とカルボキシ基が反応してアミド結合を形成する際に水分子が脱離する縮合重合によって生成される。この重合形式の違いは、高分子化合物の化学的性質を理解する上で極めて重要である。
共通テスト(2021年)類似

ヨウ素価

Q13 ある油脂10gにヨウ素を完全に付加させたところ、ヨウ素が2.5g消費された。この油脂のヨウ素価として正しい数値はどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
25
ヨウ素価は油脂100gあたりに付加するヨウ素の質量(g)と定義されます。問題文では油脂10gに対してヨウ素が2.5g付加したとあるため、油脂100gあたりに換算すると、2.5g × (100g / 10g) = 25gとなります。したがって、この油脂のヨウ素価は25です。
共通テスト(2021年)類似

グルコースの分解反応の量的関係

Q14 グルコース(C6H12O6)が完全に分解され、炭素原子を1個のみ含む化合物のみが生成される反応がある。この反応において、生成した炭素数1の化合物の物質量の合計が12.0 molであったとき、反応したグルコースの物質量は何molか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
2.0 mol
グルコースは1分子中に6個の炭素原子を持つ。化学量論に基づき、グルコースが分解して炭素数1の化合物のみが生成される場合、グルコース1 molからは合計6 molの生成物が生じる。したがって、生成物の合計が12.0 molであるとき、反応したグルコースの物質量は12.0 molを6で割った2.0 molとなる。
共通テスト(2021年)類似

グルコースの平衡移動

Q15 ある温度でアルファ型グルコース0.032 molとベータ型グルコース0.068 molが平衡状態にある水溶液に、ベータ型グルコースを0.100 mol追加して完全に溶解させた。このとき、新たな平衡状態におけるベータ型グルコースの物質量は何molになるか。ただし、平衡時のアルファ型とベータ型の物質量比は一定に保たれるものとする。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
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✅ 正解
0.136 mol
元の平衡状態では、全物質量は0.032 + 0.068 = 0.100 molであり、ベータ型の割合は0.068/0.100 = 0.68である。ベータ型を0.100 mol追加すると、全物質量は0.100 + 0.100 = 0.200 molとなる。新たな平衡状態でもこの比率は維持されるため、ベータ型の物質量は0.200 mol × 0.68 = 0.136 molとなる。
共通テスト(2023年)類似

水素結合と高分子構造

Q16 高分子化合物の性質と水素結合の有無に関する組み合わせとして、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 具体例 正答率 —
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✅ 正解
ポリプロピレン:分子鎖間の水素結合により高い親水性を示す
ポリプロピレンは炭素と水素のみからなる非極性の高分子であり、分子間に水素結合を形成する官能基を持ちません。そのため、親水性は低く、水素結合による構造の安定化も起こりません。他の選択肢であるセルロース、DNA、タンパク質は、いずれも水素結合がその立体構造や物理的性質を決定する重要な因子となっています。
共通テスト(2025年)類似

カプロラクタムの開環重合

Q17 ベンゼンを出発原料として、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ε-カプロラクタムを経て合成される高分子化合物はどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
ナイロン6
ベンゼンを水素化してシクロヘキサンとし、酸化を経てシクロヘキサノンを得る。これにヒドロキシルアミンを反応させてオキシムとし、ベックマン転位によりε-カプロラクタムを合成する。このε-カプロラクタムを加熱して開環重合させると、アミド結合を繰り返すポリアミドであるナイロン6が生成される。ナイロン66はヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の縮合重合によって得られるため、本経路とは異なる。
センター試験(2005年)類似

油脂の加水分解と生成物

Q18 油脂の生成反応に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
油脂は、3分子の脂肪酸と1分子のグリセリンが脱水縮合して生成されるエステルである。
油脂は、高級脂肪酸とグリセリンがエステル結合によって縮合した化合物である。この生成反応では、3分子の脂肪酸のカルボキシ基と1分子のグリセリンのヒドロキシ基が反応し、3分子の水が脱離することでエステル結合が形成される。したがって、油脂の生成には脂肪酸とグリセリンが不可欠であり、メタノールや酸素、二酸化炭素は関与しない。
センター試験(2005年)類似

グリセリンの分子量

Q19 油脂の生成反応において、脂肪酸3分子と反応するグリセリン1分子の質量を考える。グリセリン(C3H8O3)の分子量を92としたとき、グリセリン0.50 molの質量は何gか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
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✅ 正解
46 g
物質量(mol)と質量の関係は、質量(g) = 物質量(mol) × 分子量(g/mol)の式で表される。グリセリンの分子量は92であるため、0.50 molの質量は0.50 mol × 92 g/mol = 46 gと算出される。化学反応の量的関係を扱う際には、化学式から算出される分子量を用いて、モル質量を正しく適用することが重要である。
センター試験(2004年)類似

ナイロンの合成

Q20 ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸ジクロリドを反応させてナイロンを合成する際、反応形式と副生成物に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
界面重縮合反応であり、副生成物として塩化水素が生じる。
ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸ジクロリドの反応は、二つのモノマーが結合する際に小さな分子が脱離する重縮合の一種であり、特に液液界面で行われるため界面重縮合と呼ばれる。この際、アジピン酸ジクロリドの塩素原子とアミンの水素原子が反応し、塩化水素が副生する。この反応は付加重合や開環重合とは異なる。
共通テスト(2021年)類似

ヨウ素価

Q21 油脂の性質を示す指標であるヨウ素価に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
油脂100gに付加するヨウ素の質量をgで表した数値である。
ヨウ素価は、油脂100gに付加するヨウ素の質量(g)であり、分子内の炭素間二重結合などの不飽和結合の多さを示す指標です。不飽和結合を多く含む油脂ほど、付加反応するヨウ素の量が増えるためヨウ素価は大きくなります。空気中で酸化されやすく固化しやすい乾性油は、不飽和結合を多く含むためヨウ素価が大きいのが特徴です。なお、けん化価は油脂1gをけん化するのに必要な水酸化カリウムの質量(mg)を指します。
センター試験(2005年)類似

ナイロンの構造と特徴

Q22 ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸を原料として合成されるナイロン66に関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
分子鎖の間にアミド結合を多数含み、ポリアミドに分類される合成繊維である。
ナイロン66は、ジアミンとジカルボン酸が縮合重合して生成されるポリアミドである。この重合反応では、アミノ基とカルボキシ基が反応してアミド結合(-CO-NH-)が形成される。エステル結合は主にポリエステル(ポリエチレンテレフタラートなど)に見られる構造であり、ナイロンの特性とは異なる。ナイロンは強靭で耐摩耗性に優れるため、衣類だけでなく産業用ロープなどにも広く利用されている。
センター試験(2005年)類似

ナイロンの構造と特徴

Q23 ナイロンの化学的性質および用途に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
ナイロンは合成繊維の中でも特に吸湿性が高く、天然繊維よりも水分を吸収しやすい。
ナイロンは一般に吸湿性が低く、速乾性に優れるという特徴を持つ。吸湿性が高いのは綿や羊毛などの天然繊維である。ナイロンはアミド結合による水素結合が分子鎖間に働くため、非常に強靭で耐久性が高い。このため、衣料用だけでなく、その強度を活かした産業用ロープや工業用資材として幅広く活用されている。
センター試験(2006年)類似

タンパク質の変性

Q24 タンパク質の変性に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
熱やpHの変化により、タンパク質の立体構造が変化して本来の性質を失う現象である。
タンパク質の変性とは、熱、pHの変化、有機溶媒などの外部要因により、タンパク質の高次構造(立体構造)が崩れ、生物学的な活性や溶解性などの性質が変化する現象を指す。選択肢にあるペプチド結合の切断は加水分解であり、変性とは区別される。変性によってタンパク質は凝集・沈殿しやすくなるが、一次構造であるアミノ酸配列自体は保持されている点が重要である。
センター試験(2004年)類似

機能性材料

Q25 先端材料の用途に関する記述として、人工心臓のポンプ、リニアモーターカーの浮上装置、携帯電話の表示画面の順に適切な材料の組み合わせはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
合成高分子、超伝導体、液晶
人工心臓のポンプには、生体適合性や柔軟性、耐久性に優れた合成高分子が用いられる。リニアモーターカーの浮上装置には、電気抵抗がゼロとなり強力な磁場を発生させることが可能な超伝導体が不可欠である。また、携帯電話の表示画面には、電圧によって分子の配向が変化し光の透過を制御できる液晶が広く利用されている。これらを順に並べると、合成高分子、超伝導体、液晶となる。
共通テスト(2024年)類似

アミロペクチンの性質

Q26 デンプンの成分であるアミロペクチンに関する記述として、最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アミロペクチンは枝分かれ構造を持つ多糖類であり、冷水には溶けにくい性質を持つ。
デンプンは、直鎖状のアミロースと、枝分かれ構造を持つアミロペクチンの混合物です。アミロペクチンは分子内に多数の枝分かれを持つ多糖類であり、その構造的特徴から冷水には溶けにくい性質を示します。アクリロニトリルはアクリル繊維の原料であり、セルロースを溶媒に溶かして再生したものはレーヨンと呼ばれます。これらはデンプンの性質とは異なります。
センター試験(2004年)類似

合成樹脂の用途

Q27 合成樹脂の特性とその用途の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ポリカーボネートは耐衝撃性に優れるため、コンパクトディスクに用いられる。
ポリカーボネートは透明性と耐衝撃性に優れるため、光ディスクの基板材料として適している。ポリ塩化ビニルは耐薬品性や加工性に優れ、給排水管などの建築資材に広く利用される。フェノール樹脂は熱硬化性樹脂であり、耐熱性や電気絶縁性が高いため、電気回路の基板や配線器具の材料として適している。各樹脂の化学的・物理的特性を理解することが重要である。
センター試験(2004年)類似

物質の化学的性質と反応

Q28 水溶液を加熱して蒸発乾固させた後、さらに強熱した際に黒く焦げる性質を持つ物質の組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
卵白とデンプン
卵白はタンパク質であり、デンプンは炭水化物である。これらは有機物であるため、加熱すると炭化して黒く焦げる性質がある。一方、食塩(塩化ナトリウム)や炭酸水素ナトリウムは無機物であり、加熱しても炭化して黒く焦げることはない。したがって、有機物である卵白とデンプンの組み合わせが正解となる。
共通テスト(2021年)類似

グルコースの分解反応の量的関係

Q29 グルコースの分解反応における化学量論的な関係の説明として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
生成物の物質量の合計は、反応したグルコースの物質量の6倍である。
グルコースは炭素原子を6個含むヘキソースである。分解によって炭素原子を1個含む化合物のみが生成される場合、原子保存の法則により、グルコース1 molから6 molの生成物が生じる。このため、生成物の物質量の合計は反応したグルコースの物質量の6倍という関係が成立する。
センター試験(2005年)類似

グリセリンの分子量

Q30 グリセリンの化学式はC3H8O3である。炭素の原子量を12、水素の原子量を1、酸素の原子量を16としたとき、グリセリンの分子量として正しい値はどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
92
分子量は構成する各原子の原子量の総和として求められる。グリセリンの分子式C3H8O3に基づき計算すると、炭素3個で3×12=36、水素8個で8×1=8、酸素3個で3×16=48となる。これらを合計すると36+8+48=92となり、これがグリセリンの分子量である。油脂の合成反応など化学量論的な計算において、この値は基礎的な定数として用いられる。
共通テスト(2021年)類似

配糖体の変旋光

Q31 純粋なアルファ型のメチルグルコシドを水に溶かし、平衡状態に達するまでの物質量の変化を観測した。このとき、アルファ型の物質量(n)と時間(t)の関係を示すグラフの挙動として正しいものはどれか。
★★★★ 難問 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
アルファ型の物質量は減少し、時間経過とともに変化率が小さくなりながら一定値に収束する。
平衡反応において、出発物質であるアルファ型の濃度は、平衡定数に従った濃度比になるまで減少する。反応速度は反応物の濃度に依存するため、平衡に近づくにつれて反応速度は低下し、グラフは曲線を描いて一定値に収束する。直線的な減少や急激な消失は、一次反応や平衡を伴わない反応の挙動とは異なる。
センター試験(2006年)類似

染色技術

Q32 染色技術において媒染剤として利用される物質の役割として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
繊維と色素の間に結合を形成し、定着を助ける
媒染剤に含まれる金属イオンは、色素分子の官能基と繊維の官能基の両方と配位結合やイオン結合を形成する性質を持つ。これにより、色素が繊維から脱落しにくくなり、染色後の耐光性や耐洗濯性が向上する。建染め染料のように還元反応を伴うものや、繊維を膨潤させる手法とは原理が異なる。
センター試験(2004年)類似

ポリエチレンの分子量

Q33 エチレン(C2H4)が1000個重合して生成されたポリエチレンの分子量として、正しい値はどれか。ただし、炭素の原子量を12、水素の原子量を1.0とする。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.8×10の4乗
エチレンの分子量は、炭素12×2+水素1.0×4=28である。重合反応では単量体が結合して高分子となるが、付加重合においては原子の脱離がないため、ポリエチレンの分子量は単量体の分子量に重合度を乗じたものとなる。したがって、28×1000=28000であり、これを指数表記に直すと2.8×10の4乗となる。
センター試験(2005年)類似

油脂の加水分解と生成物

Q34 油脂の生成反応において、3分子の脂肪酸と1分子のグリセリンが反応する際、副生成物として生じる物質はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
油脂の生成は、カルボン酸である脂肪酸と多価アルコールであるグリセリンとの間で行われる脱水縮合反応である。エステル結合が1つ形成されるごとに1分子の水が生成されるため、3つのエステル結合を持つ油脂が生成される際には、合計で3分子の水が副生成物として生じる。この脱水反応は、化学平衡の観点からも重要な反応である。
センター試験(2004年)類似

熱可塑性樹脂

Q35 エチレンが多数付加重合して生成されるポリエチレンの性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
加熱すると軟化するため、熱可塑性樹脂に分類される。
ポリエチレンはエチレン(CH2=CH2)の付加重合によって合成される高分子化合物である。分子鎖が長く、加熱によって分子運動が活発になることで軟化する熱可塑性を示す。熱硬化性樹脂のような網目状の架橋構造を持たないため、再加熱による成形が可能である。
共通テスト(2021年)類似

グルコースの平衡到達時間

Q36 アルファ型グルコースの水溶液とベータ型グルコースの水溶液をそれぞれ十分に長い時間放置すると、どちらの水溶液も同じ旋光度を示すようになる。この理由として最も適当なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
水溶液中でアルファ型とベータ型が鎖状構造を経由して相互に変換し、同一の平衡状態に達するため。
水溶液中のグルコースは、アルファ型、鎖状構造、ベータ型の間で可逆的な変換が行われており、どちらから出発しても最終的には同じ割合の平衡状態に達する。平衡状態における各構造の割合が一定になるため、十分に時間が経過した後の水溶液は、出発物質に関わらず同じ旋光度を示す。
センター試験(2004年)類似

合成洗剤と高分子化合物の性質

Q37 糖類および高分子化合物の化学的性質に関する記述として、誤っているものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
セルロースは、ブドウ糖がベータ-1,4-グリコシド結合によって重合したエステル結合を含む化合物である。
セルロースはブドウ糖がベータ-1,4-グリコシド結合で連なった多糖類であり、分子内にエステル結合は含まない。ショ糖の加水分解によりブドウ糖と果糖が生じること、漂白剤が酸化作用を利用すること、ナイロンがアミド結合を持つポリアミドであることはいずれも正しい記述である。
共通テスト(2024年)類似

タンパク質の検出反応

Q38 芳香環を持つアミノ酸残基とペプチド結合を含むトリペプチドを試料とした場合、ニンヒドリン反応、キサントプロテイン反応、ビウレット反応のうち、この試料で陽性を示す反応の組み合わせとして最も適当なものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ニンヒドリン反応、キサントプロテイン反応、およびビウレット反応のすべて
ニンヒドリン反応はアミノ基を持つ化合物全般で起こり、キサントプロテイン反応はベンゼン環などの芳香環を持つアミノ酸残基で起こり、ビウレット反応はペプチド結合(2つ以上)を持つ化合物で起こる。提示されたトリペプチドはこれらすべての構造的特徴を備えているため、3つの反応すべてにおいて陽性を示す。
センター試験(2006年)類似

タンパク質の消化

Q39 タンパク質が消化酵素の働きによって体内で分解される際、切断される化学結合として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ペプチド結合
タンパク質は多数のアミノ酸がペプチド結合によって鎖状に連なった高分子化合物です。消化酵素(プロテアーゼなど)は、このペプチド結合に特異的に作用して加水分解を促進し、タンパク質をアミノ酸や短いペプチドにまで分解します。エステル結合は主に脂質や核酸に見られる結合であり、グリコシド結合は糖質の結合様式です。水素結合はタンパク質の立体構造を維持する二次的な相互作用であり、消化による分解の主な標的ではありません。
センター試験(2005年)類似

ブドウ糖の化学的性質

Q40 ブドウ糖が酵母の作用によってエタノールと二酸化炭素に分解される発酵の反応において、ブドウ糖1.0 molから理論上生成するエタノールの物質量(mol)として最も適当なものはどれか。ただし、反応式は C6H12O6 → 2C2H5OH + 2CO2 とする。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
2.0 mol
化学反応式 C6H12O6 → 2C2H5OH + 2CO2 に基づくと、ブドウ糖 1 mol が反応すると、係数比よりエタノールは 2 mol 生成することがわかる。したがって、ブドウ糖 1.0 mol を用いた場合、生成するエタノールは 2.0 mol となる。
センター試験(2005年)類似

エポキシ樹脂

Q41 分子内にエポキシ基を持ち、硬化後に加熱しても溶融しない性質を持つ合成樹脂として、最も適切なものはどれか。
★ やさしい 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
エポキシ樹脂
エポキシ樹脂は分子内にエポキシ基を有する熱硬化性樹脂である。熱硬化性樹脂は、加熱によって網目状の立体構造を形成し、一度硬化すると再び加熱しても溶融しない性質を持つ。一方、ポリスチレン、ポリプロピレン、発泡スチロールは熱可塑性樹脂であり、加熱すると軟化・溶融する性質がある。
センター試験(2004年)類似

熱可塑性樹脂

Q42 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の構造的な違いと、その性質の由来に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
熱可塑性樹脂は分子間に架橋構造を持たないため、加熱により分子鎖が移動し軟化する。
熱可塑性樹脂は分子鎖が独立しており、分子間力によって保持されているため、加熱によって分子鎖が自由に動けるようになり軟化する。一方、熱硬化性樹脂は加熱過程で分子間に共有結合による架橋構造が形成されるため、一度固まると加熱しても分子鎖が自由に動けず、軟化しなくなる。
センター試験(2009年)類似

ポリエチレンテレフタラートの構造

Q43 ポリエチレンテレフタラートの合成に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
テレフタル酸とエチレングリコールが脱水縮合してエステル結合を形成する。
ポリエチレンテレフタラートは、テレフタル酸のカルボキシ基とエチレングリコールのヒドロキシ基が脱水縮合を繰り返すことで生成される縮合重合体である。この際、分子鎖の主鎖にはエステル結合が形成される。付加重合体ではなく、またベンゼン環の置換位置はパラ位であるため、他の選択肢は誤りである。
センター試験(2005年)類似

グルタミン酸ナトリウム

Q44 池田菊苗によるグルタミン酸ナトリウムの発見が、日本の科学史および食品化学において果たした役割に関する記述として、最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
食品に含まれる特定の化学成分が味覚に与える影響を科学的に解明した。
池田菊苗の研究は、経験的な「旨味」という感覚を、化学物質であるグルタミン酸という特定の分子構造と結びつけて説明した点に大きな意義があります。これは食品の味を科学的に分析する先駆けとなりました。石油化学や窒素固定、爆薬関連の技術はそれぞれ別の科学者や産業分野の成果であり、本件の旨味成分の研究とは直接的な関連がありません。
センター試験(2013年)類似

ポリ塩化ビニルの重合

Q45 ポリ塩化ビニルに関する記述として、誤っているものはどれか。
★★ 基本 具体例 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
ナイロンの原料として広く利用される
ポリ塩化ビニルは塩化ビニルをモノマーとする付加重合体であり、塩素原子を含む構造を持つ。一方、ナイロンはアジピン酸とヘキサメチレンジアミンなどの縮合重合によって生成されるポリアミドであり、ポリ塩化ビニルとは原料も重合形式も異なる。したがって、ポリ塩化ビニルがナイロンの原料であるという記述は誤りである。
センター試験(2005年)類似

セッケン分子の配向

Q46 セッケン分子を水面に滴下した際、水面における分子の配向として最も適切なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
💡 答えを確認
✅ 正解
親水基を水側に、親油基を空気側に向けた単分子膜を形成する。
セッケン分子は、水と親和性の高い親水基と、水と反発し油と親和性の高い親油基(疎水基)の両方を持つ両親媒性分子である。水面に滴下すると、親水基は水分子との水素結合や静電的相互作用によって水側に引き寄せられ、親油基は水との接触を避けるために空気側へと向く。この結果、水面には親水基を水側に、親油基を空気側にした単分子膜が形成される。
共通テスト(2026年)類似

グルタチオン

Q47 グルタチオンの化学的性質および構造に関する記述として最も適当なものはどれか。
★★ 基本 基礎 正答率 —
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✅ 正解
グルタチオンは3つのアミノ酸から構成されるトリペプチドであり、分子内に2つのペプチド結合を持つ。
グルタチオンはグルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸がペプチド結合で連結したトリペプチドである。3つのアミノ酸を繋ぐには2箇所のペプチド結合が必要である。酸化型グルタチオンは、システイン残基のチオール基(-SH)同士が酸化され、ジスルフィド結合(-S-S-)を形成したものである。また、構造中に複数のカルボキシ基を持つため、水溶液は酸性を示す。
センター試験(2004年)類似

ナイロンの合成

Q48 ヘキサメチレンジアミン水溶液とアジピン酸ジクロリドのヘキサン溶液を接触させてナイロンを合成する実験において、副生する塩化水素を中和するために水酸化ナトリウム水溶液を用いる理由として最も適切なものはどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
塩化水素を中和して反応を促進させ、生成物の劣化を防ぐため。
この重縮合反応で生じる塩化水素は強酸であり、反応系内に蓄積すると逆反応や副反応を促進させる可能性がある。また、塩化水素が系内に残存すると生成したナイロンの劣化や実験環境の悪化を招くため、塩基である水酸化ナトリウムを用いて中和し、塩化ナトリウムとして除去することが適切である。
共通テスト(2021年)類似

ヨウ素価

Q49 油脂の化学的性質とヨウ素価の関係について、正しい説明はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
乾性油は不飽和結合を多く含むため、ヨウ素価が大きい。
乾性油は分子内に炭素間二重結合などの不飽和結合を多数含んでおり、空気中の酸素と反応して酸化・重合し、固化する性質を持ちます。この不飽和結合の多さがヨウ素の付加量を増やすため、乾性油はヨウ素価が大きくなります。逆に、不飽和結合が少ない油脂はヨウ素価が小さく、常温で固体(脂)である傾向があります。ヨウ素価は分子量ではなく、不飽和結合の数に依存する数値です。
共通テスト(2026年)類似

アミロースの構造

Q50 アミロースがヨウ素デンプン反応を示す原理として、最も適切な説明はどれか。
★★★ 標準 背景 正答率 —
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✅ 正解
アミロースのらせん構造の内部にヨウ素分子や三ヨウ化物イオンが取り込まれ、光の吸収特性が変化する。
ヨウ素デンプン反応は、アミロースのらせん構造内部にヨウ素分子(I2)や三ヨウ化物イオン(I3-)が包接されることで生じる。この包接化合物が可視光を吸収することで、特有の青から濃青色の呈色を示す。これは化学結合による反応ではなく、分子の物理的な取り込みによる現象である。アミロペクチンは枝分かれが多いためらせん構造が不完全であり、アミロースに比べて呈色が赤紫色に近い。

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