
【自動採点一問一答】高校世界史探求・歴史総合1100問(旧世界史B)
テスト前の確認(テスト対策)や受験対策に使える高校の世界史探求テスト1100問の問題集です。基礎問題から応用問題までランダムで20問出題されます。ブックマークして何度もトライしてね。
世界史探求1100問
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解説
世界史探求の出題範囲
「世界史探求」は、2022年度からの新学習指導要領に基づいて設置された科目です。以前の「世界史A」「世界史B」の内容を引き継ぎつつ、単に歴史的事実を暗記するだけでなく、歴史に対する問いを立て、資料に基づいて考察し、自分の考えを深めて表現する「探求」的な学びが重視されているのが特徴です。
学習範囲は非常に広く、人類の誕生から現代まで、世界各地の歴史を扱います。学習指導要領では、大きく以下のような構成で内容が示されています。
A 歴史の扉
- 歴史を学ぶ意義や目的
- 歴史資料の種類や扱い方、批判的な見方
- 時代区分や年代のとらえ方
- 現代的な諸課題と歴史との関わり
B 諸地域の歴史的特質の形成
(おおむね古代~中世前期にあたる内容)
- 古代オリエント・地中海世界: メソポタミア文明、エジプト文明、ギリシア世界(ポリス形成、ペルシア戦争、ヘレニズム)、ローマ帝国(共和政から帝政、キリスト教の成立と展開)
- アジア・アフリカの諸文明・国家:
- 東アジア: 黄河・長江文明、諸王朝(殷~周、春秋戦国、秦・漢、三国~南北朝、隋・唐)、儒教などの思想、周辺地域(朝鮮半島、日本など)との関わり
- 南アジア: インダス文明、アーリヤ人の進入、バラモン教・仏教・ジャイナ教・ヒンドゥー教、諸王朝(マウリヤ朝、クシャーナ朝、グプタ朝など)
- 東南アジア: 諸文明の形成、インド・中国文化の影響
- 西アジア: イスラーム教の成立、イスラーム帝国(ウマイヤ朝、アッバース朝など)の拡大と文化、トルコ系・イラン系民族の動向
- アフリカ: 古代エジプト以降の諸王国(クシュ、アクスムなど)、サハラ交易、イスラーム化
C 諸地域世界の交流・再編と新たな問い
(おおむね中世後期~近世にあたる内容)
- 東アジア: 宋、元(モンゴル帝国)、明、清の成立と展開、東アジアの国際秩序(朝貢体制など)、日本の動向(武家政権、対外関係)
- 内陸アジア: モンゴル帝国の興亡とその影響(東西交流の活発化)
- イスラーム世界: セルジューク朝、オスマン帝国、サファヴィー朝、ムガル帝国の成立と発展
- ヨーロッパ世界:
- 封建社会の変容、十字軍とその影響
- 中世都市の発展、商業の活性化(ハンザ同盟、地中海貿易)
- 教会権力の盛衰、異端・修道院運動
- ルネサンス、大航海時代(背景、影響、世界の一体化の始まり)
- 宗教改革と宗教戦争
- 主権国家体制の形成、絶対王政
- 南北アメリカ: アステカ文明、インカ文明、ヨーロッパ人の進出と植民地化
D 地球世界の到来
(おおむね近代にあたる内容)
- ヨーロッパ・アメリカ:
- 科学革命、啓蒙思想
- 産業革命とその影響(社会構造の変化、資本主義の発展)
- 市民革命(イギリス革命、アメリカ独立革命、フランス革命)
- ナポレオン戦争とウィーン体制
- 19世紀の欧米諸国(自由主義、ナショナリズム、社会主義の展開、国民国家形成)
- 帝国主義の時代(列強による世界分割、植民地支配)
- アジア・アフリカ・ラテンアメリカ:
- 欧米列強による進出と植民地化
- 伝統社会の変容と抵抗運動、民族運動
- ラテンアメリカ諸国の独立と課題
- アジア諸国の近代化の試み(オスマン帝国、エジプト、イラン、インド、東南アジア、中国、日本など)
E 地球世界の変容と現代的な諸課題
(おおむね現代にあたる内容)
- 二つの世界大戦:
- 第一次世界大戦(背景、経過、影響、ヴェルサイユ体制)
- ロシア革命とソヴィエト連邦の成立
- 戦間期(国際協調と経済危機、ファシズム・全体主義の台頭)
- 第二次世界大戦(背景、経過、影響)
- 冷戦と世界の多極化:
- 戦後国際秩序(国際連合、ブレトン・ウッズ体制)
- 冷戦の展開(米ソ対立、陣営形成、軍拡競争、代理戦争)
- アジア・アフリカ諸国の独立(第三世界の台頭)
- 冷戦の終結とその後の世界(地域紛争、民族問題)
- 現代の世界:
- グローバル化の進展とその影響(経済、文化、社会)
- 現代的な諸課題(環境問題、資源・エネルギー問題、人口問題、格差、感染症、テロリズムなど)と歴史的背景
「探求」で重視される点:
- 問いの設定: 歴史上の出来事や現代の課題について、「なぜそうなったのか?」「どのような影響があったのか?」「現代とどう繋がっているのか?」といった問いを自ら立てる。
- 資料活用: 教科書だけでなく、史料集、図版、統計、研究論文など多様な資料を用いて情報を収集・分析する。
- 多角的な視点: 政治、経済、社会、文化、ジェンダー、環境など、様々な角度から歴史を捉える。
- 考察と表現: 資料に基づいて自分の考えをまとめ、論述や発表などで表現する。
- 歴史と現代のつながり: 過去の出来事が現代の社会や課題にどのように影響しているかを考える。
このように、「世界史探求」は非常に広範な時代と地域を扱いながら、歴史的な思考力や考察力、表現力を養うことを目指す科目です。教科書や資料集、地図帳などをよく活用し、出来事の背景や因果関係、相互のつながりを意識しながら、主体的に学んでいくことが大切になります。
高校生の一問一答(社会・理科)